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「再訪 162 ぐリーンカフェM2」・「愛媛グルメ紀行」 605

今日の”再訪シリーズ”162番目のお店は今年の1月22日にご紹介した、古川西2丁目で昨年5月にリニューアルオープンしたお洒落な”ぐリーンカフェM2”さんの二度目のご紹介をしましょう。(「ぐリーンカフェM2」・「愛媛グルメ紀行」 459


このお店をこのタイミングでご紹介するのは、ブログ友:”ファットマン”さんの以下の記事を拝見したからです。(カフェぐリーンM2でヘルシーランチ


元々再訪予定リストには入れていたお店ですが、上の記事が背中を押してくれました。

玄関1
こちらが玄関です。


お店の右手に見えますのは、ゴルフの打ちっぱなしであったスペースに大きなビニールハウスを作り、そのハウスの中で”水耕栽培”などで野菜を作っておられます。


お店で使う野菜類のほとんどは自家栽培され、その日の朝収穫したものです。つまりぐリーン=自家栽培野菜を意味しているのです。


納得が出来る野菜類を、自分の菜園で作る。健康に貢献できる野菜だけを提供したい。しかも新鮮さにとことんこだわって。そこが、何とも素敵ではありませんか。

ランチ8
こちらが前回お伺いした時にいただいた”当日のランチ”です。


このお店では画像の700円のランチと、それに3品が加わった”贅沢ランチ”(1000円)と呼ばれている2種類のランチしかメニューにはありません。


多くのメニューを用意しないのは、ご自分の得意分野を絞込んで、こだわりにこだわり抜いた素材と調理とサービスに全力投球したいという強い意志の表れではないかを思います。


これらの”ランチ”は、3日毎に内容が変わります。このメニューの変更は、このお店の奥様がお店のホームページでブログを書いておられ、そのブログで発表されています。(ぐリーンカフェM2)(ワタシも”お気に入り”に登録させていただいております)

ともパン2
お店に入ると、カウンターの上で画像の”ともパン”が待っていてくれています。


この”ともパン”の事も前回の記事でご紹介しましたが、いかにもこのお店らしいエピソードだと思いますので、再度ご紹介しておきましょう。


この”ともパン”は、このお店のスタッフの一人が毎朝自分でパンを焼いておられます。お店側は何の手数料も取らず店頭に置いてあって、お値段は1個70円に抑えられています。あっという間に売る切れてしまうという人気商品です。(前回記事より)


この日も妻へのお土産用に、2個買いました。

メニュー3
これが8月30日から9月1日までの”ランチメニュー”(700円)です。

ところが、ワタシにはお目当てのメニューがありました。それは”ファットマン”さんがアップされた上の記事(リンクされています)に書かれていた”サラダそうめん”でした。

そこで「あのーー、実はブログ友の記事に書かれていた”サラダそうめん”を頂きたくて・・・」っとお声を掛けました。

すると、調理を担当されている奥様が「ア~~・・・あれは終わったのです。余り出なかったのでメニューから外したばかりなんです・・・」っと、申し訳なさそうなお顔に。

「えーーー!”サラダそうめん”を楽しみに来たのですが・・・・・」っとワタシ。

「じゃあ、ちょっとお待ち頂ければ作ります!」っと。メニューに載せていないものを無理強いした格好になりました。

サラダそうめん4
これが、ご無理を言ってワザワザ作っていただいた”サラダそうめん”です。お値段は600円でした。


自家栽培野菜が山盛りに盛ってあるので”そうめん”が見えません。この他に、このお店の自家製”ヤンニンジャン”と、継ぎ足し用出汁と”春雨”が付いています。


ヤンニンジャン”とは”芽出しニンニク”のことで、収穫したニンニクを地表に置いておくと、芽が出て根も伸びるのだそうで、それを全てカットし炙ってオイル漬けされたもので、香ばしくて栄満点。特徴は、食後にニンニクの匂いが残らないことだそうです。(この部分も前回記事より)


このお店の”ランチメニュー”にも必ずこの”ヤンニンジャン”が付いています。これがこのお店の特色の一つです。

サラダそうめん5
さてこの”サラダそうめん”、うどんメニューで言えば、”サラダ風ぶっかけうどん”の系譜に属するものの様でした。


お出汁も完全に和風出汁で、普通にそうめんをつけ出汁に漬けて食べるものと殆ど同じでした。


ここで一つの小さな疑問が・・・。「これは一体”サラダ”なのか?それとも”そうめん”なのか?」っと。

そうめん6
「この”そうめん”は、どこの”そうめん”をお使いですか?」っと、調理を担当する奥様のご主人である店主さんにお尋ねしました。

すると店主さん「ええ、これは”小豆島”です。私が一番好きなそうめんなので」とのご説明。”小豆島そうめんは、手延素麺で、酸化しにくい胡麻油を使って延ばすのが特徴です。

今年の夏は、素麺発祥の地である”三輪そうめん”(みわ)2回と、松山の”五色そうめん”、そしてこの”小豆島そうめん”をいただいたことになりました。

このお店の”サラダそうめん”のお味です。やはり”サラダなのか?”、”そうめんなのか?”の絞り込みが曖昧に感じました。このことは正直に奥様にもお伝えしました。

すると「そのそうめんは、ヤンニンジャンの味で食べていただきたくて、そう作りました。ヤンニンジャンを付けても駄目でしたか?」っと奥様。

新鮮自家栽培の生血野菜がタップリ使ってありますが、残念ながらヤンニンジャンは”サラダ”にするための”ドレッシング”代わりにはなっていません。

おまけに、器は平皿にそうめんと出汁と生野菜を盛られ、その出汁もたっぷり目に入っているのですが、スプーンが付いていませんので出汁が飲みづらい。

ワタシは通常出汁も全部飲んでしまうタイプですが、残念ながら飲み干すことが出来ず、せっかくの美味しい”出汁”を残してしまいました。

このメニュー、実はある地元雑誌に「”夏特集”をしたいので、それに合ったメニューをお願いします」と頼まれて特別に作った季節メニューです。やはり、メニューに対する絞り込みと詰めの甘さが表れてしまったとのでは?っと見ました。

もちろん個別的に味わえば、シャキシャキして口腔内ではじける生野菜群の飛び抜けた清新さ、湯搔き加減もベストのそうめんも、そしてそれに掛けたお出汁もどれも素晴らしい出来なんです。

そしてこのお店のもう一つの魅力はお客様の間で笑顔が広がり、その笑顔がお店の方々にもフワ~ーっと伝わり広がっていく、そこにあると思いました。

春雨7
こちらの”春雨”はウフフっと笑顔が溢れる位に美味しかった。

それらの味に関して奥様とお話していて「ワタシ一度このお店に来て、そのことを記事に書きました。今日お訪ねした直接のきっかけとなったブログ友と同じく、ワタシも実はブログを書いています」っとお話しました。

すると「アッ!ア・・・・その記事って、”多肉植物”のこととかメニューの内容まで細かに書かれた、アレ・・ですね。それ私見ました。時折、自分のお店は皆さんにとってどう映っているのかを知りたくて、ブログなどを探して読んでいる中で見つけました!」っと奥様の表情が輝いた。

「ああ、読んで頂いたんですね!それはありがとうございました。じゅんの・・・・」っと、ここまでお話すると奥様がその話を引き取られました。

「そうそう、その”じゅんのつぶやき”ですねー!ええ、それ、私、お気に入りに登録していて時々拝見しています。松山の地名の由来も書いておられるでしょう!アレ、実は私は愛媛出身ではないので、大変参考になり、面白く拝見しています」と、話が途切れません。

「でもあのブログは、<再訪しません!>ってハッキリ書かれることもあるので、私達にとってはちょっとこわいところもあって・・・・」っと。

ヤンニンジャン乗せ9
意外な所に意外な読者の方がいました。ワタシの方が驚きました。


でも、考えてみればもう延べ600店を超える数を回っています。中にはこういう場合もあることを想定しておかなければならないと実感しました。


ところで、上の画像がご自慢の自家製”ヤンニンジャン”をタップリ麺にまぶしているところです。確かにヤンニンジャンを投入すると、そうめんの表情が一変します。これはいいアイデアだと思いました。


ですから、逆にこの”ヤンニンジャン”を補強するドレッシングを作って、和風出汁も活かせれば必ずや美味しい、人気の出る”サラダそうめん”が再生出来ると信じています。

来年もぜひ新生なった二代目”サラダそうめん”を食べさせていただきたいと、切に思いました。

麺10
麺だって、しっかりそうめんの特徴を活かしておられます。素直に美味しくいただきました。


なお、最近素麺の食べ方でワタシ自身が凝っているのは、素麺を素早く湯掻いて水で晒して、大皿に取ります。(湯搔き過ぎには要注意です)


そこに、胡麻油(もしくはオリーブオイル)と酢橘酢(すだち す)で和えた葉物野菜に、タマネギのみじん切りを少々加えて(あえてエグみを活かして)塩コショウし、更にマヨネーズを少々混ぜた”サラダを作って”、大皿の素麺を混ぜていただきます。酢加減が、食欲を増してくれます。


つまり、”素麺”はあくまでもサラダの素材との位置づけで、”サラダ”という方向を強調した素麺に凝っています。個人的な嗜好に過ぎませんが。


魚の切り身をカルパッチョ仕立てにして、素麺に混ぜて頂いても美味しいです。でも所詮(しょせん)素人調理です。但し作り方は、ワタシが大好きなお店で週に一度は通っているスパゲッティ専門店の”フォンターナ”のオーナーシェフさんにヒントをいただきました。


ワタシが書いています、この”愛媛グルメ紀行”は、新しい”縁探しの旅”です。今日もこのお店で新しい縁がつながりました。ありがたいことです。


生意気を言いましたが、ゴメンナサイ。そして「ご馳走様でした!」そしてまた”再訪”させて下さいね!




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「うめたこ本店」・「愛媛グルメ紀行」 606

今日は大洲市徳森(おおずし とくのもり)にある、仕出しと割烹のお店”うめたこ本店”さんをご紹介しましょう。


このお店のことは、ブログ友:”ファットマン”さんの次の記事で知りました。郷里の野村町に帰っていた帰り道で寄ってみました。(うめたこで天丼(車海老2匹でどやねん)


場所は、国道56号線を松山から大洲市内に向かっていると、”松ヶ花交差点”がありますが、その交差点を左折して東南方国行くと約250m程のところにあります。

玄関1
このお店は、昭和50年に”仕出屋”から出発なさいました。今年で38年目になります。


ここ”本店”の他に”うめたこ別館山の家”もあって、そこは宿泊も出来ますし岩風呂大浴場がご自慢です。本店からは送迎用マイクロバスも用意されているそうです。


創業は今お店に出ておられる女将さんのお父さんで、当代は二代目です。

牛鬼2
これら店内の奇抜な装飾品は、先代お父さんのご趣味です。店内には”大皿”や”大きな磁器の壺”などが、所狭しと飾ってありますが、当代の女将さんによりますと「大皿以外は、中国のおみやげ品です」っと。

そこで、珍しい店名の由来をお伺いしました。

すると「ええ、”うめたこ”は姉が付けた店名なんです。””と””は、昔から”食い合せ”でしょう!食い合せを一緒に食べると食あたりするって、アレっですよ」っと、昔懐かしいお話が飛び出した。

「だからいっその事”梅・蛸”にして、商売も当たるようにってね!」っと当代の女将さん。

確かに昔は”食い合せ”という”合食禁”(がっしょくきん)が言われていた時代があって(757年制定の”養老律令”にも、その記載がある)、その代表的なものは”鰻と梅干し”や”天ぷらと西瓜”等です。

「いやーー、懐かしいお話ですねー。今の若い方に”食い合せ”と言っても、もう通じないでしょうねー」っとワタシ。

メニュー3
さて、”ファットマン”さんの記事には、豪華な”天丼”が採り上げられていました。大きな”クルマエビ”が2尾も天ぷらとして大きな丼に乗っかっていました。


それは、今のワタシには手が負えないので”海老フライ定食(並)”を注文しました。お値段は1280円です。


女将さんに「”海老フライ定食”の””と””との違いは何でしょう?」とお聞きしてみた。


「ええ、”大”はジャンボ海老が1尾、”並”は普通の海老が2尾付いています」とのご説明でした。

海老フライ定食並4
その”海老フライ定食(並)”の画像がコレ。


実に堂々としたサイズの”クルマエビ”が2尾、お皿にドンと鎮座しているではありませんか。


それに、野菜サラダと夏と野菜のフライ、味噌汁、ご飯、漬物、そして”タコ酢”が全部の陣容です。

海老フライ5
ところで、”クルマエビ”の水揚げ日本一は”愛媛県”だということを、ご存知でしたか?


その”クルマエビ”のサイズを表すものとして、”1キロ何尾”と言う基準があります。


女将さんに「どういう海老を使っておられますか?」っとお聞きしたところ「ええ、海老フライに使っているものは”30”です」と答えられました。


つまり、このお店は”1キロ30尾”サイズのものを使っておられるという意味です。市場では大きいサイズに相当します。つまり”大きいサイズ”の一種の代名詞をただ単に”30”と言います。


なお”クルマエビ”のサイズは、市場では大きく言って五種類に分けられますが、サイズ”30”は”クルマサイズ”(約80g)と呼ばれ一番人気があるサイズです。


なおサイズ”40”は”小クルマサイズ”(約50g)と呼ばれ、天麩羅屋さんで主に使われます。

海老フライ6
どうです、この”クルマエビ”の威風堂々としたフライ姿!


尾から一節だけ海老の殻を残し、後は頭部まで綺麗に剥いてからフライにしてあります。この”クルマエビ”、何も付けなくて、それだけで旨いんです。


女将さんに言いました、「この海老フライ、そのままで何も付けずに食べられますね!旨いですねーーー!」っと。


すると女将さん、ニッコリ微笑んで「もちろんジャンボ海老も美味しいんですが、本当に一番美味しいのはこの”30”です」っと。(お客さん!分かっておられますね!っていう顔つきでした)


しかもこの”クルマエビ”で一番大切な、或いは一番美味しいのは”海老頭部”の一般に言われる”ミソ”の部分です。この美味しい部分をちゃんと残してフライにされているかどうかが、”海老フライ”の味の命なんです。


しかも”クルマエビ”にも””があって、初夏から秋にかけてがそれなんです。一番美味しい季節に当りました。

海老頭7
などと、頭の中で様々に考えながら、写真を撮っていると”クルマエビ”にギロッと睨まれました。凄まれました。


「オイ!、ゴタゴタ、御託を並べるなんでアホやで。熱い内にトットと食っちまいな!」っと。


そして「テメエの目は節穴か?よーく見てみろテンダ!オレっちの頭の中の”ミソ”っていうのはなー、こんな風なんだよ!見るだけじゃダメだよー、食ってみてから話しろっテンダヨー!」っと。

海老頭ミソ
クルマエビの頭(かしら)”に言われたとおり、よーーく見ますと、目の下から衣が付いているところまで、その全部が無傷で残っています。


この中に、海老で一番うまい部分”ミソ”がタップリ詰まっていました。蟹(カニ)でも、甲羅にへばりついている”カニ味噌”が一番美味しいでしょう?あれと同じです。


クフーーー、旨い!!参ったよ!”クルマエビ”のカシラ!恐れいりました」っと独りごちました。

タコ酢9
濃厚な海老を散々に楽しんだ後は、口腔内を綺麗サッパリ洗いなおす役目の”タコ酢”に向かいました。


日本では”弥生時代”から、”蛸壷漁”が行われていて、海中から時折その時代の”蛸壺”が大量に発掘されます。


キュウリとタコ酢の相性が抜群です。海老は個性ある濃厚な味なので、それを口中から消すのには”タコ酢”が最適です。

完食10
この画像でお見せした”お皿”。ここに”クルマエビ”の大きいサイズのものが2尾あったのです。


ところが、ワタシが食べ終わった後の”お皿”をご覧ください。頭から尻尾、更には手足まで綺麗サッパリ無くなっているでしょう?


ええ、頭の殻まで美味しくバリバリ音をさせながら食べちゃったんです。殻の香ばしかったことと言ったらありませんでした。


頭部と尻尾を何処かに隠したのでは、決してありません。全部ワタシの胃袋に直行です。これが理想的な”海老フライ”の食べ方です。


ところで、ワタシが過去にご紹介した中で以下のお店の”海老フライ”、実に無残でした。「レストラン 比来野(ひらの)」・「愛媛グルメ紀行」 179
同じ大洲市にあるお店です。地域では有名店です。


でも、”海老頭部のミソ”など、その痕跡すら全くありませんでした。どこかに溶けて無くなっていたのか?


そして、”海老フライ”を美味しくいただく理想形とは程遠い姿が下の画像です。海老の殻が硬すぎて、歯が立ちませんでした。

エビ残骸7
2匹のエビの頭部に、果敢に挑戦した時の残骸の様子がコレです。


唖然としたことを今でも鮮明に思い出します。”ミソ”はありませんでした、どこに行っちゃったのでしょう???


海老フライ”は、よーーく、お店を選んでいただきたいですね。





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「再訪 163 そば 町谷」・「愛媛グルメ紀行」 607

今日は三度目のご紹介となります、東温市則之内の”JAえひめ中央三内支所”敷地内にある本格的蕎麦屋の”そば 町谷(まちや)”さんです。


このお店を初めてご紹介したのは、今年5月9日でした。(「そば 町谷(まちや)」・「愛媛グルメ紀行」 524


2回目のご紹介は、今年の8月8日、”夏大根”の本気度100%の辛さに呻吟(しんぎん=くるしんでうめくこと)しました。(「再訪 144 そば町谷」・「愛媛グルメ紀行」 573


その2回目の訪問記事に対して、女性店主さんのご主人からコメントをいただきました。


ご主人は会社員で日曜日だけ、奥様がやっているお店を手伝っているとか。そして「9月の末には”新そば”が入荷しますので、またのご来店をお待ちしています」と締めくくられていました。


また、その文中に「お越しの際は、お声を掛けて下さい」とありました。ただ、ワタシは日曜日は家に居るタイプなので、9月28日の土曜日の正午にお伺いしました。

玄関1
こちらがお店の様子です。土曜日の正午、普通はお訪ねする時間帯ではないのですが、その日の仕事の関係でそうなってしまいました。


すると、玄関脇の”待ち席”にお客さん並んでが座って待っておられます。店内は満席でした。


”愛媛グルメ紀行”では、決してお訪ねしてはならない日時でした。皆さん”新そば”目当てでしょう。

店内2
店内のカウンター席に案内されました。店内は立錐の余地もありません。皆さん待ちわびておられたのです、”新そば入荷”を。


このお店の人気の程が分かります。店内には「新そば入荷」の張り紙が。


そして厨房のお二人は、殺到する注文にてんてこ舞いのご様子。ご主人は日曜日しかお店に出ておられないので、お声の掛けようがありませんでした。

メニュー4
ですから、熱気に煽られたようにメニュを見回しました。この時点で、ワタシ自身が冷静さを欠いていた、と分かったのはお店を後にしてからでした。


よく考える間もなく”とろろそば”を注文していたのです。ボタンの掛け違いでした。

とろろそば7
これが注文した”とろろそば”です。お値段は700円。


前回は、その辛さに震えた”おろしそば”をいただいていますので、何となくその次に書いてあるメニューを注文してしまったのです。

混ぜた8
これは”とろろそば”を混ぜたところ。もちろん、この”とろろそば”美味しくなかったわけではありません。


でも、ワタシは”新そば”が目当てでこの日、お店をお訪ねしました。”新そばは香りが命”!


