「愛媛グルメ紀行」を振り返る 62

今週のの土曜日も”愛媛グルメ紀行”シリーズを振り返ってみましょう。

今日振り返るのは、一昨年の12月初めのころアップした184号から186号までのお店です。



先ず最初は、一昨年12月7日に184番目のお店としてご紹介した、大街道2丁目、三越松山店の目の前の”久保豊ビル1階”に入っている老舗の” ちゃんぽん・皿うどん びいどろ”さんです。(「ちゃんぽん皿うどん びいどろ」 ・「愛媛グルメ紀行」 184

お店の方に、開業後の年数を聞くと「色々なところに移転しながら、今のお店に落ち着いたので何十年前に開業したのかは分からない」ということでした。

縮玄関2
場所は、大街道から、ビルの通路を奥に入ると、通路突き当りのこの”看板”の手前右側にあります。

びいどろ”さんも、ビルの一角にテナントとして入られているので、街場の食堂といったかつてのイメージはありませんが、”皿うどん・ちゃんぽん”のお店としては老舗中の老舗です。

縮横4
ワタシが注文したのは、このお店の二枚看板の一つである”ちゃんぽん”です。お値段は670円です。

ちゃんぽん”の特徴である具沢山で、野菜中心のヘルシーメニューを、約7割くらいのお客さんが注文されていました。

具材は、モヤシ、キャベツ、ニンジン、長ネギ、イカゲソ、豚バラ、赤いカマボコです。

そして白濁したスープは、奥深い味で野菜の甘味も生かしたバランスの取れた味です。そしてアッサリもしています。好きな味です。

従って既に再訪しました。今年の2月13日”再訪シリーズ”83番目(通算473番目)でご紹介しました。



二番目は、一昨年12月8日にシリーズ185番目のお店としてご紹介した、国道56号線の和泉北交差点を東に入って石手川の土手の道を結ぶ途中にある”中国料理 香港(和泉店)”さんです。(「中国料理 香港(和泉店))」 ・「愛媛グルメ紀行」 185

旧空港通りにある”香港 本店”さんも既に2回御紹介しています。

国道から離れ、県道松山伊予線沿いにあるとはいえ、知らない人が通りがかりにフラッと立ち寄るというお店ではありません。

上には南環状線の高架橋が通っていて、その下ですから目立ちません。住所は和泉北1丁目です。

玄関1
本店は、旧空港通りで24年も続いている老舗ですが、この和泉店も、お店の雰囲気からみますとかなりの歴史を感じます。

目立たない場所にあるにもかかわらず、昼時になるといつの間にか店内はほぼ満員になります。

一体どこから客が集まるのだろう?と、不思議になるくらい。

エビ天定食5
ワタシは、”日替わりランチ”、550円を注文しました。

本日の日替わりランチのメインは”エビ天”です。

どうです!550円でこのボリュームと品数の多さ。客の7割は”日替わりランチ”を注文していました。

客が押し寄せるわけですよ。当たり前のことですが、お味だっていけます。

ただ再訪はしません。既に本店へも2回行っているからです。



最後は、一昨年12月9日にシリーズ186番目のお店としてご紹介した、二番町2丁目から一昨年の11月3日に来住町に移転し新たに開店した”金牛亭”さんです。(「金牛亭」・「愛媛グルメ紀行」 186

場所は、来住町の国道11線沿東側、ドコモショップとサンエルホーム住宅展示場との間にあります。。

玄関1
金牛亭”さんは、元々、店主の”金善貞”さんが平成3年7月にソウルから松山に来日し、二番町2丁目で”金牛亭”の屋号で”焼肉・韓国料理”のお店を始められました。

それから22年、”金牛亭”の名前は松山でもしっかり定着しました。

金善貞”さんの目指すところは、本場韓国伝統の味と、日本の食材の味との調和をとることで、日本で食べることが出来る「おいしい韓国料理」、しかも韓国伝統の味を大切にしながら、同時に愛媛の食材を生かし、松山で提供したいとの思いから出発したのです。

しょうが焼きランチ4
3種類のランチの内、ワタシが頼んだのは”芋豚しょうが焼きランチ”、同僚が頼んだのは”すき焼きランチ”です。値段は3種類とも680円です。

メインの”しょうが焼き”の他に、サラダと味噌汁と、レンコンの煮物、それに梨が入ったマヨネーズ和えのコロコロサラダです。

日本の喫茶店で食べる”しょうが焼き”は、多くは豚肉の下にキャベツが敷き詰められています。

金さんのお店では、数種類の野菜を彩りよく炒めていて、見た目も鮮やかです。

中々ボリュームがあって、味付けもさすが韓国の調理士国家資格を持った22年のベテラン、やや濃い目ながら、バランスよく仕上げられています。

でもこのお店も再訪しません。特別な理由はありません。



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「松山市の地名・町名由来」・ 「味酒町・萱町・味生地区」 10

松山市の地名・町名由来」の第10回目は、松山市中心部に近い西部にある「味酒町」(みさけまち)と「萱町」(かやまち)、また「味酒町」と関係のある「味生地区」(みぶちく)の由来をご紹介しましょう。


先ず、上の3つの地区名・町名で一番古いのが「味酒町」”みさけまち”です。また「味生地区」は、昔の市制・町制・村制の名残です。


また「萱町」(かやまち)は、江戸期の”松山城”の”城下町作り”から生まれた町名です。それぞれ、ご説明しましょう。

味酒小学校1
先ずは「味酒町」”みさけまち”です。上の画像は”味酒小学校”校門の標識です。


味酒」(みさけ)は、職業としての”「味酒部」(うまさけべ)が元々の地名の由来だそうです。「味酒部」(うまさけべ)は醸造を職業とした”酒人部”(さかびとべ)からきた職業名です。


言い伝えによりますと、この地は”うまさけ”と呼ばれていたのだそうです。その”うまさけ”が、後に””が取れて”まさけ”となり、今の”みさけ”に変わったと言われています。

味酒町町並み1
こちらは、現在の「味酒町」の町並みの風景です。


味酒部氏”がこの地を支配していたのは、この地が昔から農地として優れていて、酒作りに適した””が穫れていたことを意味しています。


つまり「味酒町」は、米作りが始まった”古代”まで遡ることができる、松山でも有数の古い地名なのです。


ただし古代と言っても、単純に農村として米を作っていた時代から随分下って、この地に”酒造り”を職業とした人たちが集まってきて、その中で有力者の”味酒部氏”がこの地を支配するようになってからの事です。

萱町標識1
さて、上の画像は「萱町」(かやまち)の地名を現す表示板です。


この「萱町」という町名は、”松山城”の”城下町作り”の中で生まれた町名です。松山城の城下町作りは、慶長7年(1602年)1月から始まったと言われています。町づくりのことを”地割”(ちわり)といいますが、先ずは”武家町”の屋敷の”地割”から始められました。(武家屋敷の地割のことは、別に日を改めて触れます)


そして、それに続いて”町人町”の地割が行われました。それは武家屋敷の地割りと同じ慶長7年(1602年)からのことです。始まったのは同年6月からです。


町の北西部の”古町地区”から”町人町”の地割が始まります。


町人町は、城下町を機能・維持させる為に、城下町に新たに住むことになった武士の生活を支える、武具や日用品を製造したり売ったりする職人や商人を城下町に誘致したのです。

萱町通り4
これが現在の「萱町」通りの風景です。「松山市の地名・町名由来」の第8回目で、5月13日にご紹介した「松前町」(まさきちょう)も城下町作りの一環として、今の伊予郡松前町の有力商人を地租(税金)免除と言う特権を与えて「萱町」のお隣に作りました。

当時の”古町”は30町あって、その中に”茅屋(萱)”という、屋根職人の町を作りました。

当時の家の屋根は”茅葺”でしたので、屋根職人は”茅職人”と呼ばれていて、彼ら職業集団が住む町を”茅屋(萱)”と言いました。これが今の「萱町」(かやまち)の町名由来です。

3月24日に、<「松山市の地名・町名由来」シリーズを始めるに当って>と題して、地名・町名に興味を持つきっかけとなった「傘屋町」(かさやまち)のことに触れました。

傘屋町標識1
この標識です。

この「傘屋町」(かさやまち)も、”町人町”としての”古町”30町に入っていました。つまり”傘張り職人”の町だったわけです。今の平和通4丁目から5丁目辺りがそうでした。

なお”古町”(こまち)という町名は江戸時代にはありましたが、今はなくなって伊予鉄高浜線の”古町駅”(こまちえき)にその町名の面影を残すのみとなっています。

また”古町30町”の詳細は、別の機会に改めて触れます。

味生公民館1
さて上の画像は「味生地区」(みぶちく)を示す”"味生公民館”のプレートです。


昭和15年(1940年)までは、「味生村」(みぶむら)という村名がありました。それが市制施行による松山市合併で、”温泉郡味生村”という村名は消えました。その名残りが、今でも公民館や小学校や警察の交番名としと残っているのです。

更に「味生村」(みぶむら)の由来と言えば、今日ご紹介した「味酒町」と4月29日にご紹介した「垣生町」の真ん中辺りにあったため、「味酒町」の””と「垣生町」の””の二つの地区・町名を合わせて「味生村」(みぶむら)という地域があったのです。それが「味生地区」の地区名由来です。

さて次回「松山市の地名・町名由来」の11回目は、「朝美」(あさみ)と「辻町」(つじまち)です。




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「再訪 114 お食事処 かわぐち」・「愛媛グルメ紀行」 534

今日は、松山市内でも先々代から言えば戦前から伊予鉄郡中線余戸駅前にあるお店を”再訪シリーズ”114番目のお店として再度お訪ねしました。

前回記事は昨年7月18日にアップしました。(「お食事処 かわぐち」・「愛媛グルメ紀行」 334)そのお店は、”お食事処 かわぐち”さんです。


伊予鉄郡中線の歴史は古く、明治時代後期にはもう松山駅から郡中まで開通していました。その郡中線”余戸駅”の開業は、明治29年7月4日のことでした。


今日ご紹介する”お食事処 かわぐち”さんは、その余戸駅が営業を開業した後、戦中から戦後にかけて既に開業なさっていたという老舗です。

玄関1
これがお店の玄関です。


前回、お店の女将さんにお聞きしたこのお店の歴史をもう一度紐解いて見ましょう。その時の会話の再現です。


「そうよねー、開業してから60年はトウに越えとると思うけど・・・・詳しいことは分からんのよー」と女将。


そしてこう続けた「この店、元々は主人のお母さんがやっていて、それを私が引き継いだケン・・・」

店内2
更に続けられた「主人のお母さん、戦争で引き上げてから直ぐにこのお店開いたらしいケン・・・」


「でもねー、もっと古いこと言うと、戦争中には主人のお兄さんの奥さんがもう”うどん屋”さんをやっていたらしいんよ。でも、主人のお兄さんは戦争で亡くなってねー、それで奥さんも”うどん屋”をやめたと聞いた、もう昔のことやけど」


「ジャケン、それを引き継ぐ形で主人のお母さんが食堂はじめたらしいんよ。元は何時からじゃったか、言うんはワタシは知らんのよー」っと。(ここまでは前回お伺いした時のお話)


そして”その続き”を再訪したときに、話していただきました。前回からかなり日が開いていたにも関わらず、お話は前回の続きから始まりました。


「でもねー、私が始めた時は全く経験なかったんヨー!見よう見まねやった。でも、そんなこと言いながらもう25年スギタンヨー」っと。(ここからは、再訪した今回のお話)

メニュー3
さて2回目は、初めてお伺いして昔懐かしい”中華そば”をいただいた時から、次に来た時は”鍋焼きうどん”にしようと決めていました。


鍋焼きうどん”を注文した後で、店内のホワイトボードに”本日の定食”というメニューがあることに気がつき、当日は”オムレツ”でしたので「その定食のメニューは毎日変えるんですか?」とお尋ねした。


すると「そうよ、毎日ね。アッ!定食にする?鍋焼き止めようか?」と。慌てて「いえいえ、鍋焼きでけっこうです」と答えた。

鍋焼きうどん4
これが注文した”鍋焼きうどん”です。お値段は500円(内税)。


目の前に出された瞬間から”イリコだし”と”牛肉”から出た甘い香りが一斉に鼻腔を襲います。


こちらのお鍋は、老舗に多い”アルマイト製”ではなく”鉄製”でした。まだ、出汁がグラグラいっていて、次第に生卵の白身の外周から固まっていきます。

鍋焼きうどん5
私が盛んに写真を撮っていますと、女将さん「アノー・・・お客さん、これからこういうお店始めたいン??」と怪訝(けげん=不思議なものを見るような)な顔でワタシに尋ねられた。


そこで「いえいえ、もうこの年では・・・・。実はこういうお店に行って、食べたものを写真に撮ってそれをパソコンのブログいうモンに書いてるんよー」とワタシが答えた。


その瞬間に「アッ!その顔思い出した!オボエトルーーー。うんうん、前来られたよねー!」っと。

アップ6
そして、冒頭に書きましたこのお店の来歴の”続き”が始まったと言うわけです。


「そりゃあね、昔ほどお客さんは多くはないよ。特に”コンビニ”ヨー!私らの敵はー!!」と語気を強められた。


「昔はねー、この辺りにも市内に通う会社員さんなんかが、アパートなんかに住んでいてね。その人たちが朝ごはん食べにウチに来てくれてたンヨー!」


「それがねー、最近では全部コンビニさんに吸い込まれてシモーテ・・・・。朝も昼も、ましてや夜なんか特にひどいんよー。やけんネー、夜なんかハヨー閉めてるンヨー。昔は伊予鉄の終電車までお店開けとったんよー!」っと。

スープ7
スープが黄金色に輝いています。女将の悲嘆(ひたん=なげき)は別として、この”鍋焼きうどん”、戦前からの系譜を継いだ重みと言いますか、味わい深い。


ただし、老舗特有の”砂糖の甘さ”はない。それは、女将さんがご主人のお母さんがやっていた店を引き継いだ時、お母さんと経験を共有した時間がなかったからです。


ですから、戦前世代の「美味しい=砂糖の甘さ」という味に対する価値観を、舌で共有されなかったからに他なりません。


一言に老舗の味と表現しがちですが、そのお店の継承の仕方が違えば、味の継承も異なりますから、とても一言で語れることではないのです。

麺8
このやや太目の麺だって、普通に製麺業者から仕入れたもの。


ところが、歴史を引き継いだ部分と女将さんが試行錯誤で生み出した部分が相まって、このお店でないと味わえない麺になっています。


ちょっと柔目の麺、モッチリしているわけでもないし、特別に弾力があるわけでもありません。でも、でもここに来なきゃ味わえない滋味があるのです。


ワタシの縮んだ胃が要求するのです。「グダグダ言わずに、さっさと食ってくれ!」と、こう言ってるんです。慌てて食べました。

完食9
ですから食べ始めたらあっという間でした。舐めるように完食しました。爽快でした。


それをみていた女将さん「うふふ・・・・また来て下さいね」と、優しく送り出していただきました。


息子さんが跡を継がないことは、女将さんも納得されていることです。どうか、何時までもお元気でお店を続けて欲しいと願わざるを得ません。



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「めん処 かわよし」・「愛媛グルメ紀行」 535

今日は、国号196号線沿いの旧北条市下難波にある”めん処 かわよし”さんをご紹介します。


旧国道196号線(現在県道平田北条線)と、今の196号線が合流する交差点にスーパーの”マルナカ北条店”がありますが、そこから少しだけ浅海(あさなみ)に寄ったところにあります。


この地でお店を開かれて、もう35年を過ぎた老舗です。しかも、一挙に50人の宴会が出来るほどの、うどん店では松山市内屈指の大型店です。

玄関1
こちらがお店の一部。お店の規模が大きすぎて、お店の駐車場から撮ったらお店の半分程度しか画像に入りません。


駐車場も広く、かつて様々な国道沿いに車でしか行けない”ドライブイン”と言う業態があり、今はそのほとんどが営業を終えているという状況の中で、希少価値的に生き残っているお店でしょう。

店内2
店内もとにかく広い。一人掛けのカウンター席あり、テーブル席あり、50人が収用できるお座敷ありです。


さすがにこの時期のお昼時、お座敷にはお客さんは入っていませんでしたが、テーブル席のおおよそ半数は埋まっていました。


確かにこれだけの大型店は、松山から今治までの国号196号線沿いには、平田町に”そば吉水車苑”さんがあるくらいで、競合店は一切ありません

最後に生き残ったお店の、一人勝ちという様相でしょう。

メニュー3
メニューは、うどんと蕎麦を二本の柱とし、それに各種丼を用意しておられて、それらの組み合わせでメニューが構成されています。


ですから、メニューの数は多そうに見えても、実質的には基本メニューの、”うどん・蕎麦・丼”を各種組み合わせ展開させただけです。食材の無駄を極力なくす工夫がなされています。

セット4
このお店で、多くの方が注文されている”うどん、或は蕎麦と丼のセット”メニューは既にワタシには適わない世界です。


でも、メニュー三本柱の内の”うどん”と”蕎麦”は試してみたいと思いました。


ハーフ&ハーフといって、蕎麦とうどんを半玉ずつの組み合わせもあります。


ただ、それだとさすがのワタシもやや物足りないだろうと、”うどん半玉×2+蕎麦半玉”(都合1.5玉)という、”めん三味セット”お値段900円を注文しました。上の画像がそれ。


お値段は実に堂々とした”愛媛価格”。「過酷な価格競争を経てただ一つ生き残った店は、価格を思うがままに決定できる」という、”経済学の基本”を持ち出さなくても容易に想像できる価格設定です。


牛丼の吉野家であれ、すき家であれ競合状態が続く間は、徹底的に低価格戦争に挑みます。ところが、競合相手が撤退した後、”地域唯一店”の立場に立てば、容赦なく値上げしてきます。そのお店しか選択肢が無くなったからで、これは経済学の基本中の基本です。


さて理屈が長くなりました。でも、この理屈はお店の存続条件を考える上で大切な視点です。


温かいものと冷たいものを選べますが、””そのものの味や出来具合を判断するには”冷たい”方がいいと判断しました。

とろろうどん6
うどん”半玉の一つは、この”とろろうどん


うどん麺”半玉が湯掻かれたあと冷水で締められ、その上に”長芋”を摩り下ろした”とろろ状のもの”と”もみ海苔”が掛かっています。


麺を横合いから見ますとかなり太い麺で、”麺の断面”が”明確な長方形”。


こういう状態の”麺”を、”エッジが立っている”と称して珍重される方もいらっしゃいます。

えび天うどん7
うどん”半玉のもう一つは、この画像の”天婦羅うどん”です。


小さい、言わば”シャコ”程度のサイズの”エビ”が二尾と、後は”タケノコ”の天婦羅が一片。


うどんを入れている””自体が極めて小さいので、エビが大きく見えますが、普通サイズのうどんの器に入れたら「エビ君、君はどこに隠れちゃったの???」っと探さなければ見つからないかも知れません。

蕎麦8
さて、こちらが”蕎麦”半玉。湯掻いて締められた蕎麦の上に温泉卵状の半熟卵と、オクラとニンジンの煮物が乗っています。


蕎麦は、蕎麦専門店の緊張感を要求されるような蕎麦ではありませんでした。肩の力を抜いて気軽に食べることができるものでした。

えび天9
これは”えび天”に二尾付いている”エビ”ですが、この画像を見ただけで””の太さが容易に分かると思います。


それと同時に、”エビ君”自身のスリムさと背の低さにも気がつかれるでしょう。何も大きければいいというものでもありませんが。それにしても・・・・・・900円も取るのですから・・・・・・・。

うどん麺10
さて、さて、肝心の”うどんの麺”です。


「愛媛グルメ紀行」も、500回をトウに越えました。その中で、うどんは好きなメニューですから数知れず多く行っています。


その中で、”うどんの麺”を最初から最後まで奥歯”で噛み締め続けた経験は初めてのことです。


ここまでは、感性の問題ではなく事実認識の問題です。

麺アップ11
しかし、これ以降は完全に個人的嗜好の問題です。事実がどうかと言う問題とは完全に次元が違う問題です。


つまり、単に個人の”好き嫌い”の問題です。十人十色、万人万色の世界です。飲食店は、その様に、万人万色の世界だからこそ、様様な傾向のお店が様々に生き残り持続できるのです。


このお店の”うどん麺”は、ワタシの好みとは対極にある麺でした。でも、それは単に個人的好みの差の問題です。


ワタシが、普通の方よりは多少多くのお店を廻っていて食べ比べしているからと言って、その食後感は極めて個人的感想に過ぎません。


自分の感性の限界と、嗜好性の偏りは常日頃自覚しているところです。

蕎麦麺12
なお”蕎麦”の食後感は、・・・そう、気軽に楽しめたとでも言いましょうか。


でも、でも凄いと思います。「始めは小さなお店でスタートしました。ところがいつの間にか増築に継ぐ増築の歴史でした。ふと考えて見ますと、それももう35年が過ぎました」


このお店の方の言葉が、このお店の全てを物語っていると思います。この地域で”無くてはならないお店”として、多くの方の食事処としての役割りを果たし続けておられます。

そこに、深甚なる敬意を表したいと思います。




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「和尊和楽 ふうふう村」・「愛媛グルメ紀行」 536

今日は森松町、”松山南第二中学校”の南にある”いなり寿司”専門店の”和尊和楽 ふうふう村”さんをご紹介しましょう。

このお店は、ブログ友:”乱 駆郎”さんの5月13日記事(いなり寿司専門店 「和尊和楽ふうふう村」)で知りました。

お訪ねしたのは、その翌日14日でしたがアップは1ヶ月近く 後の今日となりました。何時も書くことですが、ワタシの場合、常に1ヶ月先のアップ予定原稿はサイト上で予約しておりますので、通常日の毎朝7時の定時に自動的にアップされます。

