「新年 大野ヶ原から」 1

「新年 明けましておめでとうございます」

とは、ちょっと書けません。昨年の6月に90歳の父を亡くしましたので。

そこで今日から4日までは、父を偲んで「大野ヶ原」の冬の景色をご紹介します。

実は2010年12月4日から10日まで、7日間連続で「大野ヶ原」の風景をアップしたことがあります。

でも、全くウケませんでした。

ただ一人だけ、小学校4年生の時以来の幼友達がワタシのメールアドレスにメールをくれました。「よかった!風景や動物たちを見ていると何故か涙が出た」と。

魚1
ですか今日からの4日間は、ワタシのブログを読んでいただいている皆さんと、とメールを頂いた幼友達に捧げます。

大野ヶ原に向かう県道36号線は、肱川の支流”舟戸川”沿いに高度を上げてゆきます。

先ず最初に出迎えてくれるのは”森の番人”です。

文字通り”森の番人”役を引き受けてくれているのが、”藤部吉人”さんの作品群です。石で出来た巨大魚が大野ヶ原の原野に溶け込んでいます。

霜と石灰岩2
大野ヶ原は”四国カルスト”の西端に位置しています。

大野ヶ原は、三つの盆地とゆるやかな丘陵で囲まれていて、東西に細長く帯状に広がっています。

海抜975mから1402mと、高低差の大きい丘陵地です。

昨年夏、父と母の納骨を済ませた後、父が大野ヶ原小学校校長として赴任して「零下13度」という詩を詠んだ場所に、兄妹弟の3人で立ち、父の苦闘の跡を偲びました。

その後、ワタシ一人で再び大野ヶ原の地を訪れたのは今年の11月下旬でした。

その前日まで、実は大野ヶ原は雪で埋まっていて、ワタシのちっちゃな車では立ち入ることができなかったのですが、その前日の夜の大雨で雪が解かされ、入山することができました。

それでも、地面には一面に霜が降り、水溜りには氷が張り、大野ヶ原の自然環境の厳しさを垣間見ることができました。

霜3
この画像と上の画像は、大野ヶ原の”源氏ヶ駄馬”という場所の風景です。


”源氏ヶ駄馬”という地名の由来は、この地に言い伝えられた”平家の落人伝説”から生まれました。


壇ノ浦で敗れた”平家”の残党は四国山地の隅々にまで落ちていき、それぞれの所で様々な”落人伝説”を残しています。

石灰岩と牧場4
これもその一つで、安住の地を求めて平家の落人たちは「大野ヶ原」にまでやってきた。


ある朝、平家の見張り番が遥か彼方を眺めると、おびただしい数の源氏が白馬にまたがり周囲を取り囲んでいた。


驚いた平家の残党はすぐさまこの地を退散したと言い伝えられている。


これは、この地にある白い石灰岩を白馬の武者と見誤ったとされ、その古戦場とされるところに”源氏ヶ駄馬””平家駄馬”という地名が残ったと言い伝えられた。

霜と牧場5
「大野ヶ原」については、第一期入植者の「黒川高茂」氏が、平成22年12月に「四国カルスト開拓一世の証言 大野ヶ原に生きる」という本を出版なさっています。


本日と明日の記述の中には、その本の一部を引用させていただいたことを記しておきますとともに、「黒川高茂」氏のご奮闘・苦闘に敬意を捧げますと同時に謝意を表すものです。

霜と牧場6
その本の中では「大野ヶ原」という地名がついた由来にも触れられています。


それによりますと、室町時代末期に、土佐の長宗我部元親の軍と、久万山大除城主(くまやま おおのけじょうしゅ)である”大野直昌”(なおしげ)が、笹ヶ森ともいう伊予と土佐の国境にある高原で合戦をしたという記録が残されています。


それによりますと、土佐の長宗我部軍と久万山の大野軍との合戦は、大野方の勝利となったことからその陣地を「大野ヶ森」と呼び、「大野ヶ原」の地名は、この大野一族にちなんだとされると記されています。

ゲンジガダバ7
ここ「大野ヶ原」の開拓の背景は、太平洋戦争敗戦後、職を失った戦災者や都会から疎開してきた人、旧軍人、外地からの引揚者などが、食料を求め、農村に押し寄せ始めたことにあります。


そういう時代を背景に、戦後の食糧事情が良くなるよう、また職を失った人たちや復員してくる人たちが新たに農村を建築できるようにと、大規模な開墾や干拓、土地改良事業を実施しようという国の開拓政策が打ち出されました。

石灰岩8
愛媛県でも昭和23年から五カ年計画で、県内で開拓が可能な土地一万町歩を開墾し、そこへ、開拓農家二千戸と、増反農家三万戸を入植させる方針が出され、ここ「大野ヶ原」もその対象地となりました。


その当時は未知の高原であった「大野ヶ原」開拓は、先ず気象観測からスタートされたといいます。


この地の気象条件で、どういう作物が適しているのかを調べることから開拓が始まったのです。


今でこそ、その当時に入植された方々の血の滲む、命を削りながらの苦闘が芽を結び緑豊かな牧草地が広がっていますが、当時は熊笹とカヤの生い茂る石灰岩だらけの不毛の高原でした。

牛9
当初入植した農家からは次々と脱落者を出し、僅かに残った開拓農家の方たちで開梱が進められました。


先ず、生い茂った大木を切り倒し、熊笹や背丈より高い笹との格闘。


また自分たちの家も、皆自分で立てました。道路も水の確保も、全部力を合わせて家族の手で作っていきました。

サイロ10
その間、父が苦しめられた「零下十三度」、酷寒の高原で厳冬期を乗り切りました。


それには、遠くの医者に見せられず命を落とした幼子の命も犠牲になりました。


医者に見せたときは手遅れで、冷たい骸(むくろ)を再び背に追い、冷たくなった我が子を背にとぼとぼと山道を再び登った親たちもおりました。酷い思い出がいっぱい詰まった開拓の地なのです。




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「新年 大野ヶ原 2」

今日はお正月の2日目です。


今日も、郷里野村町の「大野ヶ原」の風景をご紹介しましょう。

霜アップ1
これは11月下旬の朝の風景ですが、高原一体は霜に覆われていました。


この前日までは、この地に雪が降り積もっていたそうです。

霜アップ2
年間の平均気温は8.04度といいます。


この平均気温は、北海道の道南地方とほぼ同じといいますから、同じ愛媛県に住んでいてもこの地の厳冬期の厳しさはちょっと想像できないと思います。


霧も深く立ち込め、日照時間も短い地域です。

霜アップ3
父は、大野ヶ原小学校時代に『零下十三度』という詩を残しています。(抜粋は既に一度ご紹介しました)

その中で、大野ヶ原小学校に併設されていた教員住宅で単身赴任をしておりました。

父はこの地の寒さを以下のように表現しています。


1月19日 日曜日

  積雪 百八十センチ

  きょうで三日 大野ヶ原は全くの陸の孤島
  
  零下十三度

  大地も樹木も 学校も住宅も

  ガチガチに凍る

  上水道も下水道も

  完全に動脈硬化

霜柱4
  ストーブは終日赤々と燃える

  こたつもつけっ放し

  それでも窓ガラスの氷の壁は

  とけようともしない

  氷紋なんて生やさしいものではない

  テレビの線は切れた

  薄暗い氷壁の中で

  落ち着けぬ心の乱れが

  角瓶へと動く   

と。

結氷5
薄く張った水たまりの氷に、サイロの屋根がぼんやりと写っています。


この「大野ヶ原」に学校が出来たのは昭和27年のことです。


杉皮葺きの平屋のバラック校舎です。惣川村立小松小学校と惣川中学校の大野ヶ原分校として、四月に開校されたのです。

牧場6
生徒数、数名からのスタートでした。


学年も小学一年生から中学三年生までとびとびで始められました。


最初から先生一人が複数の学年の授業を一人で見るという”複式学級”でした。


まだ窓も入っていないバラック校舎で、教材も電気・電話もなく、ランプ生活での教育が始まったのです。


上の画像は、”源氏ヶ駄馬”から見た”寺山地区”の今の様子です。

獣舎9
上の画像には”獣舎”が牧場の奥に見えますが、大野ヶ原分校はそのすぐ傍に建てられました。


この学校は、住民の会合や研究会、レクリエーションの場となり、大野ヶ原文化の中心となって開拓にも大いに貢献しました。

一度は台風で校舎が半壊し、地区民の労力奉仕で補強と改築が行われたこともあります。

小学校10
こちらが、新しく建て替えられた校舎です。


この「大野ヶ原」は、開拓当時から苦闘の連続でしたが、最大の危機は昭和38年の大豪雪だったのではないでしょうか。


昭和37年の暮れから降り続いた大雪は、家屋も学校もすっぽり埋まるほどの豪雪となりました。


この当時は既に大野ヶ原の中心産業に育っていた酪農で、毎日出荷していた牛乳が出荷できない事態となりました。


最初の数日は、「カンジキ」を付けて男は60キロ、女は30キロの牛乳を背負い、6キロ下の”小屋”という地区まで運びました。

トラクター11
ところが、早朝から牛の世話と搾乳を済ませ、それから全員で牛乳を背負い雪道をカンジキ履いて上り下りする。数日しか体力が保たず中止となりました。


更に、完全に陸の孤島と化した大野ヶ原は食料にも事欠くようになり孤立してしまいました。


そんな時、県がヘリコプターを出して、食料などの救援物資を空から投下し餓死をまぬがれたのです。

古いトラクター12
しかし、毎日生産される牛乳の取り扱いに悩みました。毎日全員で牛乳風呂にも入りましたが、限界があります。


皆で、大雪の中を牛乳を捨てる表情をヘリコプターのテレビカメラが捉えました。


酪農農家の方々全員が大泣きに泣きながら雪の中に牛乳を捨てる姿を、中学1年生でした私は克明に覚えております。


郷里の一角にある「大野ヶ原」、ワタシも父がこの地で教員をしていなければ無縁の世界としてよそ事のように見ておらるのかも知れませんが、父が深く関わり、その後の人生を大きく変えることになった「大野ヶ原」は、ワタシにとっては他人ではないのです。


父を亡くした翌年の正月を、このような記事からスタートさせたのは、あの時代の苦悩の歴史を風化させては申し訳ないという思いでアップしました。


皆様にとって、今年が良いお年になりますことを心より祈念しております。



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「新年 大野ヶ原 動物達 3」

今日と明日は、郷里野村町「大野ヶ原」の”ポニー牧場”で飼われている動物達の表情をご紹介しましょう。


一昨日と昨日は、お正月には必ずしもふさわしいとは言えない記事からスタートしました。


それとは一転して、今日と明日は”ポニー牧場”の動物たちと心を無にして遊ぶことにしましょう。

入場料1
この”ポニー牧場”は、初代入植者の中の武田さんが、他の入植者の要望に応えて小さな雑貨店を始められたのがその前身です。


この武田さんは開拓組合の組合長として地区に貢献され続けた方ですが、大野ヶ原が開拓地となり、七十数戸の開拓者がどんどん入植してくるようになり、日用必需品を売るお店が必要となり雑貨店を始められました。

森の番人2
入所者は次第に減っていきましたが、大野ヶ原には鉱物や植物を研究する人たちや、雄大な風景と清涼な風光を求めてやってくる登山者など様々な人がやってくるようになりました。


それら登山者たちを受け入れるたために、雑貨店以外に宿泊施設も必要になったために、宿泊施設を増築して泊り客を受け入れるようになったのだそうです。


その宿泊施設は、その後次男ご夫婦が跡を継がれ、現在は「ペンションもみの木」となっています。


また併設されている喫茶店「もみの木」では、しぼりたてミルクやアイスクリーム、チーズ製品を提供する傍ら、ここに登場するポニーやヤギなどの動物と触れ合える”ポニー牧場”もやっておられるというわけです。


なお喫茶「もみの木」については、昨年8月7日に”愛媛グルメ紀行”シリーズ348番目のお店として採り上げた他、来週月曜日7日に”再訪シリーズ”73番目のお店として再度アップします。

ポニー2頭3
この2頭が牧場の名前となっている”ポニー”です。


愛嬌があって人懐っこく、近寄ればポニーの方も近寄ってきてくれます。

日本鹿4
こちらは”日本鹿”の群れです。


彼らは必ず集団で行動します。


集団行動に付いていけない鹿は仲間はずれにして、”いじめ問題”にまで発展することがあるそうです。


このお話は、初代でペンションを始められた武田さんの次男さんからお聞きしました。


次男さんもワタシの父を知っていて「お父さんには、父が川柳などを教えてもらっていました」と笑顔で話していただきました。

鹿角5
この”鹿”君が、”いじめ”に合って仲間はずれにされた鹿君です。


彼は”いじめ”が原因で、それがストレスを引き起こして自らが角を壁などに突きつけて角を折ると言う”自傷行為”を取るようになったといいます。


それで、彼自身を保護するために集団から離して、自傷行為で角を折らないように、予め角を切ってやっているのだそうです。

鹿6
まるでワタシに救いを求めるような視線を送る”鹿”君、今では同じ仲間の鹿より人間の方が安心できると思ったのでしょうか。


その視線の先に何があるのでしょうか。


彼にじっと見つめられたまま、しばらくここを動けないでいました。


結局、彼との意思表示は出来ずに別れましたが、心残りになりました。

ロバ7
こちらは”獣舎”の中にいる”ロバ”君です。


彼の鳴き声は、実に煩くて下品で大げさです。


彼の隣人にだけはなりたくないと、飼っている武田さんご自身がそう言われていました。

室内ヤギアップ8
こちらも”獣舎”内で飼われている”白ヤギ”さんです。


その日は休日でしたので、”白ヤギ”さんは自分が外に出してもらえることをもう知っています。


ワタシに「順番から言えば、今度はオレだろう?」って訴えているようでした。

シロクロウサギアップ9
ここの”獣舎”には、大小さまざまなウサギ類も飼われています。


彼らは動き回っていますが、こちらと視線が合うと一瞬固まった様に体を動かさなくなります。


そして耳だけを神経質に小刻みに動かせて、こちらの様子を探っている様が実に可愛いのです。

茶色ウサギ10
こちらの”茶色のウサギ”ちゃんも同じです。


ずっと横目でワタシを見つめ、耳だけをピクンピクンです。

見物人11
お世話をしている武田さんは、一頭ずつ丁寧に頭を撫ぜ、体に触れてやりながら”獣舎”内の動物たちを、暖かく日がさしてきた戸外に連れ出してやります。


今日も家族連れたち観光客が、戸外で動物たちに触れ合おうと集まってきていました。


でも、厳しい冬はもうそこまでやってきています。


この動物たちが、戸外で子供たちと遊べるのはもう少ししか時間が残っていません。


明日も動物たちの表情をお届けします。



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「新年 大野ヶ原 動物達 4」

今日は昨日に引き続き、郷里野村町「大野ヶ原」の”ポニー牧場”で飼われている動物達の表情をご紹介しましょう。ただし、お届けするのは2種だけで、それぞれ””が1種、”ヤギ”が一種です。


今日で4日間お届けしてきた「大野ヶ原」シリーズは終わりです。


明日からは元のサイクルに戻ります。

羊1
まずは、こちらは””です。「ん???ナンダ????」と言うような顔をして近づいてきました。


好奇心旺盛なことは分かります。


この”羊”の種名は”サフォーク”だと思います。

羊2
しばらくワタシと見つめあいましたが、先に視線を反らせたのは””君の方です。


”羊”と”ヤギ”は、ほ乳類、偶蹄目、ウシ科、ヤギ亜科までは同じで、”ヒツジ族”と”ヤギ族”とに分かれます。


同じヤギ亜科には”シャモア族”というのもいて、”カモシカ”などがこの族に属します。

羊アップ4
こうやって、近く真正面から見ると、なんだかおっとりとして人が良さそうな?あれ、羊が良さそうな顔をしています。


何だか間が抜けているようにすら見えます。

羊2頭5
ところが”獣舎”から出てきた”サフォーク”君、こちらは抜け目ない顔をしています。


「人間なんで金輪際信じるものか!」という硬い決意を、その表情に見せています。


どちらが彼の本性なのか?結局、正体は明かしてくれぬままでした。

白ヤギ左6
こちらは”ヤギ”です。


日本のほとんどの”ヤギ”は、スイス西部のザーネン谷が原産の”ザーネン”という種類の交雑種なので、彼も”ザーネン交雑種”ではないかと思います。


正式には”日本ザーネン”種といい、明治以降輸入されたザーネン種と、在来の山羊との交配によって改良されたものです


飼っている武田さんにどちらが”羊”で、どとらが”ヤギ”なのかは確認したので間違いないと思いますが、種名まではお忙しそうで、お聞きできませんでした。

白ヤギ右7
でもこの”ヤギ”には徹底的に嫌われ続けました。


それは2年前に来たときも全く同じ態度でした。


完全にそっぽを向いて、決して視線を合わせてくれないのです。

白ヤギ立腹8
余りにしつこく追っかけまわし、写真を撮っていますと「シマイには、コラーー、ワレーー、ドツキマワシタルドーー」と大阪弁でまくし立てられそうになりました。


ガクンガクンと、大きな音まで立てて威嚇するのです。

灰色ヤギ右9
ドツキマワシタロカーー、ワレーー!」の威嚇が通用しないと思ったのか、今度は明後日の方角をじっと見つめて完全にこちらを無視です。


ちょっと白い歯茎など見せて凄んだままです。

白ヤギ舌10
ドツキマワシ路線」が通用しないと見るや、今度は2頭揃って、同時に「オチョクリ路線」に転じた。


まあ「オチョクルワ、オチョクルワ!」


最後は「アッカンベーー!!」までしよった。

灰色ヤギ道化11
それ、横目で見ていた”灰色ヤギ”が、「アッ!その作戦エエナー!」と気が付いたのか?


こっちは、更に白けた顔して「アッカンベーー!!」カマシおった。


クーーー!

白ヤギと灰色ヤギ12
そして、最後に2頭が雁首揃えてこちらを向いた。


真正面に立った2頭の”ヤギ”達が、ワタシに向かってこう言った。


ゴメンナ!正月から退屈やったんで、アンタで遊ばしてモロタ!!」って。



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兒玉高次・日南子「木と漆」展から 1

今日は、昨年12月4日~10日の間、松山三越6階ギャラリーで開催された”兒玉高次・日南子「木と漆」展5th”の模様をお届けしましょう。

兒玉高次ご夫婦は、今の仕事を通じて知り合ったお客様です。

松山三越で個展を開くのは今回で5回目。2年に一度の間隔で開催されていますので、通算10年目の開催です。

ご夫婦の略歴1
兒玉高次さんは松山のご出身、奥様の日南子さんは今治のご出身です。

また、兒玉高次さんの仕事は”木工師”(兒玉さんご自身は木工屋だと仰いますが、ワタシは敢えて木工師と呼ばせていただきます)で木工を担当し、日南子さんは”漆師”で漆(うるし)をのせて仕上げます。

また、お二人は共同で「漆器」を作るために久万高原町に移住されました。

原料の木材の出材に近いところで、木ととことん向き合う生活を選ばれたのです。

プレート2
これは「プレート小」と名づけられた作品です。材料は欅(けやき)が使われ弁柄(べんがら)色に仕上げられています。

弁柄”は赤色顔料のひとつで、日本では弥生時代から土器などの着色によく使われてきました。

素朴な””の温か味を感じさせられます。

縁付小判大3
こちらは「縁付小判大」と名づけられた作品です。素材は栃(とち)の木が使われ、生漆を塗って仕上げられています。

”の渋い光沢が人を引き付けて止みません。

英語の表記では、「磁器」は<china>と呼ぶのに対して「漆器」は<japan>と表記されます。

つまり、日本の朱鷺(とき)の学名が”Nipponia nippon”で、日本を代表する鳥と位置づけられているのと同じで、「漆器」は世界的には日本を代表する工芸品と言う位置づけなのです。

蒔地弁柄塗り四寸皿4
こちらの作品は「蒔地弁柄塗り四寸皿」と名づけられています。素材は欅(けやき)で、色は弁柄、それに漆を何度も何度も重ねて塗り上げ仕上げられています。


「漆器」の素材は”木”ですから”木目”があります。その木目をどう活かすか、そこが”木工師”の腕の見せ所の一つでしょう。

朱塗り研ぎ出ししのぎ平椀表5
この作品は「朱塗り研ぎ出ししのぎ平椀」と名づけられています。素材は栃(とち)の木で、朱が乗せられ漆で仕上げられています。

研ぎ出しとは、平面の木材を手作りの鑿(のみ)で削って平椀を作ったということです。

この赤い色は””(しゅ)を使っています。朱の材料は”丹生”(にう)という鉱物です。その朱を少し削り取った跡が、黒く光っていて見事な”景色”(けしき)を作っています。

朱塗り研ぎ出し四方皿九寸6
この作品は「朱塗り研ぎ出し四方皿九寸」と名づけられています。素材は桧(ひのき)で、朱を塗って赤い色を発色させ、それに漆を塗って仕上げられています。