何も付けない状態の”新そば”を楽しむために、本来はお伺いしていたのに・・・・っと。

せいろ3
そこで、9月30日の月曜日、今度は午前11時30分、ワタシにとっての定刻に再びお訪ねしたという訳です。


そこでメニューを見て、フロアー係のおばちゃんに「”もり”には”もり大”のメニューがあるのですが、”せいろ”には””のメニューが書いてありませんね?」っと聞いてみました。


すると「ウン、”せいろ大”あるよ!ソレにする? フフ・・。200円増しやけど」っと。それに釣り込まれるように「ウン、ソレにする!」っと。


このお店では何時もこの調子になってしまいます。

せいろ4
さあて、やっとお目当ての”せいろ”とご対面が果たせました。しかも””君と!お値段は850円です。


どうです、見た目。ワタシはこの佇(たたず)まい、”端正な顔立ち”と見ました。”品格”がラーメンなどとは違うでしょう?


但し、そばの上に掛けられている”海苔”は、ちょっとどうなんでしょう?ワタシには、品格を落とす余計者に見えます。このお店は、お客さんに”もり”と”せいろ”あるいは”ざる”との違いを、上に”海苔”が乗っているかどうかの違いだと説明されていました。


実は、”せいろ”とか”ざる”とか”もり”と色々呼び名がありますが、それは”蕎麦”の歴史にも関わってくる問題です。


単に海苔が乗っているかどうかの違いではありません。詳しくは以下の記事をご参照下さい。(「再訪6  味彩そば 菊音」・「愛媛グルメ紀行」 337


でもそういう細かいことなどは、実はどうでもいいことです。要はこの”そば”です。「”高原の貴公子”が、そこに静かに居住まいを正して正座されている・・・」、ワタシの感性ではそう見えるのです。

アップ5
これが湯がきたて、冷水で締められたての”新そば”の顔立ちです。まあナント”瑞々しい”ではありませんか。


これが甘皮まで挽き込んだ”田舎そば”の表情なんです。


そば1本1本の幅にご注目。それぞれのそばの幅がまちまちです。でもそんなこと、どうでもいいんです。


店主さんが朝の5時から起きられて、丁寧に全身の力を込められて打たれた”新そば”なんです。


2~3本、箸で救って、何もつけずに口に含んでみました。ふふふふ・・・・・フフフフ・・・・フフフフ・・・


口腔内では”高原の風”が舞っていました。「”新そば君!”   ウンウンこうこなくっちゃ!」と、一声掛けました。

麺7
次に、そばに少しワサビをつけて、漬け出汁をつけずにいただきました。


そして漬け出汁をつけていただきました。この”そば”、豪速球投手が、高いマウンドから渾身の気迫でミットめがけて直球を投げ込んだ!そういう”そば”なんです。


何時もこのお店に来ると思うのですが、あの華奢(きゃしゃ)な店主さんが「この力強いそばを打っただなんて!!???」っと。


そりゃあ、洗練されたという”そば”ではありあせん。そばの太さだって不揃いです。でも、それが一体どうしたというのか?


この”剛直なそば”をタプリ堪能できる喜びに比べたら、実に些細なことです。

そば湯9
そば猪口にそば湯をタップリ注いで、ここで初めてネギを投入。贅沢なお吸い物としていただきました。


土曜日と月曜日にお訪ねした。ご主人は日曜日しかお店に出られていないというのに。そこで、奥様にはワタシの名刺をお渡ししておきました。


さてご主人に通じたでしょうか。確かに時速150キロを優に超える豪速球の”新そば”を堪能させて頂きました。「ご馳走様でした!」





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「ダイニングキッチン たゔぇるね」・「愛媛グルメ紀行」 608

今日は、来住町1416番3(電話 089-905-1070)にある洋食店”ダイニングキッチン たゔぇるね”さんをご紹介しましょう。


場所は、通称”農免道路”を松山自動車道高架に向かって南進すると”四国包材㈱パックセンター”という建物がある交差点を西に入ると、民家の中の4軒目にあります。


道路を走っていて見かけるというお店ではなく、わざわざ探して行かなければ気が付かないであろうお店なので、住所と電話番号まで書きました。


愛媛グルメ紀行”も、本号で延べ608番目のお店ですが、住所と電話番号を書いたのは初めてです。何故そこまで書いたかと言うもう一つの理由は「隠れたる名店発見!!!」に、ワタシ自身の心が高ぶっているからです。

玄関1
これがお店の玄関。玄関の前に駐車場がありますので、何気なくお店の前を車で通りかかっても気が付きにくいと思います。


ところが!!”なんです。いやーーーー、あるんですねーー!”隠れた名店”って。


食べ終わって勘定を済ませるとき、感動に声が震えました。その理由は全編で。

店内3
こちらが店内の様子です。ワタシがお店をお訪ねしたのは、ワタシにとっては”ランチタイム”の定刻午前11時30分。


お店は、フロアー係の若い女性と、厨房の女性オーナーシェフの二人でやっておられます。ここにお店を開いて、もう11年が過ぎたそうです。


珍しい店名の”たゔぇるね”とは、ドイツ語から採ったそうで皆で楽しく食べて寛(くつろ)いでほしいというオーナーシェフさんの願いがこもった造語だそうです。


似た言葉で”タベルナ”という言葉がありますね。イタリア語では”タヴェルナ”と発音する言葉です。


タベルナ”という言葉は”ギリシャ語”で”食堂”という意味です。


その言葉の意味は知っていましたので、確認したところ”ドイツ語”から採ったということでした。(ワタシが調べた範囲では”ドイツ語”にそういう言葉はありませんでしたが、些細なことに過ぎません)


<追記> 上に書いた”ドイツ語”には”タヴェルナ”という言葉で”食堂”を意味する言葉は調べたけど無かったと書きました。
それに対して、ロサンゼルス在住のブログ友:”Kaori"さん(über days)からコメントを頂きました
。”Kaori"さんのご主人に依りますと(Kaoriさんのご主人はドイツ人)、ドイツでは”タヴェルナ”という言葉は”イタリア料理を出す食堂”の意味として、普通に使われているということでした。
ですから、ドイツ語にはそういう言葉はなかったという記述は誤りでした。お詫びして訂正します。イタリア経由でドイツでも”タヴェルナ”という言葉が使われていました。


お昼近くになりますと、女性同士の客がドンドン詰めかけてきます。もちろん、初老のオッサン一人客などワタシしかいません。まさに”知る人ぞ知る名店”だったんですねーーー。

サラダ4
さあて、このお店では”本日のランチ”というメニューを頼まれる方が、恐らく95%以上でしょう。


そこで、ワタシもその”本日のランチ”を注文しました。内容は、画像の”サラダ”と”スープ”、”前菜”に”メインディッシュ”、それと”お代わり自由なご飯”という構成です。


先ずこの”サラダ”をご覧になって下さい。これは、付け合せ的に添えられている”サラダ”とは、全く次元が違う”サラダ”です。


この”サラダ”、シェフが本気でお料理なさっていることが一目で分かる逸品です。

サラダ5
今まで”サラダ”が見事だ!”っというお店は少なからずあります。例えば、立花にある”ストロベリーキャンドル”さん(「再訪56 ストロベリーキャンドル」・「愛媛グルメ紀行」409)さんや、最近アップしたばかりの”ぐリーンカフェM2”さんです。(「ぐリーンカフェM2」・「愛媛グルメ紀行」 459


それらに勝るとも劣らない、本気で調理された”サラダ”です。新鮮な野菜類をカットしてドレシングを掛けるなどというものでは全くありません。


野菜類以外にも炒められたソーゼージ類など、この”サラダ”自体に存在感があります。もちろん味に関しても、そのバランスの良さには黙る他ありません。

スープ6
こちらは”コーンポタージュスープ”です。


マッタリとしていて、心やすらぐ”スープ”です。


コーン”の持っている自然な甘さを、乳製品の成熟度で仕上げました。イヤハヤ・・・・・・チョ・・・・ちょっと興奮しています、ワタシ。

前菜7
こちらが”前菜”です。”牛肉とリンゴのつぶマスタードタルタル バケットぞえ”と名付けられました。


ドーーーーーです?」。ワタシの持論、”お料理はお皿をキャンパスに見立てた絵画”だと。


バケットが香ばしく香ってきます。と同時に、マスタードのちょっと挑戦的な香りが襲ってきました。


マスタードタルタルソースが掛けられた”牛肉”と生の”リンゴ”。お料理は、こののオーナーシェフのインスピレーションがそのまま生きています。

前菜アップ8
エクストラ・ヴァージン・オイル”(特に品質に優れたオリーブオイル)を、彩りと”地中海”の風味作りに用いられた。


そこに、大胆に黒胡椒を粗挽きしたものや、香草類を微塵切りしたものを散りばめられた。見事という他ないじゃないですか!(香草類を微塵切り、とうのはワタシの感じで、実際は違ったものだったとしたらゴメンナサイです)


牛肉”はキチンとソテーしてある。それに生の”リンゴ”のサイコロ状を合わされた。このセンスに、素人のオッチャンは、ただただ唸り黙る他ありません。


リンゴ”の甘ささえ、”隠し味”にされた!ため息が何度も何度も出ました。


さあここらで、これらのお料理のお値段を想像し始めて頂きたい。客の立場なら、メインディッシュを後に控えたこの段階で、このコースに”自分なら幾ら払うか?


仮にプロの調理人やお店のオーナーシェフの立場であったら、この後に控えるメインディッシュとご飯を含めて、”幾らの値段に設定するか?

サンマのベカッフィユ9
さて、これがいよいよ”メインディッシュ”。


サンマのベカッフィユ(シチリア風)”と名付けれたお料理です。今が正に””(しゅん)を迎えた、油の乗り切った”サンマ”をメイン素材に選ばれました。先ずそこが”秀逸”ではありませんか!


しかも、ただ単にサンマをオーブンで焼いただけのお料理ではありません。


サンマの身の中に姿を隠しているのは、”松の実”と”レーズン”と”ポテト”です。”手練(てだれ=熟練した業)の職人”の凄さを垣間見せて頂きました。


なお”ベカッフィユ”という調理は、シチリアでは定番のお料理で、”鰯(いわし)”を主に使って、パン粉や松の実、レーズンなどと一緒にトマトソースやレモン汁で味付けされたものをオーブンで焼いたり、ソテーして出されるお料理です。

サンマのベカッフィユアップ10
このお店は、本場で使われることが多い”鰯(いわし)”に替えて、今が旬の”サンマ”を使われました。


地中海を日本で言えば”瀬戸内海”です。地中海に浮かぶ”シチリア島”は、さしづめこの辺りで言えば”中島”でしょう。


松山にとって”シチリア”は、決して他人ではないのです。このお店のお料理は、正にそのことを証明して頂いたに等しいと思いました。そりゃあ多少”目頭が熱くなって”も、決して変ではないでしょう?


このお料理、”複合の味”の代表選手です。”サンマ”はオーブンで香ばしく焼かれています。その内側の詰め物は、中華料理でもよく使われる”松の実”と、紀元前からワイン作りとともに親しまれてきた”レーズン”。それにコンガリと焦げたパン粉と、芳醇なポテト。


その下には、”オレンジ”のスライスが敷き詰められているのです。


もう、これ以上言葉を知りません。

外メニュー2
さて、最後です。


この”本日のランチ”に、「貴方なら、幾らと値段をつけられますか?


この”本日のランチ”のお値段、”780円”です。


延べ600軒の訪問歴なんて、たかが知れてることを思い知らされました。ワタシはこのお店を知りませんでした。


この食後感は、お店のフロアー係の女性にも告げました。すると「厨房も喜んでいると思います」という彼女の反応。その瞬間、厨房からオーナーシェフが顔をチラッと覗かせました。”笑顔でした


ワタシの味覚なんて、超個人的偏見に満ちたものです。アテになどなりゃあしません!ぜひ、ご自分の舌で、このお店のお料理を味わってみて下さい。


まだ、興奮が収まりません。だから”愛媛グルメ紀行”を止められないのです。





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「愛媛グルメ紀行」を振り返る 78

今週の土曜日も”愛媛グルメ紀行”シリーズを振り返ってみましょう。

今日振り返るのは、昨年の年初めにアップした232号から234号までのお店です。

先ず最初に振り返るお店は、昨年2月23日にシリーズ232番目のお店としてご紹介した、”セブンスター石手店”と県道松山東部環状線を挟んだ、道路の向かい側にある”中国料理 彩華”さんです。(「中国料理 彩華」・「愛媛グルメ紀行」 232

この地でお店を再開されて、丁度二年が過ぎました。私見では城東地区に於ける中華料理店の”名店中の名店”だとおもいます。

玄関1
実はこの”彩華”さんは、以前南久米町町の伊予鉄横河原線の久米駅から徒歩2分、ゴトービルの1階にお店を出されていました。

現在、”彩華”さんがあった場所には、イタリアンの”BAL COURNO(バール コーノ)”さんが入っておられます。(「再訪48 BAL COURNO(バール コーノ)」・「愛媛グルメ紀行」 396)今までに2度ご紹介しています。

南久米にあった”彩華”さんはワタシの家からは徒歩で行けますので、よく家族を連れて食事に行っていたお店でした。

エビチリ定食4
ワタシは定食メニューの中から、”エビチリ定食”を選びました。久米にお店があったとき、子供達に好評だったメニューです。

先ず、何といても”スープ”が出色の味です。

スープを味わってみると、そのお店の品格と実力が容易に分かると言われますが、実に奥深い中華スープが堪能できます。

さて、メインの”エビチリ”です。使われているエビは、フランス産だとか。

エビの食感は、正に”プリプリ”で、エビの身に歯を立てるとその弾力で歯が跳ね返されるほど。

もう一度あごに力を入れてエビに噛み入ると、エビの半分の厚さまで歯が進みますが、エビの身の弾力でエビがぎりぎりまでたわんで、そしてついに「プチッ!」と噛み切れるんです。

今までの生涯で食べた”エビチリ”の中では、先ずは最高の味だと思います。

従って、当然に再訪いたしました(「再訪32 中国料理 彩華」・「愛媛グルメ紀行」374)。これからも何度も何度も再訪するお店です。


二番目に振り返るお店は、昨年2月24日にシリーズ233番目のお店としてご紹介した、久米の八幡神社から石手川に架かる”遍路橋”に至る道路沿いの、東野2丁目にある”中華料理 味楽園”さんです。(「中華料理 味楽園」・「愛媛グルメ紀行」 233

もう、この地でお店を出して今年で33年目を迎える老舗です。

お店の周辺は、東野町や正円寺町、更には石手白石や新石手など、松山市の東部地区にある発展目覚しい住宅地域です。

玄関1
ですから、このお店のお客さんの特徴は、周辺地域の家族層を中心に年齢も職業もバラエティーに富んでいるところでしょうか。

このお店のもう一つの特徴は、メニューを注文してから出てくるまでの時間が短いこと、待たされることはありません。

ランチ4
さて、、ワタシが頼んだのが”日替わりランチ”です。お値段は630円です。

当日は、骨の付いていない柔らかい”鶏から揚げ”と”野菜の卵炒め”がダブルメインのこの品です。

メインの”鶏から揚げ”はあくまでも柔らかくジューシーで、衣にもしっかり下味が付いているので、これでビールをやったら美味しいだろうなーって、喉を鳴らしました。

もう一方の”卵と野菜の炒め物”も、中華餡がたっぷりっかっていて、野菜不足の私にとってはうれしい一品でした。

全体の量や味のバランスも、ベテランシェフの持ち味が十分に生かされていたと感じました。

従って、このお店は再訪しました。(「再訪 113 中華料理 味楽園」・「愛媛グルメ紀行」 533)。安心して、しかも気軽にお訪ねできるお店です。



最後にに振り返るお店は、昨年2月27日にシリーズ234番目のお店としてご紹介した、大街道3丁目ロープウェー街に一昨年11月にオープンしたばかりの”たきざわ”さんです。(今日 1,000号 「たきざわ」・「愛媛グルメ紀行」 234

実はこのお店を紹介したのが、ワタシがこのブログを書き始めて丁度”1000号”に当りました。

ですから、その”1000号”に相応しいお店として選んだのが”たきざわ”さんだったのです。

つまりこの日の記事のテーマは、1,000回の”出会い”としました。

玄関1
装いを新たにした”ロープウェー街”には、最近お洒落なお店が次々とオープンしています。

このお店もその中の一つで、お店の名乗りを”四季香る dining”とされていて、和食のお店です。

お店に入ってカウンター席に座ると、厨房にいた店主である板前さんとその奥さんの顔に見覚えが。

「あのー~、どこかでお会いしましたような・・・」とはワタシ。

しばらくしてその板前さん「Hさんでしょう?不動産センターの!」と、ワタシの姓を言い当てました。

「????・・・」まだ思い出せない。

「〇〇町で、中古住宅住宅をお世話していただいて。結局あの時は買えませんでしたが、Hさんには本当に親切に対応していただきありがとうございました」と、店主の板前さん。

ランチ5
こちらが”本日のまかないランチ”です。

当日は、”あじの開き”と”サラダ”と”茶碗蒸し”、更には”お刺身”と”野菜の掻き揚げ”、それとご飯と味噌汁です。お値段は850円です。

店主の板前さんの言葉に、「あああ、あの時の・・・・」っと、名前は出てきませんでしたが、錆付いていた記憶が鮮やかに蘇りました。

このブログでも、2010年8月17日に「学ばせていただいた」という題で採り上げた時のご夫婦が目に前に。(「学ばせていただいた」

ある中古住宅を売ってほしいと依頼を受けて、広告などで販売していたとき、こちらのご夫婦が気に入っていただき購入寸前までいったことがありました。

ご両親も、その中古住宅を見にこられましたが、結局その時は縁がなかったのでしょう、購入には至りませんでした。

「あれ以来、不動産センターの看板を町のあちこちで見かける度に、Hさんのことを思い出して、お世話になりっぱなしになってしまったなー、って妻と何時も話していたんですよ!」

「それが、今日私のお店に来ていただいて再会できるなんて・・・・夢みたいです」っと。

「Hさんと出会った後は、アレヨアレヨという間に大きな人生の転換があって、目まぐるしい一年でした。それなのに何のお返しもできてなくて・・」

「いえいえ、こうやって覚えていただいていて、しかも再会できました。何よりうれしく思います」と挨拶してお店を出ました。

1,000号”は、”1,000回の出会い”でした。

ですから当然に再訪しました。(「再訪 103 たきざわ」・「愛媛グルメ紀行」 508)。大切にしたいお店です。



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「松山市の地名・町名由来」・ 「松江町・喜代町・道後姫塚」 29