場所は土地勘がなければ分かりにくいかも知れませんが、東西に通る市道の北向かい側には”松山南第二中学校”の校門があります。

玄関1
こちらは、市内でも珍しい”いなり専門店”の玄関風景です。

駐車場がお店の前にありますから、北側の市道を車で通っていたらつい見過ごしてしまいそうです。

でもこの地にご夫婦で開業なさってもう5年になります。地域以外からのお客さんも増えたそうで、自然のものに拘った”いなり”などの商品が受け入れられていることをうかがわせます。

パンフ2
お店の場所は、店頭に用意されている画像の”パンフ”を見ていただいたほうが分かり安いと思います。

ワタシが「写真撮ってもいいですか?」っとお断りを言いますと、厨房の中から店主さんが出てこられて「どうぞどうぞ!」と笑顔で認めていただきました。

「このお店は初めてですか?」と店主さん。「はい、ブログ友達が、昨日このお店を採り上げられていて、大変褒めておられたので、その日に来ようと思ったのですが、昨日はこちらはお休みだったんですね」とワタシ。

「ええ週に一度の休み(月曜日)は、田舎に帰って野菜などを作っているんすよ」

「ほーー、田舎ってどちらですか?」  「はい”城川”です!」

「エッ!ワタシはそのお隣の野村ですよ!」っとワタシが言いますと、奥様が「エッ!私も野村です。野村のどちらですか?」っと、一気に話が進んだ。

三つ葉紅葉3
それからは、打ち溶け合って様々な話題に花が開きました。

「私、この”いなり”素人なんですよ。そのお友達の方はどう言っておられました?」っと店主さん。

「はい、スゴク真面目に”いなり”一点に絞って営業されていて<1個1個が大きいし包んでいるお揚げが美味いし、中のごはん&具との相性も申し分ない>と書いておられましたよ」っとワタシ。

「それは嬉しいですねー^^」と笑顔を一層崩された。「素人って、じゃあその前は何を?」

「ええ、その前は美容院をやっていました。5年前にやっていた美容院2つを他の方にお譲りし、この仕事一(いち)からスタートしたんです」

茗荷4
「そこに見えるのは、ウチの畑にあった”茗荷”(みょうが)です。ウチは城川でも”田穂”(たお)なんです。そこで畑を4反作っていて、そこにある”大葉いなり”の大葉や、椎茸などを作ってこのお店で使ってるんです」っと店主さん。

「椎茸作りも、ドングリの実を拾ってそれを植え、それからホダ木を作ってそこに菌を植え付けて・・・・・」

「えーーー4反って、それってもう立派に農業じゃありませんか。それを休みの日には日帰りで畑作り!大変でしょう?ワタシも実家がまだ野村にあって、たかだか400坪の敷地の雑草取りに悪戦苦闘ですよ。それを4反も・・・・・・」っと後の言葉が出ません。

「体は大変ですけど、田舎に帰って一日畑仕事していますとね、体にいいんですよ。どこか調子が悪いところがあっても、自然の治癒力というんでしょうか、夕方には不思議と治ってるんですよ」

手作り5
店内には、手作りの自然食品類が並べてあります。ところが、ほとんどの棚は既にカラッポ。

「ええ、売り切れてしまうんです。2人でやっていますからおっつかなくて」

「それから、お店のホームページも作っています。またご覧になって下さい、と紹介されたのが以下のサイト。(和尊和楽 ふうふう村

「夏にはスイカを作っています。農業はいいですよ!このお店も、あと2年くらいやれば、どなたかにお譲りしてもいいと思っているんです。夢は農業を専業でやることなんですよ」っと、もう少年の目。

傍らで奥様がニコニコと微笑んでおられました。

厨房7
ふうふう村弁当や肉巻き、きんぴら巻きなども作っておられますが、メインは”いなり”です。

いなりの種類ですが、”ゆず酢”を使った”ゆず風味”のものは、”栗入り”、”えび入り”、そして”素ゆず”の3種。それ以外は、普通の酢をつかった上に書いた3種の合計6種類あります。それ以外にも”大葉”が入っている”いなり”もありました。

やや大きめの”いなり”で、ふっくらと柔らかくお揚げさんが煮られていて、具材もタップリ入っています。胃が縮んだワタシでも3個、ペロリといけました。

3種を各3個づつ、合計9個を家に持ち帰りましたが、家族の反応も上々でした。お値段は、栗とかえびが入っているものが1個140円、”素いなり”とか”素ゆず”という、特別の具材が入っていないものが1個130円です。

いなり8
こちらが”ゆず風味”の”栗入り”です。中に入っている””が甘くて上品で美味しいんです。

全部城川産。自分で作られたりお仲間の農家が作っている素材がふんだんに使われ、優しいお味です。

1個の中に御飯と主菜と副菜が全部入っていて、それが一度にいただけます。

いなり9
こちらは”ゆず風味”の”えび入り”です。えびは、生に近いほどサッと湯通しされていてプリプリなんです。

そりゃあ自然に笑みがこぼれようと言うもんでしょう。お揚げさんの煮加減が素晴らしいのです。

ワタシより6歳ほど年下の店主さんですが、驚くほどバイタリティーがあって、その上繊細です。

いなり10
こちらが”素ゆず”と呼ばれる”ゆず風味”のもの。シンプルでアッサリしていて何個でもいけそうに思えます。

しかも”ゆず風味”と呼ばれるものは、間違いなくゆずの風味が生きています。田舎の山の斜面に植えられている”ゆず”。その素朴な香りをお料理に生かされます。

その山村の山の斜面に立っているかのような、爽やかな一陣の風が舞ったように感じました。

”さん、またまた素敵なお店をご紹介いただきましたね。感謝感謝!です。「ありがとうございました」



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「再訪 115 ごろびつ庵」・「愛媛グルメ紀行」 537

今日は”再再訪”のお店、国道11号線沿い(東側)の小坂にあって、”播州手打ちうどん”のノボリが上がっている”ごろびつ庵”さんをご紹介しましょう。

今年の”冷たいうどん・ラーメン”シリーズも”うどん 麦わら”さんで幕開け宣言をしましたが、その第二段ということになります。

このお店はワタシの最もお気に入りのうどん屋さんの一つで、既に以下の2回後紹介しています。

2011年3月25日に、「ごろびつ庵」 真っ当な「B級グルメ店」⑳として。

また2012年8月16日に、「再訪17 ごろびつ庵」・「愛媛グルメ紀行」 355として。

しかも、ブログ友:”乱 駆郎”さんの5月30日の記事(「播州手打ちうどん ごろびつ庵」の冷やしきつね)を拝見し、その翌日31日にさっそく”後追い訪問”をしました。

昨日も乱さんの記事を拝見し”後追い訪問”をした記事をアップしたばかりです。二日連続の”後追い記事”となりました。

玄関1
こちらが、国道11号線の東側にありますお店です。よく見慣れた風景だと思います。

お店の大きな看板には”播州手打ちうどん”とあります。このお店が何故その看板を掲げられているのかと言う由来は、上に書いた2011年3月25日の記事の所をクリックしていただけば、その記事が直ぐ見えます。

播州出身の先代が、播州の”柔らかいけどコシのあるうどん”を松山市民に紹介しようと出店したという由来によります。(詳しくは第1回目紹介の記事を)

実は先代が掲げられた”柔らかいけどコシのあるうどん”は、真の”松山うどん”そのものではないか!そしてそういううどんを、ワタシは”官能的”なうどんと呼んでいます。

店内2
こちらが店内の様子です。

その日お訪ねしたのは、午後2時。正午前後に仕事があって、通常のランチタイムから遅れました。

店内も正午前後の騒がしさが落ち着いて、一段落ついたという雰囲気でした。

メニュー3
メニューは一応見ましたが、お店をお訪ねする前から注文するものは決めていました。

それは、冒頭でも書きました乱さんお薦めの”冷しきつねうどん”です。お値段は嬉しい500円。

このお店は、ワタシが好んで来るうどん屋さんの中でも五指に入るお店です。

そこで何時も頼むメニューは、”しっぽくうどん”、もしくは”鴨南ばうどん”の二種だけでした。

ワタシのブログを読んで下さってコメントを頂いた方には、今までは必ず上に書きました2種のメニューをお薦めしてきました。

このお店は、通い始めてもう数十年になりますが、上に書いた二種類のメニュー以外を頼んだ記憶がありません。

ワタシは気に入ったメニューに出会うと、何年でもトコトン同じものを注文し続けるという癖があります。

別のメニューをいただこうと思ったら、メニュー毎に気に入ったお店を決めておりますので、そちらのお店に行く、というタイプなんです。

そうです、同じ”うどん”と言っても、メニュー毎にお気に入りのお店があるということです。

冷しきつね4
さあ、上の画像が問題の”冷しきつねうどん”です。

問題の”と書きましたのは、ブログ友:”乱 駆郎”さんが昨年提唱なさって、その周辺で突如として巻き起こった”冷たいうどん・ラーメン”旋風。私もその渦に心地よく巻き込まれた一人です。

その”冷たいうどん・ラーメン”の定義らしいものはありませんが、イメージ的には”冷たく冷された出汁(スープ)の中に、たおやかに浮いた冷たく締められた麺”と言えるかも知れません。

ですからこの画像の”冷しきつねうどん”は、世に言う”ぶっかけ”の系譜に属するのかも知れません。

でも、ざるうどんや冷たいつけ麺(ラーメン)なども含めて、広い意味では”冷たいうどん・ラーメン”一族だと思います。少なくとも従兄弟(いとこ)よりは近しい関係でしょう。

冷しきつね5
どうです、もう一度画像をご覧下さい。端正な顔立ちをしているではありませんか。

気品すら漂っています。構成は極々シンプル。大きな”お揚げ”(これが通称”キツネ”)が、丼の中心にドーーンと控えています。(大きなお揚げの中には、何でも包み込めるのではないかという大きさです)

他の具材はカマボコが二切れ。

それと薬味の刻み葱と、この”冷しきつねうどん”の味の方向を決めるのに最大の役割りを負った”生姜(しょうが)”です。

このお店の看板メニューである”鴨何ばうどん”においても、この摩り下ろされた”生姜”が果たす役割りは決定的なのです。

アップ6
もう少し近寄って見てみましょう。麺がチラッと見えますが、表面に見えているのはまだ”純白”の清新な麺です。全くケガレを知らぬ、清らかな麺の姿。

一方、表面に見える清新な麺の下は、既に濃い目の出汁に染まりつつある麺が見えています。

この”冷しきつねうどん”の出汁は、通常のかけうどんの出汁に比べて、敢えてやや味濃く作ってあります。それは、冷たい出汁の量は、温かい”かけうどん”の出汁の量の三分の一程度の量でうどん麺を食べ切る為でしょう。

そうしますと、その濃い出汁を吸った純白の麺は次第に出汁の色(茶色)に染まっていきます。

混ぜた7
こちらが、濃い目の出汁を混ぜた状態。あの乙女のような純白の麺は、匂いたつばかりに成熟しました。

見事な変身振りです。純白の麺は、ちょっと食べるのを躊躇(ためら)われるほどの清純さです。

ところが、美味しい出汁をタップリ吸い込んだ麺は、食べ頃に熟れ切っています。

まだ”青い”内に取り入れて、蔵や倉庫で成熟させて出荷させる蜜柑やバナナなどの果物も美味しいのですが、やはり完熟するまで摘果(てきか=実を枝からつみとる)せず枝で熟れさせた果物の美味しさには適いません。

その意味では、この麺は”枝完熟”に相当する熟し方をしたと思います。

麺アップ8
さあて、この豊かに熟した麺の””と”照り”を見て下さい。

これをワタシは”官能的”と言うのです。

本当に美味しい麺は食べる前、目で見ても美味しいのです。

この下に、出汁に染まって熟れる前の””を示しております。見比べてみて下さい。

麺9
この画像が、出汁に染まって豊かに芳醇な出汁の香りを放つ程に成熟する直前の””です。

どうです!この””の表情を。

これをワタシは”端正な顔立ち”と表現したいのです。

店主さんが、熟成過程を経た麺をのし棒で広げ、更に畳んで、「トントン  トントン トントントン」と、実にリズミカルに切られて湯掻かれた麺です。

うどんの麺の角にご注目を。ただ単に硬いだけの麺ではない、角がやや取れて穏やかな(アール=曲線)を描いています。

出汁をタップリ吸い込んだ麺、しかも”摩り下ろされた生姜”の清々しい香りが口中を充満し、鼻腔に爽やかに抜けていきます。

目で味わい(視覚)、舌や口腔の触感で官能的に味わい(触覚味覚)、鼻腔で出汁と生姜の香りを楽しみ(嗅覚)、耳で麺が口の中に吸い込まれる時のチュルチュルいう音を楽しむ(聴覚)。

そうです、このうどんは”五感”の全てをトコトン楽しむ為にあるのです。

完食10
そりゃあ、アッと言う間に”完食”です。爽快です!満足です!感謝!です。

実は、30日の乱さんの記事を拝見して31日に食べに行きました。例によって写真を撮って、帰ってから画像をパソコンに取り込もうとしました。

ところが・・・・・、ところがです。「画像データなし」と出ました。

ガーーーーン!」的事態です。でも、ワタシは「ヤッター!これで明日も続けて同じものを、あの絶品の冷しきつねうどんを食べに行ける!」と瞬時に思った。

当然その翌日6月1日に再度”ごろびつ庵”さんをお訪ねし、同じメニューをいただき写真も撮りました。

そして、帰り次第デジカメからパソコンに画像データを取り込み編集しようと。

すると、何と、ナント昨日は「画像データなし」と表示されていた昨日の画像までゾロゾロ出てきた

まるで「キツネに包まれた」感じがして「冷んやり」となった。

お後がよろしいようで・・・・・




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「愛媛グルメ紀行」を振り返る 63

今週の土曜日も”愛媛グルメ紀行”シリーズを振り返ってみましょう。

今日振り返るのは、一昨年の12月中旬のころアップした187号から189号までのお店です。



先ず最初は、一昨年12月12日に187番目のお店としてご紹介した、松山市三番町2丁目の信号交差点の南西角にあるラーメン店の”えひめ本気麺”さんです。(「えひめ本気麺」・「愛媛グルメ紀行」 187

2010年の8月に、突如、交差点の角地に風変わりなお店が出来て、注目を集めたことは記憶に新しいところです。

アメリカのAIRSTREA製の”キャンピングトレーラー”を使った店舗です。

外観1
お店の外観を見ただけで、「一体どういうお店なんだろう?」って、好奇心が湧き上がってきませんか?

ラーメン
えひめの本気麺”と名づけられたラーメンのメニューは、2種類だけ。

それは、”こってり本気麺”780円と、”あっさり本気麺”680円の2種のみ。

あっさり本気麺”を注文しました。

スープから、トリガラからとったことが一目で分かる透明な色と、旨味を予感させる香りが漂っていました。

具材も至ってシンプル、トロトロのチャーシューと、太目のしっかりしたメンマ、薫り高い海苔、かなり多めにキクラゲ、ワカメ、そして白髪ネギと刻みネギ、これだけ。

具材と、麺とスープのバランスが、ほぼ完璧。麺は、平打ちの細麺で、スープに実によくからむ。本気で美味しかったです。

でもこのお店は訪問できません。既に別のお店に変わっています。しかも夜だけの営業ですので。

<注>その後の情報で、お店をやっておられる方は同じ方。店名と営業時間を変えられただけと分かりました。



二番目に振り返るのは、一昨年12月13日にシリーズ188番目のお店としてご紹介した、、湊町3丁目にある”レストラン ゆう源”さんです。(「レストラン ゆう源」・「愛媛グルメ紀行」 188

お店があるのは、千舟町通りのみずほ銀行松山支店(元第一勧業銀行)交差点を大街道に向って南に入った直ぐのところにあります。

この界隈には、鍋焼きうどんの”ことり”さんと”アサヒ”さん、それに”中華料理珉珉”さんなどのお店が集中している地域です。

玄関1
玄関には、ちゃんとした”サンプル”の飾りつけがありますが、このお店が”レストラン”だと気がつく方は少ないかも知れません。

値段もメニューも、もう何年そのままなのでしょう?

最近になって、”日替わり定食”が、お店の名前を冠した”ゆう源定食”に変わっただけ。

客層は、意外や意外、こういう古くて狭くて、お洒落とは縁遠い感じのお店にも関わらず、4割程度の女性客が。

ゆう源定食上3
さて、ワタシはお店の名前を冠した”ゆう源定食”を頼みました。

お値段は、嬉しいワンコイン500円です。客の大半が、このメニューを注文していたようです。

白身魚のフライ2個、コロッケ、ハンバーグ、エビフライ、そして野菜サラダがワンプレートに乗って出てきます。

後は、ご飯と味噌汁とタクワンが2片という構成。このご飯が美味しかった!


「待ったー?ゴメン、交代が遅れちゃって・・・・」と、お店に入ってきたのは、お化粧をきちんとした若い男の子。

フムフム・・・・・これも今風。この街に似あっているカップル。

このお店は、開業して”まだ35年”。

このお店は再訪しません。特別の理由はありません。



最後に振り返るお店は、一昨年12月14日にシリーズ189番目のお店としてご紹介した、中央1丁目の県道松山港線(通称 中央通り)沿いにある大型ラーメン店”丸源ラーメン”さんです。(「丸源ラーメン」・「愛媛グルメ紀行」 189

派手な看板、広い駐車場、目立つ店舗ですのでご存知の方は多いと思います。

玄関2
こちらがお店の”玄関"風景。ところで、どこかのチェーン店に加盟して、飲食業を始めようとする方の多くは、”どのチェーン店”が儲かるか?

という観点で”フランチャイザー”(チェーン店を展開する本部)を選ぶのではないでしょうか?

ですから、”儲からない”となったら撤退するのは早いと・・・・

肉そば4
このお店の一番のウリは”肉そば”です。お値段は650円(外税方式のお店なので、消費税込みでは682円)です。

さて、”肉そば”の””ですが、皆さんは「肉と言えば?」

ワタシの個人的な思い込みかも知れませんが、関西で”肉”と言えば牛肉を、関東では”肉”と言えば豚肉を思い浮かべるのでは、という思いがあります。

ですから、このお店の”肉そば”の””が”豚肉”であったのは、軽い驚きでした。

この”肉そば”、毎日食べ続けることが出来ますか?ワタシは無理です。

従ってこのお店は再訪しません。その意欲がわかないからです。



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「松山市の地名・町名由来」・ 「朝美・辻町」 11

松山市の地名・町名由来」の第11回目は、松山市中心部に近い西部にある「朝美」(あさみ)と「辻町」(つじまち)をご紹介しましょう。


この2つの町も松山が城下町であったために、その藩制の中でついた町名です。それぞれに説明しましょう。

朝美バス停1
こちらは「朝美」(あさみ)の町名を表わす伊予鉄バスバス停の標識です。

なお「朝美」(あさみ)は、町名の最後に””が付かない町で1丁目と2丁目があります。


伊予”松山藩”は、慶長5年(1600年)に豊臣秀吉のの重臣だった”加藤嘉昭”(かとうよしあき)が24万石で入封し”松山城”を築城をした城下町です。


ところが、”加藤嘉昭”は”松山城”の完成を待たず、寛永4年(1627年)陸奥国会津藩42万石に加転封(かてんぽう=石高を加増され、移転した)されます。

朝美町由来風景5
そして”加藤嘉昭”に代わって、伊予松山藩に入ったのが、出羽国上山藩より”蒲生忠知”(がもうただとも)(外様)が24万石で入封しました。

元々”蒲生忠知”は、陸奥国会津藩主・蒲生秀行(がもうひでゆき)の次男として生まれております。

次男でしたから本家の跡を継ぐ立場ではなかったので、寛永3年(1626年)、出羽国上山藩4万石の藩主となっていました。

そして兄の蒲生忠郷が跡継ぎが無いままに早世(そうせい=若くして亡くなること)したため、本来ならば蒲生家は断絶するところでしたが、蒲生忠知ら兄弟の母が、徳川家康の娘であったためにお家断絶を免れ、伊予”松山藩”に24万石で入封したという経過があります。

その”蒲生忠知”が松山城に入り、居城である”松山城”の完成に力を注ぎ、特に”二之丸”を整備したと伝えられています。

さて「朝美町」の町名由来ですが、上に書きました”蒲生忠知”が松山城から西の山を見ていましたら、西に日の照り返しがしい場所がある事に気が付きました。

そのことが「朝美」の町名由来だと伝えられています。画像は、辻町から西の方向、”西山”を望む風景です。

辻町標識1
さて上の画像は、「辻町」という町名を示す標識です。””はもともと道が交差する場所を示します。「辻町」の元の町名は「朝美町辻」でした。


それは朝美町道が交差する所を「朝美町辻」と言っていたのです。


それが、昭和37年(1962年)に制定された「住居表示に関する法律」の実施に伴い、住居表示が新しくなり「朝美町」から分かれて「辻町」となりました。従って「辻町」は時代的には新しい町名です。「朝美町」「朝美」に変わりました。

札の辻石碑1
さて、上で「」の話が出ましたので、松山の城下町の道路の話をしましょう。


松山城の西堀端にある、画像の”札の辻石碑”をご覧下さい。現在の本町3丁目の電停近くにあります。


松山から地方に延びる道路の基点が、ここ”札の辻”でした。”札の辻”というのは、藩が領民に知らせるための高札(こうさつ)を立てた場所を意味します。時代劇などでもしばしば”札の辻”の高札を見入る領民の姿が登場します。