朱を削り取った跡が黒く筋状になって現れていて、自然な模様は”景色”とも呼ばれます。

朱塗り研ぎ出し端反り椀7
この作品は「朱塗り研ぎ出し端反り椀」と名づけられています。素材は欅(けやき)で、朱が塗られ漆で仕上げられた作品です。

朱は高価な材料で、希少価値があり普通に使える材料ではありません。

この様な高級工芸品の他は、神社仏閣で使われる程度です。朱は富の象徴でもあるのです。

朱塗り研ぎ出し瓶子8
この作品は「朱塗り研ぎ出し瓶子」と名づけられています。

「漆器」の産地で有名なのは石川県の能登ですが、愛媛でも今治市の”桜井漆器”が有名です。

この”桜井漆器”は、日本で”ローン制度”が出来たルーツとなりました。

明治時代の話ですが、今治桜井の漆器売りの親方達は四国内だけはなく、九州や関西方面にも行商を考えたのです。

ただし、それができるのは農閑期だけです。当時の行商は、主に農家のサイドビジネスだったからです。

しかし、限られた時間の中で売り歩くことはリスクも多い。買い手に持ち金がなければ売れません。そこで生み出されたのが月賦販売だったのです。

これが全国に広まり、今でいう”ローン販売”となったのです。

弁当箱9
こちらは漆器でできた「弁当箱」です。箸箱と箸も漆器製です。

こういう弁当箱にお弁当を詰め、春や秋のシーズン、屋外でいただくおにぎりはさぞかし美味しいことでしょう。

欅溜塗り変わり鉢10
こちらは「欅溜塗り変わり鉢」と名づけられた作品です。素材は欅(けやき)に生漆が塗られています。

一枚の大きな板を、鑿(のみ)で深く刳り抜いて作られています。

まあ見事と言う他ありません。日本が誇る伝統技法で作られた伝統工芸品です。

こだまのコダマ11
最後は「こだまのコダマ」と名づけられた作品です。

可愛い、遊び心に満ちた作品です。何て愛らしいんでしょう、自然に笑みが漏れます。

明日も、この作品展をご紹介します。



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兒玉高次・日南子「木と漆」展から 2

今日も昨日に続いて”兒玉高次・日南子「木と漆」展5th”からお届けしましょう。


今日は、”木工師”である兒玉高次さんからお伺いしたお話をご紹介しながらご夫婦の作品をご紹介しましょう。

長椅子1
こちらは、お二人の大作の一つである「長椅子」です。

この「漆器」作りは山から木材を切り出す所から作業が始まります。

作品が完成するのには、数年から十年近い歳月を要する作業になります。

総布着せ漆絵高台皿2
この作品は「総布着せ漆絵高台皿」と名づけられたものです。素材は欅(けやき)で、その他に朱と漆と麻布が使われています。

雰囲気が、東南海の小島で絵画を書き続けた”ゴーギャン”の雰囲気を感じさせてくれます。

栃拭漆のみ目茶托五寸3
こちらの作品は「栃拭漆のみ目茶托五寸」と名づけられています。素材は栃(とち)に生漆で仕上げられています。

しかも大き目の鑿(のみ)で力強くのみ目を付けられているのが特徴でしょう。

山から木材を切り出すことを”伐採”と言いますが、伐採された木材を大きく切り分けて自然乾燥に入ります。

この乾燥の過程で、”木工師”はとことん木と会話をすると言います。

乾燥し続けている過程で、木の素性を徹底的に洗い出すのです。

木材にも素性がいい木と悪い木があるのだそうです。

栃拭漆一尺二寸丸盆のみ目4
これは「栃拭漆一尺二寸丸盆のみ目」と名づけられた作品。素材は栃(とち)の木で、生漆で仕上げられた素朴な作品です。

木の素性”です。例えば山の斜面などに生え育った木材は、生き残り成長する為に、平坦な所に生えた木材より努力しているのだと言います。

真っ直ぐ上に伸びていくために、木材の片面が頑張って木全体を支えているので、支えた部分と支えられた部分では木質が違っているのだそうです。

桧拭漆刳り抜き5
この作品は「桧拭漆刳り抜き」と名づけられています。素材は桧(ひのき)で、鑿(のみ)や鉋(かんな)などの手作りの木工工具で作り上げられています。

一枚の板から、削り取って形を作っています。

さて、木質の違いの話です。木質が違うと、乾燥していく過程での反り具合に違いが出てきます。

ですから、その反り具合の違いがどの程度出てくるのを見定めるために数年を要するのです。

栃拭漆金象嵌短冊箱6
これは「栃拭漆金象嵌短冊箱」と名づけられた工芸品です。作品展などに出品される工芸品です。素材は栃で生漆仕上げ。

金の象嵌”が施されています。上箱の四方の周囲を金の模様が入っています。

この作品は”組み物”と呼ばれる技法で作られており、何枚もの薄い板を釘を使わず組み合わせて作られています。

金象嵌”は、細い板に鑿(のみ)で模様を掘り込んでいきます。そしてその上に金粉をまぶして埋めてあります。その上から漆を塗っていきます。漆は常に接着剤の役割りを負います。

この位の作品になると、塗りの行程も20以上の行程を経て仕上げられます。

栃拭漆金象嵌短冊箱7
そして、”木工師”は、木材に乾燥の具合や木目の入り方などをとことん見抜いた上で、大きめに裁断された木材を、今度は小割りしていきます。

小割りした段階で、既に”作り手”には作品の構想が出来上がっています。

きちんとした構想を元にして木材を小割りしないと、思ったとおりの木目や反りの収まり、落ち着きをしてくれないと、作品にならないからです。構想通りで小割りされていないと、その素材は無駄になります。

高級な木材を使用していますので、無駄にはできないのです。

乾燥仕上がって木組みされたものが、それ以降想定外に更に反ったりすると、木組みに狂いが生じて、組んだ部分に隙間が生じてしまいます。

ですから、木を完全に見極めて、木が落ち着くまで、木が自分自身で納得して生長を止めるまで(実際には成長はしませんが、乾燥過程で変化していきます)は、作業ができません。

栃拭漆盛器8
こちらは「栃拭漆盛器」と名づけられた作品です。素材は栃の木に生漆です。

これは”指し物”と呼ばれる技法で作られています。

栃拭漆唐草象嵌短冊箱9
こちらは「栃拭漆唐草象嵌短冊箱」と名づけられた作品です。素材は栃の木で、生漆で仕上げられ”金象嵌”が施されています。

なんと円やかな、温かい作品なんでしょう。うっとりと見入ってしまいます。吸い込まれそうな感覚に見舞われます。

栃拭漆唐草象嵌短冊箱10
こちらは上と同じ作品。

”木工師”の兒玉高次さんは、木材は切られた後も生きていると言われます。もちろん伐採された木は実際には生きてはいませんが、乾燥の過程で形を変えていくことを、ワタシは「兒玉さんは、木が生きていると感じているのではないか」と思ったのです。

成長をしようと言う意思が、木にはあると思っておられるのではないかとお察ししました。ですから、生きている”木の気持ち”を汲んでやるという思いで木工に取り組んでおられるとワタシは受け取りました。

毎日、様々な木々と対話を交わし続けていると、木の心や、どういう環境で育ったのか、そのとき何を考え育ったのかが分かってくると言います。

ご夫婦11
さて、上のお二人が、この素晴らしい作品群を作り上げられた”兒玉高次・日南子”ご夫妻です。

毎日毎日、二人は隣り合って作業部屋でお互いの専門分野で個性をぶつけ合います。

お二人の深い芸術に対する造詣と愛情がこれらの作品群を生み出しました。

普通、こういう美術展の作品にカメラを向けることは禁じられています。

ですが、お二人はカメラに収めることを温かく了解していただき、更に製作の詳しいお話までおうかがいすることができました。

お二人に、これら素晴らしい作品群を生み出されたことへの心からの賛辞を贈りたいと思います。

ありがとうございました。




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「再訪 73 大野ヶ原 もみの木」・「愛媛グルメ紀行」 448

今日は、年明け一番目の”愛媛グルメ紀行”シリーズをお届けします。



それは、昨年8月7日に”愛媛グルメ紀行”348番目のお店としてご紹介した”大野ヶ原 もみの木”さんを”再訪シリーズ”73番目のお店としてご紹介するものです。(「大野ヶ原 もみの木」・「愛媛グルメ紀行」 348

看板1
大野ヶ原”につきましては、年明けの元旦から4日間採り上げました。


その記事の中でも、この”もみの木”さんのことに触れました。


それをちょっとおさらいしておきましょう。

玄関2
この”もみの木”は、初代入植者の中の武田さんが、他の入植者の要望に応えて小さな雑貨店を始められたのがその前身です。


この武田さんは開拓組合の組合長として長年地区に貢献され続けた方ですが、大野ヶ原が開拓地となり、七十数戸の開拓者がどんどん入植してくるようになり、日用必需品を売るお店が必要となり雑貨店を始められました。


次に、この雑貨店に宿泊施設を増築して”ペンションもみの木”をつくられ、今では開設者の武田さんの次男夫婦が受け継ぎ、”ポニー牧場”とこの”もみの木”も併営されています。

店内3
店内では、しぼりたてミルクやアイスクリーム、チーズ製品を提供する他、お土産品なども売られています。

ここ大野ヶ原の入植され開墾に携われら方々にとっては、命の綱とも言うべき”雑貨店”がこのお店の母体です。


特に、このお店でいただける”チーズケーキ”は絶品で、夏場などのシーズンには遠く県外からも客が押し寄せる名物に育っています。


それら乳製品の製作は奥様が担当され、店内に出ているフロアーご担当の方は、このお店から約6キロ下の”小屋地区”から通っておられます。

メニュー4
店内に入りますと、そのフロアー担当の女性が「最近、このお店にいらっしゃいましたね!」と、ワタシの顔を覚えていらっしゃいました。

「ええ今年の夏、妹と弟の3人でお伺いしました」と応えますと。

「ああ、そうでしたね、3人で。じゃあH先生のご家族ですね」と、父のことを知っているご様子でした。

そのことを尋ねますと「ええ、私は小屋から通っているのですが、H先生は小屋小学校にもいらっしゃったでしょう?」と。

「はい、大野ヶ原小学校に校長として赴任する前は小屋小学校にいました」とワタシ。

「私たちは4人姉妹で(3人と言われたのかも知れません、違っていたらゴメンナサイ)、その内2番目の姉の担任をしていただいていました。姉は少し結婚が遅れたのですが、先生は何時も姉に〇〇の旦那さんを見つけちゃらにゃいけん!と言って、何時までも姉のことを気にかけていただきました」と。

看板娘5
そうやって、父の思い出話をしていただいたのが上の画像の女性。


このお店の、文字通り”看板娘”さんです。ちょっとうつむいたところをシャッターを切ってしまいました。

目のつぶらな、笑顔が素敵な美人さんです。もちろん本人にはお断りをし、ご了解を得てカメラに収めました。

アイスクリーム6
こちらは、このお店の看板メニューの”アイスクリーム”です。お値段は250円。


この”アイスクリーム”食べたさに、わざわざ2時間近くかけて松山からもお客さんが大野ヶ原に登ってこられます。


一番高度が低いところで975mです。真夏でもクーラー不要の地です。


そこの高原の牧場で放し飼いにされた乳汁から毎朝搾乳(さくにゅう)されたものを、当日にこうやってアイスクリームとしていただいているのです。美味しくないわけがないでしょう。


濃厚でかつ上品な甘さが、舌の上でとろけます。

チーズケーキ7
さて、こちらがこのお店のもう一つの看板メニューの”チーズケーキ”です。お値段は380円。


メニュー表には売り切れの表示がしてありましたが、ワタシがアイスクリームを食べ終える頃に、「今焼きあがりました」と言って出されたもの。



甘党で、一時製菓会社に勤務した経験もある妹が「死ぬ前に3つだけ何かを食べられるとしたら、ワタシは迷うことなくここの”チーズケーキ”を3種の中の一つに選ぶ!!」と断言するものです。

チーズケーキ8
焼きあがったばかりなので、まだチーズが固まっていません。


生地の間から、甘くて芳(かぐわ)しい香りが鼻腔をくすぐります。


このチーズは、この場所に来ないと食べられません。持ち帰り禁止です。


そして一度に焼けるチーズケーキの数は、奥様が全てを手作りで焼いておられるので、1時間にせいぜい8ピースが限度。運よくありつけたらメッケモノなんです。

皮9
前回も書きましたが、このチーズケーキの皮が秀逸なのです。


前回はこう表現しています。<チーズケーキの外側の生地、口に含んだ途端に”ハラリ”と口中で解けます。(ほどけます)


手ではつまめません、スプーンで掬わないと口に入る前にほどけてしまいます。


適度な焦げ味が口腔を満たします。バターの焦げた香りです。


これはもう、食品と言うより芸術品です、食の職人が作り焼き上げた。>と。

皮アップ10
8月に来たときは、父と母の納骨を終えて、父が苦闘の時間を過ごしたここ大野ヶ原の地に、兄妹弟3人で訪れ、父を偲びながらこのチーズケーキを頬張りました。


お互い還暦前後の兄妹弟ですが、仲良しなんです。


今年の夏には弟の息子、つまり甥が京都で結婚式をあげます。


その時にまた3人が集まりますので、兄妹弟3人で金沢方面に旅行をしようと計画しています。


その楽しい旅行計画に思いを馳せながら、チーズケーキの最後の一片を口にしました。


濃厚なミルクの香りにむせ返りそうになりながら。




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「再訪 74 Chinese Cafe DINING 茶縁」・「愛媛グルメ紀行」 449

今日は、昨年11月12日に”愛媛グルメ紀行”シリーズの415番目のお店としてアップしたばかりの”Chinese Cafe DINING 茶縁”さんを、再度ご紹介することにしましょう。(「Chinese Cafe DINING 茶縁」・「愛媛グルメ紀行」 415


場所は、国道33号線を市内から砥部に向かい松山インターに入る一つ前の信号東南角に上田内科があります。


その”上田内科”を市内から言えば左折、東に約300m入った道路の南側にある”新勢アパート”の1階にあります。北土居2丁目の住宅街です。

玄関1
こちらがお店の玄関です。


このお店は前回にご紹介したとおり、このお店の奥様が四川生まれの上海育ちの中国の方です。


オーナーシェフ(もちろん日本人)が、上海に料理留学していた時に奥様と出会ったのが、このお店が出来た所以(ゆえん)です。


ですから、このお店は日本人向けにアレンジされた”四川料理”ではなく、四川省で普通に食べられている”家庭料理”をメインにされています。

メニュー2
こちらがランチとして用意されているメニューの一部です。


ランチメニューには、8種のメイン料理に、サラダと選べるデザートと選べるドリンクがついて1050円が用意されています。


前回は、”四川田舎ヌードル”と名づけられたメイン料理に、デザートは”マンゴープリン”と、飲みものは”グレープフルーツジュース”を頼んだ。


今回は、お店の三番人気と記されている”正宗担担麺”をメインに、デザートは”中華ポテト”を、飲み物は”バラ茶”を選らんだ、お値段は税込みで1050円。

後姿3
こちらが上海で出会って、店主さんの郷里帰国に合わせて来日された四川生まれの奥様の後姿。


奥さんは、中国茶を入れているところで、店主さんは当然一人で厨房に立ってきりきり舞いしているところです。


一人でお店に入ると、店主さんが顔を覚えておられました。


「前回は、直ぐに”ブログ”拝見させていただきました。ありがとうございました。コメントを書こうと思ったのですが・・・・・・」っと、はにかみながらのお答え。


無理はありません。お店は夫婦だけでやっておられるし、今や6歳の女の子と、昨年の5月に誕生したばかりの双子ちゃんの3人のお子さんの、5人家族。仕事を終えても、お父さんの役目が残っているのです。

サラダ4
こちらがサラダ。

「ランチパスポート騒ぎは収まりましたか?」とお尋ねしてみました。

「いえ、今も続いています。たまに暇な日もありますけど、大抵は満席になるほど忙しい」と店主さん。

この取材は昨年末でしたから、ランチパスポートが終わる前でした。

バラ茶5バラ茶カップ6
中国茶を入れることで忙殺されている奥さんに、店主さんが小声で「あの・・・・ブログの・・・・」っと、ワタシの来店を告げられたようです。

奥さん、振り向きざまに「アレ、ジュンさん、来ていただいてアリガトウ!」と、一瞬で笑顔がはじけた。

2回目の訪問で「じゅんさん!」と名前を呼ばれたのは、スパゲティ専門店の”フォンターナ”さんと、森松の”リンジーズ”さんを含めて3店目だった。

「あれー、名前まで覚えていただいていて」と、ちょっと気恥ずかしく微笑んだ。

「当たり前デショー!デモネー、今日はすごく眠くって!最近寝つきが悪くて」と、奥さんは全く屈託が無い。

「冬になったでしょー、子供3人と一緒にベッドで寝てるヨー。布団が夏より大きいでしょうー。私が寝る場所が小さくなったヨー。だから不眠症!」と、眠そうな目を、ショボショボさせている。

でも、仕事に手抜きはない。早速”バラ茶”を入れてもらった。バラの香りが一面に漂う。

「このバラはお茶専用のバラですか?」とお尋ねしてみると「ええ、そうよー」と。

「バラ茶は余り時間を置くと、バラ特有の渋みが出るから、早めに飲んでね」と、奥さんが中国茶の飲み方を告げられた。

正宗担担麺7
こちらがメインとして選んだ”正宗担担麺”です。

この”正宗”という表現は、”伊達政宗”とはなんら関係ありません。”正宗”とは中国では”正当な”という意味で使われる言葉。

四川での”担担麺”は、昔から天秤棒の両側に、一方は麺、もう一方はタレを入れた桶を担いで路地で売られていた、一種の”立ち食いそば”。でも今では四川を代表する飲食店メニューとなった。

このお店の”正宗担担麺”は、四川省出身の料理人”陳建民”氏が日本人向けにアレンジしたそれではない。

アップ8
四川風の”花椒”(日本での類似品は山椒)とラー油の風味を利かせたスープです。

胡麻ペーストの”芝麻醤”が風味付けに使われている。

「日本では思いっきり”芝麻醤”を入れた”担担麺”が多いです」と奥さんの話しかけた。

すると「チューゴクでは”芝麻醤”は副材として味付け風味付け程度にしか入れないよ!日本の胡麻ペーストがいっぱい入ったものは”ゴマラーメン”と呼んだほうがいいヨー!」と、実に明快。

「でも、子供にはあちらの方が食べやすいヨー、あれはあれでいいヨー!」と、柔軟な姿勢も好ましい。

このお店の”正宗担担麺”は”花椒”がしっかり入っていて、当然痺れる痺れる!!久しぶりに口腔がジーーンと痺れて食道にまで広がった感がある。

麺9
ところが、その痺れもしばらくすると落ち着いてきて、今度は口腔に爽やかさが広がる。

日本の食文化にはない味の変容でしょう。調味料の類は中国から仕入れている。

日本人に合わせて、四川の味を変えることはしないという、夫婦の思いがこのお店の味を支えている。

麺はモッチリしたいい””を使っています。パワフルで滋味深いスープに決して負けない麺です。

画像の中央に見える帯状のものは、春巻きの皮を揚げたもの。パリパリとした食感がアクセントになっています。

豆粥10
”正宗担担麺”を食べ終えようとするころを見計らって店主がこの画像のものをすっと出してきた。

頼んだデザートではない。

「これは?」と、店主の顔を見上げると、微笑みながら「コレ、まだ試されていないでしょう。これは豆を使ったデザート用の””です。食べてみて下さい」と言う。

初めてお訪ねした前回も、注文していないデザートを出してただいた。その時は蒸して調理された”胡麻団子”だった。モッチリした食感を味わった。

今回も注文していないものを出していただいた。他の客を見回しても、余分なデザートのサービスを受けている様子はない。これは一種の”役得”か?