松山市の地名・町名由来」の第29回目は、女性の名前に因むという共通性を持っている「松江町」(まつえちょう)・「喜代町」(きよまち)・「道後姫塚」(どうごひめづか)の町名由来をご紹介しましょう。


「松江町」は三津地区にある町で、中央通りから三津を目指して西進すると”宮前川”の手前に交差点があります。その”宮前川”を渡った所の南側一帯が「松江町」です。


ほとんど松山市の西の端に近い位置にある町です。下の画像は「松江町」を表す松江町名表示板です。もう海に近い町です。

松江町名表示板11
この町名は、この地域に住んでいた”烈女松江”と呼ばれる女性の名前が由来となりました。


松江”という女性は、三津で剣道を教えていた大洲藩浪士である”井口瀬兵衛”の次女で、町内で知らないものはいないという評判の美人だったようです。


この”松江”に恋していたのが岩蔵という青年でした。思い募って、遂に思いを遂げたいと思いつめるに至り、町影で松江を待ち伏せました。


突然”岩蔵”に襲われた”松江”は、余りにもとっさのことだったので父から手ほどきを受けていた剣技で”岩蔵”を斬り殺しました。

松江橋12
「動転していた、或いは岩蔵が悪人だったとは言え、人を殺した罪は私にある。私は生きてはいけません、どうか私の命を絶ってください」と父に頼みます。


瀬兵衛は涙をのんで、文化10年(1813年)12月8日に三津浜の浜で松江を切りました。松江は享年18歳でこの世を去りました。


この壮烈な父娘の行動に胸を打たれた松山藩主”松平定通”(さだみち)は、瀬兵衛を召抱えようと使いを遣りました。


上の画像は、その”松江”を顕彰する為”松江橋”をいう名前がつけられた橋です。宮前川に掛かっています。

松江橋表示13
松山藩主の申し出に対して、「武士は二君に仕えず」(2人の主君には仕えない)として瀬兵衛はこれを断ります。

その5年後に、大洲藩主”加藤泰済”(やすずみ)が瀬兵衛を召抱えました。「松江町」にお住まいの方でも、この町名由来をご存じの方は多くないかも知れません。


次は、松山城の東側にある「喜代町」(きよまち)で、1丁目と2丁目しかない狭い町です。この町も、江戸時代に我が身を皆の為に捧げて亡くなった女性の名前が町名由来です。

喜与町標識4
上の画像が「喜与町」を示す伊予鉄バスのバス停表示板です。


江戸時代、松山では疫病が流行ったことがあって、次々と多くの方が亡くなっていきました。


それに心を痛めたのが”お喜与”という娘でした。疫病を鎮めて欲しいとの思いが募りに募って、遂に神様に身を捧げ自らの命を絶ちました。

喜与町5
その後、嘘のように疫病は収まりました。人々は”お喜与”さんに感謝の念を込めて””を立てたそうでです。人々はその祠を”お喜与大明神”と呼び親しみ、信仰を集めたと言います。


「喜与町」を歩きまわり、その祠を探してみましたがその痕跡すら残っていませんでした。


それでも”お喜与”さんの名前は、現在も「喜与町」という町名としてこの地に残っています。


<追加補足1>今日、上の記事をアップしましたところ、ブログ友:”ファットマン”さんから貴重な情報コメントを頂きました。そこには、「喜与町に喜与女の顕彰碑みたいなのが建ってます。「ということでした。急遽その石碑を撮影してきましたので、以下にその画像を追加アップします。ファットマンさんの貴重な情報提供に謝意を表します。
喜与町石碑
この画像が、「喜与女之碑」と名付けられた石碑で、近所の方が昭和54年に建てられたもののようです。

この石碑の情報は、「お気楽アルプ日記」 お喜与と太郎兵衛)様の情報によるものです。貴重な情報に感謝いたします。ありがとうございました。

<追加補足2>再び”ファットマン”さんから追加情報をいただき、”お喜与さんの祠”の現在の場所が分かりました。それは、以下のブログで紹介されています。(とん子姐のブログ

そのブログ記事に依りますと、”お喜与さんの祠”は東雲神社の南方にあって、今はロープウェイ街のまっただ中にあったそうです。

その道路工事の際に、そのまま無くすることは忍びないと、”松本ビル”のオーナー様が引き取って、自分のビルの屋上で祀っているそうです。ブログを書いた”とん子姐”様、貴重な情報ありがとうございました。





最後に、”道後温泉”の東側山手にある「道後姫塚」(どうごひめづか)です。ホテルや保養所や病院があります。

道後姫塚バス停表示6
「道後姫塚」という町名は、伊予の守護大名として中予地区を支配していた”河野氏”の一族であった”河野通時”(みちとき)の娘の墓「姫の塚」から採られました。

河野通時”自身は河野家の当主ではなく、25代当主の”河野通継”(みちつぐ)の弟で、鎌倉時代の人です。

”河野通時”(みちとき)の娘の墓「姫の塚」は、この町の”義安寺”に建てられました。

墓を建てたのは”河野義安”(よしやす)と言います。この”河野義安”も、その父と言われる”河野景通”(かげみち)も、”河野氏系図の中には出て来ません。

ですから、河野氏当主の家筋からはやや離れた”河野一族”の一人でしょう。ただし、河野氏が滅亡する天正13年(1585年)に近い時代の方でしょう。

義安寺山門8
この画像が、”河野義安”(やすよし)が建てたとされる”義安”(ぎあんじ)の山門です。


天正13年(1585年)に、豊臣秀吉”四国攻め”の命を受けた”小早川隆景”にっよって伊予国の守護大名であった”河野氏”の最後の当主””河野通道”(こうのみちなお)・(伊予守)は道後”湯築城”近くに隠居させられました。


この時の戦いでは、”河野通道”(こうのみちなお・伊予守)は殆ど戦いらしい戦いはしませんでしたが、河野一族滅亡に絶望した家臣団の中には自刃(じじん)したものも多かったと伝えられています。

義安寺本堂9
河野家滅亡を覚悟した家臣団は、死を決意しこの寺に集まります。


そして本堂に一同参った後、皆で”別れの水杯”を交わしたとされています。

誓いの泉10
家臣団が”別れの水杯”を交わしたとされる場所が、画像の”誓いの泉”として今に伝わっています。


河野家26代の当主であった”河野通有”の叔父”河野通時”の遺骨はこの”義安寺”に葬られましたが、通時の娘は父の遺影を守るため、この寺で一生を終えたとされます。


孝行な娘を偲んで建てられた塚を”姫の塚”と呼んだのです。松山名物の”姫だるま”は、この義安寺でだるまを作り、姫の顔を描いて姫の供養をはじめたことから始まったそうです。


なお次回の「松山市の地名・町名由来」の30回は、「枝松」「拓川町」等をご紹介します。




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「オルシヴァル」・「愛媛グルメ紀行」 609

今日は昨年12月21日にオープンした、南土居町にある”オルシヴァル”さんをご紹介します。


場所は、国号11号船から通称農免道路に入り、ずっと南下して”松山自動車道路”高架の手前、”ごはんや のうめん食堂”さんの東側にあります。このお店の道路を隔てた向かい側には、行列ができる超人気のパン屋さん”メリー”さんがあります。


このお店は、本来手作りケーキやイタリアンジェラート等甘いモノをメインとするお店です。お客さんの殆どが女性という、お洒落な作りのお店です。


このお店の事は、ブログ友:”ジンゴズンゴ”さんの以下の記事で知りました。(『オルシヴァル』でワンコインスイーツタイム♪


ジンゴズンゴさんは、”甘いモノ”に関しては県内随一の権威です。そのジンゴズンゴさんの、このお店の定義は”ケーキ特化型喫茶店”ということらしい。

玄関1
こちらがお店の全容です。まるで”お菓子の家”ではありませんか。


ワタシは”甘いモノ”苦手なので、本来お伺いするお店ではありません。


ところが、このお店の前を偶然通りかかった時に目にしたのが”特性ハンバーグ”の幟旗(のぼりばた)。それに吸い込まれるように、フラフラとお店に入ったというのが実態です。


ということで、今週の4日間は”ハンバーグ特集”と致します。このお店を含めて最初の2店は”喫茶店のハンバーグ”、残りは老舗の”ハンバーグ専門店”と”洋食屋のハンバーグ”をご紹介しましょう。

店内2
これが店内の、高い天井の様子。


席は全て高い背で仕切られた個室形式で、独りででも仲間とでも落ち着いて食事や甘いものを楽しめます。


玄関を入るとケーキのケースがあって、そのまま選んでテイクアウト出来ます。若い綺麗な女性の店員さんが出迎えてくれます。

メニュー3
甘いモノのメニューには目もくれず、期待の”特性ハンバーグ”を注文しました。お値段は980円です。

注文をとりにきた若い綺麗な女性に、お店の名前の意味と店名に採用した由来をお伺いしました。すると、「私は入ってまだ一週間なので、奥で聞いてきます」と。

その後の説明によると「”オルシヴァル”はフランスの田舎の町の名前を採りました。店主さんがフランスの写真集を見ていて、その町の景色に気に入って付けたそうです」と。

オルシヴァル”は、フランスはパリの南にある山間地で”オーヴェルニュ地方”と呼ばれている地域にあります。

ロマネスク様式”の教会が多い地方で、”オルシヴァル”の町のシンボルもロマネスク様式の教会”ノートルダム教会”です。

そう言えば、店内のBGMもクラシックの小曲が流れていました。その時は”タイスの瞑想曲”だったような?間違っていたらゴメンナサイですが。

特性ハンバーグ4
さて、”特性ハンバーグ”がお洒落に提供されました。


その”ハンバーグ”のボリュームに、いささかたじろぎましたが。


大量のタマネギのみじん切りが、ハンバーグに掛けられたデミグラスソースに混じっています。

特性ハンバーグ5
ご飯は極少なめと注文しましたが、巨大なハンバーグを何とか平らげますと、ご飯にまで手がつかず残してしまいました。


でもまあ何と、このお店の雰囲気にマッチした風景になっています。


それにハンバーグに掛かっているソースの甘酸っぱい香りが一斉に鼻孔に届きました。60過ぎのおっさんが一人で食べていては、全く””になりません。お店には申し訳なく思いました。

ハンバーグ6
どうでです?この堂々とした佇(たたず)まい。風格を感じます。


ただ、それにしてもソースの酸味の匂いが気になりました。ワタシは酸っぱさには極めて弱いからです。


ワタシが大好きな”愛 LOVE ハンバーグ”さんのハンバーグとは、大分(だいぶん)趣を事にします。(「再訪123 愛 LOVE ハンバーグ」・「愛媛グルメ紀行」 548

断面10
この”ハンバーグ”は、極めて柔らかいので”お箸”で食べることができます。


ただハンバーグの断面を撮りたかったので、半分に切り分けるときだけナイフとフォークを使いました。


何枚も画像を採りましたのでハンバーグを切り分けた時には、その断面からは期待の”肉汁”が滴り落ちるというシーンは撮れませんでした。


で、肝心のお味です。このハンバーグの香味料には何を使われていたのか分かりませんでした。多くの場合は”ナツメグ”を香辛料に使いますが、このハンバーグからはナツメグ特有の甘酸っぱい香りはしませんでした。

サラダ7
こちらは、ワンプレート上に配されたサラダです。


ハンバーグ”の味に関する続きです。恐らくこのハンバーグは大量に掛かっているソースで食べさせる趣向かも知れません。そして極めて柔らかいのも特徴の一つでしょう。


「・・・・・・」でもどう表現したらいいものか?今まで味わったことがないタイプには違いありません。

ポテトサラダ8
ポテトサラダは、よく冷やされていて美味しくいただきました。


でも肝心な”ハンバーグ”・・・・何処か?何か?インパクトに欠けるような・・・・


もちろん、普通に美味しいのです。でも感動で唸るほどではありませんでした。

海老9
こちらの”海老”は、湯掻かれてソースが掛かっていますが、いい湯がき加減でした。


ですから頭から尾まで、余すところなく全部美味しくいただけました。


全体には、よくまとまったお料理だと思いました。ただ、何度も何度も通いたいか?と言いますと、多分通うことにはならないでしょう。


勿論と言いますか、当然といいますか、この味にハマって何度も何度も足を運ぶお客様がいらっしゃっると思います。


特に、甘いモノがお好きな方にとっては貴重なお店になることでしょう。





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「再訪 164 喫茶 ドン ルーカス」・「愛媛グルメ紀行」 610

今日は、2011年4月6日以来2年半振りにお訪ねした、紅葉町の石手川に沿って東西に走っている土手の道にある”喫茶 ドン ルーカス”さんをご紹介しましょう。「キッサ どん・るーかす」 真っ当な「B級グルメ店」・28


今回再訪してご紹介する気持ちになったのは、昨日ご紹介した”オルシヴァル”さんでいただいた”ハンバーグ”の影響です。


何故かと言いますと、”喫茶店のハンバーグ”ってどうなんだろう?という気持ちにさせられたからです。

玄関1
こちらがお店の玄関です。石手川に沿って、東西に走る土手の道路から撮影しました。


このお店は”愛媛グルメ紀行”でも28番目にご紹介したお店です。つまり、このシリーズを書き始める前から知っていたお店です。


子供が小さかった頃の、約4年余りこの近くに住んでいましたから、日曜日など妻とモーニングを食べに行ったりしていたお店です。

店内2
これが、店内の2階席から玄関を見たところ。


2年半前に来た時もお店の方にお聞きして分からなかったのが、開店された年。「ソウヨナー・・・・・・40年はもう経っとると思うけど、詳しいことは忘れた!」というお答えでした。


今回は店名の由来をお聞きしてみました。すると「・・・・・・・ウーーーーン、それ聞かれるよ弱いンヨナー!初めは単に”ドン”というお店やったんよ!」


「で・・・・・お店を改装した時から”ドン ルーカス”になったんやけど・・・・余り意味は無いんよ!時々お客さんに聞かれるんやけど・・・・・」っと。

石手川公園3
これが、お店から”石手川”及び”石手川公園”を臨んだ風景です。


これが、季節が春になりますと、先ずは石手川の土手全体に”菜の花”が咲き始め、菜の花が終わることには一斉に””(ソメイヨシノ)が咲き誇ります。


このお店は、居ながらにして”花見”ができるという絶好のポジションに立地しています。石手川公園内は、ジョギングする人、犬の散歩をさせる人、スケッチを始める人、鳥達を撮影する人など様々な光景を見ることが出来ます。

メニュー4
こちらがお店の”メニュー”です。このお店は、昔から”手作りハンバーグ”を”ウリ”にしてきたお店で、”喫茶店でハンバーグ”というパターンでは老舗のお店です。


でもこのところ、ずっと一番注文が多いのが”日替わりランチ”です。概ね9割以上の方が注文なさっています。日替わりランチのお値段は735円です。これは2年半前と変わっていません。


客層は、勝手知ったる常連のお客さんが殆どです。若いお客さんは、郊外の洒落た喫茶店に流れているようです。

サラダ5
さて、ワタシは今日の目的である”喫茶店でハンバーグ”を再確認したいと、”きのこハンバーグ”を注文しました。お値段は、1260円です。かなり強気のお値段設定。


サラダは標準装備、その他”ご飯と味噌汁”、或いは”スープにパン”の何方かを選べます。ワタシは当然に”ご飯と味噌汁”をチョイスしました。


サラダは何処と行って代わり映えはしませんが、素材が新鮮なのでパリパリ感を味わえます。

きのこハンバーグ6
さあて、これが注文した”きのこハンバーグ”です。昨日いただいた”オルシヴァル”のハンバーグに比べると、大きさが一回りか二回り小さい。


でも今の私にとっては、この程度のサイズのほうが「残してはいけない!」という強迫観念に襲われずに済むのでありがたい。


”きのこハンバーグ”の”きのこ”とは、エノキとシメジでした。それに手作りのデミグラスソースがタップリ掛かっています。

ハンバーグ7
調理を担当しているのは、厨房の中で奮戦されている”ドン”こと店主さん。もう超ベテラン。


町内のお祭りなどには、捻り鉢巻で地域のお世話を長年に渡って担っておられます。言わば、この地域の””です。


その他は店主さんの奥さんと娘さんの3人でお店を切り盛り。三人が騒然となる程には、お客さんが集中するお店ではありませんので、実にユッタリ・のんびりランチタイムを過ごすことが出来ます。

ハンバーグ8
肝心の”喫茶店でハンバーグ”のお味です。これが・・・・・濃ーーーーーーーい!んです。


超濃厚なデミグラスソースの味に、思わずむせ返りそうになりました。これなら、ご飯がすすむと思います。


最近出来たお店では、”塩分摂り過ぎ”と言われるのを避けて、もっと穏やかな味付けにすると思います。


”オルシヴァル”さんでも感じたことですが、”喫茶店でハンバーグ”という場合、ハンバーグのお肉の味を堪能するというよりも、ソースを含めて全体で味を整えるという傾向に・・・・。いやいやたった2店舗を食べてみて、そんなこと断定は出来ないことは百も承知です。


ただハンバーグ専門店で、お肉屋さんが運営されている”愛 LOVE ハンバーグ”さんの出される”ハンバーグ”にはソース類は一切掛かっていない。ソースを付けなくてもお肉の旨みだけで美味しい。(「再訪 93 愛 LOVE ハンバーグ」・「愛媛グルメ紀行」 497


その時のハンバーグの画像は以下の通りです。

黒丸7
まあ、お値段が違うではないか!っと言われればそれまでですが。


ソースは別皿に用意はされていますが、最初から最後までソースに頼ることはありません。

温野菜9
さて、こちらは温野菜ですね。


インゲン、人参、大根、そして豆腐です。この豆腐は、まるで”豆腐ステーキ”のように下部が焦げていました。でも、不思議、焦げていても美味しかった。


熱く熱した鉄板にハンバーグを乗せて提供することの問題点は、プレートの熱でハンバーグが過度に焼けて肉の旨味が詰まった肉汁が直ぐに蒸発してしまうこと。


ですから、専門店ではハンバーグと鉄板の間に太めのモヤシなどを敷いて、それを防止する工夫がなされています。東石井にある”北斗七星”さんでも、同じ工夫がされていました。

完食10
でも、このお店はワタシにとっては若い頃の思い出のお店。


ソースが濃厚過ぎて、肉汁も乾いていましたが、綺麗サッパリ”完食”しました。


お料理は、単に””だけで判断して食べているものではないことの証のようなお店であり味でした。




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「再訪 165 レストラン レンガ屋」・「愛媛グルメ紀行」 611