江戸では日本橋や芝口御門などが有名です。

札の辻里程2
そして、松山の”札の辻”は五街道の出発点でもありました。ここ”札の辻”の石碑の横には、”五街道”の”里程”(りてい)を記した石碑も建っています。”一里”といえば、現在の約4キロメートルに相当します。

現在の”桑原町”のバス停に”一里木”(いちりき)がありますが、これは”札の辻”から一里の距離にあったことに由来する地名です。


さて松山の”五街道”とは”金比羅街道”、”土佐街道”、”大洲街道”、”今治街道”、そして”高浜街道”です。


当時の街道と言えば、幅が2mに満たない狭い道路で、ここからの道程は”札の辻”から何里と書かれていました。


次回の12回目の「松山市の地名・町名由来」は、「御幸」(みゆき)と、「御幸」にある”一草庵”(いっそうあん)をご紹介しましょう。




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「再訪 116 伊予 味芳」・「愛媛グルメ紀行」 538

今日の”再再訪”のお店は、国道56号線沿いの伊予市市場にある”伊予 味芳”さんを三度(みたび)ご紹介しましょう。

直接のきかっけは、ブログ友:”ファットマン”さんの5月31日の記事(味芳の夏メニュー(あと6回来ないと))を拝見して、その3日後の3日(月曜日)にすっ飛んで行ったのです。

ところがこのお店、月曜日がお休みでした。そこで虚しく松山に引き返し、その翌日4日(火曜日)にお伺いしたというわけです。

また、このお店は”のしうめ”さん(愛媛美味探訪)にご紹介いただいたのが、お訪ねしたきっかけです。


その記事は2012年9月30日(「伊予 味芳」・「愛媛グルメ紀行」 367

また再訪も果たし、その記事は2013年1月21にアップしました。(「再訪79 伊予味芳」・「愛媛グルメ紀行」 458

玄関1
こちらが、国道56号線沿いの玄関。

お昼時になりますと、20台余り停められる駐車場もほぼ満車になります。伊予市でも、市の中心部ではなく外れにありますが、お客さんはこのお店で”ホンモノ”の味に出会えること、よくご存知です。

このお店は”割烹”のお店ですが、お昼は気軽にランチを楽しめます。

中庭2
お店は小上がりを中心に、長いカウンター席と座敷もあって結構大きいお店です。

この画像の様に、お洒落な中庭もあります。

このお店の店主さん、15歳でこの道に入られ修行を重ねられ36年が過ぎました。

3人のお子さんは男の子、その3人とも同じ15歳で店主さんと同じ道を選ばれ、現在修行中です。

昼メニュー3
これが、”夏の昼メニュー”です。

今までに最初は”冷たいラーメン”、2回目は”中華そば”をいただきました。割烹なのに、二度とも麺類をいただきました。

このお店の店主さん、日本料理が専門で寿司職人でもありますが、麺類のメニューを開発するのがお好きで、様々な麺類をメニューのラインナップに加えられています。

既にブログ友:”乱 駆郎”さんが提唱なさった”冷たいラーメン・うどん”シーズン到来参加宣言をしましたから、この日選んだのは”冷麺”です。お値段は650円。

それに、寿司のネタケースに収まっていた””(ぎょく=出汁巻き卵)が余りにも美味しそうだったので、それを単品で頼みました。メニュー表にはありませんが、気軽に出していただきました。お値段200円。

冷麺4
さて、上の画像が”冷麺”と、それに別注した””です。

日本料理店でも洋食屋さんでも、盛り付けとお料理の”彩り”は大切です。そのお店の料理人さんのセンスが問われます。

どうですか!もう”見た目”だけで、「これは美味しいぞ!」って思いませんか?

優れたお料理は、見ただけで味わえますし、それが美味しいのです。

冷麺5
まず”冷麺”です。

具材は、刻んだハム、キュウリ、赤く色づけされたショウガ、店主さん手作りの”肩ロース”を使ったチャーシューの賽(さい)の目切り、カマボコ、櫛切りトマト、海苔(これだけ細く刻まれている海苔をどう呼んだらいいのか?単なる刻み海苔とは明らかに違います)、そして半熟卵。

後は薬味の刻み葱と辛子です。これらの配色の妙、見事ではありませんか。

残念ながら食べるときはこの配色と盛り付けを無視して、グチャグチャにしていただきます。

それは、冷麺用に作られた酢味の効いた出汁を満遍なくそれぞれの食材に行き渡らせ、味を均等にするためです。

アップ6
豊富な具材に完全に覆われていますので、麺と出汁=スープは見えません。

でもこの段階で酢味の香りが鼻腔を擽(くすぐ)り、”夏仕様の麺”の面目躍如といったところです。

特にチャーシューは、東北地方の銘柄豚の”肩ロース”だけを使い、それを生肉の段階から塩加減と肉の熟成度合い、それにスモーク(燻製)加減に注意しながら”ハム”を作り、それから出来たもの。

手間隙掛けて出来上がった”手作りハム”を、今度は丁寧にタコ糸を豚肉の繊維がほぐれ過ぎないように硬く巻いて煮ます。煮上がってタコ糸を切り、ラーメンに付ける様にスライスするのではなく、大胆に賽の目切りにされています。

店主さん自慢の一品です。スモークされていますから、燻製の香りが何ともいえない。

混ぜた7
しかし、ワタシは混ぜていただいたほうが美味しいお料理は、情け容赦なく混ぜに混ぜます。

そこには美的感覚を楽しむスタンスから、美味しいものを貪るスタンスに変身です。

グチャグチャに混ぜれば混ぜるほど、出汁=スープの旨味が全体に均等に行き渡ります。

それと同時に、個々の具材が持っている旨味、例えば燻製された豚肩ロースの香りなどの相乗効果がグンと高まって、味に深みを与えます。

もしこのお店の”冷麺”をいただかれるなら、ここは無慈悲に徹して混ぜてください。

麺8
この””がまたいいのです。プリプリで、その弾力を楽しむことができます。

いい小麦を使われていることが、素人のワタシの舌でも十分に分ります。

もちろん、””は麺屋さんから仕入れられていますが、様々な種類ある素材としての麺からこの麺を選ばれたのは店主さん。

黄色く発色した麺は、全体の彩りを整える役目もしっかり果たされています。

「いい麺をお使いですね!プリプリじゃないですか!」っとお声を掛けました。

今日の店主さんは、昼客が多くてんてこ舞いされていました。ですから声掛けは一言二言。

「それ聞いたら、麺屋さん、喜びますよ!ありがとうございました」と店主さん。

完食
そりゃあもう、出汁=スープまで舐めるように”完食”ですよ。

店主さん、この出汁作りに精魂を傾けられていますから、礼儀でもあります。

やはりこの出汁=スープは、割烹のお店が手がけられたスープです。中華料理店の”冷麺”のスープとは全く違います。似ているとすれば、酢味であることくらい。滋味深いスープでした。

玉9
そして別注した、寿司ネタの””(ぎょく)です。

寿司ネタケースから、無造作に出汁巻きを取り出したかと思うと、アッと言う間にこのように見事な包丁目が入りました。

酒のアテに、この”玉”を頼まれる方もいらっしゃるのでしょう。手馴れたものでした。

これはこれだけで、立派なお料理になっています。

黄色の”出汁巻き”に、朱が入った”酢レンコン”と、緑の”大葉”。綺麗じゃないですか!

玉10
”をアップで撮ってみました。

ご覧になって下さい、出汁巻き卵の表面から、微かに滲み出している出汁。

この出汁巻き卵が、上品に”甘い”んです。この仄(ほの)かな甘さが、”冷麺”の酢味に実によくマッチしてるんです。甘さと酸っぱさのバランスの妙を存分に楽しめました。

この””(ぎょく)、”四通りの食べ方”ができます。先ずは何も付けずに、そのまま出汁巻きの甘旨さを楽しみます。

次に、四片に切り分けられた中の一片に、微かに醤油を垂らしていただくのです。ホンの少しだけ垂らします。すると、甘い出汁巻きに大豆を醸造した旨味と塩味が加わって、大人の出汁巻きになります。

また、残りの一片を添えられている”酢レンコンと一緒にいただきます。酢味と甘さのバランスの妙を味わうのです。

最後に残った一片を、大葉で包んで大葉の清新な香りと出汁の香りを同時に楽しみます。コレ、本当に贅沢な楽しみ方です。

もう何もかにも、完璧に満足してお店を後にしたことは言うまでもありません。

次は”冷やしうどん”をいただきに来ます。余り時をおかずして。




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「再訪 117 なかまる」・「愛媛グルメ紀行」 539

今日は”再再訪”のお店、伊予郡砥部町川井にあるうどん屋”なかまる”さんの三度目のご紹介です。

このお店は元々ブログ友:”ファットマン”さん(ファットマンの松山B級グルメ日記)で紹介され、スッカリ気にいってその後再訪も果たしました。

1回目の記事は2012年8月10日、「なかまる」・「愛媛グルメ紀行」 351でした。

また再訪記事は2013年2月1日、「再訪81 なかまる」・「愛媛グルメ紀行」 467でした。

玄関1
こちらがお店の玄関。開店は午前11時。その1分前にここに立っていました。その時、お店の暖簾はまだ上がっておりませんでした・・・・・

その日のお昼、どのお店に行くか?は、iphone5のメモに予定を書いております。ほぼ、予定通り、規則的かつ計画的にお店を廻っております。

その日の気分次第、フト”何気なく”立ち寄るということは、先ずありません。初めてお訪ねしたお店でも、自分で偶然見かけたお店は先ずiphone5に登録し、後日予定を組んでお訪ねしています。

ワタシは長い間サラリーマンをしていましたから、日程も時刻も仕事の内容も、決められた(あるいは自分で決めた)通りに忠実に動く習慣が身に染みています。

メニュー3
なぜ、そのようなことを冒頭に長々と書いたのか?

それは、最後に明らかにします。実に不思議な体験を、この日に経験することになりました。

そのキーワードは”デジャブ”(既視体験)です。内容は後ほど。

メニュー表が新たしくなっていました。そして、不思議に、頼むメニューが頭の中にあって”なかまるスペシャル”を頼みました。お値段は950円です。

なぜ、メニューが新しくなっていたのを頭の片隅で知っていたのか?

そして、当日頼むメニューが予めイメージできていたのか?

開店1分前にお店の玄関に立ち、お店の店長さん以外にもう一人いる若い男性が暖簾を掲げると同時にお店に入りました。

ほとんど、無意識と言いますか・・・・”夢遊病者”の様に、そこにワタシがいました。

もちろん、iphone5予定メモには書いていない行動です。

スペシャル4
さて、これが”なかまるスペシャル”というメニューの”冷たい番”です。温かいものも選べます。

内容は、”ぶっかけ”系のメニューの頂点に立つ、所謂(いわゆる)”全部乗せ”というヤツです。

出されたこの”なかまるスペシャル”を見た瞬間に、「アアア・・・注文を間違った!」と思いました。

何故かと言いますと、”ぶっかけ”系の冷たいうどんメニューは、”ぶっかけうどん”に始まって、全部で7種類用意されています。

ワタシがその時”精神的常態”であったなら、例えば”えび天ぶっかけ”を頼み、後日再訪した時は”肉玉ぶっかけ”を注文し、そして”この夏が終わる頃”、”ぶっかけ系”の”トリ”として”なかまるスペシャル”を注文していたでしょう。

スペシャル5
思えばこのお店、不思議な””続きのお店でした。今まで、500店を遥かに上回るお店をお訪ねしていますが、その500回以上訪問したお店でワタシの”ブログ関係者”に、お店で遭遇した方はただのお二人だけ。

その一人が、ブログ友:”乱 駆郎”さん(門前雀羅)で、このお店に初めてお訪ねした2012年8月10日でした。

その時は冒頭で書きました、同じくブログ友:”ファットマン”さんにこのお店をご紹介していただいて、お薦めだった”錦糸卵のぶっかけ”をこの日と同じ席に座ってそれを食べていた時、目の前に茫洋(ぼうよう)として立っておられたのが”乱 駆郎”さん。

実際に遭遇した二人の内の残りの一人は、このお店を紹介したいただいた”ファットマン”さんです。

それは、2012年9月30日(「伊予 味芳」・「愛媛グルメ紀行」 367)の時でした。

ワタシが”伊予 味芳”さんで””冷やしラーメン”をいただいていた時、カウンター席のお隣に座られた方が”ファットマン”さんでした。

ファットマンさんご自身は、ワタシとニアミスした事にその時気付かれなかったようですが、実に不思議な””と言いますか”繋がり”を感じました。

それは”人と人”の”縁や繋がり”であり、メニューやお店との”縁や繋がり”です。

牛スジ6
さて、前置きで記事が終わりそうになりました。500号を越える中で、初めての事態です。この記事を読んで頂いています多くの方にとっては”ブログ仲間”の”仲間内”のことを長々と・・・・っとお感じになったでしょう。

こういう話題を、通常は”楽屋ネタ”と言いまして、売れない芸人がお客さんの前で披露する芸に困窮した時、楽屋で知った”仲間内”だけしか知らない話題を”演題”に乗せる。これを”楽屋ネタ”と言います。

しかし、ワタシが書き続けております”愛媛グルメ紀行”というシリーズは、”グルメ記事”に見えるかも知れませんが、ワタシはお店の方や新しいメニューとの”出会い旅”であり、”縁や繋がり”探しの旅日記のつもりで書いております。

テーマ”は、食べ物ではなく””のつもりで書いています。

ワカメ7
遅まきながら、本題に戻りましょう。”なかまるスペシャル”の”全部乗せ”の内容から簡単にご紹介しておきましょう。

先ず右上1時の方向に見えるのは、えび天とキヌサヤ天とチクワ天の”天ぷら類”3種です。

以下時計廻りに、刻み海苔、”スジ肉”の甘辛煮、ワカメ、刻み揚げ、レモン一櫛とその上に下ろし生姜、ミニトマト1個、大量の刻みネギ、そして中心に半熟卵が隠れるように配してあります。

まあなんと豪勢で贅沢な内容と盛り付けなのでしょう。この状態を何と表現したらいいのか?

言わば「おもちゃ箱」に入っている自慢の”おもちゃを全部ぶちまけた”、とでも言いましょうか。

先ず、このお店の最大の魅力でありウリであり人気の具材である”スジ肉”に近い部位が甘辛く煮られています。それが惜しげもなく大量に投入されています。

サッと湯を通された”ワカメ”の、まあ何と色鮮やかなことと言ったらありません。おまけに柔らかいし、キチンと海の香りが生きています。

天ぷら8
天ぷらも揚げたてです。

奥の厨房は、高いカウンター等に遮られて店内からは見えませんが、””でうどんの仕上がり具合が分ります。

天ぷらを揚げるジージーという音が聞こえてきたら、出来上がりが近くなったことが分る。

またうどんを湯掻いて冷水で締め、それをザルに取って「シャッ!シャッ!シャッ!」っと鋭く水を切る音。

間もなく出来上がりです。注文をしてからこの間、約15分。丁寧な仕事がなされることをうかがわせる時間です。

半熟卵9
ほおら・・・・・これが多くの具材の中に隠れて埋まっていた”半熟卵”です。

ぶっかけの、全体の味を柔らかくまとめる役割りを担っているのです。

スター具材達の数々、ともすれば「オレが!俺が!オレ様が!」っと、全員で大声を張り上げて自己主張をしがちです。そうなるのが自然なくらいに、個々に主役を張れる力を持った具材たち。

でも、そこで喧嘩をさせては、具材が具材でなくなってしまいます。具材は、あくまでも主役の”うどん”を盛り上げる脇役に徹せさせなければなりません。

その”まとめ役”が、画像の”半熟卵”なんです。

麺アップ10
こちらが、このお店の””の姿です。どうです!

この””と”照り”をたっぷりとご覧になって下さい。”艶(なまめ)かしい”でしょう。こういう麺を”官能的”と、ワタシは呼んでいます。そしてこよなく愛しています。

ただし、今までいただいてきた”官能的”な麺と食べ比べてみますと、少し麺の様子が違うのです。

ただ単にモッチリ感があって、快感さえ伴う麺の喉越しに、何か加わったものがあるのです。

皆さんは中国映画界の大スター、いまやハリウッド女優に堂々と割って入る実力を身につけた”章子怡(チャン・ツィイー”さんをご存知でしょうか。

ワタシは映画大好き人間で、彼女が1999年にチャン・イーモウ監督の映画「初恋のきた道」でデビューしたときからのファンです。

麺11
あの”チャン・ツィイー”さんが、アカデミー外国語映画賞を受賞した「グリーン・デスティニー」に出演されて、華麗な剣の舞を披露しましたが、その時の”チャン・ツィイー”の”しなう腰”。

敵が、細身の”チャン・ツィイー”の真正面から鋭い切っ先の剣を突き出します。

すると”チャン・ツィイー”は、その切っ先を自分の身を大きく後ろに曲げて逸らします。

相手からすれば、彼女の下半身は目の前にあるのに、剣で貫通させたつもりの彼女の上半身は、”しなう腰”を使って頭が後ろの地面に着かんばかりに曲がっていますから、剣先は虚しく宙を切ったに過ぎません。

そうです!このお店の””は、艶と弾力に加えて”チャン・ツィイー”と同様の”しなう腰”を持っているのです。

よくこの麺には”腰”がある、などと言う単純な”腰”とは、全く違う次元の”しなう腰”、あるいは”しなる腰”なんです。

一見力なく見える細く伸びた柳の木。この””が、暴風荒れ狂う中で折れもせず、強風を”しなる腰”でやり過ごしながら生き延びる。

まあ一度このお店の”ぶっけけうどん”を食べてみて下さい。ワタシがこのお店の””を、なぜ”しなう腰”と表現したのか、を実感してみていただければ嬉しいです。

完食12
もちろん”完食”です。

そしてこの原稿を書いている途中で、冒頭に書いた”デジャブ”(既視感=何時かどこかで見たような記憶)の中味が分りました。

このお店のメニューが新しくなっていることも、なぜ知らないはずの”なかまるスペシャル”を迷うことなく注文した理由も分りました。

おそらく、ワタシはこの日の午前中に、ブログ友:”ファットマン”さんがアップされた以下の記事(なかまるでなかまるスペシャル(ハーレム状態や))を、一瞬見たのでしょう。ジックリ見たのであれば、ワタシはその場でその記事に対してコメントを書いているはずです。

何か急用ができて、記事は”チラ見”したけど、そのことをスッカリ忘れていたのでしょう。

それが証拠に、その夜その記事をジックリ読んで、ファットマンさんにコメントを書いています。ただ、そのコメントを書いた段階でも、朝”チラ見”したということには気がついておりませんでした。

そして、翌朝この記事を書いている途中で”デジャブ”のからくりに気がついたという訳です。

チラ見”したことが、私の脳裏の奥深いところの”無意識領域”に焼きついていた。

そして、その”無意識領域”の命ずるままに”なかまる”さんのお店に、開店前の午前10時59分に立っていた!

不思議な体験でした。二日掛かりでやっと事の真相に気が付きました。

これが、所謂(いわゆる)”痴呆”の”初期症状”?・・・・・

エッ!「立派に終盤症状ですってー!