中味は、ひよこ豆、小豆、緑豆、インゲン豆など、5~6種の豆が入った””でホンノリと甘い。

「中国人は、豆は健康にいいからと、色々に調理して食べるよ!」と奥さんが補足説明。

確かに食べたことがない自然な甘さで、生クリームがかけられていて、上品な甘さが口中でとろける。

中華ポテト11
こちらが注文したデザートの”中華ポテト”となずけられたもの。

”ポテト”となっているが、中味はサツマイモで、日本で言うところの”大学芋”だ。

”大学芋”は、十分に灰汁抜きしたサツマイモを揚げて、糖蜜を絡ませたもの。

元々は中国料理だけど、大正時代に日本に入ってきて神田の学生街でよく食べられていたからという説と、東京大学の赤門の前の”三河屋”さんが始めて、それが広がったという説とがある。

さて、こちらは本場のものだ。でも、抹茶のソフトクリームが添えられていて、白地の皿に糖蜜で模様が描かれている。随分とお洒落だ。調理人には画家の才能がいるという見本。

甘さもちょうどいいし、芋のホクホク感も残っている。

ツーショット12
さて今日再訪した目的は、初回に訪問した時に二人と約束した”ツーショット”写真を撮ること。

「さあさあ、お二人並んで!」と声を掛けると「主人と並んで写真とったことなどないヨー!」と、奥さんが照れる。

「写真はねー、子供と並んで撮るものよ。中国人はよく写真撮るよ!カメラ向けられるとキチンとポーズをとって。ところが主人は黙って立っているだけよ!」と笑って話す。

「でも、せっかくの記念だから撮ってもらいましょう」と、ご主人に寄り添った。

こちらが、中国で料理を修業し中国で奥さんと知り合って手を取り合って日本に来られたお二人。

日本のこの地で二人の夢を花開かせようとされている若きご夫婦の笑顔です。3児のパパとママでもある。

一本芯の通ったお二人に温かい拍手を贈りたい。

「ご馳走様でした」とお店を後にしました。

「じゅんさん、またブログ見るよ!」と奥さんに送り出された。

ブログで繋がった””です。

こちらのお店の店名が”茶縁”なら、ワタシのそれは”ブログ縁”ということでしょう。



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「再訪 75 季菜(きさい)」・「愛媛グルメ紀行」 450

今日は、昨年11月29日に”愛媛グルメ紀行”シリーズの427番目のお店としてご紹介したばかりの”昼どころ 夜話し 季菜”(きさい)さんを再度ご紹介します。(「季菜(きさい)」・「愛媛グルメ紀行」 427

場所は、東雲大学から石手寺に至る県道と、県道東部環状線交差点の東南角にあります。

昨年11月にご紹介したときに、このお店の和食に対する””の高さに感銘を受けたことを書きました。

従って、必ず再訪しようと決めていました。

ただ、このお店のお昼は”ランチコース”の中から”5種類の”鍋物”を選ぶというシステムになっていますが、そのベースとなっている”鍋物”以外は3ヶ月ごとに変わるということを聞いていました。

玄関1
ですから、3ヶ月目に変わった後に再訪したいと考えていたのです。

ところが、その3ヶ月目の変わり目が何月なのかは聞いていませんでした。常識的に考えれば、1月~3月、4月~6月と区切るでしょう。

なお、この日再訪したのは12月の下旬でした。ですから本来であれば1月に再訪すればいいのです。

ところが、待ち切れなかったのです。ひょとしたら、3ヶ月の区切りは12月~2月かもしれないという淡い期待を描いて。

店内2
こちらが訪問した日の店内の様子です。

画像中央近くに見える挿花は、店主の実家”伊台町”で取ってきた自然の柿が大胆に活けられていました。

3ヶ月の区切りのことが念頭にありましたので、店主の奥様に「3ヶ月毎にメニューの内容が変わると聞いていますが、その変わり目は何月ですか?」と真っ先にお尋ねしました。

すると、アッサリとというか予想通りと言いますか「はい、次は1月です」とのお答え。

この時、正直に言いますと”軽い落胆”を味わいました。こちらの見込み違えとはいえ。

そこで素早く頭を切り替えて、11月にいただいたお料理の素晴らしさをもう一度楽しもうと思いました。

ですから今日は取材の為ではなく、純粋にお料理を楽しもうと、カメラを早速仕舞い込みました。

メニュー3
そこで、前回見たメニュー表を見て、せめて”鍋物”だけは5種類の中から選べるのですから、今回は”鶏つみれ鍋”を選びました。前回は”鴨ねぎ鍋”を選びましたから。

従って、頼んだお料理は”季菜膳の鶏つみれ鍋”コース、お値段1000円(内税)です。

カメラは仕舞い込んでいますから、もう気楽に、頭を空っぽにして純粋にお料理を楽しもうという気持ちになっています。

さて、あの手間隙を惜しまず、板前さんの矜持(きょうじ=プライド)に満ち満ちたお料理をとことん味わい尽くしたいと、そういう期待に頭は完全に切り替わっていました。

ランチ4
ところが・・・・です。ところが、上に書いた期待は”大きく裏切られた”のです。

ここまで”劇的に期待を裏切られた”ことは、余り記憶にありません。

目の前に並んだお料理を見た瞬間「ウッ!」と、息を飲み込みました。

”期待を裏切られた”と言うのは、”いい意味で裏切られた”ことに気がついたのです。

3ヶ月に一度変わると聞いていたコースのベースとなるお料理が、前回とは全く違っていたのです。

もちろん、煮物、揚げ物、刺身、汁などの基本的な構成は変わっていません。

ところがお料理の中味はどれ一つとっても、1ヶ月前にいただいたお料理の中味と違っているのです。

直ぐに女将(店主の奥様)に確認しました。「確か、3ヶ月毎にお料理の内容が変わるのではなかったのですか?ここに出されたお料理の中味は、先月お伺いしたときのものとは違っていますが・・・・・」と。

すると、いとも当たり前と言う顔で「ええ、でもお料理は毎日入手できる材料によって変わります。毎日同じ食材を仕入れることが出来るわけではございませんので」と。

コロッケ等5
参りました。完璧に参りました

ワタシはこのシリーズを400回以上続けていますが、プロの料理人の技量や試みについて多少なら分かる!と思い上がっていた自分。それが完膚なきまでに打ち砕かれました。

本当の料理人の構想は、ワタシが考えるレベルなどの比ではなかったのです。2年近く食べ歩きを続けていて、有頂天になっていた、自惚れが出ていた自分に気付いて愕然としたのです。


前回いただいた揚げ物は、茄子等の天婦羅を”葛粉餡”でいただくと言う趣向でした。

でも、目の前の揚げ物は”手作りのポテトコロッケ”と”紫芋”を揚げたものに変わっていました。(わざわざ”手作り”と書いたのは、チンという音と共にコロッケを出すお店があるからです)

紫芋”の揚げ物はスウィーツの如く甘くてホッコリしている。

”コロッケ”も揚げたてですからコロッケに箸を入れて割っても、湯気が上がりポテトがホコホコとして美味しい。

大慌てでカメラを取り出したことは言うまでもありません。早速取材に早変わりです。

酢の物6
画像は”酢の物”です。素材は蕪(かぶ)と柿です。柿も蕪も伊台町のお父さんが作ったものです。

前回は、”豆腐”の様に見える”牛乳と生クリームとチーズを混ぜてくず粉で固めた”ものに度肝を抜かれました。

でも、今回は酢の物の素材に熟した柿を使っているのが新鮮でした。甘さと酸っぱさの混ざり合った”酢の物”でした。

ピーマン佃煮7
さて、この画像に写っているものの素材が分かりませんでした。

何かの煮浸(にびた)しに思えました。味にほろ苦さがありますが、その素材が分かりませんでした。

女将に「この素材は?」とお尋ねすると「それはピーマンの煮浸しです」と。

ピーマンは、”イタリアンキッチン 伊太めし屋”の”スモークサーモンとキノコのスパゲティー”のソースに刻み込んで使われていましたが、最後までその正体が分かりませんでしたが、今回も分かりませんでした。

プロの調理人と言うものの創造性に唸らされました。やはり素人がとやかく言える分野ではないことにも気がつきました。

煮物8
こちらは”煮物”です。素材は、大根、里芋、サツマイモとカツオです。

前回は、湯葉とサトイモとカボチャ、それに茄子でした。それに”葛餡”がトロッと廻しかけられていました。

今回も、立体的構成を考えた盛り付けがなされています。

それぞれの素材を生かした煮加減は、当然に申し分ありません。

マグロ刺身9
こちらは”刺身”ですが、今回は”マグロ”が素材となっていました。

前回は”戻り鰹”でした。

使われている醤油は、前回と同じに”大葉”を刻み込んで大葉の香りを移した醤油が使われています。

マグロは十分に熟成されていて、味が乗っています。

汁10茶碗蒸11
こちらは味噌仕立ての””と”茶碗蒸し”です。

”汁”の具材は前回と違っています。中に入れられたポテトが新鮮でした。サツマイモも甘く味噌がしみていました。

料理全般を見回しますと、同じ素材が調理法を変えながら巧みに”使い回し”されています。

当然、1000円と言う価格設定の中で採算を考えた場合、これはベストな使い回しと言えるでしょう。

前回11月に記事をアップしたところ、ワタシの知り合いのプロの調理人から電話がありました。

1000円であの料理は先ず出せない。幾ら実家から野菜を仕入れているとは言え、常識的にはあの料理内容と値段では到底採算に合わないというのです。

ですから、採算性を少しでも上げる為の効果的な材料の”使い回し”は当然のことです。

幾ら素晴らしい料理を安く提供しようと意気込んでも、それが長く続かなければ顧客への真のサービスとは言えないからです。

つくね鍋12
こちらが”鶏つみれ鍋”です。”鶏団子”から、美味しい出汁が滲み出していてこの季節にはありがたい。

このお店の出汁は、それはもう料亭の出汁ですから上品で出汁だけが存在感を主張するのではなく、具材から滲み出す味とのハーモニーで成り立つよう計算されつくしています。

柚子ゼリー13
さて、デザートです。前回は”鏡ゼリー”に、出始めのミカン、ブルーベリー、ブルーベリージャム、そしてミントの葉でが添えられた、一種の美術品でした。その彩りの見事さに息を呑んだものです。

ところが、今回は一転して”柚子ゼリー”でした。”柚子”は今がシーズン真っ盛りです。

日本料理は”季節”をいただくものですが、まさにこの”柚子ゼリー”がそれを示しています。

”柚子”を半分に切り分けて、スプーンで中の果肉を取り出し”柚子釜”を作ります。

その中に柚子の果肉をゼリーで固めたものを流し込んで、香り豊かな季節物の”柚子ゼリー”を堪能しようとして趣向です。

これに飲み物が付きますが、女将はワタシの耳元で「コーヒーではなくオレンジジュースもいただけますが、そちらになさいますか?」と聞いて来た。

前回は香り高いデミタスコーヒーをいただいた。それにしても女将はどこで、ワタシがそれほどコーヒーを好んでいるわけではないことに気がつかれたのか?

ここの店主(板さん)は、漱石亭グループで修行をされた。

勘定を済ませると、女将には玄関の外まで見送っていただいた。

その時「主人が作る懐石が凄いんです!私がそういうのもナンですが、それはもう溜息が出るほどなんです」とささやかれた。

夜出歩かないワタシには、やや辛い言葉でしたが、その言葉に偽りも誇張もないことは存分に理解できるところです。



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「再訪 76 焼肉 ちかき」・「愛媛グルメ紀行」 451

今日は”再訪シリーズ”の75番目のお店をご紹介しましょう。


それは一昨年6月21日にご紹介した、県道松山川内線(旧国道11号線)沿いの平井町にあります”焼肉 ちかき”さんです。(「焼肉 ちかき」 真っ当な「B級グルメ店」 69


実は”再訪”リストには載せていなかったのですが、このお店の”ビビンバ”が中々いけるという風の便りを聞きまして訪問してみました。

玄関1
こちがらお店の玄関。


このお店の前を、国道11号線から高架で伊予鉄横河原線と県道松山川内線を越えて伊台町に至る道路(軍用道路を兼ねる)が開通して、お店周りの風景がやや変わった地域です。


おのお店の店名”ちかき”を前回アップしたとき、”韓国は近き国”から採られたのかな?と想像して、違っていたらゴメンナサイと書きました。


すると、””さんと名乗られた方からコメントをいただき「ちかき、は、お店の人の苗字ですよー」と。


今回お店の方に確認したところ”花”さんと仰る方のご指摘どおりでした。ここに訂正してお詫びします。

メニュー2
さて、お店に来る前からビビンバを頼むと決めていました。ビビンバ自体の種類が多いのでやや迷いましたが、お店の方のお薦めもあって”ちかき特性! 8種の石鍋ビビンバ”、お値段1000円にしました。


最近、”8種のナムルの十五穀米 ビュッフェスタイルビビンバ”(2~3人前)1500円が一種の話題になっています。


それに一番近いメニューを頼んだというわけです。

石焼上3
画像が、頼んだ”8種の石鍋ビビンバ”です。


ビビンバ以外に、ワカメスープと、コチジャンがついています。


石鍋からは盛んに湯気が立ち上り、御飯の焦げるパチパチという音まで出ていて、見た目以上に派手なメニューでした。

石焼4
石鍋はまだ熱く、触れば火傷します。


この石鍋の内側周囲に、ワカメスープをスプーンですくって2~3箇所、石鍋の内壁へ垂らします。


スープを垂らした瞬間、”ジュン!”と音を立てて白い湯気が立ち昇っていきます。


その湯気の前で、実は呆然としていました。御飯を半分に、と頼むのを忘れた事に気がついたからです。


この大量のビビンバを見た瞬間「あああ、これは食べ残す!」と、頭を垂れました。

アップ5
まあ、この多彩な具材をご覧下さい。お店では8種の”ナムル”と呼んでいます。


ナムル”とは、モヤシなどの野菜やワラビなどの山菜、野蒜(のびる)などの野草を塩ゆでしたものを調味料とゴマ油で和えたものです。


韓国では、どういう食事でも必ずと言っていいいほど各種の”ナムル”が食卓に上ります。場合によっては、そのナムルと何種かのキムチだけで食事を済ませることだってあります。


レストランで何かを頼んでも、多くの場合ナムルと生野菜とキムチは大量に供せられます、無料で。


これら無料で出されるナムルやキムチ類は、”ミッパンジャン”と総称されますが、日本とは異なる食習慣です。


だから、韓国から来た旅行者が日本のレストランでキムチや生野菜を頼むと別料金を取られることに「日本人はケチだ!」と腹を立てたりします。

コチジャン6
こちらが、”コチジャン”です。”コチュ”とは朝鮮半島では唐辛子を意味します。


唐辛子の粉に米麹を入れて発酵させたものです。


韓国の”唐辛子”は大振りなものが多く、日本の唐辛子の様に刺すような刺激はありません。想像以上にマイルドで甘ささえ感ます。朝鮮半島のお料理には欠かせない調味料なのです。

コチジャン投入7
具材は、豆モヤシ、ニンジン、大根、トマト、シイタケ、ミンチ、生卵、そして多彩なナムル類です。ナムルを1種と捉えると、お店で言う8種になります。


でもナムルの種類も多彩なものが入っていますから、実質的には何種になるのか。


それらをコレでもかというくらい、徹底的に(日本人的に言えばグチャグチャに)混ぜます。


混ぜて混ぜて、御飯に粘りが出てくるほどに混ぜます。日本人は、具材の原形を留めないほど混ぜる事に一種のためらいがあって、彼等から言えば中途半端でもったいないと思われます。そこがお国柄です。


ワタシもまだまだ交ぜが足りませんが、自分的には混ぜに混ぜたつもりです。ここに先ほどの”コチジャン”を投入します。


画像のコチジャンの投入量は、普通の日本人なら真似をしないほうが無難でしょう。この三分の一程で十分だと思います。ワタシは辛さには強いので、この分量を投入。


でも、これが後悔の元になりました。

混ぜた8
このグチャグチャ状態を、日本人的に言えば「無残な!」と思ってしまい、韓国人的に言えば「これでは美味しくないでしょう?もっともっと混ぜなければ」とうつる。


それにワタシは既にこの””に圧倒され、却って食欲を減退させてしまった。


これを運んでいただいた、綺麗なお姉さんには三度も五度も「食べ残したらごめんなさい。見かけによらず小食なのです」と、予防線を張っておいた。


店内は5分程の入りでした。多くの方は焼肉を昼間から食べておられた。


旺盛な食欲を前にする他の客に隠れるように、石鍋に覆いかぶさってチロチロ、チマチマ食べ進んだ。


やっと半分ほど食べ進んだあとで、心の中で「ギブアップ!」宣言を出した。


先ほどのコチジャンが多すぎた。辛くて辛くて、とても喉を通らない。辛さに対する過信が招いた無残な結果だ。本場モンを甘く見すぎた結果がこのザマだった。


それで、ここでギブアップ宣言を声に出して立ち上がろうとして大切なことを思い出した。

おこげ9
それは、画像の”おこげ”だ。この石鍋ビビンバの真価はこの”おこご”にあったことをかろうじて思い出した。


ワタシが子供の頃は、御飯を鉄製の”羽釜”(はがま)で焚いていた。薪を燃やして。すると、羽釜の底に必ず”おこげ”が出来たものです。


その”おこげ”を子供達は奪い合うようにして食べた、少しの塩を振りかけただけで無類に美味しかった。


それがどーーです!目に前にこんなに見事な”おこげ”が出来上がっているではありませんか。


これを見逃す手は絶対にありません。敢然と”おこげ”に立ち向かいました。

おこげ10
これが、石鍋の底にこびり付いた”おこげ”の断片です。


まるで高級な”煎餅”をバリバリ歯音を立てて齧(かじ)るが如く、食った!!


うふー~・・・・旨い!


これは白米を一番美味しくいただく方法なんです。丁度ナムルから出たエキスが最適の味付けになっていて無類に旨い!


バリバリ・・・・バリバリ・・・顎が疲れるほどに"おこげ”を食った、満足した!!


もう満腹になっていた胃が、子供の頃に貪るように食べた”おこげ”の味をシッカリ覚えてくれていて、一旦閉じていた胃袋が再び開いた。


しばらく立ち上げれないほど満腹になった、旨かった!胃袋の記憶力に最敬礼をした




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「和ビストロ きむら」・「愛媛グルメ紀行」 452

今日は、県道伊予川内線沿いの砥部町高尾田にある”和ビストロ きむら”さんをご紹介しましょう。


場所は、旧国道33号線を森松町から橋を渡って砥部町に入り、JAのスーパーがある交差点を東に進めば(川内方向に)明屋書店の斜め前ほどにあります。


このお店は、時々お店の情報をいただいています:”のしうめさん”さん(ブログ名:愛媛美味探訪)さんの12月3日の記事を拝見して訪問しました。


県道沿いにこのお店があるのは気が付いていましたが、お店の構えから見て、どういうお店なのかの想像が付かずに見送っていたお店です。

看板1
お店の看板がこれです。


でもこの看板に書いてある”和ビストロ”という言葉からは具体的なイメージは沸いてきませんでした。

玄関2
それで、こちらが”店構え”です。


これを見ると、余計に”和ビストロ”のイメージが霞んで、何がなにやら分からない!というのが正直な感想。


それで、”のしうめ”さんのブログにはフランス帰りのシェフかいるという。

店内3
店内はかなり広い。


そしてカウンター席はなく、テーブル席か小上がりの座敷の全ての席に”お好み焼き”用の鉄板があります。


やはり、店内に入っても「何のお店」やらさっぱり分からない。

メニュー4
そこで、店内に手書き黒板にチョークで書かれている”日替り五品盛ランチ”700円(内税)を注文した。


その注文を聞きにきたのがこのお店のシェフのお母さん。


そのお母さんに聞いてみた「以前はお好み焼きをされていたのですか?」っと。


すると、お母さん「いえ、今でもお好み焼きはやっていますよ!」っと言って、お好み焼きのメニューを持ってこられた。

メニュー2
それがこのメニュー。


「うちはもともと”うどん”と”お好み焼き”のお店で、それらは今も出している!」と、お母さん。


”のしうめ”さんのブログで、息子さんがフランスに修行に言っておられたのは知っていたので、追っかけておうかがいした。


「息子さんはフランスで何年くらい修行されたのですか?」と。


すると息子さん当人が「はい、1年だけです」と。


再びお母さんにお聞きした「息子さんが帰られて何年に?」と。


「いやー、もう4~5年前ですよ」と、お母さん。

ランチ上7
これが当日の”日替り五品盛ランチ”。


内容は、”サーモン刺身”、”白菜浅漬けゆず香”、”小鯛の煮付け”、”野菜炒めイタリアン”、そして”一口トンカツ”の5品がワンプレートに乗せられている。


おまけに、”うどん”が約半玉分とご飯が付いている。ご飯は半分に減らしてもらった。


いわゆる”無国籍料理”とも言うべきか。

プレート8
もちろん、これが700円だから、ランチとしての内容とお値段のバランスから言えば、思いっきり割安です。


お料理に、派手さは全くないが手抜きもない。


全て手作りだ、ということもはっきり分かる。


でも、このお料理は何を語りたいのだろう?