今日も”ハンバーグ”特集の一環です。今日は”ハンバーグレストラン”の草分け的老舗の”レストラン レンガ屋”さんをご紹介しましょう。


場所は、中央通を北条の方に北進する国道196号線沿いの西側ある、問屋町の「松山市中央卸売市場・中央市場」の入り口近くです。


前回ご紹介したのはもう2年半前のこと、2011年4月4日でした。(「レンガ屋」 真っ当な「B級グルメ店」 ・26


愛媛グルメ紀行”シリーズでもまだ26番目のお店で、それ以前からお店の存在は知っていたというお店です。

玄関1
このお店、文字通り”レンガ造り”で目立ちますから、松山にお住まいの方なら一度や二度は目にされた方が多いと思います。


もうこの辺の、一つの風景として溶け込んでいるお店でしょう。


お店は、オーナーシェフさんとその奥様の二人でやっておられます。


メニューの二本柱が”ハンバーグ・ステーキ”と”ステーキ”です。

店内2
店内は広く、ゆっくり30人は入れるでしょう。


椅子席も5人掛けが中心で、テーブル間の配置もユッタリしたスペースに配されていますから、ノンビリゆったりと食事を堪能できる環境です。


ただ、メニューの大半は”ハンバーグ・ステーキ”のメニューで、他には”ステーキ”のメニューが幾つか。


メニューを思いっきり絞りこまれておられますのと、それぞれの単価が概ね1000円を超えます。しかもこの夏は異常な高温が続きました。

メニュー3
その意味で、「昼間からお肉をモリモリ!」という雰囲気にはなりにくいのでしょう。


お客さんの数が、以前に比べるとちょっと減っているようにお見受けしました。もちろん、たたまたこの日に限って!ということかも知れません。


このところ、喫茶店でいただく”ハンバーグ”と、その”専門店”ないしは”洋食屋”さんでいただく”ハンバーグ”を食べ比べています。


前回は”レンガ屋”さんの基本メニューである”ハンバーグセット”をいただきましたので、今回は”和風ハンバーグセット”を注文しました。お値段は1000円(内税)です。

和風ハンバーグランチ4
上の画像が”和風ハンバーグセット”と名付けられたものです。その内容は200gの”ハンバーグ・ステーキ”と温野菜がワンプレートに。


それとお味噌汁とサラダとご飯とお漬物が付いています。


このお店は、ハンバーグを焼いた鉄板プレートの上に乗せては供されません。それは、このお店の”ハンバーグ・ステーキ””の焼き方への拘りからだと推察します。

和風ハンバーグ5
このお店の”ハンバーグ”を、ワザワザ”ハンバーグ・ステーキ”と表記するのは、ステーキを焼く感覚でハンバーグも焼いておられるからです。


つまり、このお店の焼き加減の基本は”レア”(中心部が生の状態)で焼いて供せられます。


ですから、それを焼いた鉄板プレートの上に乗せて供すると、折角の”レア”状態が焼けすぎてしまって、直ぐに”ウエルダン”状態になってしまいます。それを極力避けたいがために、普通の平皿で供せられるのです。


当然に肉の表面は焦げていますので、その香ばしい香りが食欲をそそります。もちろん”レア”が苦手な方は、申し出れば最初から”ウエルダン”で焼いていただけます。

サラダ6
サラダも、供せられるまでは冷蔵庫で冷やされています。そこにオリジナルのドレッシングが掛かって出されています。


手抜きしない、心のこもった繊細な”サラダ”です。


生野菜が新鮮なので、パリパリとした食感が楽しめます。

温野菜7
付け合せの”温野菜”です。人参と大根とタケノコの煮物です。


それに”春雨ミニサラダ”も付け合わせられています。


人参もキチンと面取りの包丁目が入り、ちゃんとした出汁で美味しく煮てあります。それはタケノコだって大根だって同じことです。


小さなところにも仕事がされているお料理は、料理人さんの誇りがにじみ出ていて、それに出会えると嬉しいものです。

アップ8
さあて、肝心の”ハンバーグ・ステーキ”です。200gのハンバーグは分厚く形成されています。


これはハンバーグの中心部をレア(生)で仕上げる意図でしょう。お肉を生で出せるということは、余程お肉に自信がないと出せないでしょう。”伊予牛”を使っておられます。


今回は”和風”を頼みましたから、ハンバーグの上には大根おろしが掛けられています。それに”ポン酢”が別の器に用意されています。


先ずは、大根おろしの掛かっていない部分をお箸で取って食べてみました。肉自体が「旨ーーーーーい!


そして次には大根おろしだけを付けて食べてみました。大根のピリっとした刺激と辛さがお肉を更に引き立ててくれました。いいコンビです!

断面9
ここで、”ハンバーグ・ステーキ”を半分に割って、その断面を見てみました。


このお店はハンバーグをお箸でいただけるので、ナイフでスパット切ったような切り口にはなりません。


やや乱雑な切り分け方になりましたが、でもハンバーグの中心部はレア(生)であることが見て取れます。赤いでしょう!


そもそも、肉自体が美味しいハンバーグは、何も付けなくても美味しいし楽しめます。ですから、このハンバーグ、何も付けずに、大根おろしを付けただけで、そしてポン酢をちょっと付けていただきました。三種の楽しみ方が出来ます。


ハンバーグ自体の味付けは、”愛 LOVE ハンバーグ”さんのそれより幾分薄いというか、シンプルです。やはりスースがあったほうが美味しくいただけるという味付けの様に感じました。

ご飯10
ご飯は、一粒一粒が粒だっていて、色艶も見事です。


このお米”木村農場”生産のお米で、銘柄は”ヒノヒカリ”を使っておられます。


店主さんに「この”木村農場”はどこにあるんですか?」っとお尋ねしてみました。


すると「ええ、垣生なんです。垣生で僕の同級生が、早期退職して米を作ってるんですよ。それを使っております!」と笑顔で。道理で、お店でも精米したお米が買えると書いてありました。


このお店、今年で37年目の秋を迎えられました。(前回の記事は1年間違っていました)




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「再訪 166 キッチン・ファミーユ」・「愛媛グルメ紀行」 612

今日は、今週の”ハンバーグ”特集の最後のお店をご紹介しましょう。それは、空港通りの”コマツ愛媛”がある信号を南に折れて、県道砥部伊予松山線を余戸方面に進んだ進行方向に向かって左側にあります。


お店の名前は、フランス語で”家族”を意味する”キッチン・ファミーユ”さんです・


このお店は三度目のご紹介で、最初は2011年9月7日にご紹介しました。(「キッチン ファミーユ」 ・「愛媛グルメ紀行」 125


再訪したのは2012年11月6日でした。(「再訪58 キッチン・ファミーユ」・「愛媛グルメ紀行」411


元々更に再訪予定でしたが、再訪の背中を押していただいたのは:”おーちゃん”さんの以下の記事でした。(続けてファミーユ、日替りランチに大満足

玄関1
こちらが、県道砥部伊予松山線沿いにあるお店の玄関です。装飾的なものは一切ありませんので、潔いほどに目立たないお店です。


ワタシは方向音痴なので、3度目の訪問でも一度お店の前を通りすぎてしまい、途中で引き返しました。


この地にお店を出されて、今年で8年。すっかりこの地に馴染んで、今や地域の”洋食屋”さんの””的な存在になりました。

店内2
こちらが、天井が高くて開放感あふれる店内の様子です。


ワタシがお伺いしたのは、土曜日の午前11時30分。椅子席、座敷席は全て満席でした。おおよそ20名のお客さん。


ワタシはいつもの通り一人ですから、当然にカウンター席に。そのカウンター席も直ぐに満席になりました。


このお店に集うお客さんの特徴は、全てが家族或いはカップルで締められているということ。ワタシの様な初老の一人客なんて、このお店は稀でしょう。

メニュー3
こちらが”ランチメニュー”です。でも、お客さんの8割り程度は、その日の”日替わりファミーユランチ”を注文されています。お値段は850円です。


そのお値段が信じられないくらいの盛り沢山のメニューなので、皆さんがこぞって注文されるのはよく理解出来ます。


ワタシも前回はそれを注文し、長方形のワンプレートに目移りする様な4種のお料理が並んでいて、それにスープとご飯が付きます。採算なんて合っているのでしょうか?


今回お訪ねした目的は”ハンバーグ”でした。でも、単品で”ハンバーグ”が用意されているのはディナーメニューだけ。


止む無く、ハンバーグが入っている”Bランチ”を注文。お値段は800円です。

スープ4
注文した”Bランチ”が出てくる前に”スープ”が出されます。このスープ”コンソメスープ”です。


浮身は、キャベツ、人参、ズッキーニ、パプリカ、それにパセリの微塵切りです。


まさに、”スープの王道”です。スタンダードがシッカリしていると、メインのお料理の水準を推察できます。チキンブイヨンのスープは黄金色でした。

パスタとハンバーグランチ5
さあて、これが注文した”Bランチ”の全容です。


4種のお料理がワンプレートに配されて供せられました。メインは二品。


先ず一品は”ハンバーグ”です。そしてもう一品は”ツナとブロッコリーのトマトソースパスタ、ハーフサイズ”です。


残りの二品の内の一品は、新鮮な”サラダ”で、最後の一品は何か?のフライでした。さて、何のフライなんでしょう?


意表をつく内容は、最後のお楽しみ。

パスタ6
先ずは”ツナとブロッコリーのトマトソースパスタ”です。量はハーフサイズ。


どうです!実に具沢山。確認できただけで、ツナ、ブロッコリー、赤と黄色のパプリカ、ズッキーニ、トマト、キヌサヤ、そして粉チーズです。


そのバランスたるや、憎い!実に憎い!文句の付けようがないのです。ただただ唸りながら箸で啜るだけ。

ハンバーグ7
こちらがメイン二品の中の一品である”ハンバーグ”。これは逸品と言っても過言ではないでしょう。


やや焼きすぎの感はあるものの、「肉が旨い!」。野菜も瑞々しくて旨い!ソースとの相性も文句なし!


本来は、”ハンバーグ”を単品で頂きたかったけれど、このメニューに全く不足も不満もない!

サラダ8
こちらは、焦がしたオニオンがアクセントになっている、スパイシーな”サラダ”。


これだって、一体幾つの素材を使っているのだろう???


このお料理全部に使われている素材の数を想像するだけで、気が遠くなってしまう。


もちろん、トマトやズッキーニやオニオンやパプリカ等、上手に使いまわしされているものの、その素材管理だけでも容易なことではないでしょう。ここに、このシェフの意識の強さを垣間見た。

筍と唐揚げ9
さて、冒頭で書いたこの”フライ”、コレって普通は鶏が使われているのでは?っと想像すると思います。


ところが、事程左様(ことほどさよう=そう思ったようには)に”単純”ではなかった。


このお店のシェフの創造性には、完全に脱帽した。

筍と唐揚げ10
フライ”の中身はコレ!


そう、”筍(タケノコ)”だったんです。この結果を予測できた方は、「貴方は調理人の資質がある!」方です。


今からでも決して遅くはない。貴方の感性を生かせる仕事は、そう”腕の立つ調理人”です!


このお店、何度来ても決して後悔させないお店です。




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「愛媛グルメ紀行」を振り返る 79

今週の土曜日も”愛媛グルメ紀行”シリーズを振り返ってみましょう。

今日振り返るのは、昨年の年初めにアップした235号から237号までのお店です。”

先ず最初に振り返るお店は、昨年2月28日にシリーズ235番目のお店としてご紹介した、県道砥部伊予松山線沿いの別府町にある中華料理の名店”中国名菜 桃花”さんです。(「中国名菜 桃花」・「愛媛グルメ紀行」 235

場所は、新空港通りを空港のほうに西進していて、”弁天山トンネル”の手前の信号を北に入って道なりに進んでいると、道路の西側(左手)の”でんえんハイツ”1階にありました

玄関1
”もぎたてテレビ”で店主のシェフが紹介されていましたが、東京で”四川料理”の修業を積んだとか。

そのお父さんと一緒に厨房に入っている息子さんもシェフで、中華料理界では多分日本一有名な”周富徳”さんのお弟子さんとして修行されたそうです。

父と息子がそれぞれ、日本では一流とされる方を師匠に本格的な修行をされた。

言わば、望み得る最高の布陣で臨まれていたのです。

五目ラーメン上4
こちらが、ワタシが頼んだ単品メニューの”五目ラーメン”です。お値段は700円(内税)です。

その他に、単品メニューとして”焼き餃子”を注文しました。お値段は8個で400円です。

”五目ラーメン”には深みとコクがある上品なスープが使われていました。

具材も、エビ、イカ、豚肉、白菜、チンゲンサイ、ニンジン、ネギ等がバランスよく入っていて、スープにはややトロミが効かせてあります。

贅沢な味が堪能できたことは言うまでもありません。

でも、今年に入って突如としてお店を閉められました。閉店された理由、想像がつきません。

従ってこのお店は、非常に残念ながら再訪できません。何処かで再開されることを切に切に望んで止みません。


二番目に振り返るお店は、昨年2月29日にシリーズ236番目のお店としてご紹介した、朝生田町5丁目にある”宇和島郷土料理”のお店”かどや 半兵衛”さんです。(「かどや 半兵衛」・「愛媛グルメ紀行」 236

このお店は、宇和島市に本社や店舗を持つ外食産業で、今の場所で漁師料理と炉端料理と銘打つ”かどや 半兵衛”に店名変更し内装も新たにしたのが、平成20年2月といいますうから比較的新しいお店です。

玄関1
ワタシは、南予出身で、古いことを書けば”旧宇和島藩”の領地だった町に育ちました。

ですから”宇和島郷土料理”のお店と銘打っているこのお店に、以前から関心がありました。

郷里で、お祭りなどに出されていた懐かしい料理が食べられるかも知れないと期待して。

日替わり上5
カウンター席に座ってメンヒューを開いて驚きました。メニューの中で、1,000円以下のものを探すのが難しいのです。

全く普通のサラリーマンですから、やはり昼ごはんに1,000円以上出すのは抵抗があります。

そこで、とっさに入り口にサンプルとして置いてあった”本日の日替わりランチ”を注文してしまいました。それが画像のものです。

出てきたのは、何と、普通の”酢豚定食”だったのです。

何で?”宇和島郷土料理”と大々的に銘打ったお店のランチが”酢豚”なの????っと。

それについている”うどん”・・・・・・・・言葉が出ませんでした、余りにもお粗末で。

当然、二度と再訪しません。シェフのお料理に対する意思が全く見えませんでした。


最後にに振り返るお店は、昨年3月1日にシリーズ237番目のお店としてご紹介した、伊予市下吾川の伊予鉄郡中線沿いにある”中華料理 東龍”さんです。(「中華料理 東龍」・「愛媛グルメ紀行」 237

場所は、県道伊予松山港線沿いの”新川駅”から少し南に行ったところです。

玄関1
表の看板にも書いてある通り、この地で開店して今年で11年目(今現在では12年目)になります。

この辺りでは、もうすっかりお馴染みのお店になりました。お昼を回ると、次から次へと作業服スタイルのお客さんが入ってきます。

お客さんの9割が頼んでいたのは”サービスランチ”700円です。全部で8種のメニューから2品選びます。

ランチ5
こちらが注文した”サービスランチ”です。

選んだ2品の他には、野菜サラダとマカロニサラダに漬物、そしてスープです。

このお店の特徴はご飯がお代わり自由で、しかも店内に置いてある大きな炊飯ジャーから各自が勝手についで食べるというシステムになっていること。

ですから作業服姿の若者達は、何度も立ち上がってジャーの前できままにお代わりをしていました。

塩分補給とでん粉補給で、午後からの作業にエネルギーを発揮するタイプにはありがたいお店でしょう。

随分割安で、量も十分です。働くものの味方として、今後も続けていただきたいお店ですね。

ただ、再訪はしません。やはりランチに松前町は遠いからです。




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「松山市の地名・町名由来」・ 「枝松町・拓川町他」 30

松山市の地名・町名由来」の第30回目は、その地域で名を成したり功績があった人名に因むという共通性を持っている「枝松」(えだまつ)と「拓川町」(たくせんちょう)、その他同様の由来がある所をご紹介しましょう。

「枝松」(えだまつ)は町の表示がなくなり1丁目~6丁目まである町になりました。


「枝松」は、この地に用水路を作り水不足解消と農業振興に大きな功績を残した”枝松太郎光栄”(えだまつたろう みつえい)の名前から「枝松町」となりました。


枝松光栄”は、中世期の伊予国守護職であった”河野氏”の家臣です。


「枝松」が当時属していたのは”桑原郷”であり、その”桑原郷”は一面の桑畑でした。そして地域の百姓たちは”養蚕”を主要な業としていた他、麻や麦や野菜等を作っていました。


なお「桑原」についての地名由来は、今年の8月5日で採り上げています。(「松山市の地名・町名由来」・ 「桑原」 19


現在のように整然と田園が広がる風景ではなく、殆ど原野に近い状態で、その中で細々と”養蚕”を続けていたのです。

枝松町標識
この画像は、現在の「枝松」を示す町名標識です。さて、”桑原郷”が長い間原野の状態で放棄され続けてきた原因は、水不足です。当時の”桑原郷”には””がなかったのです。


近くに、昔は”井河”と呼ばれていた”石手川”があって、溝ノ辺の”岩堰”(いわぜき)までは満々と水を湛(たた)えていましたが、岩堰の大岩盤に行く手を阻まれ、当時の”井河”(現在の石手川)は石手寺前から流路を西にとり和気方面に流れていたのです。


毎年の決まったような”旱魃”(かんばつ)に長年泣かされ続けてきた”桑原郷”の人達は、”井河”までの約4kmの”井手”(いで=農水路)を掘削する悲願を立てました。


それからです、原野に未来を求めて、早朝から日没まで鋤鍬(すき・くわ)を渾身の力を込めて振るい続け、汗と涙と幾多の犠牲の上で”井手”の完成を見たのです。この井手を”草場井手”と呼びます。

井手若狭守石碑枝松由来2
農民たちの必死の努力が実を結び、”桑原郷”の今日の農業の繁栄を迎えることができました。


それらの記録に依りますと、草場井手は溝辺から枝松方面に河水を引くもので、”枝松太郎”と”枝松三郎”によって成し遂げられたとあります。


更に”枝松太郎”と共に実質的な差配を振るい活躍したのは、伊予国守護代”河野氏”の家臣”松末美濃守”の旗本組衆”井手若狭守”(いで わかさのかみ)でした。なお”松末”の町名由来や”井手若狭守”の事跡については8月12日に採り上げています。(「松山市の地名・町名由来」・ 「松末・久万ノ台」 20


「桑原」と「松末」の町名由来を書いた上の二編を併せて読んでいただくと、より具体的にご理解いただけると思います。


なお上の画像は、現在の”桑原保育園”の隣地に建てられている”井手若狭守奥城の碑”です。

井手若狭守石碑枝松由来3
この”井手若狭守奥城の碑”がある所には、元々”建速素盞嗚命”(たけはや すさのおのみこと)を祀る”井手神社”がありました。(建速素盞嗚命のことを書き始めると長くなるので省略しますが、日本神話に登場します)