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「再訪 118 味彩そば 菊音」・「愛媛グルメ紀行」 540

今日は”再訪シリーズ”118番目のお店、通算540番目のお店として、高岡町の”道後さや温泉 ゆらら”の南隣に一昨年の3月末頃に開店した”味彩そば 菊音(きくね)”さんをご紹介しましょう。

この店を初めてご紹介したのは、2011年8月9日に”愛媛グルメ紀行”シリーズ105番のお店としてでした。(味彩そば 菊音(きくね)

そして2012年7月23日に”再訪シリーズ”6番目のお店、通算337番のお店としてご紹介しました。(再訪6  味彩そば 菊音

店舗1
そして、このお店をこのタイミングで再訪してみようと思った動機は2点あります。

その一点目は、最近あるお蕎麦屋さんでいただいた”辛味大根そば”の主役の一つである”辛味大根”の提供の仕方に新鮮さ(或は”疑問”)を感じたからです。

伝統的、あるいは本格的そば屋さんでは見ることができない”辛味大根”の扱いでした。そこに、そのお店の斬新さと工夫の跡(しかし、”別の見方をすれば疑問”)を見たと思いました。(そのお店は近日中にアップします。そのお店をアップするかどうかでは、散々に悩みました)

第二点目は、ブログ友:”ファットマン”さんが5月9日にアップされた記事(町谷でもりそば(おばちゃんに国民栄誉賞を!))の文中にあった次のフレーズが気にかかったからです。

そこで、ファットマンさんは「辛い夏大根など入れすぎると蕎麦の風味もへったくれもなくなってしまうだろう」と”辛味大根そば”の頂き方に言及されていました。

それは、何でもかんでも「美味しい!」を連発する某テレビ局アナウンサーの軽さに言及されたフレーズの(文脈)の中で象徴的に書かれただけで、”辛味大根そば”そのものを批判されたのではありません。でも、鋭いポイントを突かれていると思いました。

メニュー2
そこで、このお店が本物の”辛味大根そば”を出されていることを思い出し、お訪ねしたという訳です。

このお店では”辛味大根ぶっかけ”と呼んでおられるメニューです。お値段は950円です。

このお店の”辛味大根”は、長野県産とありました。実は私が”愛媛グルメ紀行”で5月7日に採り上げた、西条市にある蕎麦屋の名店”西條そば 甲(きのえ)”さんの”十割ざる”の薬味三種の中にも、長野県産の”辛味大根”が使われていました。

やはり”本物志向”のお店には、共通性があると感じさせられました。しかし、本物志向とはまた違った道(新しい道を模索する蕎麦屋)さんが松山で登場しました。(記事は後日)

辛味大根そば3
これがこのお店の”辛味大根ぶっかけ”における、”辛味大根”の提供の仕方です。

それは椿神社の表参道にある、やはり名店の部類に入る、”無着庵”さんの”辛味大根そば”においても同じ”辛味大根”の提供の仕方をされます。(「再訪20 無着庵」・「愛媛グルメ紀行」 358

つまり、”本物の辛味大根”は本気で辛いので、蕎麦とは別添えで提供され、お客さん自身で辛さの調整をしながら食べるという仕組みになっているのです。

ファットマンさんが指摘された通り、「辛い大根を入れすぎると蕎麦の風味が飛んでしまう」ことを調整するために別添えになっています。

辛味大根4
さて、そもそも”風味”を楽しむ”蕎麦”に、なぜ”辛味大根”が登場するようになったのか。

それは江戸時代に、江戸の庶民の間で”蕎麦文化”が花開いた時にさかのぼらないと理解できないところです。

再訪した時の”無着庵”さんの記事で書きましたが、当時から蕎麦には様々な薬味を添えて、蕎麦の味のバラエティーをつける食べ方が生まれました。

その時代に「いっとう(一番の)の薬味は辛味大根の絞り汁」といわれ、持てはやされました。

そうなんです、当時の薬味としての辛味大根は、その”絞り汁”を使っていたのです。

それを、辛味大根を絞って(つまり、絞り汁を捨てて)団子状にまとめて、蕎麦の上に全量を最初から乗せて提供されるお店に、最近になって初めて遭遇して驚きました。

それは伝統ある蕎麦屋、蕎麦業界では考えられな提供の仕方でした。

でもそのお店は、辛味大根に慣れないお客さんが多いので、辛味の本体である汁を絞り捨てて、食べ易く工夫されたのだろうと思うにいたりました。つまり、若き店主さんの優しさ故(ゆえ)の提供方法の工夫でしょう。

蕎麦屋の常識や歴史的な経緯など関係ない!今のお客さんに美味しく”気軽に”食べていただければいい、という店主さんのお考えでしょう。

ぶっかけそば5
さて、これが辛味大根を投入する前の蕎麦です。

上に、蕎麦の麺を揚げられたものが添えられています。これが、この”辛味大根ぶっかけ”の味のポイントになっています。

蕎麦麺がカラッと揚がっていますから、漬け汁をかけてもシンナリとはならず、最初から最後まで蕎麦全体に香ばしい香りを残してくれます。

乗せた
先ず”辛味大根”をこの位乗せて,そこに漬け汁をかけて全体をかき混ぜて食べてみます。(もちろん、どのように食べてもいいのです。単にワタシの食べ方を書いてるだけです)

こうやって、辛さを調整しながら”辛味大根”の投入量を増やしていきます。

舌が辛さに慣れてきた段階で、ワタシの場合は残りの全量の”辛味大根”を投入しました。

そうしますと、舌が辛味と蕎麦の味・風味を嗅ぎ分けられるように思っているからです。

混ぜた6
そして、全体を大きく混ぜると上の画像の状態になります。

そこで蕎麦を口に入れますと、先ずは辛味大根の辛さが口腔内に一斉に充満します。そして、その辛さが一順した後には、爽快感が口中に満ちてきます。

その後の蕎麦の味、普通に漬け汁でいただく蕎麦に深みが増します。これが”辛味大根そば”の魅力ではないかと思っています。

アップ7
このお店は、毎日石臼で蕎麦を引くところから仕込が始まります。

実に繊細な蕎麦を味わうことができるお店だと思っています。

本来は、その繊細な蕎麦を”ざる”(あるいはせいろ)でシンプルにいただくのが一番の味わい方だと思います。

ところが人間欲なもので、そこに薬味を添えたり種物(天ぷらや鴨など)を使ったり、そしてより刺激が強い”辛味大根そば”が生まれたのではないかと思います。

元々”辛味大根”の名産地は京都で、古くから栽培が行われていました。(現在、栽培農家は2軒になったという情報もあります)

その京都では、昔は辛味大根おろしのソバを年越しに食べる習慣があって、蕎麦屋は、蕎麦と辛味大根を届け、食べる直前に各自で辛味大根をおろして、蕎麦にのせて食べる習わしだったそうです。その辺りから、全国に広がったのかも知れませんね。

そば湯足した8
辛味大根ぶっかけを食べ終わった頃に、そば湯を赤い湯桶に入れて持ってきてくれます。

残った出汁にそのそば湯を注いで、啜ります。これが又美味しいんです。

辛味大根の辛さが残っていますので、ちょっと刺激的なお吸い物になります。

完食9
そりゃあ”完食”ですよ、当然に。

舐めたように見えるでしょう。そば湯で洗って全部啜ったのですから、こうなります。

満腹感と満足感で心身ともに満たされます。ウウフ・・・幸せです。

そばアイスクリーム11
今日はこのお店で初めて、”甘いもの”を注文しました。甘いものを注文した理由は、辛い”辛味大根ぶっかけ”をいただいた直後だったからです。

それが画像の”そばアイス”です。お値段300円。

そば粉がアイスクリームに練り込んであり、上には”そばの実”が乗せられています。初めてそばの実の味を知りました。

そばの実の甘皮を取った後のそばの実は、やや薄緑色をしています。”十割そばだけを湯掻いた後の”そば湯”が、薄い緑色に見える所以(ゆえん=理由)です。

そば湯が乳白色に見えるのは、蕎麦に小麦粉を混ぜてあり、その小麦粉の”グルテン”が溶け出した為。ましてや、普通に蕎麦を湯掻いた後の”そば湯”がドロドロに濁っていて”トロミ”などがついたりはしていません。

さて”そばアイス”です。甘すぎず上品な甘さを堪能しました。自然に笑みがこぼれます。




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「再訪 119 一閃」・「愛媛グルメ紀行」 541

今日は”再訪シリーズ”119番目のお店、通算で541番目のお店として、石手2丁目にあるラーメン屋の名店”一閃”(いっせん)さんをご紹介します。

今回で3度目のご紹介です。初めてお店をご紹介したのは2011年6月20日、”愛媛グルメ紀行”シリーズ75番目でした。(「ラーメン処 一閃」 真っ当な「B級グルメ店」 76)まだシリーズ名を”真っ当な「B級グルメ店」”と言っていた時代です。

2回目にご紹介したのは2012年10月23日、”再訪シリーズ”51番目、通算401番目のお店としてでした。(「再訪51 一閃」・「愛媛グルメ紀行」 401

場所は、石手2丁目。道後から石手寺を通って、湯山や奥道後を目指す県道317号線沿いの「石手ビル1階」にあります。

玄関1
松山祭り”が大好きで、店内には”神輿”(みこし)の旗印がずらりと並ぶお店ですが、今までの2回は店主さんのお顔を拝見できませんでした。

何時も厨房の奥に居られて、一度も店頭に顔を出されたことはありません。

今回お伺いしますと、玄関前の草木に水遣りをなさっていて、初めてお顔を拝見しました。実に誠実を絵に書いたような好青年でした。

メニュー2
今までの2回でいただいたのは、”五目らーめん”(一回目の記事ではメニュー名を間違って”ちゃんぽん”と書いています)と”とりねぎらーめん”でした。

今回は、再再訪をしようと思ったときから決めていました”特性つけめん”を注文しました。お値段は750円です。

注文を告げながら、華奢で美人の奥様に「今まで2度来てらーめんをいただきましたが、どの時も素晴らしく美味しかった。ところで店主さんはどちらで修行なさったのですか?」っと、思い切ってお尋ねしてみました。

今までの2回は、店主さんのお顔を見ることが出来なかっただけでなく、店頭におられる奥様ともほとんど会話らしい会話をしていませんでした。

ワタシの”愛媛グルメ紀行”におけるアプローチとしては極めて不本意でした。第一店頭に立っておられる女性が、厨房にいる店主さんの奥様かどうかも聞けていません。

ワタシの上の問いかけに奥さん、実に気軽にお答えいただきました。

メニュー3
「どこで修行ユーーテモ・・・・・そう、もう10代のころから”中華料理店”で働いとったケン、そこのご主人に中華の基本を教えられたンヨ!」

「ラーメン店でも働いとったことあるけど、基本は中華なんヨー!」っと、実にスムースにお話が出た。

「なるほどこの夜の部のメニューを拝見すると、メニューの主なものは確かに中華ですね」っとワタシ。

「ジャケド・・・”わらびとフキの炒め煮”ナンカは和食じゃしー、”じゃこツナPマン”なんかはー、そう、オリジナルよネー!」っと、実に屈託がない。

「ご主人、昔は”祭り命”の時代があったんですね?」っと問いかけてみた。

すると「ウン、でも今は止めとるケン!私、祭りなんかに興味ないし、止めてくれて良かったンヨー!」っと、笑顔でお答えになる奥様、エクボが実にチャーミング。

そこに、お年を召された常連風の女性がお店に一人で入ってこられた。

「オバチャン!今日は暑いネーー!」っと毀(こぼ)れんばかりの笑顔。

つけ麺4
さて、注文した”特性つけめん”がコレ!

つけめん”の麺の上には、このお店のメニューの特色でもある”白髪ネギ”が例によって盛ってある。

このお店の”白髪ネギ”の灰汁(あく)抜きの為の”サラシ加減”が実に絶妙です。今までいただいたどのお店の”白髪ネギ”よりも数段美味しい。上品で、尚且つ刺激的。

おまけに麺の上に、お客さんに供せられる直前に”黒胡椒”が粗引きされてある。これが、また”白髪ネギ”の持つ刺激性とは全く別種の刺激を与えてくれる。

つけ汁には、刻んだタマネギがタップリ入っていて、それがやや酸味の効いたつけ汁の貴重なアクセントになっている。

麺5
白髪ネギ”と””の色を見比べて見て下さい。

通常の中華麺は、小麦粉にカンスイを入れて練ってある。カンスイによって、小麦粉に含まれるフラノボイドが黄色く発色しますが、この麺ではそれが余り見られない。

麺の太さは中太から細麺の中間くらい。つけ汁や、”白髪ネギ”の風味を活かし切りたいと考えられたのでしょう。カンスイを極力少なめにされた特性麺だとお見受けしました。

具材6
具材は、厚めに切られた”チャーシュー”(但し煮豚)と、軽く湯掻かれたモヤシ、スライスされたゆで卵半個とカイワレです。

この”カイワレ”も敢えて量は少なくされていますが、先ほど書きました””白髪ネギ”と、直前に粗引きされた”黒胡椒”という刺激的な薬味との、”刺激のトライアングル”(刺激の三角形)を形成する役目を負わされました。

店主さんの、言わば”挑戦”でしょう。単純なつけめんには終わらせたくないという。

特性つけめん”と言う風に”特性”という言葉を敢えて冠せられたには、具材に特に豪華なものを使っているという意味ではなく、上に書いた”刺激のトライアングル”の妙をお客様に問うたのだと受け止めました。

入れた7
この画像が、いよいよ””の投入を待つ準備が整った”つけ汁”の様子です。

この”つけ汁”、実は”タダモノ”ではありませんでした。

カンスイを抑えてアンモニア臭を極力減らして、小麦粉の美味しさだけを味わおうという””。

そして、瞬間的に湯掻いて、シャキシャキ感を残したモヤシ、やや強めの塩味が効いた”チャーシュー”、そして”刺激のトライアングル”の三つ目の基点”カイワレ”、更には刺激モノ同士が喧嘩し過ぎないよう気配りを見せるゆで卵半個の具材群。

それらの全ての持ち味をギリギリまで引き出す役割りを負った”つけ汁”なのです。

実に奥深い、複雑な味をしていました。その味の秘密は、完食したものだけに分かる仕掛けが施されていました。

麺先8
さーーーて特性麺を秘密の”つけ汁”に入れて、ここからは理屈抜きです!

一気呵成・積極果敢・意気軒昂・一意専心・一網打尽・一瀉千里・一生懸命・一心不乱にいきました。

完食するまで、僅か5分。頭の中はカラッポ!

そして、味の底がとてつもなく深い(一言で言えば”滋味深い”)”つけ汁”の飲み干しにかかりました。

乾燥小エビ9
「汁は飲み干さぬ方が健康にいい!」っと、誰かが仰ったかも知れません。

でも真に旨い汁に出会った瞬間に、そのありがたい警告と自分が持ち合わせていると常日頃信じている”理性”とやらは、いとも簡単に吹っ飛んじゃいます。

記事の中ほどで、「つけ汁の味の秘密は、完食した者だけに分かる仕掛け」と書いたのは、完食寸前の丼に、ただの一尾残った小さな”干し海老”です。

奥様が「ウン、ウチの味の基本は”チューカ”ジャケン!ウチの夜は”らーめん居酒屋”なんヨー”でも、そのメニューの基本は中華ナンヨ”」と仰った内容がコレです。

完食10
横浜でも神戸でも、中華街の食材屋さんに並んでいるのは、様々なサイズと形態の”干し海老”。

小粒から大振りまで、殻付きから殻剥きまで。それが、中華のスープの一つの柱を形成しています。

まず、スープにしろラーメンにしろ、その味わいを彩るのに”干し海老”が使われていることを発見するのは難しい。スープまで完食しないからです。

ワタシは、貪欲です。ある意味命を削りながら、味を確認し続けています。

しかし、どなたでも命を削る行為は毎日行っておられます。その削り目の刃の幅が、広いか狭いかの違いだけでしょう。



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「愛媛グルメ紀行」を振り返る 64

今週の土曜日も”愛媛グルメ紀行”シリーズを振り返ってみましょう。

今日振り返るのは、一昨年の12月中旬のころアップした190号から192号までのお店です。



先ず最初に振り返るお店はは、一昨年12月15日に190番目のお店としてご紹介した、全国的に店舗展開しているチェーン店のラーメン店である”天下一品 土居田店”さんです。(「天下一品」・「愛媛グルメ紀行」 190

松山には現在2店舗あって、ワタシが行ったのは松山一号店で、南環状線沿いの土居田町にあります。

玄関1
これがお店の玄関模様です。時刻は、平日の午前11時50分。

通常なら、お昼のお客さんで駐車場が埋まっている時刻です。

このお店のウリは、”ラーメンこってりスープ”です。

ラーメン5
この画像が、そのこってりスープの”ラーメン”です。お値段は650円(内税です)です。

ある大阪の知人が、”天下一品”のラーメンのスープを称してこう言ったことを思い出しました。

「あのスープは”泥(どろ)”ですわ!、ワテラ、コテコテ大阪人でも、あの”ドロ”はよう飲めまへん。ただ、たまにあの”ドロスープ”にハマッテマウ人がいるんですワ」と。

そしてワタシは、ハマッテしまえませんでした。

したがってこのお店は再訪しません。余りのコッテリスープに馴染めなかったからです。



二番目に振り返るお店は、一昨年12月16日にシリーズ191番目のお店としてご紹介した、国道11号線沿いの、北久米町にある”北海道奥原流 久楽(くら)”さんです。(「北海道ラーメン奥原流久楽(くら)」・ 「愛媛グルメ紀行」 191

このお店が、一昨年の4月にオープンする以前は”サッポロこだわりラーメン 味の時計台”というお店でした。

もちろん、以前のお店も全国展開のフランチャイズチェーンに加盟していました。でも、直ぐに撤退されました。

玄関2
さて、今回、その”サッポロラーメン”が撤退した後に入ったお店が、”北海道らーめん”を名乗る、本店がサッポロにあるチェーン店です。

なお、店内は午後0時30分という、絶好のランチタイムだったのですが、ワタシ以外には一組のグループが。

その後も、お客さんがチラホラ入ってはきますが、お店が喧騒に包まれるというほどにはなりません。

ですから、どうしても活気が薄れ、元気な雰囲気にはなりません。

ラーメン上4
ところが、「豚骨スープが苦手な方へ」とメニューにあって、”節と鶏”の香りのあっさりスープとあったので、早くも悲壮な覚悟は微塵に砕けて、「ソ・ソ・ソ・そのアッサリスープの方、お願いします」と、逃げまくってしまいました。

それで出てきたのが、画像の”匠味噌ラーメン”です。(節と鶏のあっさり系スープに味噌を溶いてあります)お値段は、780円(内税です)

でもこのラーメン、この地では味わえません。この後直ぐに撤退されたからです。

従ってこのお店は再訪できません。2代続いて短期間での撤退となったからです。

今は”ラーメン系”以外の別のお店が出店なさいましたが、最近になって悲しい出来事があり現在はお店を閉めておられます。

言葉がでてきません。・・・・・・・・・・



最後に振り返るのは、一昨年12月19日にシリーズ192番目のお店としてご紹介した、空港通1丁目、南環状線の側道沿いに、一昨年8月にオープンしたばかりの新しいイタリアンレストラン”網元イタリアン Ken Shiozawa”さんです。(「網元イタリアン Ken Shiozawa」・「愛媛グルメ紀行」 192

場所は、環状線には直接面していませんのでちょっと分かりにくいかも知れません。

環状線と旧空港通が交差する交差点を南に向い、一番初めに出会う側道に入ったら直ぐの所にお店はあります。

看板と玄関1
この大きくて高い看板が、環状線から見えますから、それが目印になるでしょう。

このお店のルーツは魚屋さんです。長年培ってきた海産物に関する知識と経験と仕入れのルートを生かせて、この地で「魚屋だからできる」お店屋さん作りに取り組んでおられます。

季節によっても違うのでしょうが、このお店の得意な食材は、愛南町御荘で自社が直接養殖している”ムール貝”のようです。

その”ムール貝”を生きたまま松山に運び、生きたままで調理をしていますから、鮮度の良さがご自慢です。

パスタ5
こちらが本日の”きのことソーセージのクリームスパ”です。

きのこに、野菜とソーセージがたっぷり入っていて、まろやかなクリームソースで和えられています。

パスタランチ”の内容は、スープ、サラダ、ガーリックトースト、その日のパスタ、それにデザートという構成で、お値段は980円。

あまり野菜が好きとは言えないこともありますが、野菜とパスタのバランスがちょっと・・・・

味も、正直、ドンと胸に訴えるパンチに欠けるというか。。。。味に関して言えば、好みは人それぞれですから、病み付きになるひともあると思います。

このお店も再訪しません。再訪しようという理由をアレコレ探しましたが、何一つ見つかりませんでした。



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「松山市の地名・町名由来」・ 「御幸・一草庵」 12

松山市の地名・町名由来」の第12回目は、松山市中心部に近い北部にある「御幸」(みゆき)と、「御幸町」にある”一草庵”(いっそうあん)をご紹介しましょう。


先ず”御幸”(みゆき)という地名は、松山の地名の中でも最も古い地名の一つです。


つまり”御幸”(みゆき)というのは、639年に”舒明天皇”(じょめいてんのう)が道後温泉を”行幸”(ぎょうこう=天皇が外出すること)された時、現在の”御幸町”を”行在所”(あんざいしょ=天皇が外出したときの仮の御所)としたことから付いた地名です。

御幸町標識1
上の画像は、現在の”御幸”の地名を表わす標識です。なお「御幸」も町名の最後に””がつかない町になり、1丁目と2丁目があります。


いきなり”舒明天皇”(じょめいてんのう)と言われても、馴染まないかも知れませんが、”推古天皇”の次の世代”聖徳太子”の更に次の世代の、日本の第34代天皇のことです。

御幸寺
上の画像が”御幸”にある”御幸寺”(みゆきじ)です。


この寺は、もともと”三木寺”(みきでら)というお寺でしたが、”舒明天皇”の”行幸”を機に”御幸寺”(みゆきじ)と改名し、それがこの地を”御幸町”と呼ぶようになった由来です。


当初の御幸の読み方は”みき”と言っていましたが、次第に”みゆき”に変わっていったのだろうと言われています。

一草庵2
さて、上に書いてきた”御幸寺”(みゆきじ)の境内に”一草庵”(いっそうあん)が建っています。


この”一草庵”が、”放浪の俳人”として有名な”種田山頭火”(たねだ さんとうか)の終焉の地であることは、ご存知の方も多いと思います。


ところが、”種田山頭火”や”一草庵”の名前は知っていても、それがどこにあって、現在はどういう状態で保存されているかを知っている方は、松山在住の方でも意外に知られていないかも知れません。

一草庵とお城3
上の画像は、”一草庵”から”松山城”を臨み見た光景です。”種田山頭火”は終生、この風景を愛しました。


種田山頭火”は明治15年(1882年)に、山口県佐波郡西佐波令村(現在の防府市)に生まれました。


本名は”種田正一”(たねだ しょういち)です。近隣でも有名な大地主の家に生まれました。ところが、地租改正条例など時代の大変革の波に飲まれて、”種田家”は一気に衰退していきました。


おまけに、父の政治好きや女道楽で”種田家”は崩壊してしまったのです。

一草庵扁額4
さらに、それに追い討ちを掛けるように”正一”少年が11歳の時に、母が自宅の井戸に身を投げて自殺すするという悲惨な状態を迎えました。


この悲惨な出来事は、正一少年の生涯を左右する出来事となりました。


種田山頭火”55歳のときの日記に「ああ、亡き母の追慕!私が自叙伝を書くとするならばその冒頭の語句として   私一家の不幸は母の自殺から初まる」と記しています。



種田山頭火は、早稲田大学をノイローゼ状態となって中退し、防府市に帰り結婚し一児を得ますが、彼自身が酒に溺れ、破産し妻とも離婚します。


ところが縁あって出家得度(しゅっけとくど=世俗社会から離れ、僧になること)し、放浪の旅に出ます。

一草庵室内5
そして、彼が終焉の地として選んだのがここ松山の、”御幸寺”が納屋として使っていたこの”一草庵”でした。この一草庵が、彼の終(つい)の住みかとなりました。