優れたお料理には主張がある。

鯛煮つけ9
この”小鯛の煮付け”だって、きちんと出汁で鯛を煮付けられている。煮付け過ぎもない。


香りに”針生姜”だって付けられている。


お味も悪くは決してない。手抜きしていないことは容易に分かる。

サーモン10
サーモン刺身”だって、わずか2切れだけど、刺身を付けようと言う意思は伝わる。

野菜炒め11
こちらが、唯一フランスで修行したと言う””を付けた一品。


野菜炒めイタリアン”だ。なぜフランスで修行して、味付けを”イタリアン”にしたのかは分からない。


でも、この料理の中でシェフが唯一自己主張したのがこの”野菜炒め”だと推察します。確かにトマト風味ではあった。

トンカツ12
こちらは”一口トンカツ”が3切れ。


これも揚げたてで、美味しい。


でも、でも全体からは何も伝わってこない。

うどん13
こちらは以前からやっておられて、現在も手打ちされている”うどん”です。

それなりに美味しい。

結局、このお店の息子さん、シェフは優しいご性格なのではと思った。

自分の味や主張を前面に出すことはしない。また、お母さんがやってこられた”お好み焼き”や”うどん”もメニューから外すことには忍びない。

お好み焼きの鉄板は、その鉄板の表面を見る限り、そう使われている形跡は見受けられなかった。(本当はお好み焼きがどんどん出ているのかも知れませんが)

お店の中に表示してある他のメニューを見ると、6~8種のパスタメニューも手書きされている。また他のメニュー表には、スウィーツチーズメニューもある。

更には別書きのメニュー表には、”カモ肉ロティフルーツソース”と書かれているその上には、ハギ煮つけ”とか”艶肌鍋”と書かれたりしている。

ご本人自身が、何をやったらいいのか?多分お優しいのだと思うのですが、何一つ決断が出来ていないようにお見受けした、但しあくまでもワタシの想像の域を出るものではありませんが。

ワタシはまだお若いのだから、自分の色合いは何なのか?を考えることから新しいスタートが切れるのではないか?と、正直に思った。

お勘定を払ってお店を出た。私が店内にいる間は、客はワタシだけだった。




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「愛媛グルメ紀行」を振り返る 34

年明けの三連休から”愛媛グルメ紀行を振り返る”シリーズを復活させましょう。

その年明け一番は、101番目のお店から103番目までのお店です。

ただし、季節的には思いっきり合いません。真夏の記事からのスタートとなりました。

昨年末には”愛媛グルメ紀行”の447号までご紹介しました。ですから、この”振り返る”シリーズもやっと本シリーズの四分の一近くまできたと言うことです。


先ず最初は、一昨年8月3日にアップした101番目のお店です。

そのお店は、東温市の横河原にある”門田商店”さんです。(「横河原の門田商店」 真っ当な「B級グルメ店」 100

通称”かど店”で、昔ながらの懐かしい”アイスキャンデー”を夏場には売っています。

店頭1
伊予鉄横河原線の終着駅”横河原駅”から徒歩1分。東温市の名物店というより、愛媛の名物店的な存在です。

創業は、何と”明治18年”、今から”127年前”に遡ります。

創業当初は、日用品を中心に文房具から衣類、履物、帽子やお正月用品などを売っていたそうです。

あずきとミルク4
”かどみせ”のメニューは、”アイスキャンデー”が6種類、ソフトクリームが2種類です。

子供から大人まで、夏になるとこのお店に集まります。しかも車で遠くからわざわざ駆けつけるお客さんも多いお店です。

今の女将は4代目です。そして、既に5代目の女将さんが育っています。ワタシがお伺いした解きは、6代目もお腹の中で順調に育っていました。その6代目も今では元気で生まれていることでしょう。

このお店は再訪します。ただし再訪は今年の夏になりますね、4代目の女将さんにまたお会いしたいからです。



次にご紹介するのは102番目のお店です。

それは一昨年8月4日にご紹介した、旧市内、千舟町にある”あたりや”さんです。(「あたりや」 真っ当な「B級グルメ店」 101

101番目のご紹介した”門田商店”さんも歴史を持つお持ちですが、この”あたりや”さんも終戦直後に開業され、既に60年を大きく越えています。

玄関1
千舟町の”あたりや”さんは昔から”小坂のカドの店”と呼ばれ、家族連れや子供たち、カップルたちの夏のメッカでした。

松山の”カキ氷屋”さんの草分けです。また、お城下の夏の風物詩的なお店です。

氷すいか4
ワタシのお目当ては”氷西瓜(こおりすいか)”です。お値段は690円です。

このシロップの蜜の味が美味しいのです。西瓜(すいか)の美味しさは言うまでもありません。それはこの”氷西瓜”の命なのですから。

でも、西瓜を全部食べ、氷も全部食べた後にお皿に残るのが、西瓜の香りが移ったシロップです。

それを余さず飲むために、最初からストローが用意されています。最初からスプーンとフォークとストローのセットで出されます。

このお店は既に再訪しました。そして昨年8月24日に”再訪シリーズ”22番目のお店として既にアップしました。



最後は103番目にご紹介したお店です。

それは一昨年8月5日に、”愛媛グルメ紀行”103番目のお店としてご紹介した、”西予市宇和町”の”東洋軒”さんです。(「宇和町・東洋軒」 ・「愛媛グルメ紀行」 102

実はこの”103号”は、このシリーズではある意味記念するべき号でした。

と言いますのは、102号までのシリーズ名は”「〇〇店」 真っ当な「B級グルメ店」”としていました。

ところが、その当時毎日のようにコメントを頂いていた方から、以下のようなコメントをいただいたのです。

「最近の貴方の食べている物の値段から言えば、B級とはいえないのではないか?また、貴方が採り上げたお店の方が、このシリーズ名を見て、自分の店はB級か?それはおかしい!と思われたら失礼になりはしないか?」という忠告がありました。

そのコメントは正論だと思いましたので、103号から”愛媛グルメ紀行”というシリーズ名を使うようにしたのです。

看板1
国道56号線沿いにあって、大きなこの看板が目印です。

このお店は、昨年の6月16日に90歳の父を亡くしましたが、亡くなるまでの3年間、毎月2回父と”焼肉”を食べるお店でした。

最後に父と焼肉を食べたのは、父が亡くなる10日程前のこと。

ハラミ2人前3
ノンアルコールの小瓶ビールを2本、89歳までは牛の”ハラミ”を2人前、90歳に入ると”ハラミ”は一人前に減っていましたが。

それでもビールを飲みながら、「じゅん ヨー・・・・・ビールは・・・・う ま い の・・・-!」っと。

更に「ヤッパ、肉よのーー、焼肉じゃないといけん・・・・こんな嬉しい時間が ・・・ 何時までも ・・・ 続くといいのーー    じゅんヨー・・・」っと、毎回言うのが習慣でした。

もう、こういう親子の対話ができなくなりました。でも、3年間に、散々に親子で話し続けました。

父は戦争に行ったときのこともほとんど話すことはありませんでしたが、亡くなる10日前、このお店で最後の焼肉をいただいた後、実家に帰る道々話してくれました。

それが、まともに父と会話した最後になりました。貴重な3年間でした。このお店につくづく感謝しています。

でも、再訪はしません。まだ、父の記憶を完全に過去の話としてしまうほどの時間が経っていないからです。




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「愛媛グルメ紀行」を振り返る 35

今年の年明け第二段も”愛媛グルメ紀行を振り返る”シリーズをお届けします。

まだ思いっきり季節違いの時期を振り返る事になります。

今日は、その104番目のお店から106番目までのお店です。


先ず最初は、一昨年8月8日にアップした104番目のお店、道後町2丁目、市内電車に南町電停前の”愛媛県県民文化会館”東隣にあるイタリアン料理店”Bar・COVO(バール・コーヴォ)”さんです。(「Bar・COVO(バール・コーヴォ)」・「愛媛グルメ紀行」 103

市内電車にに乗って道後温泉方面に向かうと、ちょうど”県文”の交差点の北東角にあって、イタリアの国旗がはためいていますの分かりやすいと思います。

この場所には、かつてはコーヒーとうどんがウリモノの、お洒落なおうどん屋さんがありました。(そのうどん屋さんは、別のところに移転された後、まもなく閉店されました)

玄関1
この画像は、お店を”県文"側から東に見たもの。

店内は、清潔でお洒落、近所の奥様方や女子会を楽しむ女性グループで賑わっています。

お店の名前”Bar・COVO(バール・コーヴォ)”の”Bar(バール)”とは、スペインやポルトガルやイタリアなどで「簡易食堂」とか「喫茶店」、あるいは「気軽なレストラン」の意味に使われます。

また”COVO(コーヴォ)”とは、イタリア語で”隠れ家”を意味します。

店名の由来は、シェフに確認しました。

ピザ6
注文したのは、”シェフの気まぐれピッツア”を選びました。お値段は980円です。

この他に、スープとサラダが付きます。

今日の”シェフの気まぐれピッツア”は、ソーセージとピーマンを中心に彩りよく焼きあがっていました。

生地の香ばしい香りに包まれた”ピッツア”の出来ばえは見事でした。

生地の中心部分はあくまでも薄く、周辺の土手のような部分には火が通ってこんがり焼き上げられています。

中心部分の生地にはトマトソースが薄く塗ってありますからしっとりとしていて、乗せられた具材とよく馴染んでいます。

一方周辺の焦げ目がついた部分にはパリパリ感があって香ばしく、中心部との対比がいいのです。

具材のベースとなるトマトソースの酸味と、ソーセージの塩味と、その他の具材の味が生地の上で相互に助け合っている、そのようなお味でした。見事だと思いました。

このお店はぜひ再訪したいと思っています。今度は忘れ物になった”パスタ”をいただきに上がりたいからです。


次にご紹介するお店は105番目のお店です。

それは、一昨年8月9日にアップした高岡町の”道後さや温泉 ゆらら”の南隣に一昨年の3月末頃に開店した”味彩そば 菊音(きくね)”さんです。(「味彩そば 菊音(きくね)」 ・「愛媛グルメ紀行」 104

旧空港通りから北に入り、”マルナカ高岡店”のほぼ正面にあります。

ここには元焼肉店があり、その閉店に伴い、店舗を買い取り新しく”そば屋”さんを開業なさいました。

玄関1
お店の壁は、焼杉板の様に黒く彩られ、シックなお店に変身していました。

店内は広く、お洒落で清潔です。

店員さんも若くて、動きもキビキビして心地いい感じです。

メニューを見て更に驚き。メニューの構成から見て取れるのは”本格派の蕎麦屋”のそれです。

メニュー構成を見ると、そのお店の店主の目指すべき方向が示されています。

鴨せいろ上4
ワタシがメニューの中から選んだのは”鴨せいろ”です。

きりっと締められた冷たいお蕎麦を、温かい鴨汁の効いたお出汁につけて食べます。

まず、出汁をつけずに蕎麦だけをすすってみました。オイシイ・・・・

そして、鴨汁につけてすすってみました。ちょっと言葉では表現できないくらいに芳醇な味がしました。感動的ですらありました。

つけ出汁に入れられた炙った太葱(ふとねぎ)の、まあ香ばしいこと。

声にならない。唸りました。そして、しっかり野性味を残し、やや癖のある鴨肉の・・・・何と表現したらいいのか。

野生の動物だけが持つ、粗野だけれどもパワフルで、一切小細工の必要のない深みのある味とでも・・・・・。感動で、ちょっとショックでした。

このお店は既に再訪しました。そして、既に昨年の7月23日に”再訪シリーズ”6番目のお店として採り上げたばかりです。


最後は106番目のお店です。

それは、一昨年8月10日に”愛媛グルメ紀行”シリーズとしてご紹介した、国道56号線沿いの保免中1丁目にある”うどん 五一”さんです。(「うどん 五一」 ・「愛媛グルメ紀行」 105

場所は、国道56号線がJRの線路をまたぐ高架橋を宇和島方面に向かって降りてきた辺りにあります。

道路を挟んで反対側に、トヨタカローラ愛媛・松山保免店があります。

玄関1   玄関前の駐車場には、車は4台~5台しか停められませんからちょっと見過ごし勝ちになるかも知れません。

正面の三角屋根と看板が目印です。

店主のご主人と、奥様の2人でお店を切り盛りされている感じでした。

客層は、予めこのお店のことを良く知っている方が中心のように見受けました。

五一うどん4
初めてのお店、何を注文していいのか分からなかったので、このお店の名前が付いている”五一うどん”を注文しました。

このお店のオリジナルメニューなのでしょう。

肉うどんに入れる牛肉と、アゲ、カマボコ、野菜のかき揚げ、ワカメ、刻みネギに刺身のつまのような大根の千切り、そしてゆで卵半分です。

ゆで卵が入ったうどんは初めて食べました。もちろん、大根の千切りが入ったうどんも初めての味です。

アッサリした出汁で、うどんは平打ち麺です。

麺は美味しくいただきました。ざるうどんでも、釜揚げうどんでもいけると思いました。

このお店は再訪したいと思っています。どこか不思議なうどんでした。もうい一度その不思議さの元を探ってみたいと思ったからです。






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「愛媛グルメ紀行」を振り返る 36

今日も、新春明け”愛媛グルメ紀行を振り返る”シリーズの第三段、36号をお届けします。

これ以降はまた通常ペースに戻って、特別な記事がない限り土日祝祭日にアップしていきます。

今日は振り返るのは”愛媛グルメ紀行”シリーズ107番目から109番目です。



先ず107番目は、一昨年8月11日にアップした今治市常磐町にある中華料理店の老舗”白楽天(今治)”さんです。(「白楽天(今治)」・「愛媛グルメ紀行」 106

仕事の関係で、若い同僚と今治に行った日のことです。

今治の市内中心部の、松山地方法務局・今治支局の隣にあります。

玄関1
実に堂々とした店構えです。このお店の開業は1970年(昭和45年)と言いますから、今年で開店42年目のお店です。

業態は、本格的中華料理のお店です。

若い同僚の発案で、「せっかく今治まで来たのですから、今治で売り出し中の”焼豚玉子飯”を食べましょうよ」という提案に乗りました。お店は若い同僚の”ihone”で検索しました。

でもワタシが注文したのは、合いも変わらず”チャンポン”、お値段700円です。

チャンポン5
チャンポンのスープは、片栗粉を溶かしいれてとろみをつけてありました。

そのとろみが、といいますか粘りが半端ではないのです。

スープの中の中華麺が、とろみで完全にくっつき固まって、解(ほぐ)れないんです。

麺が固まっていて、すくい取ろうとしても、麺がまとまってしまっていてすくい取れない。

味を味わう余裕などありません。スープは実に上品な薄味でしたが・・・・

このお店は再訪しません。今治にわざわざ出向くほどではありませんし、その後松山にも出店されたと聞きましたが訪ねて行くほどではないと思ったまでです。



次にご紹介するのは108番目のお店です。

それは一昨年8月12日にご紹介したお店は、堀の内の若草町にある”わかくさ珈琲”さんです。(「わかくさ珈琲」 ・「愛媛グルメ紀行」 107

玄関1
お店の真ん前に、”松山若草合同庁舎”があって、その1階から3階は松山税務署が入っています。

このお店を訪問するきかっけになったのが、一昨年8月3日の”アイスキャンデーの門田商店”さんの記事です。

初めての方からコメントを頂きました。

「松山に帰った時は、必ず門田商店でアイスキャンデーを・・・ご主人と・・・」という趣旨の。

その方は愛媛のご出身で、現在はアメリカはロサンゼルス在住で、ご主人がドイツ人という方です。

今は、ワタシのブログにもリンクしている:Kaoriさんのご紹介でした。

アイスコーヒー6
その方の紹介で、松山の喫茶店を経営する有志の方々で、”東北支援”の一助となりたいと一週間チャリティーの催しを行っているので、顔を覗かせてはというお誘いでした。

「イベント中は下記の珈琲ショップにて特別サービスがあります。期間中にカフェへお越しの皆様で紙コップへ支援のメッセージを書いてください。また、募金箱も設置しておりますのでご協力頂ければ幸いです」との呼び掛けが。

つたないブログからのつながりで、ワタシも”東北支援”のお手伝いが出来ればと、思い立ったというわけです。

このお店は、城山と堀の内公園というロケーションを生かして、美味しいコーヒーや紅茶やケーキでゆったくつろぐことができるお店です。

お店は、妙齢の女性が一人で切り盛りをしていらっしゃいました。

ワタシに初めてコメント頂いたkaoriさんと、このお店の方のご主人が同級生という縁だとか。

キリキリに冷たく冷えた”アイスコーヒー”をいただき、東北支援のメッセージを書き、僅かではありますが募金もさせていただきました。

このお店は再訪したいと思っています。今ではお互いのブログにコメントを寄せ合う仲になったKaoriさんとの出会いを思い出したいからです。彼女とご主人は、今年春には久々に愛媛に帰国されます。



最後のお店は109番目のお店です。

それは一昨年8月16日にご紹介した、国道56号線沿いの余戸東2丁目にある”にちょう”さんです。(「にちょう」・「愛媛グルメ紀行」 108

場所は、56号線沿いの”そば吉余戸店”の3軒南です。

玄関1
このお店の二枚看板が、”炭火焼豚丼”と”讃岐うどん”なのです。

炭火焼豚丼”は北海道の帯広・十勝地方では広く食べられている食べ物です。

その帯広名物の”炭火焼豚丼”と、一方のウリモノである”讃岐うどん”の組み合わせは、どこから出てきたのでしょう。

このお店の店名”にちょう”さんの由来をたずねると、店員さんは「別に特別のものはないと思います。多分社長のオモイツキ・・・・それと、豚丼とうどんの二枚看板で、イッチョウ、ニチョウと・・・・」という応えでした。

石焼豚丼上4
そこで、”石焼豚丼”880円を注文しました


石焼の器に、ウナギのかば焼きのタレに似た、独特のタレが大量にかけられたご飯の上に、炭火焼した豚とキムチと大量の刻みネギが乗っています。

炭火で炙った豚が、御飯に乗り、タレが大量にかけられていますが、この香ばしい匂いに、食欲がそそられます。

このお店は昨年末に改装され、装いも新たに生まれ変わりました。

それもあって、このお店は再訪したいと思っています。但し、今年はウナギの稚魚が高騰し”鰻丼”が庶民のものではなくなった現状に鑑み、今年の土用の丑の日に”鰻丼”の代わりにいただこうと考えています。



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「楢屋(ならや)」・「愛媛グルメ紀行」 453

今日は、県道伊予川内線沿いの砥部町高尾田にある”楢屋(ならや)”さんをご紹介しましょう。


場所は、旧国道33号線を森松町から橋を渡って砥部町に入り、JAのスーパーがある交差点を東に進めば(川内方向に)明屋書店の東隣にあります。


このお店は、お互いのブログをリンクしあっている:”きくりんさん”(ブログ名:愛媛さすらい日記)さんの12月4日の記事を拝見して訪問しました。

看板1
こちらがお店の看板です。


看板には、ただ店名の”楢屋(ならや)”としか表記されていませんので、どういうお店なのかが分かりにくい。


ただ”COFFEE”の文字と、ナイフとフォークの絵が描いてありますから”レスト喫茶”だろうという想像がつくくらいです。

玄関2
店構えも、一昔も二昔も前の”喫茶店”の佇まいを感じます。


お店の前に駐車スペースが7台用意されています。


それがお昼時になると、ほぼ満車になります。この県道を通る営業関係や現場関係者が三々五々集まってきます。

店内3
店内は広く、テーブルと椅子の配置もゆったり余裕を持って配置されています。


席は、原則4人掛けの椅子とテープルで、そのスペースごとに比較的高い衝立で仕切られています。


店内のBGMは気だるいモダンジャズがかかっていて、昔懐かしいスタイルの”軽食喫茶”スタイル。


ワタシとほぼ同年代だろうとお見受けした奥さんが注文を取りに来た。

メニュー4
メニューを見ると、大きく分けて3つのジャンルに分けられている。

お食事メニューと書かれている分野が18メニュー、軽食メニューと書かれている分野が20、そして喫茶メニューが29メニュー。

そもそも”軽食”と言う言葉自体が死語に近くなっている。”軽音楽”という分野が今では聞かれなくなったように。

そこで、店名を冠した”楢屋定食”、850円(内税)を注文した。

その時に「店名の由来はナンデすか?それと何時頃開業されたのでしょうか?」とお尋ねしてみた。

するとフロアー担当の奥さんが「ウチの主人が楢の木が好きで。それと開業してもう40年になりました」と微笑まれた。

ランチ上5
これが”楢屋定食”です。中味はエビフライ2尾、ポークピカタ、ワカメスープ、サラダ、それに型抜きされたライス。


それに、昔の喫茶店の軽食・洋食メニューには欠かせない”作り置きケチャップスパ”付きです。


喫茶店が街の角々にあって、何があっても「ちょっと喫茶店へ」という時代があった。女性も男性も、開業独立する時に真っ先に頭に浮かんだのが”喫茶店でも”という時代が、ここでは今も息づいていた。

ランチ6
どうです、型抜きされたライスに型抜きしたポテトサラダ、冷たく冷えて脂の浮かんだケチャップ炒めスパ。


オールディーズファンには堪らない面々が、そこには並んでいた。


もうこうなりますと、味を楽しむというより”懐かしさ”を食べるといったほうが正しい。


ただし、ワンプレートに乗せられた一つ一つのメニューが、40年間に渡って続いているメニューであることを知っている人にだけ言える事。

エビフライ7
こちらの2尾の”エビフライ”、名古屋の”ジャンボエビフリャー”ほどではないが、堂々とした存在感を出している。


バリバリ硬めに揚がっているので、注意して食べないと口の中を切る恐れありです。


自家製のタルタルソースが、タップリというよりべっチャリと乗せられている。

ポークピカタ8
こちらは”ポークピカタ”。薄く延ばしたポークを軽くソテーして、それを薄焼き卵で巻いてウスターソースがかかっている。


上の”エビフライ”も、この”ポークピカタ”も、シェフが腕によりを掛けてというより、何時もどおりに作ったという感じです。


だから、味がどうの?ということなど問題にならず、ただただ時代を噛み締めるようにいただく。

アップ9
この”作り置きケチャップ炒めスパ”は、当然に冷え切っていて脂も浮いている。食べて美味しいものでは決してない。


でも、これがなければ”懐かし定番スタイル”にならないから、実に不思議ではないか。


ワタシたちが中高校生時代は、スパゲティーと言えば”西洋焼きうどん型スパ・ケチャップ味”が正統派だった。


喫茶店の花形メニューで、鉄板の上に乗せられジュージュー言わせられれば、少々焦げてたって”都会を・青春を食べている”という実感に溢れたもの。

ライス10
奥さんが、「お水はどうですか?」と近づいてこられた。

「これは懐かしい味とメニューですね。お店の雰囲気全体も懐かしいけど」と話しかけた。

すると「皆さん、そう言っていただけます。昔この辺りは会社の事務所も結構あったんです。その時にウチで食事をされていたお客さんたち」と、目を宙に浮かべながら話されます。

「今は皆さん定年で会社をお辞めになって。でも、ここを通ると<ああ懐かしい、まだこのお店があってくれた>と喜ばれて、お店に入っていただきます」

「それは40年の厚みですねー!それでお店はご主人と2人でやっておられるのですか?」とお聞きした。

すると、パッと目を輝かせたと思うと「いえ、今は息子が手伝ってくれて・・・・」と、満面の笑み。

「じゃあ、これから更に50年、60年と続けられますね!」とワタシ。

「ハイ、昔、毎日お見かけしたお客さんが今も時折来ていただいて、思い出話に花が咲きます。それがもうとっても楽しくって!」と、完全に”乙女”の表情で言葉が弾む。その笑顔がとってもチャーミング。