その”井手神社”は明治42年4月25日に、現在の桑原5丁目にあります”須賀神社”に合祀されました。


その跡地に”井手若狭守奥城の碑”が建てられたという訳です。

須我神社4
なお上の画像が、桑原5丁目にあります”須賀神社”です。


現在桑原や枝松にお住まいの方でも、かなりのご長老の方でないとこの”須賀神社”の存在と、その場所のことは知らない方のほうが圧倒的に多いでしょう。


車で通りすがりに見ることができるというものではなく、探しに探して、細い道を迷いに迷った末にやっとたどり着きました。


このシリーズを書いています喜びは、こうして隠されたようにひっそりと潜んでいる”歴史的云われ”のある施設とか寺社を探しだして出会うところにもあります。

拓川町バス停5
上の画像が「拓川町」(たくせんちょう)を示す、伊予鉄バス停表示版です。


この「拓川町」は、正岡子規の叔父さんの”加藤拓川”氏がこの地に住んでいたことから付いた町名です。


加藤拓川”という人は、安政6年(1859年)に松山藩士”大原観山”の三男として生まれました。正岡子規との関係は、加藤拓川のお姉さんが子規の母です。


父の観山は貧しい中、江戸の昌平校に学び、松山藩に帰った後は藩校である”明教館”の教授をしました。(”明教館”は、今の松山東高等学校校庭に残されています)


その加藤拓川は、17歳で上京し現在の東大に入学しました。当初はジャーナリストを目指しましたが、総理大臣をしていた友人の”原敬”の勧めで外交官になりました。外務省を退職するまでは波瀾万丈の人生を送った人です。

相向寺山門6
外務省を退官した後、明治41年(1911年)勅選貴族院議員に、その後は松山出身の衆議院議員になりました。


しかしその後、請われて第五代松山市長になりました。大正11年(1922年)のことです。


拓川の松山市長時代の業績には、城山を陸軍省から払い下げを受け”市民公園”を作り、今の”松山大学”(当時は、松山高等商業学校)の創立に奔走したことが挙げられるでしょう。


大正12年、食道癌で亡くなりました。


上の画像は、石手川沿いにある”相向寺”です。

加藤拓川墓所7
この”相向寺”に拓川の墓が分骨されて出来ました。画像がそれです。


これは、松山発展に寄与した彼の偉業を顕彰する意味で、拓川町がここに分骨して墓所を設け、町名も今の「拓川町」に変更しました。



その他に人名のついた町名には「永木町」(ながきまち)があり、”永木善左衛門”という武将の屋敷があったことから名付けられました。

一方、江戸時代にはこの地に”材木置場”があり、そこから「永木町」となったという説もあります。

ただし、今年7月8日に「千舟町」(ちふねまち)の町名由来を書きました。(「千舟町由来 15」・「再訪 128 ラ・セーラ 」・「愛媛グルメ紀行」 554

ここで、「永木町」の西隣りの町である「湊町」「千舟町」には、三津港と結ぶ水運があったことに触れました。当然この水運を利用して材木の運送があったと考えるのは極自然のことで、”材木置場”から「永木町」となったという説のほうが説得力があるように思います。


更に、「神次郎町」(じんじろうまち)は、昔この町に住んでいた”吉金神次郎兵衛”に因んだと言われています。


なお次回の「松山市の地名・町名由来」の31回は、「明神丘町」「権現町」「内宮町」等を、ご紹介します。





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「再訪 167 内子町 片岡食堂」・「愛媛グルメ紀行」 613

今日は、2012年5月30日に”愛媛グルメ紀行の300号”記念としてアップした、喜多郡内子町にある老舗中の老舗”片岡食堂”さんを再度ご紹介しましょう。(「内子町 片岡食堂」・「愛媛グルメ紀行」 300


もちろん”再訪リスト”には入れていたお店です。ところが今年の猛暑・酷暑で、遠出する気力を失っていました。


その重い背中を押して頂いたのは、今年7月30日に初めていただいたあるコメントでした。

内子座1
上の画像は「国選定・重要伝統的建造物群保存地区」に指定された”内子町八日市護国伝統的建造物群保存地区”の現在の様子です。


さて、上に書きました初めてのコメントの書き出しはこうでした。「今年の夏休みに6泊7日で松山1人旅をする30代男性です。松山の美味しいお店を検索するのに、このブログは最適ですね!『真っ当なB級グルメ店』から全て拝見させて頂きました」っと。


この時点で、”愛媛グルメ紀行”は既に567号でした。それを、彼は2回に渡って全編を読み直したとありました。


愛媛の人が書いているブログで初めて出会ったのは、ブログ友:”ファットマン”さんだったそう。


彼は地方へ行って、その夜に地元の”飲み屋”さんをはしごするのが好きだということで、そこで彼は6泊7日旅の夜の”飲み屋”を探していて、そのついでに昼飯情報としてワタシのブログに行き着いたとか。

旧映画館2
上の画像は大正14年4月13日に、内子町の徳田徳三郎氏他8名の発起で建設された”旭館”という”活動写真館跡”(今でいう映画館)です。


さてその彼が、松山空港に降り立ったのは9月5日(木曜日)でした。道後にある6泊で1万円という雑居部屋に荷を解き、伊予鉄電車道後温泉駅でワタシとの”リアル”での初対面を果たしたのも。


彼は、その土地土地の公共交通機関か徒歩、或いはレンタサイクルという移動手段を使って様々な土地や県を廻ってきたそうで、ワタシの様な”ブロガー”とリアルに会うのは初めての経験だとか。

内子座3
上の画像は、元々大正5年に建てられた”内子座”という歌舞伎小屋で、昭和60年に再建されたものです。

その彼が、愛媛の地で訪れたい所や昼ご飯を食べたいお店をリストアップしたスケジュール表を、メールの交換で入手していました。

その中で、公共交通機関やレンタサイクルだけでは廻りきれないと判断した先だけを、ワタシの車でご案内したという訳です。主には、”松山市内の八十八ヶ所寺”や種田山頭火終焉の地”一草庵”、更には”内子町町並み”と”大洲市”などです。

つまり”内子町”に来て”八日市護国伝統的建造物群保存地区”を見て回り、”片岡食堂”に行ったのは彼の希望でした。

インターネットの世界で見た記事にコメントを書いて、そのブログの書き手とリアルで会って食事を共にする。

考えてみましたら、アメリカ・ロサンゼルスに在住の”Kaoriさんご夫婦”(ご主人はドイツ人)とブログの世界で出会って、今年初めて松山市内でお会いして食事もしましたから、ワタシにとっては特殊なことではありません。

ワタシの”愛媛グルメ紀行”は”ご縁”探しの旅です。その”ご縁”が、今回は神奈川県の青年とつながったということです。

玄関4
これが久しぶりに訪れた”片岡食堂”です。前回は一人で来ましたが、今回は神奈川県の青年とともにお訪ねしました。


平日のお昼でしたが、地元の夫婦お二人と、同じく地元の親子3人。それに遠方から来たと思われる男性一人客がお店にはいました。

メニュー6
こちらが、前回の記事でもご紹介したこのお店の”メニュー”の全てです。


メニューの内容もお値段も、1年4ヶ月前の前回の訪問時と同じです。


彼はワタシのブログを読み返して、この”片岡食堂”の”中華そば”がどうしても食べたかった!っと。

中華そば4
これがワタシが前回いただき、今回は神奈川の青年が注文した”中華そば”、お値段は500円(内税)です。


彼はこれが出されるなり、クンクンと香りを嗅ぎ「ウフーーーーーー!いい香りですねーーー!!」っと一言。


そしてスープを啜るや「アアアア・・・・・コレだったんですねー!これは・・・・・・」っと、後は言葉が続かない。


そして麺も啜った後で、ようやく「旨~~~~ーー~~~~い!!」っと、声を絞り出した。


「こ・・・・・この・・出汁は???」っとも。「ウン、瀬戸内海のイリコ出汁だよ」っとワタシ。


その二人の光景を、不思議な動物でも見るかのように覗きこむお店の女将さん。

なべ焼うどん7
こちらは、来る前から注文を決めていた”なべ焼うどん”です。お値段は550円。


こちらからも、イリコ出汁のいい香りが漂ってくる。鼻孔がビビッと瞬間に反応した。


具材は蒲鉾と揚げ巻、卵、豚バラ、刻みネギだけと、至ってシンプル。飾り立てたものなど一切ない。

なべ焼うどん8
不思議そうに二人の遣り取りを覗きこむ女将に、神奈川県の青年を紹介しこのお店に来た経過をかい摘んで説明した。


それでも「神奈川からって・・・・・・・・・・エー・・・・・」っと女将は、事態を飲み込めない様子。無理もない。


そして女将、極めて申し訳なさそうな真剣な表情で「あああ、ドーーーショ!せっかくトーーーークから来て頂いて、それで美味しゅうなかったら・・・・あああああ、どーーーーーしょ!」っと。


「いやーーーーーー、そんなことありません。すっっごく美味しいです来てよかったーーーーー!」と、彼は満面の笑み。


「えーーー、ホントウヤロカー?それやったら嬉しいんやけど」っと女将、まだ半信半疑。


「まあ彼の、あの蕩けるような目を見てやって下さいよ!あれは嘘の目ではないでしょうー!」っとワタシ。


ここで3人が一斉に爆笑!「ウンウン、嘘やないねー!」っと女将の安堵した顔が何とも可愛い。

麺10
それを厨房の奥から心配顔で覗いていたご主人にも、笑顔が広がった。

お聞きしてみると、今年で内子町の監査役も4年の任期を終えるという。

「デモナー、やっと公職を降りれるとおもったらナー、今度は町内会の色んな役が待っとるンヨー!今までは地方公務員やゆーーて、堪(こら)えてもろトッタンヨー。でももうイケン!逃げれんのヨー」っと、女将はあくまでも明るい。

「ウンウン、そりゃー、地元におるんやけんねー、仕方ないでしょうー」っとワタシ。

神奈川県の青年のワタシの印象はというと「標準語でしゃべる方だと思っていたら、アノー、方言で喋られる方なんですね!」だった。

書き言葉としゃべり言葉は違って当たり前なのですが、ワタシの文章だけを読んで来た彼には奇異なことだったらしい。

さて、これでまた”新しいご縁”で結ばれた。ありがたいことです。





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「再訪 168 ストロベリーキャンドル」・「愛媛グルメ紀行」 614

今日からは、久しぶりに”日本の洋食”分野を巡ってみましょう。今年の酷暑を何とか乗り切って秋に入り、落ちていた食欲も少し戻ってきました。


暑い盛りは、”冷たい麺”だけを食べて過ごしていました。よくぞ、この坂を越えられたものと思っています。

さて今日は、立花3丁目の国道33号線沿いのある街場の洋食屋さん”ストロベリーキャンドル”さんの三度目のご紹介です。

一番最初は、2011年6月10日でした。(「ストロベリーキャンドル」 真っ当な「B級グルメ店」 63

二度目は、2012年11月2日でした。(「再訪56 ストロベリーキャンドル」・「愛媛グルメ紀行」409

玄関1
お店の、可愛い玄関がこちら。


場所は、伊予鉄横河原線の立花駅から南へ100m余り下り、「愛媛銀行立花支店」の北側にあります。


お店の前にある7台置ける駐車場、何時も満車状態。その日は運良く滑り込めました。

店内2
店内は、相変わらずアットホームな雰囲気に満ちています。


気取った、或いは気負ったところなど一切ありません。店内客の8割を女性で占めるというお店。


今年、確か79歳になるお母さんとそのご家族の3人でやっておられます。今年で15年目です。

メニュー3
多くのお客さんは”日替わりランチ”、お値段780円を頼んでおられます。


今日は、お店に来る前から注文するメニューを決めておりました。なお、前回は”ハンバーグステーキ”180gをいただき、堪能しました。


今回は”グラタン”を注文しました。フロアー係の奥さんが「今日のグラタンは、”シーフードグラタン”です」っと説明されました。

サラダ4
さて、メインのメニューが出される前に必ず出されるのがこちら。


どうですか?実に”威風堂々”とした”サラダ”ではありませんか!この”サラダ”は”日替わりランチ”にも付いています。


”愛媛グルメ紀行”ももう600回を超えましたが、メインのお料理の付け合せに出されるサラダで、ここまで存在感のあるサラダは、以下の2店をおいて他には知りません。


その2店とは、今年の1月22日にアップした”ぐリーンカフェM2”さん(「ぐリーンカフェM2」・「愛媛グルメ紀行」 459)と、今年の10月4日にアップしたばかりの”ダイニングキッチン たゔぇるね”さん(「ダイニングキッチン たゔぇるね」・「愛媛グルメ紀行」 608)です。

サラダアップ5
ただ単に量が多いとか、新鮮だというレベルではありません。


それぞれのサダラ素材が繊細に切られていて、それらは出される直前まで冷やされております。


このお店の特性ドレッシングが、これらの野菜群の味を際立たせる役目を見事に果たしています。このお店、どんなものにも一切手抜きしないという証でしょう。野菜が瑞々しくてシャキシャキしています。

シーフードグラタン6
さてこれが注文した”シーフードグラタン”です。お値段は730円(内税)です。


グラタン”と感じが似ているメニューに”ドリア”がありますね。その違いは何処にあるか?なお、両方のメニュー名、共にフランス語です。


先ず”グラタン”は、魚介類・肉・麺(めん)類・野菜などに”ホワイト-ソース”を合わせ、パン粉・粉チーズなどをかけて焼き皿に入れ、天火で表面に焦げ目がつく程度に焼いた料理です。


一方”ドリア”は、バターライスまたはピラフにホワイト-ソースをかけて天火で焼いた料理です。つまり”ドリア”にはお米が入っていて、言わば”ライスグラタン”とも言います。

シーフードグラタン7
どうです!この上品にフンワリと天火で焼かれた”ホワイトソース”、あくまでも白雪姫のお肌のように清らか。


そして綺麗に、しかも香ばしく焦げ目がついたチーズの香りが一斉に鼻孔を襲います。


早く!サー早くよ!写真なんか撮ってないで、アツアツを召し上がれ!!」と言わんばかりです。

アップ8
チーズの上に振られた”パセリ”は焦げてはいません。絶妙の具合でパセリとチーズが融合しています。


チーズの塩味に、清新なパセリの香りを乗せられた。このバランスは、もう「お見事!」っと言う他ないじゃないですか。


大きめのスプーンで、そっと掬って食べてみました。「フ~~~ン・・・・・・」その後には、言葉が続きません。

まろやかな”ホワイトソース”が、マッタリとして魚介類を包み込んでいます。その”ホワイトソース”に、魚介の旨みが全て馴染んでいるのです。


魚介の中身は、海老や帆立や白身魚などなど。それは個々の味を味わうというより、ホワイトソースと焦げたチーズの香りに乗せて口中に吸い込まれていきます。

ペンネ・リガーテ 9
グラタン”の中に入っている””は、ショートパスタの中の”ペンネ” (penne)でした。

しかも、ペン先のように斜めに切られた筒状のパスタで、表面に波状の筋が入った”ペンネ・リガーテ” (penne rigate)が使われていました。太めのパスタなのですが、ホワイトソースがシッカリと絡んでいますから、丁度いい硬さになっています。

このお店は、サービスの質といいお料理の味といい、そのバランスにおいて最高水準のお店だと再認識しました。

何時もはお元気にお店に出ておられるおばあちゃん、今日はお顔が見えませんでした。そのことをお伺いしますと「ええ、ありがとうございます。母、実は2~3日前にベッドから落ちで、打撲症を負って・・」っと。

「でもお医者さんでレントゲン撮っていただいたら、骨折はしていないと。今は静養しています」っと奥さん。


「それは”骨折”ではなくて良かったですね!どうか、お大事になさってあげて下さいね。そして美味しかったです!ご馳走様でした」っと挨拶をしてお店を後にしました。




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「再訪 169 魚介系らーめん あずま家」・「愛媛グルメ紀行」 615

今日は、二番町通りで大街道よりは東寄りのミツワ第28ビルの1階にあります”魚介系らーめん あずま家”さんの三度目のご紹介です。


初めてご紹介したのは、2011年10月22日でした。(「魚介系らーめん あずま家」・「愛媛グルメ紀行」 154


前回ご紹介したのは、今年の5月22日でした。(「再訪 109 魚介系らーめん あずま家」・「愛媛グルメ紀行」 527

玄関1
今回この時期にお訪ねしたのは、ブログ友:”乱 駆郎”さんの9月5日にアップされた、以下の記事を拝見したからでした。(真夜中の冷やしらーめん 煮玉子入りwww


拝見したその日にお店に向かったのですが、その道すがら10月30日にアップ予定の”かもとり権兵衛”さんの昼間営業再開を見て、そちらに吸い寄せられ訪問日が5日遅れました。

店内2
私の訪問動機は、乱さんがご紹介されていた”夏限定 冷やしらーめん 煮玉子入り”をいただくことでした。


ところが店内の何処を見渡しても、そのメニューが表示してありませんでした。


思わず息せき切って「アノー、確か夏季限定で”冷たいラーメン”がありましたよね?」って店主さんにお尋ねしました。


すると、申し訳なさそうな表情で「あれは3日前に終わったんです。急に涼しくなってきて、もうこれからは出ないだろうとの判断で」っと。

メニュー3
そこで慌ててメニューを見ました。初回訪問では、このお店の看板メニューである”醤油らーめん”をいただきました。そして、その味に驚嘆し2日連続してお伺いしました。


初回訪問の2日目は”特製つけ麺(醤油)”をいただき、1本の記事にまとめたほど気に入ったのです。


2回目(実質3回目)には、”春の限定 あさりらーめん”をいただき、その見事さに舌を巻きました。


そこで今回は、”鰹らーめん”と名付けられたものの中の”あっさりらーめん”750円を注文しました。

鰹らーめんあっさり4
これがその”鰹らーめん・あっさりらーめん”の姿です。


このメニューを注文した時、店主さんは「その”鰹らーめん”も、明日で最後にしようと思っていたところでした」と仰った。


「え???それはなぜですか?」と、追っかけて聞いてみた。


すると「理由は2つあります。一つは、余り売れなかったこと。それと最近メニューの数が増えすぎて、少し整理したいという理由です」と、整然と答えられます。


なおこの店主さんの苗字から、店名の”あずま屋”が生まれました。

鰹らーめんあっさり5
え??売れなかった??」と思ったのは、スープを一口啜った後でした。


ふーーー!これ旨いじゃないですか!特にスープが抜群ですよ」っとワタシ。


「ええ私自身、個人的には好きな味なんです」っと東谷店主さん。


「”鰹らーめん”と銘打たれた理由は?」っとワタシ。


「ええ、ウチは本来魚介系のラーメンスープで、基本は鰹とイリコで採ります。ただその”鰹らーめん”は、鰹の量を特に多くしています」っと。

アップ6
このどっしりとした存在感!スープからは、鰹で採った出汁にいい香りが鼻孔を刺激してくれます。


トッピングサービスとして、通常は麺150g(これでもワタシには多い)のところを増量するか、”煮玉子”を選択できます。


迷わず”煮玉子”をチョイス。このお店の”煮玉子”は、とびっきり美味しいことを知っているからです。

チャーシュー7
この厚めに切った”チャーシュー”2枚は、店主さんが麺を湯掻いている時フロアー係の女性が”バーナー”で炙って準備されます。


ですから、表面だけがこんがりと焼き色が付いていて、しかもチャーシューの脂分が焦げたいい匂いがするんです。

一つ一つ、手抜きすることなく丁寧に作品に仕上げていく。”愛情という手間暇”を、です。

煮玉子8
”煮玉子”だって、予め”トロトロ半熟”に煮られて、殻も剥かれて冷蔵庫で待機しています。


注文が入る都度、一個づつ冷蔵庫から取り出し、麺を湯掻く釜で再度”煮加減”を最終微調整されます。


ですから、その”半熟”の度合いに更にトロミが増して、それはもう絶品の”ト~ロ ト~ロ”が出来上がります。


秒単位で微調整されています。”半熟煮玉子”の白身の表面だけが、箸で摘める程度に煮られているのですが、煮方が秒単位でズレると、箸では摘めない柔らかさ。

麺9
”は、2回目の記事でご紹介した、”春の限定 あさりらーめん”の時に使ってあった麺と同じでした。これは店主さんに確認しました。


つまり”平打太麺”です。先ほども書いたように150gも入っています。


小麦粉がフラボノイド効果で、見事に黄色く発色しています。モッチリして実に美味しい””なんです。

完食10
このラーメンも、バランスの取れた、極めて優れものの作品に仕上がっていました。


それでも、彼(鰹らーめん)はこの業界で生き残れなかった


成績は何時も優秀、何をやらせても卒なくこなせる、顔もいい。それなのに代表選手には選ばれなかった


彼は、内心悔しいに違いない。でも黙ってメニューから外されるまでは淡々と自分の役割を全うしようと心に決めているに違いない。


最後に「店主さん、この”鰹らーめん”、来年も再登場サせてあげて下さいね!」っとお願いしてお店を後にした。後ろ髪を引かれる思いが残った。






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「再訪 170 ちゃんぽん食堂 てっちゃん」・「愛媛グルメ紀行」 616