ひょいと四国へ晴れきってゐる」”種田山頭火”が、松山に居を構えた時の句です。


”種田山頭火”が敬愛する”自由律俳人”野村朱鱗洞”(のむら しゅりんどう)の墓参を願った松山で、高橋一洵(たかはし いちじゅん)や藤岡政一(ふじおか まさいち)など多くの俳友に温かく迎え入れられ、放浪の旅を締めくくる幸せに恵まれました。

山頭火6
この画像が、”一草庵”に飾ってある”種田山頭火”です。


彼の終(つい)の住みかとなった”一草庵”入居第一句は、「おちついて死ねさうな草枯るる」でした。


享年59歳、山頭火の望みどおりの「コロリ往生」でした。


次回の13回目の「松山市の地名・町名由来」は、「東雲町」(しののめちょう)と、”立花”(たちばな)をご紹介しましょう。



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「踊るうどん」・「愛媛グルメ紀行」 542

今日から4日間は、”三津地区”にあるお店の特集です。

その一番手は、三津の須賀町にある”リバーサイドナカオ”ビルの1階に入っているうどん屋さん”踊るうどん”さんをご紹介しましょう。

なお、以前の店主さんの時の店名は”踊るうどん 永木”さんでした。しかし現在の店主さんがお店を引き継いだ時から店名を”躍るうどん”とされています。なお、この事は、このお店を再訪した時に読者の方から指摘を受け、訂正させていただきました。(ご指摘に改めまして感謝いたします。ワタシのブログは、多くの読者の方々に支えられ、書き続けることが出来ています)

実はこのお店は、今の店主さんの前の代の店主さんの頃は何度も通うほど好きなうどん屋さんでした。ただ、代が変わってからはまだ行ったことがありませんでした。

ところが、互いコメントを交換している:”のしうめさん”の5月9日の記事(超久しぶりに 「踊るうどん永木」さん♪)を拝見し、お訪ねしてみようと思い立ちました。

更に直近では、ブログ友:”乱 駆郎”さんも6月13日にアップされたばかりです。(いやはや・・、エロいにも程があるだろ!)です。

以前の店主さんはかなり個性的な方で、突如としてお店を休み数ヶ月間もチベットとかネパールだったと思いますが放浪の旅に出らてていました。一種の出家者(僧侶になった方)のような雰囲気をお持ちでした。

ところが、この方が打たれる”うどん”は、出汁など無くても柚子の絞り汁だけでいただける程の、”麺そのものが絶品”というものでした。

玄関1
そういう、超個性的な店主さんの後を引き継いだのが現在の店主さん。

上に書いた”のしうめ”さんの表現を借りれば「お味は~ もっちりしたうどんは やっぱり永木さんの うどんと思う」でした。

そこで久しぶりにお伺いしたという訳です。お店を引き継がれて5年。随分威勢のいい店主さんに代わっていました。店主さんと女性の2人に3人体制です。

以前の様に駐車場に入れない車で、”宮前川”に沿った道路に車の列が待機している程ではありませんでしたが、やはり人気店らしく客足が途切れることはありませんでした。

店内2
店内は、店主さんの威勢のいい声と、うどんを湯掻く湯気、うどんを冷水で〆る勢いのいい水音で小気味いいリズム感が漂っていました。

以前の店主さんの様に、言ってみれば”虚無僧”(こむそう・・・・例えが古すぎたか・・・)のような、別の言い方をすれば”静かなる哲人”といったストイックな雰囲気は消え去っていました。

逆に陽気で勢いとリズム感に満ちた、活気のあるお店に大変身です。

さて、これでお後は”うどん”の味です。

メニュー3
メニューに大きな変化は見られませんでした。(細部は覚えておりません。その位久しぶりでした)

前店主さんの時も今の店主さんになっても、このお店の一番の”ウリ”は”しょうゆうどん”!です。

つまり出汁でいただくのではなく、レモンの絞り汁と大根おろしと醤油でいただく”うどん”です。

うどんの””自体に自信がないと出せないメニューです。

つまり、これ以上シンプルな食べ方は無いという””そのものを味わい尽くす頂き方です。

この”しょうゆうどん”においては、レモンも大根も醤油も単なる飾り物、添え物、脇役であって、主役のうどん”麺命!”というものです。

青のり天カス4
なお脇役を務めますもう一つは、画像の天カス。

これがただの”天カス”ではないのです。普通のうどん屋の”天カス”は、うどんの”種物”の”天ぷら”を揚げた後に残った小麦粉の揚げ物。

ところがこのお店の”天カス”は、わざわざ”青のり”を天ぷらに揚げたものです。つまり残り物の”カス”ではなく、特別に青のりを香り高く揚げたものです。

ワタシが苦手(と言いますか、全く評価できないと思っている)な様々な業態の飲食店を展開していて、”うどん店”、”松山うどん”なる名称で出すお店を持つ”某グループ”とは””(こころざし)が違うと思うのです。(もちろん、超個人的見方に過ぎませんが)

柚子と大根5
さて、ここで”デジャヴ”を体感しました。”デジャヴ”とは、既視感(きしかん)と言われるもので、「確かに見た覚えがあるが、いつ、どこでのことか思い出せない」と・・・不思議な感覚に包まれました。

それは”しょうゆうどん”を注文したときに耳元で囁かれたように感じた次の言葉が原因でした。

「”しょうゆうどん”、通常は”レモン”が付きますが、今なら50円増しで”柚子”に代えることができます・・・・・できます・・・・でき・・・・・ま・・・・・・す・・・・でき・・・・・・ま・・・・・・」

ワタシの耳元で木霊(コダマ)するかのように、かすかに響きました。

夢遊病者のように「ハイ・・・・・・”柚子”を・・・・・・・」っと。

前店主さんの時の記憶が、体に蘇りました。

うどん6
これが”しょうゆうどん”です。お店では、食べ方の提案という形で食卓に、お店として一番自信を持ってお薦めする”しょうゆうどん”の食べ方が書いてあります。前店主さんの時と同じです。

お値段は、1玉なら500円。ワタシは1.5玉で”柚子”を選択しましたから、100円+50円の合計650円です。

このお店の””は、ワタシが”官能的”と呼んでいます””を出していただける代表的なお店の一つです。

まず、レモン(今回は”柚子”)を絞りかけて、それだけでお召し上がり下さいと。

つまりうどんの””そのものの味を、出汁なし、しょうゆなし、塩なしで食べてみて下さいと。

そもそも”食品”を、塩気無しで食べるくらい味気ない食べ方はありません。

90歳で亡くなった父は、元々腎臓機能が弱かったので何かで入院すると、途端に”塩分0”の入院食になります。

その父が「じゅんヨー、これは食えん!こんな味が無いものは食えん!マーーーオマエ、これ食べてミーーヤ!」っと言ったものです。

麺7
ところが、”うどん”においては、塩気無しでもいただけるのです。それは”うどん”は小麦と塩から出来ている食品だからです。うどん自体に塩分を含みます。

でも、並みに打ったうどんは、レモンの酢味だけでは食べられるものではありません。

ところが、このお店のうどんの””は、柚子の酢味だけでいただけるのです。ワタシの胃が、以前のようだったら、一杯目は柚子の絞り汁だけで軽~く、いけてたでしょう。その位にこのお店の””は美味しいのです。

ひょっとしたら今の店主さん、以前の店主さんが打っていた””、を既に凌駕(りょうが=追い越し追い抜く)されたのでは!と思いました。

よくぞここまで!」の感です。

この””の艶、照りをご覧下さい。見方によれば、エロティックにすら見えます。これをワタシは”官能的な麺”と呼んでいるのです。

ワタシのブログ友:”乱 駆郎”さんなら、さしずめ「妙齢のご婦人の、二の腕の内側」などと描写されるに違いありません。その描写、実に的確かも・・・・。(上にリンクを張った乱さんの記事、この麺の官能的という本質を乱さん流に描写をされていますが、ワタシにはそのままその文章をここに転載する勇気がありません)

青のり投入8
しばらく”柚子”の清新な香りだけで”うどん”を楽しんだ後は、いよいよ脇役を登場させて味の変化を楽しみます。

先ず投入したのが”青のり天カス”です。投入と同時に磯の香りが周囲に充満します。と同時に、天ぷらの油分が、うどん全体の味を大人の味に変えてくれます。

柚子だけでいただくうどんは、まだ穢れを知らない思春期前の蒼(あお)っぽい香りです。

そこに、酸いも甘いも嗅ぎ分けられる天カスが加わっただけでうどんの味が瞬間的に成熟します。

麺9
次に、そこに自分で摩り下ろした大根を投入。お店では「夏大根は辛いので、辛さを調整しながら入れてください」と、注意書きがしてあります。

しかし、既に”蕎麦”の世界で”辛味大根”の辛さに慣れたワタシにとっては、夏大根の辛さなど何ほどのものもありません。全量一気でも平気です。

ここで、味が又変わります。大根の清々しさが成熟したうどんを、やや柚子の方に引き戻してくれます。

再度、うどんの”麺”だけの旨さと喉越し、あの艶やかな弾力が力を取り戻してくれて、ジックリ小麦粉と塩分との絶妙な配合の妙を楽しみます。

半分程度まで食べ進んだところで、醤油の投入です。醤油は甘口と辛口の二種類用意されていますが、迷うことなく辛口を選ぶべきでしょう。

すると、発酵食品の持っている味の膨らみと奥行きが加わります。もう完璧です。

後は、上品だ下品だなどという見得(みえ)はとっとと捨て去って、ヅルヅルヅルヅル、喉に流し込むだけです。

ただひたすら、艶やかな麺の見事な弾力を口腔と喉で味わうのです。汁が少し脇にこぼれることなど気にしちゃいけません。

完食10
ホ~~ラ!ね!”完食”ですよ。うどんはほとんど噛まないのですからものの5分です。

美味しそうに、しかもニコニコ(見方によればニタニタかも?)しながらモノも言わず食べているワタシの姿を見ていたお店の方に、”笑みの伝播”(でんぱ=伝わること)が。

「フーー~・・・ウ・・・・マ・・・イ・・!」とワタシ。「フフフ、ありがとうございました」っとお店。

「あの店主さんを越えたのかもしれませんね。ところであの方は今、何を?」っとワタシ。

スピーカー11
2人の女性の内の年かさの女性が天井を指差して「”スピーカー”です!」っと。

「え???スピーカーって???何ですか」と言いながら振り向いて天井を見ました。

天井から吊り下げられているのは”竹の筒”です。「え?あれがスピーカーなんですか?」

「ええあれは、前の店主さんが今やっておられるお仕事です。自分で色々工夫なさって、ああいうスピーカーを一人で作っておられます」っと。

「・・・・・・・・ウ・・・・・・ン・・・そう・・・・・なんです・・・・かー」っとワタシ。

あの求道者然とした店主さん、今はタケコプターならに”タケスピーカー”作製に取り組んでおられる。

□〇●#☆Ж・・・・唖然としながら「でも、うどん、美味しかったです。また来ます!」っと。

そこに威勢のいい声で「ありがとうございましたー!」っと、今の店主さんの声が飛んだ。




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「Cafe MOE MOE」・「愛媛グルメ紀行」 543

今日は、伊予鉄梅津寺公園がかつてあった近くの、松山では珍しい”ハワイアンレスト喫茶”である”Cafe MOE MOE”さんをご紹介します。

県道松山港線を梅津寺方向に向かうと、県道沿いの左手、梅津寺公園の手前にあります。

偶然、その道を通りかかってiphone5にメモし、後日時間を見つけてお店に入りました。営業は正午から。

看板1
県道を走っていると、この看板類が目に入ります。

一体どういうお店なんだろう?この好奇心一点でお店に入りました。

お店に入った瞬間、もうそこは”ハワイ”でした。

玄関2
こちらがお店の玄関、自宅の一部をお店として使っておられます。

このお店のシーズンは、やはり夏なんでしょう。

私がお伺いしたのは、5月中旬です。開店一番でお店に入ったのは私一人。ユックリとランチタイムを楽しむことができました。

店内3
さて、こちらが店内の様子です。店内は広いのですが、ワタシよりやや年下とお見受けしたアロハシャツをお洒落に着こなしたおじさんが一人でやっておられます。

「このお店は以前からやっておられたのですか?」っとワタシ。

「何年前からお店を・・・うーーん、開店は5年前ですね。9月に開店しましたから、もう5年と半分が過ぎましたね」っと店主さん。

「この店を始める前の職歴ですか?イエー、実は私、”脱サラ”なんですよー。一番初めはラーメン屋がしたかったので、ラーメン屋で2年。ところが、その当時松山にあったのは”サッポロラーメン”と”豚太郎”しかなかったんですよ。美味しいラーメン屋なんてなかった・・・・」

「そこで、それ以降””(りつ)のいい仕事(時給が高い)は、ソリャー・・・・ナンでもやりましたよー。佐川急便なんて22年もいた。」

メニュー4
ランチメニューは、この画像の通り”自家製ハワイアンカレー”と”チキンのココナツ煮”の2種類しかない。

そこで、前々から興味があったココナツ味に挑戦してみようと”チキンのココナツ煮”を注文。お値段980円。

開店の10分位前にお店に入ったので、お料理が出てくるまで店主さんとジックリお話が出来た。

「店名は”モエ モエ”と発音します。ハワイ語は同じ言葉を重ねて発音することが多いらしいんですよ、それで”ゆっくり”、とか”落ち着いて”という意味らしいんです」

「でも、私が初めてハワイに行ったとき、現地の人が私の顔を見て、”MOE MOE”な顔だって言ったんですよ。そこで、その意味を通訳の方に聞くと”眠たそうな”って言う意味だって言うんす。これは面白いって思って店名にしたんです」

「イエネー、最初はハワイヤンコーヒーと、カレーのお店を開こうと思っていたんですヨー!」

「なぜハワイアン?・・・、ですか。ウーーン、女房との新婚旅行がハワイだったんですよー。しかも初めての外国。イッペンで好きになっちゃいましてねー」

窓の外5
お店の中から海を見ると、瀬戸内海が目に飛び込む。

お店の海側は、サンデッキになっていて、外でも食事やお茶を楽しむことができる。

しかもお店を出ると、そこはもう砂浜で歩いて1分もかからず海に入れる。

お料理を厨房で作られながら、外のサンデッキを散策していたワタシに声が届く。

「イヨテツさんがネー、海水浴場やめちゃったでしょうー。だから、夏でも淋しくなっちゃって」

「でもネーー、ここから眺める夕日と日没は、ソリャーモーーー最高なんですよー。一度日の入り時刻にお越しになって下さい。ハワイアンピザをワンピースサービスいたします!」

ランチ6
「はい、お待ちどう様!これが”チキンのココナツ煮”のランチです。これに食後の飲み物が付きます。コーヒーかオレンジジュース、もしくはパイナップルジュース、どれになさいます?」

「そりゃーー、”パイナップルジュース”しかないでしょう!」っと、二人の会話が弾む。

「ハワイアン料理をどこで習われたのですかって?それは、相撲の力士で”小錦”さんていらっしゃったでしょう。その”小錦”さんですよ」

「え、え、え???あの”小錦”さんですかー?確かにハワイ御出身ですね!ヘーーーコニシキさんに」

「えええ、確かにあの”小錦”さんですよ。デモネー、直接”小錦”さんに学んだ訳ではありませんよ。”料理本”ですよ。あの”小錦”さん、たくさんハワイの料理本出版なさっているんです。そのレシピを一生懸命に再現。で、自分で食べてみて・・・足したり引いたりの連続です」と、実に屈託がない。

チキン9
「こちらの”チキン”召し上がってみて下さい。ココナツミルクで煮込んでいます。青く見える柑橘は”ライム”です」

「以前からココナツっていう食材には興味があったんですよ。実は食べ物屋さん巡りをランチタイムにしていましてね、このお店は確か543番目のお店です。その中で”ハワイアン”は初めてです」

「うーーん、このココナツミルクのスープ、初めていただきました。マイルドなお味なのに結構スパイシーですね!でも美味しいです、初めて出会った味ですが」

「ありがとうございます。基本はレシピ本に忠実に。でも微調整しています」

「このチキン、よく煮られていてホロホロですねー。でも決してパサパサにはなっていない、ジューシーです。お箸でハラリと解(ほど)けますね。」

「はい、一時間、コトコト・・・・コトコト、煮続けました。仰るようにお箸で骨から身が全て外せます」

「この軟骨、ふーー美味しいですよねー。このコリコリ感とゼラチンの食感、いいですねー!」

「ええ、そりゃあ、もう”コラーゲン”タップリですから!」

アヒポキ7
「この料理は”アヒポキ”と言いましてね、”アヒ”はハワイ語で”マグロ”なんですよ。マグロの赤身に海草、うちはワカメを。それにタマネギスライス。それを醤油味のソースで!」

「いえねー、ハワイ料理には醤油がよく使われていますしね。第一お料理によく合うんです」

「このお料理のソースは随分ピリピリしていますね。酸味も程よい。先ほど食べた”サラダのソースは甘かった。それとのバランスを考えたら、このピリピリ感が生きた!醤油味のソース、いいですねー」

「そのピリピリ感は”七味”なんですよ!お客さん、お料理に詳しそうだから調べればわかると思うんですが、どのレシピ本にも七味が登場します」

「このマグロの赤身ぶつ切りと、タマネギスライスのちょっと”エグさ”を残された組み合わせもいいですねー」

「アレ?エグさ、残っていました?晒しが浅かったかな?」

「イエイエ、ワタシは”サラダ”の甘いソースを意識されて、敢えてこのエグさを残されたのかと!却ってこちらのバランスの方が個人的には好きですね!」

サダラ10
こちらの”サラダ”にかかっているソースには”パイナップル”の甘さがタップリ効かせてあります。

アボガド”は、皆さんご存知の通り”森のバターフルーツ”の別名を持っています。ネットリした食感は正に濃厚なバター。それがシッカリ冷されて供せられますので、絶品のサラダになっています。

パイナップルも何年か振りに口にしました。アマーーイ!

デザート11
こちらが”ココナツミルク”を固めて、中にパイナップルとマンゴーが入っています。

余り甘いものは食べませんが、自然に顔が緩みます。南国のフルーツが持つ、自然な、しかも強力な甘味と、ココナツミルクのネットリ感を両方味わえました。初めての経験です。

「お客さん、食べ物に詳しいから、さっきのタマネギのアドバイス嬉しかったです。ワタシは料理を専門に習った訳ではないので、正直”アヒポキ”と、”パイナップルサラダ”のソースとのバランスなど考えて使ったわけではありません。でもなるほどと思いました」

「それでね、お客さん三津にある”タイ料理”のお店知っていますか?じつは、あのお店の店主さんと親しくさせていただいているんですよ」

「ワタシがこのお店を開いたときは、ハワイアンコーヒーと美味しいキーマ風カレーがウリの喫茶店にするつもりだったんです。でもあの店主さんとの交流を深めていくうちに、”ハワイアン”をもっと深化させたらどうか。本腰を入れて”ハワイアン”に取り組むべき!ってアドバイス受けたんです」

「そこで私の道が変わったんです。あの方に出会わなかったら今のこのお店はありません」

「それに三津の住吉神社の隣り、イタリアンの”フロアー”って言うお店ご存知ですか?」

「タイ料理のお店があることは知っていますが、お伺いしたことはありません。”フロアー”さんは好きなお店なので何度かお伺いしています」

パイナップルジュース12
「それらの店主さんお二人には随分お世話になりました。このお店の一周年の時は、タイ料理の店主さんが出張でこのお店の庭でタイ料理をお客さんに振舞っていただきました。その時に”フロアー”さんの店主さんは、この厨房に入っていただき、イタリアン料理でお客様を。ソリャー、ありがたかったし、嬉しかったですよ!」

「タイ料理のお店がまだなら、是非お訪ねになって下さい。それは感激を頂けると思いますよ。お人柄だって素晴らしい方なんです」

「はい、ぜひお訪ねした見たいと思います。今日は初めてのお料理の数々、本当に美味しくいただきました。ご馳走様でした」

「今度、夕日が海に落ちるころ、お茶だけでいいので、ぜひいらっしゃって下さい。歓迎いたします」

あっという間の1時間でした。



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「タイ王国料理食堂 フォーシーズンズ」・「愛媛グルメ紀行」 544

今日は、一昨日御紹介したうどん店の”踊るうどん 永木”さんのお隣、三津地区須賀町にある”タイ王国料理食堂 フォーシーズンズ”さんをご紹介ししょう。

このお店をお訪ねしたのは、昨日ご紹介した梅津寺にあるハワイアン料理の”Cafe MOE MOE”さんの店主、池田さんからご紹介されたからです。お店の前には”宮前川”が流れています。

タイ王国料理”と名乗られているのは、”タイ”は”立憲君主制”の国だからでしょう。正式には”タイ王国”なのです。なお、日本も立憲君主国ですし、世界で一番有名であり”立憲君主制”の大国は”イギリス”です。

お店1
このお店目立ちますから、目にされた方は多いと思います。

お店の正面玄関の左側壁に大きく”タイ王料理”(タイ王タマ料理)とありますが、これはの文字でが取れての中の”が”タマタマ”残ったためです(乱さん風)。

ワタシは”愛媛グルメ紀行”シリーズを書き始めてこのお店で544番目ですが、それ以前も含めて正式な”タイ料理”をいただくのは始めての経験です。

店内2
店内には、現在のタイ王国の国王である”ラーマ9世(プーミポンアドゥンラヤデート)”夫妻の肖像画が高々と掲げられています。(肖像画の主がラーマ9世ではないかというのは、ワタシの想像です)