「大変懐かしいお料理をいただきました、ご馳走様でした」と、勘定を済ませていたら、厨房を仕切っているカーテンを開いて、2代目の息子さんが顔を出した。


「今日はありがとうございました」と、笑顔で丁寧に挨拶された。いい笑顔でした。





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「再訪 77 麺工房茜屋」・「愛媛グルメ紀行」 454

今日は”再訪シリーズ”77番目のお店、県道松山東部環状線沿いに北久米町にある”麺工房 茜屋”(あかねや)さんをご紹介しましょう。


このお店は”愛媛グルメ紀行”シリーズ446番目のお店として、昨年12月27日にご紹介したばかりです。(「麺工房 茜屋(あかねや)」・「愛媛グルメ紀行」 446


県道松山東部環状線と言えば、久米の八幡神社から石手寺に至る道路で、四国八十八ヶ所の”浄土寺”から”繁多寺”を経て”石手寺”に至る遍路道にも当たります。

看板1
昨年末に訪れたときは、”モッツァレ”ら”-メン”の醤油味をいただきました。


その時の店主さんとの会話の中で、11月の限定メニューであった”トム・ヤム・君”が自信作なのでレギュラーメニューにした。それをぜひ食べてみて欲しい旨のお話がありました。


そこであまり日を置かず、再訪したという訳です。

玄関2
と言いますのも、昨年末にいただいた”モッツァレ”ら”-メン”醤油味のスープが、チーズとオリーブオイルと醤油ベースの渾然一体となった、複雑でなおかつまろやかで、実に秀逸だと思ったからです。


お店にお伺いした当日は、開店と同時に若い子供連れ夫婦とワタシの2組の客がお店に入りました。


その子供連れ若夫婦は、”ざるラーメン・大盛り”を注文されました。大盛りになりますと、麺は3玉入ります。


このお店の麺は実にいい麺を使っておかれるので、”ざるラーメン”が美味しいだろうことは容易に想像がつきます。

店内3
店主さんは、ワタシがお店に入るなり「先日は”モッツァレ”ら”-メン”を食べていただきましたね?それでは、今日は”トム・ヤム・君”でよろしいのですね?」と、先日の会話を完全に覚えておられました。


「ええ、自信作と言われた”トム・ヤム・君”をいただきに上がりました。それをお願いします」とオーダーした。お値段は990円ですが、前回帰り際に50円の金券をいただいていたので、実質は940円です。

メニュー4
この画像にあるのが、オーダーした”トム・ヤム・君”です。エビがタップリ入っている様子がうかがえます。


トム・ヤム・クン”とは、”世界三大スープ”だと一般的には言われている(本当は諸説あるようですが)タイを代表するスープです。


”トム”は煮る、”ヤム”は混ぜる、”クン”はエビのことです。


主な材料は、”エビ”はもちろんですが、味の基本となるのは”ナンプラー”とタイでは呼んでいる”魚醤”(ぎょしょう=鰯やアミエビを発酵させて作った醤油)と、レモングラスやマナオ(ライム)という酸味を効かせたスープです。

トムヤムクン上5
店主が”トム・ヤム・君”を作っている過程をカウンター席からつぶさに観察しました。

大きな寸胴鍋からスープを鍋に注ぎいれました。スープの色は乳白色。ここで「ん?」となり、店主に尋ねました。

「スープの色を見ると、それは”豚骨”ですね?」と。というのは、”トム・ヤム・クン”のスープの土台となるものはチキンスープだからです。

すると店主は「ええ、ウチのスープのベースは豚骨です!」と。

料理とは本来創作ですから、材料に何を使おうが、どういう作りからで作ろうがそれはシェフの自由です。

作り方を見ていますと、ナンプラーとレモングラスを入れられた。

そこで「出汁は、エビの殻から採られるのですか?」と、聞いてみた。

「いえ、エビの殻からは採りません。ウチの出汁を使います」と。

それもシェフの創作領域の話で、教科書どおりにエビの殻から出汁を採らなくてはいけないというのではない。

トムヤムクン6
以上の会話をしている間に”トム・ヤム・君”が出来上がった。上2枚の画像がそれです。

出された”トム・ヤム・君”の上には、2枚の”ミント”の葉が乗せられていた。

通常は、ここには”パクチー”(英語名コリアンダー)を乗せる。これには、ちょっとホッとした。ワタシはあの臭いパクチーが大の苦手。

さてスープをまず啜ってみた。「・・・・・・・・・・」

実に強烈な個性を持ったスープになっている。何と表現すればいいのか?

再度スープを啜った。「・・・・・・・・」

麺は、極めてレベルの高い麺を使っておられて、モチモチとした弾力にとみ、小麦粉の香りも高くて極めて美味しい。

アップ7
でもスープは、”豚骨”と”ナンプラー”というお互いに極めて高い個性を持ったスープがガチンコ勝負をした。

言わば、プロボクシングのヘビー級の世界戦、リング上で防御姿勢をとることなく、お互いが死力を尽くして殴りあった。ヘビー級同士の重いパンチを渾身の力を込めて打ち合った。

それで、判定がドロー(引き分け)ならまだいい。

今回の場合は、両者が両者の重いパンチに打たれて、両者ともリング上で崩れ落ちた。

前回お伺いしてお話をした時、「”トムヤククン”は個性の極めて高いスープです。使い方が難しいのではありませんか」というワタシの問いかけに、店主さんは以下の様に答えられたのを思い出した。

「確かにあちらの個性は強い。でもその強い個性に、ウチのスープは負けなかったのです!」と、力強く応えられた。

エビ8
でも、目の前のスープを啜ってみて「負けなかった!うん、確かに負けてはいない」と思った。

と同時に「でも勝ちもしなかったのではないか?」と、そう感じた。(これはあくまでもワタシの超個人的感想に過ぎません)

つまり、先にボクシングの例で書いたように、リング上で両選手が共に相手の重いパンチを食らってノックアウトされて倒れている、その状態と同じだと感じた。

また、”エビ”は極めて個性が強い。全体と味のバランスを取ることが極めて難しい。

麺9
冒頭に書いたように、”ナンプラー”はイワシやアミ(エビの一種)を樽に大量に漬け込んで塩を入れ発酵させたものの絞り汁。

東南アジア全体で一番よく使われる調味料です。ベトナムでは”ニュクマム”と呼ばれる。各国によってその名は変わるけど、東南アジアの蒸し暑い気候を活かせた調味料。

日本でも、秋田では”しょっつる”、能登ではイカのハラワタから作る”いしる”などと言う”魚醤”が作られ、その地域の伝統的料理に使われている。

有名なところでは、秋田ではハタハタを使った”しょっつる汁”が冬の風物詩となる。

つまりここで何が言いたいかというと、極めて個性的で郷土料理色が強い調味料に、全く違う強い個性を持った”豚骨”と合わせては、両者勝ちなしのスープになりはしないかということ。

もちろん料理の素人ですから、戯言(たわごと)に過ぎませんが。

店主さんが自信作と言い、レギュラーメニューとして残したというこの”トム・ヤム・君”、果たしてリピーターを増やすほどの受け入れられ方をするのでしょうか、興味あるところです。

金券10
この”金券”です。

金券の真ん中で笑顔で写っているのが店主さんです。

この立地条件が厳しい場所で11年目を迎えられた。間違いなく料理においては実力者でしょう。

前回はコスト意識を持つことの重要性を盛んに説いておられた。その意味では経営のセンスもおありだと思います。

前回この金券をもらった時は、「次に来る時には使わなきゃ!」と財布に仕舞った。

さて、今回のこの”金券”の取り扱いについては、迷いに迷いましたが・・・・・。

何れにせよ、他のお店では決して味わうことが出来ない”超個性的なラーメン”に仕上がっていることには間違いなく、シェフの腕も確かです。

このお店のシェフさんの、飽くなきチャレンジ精神には深い敬意を表したいと思います。

ワタシは、”ラーメン”というものを考える上で、この”トム・ヤム・君”にチャレンジしてみる価値は大いにあると思いました。

当然食べた方によって、ワタシとは全く違った感想をお持ちになる方も十分にあると思います。



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「Cafē OneTime(カフェ ワンタイム)」・「愛媛グルメ紀行」 456

息子が、携帯電話をソフトバンクの”iphone5”と機種交換しろと言った。

ワタシは、今の携帯ですら電話とショートメール機能だけしか使えていない。カメラが付いている事は知っているけど、コンデジで事足りるので使ったことすらない。ワタシは機械音痴の典型のような男。

ところが、”魔が差した”としか言いようがなく、昨日ソフトバンクのお店の店頭に立っていた。機種変更の為に。

その時、ソフトバンクのお店で既存携帯の電話帳データを一時的にサーバーに移す作業があるので、30分くらい待っていて欲しいといわれ、空き時間ができた。

丁度昼時でもあったので、十年ぶりに大街道で食事をした、時間つぶしの為に。

今日の”愛媛グルメ紀行”はその空き時間に行った、大街道1丁目のアイビル2階にある”Cafē OneTime”(カフェ ワンタイム)さんのご紹介です。

外看板1
場所は、大街道と千舟町通りが交差する信号の北西の角にあるビルの2階。


こちらが、大街道の道路上に置かれたポップ広告。言わば”外看板”とでも言えばいいのかも知れない。

玄関2
螺旋状の階段を上がると、大街道側にこのお店があり、廊下を隔てた北側にはレディース専用で有名な”おるがん”さんがある。洋食では有名店。


そしてこちらがお店の玄関。特にこのお店に来たいと思ったわけではない。

店内3
こちらが店内。客層は、実に多彩。

サラリーマン風の若いスーツ姿の男達(皆1人づつ個別)、女性同士4人とか、2人づつの客。

その他、いわゆる”ギャルママ”と、そのママと同じ格好をさせられた女の子の家族連れ。

店内は、フロアー係りの2人のお姉さんの機能的オーダーの声が厨房に飛ぶ。

女性同士の客でも、例の”女子会風喧騒”はない。店内は、フロアー係りの無機質な声が響くばかり。

メユー4
メニューとお水と紙ナプキンをフロアー係りのお姉さんが持ってきた。

一目見ただけで、会話など成り立ちそうにないことが分かったので、黙って”シーフードドリア”、600円を指差した。

お姉さん黙って厨房前まで行き、大きな声でオーダーを厨房に通した。

聞いていると、メニュー名のほぼ全てが、言葉の一部を省略されて厨房に伝えられている。「シーフー、一つトオリマシター!

ここでは、客同士も知らない間柄、フロアー係りも客には必要以上に近寄らない。

客も、黙って食べて黙って立って勘定を済ませ、静かに去る。その後からまた別の客が無言で入って、オーダーを告げて、黙って食べて黙って去る。これの繰り返し。

このお店は、言わば”駅(ステーション)”だ。多くの人が駅に集まり、それぞれの目的地に向かって散っていく。

グラタン上5
これが頼んだ”シーフードドリア”600円。

寄りにもよって、オーダーしたメニューまで”のっぺらぼう”、まるで”能面”のようなものが運ばれた。

これでは””にはならない。

グラタン6
ツルンとした表面を、どの方角から見ても、何等代わり映えしない。

無機質の空間と、無機質に振舞う店員、ツルンとした顔の違いが明確にならない客達・・・

これではワタシの”愛媛グルメ紀行”にはならない。

アップ7
アップで寄ってみても、”シーフードドリア”は表情を変えない。

味?

いい意味でも悪い意味でも”水準をやや上回る味”とでも言おうか。

悪い意味”で水準をやや上回る味というのは、この味が食べたくて次もぜひ来たい、などとは思わないけど普通に美味しくいただける味という程の意味。

断面8
断面を見たけど、表面のツルンとした状態は断面においても同じだった。

語るべきものがない。

ワタシの好きな映画に、1994年に公開された”ショーシャンクの空に”というアメリカの映画がある。

ティム・ロビンスが主演し、ワタシの好きな俳優”モーガン・フリーマン”が助演し好演した作品。

舞台となったのは”ショーシャンク刑務所”。ここでは、その映画の筋などには触れない。

触れたいのは”ショーシャンク刑務所”での食事の光景。

配膳係りからワンプレート上に食べ物をもらい、囚人が銘々長いテーブル席について食事をする。

その時の、囚人達の表情はまあ実に生き生きしている。その表情を一目見れば、彼がどういう人生を歩んできて、今この刑務所に何故入っているのか、今は何を考え、何を欲求しているのかが見て取れる。

ところが、このお店では何一つ読み取れない。無表情からは何も伝わってこない。

ここは、大都会の”駅(ステーション)”だ。様々な人が、ただ行きかい通り過ぎるだけ。

スプーン9
食事を黙って終えて、ソフトバンクのお店に帰った。

真新しい”iphone5”が、お店のカウンターでワタシを待っていた、ソフトバンク店員さんの困惑した表情と共に。

「お断りしなければいけないことがあります」と、ちょっと困った表情でワタシに話しかける若い女性店員さん。

「お客様の携帯電話の電話帳データが・・・・・」と、次の言葉が、しばらく出てこなかった。

「原因は分かりません・・・・・」と、彼女は言った。

「何故か・・・・・・お客様の電話帳データが消えてしまいました・・・」と。

「え????。機種変更で一番大切なことは、既存の機種のデータを新しく変更した機種に正確に移し変えることでは?」とワタシが尋ねた。

「ええ、仰るとおりです。でも280人分の電話帳データ・・・・・・消えました・・・・・原因は分からないのですが・・・・」

呆然と立ち尽くすしかなかった。

このお店も”駅(ステーション)”だった。何事もなかったように、ワタシは悄然と立ち去るしかなかった。


<電話帳データ消失の後日談>

機種変更前の携帯の更に一代前の古い携帯が残っていた。傷だらけの古い携帯。

直ぐに、データを消失させたショップに、一代前の携帯が残っていた旨を事前に電話で告げて持ち込んでみた。

ショップに行くと、直ちに、古い傷だらけの携帯から電話帳データが新しい”iphone5”に移された。

その間に、店員さんに”iphone5”使い方の個人レッスンをしていただきました。

実は、取得してから2日間と言うもの悪戦苦闘の連続、到底使いこなせないと思っていました。

ところが、集中的個人レッスンのお陰でおぼろげながら使い方が見えてきた。必要なアプリも入れ直してもらった、使い勝手がいいように、流石(さすが)にプロですね。

2日前悄然と店を去ったが、今回は満面の笑顔でお店を出た。

出る前に「これこそ、”災い転じて福となす”ですね!!」と、ワタシは笑顔で独り言の様に言った。

このショップ、実に”味のあるステーション(駅)”となってくれました。





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「再訪 78 気楽中華 楽仔(ろくちゃい)」・「愛媛グルメ紀行」 457

今日は、昨年12月19日に”愛媛グルメ紀行シリーズ”441番目でご紹介したばかりの”気楽中華 楽仔(ろくちゃい)”さんを”再訪シリーズ”78番目のお店としてご紹介しましょう。店名の意味は前回書きました。(「気楽中華 楽仔(ろくちゃい)」・「愛媛グルメ紀行」 441


ところが店名の由来を、店長さんの息子さんが6歳だから、と解釈した方がいる。店長の息子さんに「ボクちゃんは幾つ?」と聞くと、彼が「ボク・・・・ロクチャイ・・・」って応えると・・・・・・。その方の発想は一種の天才だ。


場所は来住町の農免通り沿いにあり、お店は長らく休まれていて昨年の1月末に再開されました。


ところが、再会されるや再びお客さんを呼ぶようになり、お昼時は9台ある駐車場に入れないこともあります。

看板1
これが農免通り沿いに出されている看板です。


ですが、この看板を目印に来るお客さんよりも、ここで安くて美味しい中華料理を手軽に、しかも腹いっぱい食べることが出来ることを知っているお客さんでお店は埋まります。

玄関3
このちょっと頼りなげに見えるお店も、店内に入ればむき出しの屋根の梁の太さに意外感を持たれるかも知れません。


収用人員も、お店の見かけに比べれば中規模以上の店舗です。

店内2
お店の入り口付近にあるコの字型カウンター席から見たテーブル席の様子です。


まだ午前11時30分でしたので、店内の入りは4割程でしたが、正午を過ぎると次から次ぎへと客が集まり、今は空席に見えるテーブル席も埋まります。


このお店は先月ご紹介したばかりで、ほぼ一ヶ月ぶりの再訪ですが、前回いただいた”チャンポン”の味が忘れられず、日を置かない再訪となりました。

メニュー
前回お伺いしたときから、今回注文するメニューは決めていました。


それは、457回を数える”愛媛グルメ紀行シリーズ”の中でも、多分今までに注文したことがない”焼きそば”です。


この原稿を書いている段階で、今まで訪れた中華料理店は延べ72店舗。その間に注文した事のないメニューの方が圧倒的に多いことは事実です。


でも、今回注文した”焼きそば”(お値段660円)だけは、ポピュラーなメニューにも関わらず注文した記憶がありません。特に注文しなかった理由などありません。

焼きそば上4
これが、初めて意識して注文した”焼きそば”、お値段660円です。


客の9割方は、当日のランチメニューか、何等かのセットメニューを注文されています。


ランチメニューは、チャンポンと唐揚げ(大きめ)とライスと漬物が付いて700円です。


隣の若者は、チャンポンと普通サイズの炒飯と唐揚げ(大きめ)とライスと漬物付を、いとも平然と平らげていきます。チャンポンと炒飯をおかずにしてライス(御飯)ですよ!!


ワタシのブログ友:乱 駆郎さんは、中華料理の価値観を”量>味”だと書かれたことがありますが、現在の私の胃では完全に”量<<味”です。

焼きそば5
それにしてもこの”焼きそば”、見た目には実に地味です。色彩感など欠けらもない。


具材も至って平凡、豚肉、イカ短冊切り、キャベツ、モヤシ、ただそれだけ。

縦6
写真に撮っても、””には全くならない。


横から撮っても縦から撮っても、全く代わり映えがしない。


焼きそば”は、中華料理界では永遠の”脇役”だ。


1982年に松竹系で公開された”鎌田行進曲”という映画があった。


松竹戯曲を”つかこうへい”さん自身が映画向けに脚色し、深作欣二さんが監督した映画作品。


主役は松坂慶子と風間杜夫が演じたが、その脇役のヤスという端役を演じた”平田満”の名脇役ぶりも好評を博した。

縦7
この”焼きそば”は、主役の”風間杜夫”(彼はこの作品で一躍スターダムにのし上がった)をトコトン輝かせた脇役の”平田満”に勝るとも劣らない、名脇役の香りがした。


食べてみた。


ウフフフ・・・・自然に笑みがこぼれる。

アップ8
具材の何が優れているというのでもない、麺が特別に上等な麺を使っているというわけでもない、彩り鮮やかに盛り付けられているわけでもない、季節の旬の食材が存在感を発揮しているのでもない。


でも、笑みがこぼれるほどの満足感が体の隅々まで行き渡る。名脇役の面目躍如とは、まさにこの”焼きそば”を指す。


量=味=値段=満足=笑み。それで全てだ。


優れた調理人にかかると、平凡な食材でも名脇役を張れるという証のような”焼きそば”に大満足の一日になった。




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「愛媛グルメ紀行」を振り返る 37

今週の土日も”愛媛グルメ紀行シリーズ”を振返ってみましょう。今日は過去にアップした110番目のお店から112番目のお店です。

この頃は、まだ”自分のスタイル”が確立していうとは言えない状況が続いていました。

毎日書き続けることで、少しづつ”ワタシの愛媛グルメ紀行”を探っていた時代でもあります。



先ず最初に110番目のお店として、、国道56号線沿いの保免中2丁目にある”お食事処 まるとく”さんを一昨年8月17日にアップしました。(「お食事処 まるとく」・「愛媛グルメ紀行」 109

場所は、国道56号線が予讃線を越えるために高架になっていて、その高架橋を伊予市に向かって降りてきて直ぐの、進行方向の左側にあります。

玄関1
玄関は、道路の進行方向に向かって振り返って見た位置にありますから、つい見落とし気味かもしれないですね。

ところが、このお店のお料理の美味しさと、適切なお値段と、更に店主で調理人の女性の人柄を皆さんよくご存知のようです。

その証拠が、お店に入って、先ず驚くのは店主さんへの”為書きをしたサイン色紙”の数です。

しかもそのサイン色紙を書いた人たちは、プロ野球独立リーグ・四国アイランドリーグに属する”愛媛マンダレイパイレーツ”の選手たちを中心としたスポーツ選手の面々です。

鯖の味噌煮上3
これがワタシが選んだ”鯖の味噌煮定食”と2種類の副菜です。値段は700円です。

見て下さい、お野菜がタップリ楽しめるメニューです。

その他に、ワカメタップリの味噌汁(これが美味しいのナンノッテ)と、香の物とデザートに梅酒に漬け込んだ”青梅”が2個です。

開業されて7年目。小さいお店ですが、メニューの全てに店主さんの真心が込められているお店です。

ただ再訪はしません。特にコレと言って再訪したいという強い気持ちが起きなかったからです。



次は111番目のお店です。それは旧国道11号線、今は県道334号線(松山川内線)沿いの、東温市北方にある”本格手打ちうどん 真光(しんこう)”さんです。一昨年8月18日にアップしております。(「本格手打ちうどん 真光」・「愛媛グルメ紀行」 110