今日は道後一万町、勝山町の電車通りを北上して平和通と交差する交差点を、そのまま更に北上した県道松山北条線沿いにある”泰州ハイツ”1階に昨年7月にオープンした”ちゃんぽん食堂 てっちゃん”さんの四度目のご紹介です。


9月20日に”愛媛グルメ紀行600号記念”号としてアップした”愛 LOVE ハンバーグ”さんが、4度ご紹介したお店の6店目でした。


つまり4度同じお店をご紹介するのは、概ね100店舗に1店舗です。今日ご紹介するお店が4度ご紹介するお店の7店舗目です。


ただ初めてご紹介したのは、今年の4月17日のことですから、半年間で4回ご紹介するという、ちょっと異例のお店になりました。何故(なぜ)異例の扱いになったのか?は、おいおいお話しましょう。

玄関1
こちらが、上一万交差点から北上したところにあるお店の玄関です。

駐車場はありませんから、近くのコインパーキングに入れてお邪魔することになります。

初めてお訪ねしたのは、今年の4月17日のことです。(「ちゃんぽん食堂 てっちゃん」・「愛媛グルメ紀行」 511

そして2度目は7月26日です。(「再訪 138 ちゃんぽん食堂 てっちゃん」・「愛媛グルメ紀行」 566

更に3度めをお訪ねしたのは、8月20日っでした。(「再訪 149 ちゃんぽん食堂 てっちゃん」・「愛媛グルメ紀行」 580

店内2
こちらが、既にこのブログではお馴染みになった店内の様子です。


この日はお店のカウンター席の一番端で、可愛い女の子がゲームをして遊んでいました。ゲームと言っても”スマートホン”を使ってですよ!まだ小学校には入学していない子が・・・・・


このお店の店主さんご夫婦はまだ二人共お若いのですが、小学2年生のお兄ちゃんを筆頭に3人のお子さんがおられます。


「こんなに小さい子が、既にスマートホンを使いこなしている!」っと、ワタシが驚くと「そのスマホは私のですが・・」っと店主さん、笑顔がはじけました。

メニュー3
さて今までの3回で、看板メニューの”ちゃんぽん”を始めとして”皿うどん・やわ”と”冷やしつけめん”をいただきました。


今回は、気温も下がってきたことだし!っと思って”スタミナラーメン”を注文しました。お値段は630円です。


この”スタミナラーメン”は、”ちゃんぽん”をベースにして、更にそこに”豆板醤”を効かせてピリカラに仕上げられています。これからのシーズンによく合ったメニューです。

スタミナラーメン4
さあて、これが”スタミナラーメン”です。美味しそうに湯気が上がっています。


初めていただいた”ちゃんぽん”と同じ容器に入っています。深い皿です。


これは、「その器を使った理由は二点あります。その一つは、熱々の美味しいスープを冷ましたくないと言う思いからです」と、初めてお伺いした時説明していただきました。


更に「二つ目の理由は、ウチは女性お一人のお客さんもちゃんぽんを食べに来て頂いています。ところが、そういう女性のお客様にとって、口径の広い平皿は、”大食い”だと見られかねないから恥ずかしい、と仰います」と、ちゃんとこのお店に来ていただくお客さんを思いやられた上での選択でした。

スタミナラーメン5
初対面のワタシに、キチンと自分が目指している方向性をご説明なさった。そこが、このお店に魅入られた一点です。

自分が作ったお料理を説明される時の、店主さんのその目の輝きが素敵です!


と、もう一度”スタミナラーメン”をじっくり見ました。まあナント!”野菜のピラミッド”が形成されているではありませんか。


ちょっと箸で野菜群に分け入って、”麺”を掬い出して画像に収めようとしましたが、幾らお箸で深くまでかき混ぜても”麺”が顔を見せてくれません。

茹で卵6
「まあ、これは思いっきり野菜を入れましたね!」っと叫ぶように言いました。


すると店主さんと奥さん、同時に微笑まれた。”してやったり!”という得意の笑顔です。


そして店主さんが「そのお野菜、一度お湯に通しているんです!今度油で炒めた時に均等に炒められるようにするためと、野菜の嵩(かさ=野菜の分量、体積、容積のこと)をお湯に潜らせることで減しているんです」っと。


「ああなるほど!これだけの分量の野菜を生で入れたらとても容器に入りきらない。野菜を直接炒めただけでも、この容器に収まる程の嵩にはなってくれないんですね!」っとワタシ。

アップ7
「ええそうです!このお料理、お野菜をタップリ食べていただきたいんです」とお二人のこぼれんばかりの笑顔が揃う。


主な野菜は、キャベツ、ニラ、モヤシ、キクラゲ、人参などなど。それに具材は、海老、豚バラ、チクワ、カマボコ、イカゲソ等です。


そして、掘っても掘っても””に辿(たど)りつけない。大量の野菜を食べる以外に麺には到達できません。


器の概ね三分の二が野菜群と具材なんです。挑みました。食べました。唸りました。汗もかきました。


お父さん譲りの”豚骨スープ”の旨みと、豆板醤のピリカラにも大満足しました。堪能しました!

麺8
やっと””君が顔を見せてくれました。「おお麺君、君はソコに、底に隠れていたんだね!会いたかったよ!待ち遠しかったよ!」って、そっと声をかけました。

「ところで、神奈川県から旅人君が来なかった?」って、店主さんに声をかけました。

すると、二人が声を揃えて「来ました!来ましたよ!食べた最後の方に<アノーー、じゅんさんの・・・・>って言ってくれて、ア~~あのじゅんさんが話ししていた方・・・」って。

10月15日にご紹介したばかりの”内子町 片岡食堂”さんの記事にも書きましたように、ワタシと”ファットマン”さんのブログを神奈川で見て、それで6泊7日に日程で松山を訪れた青年がおられました。

彼が、お昼や夕食を何処でいただくか?のリストを作っておられましたが、その中にこのお店も入っていたのです。

その彼がこのお店を選んだ理由にも共通していると思うのですが、このお店に来ると”心休まる”のです。”安堵出来る”のです。

我が家に帰ったような錯覚を覚えるのです。半年で4回ご紹介するようになった所以(ゆえん=理由)でしょう。

「ご馳走様でした!」




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「愛媛グルメ紀行」を振り返る 80

今週の土曜日も”愛媛グルメ紀行”シリーズを振り返ってみましょう。

今日振り返るのは、昨年の春を迎える頃にアップした238号から240号までのお店です。

先ず最初に振り返るお店は、昨年3月2日にシリーズ238番目のお店としてご紹介した、千舟町2丁目に古くからある”季節料理 千昌”さんです。(「千昌(松山やきそば)」・「愛媛グルメ紀行」 238

このお店は、元々は”フグ料理専門店”でした。開店したのは今から30年近く前のことです。

ところが、5年ほど前に事情があってお店を3年ほど休み、2年前に再開されました。

玄関1
こちらがお店の”玄関”です。

お店を再開したとき、ここの女将さんは松山市内の千舟町界隈では一種の”伝説”になっていた”かめ やきそば”をメニューの中心にしようとされたのです。

ワタシは、以前の職場の近くに”かめ”というお店があって、そこで”かめ やきそば”という独特の焼きそばを出していたのを食べた経験があります。(今は、そのお店はありません)

そこで、かつての”かめ やきそば”と、看板の”松山 やきそば”との関係を知りたくてこのお店に入ったのです。

やきそば6
さて、これがうわさの”かめ やきそば”を再現したという”松山やきそば”です。お値段は、おにぎりと漬物が付いて550円。

やきそばの上にかけられた、大量の”ヤマキのはなかつお”と”ちりめんじゃこ”が特徴の一つです。

そして、具材は大量のキャベツにタマネギ、ヤマキのはなかつおに解凍したちりめんじゃこ。定番通りです。

そこに、ウスターソースをかけて食べます。でも、麺がモソモソしていて食べにくいのです。

ワタシが食べにくそうに食べているのを見て「そりゃあなあ、まだまだ改善の余地は多いんヨー」と女将さんは正直。さて、改善されたでしょうか。

なお再訪はしません。メニュー数が限られているkらです。


二番目に振り返るお店は、昨年3月5日にシリーズ239番目のお店としてご紹介した、旧北条市の県道湯山北条線(旧国道196号線)沿いにある”北条カザハヤ ラーメン”さんです。(「北条カザハヤ ラーメン」・「愛媛グルメ紀行」 239

結論から言います。このお店で衝撃と言いますか、圧倒的な感動を受けた”塩ラーメン”と出会いました。

玄関1
店主のシェフは、元々は中華料理の職人さんです。

ところが、どうしても”お客様に感動していただけるラーメン”を提供したいと言う思いが強まり、ラーメン店に衣替えして7ヶ月が経過したと言うわけです。

塩ラーメン5
こちらが注文した”旨こく味玉塩ねぎラーメン”です。お値段は、ちょっとお高くて880円(内税)です。

お店の方に勧められて注文したところ、冒頭に書いたとおりの”衝撃・感動”の味と出会ったというわけです。

スープを一口飲んだだけで、しばらく身動きが出来ないほどの感動の味でした。アッサリしているのに、実は濃厚なコクがあります。

そして、スープを含んだときに香る良質な”魚介”の出汁の旨み、丸鶏から取った深みのあるコクが絶妙に合わさっています。

「美味しくて感動しました。”塩ラーメン”がこんなに美味しいとは、今の今まで知りませんでした」とお店の方に伝えると、満面の笑顔が返ってきました。

当然に再訪しました。それは昨年7月11日でした。(「再訪4 カザハヤラーメン」・「愛媛グルメ紀行」 330

しかし、もう”北条カザハヤ ラーメン”さんへは再訪できません。現実の壁は厳しく、今では普通の中華料理店”三宝亭”さんとして再出発されました。


最後にに振り返るお店は、昨年3月6日にシリーズ240番目のお店としてご紹介した、西環状線と旧空港通りが交差する、松山では一番渋滞する交差点の北西角のスロット店の敷地内にある”ラーメン一興”さんです。(「ラーメン一興」・「愛媛グルメ紀行」 240

本来ワタシは”豚骨ラーメン”が苦手ですので、お店の前はよく通るのですが、今までは入る気持ちはありませんでした。

ところが、ブログで知り合った”乱 駆郎”さんのブログで”つけ麺”を採り上げた記事を拝見し、行ってみる気持ちになりました。

玄関1
こちらがお店の玄関です。さて、”博多ラーメン”中心のメニューの中でワタシが選んだのは”つけ麺”です。

つけ麺4
こちらが注文した”つけ麺”で、お値段は750円、安くはありません。

つけ汁レからは、魚介系のいい香りが漂ってきて食欲をそそります。


確かに、あの下品に通じる”魚粉”の匂いはありません。「よし、これならイケル!」っと、その時はそう思いました。

ところが・・・・です。問題はつけ汁ではなく、””そのものにあったのです。

「硬い!」まるで弾力のない”針金”です。

「あああ、あの”バリカタ”ってこれを言うのか!」っと。

ワタシの麺に対する嗜好は、”このお店では徹底的なマイノリティー”(少数派)であることに気が付きました。

従って再訪はしません。やはり、あの固い麺が苦手だからです。




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「松山市の地名・町名由来」・ 「明神丘町・権現町・内宮町」 31

松山市の地名・町名由来」の第31回目は、”寺社”に因むという共通性を持っている「明神丘」(みょうじんがおか)と「権現町」(ごんげんちょう)、更には「内宮町」(うちみやちょう)等の町名由来をご紹介しましょう。


「明神丘」という町は、”新田学園”から”伊予鉄高浜線”を挟んで北東に方向にある””です。この町は実に不思議な町で、松山でもこの町だけの特徴を持っています。

<注>当初の記事では、”伊予鉄高浜線”のことを”予讃線”と間違って書いていました。ある方から、指摘を受けて訂正させていただきます。ご指摘していただいた方に、深甚なる謝意を表するものです。ありがとうございました。

大明神墓地表示1
それは「明神丘」という町の中には、民家が一軒もないということです。この町内に建っている建造物は、”地蔵堂”が1軒と、ある法人の建物が1軒あるだけで、人が居住している民家は1軒もありません。



この「明神丘」にあるのは、松山市営の”大明神墓地”だけです。ですから、この町には町名表示版がありません。(探してみましたが、私が見つけられなかっただけで、実際にはあるのかも知れませんが)

明神丘2
つまりここ「明神丘」は、お墓の町なんです。皆さん,ご存知でしたか?お近くにお住まいの方ならご存知だったでしょう。


この画像は、古三津5丁目にある”三葉幼稚園屋外遊ぎ場”から撮った画像です。


小高い丘が全て墓地です。

大明神墓地3
ここ”大明神墓地”は、古三津町の人たちの墓地を”十八年大明神”と呼んでいたことに由来して付いた墓地名です。


それが「明神丘」(みょうじんおか)の町名由来となりました。


ただし「明神丘」は、その下に”町”も”丁目”という表示も付いていない町で、郵便番号だけはあります。

権現町公園4
さてここは「権現町」(ごんげんちょう)の”権現公園”入り口です。


ここ「権現町」の由来は、この地にかつて”八坂権現”があったことに因みます。

権現町八坂熊野神社山門5
さて、上の画像は「権現町」に現在ある”八坂熊野神社”の山門です。


この”熊野神社”と、「権現町」の由来となった”八坂権現”との関係です。同じものなのか?


ワタシの想像では同じものだと思っています。その理由を以下に書きます。


熊野神社”は、和歌山県に”熊野三山”があることで有名です。

権現町八坂熊野神社本堂6
上の画像は、「権現町」にある”八坂熊野神社本殿”です。


さて”熊野三山”とは”熊野本宮大社・熊野速玉大社・熊野那智大社”の三社からなります。元々日本には”神道”しかなく”八百万の神”(やおよろずのかみ=全てに万物に神が宿っているという考え方)を祀っていました。


そこに”欽明天皇”(きんめいてんのう)の時代(6世紀)に”仏教”が伝来し浸透していきます。そこで、日本では「日本の八百万の神々は、実は様々な(菩薩や天部なども含む)が化身として日本の地に現れた権現(ごんげん)である」という思想が出てきます。これを”本地垂迹説”(ほんちすいじゃくせつ)と言います。


注>上に書きました”天部”とは、インドのバラモン教の神々が仏教に採り入れられて、仏教の守護神となったものを言います。


そこで”熊野神社”も”権現神社”と呼んだり”熊野権現”と呼ぶようにもなったのです。つまり今の「権現町」の町名由来となったのは、画像の”八坂熊野神社”ではないかと考えたのです。

権現町熊野神社石柱
この画像が、上のように考えた根拠を示すものです。「権現町」にある”八坂熊野神社”の石の鳥居の裏側です。


そこには”権現氏子中”と掘り込んであります。つまり、この地域の方は”八坂熊野神社”のことを”権現”(ごんげん)さんと、親しみを込めて呼んでおられたのでしょう。

内宮町バス停表示
さて最後は「内宮町」(うちみやちょう)の由来です。画像は「内宮町」のバス停表示です。


この町の町名由来も、実は古い古い故事に由来しています。それは実在していたのか神話なのか、様々な議論があり真実は分からない時代のお話です。


「日本書紀」に載っている話で、”神功皇后”(じんぐうこうごう)が筑紫(今の福岡県)から玄界灘を渡り朝鮮半島に出兵して新羅の国を攻めたと書かれています。


その際、新羅は戦わずして降服して朝貢を誓い、高句麗・百済も朝貢を約したというのです。これを”三韓征伐”と言います。実存した話ではないと否定する学説が圧倒的に多い話で、ワタシもそう思います。

内宮内外神社画像
その”神功皇后”が朝鮮半島を攻めるときに、瀬戸内海を通って松山にも途中で滞在したとされています。


松山に滞在した時に、その戦勝祈願のために”内宮”(ないぐう)を建てられたことから、この地が「内宮」(うちみや)と呼ばれるようになったという由来です。


その”内宮”(ないぐう)は、現在は福角町の素鵞神社近くにある”内外神社”へ移したために、現在は「内宮町」にはありません。


上の画像が、”内宮”(ないぐう)を移した、福角町にある”内外神社”の本殿です。こんなところに、内宮町に関係した神社があっただなんて、このシリーズを書くまでは知りませんでした。


なお、”神功皇后”の朝鮮攻めにまつわる由来が地区名になったところが、松山にはもう一箇所あります。シリーズの34回目に出てきますので、記憶の端に止めておいて下さい。


次回の「松山市の地名・町名由来」32番目は、「浄瑠璃町」「畑寺町」「太山寺町」の由来をお届けします。








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「再訪 171 ベティー・クロッカーズ」・「愛媛グルメ紀行」 617

今日は二回目のご紹介です。このお店は、2011年6月6日に初めての記事アップしています。(「ベティー・クロッカーズ」 真っ当な「B級グルメ店」 59


それから2年と4ヶ月目の再訪となりました。当初は、再訪しないと決めていたお店です。再訪しないと思った理由は実に単純。お客さんに占める女性の割合が、概ね9割以上というお店なので男性一人では入り辛いということでした。


でも、延べ訪問件数も600回を超えるに及んで、全くそういうことは平気になりましたので再訪したという訳です。


そのお店は、国道11号線沿いの東温市志津川にある”ベティー・クロッカーズ”さんです。

玄関1
こちらが、国道11号線沿いにあるレンガ造りのお洒落なお店です。


ベティー・クロッカーズ”さんは、このお店も含めて4店舗あります。そしてそれぞれに別の呼び名がついていて、このお店は”バーディースクエア・重信”と呼ばれています。


ワタシが2年4ヶ月前にお訪ねした時は、全部で6店舗を展開なさっていましたから、今の時代に併せて均衡を図られた結果なのでしょう。

店内2
こちらが店内の様子。ワタシがお訪ねしたのは平日のお昼少し前でしたが、正午を過ぎると女性客が詰めかけました。


ワタシの前に座っていた若い女性の二人組、その内の一人は赤ちゃんを連れていました。赤ちゃんはソファ型の椅子に横になっていました。若い二人は近況報告に夢中。


なんと!そうしていると、赤ちゃんがソファ型の椅子から床に転げ落ちて泣き出した。若いお母さん「アレレ!○○ちゃん、お母さん話に夢中になっていてゴメンネ!」っと、床から赤ちゃんを拾い上げた。


その後の若い二人、話は延々と続いた。

メニュー3
さてやや度肝を抜かれたけど、気を取り直してメニューを見た。実は、再訪するときに前回訪問の記事に目を通していて、注文するメニューは決めていた。


ランチメニュー”は、全部で6品用意されている。その中で”クリーミードリアランチ”お値段780円を注文した。


このメニューには別の名前も付いていて、それを”あつあつ小エビドリアランチ”と言う。4店舗のお店によって、メニューが微妙に違っていた。

サラダとスープ4
注文したメニューが出される前に、”サラダとスープ”が供せられた。


このお店のフロアー係は全員若い女性で占められていて、しかもその制服は上から下まで黒尽くめ。決まっていた!