タイは王室が今でも敬われていて、国王や王妃の誕生日には国中が誕生日を祝うお祭り状態となりますし、、国王や王妃の誕生日の前後には、肖像画が国中に飾らます。

日常生活においても、国民の各家庭やオフィスビル、商店や屋台に至るまで、国王の写真、カレンダーや肖像画が飾られていることもよく知られていることでしょう。

また店内には、タイ語で何かの朗読の声がずっと流れています。店内は完全にタイです。

メニュー3
ランチメニューは”ワンプレートランチ”と名づけられたもので、ランチメニューに示されている”メインディッシュ”を一品選ぶと、それ以外に”小さなおかず”とこのお店で呼ばれている日替わりのおかず3品と、後はスープとサラダと”ココナツの杏仁豆腐”が付いています。

ところが、タイ料理を一度も食したことがないワタシはメニューを見ても、どういう料理かが分らない。

ただ一点、、”プリッキーヌー”と呼ばれる小粒の緑色の唐辛子を使ったカレーは”グリーンカレー”と言って、タイ料理でも最も”辛い”(殺人的に辛い)ということは知っていましたので、メニューのトップに掲げられている”グリーンカレー”だけは避けました。

ワンプレートランチ4
上の画像が”ワンプレートランチ”と呼ばれているランチメニューで、ワタシが選んだメインディッシュは”チキンのガパオ炒めごはん”です。お値段は980円(内税)でした。

もちろん”チキンのガパオ炒めごはん”なる料理がどういうものであるかは、全く分りません。言わば当てずっぽうで注文しました。

出てくる料理が想像も付かなかったというのは、このシリーズでも初めての経験です。

チキンのガパオ炒めごはん5
さて、さて上の画像がメインディッシュの”チキンのガパオ炒めごはん”です。食材にチキンが使われていること、目玉焼きが乗っかっていること、御飯の米は当然ながら”インディカ米”(通称タイ米)が使われていることくらいしか分りません。

日本の米は”ジャポニカ米”で、モッチリとした粘りと甘さが特徴。それに比して”インディカ米”は、粘りが少なく炒飯やピラフに適しています。

ですから”インディカ米”は、素手で掴んで食べるのに適しており、舌と手の感触で味わうことが出来る””です。

なお”チキンのガパオ炒めごはん”は、どうやら正式には”パッ・ガパオ・ガイ”というタイ料理で、タイ語で”パッ”は炒めるという意味、”ガパオ・ガイ”とは鶏肉のバジル炒めのことらしい。

具体的には、タイ料理の屋台等でポピュラーな炒め料理で、鶏肉を甘辛い味付けで、ホーリーバジルと炒めたものだそうです。

調味料には、ナムプラー(魚醤)、シンソイソース(薄口醤油)、オイスターソース、ダシ汁、ニンニク、砂糖、唐辛子で、最後にホーリーバジルを入れます。

このメインディッシュ以外に6品も付いている。供せられた瞬間「ワーー!多いですね!」と、思わず声が漏れた。

すると、「ええ、かなりの量ですから遠慮せずに残してください」と、フロアー係りの女性が仰った。

なおタイでは、出された料理を食べ残すことを”無作法”という考え方はありません。思わず残してしまうほどの量を出すことが、もてなしの心だとされているからです。

このお店は、店主さんとその女性(恐らく奥様ではないかと推察しましたが、確認していませんので確かではありません)のお二人でお店をやられています。

スープ6
こちらのスープは、スープの中身は変わりますが”ワンプレートランチ”には必ず付けられています。

このスープは全く辛さはなく、魚のいい出汁が出ていて深い味わいのスープでした。

この地にこのお店を出されて8年目。店主さんは、元々は料理人ではなかったそうですが、タイの方と友人になってタイ料理を教わりそれに魅了されてしまったといいます。

何度かタイに行かれて料理を教わったそうですが、長期間タイ料理を修業したという分けではなく、後は自分で試行錯誤の末にタイ料理を独自に身に付けられたとか。

ボーアすり身のカナッペ7
上の画像は、”ボーアすり身のカナッペ”と、玄関横の黒板に”今日の小さなおかず”と書かれたメニュー表には載っていました。

フロアー係りの女性の口頭での説明では「牛肉をはさんでいただく、一種のサンドイッチです」と仰いました。

カナッペはパンに何かを乗せて食べるお料理の総称でしょうから、サンドイッチという説明は分り易かった。

カノムチンナムヤー8
上の画像は、玄関横の黒板に”今日の小さなおかず”と書かれたメニュー表では”カノムチンナムヤー”と出ていました。

どうも、正式には”カノムチン・ナム・ヤー・プラ ”と言われているようで、日本式に言えば”魚カレー汁素麺”。これが辛かった!!!

料理の正面に白く見えるものが”素麺”(そうめん)です。この素麺が、魚をすり潰してココナッツミルクを加えて仕上げたカレーペーストの中に浮いています。具材としてはカボチャやオクラが入っています。

この店は、カレーのルーなど全て一から手作りされています。しかも、お店で使われている”唐辛子”や”レモングラス”、”ナンキョウ”などのハーブ類はタイの北部、ベチャブン県カオコー郡のファームで作られたものを直輸入されて使われています。

また他の食材も、隣接しているロムサック郡のファームで、無農薬(一部減農薬)で栽培されたものを使っています。ただし、パクチやバジル、空芯菜などの鮮度が大切なハーブや野菜は福岡県にある農園から、”朝摘み”されたものが直接届きます。

揚魚の甘辛酢ソースかけ9
こちらは”揚魚の甘辛酢ソースかけ”と呼ばれるこので、この料理は辛くありませんでした。

上に書いた”カノムチンナムヤー”などは生まれて初めて食べた料理で、味も過去に類例はありません。ですから、どういう味だったのかが説明できないんです。ただただ”辛かった!!!”としか。香辛料を、素材からすり潰して作られているので、南の国の複雑な味を適切に表現できません。

ただこの”揚魚の甘辛酢ソースかけ”は、中華料理に見られる”甘酢餡かけ”に味が似ていて、それがややピリカラするだけですので、難なくいただけました。魚の種類は分りませんでしたが。

サラダ10
こちらは、ごく普通に”サラダ”です。

ここまで辿り着いて、実はホッとしました。慣れ親しんだ味だったからです。

このお店で”タイ料理”を味わうと、ブログ友:”乱 駆郎”さんなら、目の前の”宮前川”に飛び込みたくなるに違いありません。

ただし今の”宮前川”は水量がほとんどありませんから、乱さんなら足首から下が水に浸かるだけです。あまり救いにはなりません。

ココナツ杏仁豆腐11
最後のデザート”ココナツ杏仁豆腐”の、まあなんと甘かったこと。ありがたかったし、助かった!っていう感じでした。

ココナツミルクを固めてあります。砂糖の甘さではないので、後味サッパリです。

生まれて初めていただいた”タイ料理”、刺激的でした。妙に日本人向けにアレンジされていないところが良かったですね。でも、唐辛子が苦手な方にはお薦めはできません。

異国情緒を、本気で味わいたい方にはお薦めです。当日も、女性の一人客と、女性の二人連れのお客さんの姿が。




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「再訪 120 リトルイタリア FLOR(フロア)」・「愛媛グルメ紀行」 545

今日が4軒続いた”三津地区”にあるお店のご紹介の最後です。

その4番目は”再訪シリーズ”120番目、通算545番目の三津地区イタリアンの名店”リトルイタリア FLOR(フロア)”さんをご紹介しましょう。

今回が3度目のご紹介です。このお店を再再訪するきっかけは、6月13日にご紹介した梅津寺にあるハワイアン料理のお店”Cafe MOE MOE”の池田さんにお薦めいただいたからです。

今までに、昨年の2月9日に”愛媛グルメ紀行”シリーズの222番目として、また昨年の10月18日に”再訪50番目”通算398番目のお店としてご紹介しました。(「リトルイタリア FLOR(フロア)」・「愛媛グルメ紀行」 222)・(「再訪50 リトルイタリア FLOR(フロア)」・「愛媛グルメ紀行」 398

場所は、伊予鉄三津駅を下りて宮前川に出ますと”住吉橋”が架かっています。

その住吉橋を渡って直ぐ右手角の、喫茶アルプがある建物の2階にあります。更に、今年4月15日に「松山市の地名・町名由来」シリーズ4回目に登場した「住吉町」の町名由来となった”住吉神社”の南隣でもあります。(「松山市の地名・町名由来」・ 「住吉町・祓川町」 4

お店1
こちらがお店。普通の喫茶店の2階にありますが、既に三津地区以外からのお客さんを集めていらっしゃいます。

また、2階にあるとか駐車場の数が少ないというハンデも克服されての営業振りです。

水2
ワインの空きボトル毎冷されたお水を出していただきます。お洒落な提供の仕方ではありませんか。

前回お訪ねした時の店内のBGMはイタリアン民謡でしたが、本日はモダンジャズが店内に流れていました。

何時も一人でお訪ねしますから、席は2人掛けの席に案内されます。三度とも同じ席。お店の全体が見渡せる好位置にあります。

メニュー3
こちらがメニュー。今までの2回で”アンチョビとトマト”、それに”ペペロンチーノ”を頂いております。

今回はメニュー自体に、赤い文字で”人気!”と書かれています”たっぷり野菜のトマトソース”をいただくことにしました。これに選べる飲み物とデザートが付いたCセットのお値段は880円です。

イタリアンのお店では、随分お得な価格設定だと思います。

パスタ4
さて上の画像が、お店ご自慢の”たっぷり野菜のトマトソース”です。

たっぷりのお野菜とトマトソースを、ソースパンで大きくあえて茹で上がったパスタを投入。再びソースパンをあおる様にパスタとソースを絡めていきます。素早くリズミカルな動きです。

ソースとあえられたパスタは、お皿に盛られ、その上にチーズを粉に引いて更に黒胡椒をさっと粗引きして完成です。

パスタ5
トマトソースとチーズと黒胡椒の香りが鼻腔をくすぐってくれます。

大振りに切られた野菜類は、キャベツ、新タマネギ、パプリカ、キノコのエリンギと後もう一種類のキノコ。

更に自宅の菜園で作って”朝摘み”してきた”ベビーリーフ”や”ミズナ”など数種類の葉物野菜。

「この”ベビーリーフ”は直ぐに大きくなっちゃうんです。若い芽の時は生でサラダに使います。こうやって大きく育ったものは、茎の食感も味わえますのでこうやって火を通してご提供しています」と笑顔で仰るのが店主さん。

「無農薬ですから、ここに虫に食われて出来た穴が・・」と、葉物野菜類を入れた袋をテーブル席まで持ってきて見せていただきました。

ご自分の菜園を持っておられて、無農薬で栽培されたものを食べていただきたいという店主さんの””です。

アップ6
トマトソースと野菜類の相性も抜群。ソースと野菜類を仲良くさせているのが、直前に”削られたチーズ”。

それを大人の味に高めてくれるのは”粗引き黒胡椒”でしょう。

トマトソースも尖がった味ではなく、優しい味に仕上がっています。キャベツの甘さも生きています。

それらが、全てパスタに絡んでくれます。

麺7
パスタはやや細め。スパゲティーあるいはスパゲッティーニか?

茹で加減は、イタリアのママン仕込(イタリアで修行したときのレストランのお母さん)で申し分ない仕上がりです。

やはり、調理の過程を見ていますと動きに全く無駄がないし実にリズミカルです。それを見ているだけで心地よさに包まれます。

あっという間に”完食”です。ここでパンでもあったら、お皿に残ったトマトソースを綺麗に拭って食べたい気分です。

アイスティー8
こちらが選んだ”アイスティー”です。シロップは入れずに、紅茶の香りを楽しみました。

ティーも入れたてですから香り高いんです。体の隅々まで染み入りました。

ティラミス9
最後は自家製の”ティラミス”です。

ティラミス”の上に乗せられた可愛い花は、”タイムの花”(ハーブの一種)ですよ。

前回は、これが”ミント”の葉でした。全て店主さんが菜園で作っておられます。

ワタシ、余りデザートまでは注文しませんが、このお店に限ってはいただくことにしています。

甘くてほろ苦くて、そして”タイム”の香りは鼻に抜けました。大満足です。

店主さん「何時も美味しいお料理を、ご馳走様でした!」っと、笑顔で挨拶しました。




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「愛媛グルメ紀行を振り返る 」 65

今週の金曜日も”愛媛グルメ紀行”シリーズを振り返ってみましょう。

今日振り返るのは、一昨年の12月下旬のころアップした193号から195号までのお店です。



先ず最初に振り返るお店はは、一昨年12月20日にシリーズ193番目のお店としてご紹介した、一昨年の4月にオープンした新しいイタリアンレスランの”ツイてる パスタココ”さんです。(「ツイてる パスタココ」・「愛媛グルメ紀行」 193

旧の国道11号線、今の県道松山川内線沿い、今年の4月にオープンしました。

平井を過ぎ、小野川橋を渡って道路の南側の”花ビルディング”という建物の1階にります。

表から見ますと、小ぶりなお店に見えますが、中に入ると奥が広がっていて結構大きなお店です。

玄関1
こちらがお店の玄関で、隣はお花屋さんです。お洒落な店造りで、女性客に受けそうな空間を作っています。

事実、ワタシが行った日のお昼時は、男性客はワタシ一人、他は女性のグループ客で客席はほぼ満席に埋まっていました。

このお店の一番の”ウリ”は、1100円の”パスタランチ”でしょう。

その内容は、スープ+お好みのパスタ+おまかせオードブル+飲み物+デザートケーキです。ワタシは、飲み物ケーキなしの、850円のセットにしました。

スパ6
こちらが、選んだ”スモークサーモンと大根おろしの和風パスタ”です。

大ぶりに切られた”鮭の焼身”をあしらい、スパの上には”大根おろし”が乗せられています。

見た目は立派に”和風”です。でも・・・・・


パスタがガーリックテイストのオリーブオイルで炒められているので、味は”和風”とは言いがたい。

でも地域の客さんが自然な”笑顔”になるれ素敵な空間を提供していただいているのは確かな事実なのですから、それはそれで嬉しいお店の誕生ではありませんか。

でもこのお店は再訪できません。1年前後で閉店されてしまったからです。難しいものですね。



二番目に振り返るお店は、一昨年12月21日にシリーズ194番目のお店としてご紹介した、北井門2丁目の、松山インター入り口にある”タンタン麺 紅麺”(松山インター店)さんです。(「タンタン麺 紅麺」・「愛媛グルメ紀行」 194

このお店は、松山の中華のローカルチェーンでは最大の”助六食品工業株式会社”さんが運営するお店です。

玄関2
お店の前の駐車場スペースと、お店の奥にも広い駐車場が用意されていて、店内も広い大型店です。

もうここにお店を出されて、軽く17年は超えていると思いますが(正確な出店の年は聞き忘れました)、昼のランチタイムには多くの方が、お店の入り口付近で立って席が空くのを待っているほどの繁盛ぶりです。

このお店のウリは、店名のとおり、豚ミンチとザーサイと摺りゴマ、そしてラー油のたっぷり効いた刺激的な”タンタン麺”でしょう。

ラーメン上5
この画像が”ラーメンサービスランチ・餃子つき”です。これで590円はうれしいじゃありませんか。

シンプルですが、オーソドックスな組み合わせで、量もワタシにはちょうどいい。

具材は極めてシンプル、メンマ(シナチク)とチャーシューと刻みねぎだけです。

それで、スープは醤油ラーメンでトリガラベースの味ですが、いわゆる”東京ラーメン”風の澄み切った透明スープではなく、半透明のスープでした。

ラーメン専門店のスープと言うより、中華料理店のスープの香りがしました。深い味わいのスープです。

でもこのお店は再訪しません。特別な理由はないのですが、メニューが若者仕様のように感じたからかも知れません。



最後に振り返るのは、一昨年12月22日にシリーズ195番目のお店としてご紹介した、辻町の”グレース辻町ビル”の1階にあるラーメン店の”かめ福”さんです。(「かめ福」・ 「愛媛グルメ紀行」 195

”フジグラン松山”の西側にある”デオデオ松山店”の交差点を西に向かい、JRの線路を越えてしばらく行った道路沿いの南側にあります。

玄関1
こちらがお店の”玄関”風景です。

ビルは駐車場の奥に建っていますから、知っている方がお客さんの大部分を占めるタイプのお店でしょう。

お店の構えはちょっと”中華料理店”風ですが、メニューを見ますと、”ラーメン”をメインに”餃子”などが並ぶ、普通の”ラーメン店”です。

ラーメン5
ワタシは、このお店が”第4回愛媛ラーメン博”に出品したという”香りとコクラーメン”を注文しました。お値段は710円(内税です)。

先ず、”香り”は何か?と、スープをすすってみると、香りの主な正体は”焦がしニンニクスライス”でした。

確かに、香ばしい香りの”焦がしニンニク”片が、スープの中で漂っていました。

その他に、画像の真中付近にある”赤い髭状”のものが何か?が分かりませんでした。(後で分ったのですが、これは”糸唐辛子”でした)

それと、もう一つのウリの”コク”ですが、これも・・・・・

コク”の意味は”濃く”からきていますので、スープの味が実にしっかりしています。

ですが、個人的には少し濃すぎるように感じました。でも若い方など、この位の濃くを好むのだろうなと思いました。

そしてこのお店は既に再訪しました。昨年8月1日に”再訪シリーズ”11番目、通算344番目のお店として出汁氷が入った”冷しラーメン”をご紹介しました。

このお店は、今後も何度も訪問すると思います。



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「松山市の地名・町名由来」・ 「東雲町・立花」 13

松山市の地名・町名由来」の第13回目は、城山の東側にある「東雲町」(しののめちょう)と石手川の南側に沿っている「立花」(たちばな)との2つの町名由来をご紹介しましょう。


この2つの町名を同時に採り上げるのは、2つの町が共に”神社”を町名由来としているためです。


初めは「東雲町」(しののめちょう)からご紹介しましょう。

東雲町16
上の画像は「東雲町」の町名を示す標識です。


東雲町」は”松山城”の東側裾野(すその)一体に広がっている町で、古い家並みが多い町です。

東雲神社鳥居17
この画像が”松山城”の東側の山裾にある”東雲神社”(しののめじんじゃ)の鳥居です。


この”東雲神社”が「東雲町」の町名由来となりました。


東雲神社”は、天照皇大神(あまてらすすめおおかみ)・豊受大神(とようけのおおかみ)・天穂日命(あめのほひのみこと=久松松平家の家祖神)・菅原道真(すがわらのみちざね=天満大自在天神であり久松松平家の家祖)等の神々を祭っています。

東雲神社”の”祭神”の中に”菅原道真”(すがわらのみちざね)が入っていることを、ちょっとだけ覚えておいて下さい。次にご紹介する「立花」にも関係するからです。


東雲神社”は、江戸時代を通じてずっと”松山城”の城主であった”久松松平家”に関する”祭神”(さいしん)を祭っている神社です。

東雲神社本殿18
この画像は”東雲神社本殿”で、本殿の様式は”神名造”(しんみょうづくり)です。”神名造”で有名なのは”伊勢神宮”で、日本で最も古い神社建築様式とされています。

文政6年(1823年)、松山藩11代藩主松平定通が、藩祖である”松平定勝”の神霊を祀るため、京都の吉田家(神道における古代からの権威ある神官職)に神号授与を要請し認められ、仮宮を造営したのが”東雲神社”の元です。

その後、天保8年(1837年)、12代藩主松平勝善は、”松平定勝”の神号授与を再度依頼し、”東雲大明神”の神号が授与され松山城内の御社へ正式に勧請し、天保11年(1840年)、社殿が完成しております。

ですから「東雲町」(しののめちょう)は、今までご紹介した”松山市の地名・町名由来”の中では比較的新しい町名です。


続いて「立花」(たちばな)の町名由来をご紹介しましょう。この「立花」も、後でご紹介する”神社”を町名の由来とする町です。なお「立花」も町名の最後に””が付かない町になり、1丁目から6丁目まであります。

立花駅10
上の画像は、伊予鉄横河原線の”立花駅”のプレートです。


松山市中心部から、国道33号線を南に下って”石手川”を渡る”立花橋”を越えたところ一帯が「立花」です。


立花」はもともとは”橘樹郷”(たちばなのこおり)と呼ばれていました。


その「立花」という地名は、以下にご紹介する”松山の天神さん”で知られる”井出神社”が深く関係しているそうです。

井出神社11
上の画像は”井出神社”の鳥居の近くから本殿を臨んだ画像です。”井出神社”は石手川の北側、「北立花町」にあります。


井出神社”の主祭神(しゅさいしん)は、大山祇神(おおやまづみのかみ)・木花開耶姫神(このはなさくやひめのかみ)・橘諸兄(たちばなのもろえ、橘氏の祖です)などです。


なお”橘諸兄”(たちばなのもろえ)とは、飛鳥時代終わりから奈良時代の人で、敏達天皇の5世(もしくは4世)子孫で、天皇家の流れを継ぐ名族の祖です。


日本の名族と言えば”源平藤橘”(げんぺいとうきつ)という4族を意味し、源(げん)は”源氏”、平(へい)は”平氏”、藤(とう)は”藤原氏”、そして橘(きつ)は”橘氏”のことです。何れも天皇家の流れを組む名族中の名族です。

井出神社本殿12
上の画像が”井出神社本殿”です。


橘諸兄(たちばなのもろえ、橘氏の祖)の孫である”橘清友”(たちばなのきよとも)が伊予国司になった時に、祖父の”橘諸兄”(たちばなのもろえ)の霊を祀(まつ)るために”井出神社”を造りました。