この辺りのうどん屋さんとしては老舗中の老舗で、もう開店後30年近くになると思います。

お店の直ぐ近くには、昔の”松下寿電子”、今の”パナナソニック四国エレクトロニクス”があります。

玄関1
外観は、うどん屋さんには見えないくらいモダンです。コンクリートの打ちっ放しの建物で、お洒落で規模も大きいんです。

釜揚げうどん6
そして、注文したのは、うどんの麺の味がストレートに味わえる”釜揚げうどん”です。お値段は480円です。

お湯がグラグラ沸いていて、桶の中でうどんが踊っています。

出汁も大型の椀に入っていて、薬味の量も多い。

お店のメニューには、「こしの強い、滑らかなうどん」とありました。

ただ、ワタシの好みとは対極にある麺でした。ただ単に硬いだけだと感じたのです。

ですから再訪はしません。再訪しない理由は単純です、ワタシの好みの麺ではないからです。




最後は112番目のお店です。それは、一昨年8月19日にアップした国道56号線沿いの松前町昌農内にある”本手打ちうどん 一草庵”さんです。(「本手打ちうどん 一草庵」・「愛媛グルメ紀行」 111

この場所は、ずっと以前には”やしま”というおうどん屋さんがあった所です。

その”やしま”は、現在は久万ノ台の「松山中央卸売市場中央市場」近くにに移っています。

後である方からコメントいただき、この”本手打ちうどん 一草庵”さんの店主さんは、上に書いた”やしま”さんの店主のお弟子だということを教えていただきました。

玄関1
これが、当代のお店の玄関です。

”やしま”さんが久万ノ台に移った後に、別のおうどん屋さんが入り、その後この”一草庵”さんが5年前からやっておられます。

五目うどん上4
そこで、色々入っている”五目うどん”の暖かいのを注文しました。お値段は850円、きっちり愛媛値段です。

麺は平打ち麺で、艶があって美味しく頂きました。

具材は、ワカメと天かす、アゲ、それに甘辛く煮含められたシイタケです。

出汁も奥深い味で全体にバランスのいいおうどんに仕上がっていました。

特に、ワカメの味と、シイタケの煮含めた味が絶妙でした。

このお店は、既に再訪しました。昨年11月14日に”再訪シリーズ”の62番目のお店としてアップしております。




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「愛媛グルメ紀行」を振り返る 38

今日も”愛媛グルメ紀行シリーズ”を振り返ります。”振り返るシリーズ”としては38番目です。

振り返るのは、シリーズの113番目から115番目のお店です。



先ず113番目のお店です。それは、一昨年8月22日にアップした国道11号線からちょっと西に入った中華料理店の老舗”菜譜 四川旬菜 アスター”さんです。(「アスター」・「愛媛グルメ紀行」 112

場所は南久米町になりますが、フジの”ヴェスタ南久米店"の南側、”小野川”の土手と言ったほうが分かりやすいかも。

この地でお店を開いて、もう10年が経過したそうです。

玄関1
このお店の”開店時刻”は、”午前11時30分”です。

ところが、「準備中」の看板が店の玄関前に置いてあるにも関わらず、どんどん客がお店に入っていきます。

お店の方に「まだ準備中の看板が?」と聞いてみますと、開店と同時にお客さんを入れると注文が集中するので、混乱を避けるために開店前から入ってもらっているのだとか。

皆さん、その辺りの事情をよくご存知なのですね。

冷麺上4
メニューの数も多いので迷いましたが、外の暑さを思い出して思わず口に出たのは”冷麺”でした。お値段は、780円です。

冷麺”に入っている具材は、ワカメ、コーン、キュウリ、ハム、チャーシュー、エビのから揚げ、蒸した鶏胸肉、カイワレ、レタス、トマトなどです。

鶏胸肉”は、中華料理店らしく柔らかく蒸されて、鶏肉の上品な味に仕上がっています。

あの大きな中国包丁で切られた”キュウリ”の、まあシャキシャキした食感の心地よさといったらありません。

それに、何と言っても”揚げたてのエビ”のプリプリとした歯ざわりと、海の香り、それに揚げ油の香ばしさが絶品です。

中々の名店でした。ですから既に再訪しました。そしてその記事は”再訪シリーズ”9番目のお店として、昨年の7月26日にアップしました。




次は114番目のお店です。それは、一昨年8月23日にアップした本町3丁目の県道六軒屋石手線(県道187号線沿いにある”カラアゲ・ギョーザの大将”さんです。(「カラアゲ・ギョウザの大将」・「愛媛グルメ紀行」 113

もうこの場所で30年前後、メニューの基本は”カラアゲとギョーザ”だけでやっておられます。

玄関1
最近改装なった、フジ本町店専用駐車場の東隣です。

営業時間は、午後4時からなので、ランチタイムにはお店は閉まっています。

ずっと以前からこの営業時間です。

餃子3
こちらが持ち帰り用の”餃子”です。二人前で500円。

唐揚5
さて、次にこれが”カラアゲ”2人前です。値段は1,300円。

どうです、このボリューム。

熱気と量の迫力と、香ばしい匂いで卒倒しそうになります。

でもこのお店は再訪しません。それは、このお店のメニュー、餃子とカラアゲしかないからです。




最後に115番目のお店です。それは、一昨年8月24日にアップした”鶏から揚げ”をはじめとするテイクアウト専門店の”丁字村(ていじむら)”さんです。(「丁字村」・「愛媛グルメ紀行」 114

2日連続で、テイクアウト専門店をご紹介しました。

場所は大街道のロープウェイ街、”城山ロープウェイのりば”の正面にあります。

店頭2
これがお店の店頭風景です。

店名の由来は、日露戦争で日本がロシアと戦った時、その”日本海海戦”において松山が生み出した”秋山真之参謀”が採用したのが”T字戦法”だと言われています。

しかも、その”T字戦法”は、元々愛媛の今治”野島”を始めとする”瀬戸内”を主な舞台に活躍した”村上水軍”が生み出した戦法と言われています。

手羽5
”唐揚げ”のメニューは主に4種類ありますが、私のイチオシは"手羽唐揚げ”です。

通常はM(10本入り)が350円ですが、”木曜日”はサービスデイとして”半額”になります。

画像は2人前(20本)で木曜日、350円です。

その、まあナント香ばしいことといったらありません。

ビールの本数が確実に倍になること請け合いです。

このお店は再訪しました。でも”再訪シリーズ”の記事にはしませんでした。注文したメニューが全くおなじなので記事にはならないからです。




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「再訪79 伊予味芳」・「愛媛グルメ紀行」 458

今日は”再訪シリーズ”79番目のお店、国道56号線沿いの伊予市市場にある”伊予 味芳”(いよ あじよし)さんを再度ご紹介しましょう。


場所は、鳥の木バザール市場店の東隣。


このお店は、お互いのブログ記事を見て、更にコメントし合うようになった”のしうめ”さん(ブログ名:愛媛美味探訪:http://39001919.at.webry.info/)からの情報でした。


昨年夏に”冷たいうどん”と”冷たいラーメン”を追い求めていた中で、”冷やしラーメン”を求めて初めて訪問しました。その時の記事は、昨年9月3日に”愛媛グルメ紀行"シリーズの367番目のお店としてご紹介しています。(「伊予 味芳」・「愛媛グルメ紀行」 367

玄関1
こちらが、国道56号線から見えるお店の玄関です。


夏にお伺いし”冷しラーメン”をいただいたときは、以下のような感想を書いています。


<「このスープ・・・・・これは・・・・・旨い・・・・これはナンデ???」というワタシのうめき声に店主が応えた。>


<「これは〇〇と、貝柱をベースにして、それに良質の鰹節、塩味のスープ。やっとここまでできた」と、店主も微かに呻(うめ)いた。>


<礼儀として、〇〇の材料名は秘す。高級食材で、採算を考えたら使わないし、ラーメン屋さんでは使わないとだけ。>

店内2
その時に、”中華そば”も研究しているというお話をお聞きしていました。


このお店は瀬戸内で採れる新鮮な魚介類を中心に、本格的”料亭料理”をいただけるお店です。


ですがランチタイムは、毎日夜のコースに出てくるような料理を、惜しげもなく700円の”日替定食”として食べさせていただける。


それを目当てに、ちょっと敷居が高く見えるお店ですが、お昼には広い駐車場が埋まります。

メニュー3
さて、”昼のおすすめメニュー”を拝見した。

すると、そこに”ひゅうが飯定食”というメニューが”伊予さつま定食”の下に載っていた。

「ご主人、この”ひゅうが飯定食”というのは生の鯵(あじ)を使った、南予の郷土料理ですか?」とお尋ねしてみた。

「いえ、あの”日振島”で生まれたという”ひゅうが飯”ではありません」と断られた上で。

「材料には鯛の刺身を使った、南予で言う”鯛めし”です。でもここらで”鯛めし”と書くと”鯛の炊込み御飯”に間違えられるのでそういう名前にしています」とのお答え。

この間、”さつま飯”や、本来の”ひゅうが飯”談議が続いたのですが、それは本日のテーマから外れるので省略します。

ここは迷わず”中華そば”を注文した、お値段は650円。

中華そば上4
これが、割烹で出される”中華そば”です。


まあ何と端正な表情をしているではありませんか。


第一、いきなり香ってくるスープの香りが鼻腔をくすぐるんです。食べる前から「これは、旨い!」って明らかに分かる”中華そば”です。

中華そば5
具材は、丁寧に髭をとった”モヤシ”と、ゆで卵半分、カマボコ2キレ、刻みネギ、そして東北地方の銘柄豚の肩ロースだけを使って、自家製でハムにした”チャーシュー”です。


この”チャーシュー”は後でもう一度触れます。


早速スープを味わってみた。・・・・・・・声が出ません。ナント・・・・・・・


「ウーーーーーーン・・・・・。ご主人このスープは・・・・・・・・」と言ったっきり、後の言葉が続きません。


ラーメン屋さんのスープとは明らかに味が違います、””も段違いに違います。


複雑で、コクがあって、なおかつ円(まろ)やか。確かに上品な出汁が出ているのですが、それが決して上品過ぎず、麺に負けていない。


料亭料理の味の格を判断するには、そのお店が一番最初に出す”お澄まし”(汁)を吸ってみれば分かるといいます。


それの雰囲気はあるのですが、明らかに単なる”お澄まし”ではありません。明らかに中華そばのスープに仕上がっているのです。

中華そば6
唸り続けているワタシを前にして、微笑みながらアッサリ味の秘密をお話していただきました。


「そのスープの元になっているものは、カツオと昆布出汁です。ウチは日本料理ですから」と。


そして続けられます。「それに”鶏がらスープ”を合わせてあります。そこに”ホタテ”からも出汁を。」まだ二度目の客に、惜しげもなく味の秘密を・・・・・・。


更に「”豚足”を一本。これを入れすぎると匂いがきつくなるので注意しますが、やはりコラーゲンが欲しいんです。そして”スルメイカの足”の部分を」


「そこに”煮干”を一掴みフライパンで炒って炙って、それを粉に挽いて足します。これが過ぎると味が下品になりますので気を使います」と、一気にスープの秘密を明かしてくれた。

アップ7
本来、スープの味など”秘中の秘”である筈です。一見(イチゲン)に近い客に明かすはずがありません。


でも、どこかにスイッチが入ったのか、一気に話し終えられました。その表情には満足感が漂っていたようにお見受けしました。


実は、その前段にご主人が子供の頃好きだった食べ物の話や、化学調味料の話など”味談議”が弾みました。


それらの”味談議”が二人の下敷きにあったのでしょう。

チャーシュー8
これが、ご主人のもう一つに拘(こだわ)りの”チャーシュー”です。


先ほども書いたように東北地方の銘柄豚の”肩ロース”だけを使い、それを生肉の段階から塩加減と肉の熟成度合い、それにスモーク(燻製)加減に注意しながら”ハム”を作ります。


手間隙掛けて出来上がった”手作りハム”を、今度は丁寧にタコ糸を豚肉の繊維がほぐれ過ぎないように硬く巻いて煮ます。煮上がってタコ糸を切り、各自の分に切り分けられたものがこちら。


肩ロースの肉の部分と脂の部分のバランスが絶妙です。口に入れると、ハラリと解(ほど)けます。


何と表現すればいいのでしょう、優しくて甘くて柔らかくて、香気に満ちていて、そして脂の旨さが閉じ込められていますが、それが一気に口中で解けて広がります。

麺9
麺もいい小麦が使われていることが分かります。モッチリしていて、スープに負けていません。


丼に吸い込まれるように、一気呵成に食べました。もちろん、その間は満面の笑みをたたえながらいただいたことは言うまでもありません。


当然に”宝物のスープ”も一滴残らず飲み干しました。

完食10
「ご主人、板前の世界に入られて何年になりました?」と、満足しきった表情でご主人に向き合いました。

「15歳でこの世界に。エエ、中学出て直ぐですよ。それから36年経ちました・・・・」と目が宙を向いた。

「最初の2年間は高知の割烹に。そりゃあ厳しかったですよ。何度鍋を磨いても、<磨いた鍋に顔が写っとらん!やり直し!>と怒鳴られました」

「それから松山に帰って寿司屋で修行して、最後は料亭の”花月”さんに。でも、もう料亭や割烹の時代は終わりました。大街道の西に、南北に通っていた”料亭街”は、今見る影もありません。そりゃあ寂しいですよと」と話は続きます。

「でもね、私には男の子だけ5人の子供がいるんですよ!その内4人が中学を出て直ぐに料理人の道に進んでくれまして・・・」と顔を輝かせます。

「じゃあ、このお店の跡継ぎはシッカリ育っていますね」と話を引き取りますと。

「いえいえ、4人の内1人は今京都で修行してるんですがね。1年目は徹底して掃除と鍋磨きと包丁研ぎをやらされました。それに耐えて今は3年目です」と、目を輝かせながら語りに語ります。

「そやあオヤジですから息子が気になりますよ、それで京都にも行って見たんです。でねー、やはり仕事柄板場や鍋や包丁に目が行くんですよ。それでねー、<あああ、俺はここまで到底出来ない>と思いましたよ。そりゃあ見事なモンでした!ピッカピカなんですよ、全部が」

「それでねー、息子にはこう言うんですよ。<こっちに帰るなんて思うな!やっぱり京都は日本料理の都だ。日本中だけでなく、世界中から一流の客が日本食を求めて京都に集まる。オマエはそこで徹底的に自分の味に磨きを掛けろ!>ってね」

「そしてね、<京都を出るとしたら東京の銀座を目差せ!>ってね」と続けられた。

ご主人の目が輝いていた。まるで自分の””を語っているように。

たった一杯の”中華そば”で、ここまで話が弾みました。

いい味と、濃い時間帯を過ごすことが出来ました。「ご馳走様でした!」、とお店を後にしました。




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「ぐリーンカフェM2」・「愛媛グルメ紀行」 459

今日は、古川西2丁目で昨年5月にリニューアルオープンしたお洒落な”ぐリーンカフェM2”さんをご紹介しましょう。


場所は完全に住宅地の一角にありますので、やや分かり難いかも知れません。リニューアル以前は”グリーン&キッサJK”というゴルフの打ちっぱなし練習場があったところです。


分かりやすく言いますと、スーパーの”サニーマート椿店”の北西角の信号を南に150m程下った東側にあります。

玄関1
こちらがリニューアルなったお店です。


リニューアルに合わせて店名も変えられました。


店名の内”ぐリーン”と表記されているには、ゴルフの打ちっぱなしであったスペースに大きなビニールハウスを作り、そのハウスの中で”水耕栽培”などで野菜を作っておられます。


お店で使う野菜類のほとんどは自家栽培され、その日の朝収穫したものです。つまりぐリーン=自家栽培野菜をお意味しているのです。

また”M2”の意味は、このお店の店主さんとビニールハウスの土地の持ち主さんの姓の頭文字が共にMであることから”M2”と名づけられました。


これらのことは、店主のMさんからお聞きしたことです。お店の調理は主にMさんの奥様が担当なさっています。

店内2
店内は、もともとやっていた喫茶店のスペースに、ゴルフ打ちっぱなし空間だった一部を継ぎ足し大幅に広げられました。


今では、ちょっとした会議やミーティング、あるいはプライベートパーティーなどが出来る席数と空間を用意されています。


ただお洒落なお店なので、客のほとんどは女性客で占められているようです。

多肉植物3ともパン4
上の左の画像は”多肉植物”と言われている観賞用の植物です。


以前のワタシでしたら、視線には決して入っていなかったでしょう。


ところが、ワタシのブログにリンクさせていただいている:”ココヒロ”さん(ブログ名:ココヒロのdream☆life)さんの記事を拝見するようになって、こういう植物があることを知り、店頭などで飾ってあると目が行くようになりました。


また画像の右は、”ともパン”と名づけられたパンで、このお店のスタッフの一人が毎朝自分でパンを焼いておられます。


お店側は何の手数料も取らず店頭に置いてあって、お値段は1個70円に抑えられています。あっという間に売る切れてしまうという人気商品です。


ワタシも妻の土産に2個買いました。

メニュー5
こちらが”当日のランチ”です。日付が記入されているところを見ると、3日毎にメニュー内容が変わるのでしょう。お値段は700円。


この基本メニューに、本日の1品と季節の”キッシュ”(キッシュとはパイ生地やタルト生地の器に、卵、生クリーム、ひき肉や野菜を加えて熟成したグリュイエールチーズなどをのせオーブンで焼き上げたものだそうです)と選べるデザートを加えたものが”贅沢ランチ”と呼ばれ、お値段1000円です。


ワタシは、量から言っても”当日のランチ”を選びました。

サラダ6
こちらが、「このお店の”ウリ”です」と店主の奥様に紹介された、文字通り”グリーンサラダ”です。


野菜類のほとんどが、裏のビニールハウスで育てられた、当日の朝採り入れられカットされたものです。


ですから、もうシャキシャキです。店名の”グリーン”に込められたこのお店の意気込みを感じる一品です。

ヤンニンジャン7
店主の奥様が「よかったら、これをサラダに!」と言って持って来られたのが”ヤンニンジャン”と呼ばれる”芽出しニンニク”です。初めて見ました。


収穫したニンニクを地表に置いておくと、芽が出て根も伸びるのだそうで、それを全てカットし炙ってオイル漬けされたもので、香ばしくて栄満点。特徴は、食後にニンニクの匂いが残らないこと。


これをサラダにも御飯にも掛けて食べますと、ニンニクの香りが微かにして香ばしく食が進みます。


これらの説明は、店主のMさんがワタシの背後に立って、付きっ切りで説明していただいたもの。


まるで、伊予市にある中華そばで有名な”さくや”さんの、世話焼きオジサンそのままです。くっつきおじさんと言っても良いくらいで、”さくや”で”冷たいラーメン”の食べ方の一挙手一動を手取り足取り教えて頂いた。

ランチ8
こちらが”当日のランチ”です。


内容は”塩麹漬け白身魚の水炊き風”、”ごぼうと糸こんにゃくのきんぴら”、最初に出された”グリーンサラダ”、”醤油麹のせやっこ”、それに御飯と漬物です。


お洒落にコンパクトにプレートに乗せられて供せられました。

メインディッシュ9
こちらがメインディッシュの”塩麹漬け白身魚の水炊き風”と称せられるもの。


白身魚は鱈(たら)の味がしましたから、””を使っているのか、同種の”メルルーサ”か?