”スープ”は”ポタージュスープの冷製”だった。しかもジャガイモのポタージュスープ。この季節、涼しくなったとはいえ、冷たいスープはありがたい。


なお”ポタージュ”とはフランス語で”スープ”の総称を言い、澄んだスープは”コンソメスープ”、トロミが付いているスープが”ポタージュスープ”と呼ばれている。

サラダ5
サラダ”は少量ながら、具材のナント豊富なことと言ったらなかった。まるでお花畑だった。


ラスクにレタスにトマト。その他にもパプリカ、レッドオニオン(紫タマネギ),キャベツやコーンなど色とりどり。


全体に掛け回されたソースも控えめで、お野菜の本体の持ち味を活かす工夫がなされている。


女の子たちが好きな訳です。ワタシのお姉さま世代の4人グループも、このお店では明らかに女の子だ。華やいだ声が弾んでいた。

ドリア6
さてこれが”あつあつ小エビドリアランチ”の別名を持つ”ドリア”だ。


つい先日、10月16日にご紹介したばかりの”ストロベリーキャンドル”さんでいただいたのは””シーフードグラタン”でした。


その時、”グラタン”と”ドリア”の違いをこう書いた。<先ず”グラタン”は、魚介類・肉・麺(めん)類・野菜などに”ホワイト-ソース”を合わせ、パン粉・粉チーズなどをかけて焼き皿に入れ、天火で表面に焦げ目がつく程度に焼いた料理です。>


<一方”ドリア”は、バターライスまたはピラフにホワイト-ソースをかけて天火で焼いた料理です。つまり”ドリア”にはお米が入っていて、言わば”ライスグラタン”とも言います。>と。

アップ7
ホワイトソースの上の”チーズ”が、まだフツフツと湧いている。器は素手では持てない。


ワタシの周囲に、焦げたチーズの香りが充満した。これが実に堪らない。フツフツ、プツプツという音も心地よい。


正に五感の全てを使っていただくに相応しい。さあて、ライスはピラフなのか?それともバターライスなのか?


底までスプーンで掬っていただいたライスは、”ケチャップライス”だった。

海老8
真っ先に”あつあつ小エビ”をいってみた。いやー、小エビと言うより”あつあつ中エビ”っといった感がある。


その”中エビ”をスプーンで掬って取り上げると、チーズが「アッ!イヤ!エビ君と離さないで!!」っとばかりにエビにまとわりついて離れない。


スプーンを幾ら高くさし上げても「絶対に離れないわ!」っと、ノビルはノビル。その執念に脱帽して、「決して離れ離れになんかささないよ!」とばかりに、エビとチーズをまとめて口に放おり込んだ。


その瞬間だった。「アチチチチ・・・・・!」口腔内が火傷した。チーズの執念や怖ろし!


でも、火傷はしたがそれはこちらの責任。実に美味しくいただいた。やや塩気が勝っているとは思ったけど、味がシャントしていて心地よかった。

ケーキ9
帰りに勘定を済ませようと、ケーキ売り場にあるキャッシャーに向かった。そこで不思議な体験をした。


ケーキ群”が余りに綺麗で、しかも美味しそうなので「写真の撮ってもエエ?」っと許しを得て画像に収めた。


その時の事だった。コンデジのファインダーを覗いてケーキにピントを合わせた。最初の一枚目は、画像の様に綺麗に撮れた。


そこで、更にケーキを収めているショーケースに近寄ってピントを合わせようとした時だ。

ケーキ10
え????え・・・・・エーーーー?これは・・・・・・???」っと。


上の画像と更にその上の画像は、ほぼ同じ所を撮った。ところがファインダーを覗いていると、空気が揺らいで見えた。しかも、薄いグリーンの帯、膜が、下から上へと移動しているのが見えた。


今度はファインダーから目を離して裸眼でショーケースを見た。グリーンの帯、膜など見えない。慌てて再度ファインダーを通してショーケースを見た。


間違いなく、薄いグリーンの帯状の膜が下から上へと規則正しく動いていた。この画像!皆さんにはその緑の帯状の膜が見えるでしょうか?


そうなんです!ショーケースの外側の表面を下の帯状の機械を使って冷気を帯状に満遍なく吹き付けていたのです。ショーケースの内側と外側から同時に冷やしていたんです。


薄いグリーンの帯状の膜は、その”冷気”をコンデジが捉えたもの。「ホーーー、空気まで写るんだ!」と。




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「再訪 172 レストラン ランプ亭」・「愛媛グルメ紀行」 618

今日の”再訪シリーズ”は石手川の土手、湯渡橋を西に行ったところの湯渡町にある”レストラン ランプ亭”さんの二度目のご紹介です。


初めにご紹介したのは2011年2月7日、2年8ヶ月も前の事でした。(「ビストロ・ランプ亭」 真っ当な「B級グルメ店」⑬


愛媛グルメ紀行”の13番目にご紹介したということは、それ以前に足繁く通っていたお店ということです。


このところ秋めいてきて、やや”洋食屋”さんに拘(こだわ)りながら通っていますので、”洋食屋”さんだったらこのお店は外せないと思ってお訪ねしました。

玄関1
これが石手川の土手沿いにあるお店です。見かけられた方は多いと思います。


このお店1979年のオープンですから、今年で34年目。松山の洋食屋さんでは、もう立派な老舗に入るでしょう。

店内2
店内は落ち着いて食事を楽しめる雰囲気です。


2年8ヶ月前にお訪ねした時は、確かご主人と奥様のお二人でお店をやっておられたような記憶があります。(記憶違いであればゴメンナサイですが)


今回は若い男性がフロアー係をされていました。ひょっとしたら後継者が育っているのかも知れません。


店内のお客さんは、皆さん勝手知ったる我が家とばかりに、寛(くつろ)いでお食事をされていました。皆さん、このお店をよくご存知の方ばかりでしょう。

メニュー3
前回の記事を読みなおしてお伺いしました。前回注文したのは”えびとほたてのライスグラタン”でした。


そこで今回は、洋食の定番のメニューの中から”エビフライセット”を選びました。


味噌汁とご飯とサラダが付いて1000円です。最近”ハンバーグ”を集中的にいただきましたが、少し路線を広げてみようと思って。

エビフライセット4
さて、これが”エビフライセット”です。エビが4尾に温野菜と、自家製タルタルソース、それにレモンが2櫛。


また味噌汁とサラダとご飯のセットです。オーソドックスな構成だと思いました。


でも、実際にいただいてみますと、随所に「さすがだなー」と唸らせられるものがありました。

サラダ5
この”サラダ”にしても、小ぶりなサイズですし使われているお野菜にしろ、特別なもにはありません。


ところが特性ドレッシングと野菜群の相性がいいので、この”サラダ”に唸らされるということはありませんが、十分な満足感が得られます。


ただし、洋食屋のサラダの最高峰は、10月16日にご紹介したばかりの立花にある”ストロベリー キャンドル”さんと、10月31日に再訪アップ予定の”ぐリーンカフェM2”のそれだと思います。

エビフライ6
エビのサイズに付きましては10月2日に記事でご紹介したばかりの、大洲の”うめたこ本店”さんで詳しいことは触れました。(「うめたこ本店」・「愛媛グルメ紀行」 606


それによりますと、このお店で使われているサイズは”キロ40”(約50gサイズ)かな?と思いました。天麩羅屋さんで使う標準サイズです。


しかしフライの衣が薄くてパン粉の状態もよく、エビが持っている個性的な味を衣にうまく包み込まれています。


エビを歯で噛み切ろうとすると、プチッと弾けます。フライ料理の醍醐味でしょう。

タルタルソース7
この”エビフライ”は、画像のお店特製”タルタルソース”でいただくか、或いは添えられている”レモン”を絞っていただくかですね。


ワタシは丁度2尾づつを、上の2通りの味でいただきました。個人的には”タルタルソース”派です。


それに、エビが枕にしている”茄子の揚げ物”がまた旨いんです。


茄子の皮は、新鮮さを証明するが如くプリプリしていて、中の身の部分は成熟しきった大人の味。

ポテトフライ8
この画像は何だかお分かりですか?


ワタシは見た瞬間、何か?の”フリッターではないかと思いました。フリッターとは、別名”洋風てんぷら”で、”揚げ物”の総称です。有名なのはイギリスやアメリカの”フィッシュ・アンド・チップス”でしょう。


ところが、これはポテトの揚げ物だったんです。東南アジアでは芋類をフリッターにしますが、その一種のようでした。中はホコホコサクサク、ウフーー旨いのなんのって!

里芋9
おまけにこの画像”里芋”の煮物でした。和風出汁でちゃんと煮られています。


洋風料理の付け合せの”温野菜”に、里芋の煮物は余り見かけたことがありません。


この煮物がまた特別に美味しいんです。いい味が付いていて。洋風の中の和風味、効果的です。

人参10
この人参だって、キチンと湯掻かれていますが、単に湯掻かれただけではない、出汁で湯掻かれていました。


一つ一つの、付け合せのお料理まで、キチンと”調理したものを出す”というこの姿勢に脱帽でした。


ご飯一つとっても、お米に艶と甘さが合って、一粒一粒が立っています。お米を主食とする国に育ってよかったと思いました。


やはり40年近く続いているお店の年輪と値打ちを感じざるを得ません。「ご馳走様でした!」






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「再訪173 でんぷん」・「愛媛グルメ紀行」 619

今日の”再訪シリーズ”173店目は、2012年11月13日に2回目のご紹介をした、県道317号線沿いの”列車型レストラン”の”でんぷん”さんの3度目のご紹介です。(「再訪63 でんぷん」・「愛媛グルメ紀行」 416) ・ (「でんぷん」 「真っ当なB級グルメ店」 35


松山市内から石手川ダムを経て、今治に至る県道沿いにありますし、目立つ外観をしていますので目にされている方が多いと思います。店の西側には石手川が流れています。

店舗1
以前は市駅近くにお店があって、その当時から女性客には人気店でした。


高野町の”列車”に移ってから5年~6年。市駅近くのお店から通算するとほぼ30年になります。

店内2
店内は、列車の原型を出来るだけ生かした内装になっています。


この列車は、元々”郵便車両”だったそうです。


オーナーシェフを含めてお店の方が”列車マニア”というわけではありません。


むしろ静かに、自慢の”洋食料理”に舌鼓を打って欲しいとの思いのほうが強いのです。ご夫婦お二人でやっておられます。


お客さんの9割以上が女性のグループ客で、ワタシのような初老の男性一人客はまずいないでしょう。

メニュー3
さて、こちらがランチメニューです。ほとんどのお客さんが”日替わり・ランチ”を注文されていました。


3度目のワタシは、初めてこのお店の店名を冠した”でんぷん・ランチ”を注文しました。お値段は1050円です。


メニューを見ますと、ライスやサラダや飲み物も付いて全部で9品と書いてあります。これは到底食べきれないと思って、ライスは半分で!と注文しました。

スープ4
さて、これは最初に出される”サラダ”と”スープ”の内の”スープ”の画像です。


コーンクリームスープ”でした。暖かくて、味が深くて美味しくいただきました。


サラダ”も可愛い器で供せられましたが、アッという間に食べてしまいました。ここまでは、特筆する程のものではありませんでした。

でんぷんランチ5
さてこの画像が、”全9品”とメニューに書かれた中の、サラダとスープと選べる飲み物を除く6品の概要です。


全9品と書かれてあったので、これは一体どうなるのか?っと、心密かに心配していました。


ところがそれぞれのお料理が、少しずつコンパクトに纏められて2つのお皿に盛り込まれています。


「美味しいものを、少しずつ、多種のメニューで頂きたい!」という、”女の子仕様”でした。なお、ワタシと同年代、もしくはそれよりやや上の女性群も、こういうお店では皆さん”女の子”なんです!

ビーフシチュー6
さて、こちらは独立したお皿で出された”ビーフ・シチュー”の温野菜添えです。


ビーフは、お箸で食べることが出来る位にトロトロに煮込んであります。味付けは意外に濃いんです。


温野菜は、人参とブロッコリーとポテトフライ。1050円のランチに、一体どのくらいの食材をつぎ込まれたか!

コロッケ7
さてこの画像が”カニとサーモン入りクリームコロッケ”です。アスパラガスの湯掻かれたものがソース付きで添えられています。


クリームコロッケは、オーソドックスな”俵型”で、中身はトロトロで実にクリーミーです。


これを頬張っただけで、自然に笑みがこぼれます。丁寧に仕事をされた逸品です。

豚肉ロール8
こちらの画像が”豚フィレ肉ロールのころも揚げ”と名付けられたもの。


豚フィレ肉”を薄く叩いて伸ばして、巻いてあります。ところが、そのロールの中に”大葉”が一緒に巻き込まれているのです。


衣をつけて揚げられていますが、巻き込んである大葉がいい仕事してるんです。「お、おおお、これは!」っていう感じに思われること必定です。バランスがいい!

エビフリッター9
次にこの画像が”エビのスタッフド・ピカタ”と名付けられたお料理です。


スタッフド”というのは、詰め物というお料理法で、”ピカタ”とはこの場合、エビのむき身を叩いて潰したものに食塩、コショウなどで下味をつけてから小麦粉をつけ、パルメザンチーズを混ぜた溶き卵をたっぷりとからませてソテーしたものでしょう。


それに茄子(ナス)をソテーしたものが一片添えられています。どのお料理も、添えられているソースが全く違ったものを使っておられます。


この”エビのスタッフド・ピカタ”、これはもうエビのすり身のふわふわオムレツといった風です。まあ一品一品に手間暇掛けられています。

ササミ唐揚げ10
さてこの画像が”ササミのカラアゲ・マスタードソース”です。鶏肉でも一番アッサリしたササミなので、逆にしっかり味付けがなされています。


それを唐揚げにされて、その上にマスタードソースが掛かっています。先ほども書きましたが、どれ一つとっても同じソースは使われていません。


どのお料理も、味付けが濃い目なのでご飯が進みます。それを女性陣は、ワタシの倍以上の時間を掛けて、おしゃべりを楽しみながらランチタイムを堪能されていました。


このお店、郵便列車をそのまま利用されていますから、4人掛けのボックス席が並んでいますので、隣の席を気にせずおしゃべりが楽しめる構造になっています。


それぞれのお料理は、車内販売用のワゴンに乗せられて運ばれてくるという趣向です。そりゃあ、”女の子”さんたちが群がるはずです。平均年齢、やや高目ではありますが。





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「松山創作ビストロKoji(こーじ)」・「愛媛グルメ紀行」 620

今日は松山の松前町2丁目に、今年の5月に開店したばかりの斬新かつ意欲的なお店”松山創作ビストロKoji(こーじ)”さんをご紹介しましょう。


場所は西堀端通りのPL教団の施設を西に入り、黒住教協会を右折して北上したら直ぐに”フェニックス西堀端”というマンションがありますが、そこの1階でオープンされました。


このお店の存在を初めて知ったのは、ブログで時々情報交換し合っている:”のしうめ”さんの以下の記事でした。(「フォアグラそば」 和なビストロ  「松山創作ビストロ koji(コージ)」 by桜秋桜 さん♪

玄関1
これがマンションの1階にあるお店の玄関です。


その玄関のレンガ造りの柱にお店の店名が書いてありますが、その最後の部分に「by桜秋桜」と書いてありました。


そこで店内に入り、カウンター席に座って真っ先に上のことを確認しました。「看板に”by桜秋桜”とありましたが、北条の粟井坂にある”桜秋桜”(さくらこすもす)さんとのご関係は?」っと。


すると、若い女性が(店内はシェフとこの女性の2人体制)が「ええ”桜秋桜”をやっていた兄弟シェフの弟のほうが独立しました。開店は今年5月です」と明瞭にお答えになりまいた。


その北条のお店のことは、2011年10月7日にアップしております。(「カフェ ビストロ 桜秋桜(コスモス)」 ・「愛媛グルメ紀行」 144


このお店、再訪リストには載せていますが未だ再訪を果たせていません。これを機に再訪してみましょう。

店内2
店内は、カウンター席と、後は4人がけのテーブル席。こじんまりとした、明るい感じのお店です。


加藤弟シェフ(コウジさん)も、厨房から時折出てきて笑顔で対応なさっています。


言わば裏通りのマンションの1階。常識的に言えば、必ずしも優れた立地とは言えないでしょう。隠れ家的なお店です。


自分が繰り出す、創作料理に余程の自信がないと出せないでしょう。でも今の時代、”ホンモノ”だと口コミ等で伝われば、探しだしてでも訪ねてくるお客さんはいます。”のしうめ”さんの記事によると、早速テレビ取材も受けられたそうです。

メニュー3
さてランチメニューはこの3種です。この内、AとBのランチは、その内容が毎日変わるそうです。


お客さんが数組いらっしゃいましたが、皆さん上の日替わりランチを頼んでおられたようです。


ワタシは”そばランチ”のところで、目が点に。(実は”のしうめ”さんは、この”そばランチ”を記事にされていたのですが、それをすっかり失念していました。最近多いんです、この手の物忘れ!)