橘清友”がこの神社を勧請(かんじょう=神道の言葉で、本祀の社の祭神の分霊を迎えて、新たに設けた分祀の社殿にまつることを言います)したことから、橘氏の名前を採り「立花」という地名になったのではないかと言われています。

井出神社天満宮13
上の画像は”井出神社”の境内に祀(まつ)られた”橘天満宮”(たちばなてんまんぐう)です。

今では”井出神社”という神社名より”松山の天神さん”の名前の方がよく知られています。

ご承知の方も多いかと思いますが、全国にある”天満宮”は、”菅原道真”(すがわらのみちざね)を祀る神社で、通称”天神さん”という名で多くの方々か親しまれています。

なぜ”井出神社”の境内に”橘天満宮”(たちばなてんまんぐう)があるかと言いますと、初代松山城主”加藤嘉昭”、二代目松山城主”蒲生忠知”の後を受けて松山藩主となった”久松松平家”の先祖が”菅原道真”(すがわらのみちざね)だからです。

つまり、”東雲神社”を説明した時、東雲神社も”菅原道真”を祭神として祀っていると書きましたことと同じ理由によるものです。

さて、”天神さん”は学問の神様でもあります。この写真を撮影に行った時は高校受験前でした。手を繋いだ中学生のカップルが”天神さん”をお参りしていました。

おそらく「同じ高校に受かろうね!」という熱い願いを込めてお参りしたのだと思いました。それが、今頃適っていることを願って止みません。

なお次回の14回目の「松山市の地名・町名由来」は、「祇園町」(ぎおんまち)と、”中村”(なかむら)をご紹介しましょう。




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「再訪 121 うどん 麦わら」・「愛媛グルメ紀行」 546

今日は”再再再再訪”のお店です。それは、通称椿神社裏参道を南下し、椿神社西大鳥居がある交差点を西に曲がりドラッグストアー”マック”の南側の西沢ビル1階にある”うどん 麦わら”さんです。

愛媛グルメ紀行”シリーズで4回ご紹介する2店目になりました。(1店目は”フォンターナ”さん)

町名は古川西2丁目、今まで既に3回後紹介しています。開業は2011年4月ですから、3年目に入ったお店です。ところがまだ3年目にして、既に城南地区のうどん屋さんの”名店”の位置を不動のものになさったお店です。

一番最初にご紹介したのは、2012年9月6日でした。(「うどん 麦わら」・「愛媛グルメ紀行」 370)この時は、ブログ友:”乱 駆郎”さん(門前雀羅)さんが昨年提唱なさった”冷たいラーメン・うどん”狂想曲が吹き荒れた最中でした。

その時いただいたのは、”冷えび天”でした。

再訪したのは本年の2月28日のことです。(「再訪 86 うどん 麦わら」・「愛媛グルメ紀行」 485

この時いただいたのは、”鍋焼きうどん”でした。何れも絶品で、唸りに唸りました。

そして再再訪したのが本年5月29日のことです。(「再訪 112 うどん 麦わら」・「愛媛グルメ紀行」 531

この”再再訪”の時にいただいたのが””えび天ぶっかけ・ひやひや”。

この時に、乱さんご提唱の”冷たいラーメン・うどん”シーズンインに呼応して「私の”冷たいうどん”と”冷たいラーメン”シリーズの幕開け」を宣言しました。

玄関1
そして上の再訪から時を経ずして”再再再再訪”となったのは、ブログ友:”ジンゴズンゴ”(ジンゴズンゴ @zingozungo)さんが名づけた【うどん集中講義の旅】が原因です。

二人で集中的に”愛媛の優れたうどん店”を廻って見ようと言う企画の第1回目として、このお店にお伺いしたわけです。

古川町にあるこの”うどん 麦わら”さんを指名されたのは”ジンゴズンゴ”さん。

二人の今回の企画【うどん集中講義の旅】の目的は、ワタシがこのところ提唱している”官能的”なうどんを探索して味わい尽くそうというもの。(同じくブログ友:”乱 駆郎”さんが仰る”エロい”うどん)

メニュー2
上に書きました企画の目的”愛媛の優れたうどん店”でも、今回は、その最大のテーマを””に絞りました。

と言いますのは、うどん県香川の”讃岐うどん”、そりゃあ優れています。

でも、愛媛は何時までも”讃岐うどん”の旗を掲げて”讃岐うどんもどき”を模倣していても始まらないと思ったからです。

そして最近になって、愛媛の優れたうどん麺は”官能的”ではないか!ということに気が付きました。

ジンゴズンゴさんもそれにご賛同いただき、愛媛の官能的な麺を味わい尽くし、そこから何かを汲み取ってみようということで衆議一決したという訳です。

今回ワタシが頼んだのは”梅てんおろしぶっかけ”です。お値段は650円。

店員さんに「”梅てん”って何ですか?」って聞いてみた。

すると「はい、”梅の天ぷら”です!」と、ごく当たり前の答えが返ってきた。ワタシの愚問でした。

大根3
こちらは1本90円のおでん。今回は”大根”をいただきました。

乱さんが使う言葉に「、味が(出汁が)しゅみる」という名言がありますが、この”大根”はまだ「味(出汁)が染みる」程度でした。

うどんをいただきながらジンゴズンゴさんが話しかけます。「じゅんさんが言われる”官能的”という表現は極めて優れていると思います。そこから、何か”優れた愛媛のうどん”を括(くく)る言葉ができないものですか!」っと。

「例えばですよ、”愛媛うどん”だとか・・・・・。今回の【うどん集中講義の旅】で考えてみましょうよ!」

梅てんぶっかけ4
こちらが頼んだ”梅てんおろしぶっかけ・ひやひや”です。

人間は見た目、ではない!」と言います。全く同感です。見た目だけで判断されたら、ワタシの人生なんてありません。

ところが”うどん”を含めて、優れた”食品”においては”見た目”も極めて大切です。

どうです!この”梅てんおろしぶっかけ・ひやひや”の涼やかな気品!

ワタシは”梅の天ぷら”なんて、今まで一度も口にしたことがありません。

梅てんおろしぶっかけ5
真上から”梅てんおろしぶっかけ・ひやひや”を見てみました。

具材は”大葉の天ぷら”から時計廻りに、大根おろし、晒(さら)して刻まれたネギ(やや太めのネギを使っておられますので、少し水にさらしてネギのエグミを取ってあります)。

左下に見えるのが”梅の天ぷら”です。その”梅の天ぷら”と、大根おろしの中ほどに何か?の天ぷらがありましたが、食べてみるまでその正体は分かりませんでした。

食べてみてその正体に気付き、店主さんに確認したところ意外なお答えが。それは後ほど。

梅てんおろしぶっかけ6
見た目は濃い目にみえる”出汁”。実は優しい穏やかな出汁でした。決して一人だけ自分の存在をアピールするような性格ではありませんでした。

同行したジンゴズンゴさんは、店主さんの笑顔を見て「店主さんの穏やかで優しい性格が、お出汁にまで活かされているんですねー、お人柄通りのマイルドな出汁です!」っと。ジンゴズンゴさんも、実に鋭い観察眼をお持ちの方。面目躍如でした。

その”優しく穏やかな出汁の海”(まるで内海である瀬戸内海の様な)に、ポッカリ浮かんでいるのがワタシが表現する”官能的な麺の島”。

肌はあくまでも白く、艶と張りがあって、しかも角が取れている”たおやかな麺

この麺は、愛媛県庁的な言葉で言えば「愛媛のうどんには”愛がある・艶がある!”」でしょうか?

麺アップ7
ワタシが、優れたうどん麺は”官能的”だ!と気がついた時以降、同じ”官能的”な麺にも”男麺”と”女麺”という二種類の麺があるということにも気が付きました。

それで言いますと、このお店の麺は明らかに”女麺”です。シットリと滑らかで、肌触り、喉を通るときの官能的触感が特徴でしょう。

しかも、この”梅てんおろしぶっかけ”は、幾通りかの食べ方・味わい方があります。

先ず全体を混ぜる前に、麺を出汁に漬けて啜ってみて下さい。この瞬間に、貴方はこの麺に”一目ぼれ”すること請け合いです。

そして”おろし”を漬けて麺を啜ってみて下さい。先ほどの麺とは打って変わって”キリリ”と引き締まった”いなせないい女”に変身しています。”いなせ”とは、威勢がよくさっぱりとしたきっぷの良さを言います。

アップ8
そしてこの時点で、謎の天ぷらを食べてみました!

何と、なんと、ナント・・・それは”ラッキョウの天ぷら”でした。コレが実に美味しい。

店主さんに確認したところ、「”梅の天ぷら”を始めたら好評でした。で、その時ある方から”ラッキョウ”を天ぷらにすると面白いよ!という提案をいただきました。そこでやってみると・・・」っと、後は笑顔笑顔の連続です。

また梅の天ぷらは、箸で解(ほぐ)して出汁全体に行き渡らせてみて下さい。

その瞬間から、出汁全体に梅の酢味が広がって、今までとはまったく違ったぶっかけうどんに大変身です。

勘定をするときに店主さんに、上に書きました”梅の天ぷら”の頂き方を確認してみました。

すると、笑顔で「お客さん!分かりましたか?!」っという顔に。出し手の意図が汲み取れることも、食べ手の喜びです。

一つのお料理を通して、舌で心で作り手と会話ができるからです。

混ぜた9
さあて、理屈抜きで混ぜに混ぜました。

時代劇なら、「貴様、姫に何をそんなご無体を!」っと、手打ちにされるところです。

手前左にあるのが”ラッキョウの天ぷら”、意外な触感に驚かされるでしょう。店主さんの柔軟な姿勢が生み出しました。

完食10
そりゃあ、当然の如く”完食”です。舐めるようにいただきました。

同行したジンゴズンゴさんは、このお店に二人で行った6月10日に即日、ご自分の”ツイッター”にアップされています。行動が機敏です。若者ですから。

さて、この日は”うどん店”を二人で”ハシゴ”することになりました。

そのお店は明日のアップです。長旅になりそうな予感です。




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「再訪 122 手打ちうどん 白滝」・「愛媛グルメ紀行」 547

今日は”再訪シリーズ”122番目のお店、松山市の西の端、県道伊予松山港線沿いの北吉田町にある”手打ちうどん 白滝”さんを再度ご紹介しましょう。

初めてご紹介したのは、昨年8月27日でした。(「手打ちうどん 白滝」・「愛媛グルメ紀行」 362

昨日ご紹介した”うどん 麦わら”さんも、初回の訪問は昨年夏。

ブログ友:”乱 駆郎”さん(門前雀羅)が、昨年夏、突如としてご提唱なさった”冷たいラーメン・うどん”旋風に巻き上げられるようにこのお店をお訪ねしました。

その時このお店でいただいたのは、もちろん”冷たいうどん”の”冷きつね”でした。

玄関1
そして、このお店はブログ友:”ジンゴズンゴ”さん(ジンゴズンゴ @zingozungo)と二人で、【うどん集中講義の旅】の第1回目、昨日アップした”うどん 麦わら”と”ハシゴ”しました。

胃がすっかり縮んでしまったワタシには、”ハシゴ”なんて本来は夢のまた夢。

ところが、不思議な事に、若者のジンゴズンゴさんが傍にいただけで、「ジンちゃん、次の店に”ハシゴ”してミヨ!」って自分から提案していました。

一人でしたら、絶対に思い浮かばない発想です。

店内2
店内は、相変わらず近隣の会社や工場で働く方々、運送関係の人など常連さんで賑わっていました。

今回の企画はジンゴズンゴさんが立てて、”愛媛の美味しいうどん”を集中的に食べまくろうというもの。

しかも今回は””に焦点を当てて、艶のある”官能的”な麺巡り旅です。

メニュー3
こちらが”夏仕様メニュー”です。前回いただいたのは”冷きつね”でした。

今回は”天おろしうどん”にしました。お値段は850円。とにかく、徹底的に”冷たい麺”を攻める企画です。

冷たい麺にも、幾通りかの食べ方があります。先ず、冷たく冷やされた出汁に、冷水で締められた麺を浮かべていただく食べ方。

また通常”ぶっかけ”と呼ばれてるもので、器に冷たく冷やした麺を入れその上に余り多くない出汁をぶっかけていただく食べ方。

そして、所謂(いわゆる)”ザル”に盛られて麺を、つけ汁でいただく食べ方です。

天おろしうどん4
こちらが”天おろしうどん”です。

具材のメインはもちろん”天ぷら”です。揚げたてで、油の爆(は)ぜる音がまだジージー言っている。

天ぷらの内容は、”えび天”が2尾、”芋天”が2枚、”インゲン天”が2本、それに”チクワ天”が2本と、結構豪華です。

その他、大根おろしとカマボコ2切れ、ワカメに刻みネギに刻み海苔です。

天おろしうどん5
同じ日に、時間を空けずに”ハシゴ”していますから、全体の量は少ないほど嬉しい。

その意味では、ありがたい量でした。全体的にはシンプルで、おとなしい感じが漂っています。

ただし、それは見た目だけでした。””をいただくと、その様相は一変しました。

天ぷら6
うどんの具材としての”天ぷら”に”芋天”が出てきたのには驚きました。

この”芋天”が意外な効果を発揮するのです。当然、出汁は醤油味。結構しっかりした出汁でした。

その中で、唯一”甘い”のが”芋天”だったのです。

芋天”自体はありふれたものですが、”おろしぶっかけ”という、辛め仕様の中では異彩を放ちます。存在感を増すのです。

ワカメ7
ワカメの具材も、ぶっかけにはよく見かける具材です。全体として色彩感覚が薄いのを、このワカメで補い引き締めています。

麺の白さを一層引き立てる役割りをしっかり担ってくれています。「オマエ、中々やるじゃん!」っと、一声かけてやりたくなりました。

ワカメの背後に、チラッと麺が顔をのぞかせています。「ちょっと待ってね!直ぐに行くから!」と、麺にも声を掛けました。

さて、どういう素顔を見せてくれるのか?期待が膨らみます。この時点では、麺はまだ真っ白な肌を見せてくれています。

ただ肌の色の白さは輝いていますが、それ以外は謎に包まれた麺でした。

昨日の”うどん 麦わら”さんの”麺”は、一目見ただけで麺の触感も喉越しも容易に想像がつく麺でした。それが、この麺では見られない。

謎の美女、イエ、謎の麺です。

混ぜた9
そこで、ぶっかけをいただく時の常として、徹底的に混ぜました。混ぜて混ぜて、グッチャグチャに。

すると、麺が素顔を覗かせました。意外と”太い”麺でした。

うどん 麦わら”の麺に比すると、凡(おおよ)そ1・5倍の麺の太さです。

麺に艶はあります。出汁に絡まって、成熟した麺に変身しています。

匂い立つ、豊かに熟れた麺でした。もちろん、今回の二人旅の目的である”官能的”な麺に違いありません。

麺10
昨日の”うどん 麦わら”さんの麺は”女麺”だと書きました。

そしてこのお店の麺は、明らかに”男麺”です。両者を食べ比べた時間的間隔は、僅か30分間。

同じ”官能的”と表現していいと思う麺でも、まるで表情や食感が違います。

小麦粉がしっかり充満している麺とでも言いましょうか。実に”ムッチリ”して、はち切れんばかりの弾力です。

しかも明らかに筋肉質の”男麺”。これはこれで、存在感ある麺でした。

ジンゴズンゴさんとの、【うどん集中講義の旅】の長旅は、今始まったばかりです。ひょっとしたら、これ単独のシリーズものとして書いても良さそうな予感がしています。



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「再訪123 愛 LOVE ハンバーグ」・「愛媛グルメ紀行」 548

今日は”再訪シリーズ123番目のお店、南環状線沿いの朝生田町4丁目にある”トイザらス”や”西村ジョイホームプロ朝生田店”が入っている”第一自動車教習所ビル”の1階にある””愛 LOVE ハンバーグ”さんです。

このお店は3回目のご紹介です。第1回目は、今からほぼ1年前の2012年6月6日でした。(「愛 LOVE ハンバーグ」・「愛媛グルメ紀行」 305

その時にいただいたのは”赤丸ハンバーグ”、お値段は895円(内税)、ハンバーグは150gでした。

第2回目にお訪ねしたのは、今年に入った3月18日のことでした。(「再訪 93 愛 LOVE ハンバーグ」・「愛媛グルメ紀行」 497

そしてその時いただいたのは、このお店のメニューのもう一つの柱である”黒丸バーグ”170gでした。

ただし2回目にお訪ねした時、想像もしていなかった、そして”卒倒”してしまうような出来事に巡り合いました。

玄関1
それは2回目の訪問の時、食事を終えレジで勘定を支払う時に起きました。

若い女性(フロアー係りの)がレジの横に立っていて、こちらを見てニコニコしている。

それを見て、「ン???」っと思った。

そして勘定が終わったとき、何の前触れもなく、突然その若い女性がワタシを見て「じゅんさんですか?」っと。

ウッ!」っと声に詰まった。

「なぜ・・・・何故・・・・ナゼ・・・???」まともに声が出なかった。恐らく声はかすれていたに違いない。

「毎朝7時に”じゅんのつぶやき”を読んでいますから!」っと、その若い女性。いきなり棍棒で後頭部を殴られたような衝撃が。ただただ恥ずかしく照れくさかった

敢えて書いておきますが、ワタシ自身の実像は”風采の上がらない”、全くフツーの”オッサン”ですよ。多数のお客さんが食事をしている中で、決して目立つような存在感なんて皆無です。

それはワタシの実像を知っているフォンターナの皆さんも、乱さんもジンゴズンゴさんも、更にはリンジーズさんも和ビストロきむらさんも、堀江食堂の息子さんも皆さんご存知です。

ですから、今度は彼女にさえ見つからなければいいと、そっとお訪ねしお店を出ればいいと考えた。

実は、この時期にこのお店を訪ねしようと思った動機は二つあった。

その一つ目、6月はワタシの誕生月でもあった。ワタシの名前”じゅん”は、6月(June)生まれだからと父か名づけてくれた。戦後間もない時期だったけど、父のシャレだった。

だから誕生日にどのお店でお昼をいただこうか?考えた。(夕食は長男が鰻を奮発してくれた。東京にいる娘は祝いの品は少し遅れるけど、と祝いのメールをくれた)

で、このところ”麺料理”が続いていた。でもワタシは本来”肉派”だ。だから自分のご褒美にと、誕生日はこのお店に来る事に決めていた。

メニュー2
それともう一つの動機は、時折コメントを交換している:”おっさん”さんの6月18日の以下の記事だった。(遅まきながら・・・  愛LOVEハンバーグ

その記事を見て、居ても建ってもいられなくなった。しかも”おっさん”さんが記事で採り上げられていた、ハンバーグの上にキノコが乗っかっているのが無性に美味しそうだった。

ところがメニューを見ても、あの”キノコ”が乗っかっているメニューが見当たらない。

注文を取りにきた女性(この方はレジ係りにも変身される)に、”キノコ”が・・・・っとうったえた。

すると、「あれは夜のメニューで、昼にはありません」と。仕方なくハワイアンの”ロコモコ”を注文した。

注文を通してしばらくして、メニューを伝えた女性が帰ってこられた。

「お客さん、あの”キノコが良かったんですね!」っと笑顔。「は・・・・・ええ、あの”キノコがいただきたくて!」っと、まるで”子供”だった。

サラダ3
「ちょっとお待ち下さい」と言って、厨房に引き返された。

しばらくして「厨房で確認しましたところ、”キノコ”のアレ、一人前なら作れるそうです」っと。

一人前って言っても、ワタシがカウンター席に”一人”で座っていることはミエミエ。

「え、あ、ハイ、一人前で結構です」っと、ややつっかえながら答えた。かくして、あの”キノコがいただける事になった。

サラダも出てきた。でも、あの娘(こ)の姿は見えない。見つからずに済みそうだと思った。

ハンバーグ4
これが、昼のメニューにはない”キノコ・・・・・だ。ベースは四国・九州産の黒毛和牛のA5・A4ランクの、しかもそれぞれ味わいや舌触りが違う部位を粗引きし、ブレンドされた”黒毛和牛100%”のハンバーグ”です。

これをお店では”黒丸”と呼んでおり、170gもある。それにご飯とお味噌汁とサラダが付いて、お値段は1,195円。梅干も付いていた。

また”キノコ”がトッピングと言う形になって(メニューにはこのトッピングはない)100円をプラスする。

例によって、鉄板の上で跳ねている油が衣服に飛び散らないよう、紙の囲いで覆われている。

子供が駄々をこねたように注文した”黒丸ハンバーグ・キノコ乗せ”、盛んに湯気を上げジュージュー音をたてている。否が応でも食欲がそそられる。

黒胡椒7
そこに、注文を取った女性が三度(みたび)登場。「黒胡椒をかけることも出来ますが、いかがなさいます?」っと。

前回のタイミングと全く同じだった。前回も<まだ脂が落ち着いていない間に、フロアー係りの女性が実に絶妙のタイミングでワタシの横に立っていました。そして「黒毛和牛の味を引き立てる”黒胡椒”はいかがですか?」と耳元で言った。>と記事に書いたとおり。

当然「ウンウン!」と無言で頷いた。すると目の前で早速”黒胡椒粗引きショー”が始まった。

盛んにコンデジのシャッターを切った。

すると「うまく写せました?ちょっと止まっていましょうか?」と仰った。

「ん?????アレ、バレテルのかな???? アレレ・・・・??。」

あの娘(こ)の姿が見当たらなかったので、バレていないと思っていた。でも・・・・アレレ・・・

ハンバーグ5
さあて、この画像が”黒丸ハンバーグ・キノコ乗せ”。もう肉が少し焦げた時の香ばしい香りでノックアウト寸前に追い込まれた。

まだ全く手を付けていないというのに。それなのに、刺激的な香りだけで脆(もろ)くも落城寸前に追い込まれた。

シメジとマイタケが結構豪華に乗っていた。

もういただく前から”締まらない顔”になっていたに違いない。こういう締まらない顔は誰にも見られたくはない。

アップ7
ハンバーグの色と艶をみて下さいよ。ワタシは人類ならぬ”麺類”を自称はしていますが、本質的には”肉大好き人間”なんです。

90歳まで生きて、昨年の今頃亡くなった父は、亡くなる2週間前まで「焼肉は、じゅんよ、旨いのーーーー!」と喉を掘って言い続けていた。その父の血が流れているんです。

この日の誕生日は、フル年金支給に王手をかけた年齢になった。でも、だからこそ”旨い肉”はありがたい。

ワタシも父のように、この世から別れを告げる前の食事は””がいい!