塩麹漬けとされ、独特の風味と食感でした。でも魚の旨味を上手に引き出されたと思いました。


魚の他は、直火で炙られ甘味を引き出した白ネギ、エノキ、青菜(?)の煮浸し、竹輪などで、薄いお出汁で煮られています。それを、添えられた大根おろしポン酢味を付けていただきます。


まあ上品と言ったらこの上ありません。

醤油麹のせやっこ10
こちらは、いわゆる”冷奴”ですが、豆腐を冷して切り分けて出すという単純なことをしていません。


醤油麹を乗せて、麹の香りを絹漉豆腐に馴染ませたものを”醤油麹のせやっこ”と称して供せられたもの。


どの食材も一手間も二手間も掛けられています。今までに二度後紹介した東野2丁目にある”季菜”さんの割烹料理とは質が違いますが、手間隙掛けてお客さんに美味しいものを!という””に共通点を見出しました。


奥の広い予約席では6人の会社員が、会議兼ランチを楽しんでおられます。


こういう住宅街のど真ん中に、隠れた名店が誕生した!そう感じた時間でした。




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「おひさま キッチン」・「愛媛グルメ紀行」 460

今日は本町6丁目、国道196号線沿い、道路の西側にある”プレジデント松山”というビルの1階に、昨年4月にオープンした”おひさま キッチン”さんをご紹介しましょう。


本町通りからよく見えるので、訪問予定リストには入れていました。ただ、駐車場があるのかないのかが分からず、お伺いしないままになっていたお店です。


ところが、ワタシのブログ友:”ジンゴズンゴ”さん(ブログ名:【エヒメン】愛媛県男子の諸々)の11月30日に記事アップされていて、駐車場のことも教えていただいたので訪問の運びとなりました。

玄関1
こちらが、本町通りに面したお店の玄関です。


以前はお菓子屋さんが入っていて、そのお店が出られた後しばらく空きテナント状態でした。


そこで、このビルのオーナーからお店を出していただけないかと頼まれたそうです。


店主さんは、後でお話をお伺いして分かったのですが、私よりはご年配の女性でした。

本日のメニュー2
その前に、玄関脇にこの”今日のおひるごはん”というランチメニューの手書きの黒板があり、メニュー内容はチョークで書かれています。


お魚系とお肉系の2種類から選べるようになっていて、その他は”ナスと青菜の煮物”と”春雨の酢物”が付いています。


お値段は650円。

店内3
店内は、可愛いと表現したほうが適切かも知れない明るい飾りつけ。


カウンターの内側には、揃いの帽子とエプロンをつけた女性が2人、年頃から見るとおばあちゃんとお孫さんに見えます。ですが、お若い方は店主さんの従業員です。


70歳以上にはおなりになっている女性店主は、キリッとした立ち振る舞い(多少お腰が曲がっているのが、却ってご愛嬌)で料理に取り組んでおられます。


お顔立ちはキュートという表現が一番似つかわしい。可愛く御年を召されたという好例でしょう。


ビルのオーナーさんからの出店依頼に、「遊んでいるよりいいわ!しかもこの仕事嫌いじゃないし!」と立ち上がられた。


このお店は、店内で食事が出来るだけでなく”持ち帰り客”も多い。店内の客数以上に忙しいのはその為です。持ち帰りが多いのは後ほど明らかに。


「いえね!このお弁当、お店でお出ししているランチと同じ内容で500円なのよ!ただし、お味噌汁はお付けできないけど」と、アッサリ仰る。

ランチ4
これが650円のその日のランチ。お肉系は、ポークソテーと手作りコロッケの方を選びました。


確かに、何処かのレストランなどでキチンと修行したという料理ではなく、女性店主の人生が滲み出たお料理です。


と言いますのは、この女性店主、かつては本町5丁目の野中ビル1階で喫茶店を30年余りやっておられた。

メイン上5
こちらが、本日のメインディッシュ。手作りコロッケは、ホコホコしてジャガイモの味が楽しめました。


ポークソテーも、優しい味付けです。30年の経験はダテではありません。


「だってね!以前の喫茶店だって始めた時はもう40代になっていたの」と、何でもなげに仰る。


「それも、ビルの社長さんが主人と友達だったの。ワタシ、全然経験なんてなかったけど、<お店出さないか>って言われた時、この仕事嫌じゃなかったから」と、ニコニコとお答えになる。

肉炒め6
こちらの豚肉を炒めたもの、和風の味付けで脂っぽくなく柔らかい。


「その当時、喫茶店ってそここら中に一杯あったの。その当時の喫茶店って、軽食と言えば決まって、みいーーんな、スパゲティーとか焼きそばなんかを出していたの」


「でもね、私は御飯を自分で炊いて、お弁当にして出したの。そしたらね、目の前の伊予銀さんの行員さんたちがこぞってうちのお弁当を取ってくれて!。そこで一気に経営が安定したの」と、当時を振り返られる。

コロッケ7
これは、まだホコホコに温かいコロッケ。


と、そこに本町側のお店の前を、どこかの保育園児たちが保育士さんたちに手を引かれ、並んで歩いてきた。


「アレ~ー!帰ってきたのねーー!」と、女性の店主、その幼児たちの列に向かってこぼれんほどの笑顔で手を振り続けた。調理の手をちょっとだけ休めて。

味噌汁8
こちらは、油揚げがいっぱい入ったお味噌汁。


若い店員さんを指して「お孫さんですか?」とお尋ねしたとき「いえ、従業員です。でも孫がいてもおかしくはないわね」と嘆息された。


女性店主の、笑顔で手を振り返す園児達を見つめる表情は、とろけるように甘い。でも恐らくお孫さんはいらっしゃらないのではと思った。

酢の物9
こちらは、春雨とキュウリとニンジン等の酢の物。可愛く、心を込めて盛り付けされている。


若い女性従業員はと言うと、ちょっとでも手が空いたら、厨房廻りの棚やケースをセッセと磨き始める。


店主に言われるでもなく、僅かな時間でも廻りを磨き始める。最近余りお目にかかれない光景でした。店主さんの気配りと教育が行き届いている。

茄子煮物10
煮物をいただけば、料理をした人の心を推し量ることができる。


そんなに複雑な調理工程ではないけど、ちょっとでも手を抜けが味がボケる。単純な料理ほど、調理をする人の気持ちが出てしまう。


ナスも青菜も、いい具合に煮あがっていた。「わたし、お料理って嫌いじゃないの」という言葉が素直に染み渡る味だ。

三間米御飯11
この御飯、粒立ち輝いている。


「これはね、南予の”三間”のお米を使ってるの」とさらりと仰る。


別に自慢するでもなく、30年を越した経験と実績、そして食べる方が美味しいと喜んで食べている様を、本当に嬉しそうに包み込むような笑顔で迎える。


このお店、まさに”おひさまの陽だまり”のようなお店だ。





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「炭火焼肉 一番館」・「愛媛グルメ紀行」 461

今日は、樽味4丁目にあります”炭火焼肉 一番館”さんをご紹介しましょう。


場所は、東部環状線を束本町から北上しますと、やや複雑な交差点があります。その交差点の北西角には”JAえひめ中央 桑原支所”があり、南東角には同じ焼肉業態の”牛角樽味店”があります。


このお店は、その”牛角樽味店”の南隣にあります。


ここにお店を移転オープンされて、もう10年前後になりますか。その移転オープン時に、仕事面で多少関わった経験があり、店主さん御夫妻はよく知った間柄です。


なお、食べにお伺いしたのは午後6時です。

夕暮れ1
愛媛グルメ紀行”シリーズも今回で延べ461店目を数えますが、ワタシは原則、夜は外出しません。

ですから、夕刻以降の時間帯で食事をしそのお店をご紹介するのは、会社で夏にビアガーデン代わりに行った”大和屋旅館”以来2度目です。

では何故、食事時刻開始午後6時という設定で”炭火焼肉 一番館”さんをご紹介することになったか?

それは、ブログ仲間の(互いにリンクし合っている):乱 駆郎さん(ブログ名:門前雀羅:http://rancloh.blog67.fc2.com/blog-entry-446.html)を慰労するために開催した為です。

招待したものはワタシ、招待された方が”乱 駆郎”さんという二人会です。乱さんはある事業所の実質的責任者。その事業所が新しい事業所を開設された。

その為に、一時的にブログ世界をお休みして、新事業立ち上げに約2ヶ月間日夜奔走された。それが一段落した時期に、個人的に慰労会を挙行したという訳です。

乱さんが額に汗されたのですから、せめてワタシもその真似事をと、南久米町の自宅から開催場所の樽味まで歩く事にしました。時間は1時間、距離にして5キロ弱です。乱さんのご苦労に比べればたかが知れています。

この風景は、久米から樽味まで歩いている途中、三町の新池の南にある”古池”の夕暮れ風景です。

玄関2
こちらがお店の玄関。時刻と時期は、年末も押し迫ったある日の午後6時。

炭火焼肉 一番館”さんは、元々今の店主さんのお父さんが立花で開業なさいました。従って今の店主さんは二代目になります。

その二代目店主さんが心機一転で店舗移転と同時に、このお店では初めての試み”炭火で肉を炙って食べる”というコンセプトの元に店舗の開設をなさいました。

その時に、銀行融資を受けるための”事業計画書”作成を依頼されたのがワタシ。

実は事業資金に於ける銀行借り入れで、最も難しいのが”新規事業開業資金”。今までの実績が全くないから銀行の融資判断は辛くならざるを得ない。

次に難しいのが、”店舗移転・新業態店舗開業資金”です。これも融資判断とする実績が無に等しい。

店内3
そこで二代目店主さんに、これから目差したいこと、自分の自信があること・出来ると確信していることなどをヒアリングし”事業計画書”を作りました。


その”事業計画書”を一目見るなり店主さんの奥さんは、「これなら融資許可は下りる!」と一言。


その奥さんの見立てどおりに開店されたという訳です。女性の直観力に舌を巻きいたものです。

火鉢4
さて、これが肉を炙る”火鉢”です。


火力は、火力が強い”備長炭”です。


強い火力で、一気に肉の表面を焼き上げ、肉内部には”レア=生”を生じさせる焼き方です。

ナムル5
こちらは、韓国料理ではお馴染みの”ナムル”です。


ワラビと豆モヤシ、それにニンジン等を塩茹でしたものを調味料とごま油で和えたもの。


韓国料理と聞いて、直ぐに頭に思い浮かべるのが”焼肉”でしょう。韓国の人は”焼肉”をしょっちゅう食べているようにイメージしますが、それは完全な誤解です。


焼肉”は、あくまで日本で食べられている”ヤキニク”であって、韓国で”焼肉”を指す言葉”プルコギ”は別種の食べ物と考えたほうが実態に近いと思います。


日本の高級焼肉屋で出される、”サシ”のいっぱい入った”ロース”などは、誤解を恐れずに言いますと一種の”人造加工肉”ではないでしょうか。

肉盛り合わせ6
まあ、このお肉を見て下さい。


部位は、”上ロース”(肩ロースに続く最も厚みのあるロース部分で、霜降りになりやすい)と、”上カルビ”(牛ばら肉のこと)、更には”サガリ”(横隔膜の肋骨側の部分)の三種盛りです。


何れも、芸術的と言っていい”サシ”が見事に入っています。

肉盛り合わせ7
サシ”とは、牛肉における霜降りの度合い(脂肪交雑)を言います。


言わば、脂肪が網の目状に肉の部位に広がっている様(さま)です。


ここまで見事な”サシ”は、自然放牧の牛では生まれません。

アップ8
画像に見える””は、牛が食べる飼料から育て方に関しても、全て人手を掛け手塩にかけて育てられたものです。


ですから、人造肉とも言えると表現しました。その人造が”人手”であるのか、”機械”で作るサイコロステーキ等の人造肉かの違いです。

ハラミアップ9
こちらは”ハラミ”という部位です。


横隔膜のことです、あの”しゃっくり”の原因となる、胃と肺を隔てている部位です。


柔らかいのが特徴です。


90歳で亡くなった父が、亡くなる10日前まで食べていた部位です。

焼いた10
一気に炙りました。

午後6時から始めて午後10時までの4時間、乱さんと大いに喰らい痛飲しました。

仲間と飲む酒の、まあ旨いことと言ったらありません。

喰らった”焼肉”が旨かったのは言うまでもありません。

しかし、本音を言いますと”肉の旨味”など全くありませんでした。単に上質な脂を啜(すす)ったというだけです。

グルメ番組などで、”松坂牛”などのブランド肉を”焼肉”や”すき焼き”にして食べたタレントレポーター等が、口を極めて「お肉が口の中で解けてしまう!柔らかいブランド牛は、口に入れた途端にアイスクリームのように溶けてしまう」などと、〇〇の一つ覚えの様に褒めそやします。

アレは「私は肉の味を知りません」と言っているのに等しい。

肉・牛肉は”獣の肉”です。獣の味がして当たり前。それを徹底的に骨抜きにしているのが”ブランド牛”の味の実態です。

ただし”ブランド牛”でも、部位によっては肉本来の味を楽しめますから、一概に言えることではありませんが。

日本人の霜降り(サシ)信仰は、世界的に見れば一種異様な光景です。

本当の”牛肉”の旨さは、もっと野卑な味!、ワタシは実はこう思うのです。コレ、貧乏人の僻みでしょうか?





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「再訪 80 三宝亭」・「愛媛グルメ紀行」 462

今日は、昨年11月22日にアップした”カザハヤラーメン”改め”三宝亭”さんを”再訪シリーズ”の80番目のお店としてご紹介します。(「カザハヤラーメン改め三宝亭」・「愛媛グルメ紀行」 423

このお店、昨年11月に”三宝亭”さんに業態変更する前は”カザハヤラーメン”という屋号でラーメン専門店として営業されていました。

最初の記事は、昨年の3月5日、”愛媛グルメ紀行”239号としてアップしましたし、その再訪記事は”再訪シリーズ”の4番目のお店として、昨年7月11日にアップしました。

そして元々の業態に戻され中華料理店として再出発されたお店をアップし、今回は再び”再訪シリーズ”として採り上げます。

玄関1
業態変更され店名が変わったとしても、実質的には同じお店を1年も経たない内に何故4回も採り上げる事になったのか。


それは、昨年11月22日に”カザハヤラーメン改め三宝亭”としてアップした記事がそのきかっけになりました。


その内容は省略します。

メニュー2
その日注文したのは、玄関に手書きで書いてあった”ちゃんぽん麺”で、お値段は780円です。

その日は、午前11時開店時刻直後にお店に入りました。

ワタシがお店に入るなり、お二人から「松山からわざわざありがとうございます」と、笑顔で出迎えられました。

ちゃんぽん上4
こちらが注文した”ちゃんぽん麺”です。

スープは文句なし美味しいし、具材も豊富で細かい仕事を手抜きされず作ってあることが分かります。

でも、店主さんから「そのちゃんぽん、麺が少し細すぎると思われませんか?」と第一声がありました。

そのことについては後ほど書きます。

ちゃんぽん5
ワタシは、この店の研究熱心なところが大好きです!味も素晴らしいと思っています。


いち早く”ラーメン専門店”に見切りをつけられ、元々の”中華料理店”に戻るという選択も正しいと思いました。


この俊敏な決断が出来ず、不採算店をグズグズ引きずって失敗したお店を何店も見てきました。

アップ6
美味しそうに香る”ちゃんぽん”が「オイオイ、いい加減にしてさっさと食べろよ!」と睨んでいるのが見えました。

さっそく食べにかかりました。満足です。自然に笑みがこぼれてしまいました。

それからは、散々に店主さんと”麺談議”やお店の運営の難しさについて語りに語りました。

店主さん、厨房から出られてワタシの横に立たれて、ラーメン専門店から元の中華料理屋に戻した時の悩みや、決断、そして今計画している新メニューなどがほとばしるように言葉になって溢れ出しました。

それを横で、笑顔で見つめられ、お皿を拭かれている奥様の目も、店主さん同様輝いていました。

イカ7
まあ、このイカを見て下さい。手間な飾り包丁まで入れられて、消して手を抜かれていません。

ここに、料理人の本気度を見るのです。

「もし、もう一度生まれ変わることが出来るとしたら、料理の基礎の基礎からきっちり勉強して一流の職人になって、それを子供の代まで伝えたいです!」と店主さん。

麺8
お互いの話に夢中になりすぎていて、次のお客さんが入って来られたのを危うく見落とすところでした。

丁度、頃合も良かったので、お店を後にしました。

そして帰りの車の中で、最後には伸びてしまっていた””のことを思い出しました。

さっそく、電話で「店主さんがご自分でご指摘なさっていた通り、麺はもう少し太目のほうがいいと思います」と、お伝えしたことは言うまでもないことです。

このお店に、麺の細さや太さを注文できるということは、このお店は”麺を自家製麺”されているということの証です。

普通であれば、製麺所から麺を仕入れればすむことです。ところがこのお店は、メニューによってどういう仕様の麺がマッチするのかを徹底的に試行錯誤なさって、最適の麺に仕上げられているのです。



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「愛媛グルメ紀行」を振り返る 39

今週の土日も”愛媛グルメ紀行シリーズ”を振返ってみましょう。今日は過去にアップした116番目のお店から118番目のお店です。

この頃は、まだいただくコメントも限られた方だけという状況が続いていました。

毎日書き続けることで、少しづつ”ワタシの愛媛グルメ紀行”の読者を広げていった時代でもあります。



先ず最初は、116番目のお店です。

昨年末に新しく建て替えられら”新鷹子温泉"前、横河原線の踏み切りの前にある中華料理屋”楊貴園”さんです。(「楊貴園」・「愛媛グルメ紀行」 115

ご紹介したのは、一昨年の8月25日でした。

玄関1
店主で調理人とフロアー係りの、若い二人でお店を切り盛りされていました。

ワタシが訪れた時は、この地でお店を開いて4年だったそうです。

全て過去形で書いているのは、このお店は既に閉店されて無くなり、今は別の名前のお店がおります。

冷やしつけめん5
いただいたのは”冷しつけめん”でした、お値段は中のサイズで700円でした。

具材は、キュウリ、トマト、さらしネギ、刻み海苔、そしてチャーシューというシンプルな組み合わせ。

実にアッサリして箸が進みました。

でも、閉店された今は何を書いても意味がありません。僅か5年間の営業でした。

当時から”鷹子温泉”が復活する話は出ていましたが、その完成まで保たなかったのでしょう。

従って、再訪できません。どこかで再起なさっていることを祈ります。

<注>その後再開されたというコメントをある方から頂きましたが、お昼の営業はされていませんので再訪出来ません。




次にご紹介するお店は一昨年8月26日にご紹介した、会社の直ぐ近くの束本1丁目、東部環状線沿いにある”キッチンシノア”さんです。シリーズ117番目のお店としてご紹介しました。(「キッチンシノア」・「愛媛グルメ紀行」 116

コープえひめ束本店の南側、東雲ハイツの1階にお店はあります。

玄関1
店名の”シノア”は金属製の”スープ漉器”を意味します。

会社から近く、歩いてでも行ける距離なので以前から行ってみようと思っていたお店でした。

オムライス5
洋食屋さんに行くと、この当時は”オムライス”を注文することが多かったので、他店との比較の意味もあって”オムライスランチ”の”デミグラスソース”を注文しました。

デミグラスソースのオムライスランチのお値段は850円です。

ある民法テレビでは、2週間かけて作った”デミグラスソース”をアナウンサーさんは絶賛されました。

でも、私には何の感動も起こりませんでした。極々普通に美味しい、でもそれ以上でもそれ以下でもないという感じでした。

ですから、当然再訪はしません。再訪しない理由の一つに、お店の厨房の清掃が全く行き届いていなかったこともあげられるでしょう。




最後にご紹介するお店は一昨年8月29日にアップしました、会社から程近い小坂3丁目、国道11号線沿い西側にある中華料理店の”寿楽”さんです。シリーズ118番目のお店としてご紹介しました。(「寿楽」 ・「愛媛グルメ紀行」 117

浅野病院の北側にある”みやびビル”の1階にあります。決して目立つお店でも、綺麗なお店でもありません。

全国、どの町にいってもあるとおもいますが、”その街にすっかり溶け込み馴染んでいる”という中華料理屋さんでしょう。

玄関1
でも、このお店はこの地にお店を開いて28年です。

この地域で生き残った数少ない”中華料理店”なのです。

多分、このお店の味を知っていて、その味をこよなく愛しているお客様でもっているお店という感じがしました。

中華丼4
注文したのは画像の”中華丼”です、お値段650円です。

さて、このお店の中華丼、具材は”ハクサイ”、”キクラゲ”、”長ネギ”、”ニンジン”、”筍”、”タマネギ”、”豚肉”、そして”剥きエビ”です。

ウズラの卵やイカや貝が入っているわけでもなく、地味ですが、玉子が割り入れられ片栗粉でとろみがつけられてた中華餡(チュウカアン)の味の絶妙なこと。

辛すぎず、甘すぎず、薄すぎず、バランスの取れた味と、優しいとろみ加減が美味しいのです。

でも再訪はしません。このお店に行かなければ食べることが出来ないモノという感じはしなかったからです。




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「愛媛グルメ紀行」を振り返る 40

今日も、”愛媛グルメ紀行を振り返る”シリーズをお届けします。シリーズとしては第40号になりました。

今日は振り返るのは”愛媛グルメ紀行”シリーズ119番目から121番目です。



先ず119番目は、一昨年8月30日にアップした、通称”農免道路”沿いの南久米町にある”びっくり焼亭”さんです。(「びっくり焼亭」・「愛媛グルメ紀行」 118

この辺りは、南久米町と今在家町と来住町が入り組んでいるところで、”ドラッグストアマック久米店”の北側にお店はあります。

最近、急に商業集積が進んで、街の様相が大きく変わっている地区の一つです。

玄関1
この地で開業して今年で4年。

まだ新しいお店です。

ランチタイムは、”びっくり焼ランチセット”を注文する人がほとんどです。

そして、夜は”鹿児島産黒豚”をメインとして、”焼き鳥”なども出す飲み屋に変身します。

びっくり焼途中6
注文したのは、もちろん”びっくり焼ランチセット”です。お値段は750円。

松山では余り馴染みのないメニューですね。

これは、”鹿児島産黒豚”と”キャベツ”を熱々の鉄板に乗せて、”びっくり辛子”と絡めて食べる博多名物の料理とありました。

鉄板を傾けて、びっくり唐辛子をタップリ投入してかき混ぜいただきます。

一口、黒豚の香ばしく焼けた塊とキャベツを食べてみました。

「ホッ ホッ  ホッ 暑い 熱い 辛い・・・」

口の中で戦争が始まりました。

このお店、再訪はしません。お昼のメニューはほぼこれに限定されているからです。



二番目にご紹介するのは、シリーズの120番目のお店としてご紹介した、県道松山川内線沿いの南久米町にある”中華そば 風月”さんです。(「中華そば 風月」・「愛媛グルメ紀行」 119

一昨年8月31日にご紹介しました。

場所は、愛媛銀行久米支店の斜め前辺りの”フジコビル1階”にあります。

玄関1
これがお店の玄関です。ビルの上階はマンションになっています。

お店の前に駐車場が5台前後用意されています。

伊予鉄横河原線の久米駅から徒歩1~2分。この地で開業して4年を過ぎたそうです。

中華そば5
注文したのは”中華そば”で、お値段600円です。

豚骨でもサッポロ系でもなく、どちらかというと東京醤油ラーメン系のスープの色をした”中華そば”が出されました。

スープをすすってみました。

一言でいって「旨い!!懐かしい!!」味です。

東京醤油ラーメン系でもなく、もっと深みと旨みのあるスープ味です。

ということで、このお店は既に再訪しました。そして”再訪シリーズ”66番目のお店として、昨年11月19日にアップしました。




最後にご紹介するのはシリーズの121番目のお店としてご紹介した、中央2丁目の中央通り(国道437号線)沿いにある”久留米とんこつラーメン松山分校”さんです。(「久留米とんこつラーメン松山分校」 ・「愛媛グルメ紀行」 120

一昨年の9月1日にご紹介しております。

場所は、”パルティー・フジ衣山”の北にあります。

お店の前の駐車場には、車が4台程度しか駐車スペースがないので見過ごしてしまい勝ちかもしれないですね。

玄関1
店舗の外観は、昭和初期の小学校を模した作りになっています。

なぜそういうお店作りをされたのかは、お店に入って正面に掲げられている看板を見れば理解できる工夫がされています。

それによると、九州各地を食べ歩いて、行き着いたところが”久留米”だとか。

そして、その久留米でこのお店の店主の運命を変えた”スープと人”に出会ったということです。

久留米ラーメン5
ワタシは”定番まろやか系”で一番シンプルな”ラーメン”を注文しました。お値段は並で580円。

店主がほれ込んで3年がかりで弟子入りしたお店のスープが、とんこつスープの”呼び戻し”という技法だとか。

ところが、これがとてつもない”曲者”(くせもの)でした。

このスープが・・・・・ワタシには全く飲めませんでした。

余りもスープの”獣匂”が強烈に個性的で。

一口、口に含んだだけでお店を逃げ出したくなりました。

当然、大量に食べ残してしまいました。

従って、今後二度と再訪することはありません。中央通りの、お店の近くを車で通るときは、このお店とは距離のある車線を選んで通る事にしています。

ところが、ところがなんです!このお店の、あの”獣匂”をこよなく愛する人がいるんです。それが、ブログ友:乱 駆郎さんなんです。信じられません。





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「たべものや みいつけた」・「愛媛グルメ紀行」 463

今日は、紅葉町の石手川土手沿いの県道317号線沿いにある、ちょっと不思議なお店”たべものや みいつけた”さんをご紹介しましょう。

”湯渡り橋”から程近い土手沿いの道の北側にあって、お店の前の駐車場は突っ込みで4台、その他に2台別の場所に確保されているという小さなお店です。

玄関1
こちらが、石手川の土手沿いの県道から見たお店です。1階がお店、2階は住居になっているようです。

このお店、入ってから出るまで”度肝を抜かれっぱなし”のお店でした。

ただ単に驚かされたというレベルでは到底表現できない、”驚愕”されっ放しの時間を過ごしました。

それらを”驚愕された”要素で分けると、概ね”5つのポイント”に絞られるでしょうか。それらの一つ一つをご説明していきます。

店内2
店内は極めてお洒落なお店で、至る所に”花々”が飾られ、インテリアも一味違う趣があります。

店主さんは、ワタシよりやや年上と思われる女性で、一見すると”宝塚歌劇団の男役スター”と言った風格をお持ちの方です。

店内のスタッフは、店主さん以外に女性が2人いました。時間帯によって変わるのかも知れません。

店内の客の9割以上が女性客で占められています。男性客は、女性客に付いて来ただけと言った風情です。

午前中は、注文された”お弁当”を作られていて、営業は正午からです。

ランチ横3
さて、このお店にはメニューらしきものが見当たりません。特にランチタイムは日替わり(確認していないので間違っていたらごめんなさいですが)の”ランチ”が一種類用意されています。

その内容も、お料理を出されるまで分りません。箸置きにも”花一輪”の心配りです。

このお店で”驚愕させられた第一点”は、”箸置”も含めた”配膳の妙”です。

お料理は、黒塗りで長方形の漆器にその殆どが盛り込まれています。一つ一つのお料理の”盛り込み”の見事さも含めて、”度肝を抜かれる配膳の妙”です。

ランチ上4
これが、長方形の漆器に盛り込まれたお料理の数々です。まあ、見事と言う言葉しか思いつかない”盛り込み”です。

この季節の花と桧の葉を”あしらい”に用いる心憎さです。実は目に見える部分以外に、お料理の境目に”サラダ菜”をあしらってありますが、その下にも別のお料理が隠されています。

お料理を以下に列挙しますが、”驚愕させられた第二点”は、そのお料理の”品額の圧倒的豊富さ”です。

左手のご飯から、時計とは逆周りに説明します。御飯の上には惜しげもなくもみ海苔が振り掛けられていますが、それなど序の口。ご飯は”酢飯仕立て”になっています。

その右手に”温泉卵”、”野菜スティックと姫りんご”、その下に敷き詰められているサラダ菜の下には”ローストビーフ付き春雨サラダ”が隠されています。

その右手には”鰊(ニシン)の煮つけ”(大振りの鰯かも?)、”飾りかまぼこ”と”ズワイガニの爪”、小ぶりではありますが”サザエの煮た物”。

その上が”香の物”で、その左、花びらのあしらいの更に左には”鰹のタタキ”、その左手には”鴨肉のソテー”が。(隣の人は豚肉だと言っていましたが、ワタシには鴨に見えました)

更に、この鴨肉の下手には”車海老”の煮物が。これだって、実に堂々としたサイズ。背ワタも丁寧に取り除いてあって、手抜きの””の字も全く見当たりません。

これだけで、実に十三品目あります。それが、味や汁が混ざらないように工夫されて盛り込まれています。

ワタシは、このお店で延べ463店舗目になりますが、これ程の品目を目も鮮やかに盛り込まれているお料理を見たことがありません。

これらを目にして、ただただ声にならない唸り声を上げるばかりです。一体どれから手を付けたらいいのか、どれも手をつけるには勿体ないばかりです。

湯豆腐5
そして、これが”湯豆腐”です。まだグラグラ沸いています。

豆腐と春菊は見れば分ります。でも目を凝らしてこの”湯豆腐”の画像を、もう一度見て下さい。

春菊の上に、微かに”キノコ”の姿が見えると思います。最初は、これは”エリンギスライス”、もしくは”シイタケスライス”だと思っていました。

ところが、この湯豆腐をポン酢(ニンジン・モミジオロシ付き)で食べていますと「ン???、ん???・・・・・・コ  レ  ハ・・・・・ひょっとして・・・・・デモ・・・・マ  サ  カ???」っと。

そこで店主さんに「このキノコは・・・・・?」と、かすれる声で聞いて見ました。

すると、いとも簡単に「ええ、”マツタケ”です」と・・・・。ランチの湯豆腐に”マツタケ”ですよ!

しかも、一切れ匂い付けに、などというケチなものではない。実に無造作に何切れも放おり込んである。

このお店で”驚愕させられた第三点”目(度肝を抜かれた)は、食材全体の”贅沢さ”。”豪放さ”と言い換えてもいいかも知れません。

サザエ他6
もう、一つ一つ説明するのに疲れました。こんな経験はありません。

左手に”ニシン”(あるいは大振りの鰯かも?)の煮つけ、真ん中にカマボコを飾りを付けて切って楊枝で留めてあるもの、右手に”ズワイガニの爪”。これだって、爪に包丁目を入れてあるので、包丁目に沿って爪を廻せば用意に殻が取れる。

奥には、小さいけどちゃんとした”サザエ”です。

野菜スティック7
こちらは、キュウリとニンジンの野菜スティック、それにちゃんと食べられる”姫りんご

野菜スティックを食べれば、更にその下にサラダが隠されている事に気が付く仕掛けです。

しかも、その”サラダ”は春雨仕立てで、”ローストビーフ”が2切れ付いています。

見えないところまで、贅沢な材料を惜しげもなくふんだんに使ってあって、この店主さん、一体何物なんでしょう?

温泉卵8
これは、もう説明は不要でしょう、出汁に漬された”温泉卵”です。トロトロです。

エビ9
これも説明不要だと思いますが、堂々とした”車海老”の煮物です。

カツオたたき10
こちらは、”鰹のタタキ”です。味付けも”お見事!”と言う他ありません。

このお店では午前中は注文を受けたお弁当を作っていますから、一種の仕出し屋さん感覚で、食材を大量に事前準備しておいて、お客さんが来店される都度、その豊富な食材を手際よく盛り込んでいきます。

今年の正月は5,000円で”御節(おせち)”に初めて挑戦されたとか。

鴨11
こちらは、ワタシは”鴨肉ソテー”と見たものとタマネギの炒め物。

お隣の3人組は、これを”豚肉”だと言っていました。どちらが正しいのか、自信はありません。

デザート12
こちらは、デザートの”鏡ゼリー梅シロップ漬け”です。

当然に、ゼリーにも梅シロップが入っていますので、贅沢な梅尽(うめづ)くしをいただこうという趣向です。

ワタシが”驚愕させられた第四点”目は、店主さんの店員さんを叱責する時の”口調の激しさ”です。

これは、ワタシは「ちょと苦手ダナー!」って思いました。でも甘い考えではお店は切り盛りできないのでしょう。

今年で開店して4年目を迎えられるそうです。(聞き違っていたらごめんなさい)

柚子茶13
最後に、食後の飲み物まで付きます。温かいコーヒーか冷たいコーヒー、それと柚子茶の3種から選べます。

ワタシが選んだのは”柚子茶”です。これは、柚子の皮を丁寧に剥いて砂糖で煮詰めます。言わば”柚子のママレード”にお湯を注いだもの。甘くて柚子の香りが口腔を満たしてくれます。

もう最初から最後まで唸りっぱなしでした。

それで”驚愕させられた第五点”目は何かって?

皆さん、最後の食後の飲み物まで含めると、全部で十六品目が並びます、これ「お幾ら?」だと思われますか。全ての品目が、贅沢な食材で手抜きなく丁寧に作られ、見事な感性で盛り込まれています。

これで、ナント、何と、なんと”650円!”ですよ。しかも内税で。信じられますか?

「店主さん、これまさか趣味でやっておられるのではないでしょうね?」とお尋ねしてみました。

「いいえ、ちゃんと商売でやっています。但し、仕入れには力を入れています。どの食材も数軒廻って、一番安くていい品を探しに探してやっているんですよ」とは、店主さんのお言葉。

黒くて長い、一つの漆器にお料理の殆ど全てを盛り込んだのも、食器の洗いなどの手間が省けますし、余計な食器をそろえなくても済む、コストカットの為にあらゆる知恵と工夫が凝らされています。

これらのお料理を、複数の食器に盛り付ければ、それは見栄えはします。でも、それでは到底”650円”でお客様に提供することは無理。

夜は、この料理700円になって、しかもカラオケまで歌えます。お客さんが歌う前には、”シャンソンの先生”がやって来られて、5~6曲披露してもらえるんです。

もう「開いた口が塞がりません」参りました。”恐るべきお店”です。




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「ラーメン 宝泉坊」・「愛媛グルメ紀行」 464

今日は、国道56号線沿いの和泉北にある”ラーメン 宝泉坊”さんをご紹介しましょう。


国道沿いにありますから、目にはつくのですがお店前や横には駐車場が見当たりません。


ですから、車で来られる方は入り辛いかも知れません。

駐車場1
駐車場はお店の南側に”ヤマハボート”のお店があって、その南側に露天駐車場がありますが、その中の4台~5台分の駐車スペースを確保されています。


その駐車場の国道側に立てば、画像でも見えている通り”宝泉坊”の看板が見えます。

玄関2
こちらがお店の玄関です。真冬だというのに、どういう訳か玄関とお店の窓の戸が開け放たれているので、店内の様子が見えます。


店内の様子を見たら、女性はまず入らないでしょうし、清潔好きの方も遠慮されるでしょう。

店内3
店内のカウンタ-に座りました。店主さんを真横から見る位置です。


今の西予市城川町に”宝泉坊温泉”というのがあって、奥伊予の名湯として人気があります。


その”宝泉坊温泉”との関係をお伺いすると、店主さんのご出身地だという。ということは私の郷里の隣町です。


厨房内を見ると、凄まじく汚れ果てている。でも同郷のよしみで、それをリアルには写せなかった。


写したら、確実に食欲が減退するに違いない。ダイエット中の方にはお薦めできる。

メニュー板4
まあ、この”メニュー板”をご覧下さい。油と煤(スス)で黒光りし、メニューが読めない。


店内の様子はと言うと、おおよそ整理整頓した痕跡は見つからない。右のものは左に移し、左のものは奥に積み上げる。


積み上げたものが崩れ落ちそうになると、今度はレジ袋にまとめて入れて、店内の壁と言う壁につるされている。まるで”食堂ゴミ屋敷”の様相を呈している。


ここまで不潔、あるいはゴミだらけだと、あの花園町の中華料理店”とん吉”をもはるかに上回る汚さだ。


ただ、あの店と比べて救われるのは、”とん吉”店主のあの延々と続く罵詈雑言が聞こえないだけ。


単に怒鳴りあげる対象となる従業員がおらず、一人でやっておられるからというだけでなく、人柄は極めて誠実な方のようだ。口調も実に丁寧。

おでん桶5
寒風吹きすさぶ中で、玄関とガラス窓の戸を全開にされているので、思わずおでんに手が伸びた。


その時、店内には若い男性客だけ4~5人いたが、誰もおでん桶には手を出さない。


彼等はこのお店の常連客風で、黙って漫画など読みながら注文したものが出来上がるのを待っている。

おでん6
おでん桶の脇の汚れには目を瞑り、「エイヤー!」と心の中で掛け声を掛けて一気に食べた。


味に特筆すべきものはない。お値段は肉120円、その他100円。

チャンポン上7
店主さんの真横に座ったので、彼が”チャンポン”を作る過程をつぶさに見た。


まず野菜などの具材を中華鍋で炒めて、そこに寸胴からスープのようなものを投入した。


そして、彼が次に取った行動に思わず目を剥いた


彼は業務スーパーなどでよく売っている”鶏がらスープの素”の大きなビール袋を取り出し、その中味を中華鍋の中に大胆に、しかもいとも無造作に大量に投入した。


釜揚げうどんを頼んだ時、グラグラ沸いているお湯の中に”業務用冷凍うどん”をぶち込んだのを見たときの衝撃を、はるかに上回る衝撃的シーンだった。

チャンポン8
最初に見たスープの様なものは、ひょっとして単なるお湯ではなかったのかと思うくらい、大量の”鶏がらスープの素”だった。


スープが白濁しているので、これを”豚骨スープ”と勘違いする客がいるかも知れないと思った。


もちろん、先に投入したものが本当に”豚骨スープ”だったのかも知れない。


でも、あの”鶏がらスープの素”の量とスープ全体の量を考えれば、明らかに味付けの大部分は”鶏がらスープの素”に頼っているに違いない。


誤解しないでいただきたいのですが、これはこのお店を非難して言っているのではない。ワタシがこの目で見たことをそのまま書いているだけで、その価値判断はしていない。

アップ9
具材のアップ画像をよく見ていただきたい。


中華鍋で炒められた具材に、焦げている部分がある事に気付かれるでしょう。なぜ、焦げているのか?


ワタシは調理は素人。ですから想像でしかないのですが、中華鍋の汚れが完全に落ちていない状態で炒められたのではないか?


中華鍋をよく洗って、次に鍋から煙が立ち昇るまで強い火力で熱する。そこに一度大量の油を投入し、鍋に油が馴染んだら、投入した大量の油は一旦鍋から捨てて、新しい油を適量投入する。この間の火力は強くなければならない。


そうした後で、具材を投入して一気に煽(あお)るように中華鍋を振る。一気に炒める作業は終わる。すると、具材が焦げたりは決してしない。

麺10
麺は、麺を湯掻く鍋がやや小さいのではないかと思ったが、やはり湯掻ききれていない感じがした。


とにかく麺が硬い。スープにも馴染んでいない。


「店主さん、こちらにお店を出されて何年になりますか?」と尋ねた。


すると「お店を出したのは昭和63年です」と、ちょっとはにかみながら答えられた。


「じゃあもう24年目、立派なものではないですか」と続けた。


「いやーーー、何もかも中途半端な店になってしもーて!」と、店主さん。


このお店の分厚い”チャーシュー”には人気が高い。店内の半分以上は、その分厚く熱々のチャーチューに嬉々とした表情で挑んでおられた。


お客さんの支持がなけれな20年以上続く訳がない。更に精進していただきたい。


ただし、同郷故に敢えて苦言を一言。


お店を清潔にしていなくても、客が来てくれることに甘えてはいけないのではないでしょうか




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「食事処 きよさと」・「愛媛グルメ紀行」 465

今日は、東温市下林の入り口にある”食事処 きよさと”さんをご紹介しましょう。


場所は県道伊予川内線を東進し、東温市に入って”拝志小学校”手前の交差点を南に入ると、直ぐに道路の東側にあります。


松山国際ゴルフの入り口に当たります。県道伊予川内線からは見えないので、知っている方だけは来るというお店でしょう。

看板1
これがお店の看板です。


このお店は、お互いのブログをリンクし合っていて、よく新しいお店の情報をいただく:”きくりん”さん(ブログ名:愛媛さすらい日記)の記事を拝見してお伺いしました。


ただし、かつて、まだゴルフをしていた時代には”松山国際ゴルフ”にも行ったことがありますので、このお店の存在は知っていました。

玄関2
お店自体は立派な建物で、駐車場も広く取ってあります。


ところが県道からは見えませんので、地元の方か””松山国際ゴルフ”に行くお客さんしか知られていないのではと思います。


ただし、県道伊予川内線の所々に大きなお店の宣伝看板が立ってはいますが、宴会・仕出し・喫茶・カラオケの文字に引かれて入る方は先ずいないのではないでしょうか。


お店に入る前の率直な感想は、「よくこんな立地で飲食店が成りなっているなあ?」というものでした。

店内3
店内に入ってみると、随分広いお店で、お店の看板どおりに”宴会”だって平気で出来る広さ。


ただし、店内の目立つ場所に”代行運転手配できます”の文字。


ここまでわざわざやってきて、一体誰がどういう”宴会”をするのか???分りません。

メニュー4
メニューを見ていますと、お茶とお絞りを持ってお姉さんに近いおばさんが注文を取りに来た。


口頭で「今日の日替わり定食は、きつねうどんと筑前煮と御飯です!」と言った。筑前煮をおかずに御飯を食べ、きつねうどんを汁代わりに食べようと言う組み合わせ。


「もう、量的にうどんと御飯の組み合わせは食べることが出来ないので、何か単品を」と言ってメニュー表に指を走らせた。


すると、”豚ニラもやしセット”のところまで指を走らせていると「アッ!それ割りとお薦めです!」と彼女が言った。


「じゃあ、割とお薦めのコレ!お願いします」で注文が決まった。お値段は900円。決して安くはない。

豚ニラセット上5
これが”割とお薦め”という””豚ニラもやしセット”です。


内容は、”豚ニラもやし炒め”、”筑前煮”、”もずく”、”汁”、と後は御飯と漬物です。


「ウーーーン・・・・これはー!」と、唸るような物は何一つありません。「コレのドレが”割とお薦め”なんだろう?」と静かに眺めました。


お客さんは、ワタシ以外に定年を過ぎて毎日が休日と言った風情の夫婦が一組。

豚ニラ6
これがメインの”豚ニラもやし炒め”、材料は一目見れば分る。豚肉とニラともやし。


それが、ニラやもやしのシャキシャキ感を残す程度に炒められ、そこに焼肉屋さんで漂っている感がするタレが掛かっている。割とツユダクに。


タレの香りはニンニクとゴマが効いていた。厨房は独立しているので、どのような人が何人いるのかは見えない。


フロアー係りはお姉さんに近いおばさんと、おばさんの2人いる。少なくとも客よりはお店の方の方が多い。

アップ7
近づいて、シゲシゲと見たけど何か特別な発見はなかった。


こういうお店だと、お店の方との会話が出来ない。静かに食べるほかない。


しかし、タレの味付けは驚くほど濃い。喉が痛くなるほど、しっかり味が付いている。素材の味を楽しむというより、タレの味で無理やり食べさせるの体(てい)だ。


そこに、”国際ゴルフ”関係者の一人が客として入ってきて”日替わり定食”を頼んだ。


ゴルフ場内にもレストランはあるけれど、このお店の常連と言った雰囲気でお姉さんに近いおばさんと会話している。


「ウンウン、あの日はクローズにならずに済んで、お客さん全員がプレイできたんよ」と、雪の日が話題に。

汁8
汁は”澄し汁”だった。唸るほどではないけど、よく出来ていた。


メニューをもう一度見たけど、うどん類から一品もの、喫茶メニューから酒の肴類かで幅が広い。


このお店の””、あるいは”ウリ”が見えない。まるでのっぺらぼうのように、捉えどころがない。

もずく9
この”もずく”だって、至って普通。三杯酢に合わせられた”海草”の一種。珍しくはない。


味だって、三杯酢の出来次第。これも、美味しくいただいた。でも、取り立てて書くことがない。ちょっと淋しい。

筑前煮10
こちらは”筑前煮”だ。本日の日替わり定食にも付いている。


筑前煮”は、九州地方で生まれた料理で、博多などでは”がめ煮”と呼ばれる。


”がめ煮”の”がめ”とは、博多の方言「がめくり込む」(「寄せ集める」などの意味が語源らしい。


ところが学校給食の普及で、全国的に普及した。その際、生まれ育った”筑前”を採って”筑前煮”と呼ばれるようになり、現在は九州以外ではこう呼ばれている。


煮物の代表選手的料理で、レンコン、ゴボウ、ニンジン、鶏肉、こんにゃく等が煮られ、このお店ではキヌサヤが付いている。


この”筑前煮”の味付けも実にシッカリしている。個々の素材の味を薄味で味わうというのではなく、豪腕でねじ伏せて食べさせる。


どういう客を想定し、どういう風に食べて欲しいのか?少なくともワタシの力では想像がつかなかった。


このお店、今年で11年目の春を迎える。




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プロフィール

Author:じゅん
愛媛の松山から、「愛媛グルメ紀行」や「愛媛の歴史」など、幅広いテーマで情報発信しています。日曜日を除く毎日更新。画像も豊富。
長いサラリーマン生活に終止符を打ち、還暦をとうに過ぎた2014.12.1に起業して社長になりました。

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