断面9
これが、黒毛和牛100%の挽肉で作ったハンバーグの断面。

でも、散々に写真をとったので、既に肉汁が流れ出す瞬間は捉えられなかった。

また、このお店はナイフとフォークではなくお箸で食べるという前提なので、お肉の断面がこういう形になります。

優れているのは、ハンバーグの下に太目のモヤシが敷き詰めらていますので肉が鉄板の熱で焦げない工夫がしてあります。

また少々では肉がパサパサになったりしない、そういう肉汁に富んだお肉が使われています。

断片10
今日は、お店特性のソースは殆ど使わなかった。

付け合せの野菜、タマネギスライスとパセリで食べてみた。ウフフフフ・・・・・。こういう場合、締まらない顔になっても仕方ないでしょう。

なにも付けずに、プレーンの状態でももちろん食べてみた。「あああああ、今、オレは肉を食ってるんだ!」っという実感で我が身が自然に打ち震えた。

パセリの清新さ、マヨネーズの円やかさ、タマネギスライスの甘さ、全部味方に引き連り込んでいる。

断片11
こちらは鉄板でシンナリなったタマネギスライスとキノコを乗っけてみた。

タマネギは、今”新タマネギ”の季節。タマネギ特有のエグミは柔らかい。そして何と言っても”甘い

シメジの軸はまだシャキシャキ感が残っていて、素材の味が死んでいない。

そこに最高級の和牛の挽肉から、贅沢に旨味が滲み出る。もうニコニコ(見る人によってはニヤニヤか?)を隠しようがない。

目尻を下げて、顔を皺だらけにして、タダひたすら”肉を喰らう”、人間これほどの幸せがあろうか。^^^^

あの娘(こ)の姿を目にした。「アレ?お休みしていたのではなかったんだ・・・・でも、まだ見つかっていない^^」

完食12
そりゃあ完食しました。ご飯の”小”を頼むのを忘れたので、普通サイズのご飯でしたが難なくいただけました。

そして勘定を払おうとレジに立ちました。

・・・・・・・すると、前回いきなり「じゅんさんですか?」と言ってワタシを卒倒しそうにさせた、あの女性がレジの横でニコニコ微笑んでいるではありませんか。アレーー・・・気が付かれていたんだ・・・・

おまけに、前回はレジ係りの女性と、厨房内の若い男性がこちらを見てお辞儀をされたけど、今回は厨房内のシェフさんまでこちらを見ている。

「え、、、エ・・・」っと口ごもりながら勘定を済ませた。

「前回、お声をお掛けしてもいいかどうか迷いましたが、思い切って!」っと毀(こぼ)れんばかりの笑顔で仰った。

「イヤーーー、あの時は本当に卒倒しそうになったんですよ!驚きましたよ」っと、声を絞り出すように言った。

その瞬間、シェフさんを含めて全員でお辞儀をされた。また顔が真っ赤になった。

それは正直言って嬉しいんです。でも、でも恥ずかしいし照れくさい

背骨に沿って、大粒の汗がツツーーと流れ落ちた。





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「再訪 124 手打うどん屋 どん 」・「愛媛グルメ紀行」 549

今日は6月25日と26日にアップした、ブログ友:”ジンゴズンゴ”(ジンゴズンゴ)さんが名づけた【うどん集中講義の旅】の3店目のお店です。

選んだのは、もちろん”ジンゴズンゴ”さん。ワタシのブログ友であり、世代はまるで違いますが”心の友”です。

ジンゴズンゴさんとは年齢が親子ほど違う上に、これまで辿ってきた人生の軌跡もまるで違っていて交わる接点すらありませんでした。

ところが、”ブログ”という手段で出会ったのです。その出会いがワタシの人生の軌道を広げていただきました。

もちろん、ジンゴズンゴさんだけではなく”乱 駆郎”さんとか”フォンターナ店長”さんとか”ファットマン”さんなど、多くのかけがいのない友人・知己を得ました。

そして多くの女性ブロガーの方々とも、ブログ上での交流が生まれ続いています。ただひたすら感謝あるのみです。

ここでその全ての方の名前を上げていきますと、それだけで紙数が尽きてしまいます。その位、この”ブログ”という表現手段に出会ったことは重要な出来事でした。

さて今回の企画は、ワタシがこのところ提唱している”官能的”なうどんを探索して味わい尽くそうというもの。(同じくブログ友:”乱 駆郎”さんが仰る”エロい”うどん)

その3店目にジンゴズンゴさんが選ばれたお店は、萱町6丁目、市内電車「萱町6丁目電停」近くにある”手打うどん屋 どん”さんです。

玄関1
ワタシがこのお店を採り上げたのは、”愛媛グルメ紀行”というシリーズを書き始めて5番目でした。それは2011年1月28日でした。(「どん」 真っ当な「B級グルメ店」⑤

まだ”真っ当な「B級グルメ店」”というシリーズ名で書いていた時期です。

そして2回目に採り上げたのは、2012年7月24日でした。(「再訪7 手打うどん屋 どん」・「愛媛グルメ紀行」 338

愛媛グルメ紀行”シリーズも300回を越え、”再訪シリーズ”をスタートさせて7番目に採り上げています。

つまり、このお店は”ワタシが一番好きなうどん屋”さんなのです。

美味しいうどん屋さんですが、決して”松山一”などとは言いません。”美味しい好き”なうどん屋さんです。

メニュー2
こちらが店内に掲げてあるメニューのラインナップ。

極端に言えば、このお店のメニューで特筆すべきは”ざるうどん”と”釜揚げうどん”の二種に限ります。

ワタシの感覚で言えば、後のメニューは付け足しに過ぎませんん。

その二種のメニューの中でも、一際(ひときわ)抜きん出ているのは”ざるうどん”。

この”ざるうどん”に関しましては、冒頭に書きましたブログ友:”ジンゴズンゴ”さんに名記事があります。

ジンゴズンゴさんは独特の鋭い感性で、次々とブログの名作を発信されていますが、ワタシが個人的感覚で選んだ”ジンゴズンゴ”さんのナンバーワンの記事は、このお店を採り上げられた記事です。(1人で2品注文は危険だよww 『手打ちうどん屋 どん』

ワタシは”官能的”うどんの魅力を提唱しておりますが、上に挙げた記事ほど”うどん”を”官能的に謳い上げた”記事は古今東西を通じで、先ずないでしょう。

彼が友人だから言うのではありません。少なくとも、”文章”を最大の表現手段と位置づけてブログを書き続けているワタシにとっては、逆立ちしてもこの記事は書けません。

その”ジンゴズンゴ”さんが目に前にいて、「今日はちょっと贅沢して”天ざるうどん”にしようかな!」っと注文されました。

ジンゴズンゴさんのこの注文の仕方を聞いて、「ああ、ジンズゴンズさんと言えども、このお店のメニュー構成、あるいはうどん店に於けるメニューの特性が理解できていない」ということが瞬時に分かりました。後ほど説明します。

ワタシは、もう一つのこのお店の””、”釜揚げうどん”を注文しました。

お値段は、それぞれ900円と480円です。

釜揚げ3
こちらが、ワタシが頼んだ”釜揚げうどん”です。

このお店の””は、ワタシが提唱している”官能的”なうどんの中でも典型的な”女麺”です。しかも、このお店は、必ずしも””を強調せず、滑らかで柔らかな触感を優しく味わう為に打ってあり、湯掻いてあり締められています。

ただしどの麺も水で締められて出されるのではなく、例えば”釜揚げうどん”は麺が釜から茹で上がったものを水で締めずに、そのまま出されます。

ですから、””が大釜から茹で上がった後の”締め方”も、敢えて”ゆるく締められて”います。(釜揚げうどんを除く)

それぞれのうどん屋によって、茹で上がった麺をどう”締めるのか”には微妙な差異があります。

流水にくぐらせ、麺の表面についた”ヌメリ”がとれたらサッと上げる。すると、”麺”の荒熱が完全には失われていませんので、やや”温かめ”の麺に仕上がります。

流水に長くくぐらせて、麺の荒熱を完全に取り去る”締め方”、更には”冷水”(氷で冷やされてる)で最後に更に”締める”仕上げ方もあります。

自分が打った””を、お客さんにどう食べて欲しいのかという店主の意図が、”麺の締め方”に現れます。

うどん4
ジンゴズンゴさんが頼んだのは”天ざるうどん”です。彼は「この麺なら、何も付けず、麺だけでいけちゃいますね!」っと言われました。

そして次の言葉が「じゅんさん、この麺は、やや温かいですね!」と。鋭い舌と感性をお持ちです。さすがだと思いました。

そこで、上に書いた”麺の締め方”についてご説明しました。まさに【うどん集中講義の旅】です。

「ああああ、じゅんさん!納得!!だから、このお店の麺は口腔内に入ると、その食感が柔らかくて官能的なんですねー」と、笑顔。

アップ5
この”釜揚げうどん”の麺をご覧になって下さい。

艶で輝いているでしょう。それにたおやかに、あくまで優しくくねって身を横たえています。「さあ、どこからでも食べてちょうだい!」って囁いたような・・・・・・

ワタシがこの麺で使う形容詞の”たおやかに”とは、<態度や性質がしとやかで上品なさま>を言います。

ですから、”たおやかな”と表現した麺は”官能的”であっても、決して”エロ”くはないのです。

そうなんです!厳密に言えば”官能的”イコール”エロい”麺ではありません。あくまで厳密に言葉を使い分けようとした場合ですが。

たおやかに”は2つの意味があって、もう一つの意味は、<姿・形がほっそりとして動きがしなやかなさま>です。こちらの方が若いんです。

ワタシが使う”たおやかに”には、成熟している様も含んで使っています。

薬味6
画像の”薬味”の説明は省きます。

冒頭で書きました「ジンゴズンゴさんの注文の仕方に、うどん屋のメニューの意味合いが理解できていない」と書いた理由を説明します。

それは”天ざるうどん”についています”えび天”がどういうもので、どういう役割りをし、従ってどういう揚げ方をされているかのついての認識です。

なおこの記事をアップした後で、読者の方から「このお店の天ぷらは冷めているものは別皿で出される」というご指摘を受けました。この件に関しましては後日事実確認をした上で、記事に反映させていただきます。(ご指摘ありがとうございました)

従って、以下に書きます「うどん屋や蕎麦屋のえび天と、天婦羅屋のえび天の違い」に関する記述は、このお店を特定して書くのではなく、一般論として書きますものです。

うどん屋や蕎麦屋の”種物”の代表・主役は、何と言っても”えび天”でしょう。

一方日本料理が世界に誇れるメニューとして”天婦羅”があります。この”天婦羅屋”で供せられる”えび天”と、うどん屋・蕎麦屋で供せられる”えび天”は、極端な言い方をすれば”別物”です。

天婦羅屋”が揚げる”天婦羅”は、素材7:技量3の世界で、素材の持ち味をギリギリに引き出すために揚げられますから、その””は薄く付けられています。

素材にうっすらとまとった薄衣装と素材、これを”棒揚げ”と言います。

一方、うどん屋・蕎麦屋の”種物”としての”えび天”は、”花を咲かせる”という独特の技法で揚げられています。

つけ汁7
うどん屋や蕎麦屋の”えび天”を、ちょっと観察してみて下さい。元はスリムだった海老が、豪華絢爛たる”衣の衣装”を身に纏(まと)い、登場するでしょう。

あの天婦羅の衣を”花を咲かせた”と言うのです。先ず第一に、素材としての海老に最初に衣を付けますが、その時の衣自体が厚く付けられています。

そして、”えび天”に半ば火が通ったら、太い菜箸(なばし)を衣が入った器に付けて、衣を菜箸に移し、それを天婦羅鍋に垂らします。

何度か垂らしたら、その揚がりつつある衣を、先に揚げている”えび天”の周りに寄せて”花を咲かせて”揚げます。

整理しましょう。”天婦羅屋”の揚げ箸は、”細い金属製の箸”を使います。薄く張った衣を壊さないよう注意深く天婦羅を掴む為です。

一方、うどん屋や蕎麦屋の揚げ箸(菜箸)は”木製で太い”ものを使います。

天婦羅に”花を咲かせる”為です。一度、天婦羅を揚げている厨房を観察してみて下さい。

なぜその様な特殊な技法が現れたのか?ここから先は私見です。

うどん屋や蕎麦屋の”えび天”は、元々”種物”として登場していますから、当初から熱い出汁を張った中に入れられることを前提として揚げられています。

熱い出汁を器に張り、うどんもしくは蕎麦を投入し、最後に”種物”としての”えび天”を乗せます。

すると、”えび天”に咲かせた花が、熱い出汁に解けて、器全体に”えび天”の衣の部分が広がっていって器全体に花が咲いたように見えます。

蕎麦屋やうどん屋の”えび天”は、温かい出汁で味わってこそ真価を発揮するように揚げられているのです。

つまり”ざる”などの冷たい麺の添え物になった”えび天”は、出されて瞬間からドンドン冷えていって、華麗に咲かせた””は、ただ単に冷えた天カスと化してしまいます。

ですから、”天ざる”を注文しますと、真っ先に箸を付けるべきは”えび天”です。冷めて仕舞わない内に食べて頂きたい。

麺8
さて、話をこのお店の””に戻しましょう。

どうです!長ーーーーーーく延びていても、切れない麺です。

この位の長さは序の口です。こんなものではありません。

麺9
「ほーーーーら」立ち上がらないと、この麺の長く延びた様が写せません。

脚立が欲しい!

長ーーーーーーーーーーーーーーーーーーく、延びた麺。これが麺を箸で挟んで切ろうとしても切れない麺です。

細い麺で、柔らかく感じますから箸で挟んで切れば食べ安いと考えるでしょう。ところがこの麺、”柔らかいのに弾力がある”という、驚異の麺なんです。

この画像の右端に写っているのが、ご一緒した”ジンゴズンゴ”さんが、”天ざるうどん”を食べている姿です。

「あーー、でもない、こーーーーでもない」と賑やかにいただきました。

麺アップ10
これが割り箸では断ち切れない、”柔らかいけど驚異の弾力”がある麺です。

柔らかさ、たおやかさ、そして箸で強く摘まんでもUの字に凹みますが、箸の力を緩めたとたんにジンワリと元の状態に回復する弾力。

言わば二律背反的なテーマを、一本の麺で解決された麺です。どういう風に打って寝かせられているのかは分かりません。

以前の方からお店を店名と共に引き継いで、もう25年に近い歳月が流れました。

色々なお店が出ては消え、最近では県外資本の巨大チェーン店の進出で、地元のお店の驚異になっています。

でもこのお店、”愚直”なまでに自分の味を守り続けられています。

ここのうどんは、このお店に来なければ食べることができません。代替ができない麺と出汁を出し続けられている間は、派手ではありませんが生き続けられるでしょう。

いや、是非に気長に続けていただきたいことを切望してお店を後にしました。




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「愛媛グルメ紀行」を振り返る 66

今週の金曜日も”愛媛グルメ紀行”シリーズを振り返ってみましょう。

今日振り返るのは、一昨年の12月下旬のころアップした196号から198号までのお店です。



先ず最初に振り返るお店はは、一昨年12月26日にシリーズ196番目のお店としてご紹介した、”フジグラン 重信”の敷地内にあるラーメンの”おが多”さんです。(「おが多」・ 「愛媛グルメ紀行」 196

元々、伊予市の焼き鳥屋さんがお店のルーツで、ラーメン好きが高じてラーメン店を出されたこともよく知られていると思います。

玄関1
こちらがお店の”玄関”です。

最近、お店の敷地に大きな看板を出し、店舗の内外にお店の”能書き”(材料は○○産にこだわって・・等等)を大書しているお店が目立つ中で、このお店の玄関前の、マア何とシンプルなこと。

でも、お客さんは、このお店のラーメンが美味しいことはよく知っています。

フジブラン重信の開業時期と同時期頃に開店し、それ以来お客さんの列が途絶えたことがありません。

らーめん4
このお店の”ウリ”は断然アッサリ味の”醤油らーめん”です。

ワタシの注文も、もちろん醤油の”らーめん”です。お値段は630円(内税)です。

このお店のラーメンの特徴は、大量に盛られたネギの山。もちろん最大のウリは、一切の雑味を廃したアッサリ味のスープです。

鶏がらで採った出汁は、あくまで透明で澄み切っています。こういうスープの味を”けれんみのない”味と表現するのでしょう。

けれんみ”とは、本来歌舞伎から出た言葉で、”派手で奇抜”なことを示す言葉です。

つまり、余計なものを一切廃して、スープと麺と、チャーシューと刻みネギだけで味わう”らーめん”です。

このお店は、でも再訪できません。残念ながらこのお店は閉店されました。

でも”四楓院”さんを名乗られる方から「キスケBOX内のテナントとしてあるので、ラーメンだけ食べて帰っても大丈夫です。」という貴重な情報を頂きましたので、そちらのお店に行ってみるつもりです。



二番目に振り返るお店は、一昨年12月27日にシリーズ197番目のお店としてご紹介した、東温市志津川にある”セブンスター重信店”の道路を挟んだ向い側にあるラーメン専門店の”青しょう”さんです。

実は、このお店の店主がワタシの郷里と同郷であることは知っていました。

そしてお尋ねしてお話をお伺いしますと、店主さんがワタシの弟と高校時代の同級生であることも分かりました。奇遇でした。青しょう・らーめん」・「愛媛グルメ紀行」 197

玄関1
こちらがお店の玄関です。

夜は居酒屋に変身しますが、昼間はれっきとした”らーめん専門店”です。

珍しい店名の由来は、店主さんの姓「青木」さんが、自分の名をとってつけられたもの。

店主さんは元々、東京でイタリアン料理を30年間やっておられました。

つけ麺上4
注文したのは”醤油つけ麺”です。お値段は、650円(内税です)

つけ汁は、鶏がらをベースに魚介系も加えて、あっさりしていますが味わい深い味にまとまっています。

つけ麺は、中太ストレート麺で、モチモチ感があって、つけ麺によく合う麺を使っています。

具材は、”東京ラーメン”の定番、シナチクとチャーシューと半熟卵、ほうれん草、それに海苔です。

先ず、つけ汁がいいですねー。スープとしての完成度が極めて高い。鶏がらと魚介系のバランスがいいのです。

そして”もっちり麺”が、スープに良く絡んで、麺が美味しいスープを口に運んでくれます。

でも残念ながらこのお店は再訪出来ません。今では夜だけ営業の居酒屋さんに代わっているからです。そのお店を、青木さんがやっておられるかどうかは分かりません。



最後に振り返るのは、一昨年12月28日にシリーズ198番目のお店としてご紹介した、国道56号線沿いの伊予市市場にある”中華そば”の老舗”みかさ”さんです。(「中華そば専門店 みかさ」・「愛媛グルメ紀行」 198

国道56号線の位置の変遷によって、お店の場所は様々に変わってきましたが、伊予市では知らない人は先ずいないと思われる”老舗”です。

今の場所に移転してからでももう27年になりますから、お店の方も「一体何年前に始めたのか分からん?」という老舗です。

玄関2
こちらがお店の玄関で、実に堂々とした造りです。2階は多分住居になっているのだと思います。

店内は広く、テーブル席、カウンター席、小上がり、座敷とあって、かなりの人数が同時に食事が出来ます。

メニューの基本は、ただ”中華そば”(このお店ではそれをただの”そば”と言っています)と”焼そば”の二種類だけです。

しかも、お客さんの90%以上が”そば!!”と注文しています。

そば5
そこで早速”そば”を注文しました。お値段は650円。

出された”そば”を見て「ん・・・・・??」目が点に。

そば”というより、見た目には”ちゃんぽん”風に見えました。

白濁したスープ、山盛りの具材、その具材も野菜系が多い・・・・

でも、何と言ってもこのお店の”そば”の最大の特徴は、その具材にあります。

野菜類は、モヤシ、キャベツ、長ネギ、タマネギ、それに出される直前に乗せられる剥きエビ、そして実に大量の”鶏モツ”です。

中華そばに”鶏モツ”や”ホルモン”を入れるようになった歴史的経過は、2012年12月3日にシリーズ429番目にご紹介した”焼肉 井ノ口”の店主さんにお伺いしました。(「焼肉 井ノ口」・「愛媛グルメ紀行」 429)二つのお店の店主さんはご親戚です。

戦後お店を始められた頃は、豚肉など高くて食材として使えなかった時期があり、その代わりとして”鶏モツ”や”ホルモン”を使われるようになったのだそうです。

でもこのお店は再訪しません。どうも中華そばに”鶏モツ”というのが馴染めなかったからです。



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プロフィール

じゅん

Author:じゅん
愛媛の松山から、「愛媛グルメ紀行」や「愛媛の歴史」など、幅広いテーマで情報発信しています。日曜日を除く毎日更新。画像も豊富。
長いサラリーマン生活に終止符を打ち、還暦をとうに過ぎた2014.12.1に起業して社長になりました。

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