「こ・・・この・・・そばと書いてあるのは”和そば”ですか?」


「ええ、日本そばです」っと女性。


「そこに”フォアグラ”を・・・・・・。これ面白そうですね!今までいただいた経験がありません。ソレお願いします。ただし、”じゃこごはん”は半分で!」っと注文しました。お値段は1300円。毎回いただける値段ではありません。

前菜4
そしてまず前菜が出されました。4種のお料理が、可愛く盛られています。「ホッツホーー!」と、思わず声が漏れました。やはり”ビストロ”さんですね。


「このお店、営業の主体はやはり夜ですか?」っと女性にお尋ねしました。


すると女性のフロアーご担当の女性、厨房のシェフにワタシの質問を伝えられ、それに対してシェフが顔をのぞかせて「ええ、やはりお客さんの数は夜が多いですね!」っと、飾らぬ笑顔で答えられました。

豚しゃぶ5
さてこれが、前菜4種の内の”豚しゃぶ風”です。上に大根おろしが乗せてあります。


仕事が丁寧だと思ったのは、”大根おろし”は注文がある都度、その注文分だけをお料理を出す直前に擦り下ろされます。


微かな酢味と、大根のピリ辛感が活きています。

サーモンマリネ6
こちらは”サーモンマリネ”。こちらも酢味です。使ってある酢の種類は全く違いますが。


”豚しゃぶ”はアッサリとした味を楽しみ、”サーモンマリネ”はネットリとしたその触感を味わいます。


そのコントラストが効いています。

自家製豆腐7
「このお豆腐には、こちらの醤油を掛けて召し上がって下さい」と女性。


「え???このお豆腐・・・・・これは何というお豆腐なんですか?」っとワタシ。


女性が厨房に向かって、またワタシの質問をシェフに伝えました。またシェフがカウンター席に顔を見せて「何のと言われても・・・・・・自分で作っている豆腐なので、特に名前はありません」と、嫌な顔を見せず答えていただきました。


「え?えええ?これ自家製なんですか!」っと。ちょっと驚いた。このシェフの本気度に。そして、このお豆腐、まだ温かかった。淡い味がした。フワ~っと仕上がっていた。成る程。


4品目は”ポテトサラダ”でした。

じゃこごはん8
こちらが”じゃこごはん”。この”じゃこごはん”も作り置きされたものではありません。しかも、”じゃこ”は下味を付けて炒ってあり、既に一手間掛かっているんです。


ご飯を出すタイミングを女性が見計らって、保温器からボールにご飯を取り出し、冷蔵庫で冷やされていた”じゃこ”を振り掛け、ご飯粒に粘りが出ないように、シャモジで切るように混ぜていきます。そして最後にネギを振り掛け、お茶碗に盛って供せられます。


効率化を優先するのではなく、食品が持っている美味しさを最大限に引き出せるタイミング優先です。


じゃこの色を見て下さい。ちゃんと仕事がなされているでしょう。そりゃあ、もう美味しいですよ!

冷やしそばフォアグラのせ9
さあて、これが問題の”"冷やしそばフォアグラのせ”です。和の味に、洋風なしつらえ。

しっかりソテーされた”フォアグラ”が、中央にドンっと構えています。周囲に緑の野菜とネギを配して。

そばの出汁を啜ってみました。「ほーーーー、完全に出汁から作られているし、本格蕎麦屋のそれと比較しても遜色がない」と。声が漏れた。

シェフさんがカウンター席に顔を出されたので、「この蕎麦は、どうなさったのですか?」とお尋ねしました。

すると「ええ、自分で打ちました。出汁も最初からとっています」っと。「えーーー!自分で蕎麦を打っているって・・・・」っと言葉が続かない。

「で、そばはニハチで打っておられるのですか?」

「ウーーーン、ニハチというよりイチクに近いですね1」っと。つまりそば粉9に対してつなぎの小麦粉が1ということ。これ、中々打てるものではありません。

「イチクと言えば、中々難しいでしょう。でも凄いことですね!」

「いえ、まだどこのそば粉を使うか、決められないでいます。色々なそば産地の粉を試しています。今はまだ試行錯誤の段階なんです」っと。

「そば粉は、季節によって産地が移動するでしょう。それに国産そば粉は高いし」っと、ワタシ。

フォアグラアップ10
こちらが”フォアグラのソテー”です。外側はカラッと揚がっていますが、その内部はまだ柔らかいままの状態です。

肝(キモ)の旨さを堪能できる、そういう揚げ加減です。絶妙です。これがそばに合う。

「ええ、そうなんです。最近富士山に近い産地を見つけて、今はそのそば粉を使っています。この香りがいいんですよ!でも、それに決めるかどうかはまだ分かりません」っと、そば談議は続きます。

「そのそば粉が高いって問題!頭が痛いですよ。例えばスパゲティの原価が100円とするでしょうー?すると蕎麦は1000円ですよー!ですからね、失敗が出来ないっていうか、作り間違うと、ああ勿体ないことしちゃった!って」

「それと、イチクで行くか・・・・難しいんです。そば粉の割合を増やすと、蕎麦がまとまらなくってポロポロとなって・・・」

「でももうすぐ”新蕎麦”の季節ですね」っとワタシ。

「ええ、ですから今の時期、そば粉を大量には仕入れられない。少しずつ仕入れて、新蕎麦が出ればそちらに切り替えようと思って」と、笑顔が弾む。

「まさか、ビストロで本格的そばをいただけるって、思っても思いませんでした。美味しかったです!ご馳走様でした!」と、満足してお店を後にしました。

この店のこれからの行方に、俄然興味が湧いて参りました。早速”再訪リスト”にリストインです。





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「愛媛グルメ紀行」を振り返る 81

今週の土曜日も”愛媛グルメ紀行”シリーズを振り返ってみましょう。

今日振り返るのは、昨年の春を迎える頃にアップした241号から243号までのお店です。

先ず最初に振り返るお店は、昨年3月7日にシリーズ241番目のお店としてご紹介した、空港通り3丁目にあるパスタ専門店の”フォンターナ”さんです。(「フォンターナ」・「愛媛グルメ紀行」 241

このお店は、初めて訪問した時からお気に入りの店舗になりました。言わば”運命の出会い”となった訪問でした。

この日の初回訪問をきっかけとして、それ以降今までに既に延べ4回も記事として採り上げました。

また”愛媛グルメ紀行”が300店を超えた時のことです。そのときまでは頑なに初めて行ったお店だけを採り上げていましたが、それ以降”再訪”したお店もアップすることにしました。そして”再訪第1号店”に選んだものこのお店。(「再訪1 フォンターナ」・「愛媛グルメ紀行」 307

玄関1
そしてこのお店の店名は出しませんでしたが、”愛媛グルメ紀行400号記念”として、このお店を舞台にした”ある出会いと別れ”をテーマに採り上げました。(「今日で400号!出会いと旅立ち」・「愛媛グルメ紀行」400

また”愛媛グルメ紀行”が500号を越えた501番目のお店としても採り上げています。(「再訪 98 フォンターナ」・「愛媛グルメ紀行」 501

つまり”愛媛グルメ紀行”の節目節目には登場していただいている、ワタシにとっては特別なお店です。

さてお店の場所ですが、住宅地図では、境目のページにまたがるように掲載されていますので、探しに探してやっとたどり着けたのがこちらの”玄関”です。

空港通3丁目にある”大森商機㈱”と”竹宮皮フ科”の交差点を北に上ると、道路の東側(右側)に見えてくる”コーポ王赤”の1階にあります。

もうこの場所でお店を始めて10年余りが経過し、”スパゲティ専門店”として超人気店となっています。

スパ5 
このお店で初めて注文したのは、当日のランチメニューであった”あさりとしめじのトマトソース”です。お値段は550円(内税)です。

美味しかったので一気に食べてしまってアッと言う間に完食、「あああ、シマッタ!もっと味わって食べるンだった!」っと後悔したほど。

その感想をシェフとスタッフの女性にお話しすると、「当店のお奨めは”とびっこのスパゲティ”です。ぜひお試しください」と薦められました。

とびっこスパ
そこで2日連続してお訪ねして注文したのが、画像の”とびっこスパ”でしした。

これ以降、週に1回はお訪ねしないと落ち着かないというお店になりました。このお店に出会ってからまだ2年半余りですが、それ以降は訪問回数では図抜けて多いお店になっったということです。

このお店では、頭を”空っぽ”にして、純粋に食事と会話が楽しめます。ワタシにとってはかけがえのないお店です。

ワタシが玄関を入ると「アラ!じゅんさん、いらっしゃい!」っと出迎えていただけます。その言葉の中には「お帰りなさい!」の意味が含まれています。

そして現在このお店の店長さん、ワタシのブログ”じゅんのつぶやき”を、”過去に遡っての全号読破”に挑戦されています。2009年10月に書き始めて、既に今までにトウに1600号を超えている過去記事をです。

そこで、ワタシもせめてものお返しにと、このお店の全メニュー挑戦を始めたばかりです。ありがたいことです。

従って再訪し続けております。何度再訪したのかは数えておりません。



二番目に振り返るお店は、昨年3月8日にシリーズ242番目のお店としてご紹介した、県道松山川内線(旧国道11号線)沿いの平井町にある”手打ちうどん たも屋 セルフ”さんです。(「手打ちうどん たも屋 セルフ」・「愛媛グルメ紀行」 242

この”たも屋”さんは、香川県に本部を置く”有限会社たも屋”さんが展開するフランチャイズチェーン店です。

玄関1
手打ち讃岐うどん”がウリのお店ですから、うどんの価格は讃岐価格。

ですから、店構え等に余計なお金は掛けません。

「お客様に安くて美味しいうどんを提供したい」ことを優先した結果なら、それはそれで一つの考え方でしょう。

釜あげ6
さて、こちらが注文した”釜あげ”の中です。お値段は380円。

トッピングしたものは”エビ天”で、お値段は確か(?)120円だったと・・・・

そして味はというと、ワタシの好みのうどんとはまるで違いますが、もう二度と行かないという程ではありませんでした。

でも、やはり再訪しません。他に訪れたいお店はたくさんあるからです。


最後”に振り返るお店は、昨年3月9日にシリーズ243番目のお店としてご紹介した、西予市宇和町の国道56号線沿いにある”中国料理 舞華(まいか)”さんです。(「中国料理 舞華(まいか)」・「愛媛グルメ紀行」 243

場所は、松山自動車道の”宇和町インター”を下りて、国道56号線につながる県道45号線に合流する交差点の角にこのお店はあります。

玄関2
このお店は、約4年前にこの地にオープンしました。

シェフはまだお若いのですが、厨房を一人で守っています。実は、このシェフはタダモノではないのです。

ランチ6
ワタシが注文したのは”週替わり定食”の”豆腐とフクロダケのオイスターソース煮込み”です。お値段はうれしい680円(内税)です。

フクロタケ”は、マッシュルームやシイタケと並んで世界三大栽培用キノコの一種で、中華料理にはよく使われる素材です。

ちょっと見は”マッシュルーム”に良く似ていますが、食感はマッシュルームよりネットリ感があって面白い味です。

そこに賽の目切りした豆腐を、オイスターソースの餡で絡めてあります。

オイスターソースの効果で、口腔にじわっと広がる濃厚な”海の風味”、コリコリヌルヌルした”フクロタケ”、角が取れていないしっかりした”豆腐”の三位一体の味わいです。

でも再訪しません。もう郷里に両親はいなくなりましたので、訪れる機会が激減したからです。




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「松山市の地名・町名由来」・「浄瑠璃町・畑寺町・太山寺町」 32

今日は、四国八十八ヶ所のお寺に因んだ3つの町の町名由来をご紹介いましょう。それは「浄瑠璃町」(じょうるりまち)と「畑寺町」(はたでらまち)、そして「太山寺町」(たいさんじちょう)です。


なお、松山市内には札所が8ヶ所あります。46番の浄瑠璃寺、47番八坂寺、48番西林寺、49番浄土寺、50番繁多寺、51番石手寺、52番太山寺、53番円明寺です。


今日採り上げる3つの町以外にも、八十八ヶ所のお寺に因んだ町名では51番札所”石手寺”があり、「石手」(いして)1丁目から5丁目がありますが、余りにもよく知られているので今回は触れません。


また「畑寺町」は、町名の下に町がなくなり「畑寺」の1丁目から4丁目までに別れた町になりました。

浄瑠璃町バス停表示
上の画像は”浄瑠璃寺前”というバス停表示です。この町はかつては浄瑠理寺村と表記されていた時代もあったそうですが、現在はストレートに「浄瑠璃寺町」となりました。


この町は、松山市でも東南部に位置していて”九谷地区”の中にあります。町のすぐ南側には高い山があって、久万高原町を結ぶ遍路道があります。

浄瑠璃寺山門
さてこれが”浄瑠璃寺”です。寺伝によれば、和銅元年(708年)に大仏開眼を前にした布教に訪れた”行基”(ぎょうき)が建立したとされます。


この僧”行基”とは、奈良時代”聖武天皇”が”東大寺”を建立(こんりゅう)し、”盧遮那仏”(るしゃなぶつ=東大寺の大仏)の造立を発眼(ほつがん)されたとき、諸国に勧請(かんじょう=今の募金活動)し民衆とともに大仏造立に尽力した名僧です。


つまりこの”浄瑠璃寺”は、東大寺建立と大仏造立という、奈良時代の”大国家事業”がなければ生まれていなかったかも知れません。


更に寺伝によりますと、その後、大同2年(807年)に”空海”(弘法大師)が本寺を再興したとあります。


しかし、正徳5年(1715年)の山火事で焼失してしまいました。

浄瑠璃寺本堂
こちらの画像が”浄瑠璃寺本堂”の現在の様子です。


この本堂の再興に力を発揮したのが、江戸時代の天明期(1781年~1789年)にこの寺の住職であった”堯音”(ぎょうおん)師です。天明5年(1785年)に”堯音住職”(ぎょうおん じゅうしょく)の尽力により復興しました。

立花橋
この”堯音”(ぎょうおん)師は、久万高原町にある”岩屋寺”から松山まで八つの橋を架けたことでも有名です。


八つの橋で、特に有名なのは上の画像の”立花橋”です。


なお現在のこの”立花橋”は、昭和39年に架橋されたものです。

畑寺バス停表示1
次は「畑寺」です。上の画像は「畑寺」のバス停表示です。


「畑寺」の由来は、この町にある50番札所”繁多寺”です。


”繁多寺”の別読みとして、書きやすい「畑寺」となりました。

繁多寺山門2
この画像は”繁多寺”山門です。傷みが激しかったので、1993年に改修されています。


ここ”繁多寺”は”淡路山”(あわじやま)の中腹にありますので、この山門から見渡せる松山市内の景色は絶景です。


特に桜と紅葉の時の景色は見ものです。

繁多寺本堂4
この”繁多寺”も名僧”行基”(ぎょうき)の開基(かいそ=寺を作った)として有名です。


寺伝によれば天平勝宝年間(749年から757年)、”孝謙天皇”の勅願(ちょくがん=天皇自らの願い)により”行基”が開基し、孝謙天皇の勅願所となったとされています。


その後”源頼義”によって再興され、更には”後宇多天皇”の勅命(ちょくめい=天皇の命令)を受けて、公安2年(1279年)”蒙古襲来退散”の祈願を行ったという記録も残っています。

太山寺バス停表示4
最後は「太山寺町」の由来となった”太山寺”です。上の画像は”太山寺バス停表示”です。


なおこの”太山寺”については、2011年12月4日に一度採り上げています。(「太山寺」の風景


この”太山寺”には”一夜建立の御堂”という、有名な説話が残っています。それは豊後国(今の大分県)の真野長者が、高浜の沖合で暴風雨にあった時の事です。


船が大波に呑まれて正に沈まんとしたその時でした、”太山寺”の裏山の経ヶ森から一筋の光が見えたといいます。長者は光を便りに岸にたどり着き、九死に一生を得たというのです。


感激した長者は寺の建立を思いついて、豊後に帰り木組みをさせていたのですが、ある夜、木材が全てなくなっていたのです。


不思議に思った長者は、伊予の情報を集めました。すると、伊予のこの地に寺が建っていたというのです。これが”太山寺”の”一夜建立の御堂”伝説です。

太山寺山門5
この画像は”三の門(四天王門)”です。作りは、入母屋造楼門となっています。


この”四天王門”には持国天、増長天、広目天、そして多聞天が入っています。


この”四天王”は”帝釈天”(たいしゃくてん)の元で仏法を護持する役割を持った守護神ですね。


有名なのは”東大寺・戒壇院”の”四天王”で、今年の夏、妹と弟の兄弟旅で見てきました。その時の事は、正月に特集します。

太山寺本堂6
この画像が”太山寺本堂”で、八十八ヶ所の中では二番目に古い本堂で、”国宝”に指定されています。


なおこの”太山寺”の寺伝のよると、天平5年(733年)”聖武天皇”の勅願により”行基”によって本尊の十一面観音が安置され、天平勝宝元年(749年)に現在の地に移転されたと伝えられているそうです。


ここでも、また”行基”の登場です。行基は、聖武天皇発願の”東大寺”と”大仏”の建立のため、全国を勧請(勧請=寄付集め)の為に飛び回っています。


つまり松山の寺院の中には、奈良時代に行われた”東大寺と大仏”建立という国家的プロジェクトに深く関わっていたお寺が多く残されているということでしょう。


この当時の仏教は、”国家仏教”であったことを示すエピソードですね。


次回の「松山市の地名・町名由来」33番目は、「束本町」「樽味町」の町名由来をご紹介します。




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「かもとり権兵衛」・「愛媛グルメ紀行」 622

今日は、二番町2丁目の第四キスケビル1階に入っている”かもとり権兵衛”さんをご紹介しましょう。


実はこのお店、開店されたのは今からおおよそ30年前ですが、その当時は毎日のように行ってお昼に”うどん”をいただいていました。


ところがワタシの勤務地も変わり、しかもこのお店も夜間の営業だけに切り替えられていましたので、その後お伺いする機会を失っていました。


ところが、取材した日に二番町通りを車で通っていて、暖簾が揚がっているのを発見、直ちに車で引き返しコインパーキングに入れてお店に飛び込んだと言う訳です。

玄関1
慌ててお店に飛び込みました。


すると・・・・・・30年前にお邪魔していた当時と同じ男女の2人が、当時のままのお顔でその当時と同じ手順で淡々とうどんを出しておられるではありませんか。


ワタシは一瞬にして30年前に”タイムスリップ”したのか?っと唖然としました。


思わず「このお店は確か、夜だけの営業でしたでしょう?」っと、言葉が漏れました。


すると、うどんを湯掻いていた男性が「ええ、実は今年の8月初めから昼間も再開しました」と。

店内2
店内は、30年前とほぼ同じ様子。メニューは確実に増えていました。

「このお店は、当初T氏さんが経営されていましたよね?」っと、お尋ねしてみました。

すると男性が「ええオーナーはあの時のままでT氏さんです。当時のままですよ、今も」というお答え。

その”T氏”というのは、飲食業をプロデュースして様々な業態のお店を立ち上げる、松山における草分け的存在の方でワタシも面識が当時からありました。

街中(まちなか)に、レンガ造りの洒落た喫茶店を多く展開され、”喫茶店”が、ただ単にコーヒーを飲む場だけではないことを松山市民に示されました。

その後、”パブ”を導入したり”ビアホール”を大街道のど真ん中に作ったりと、日本の経済的成長に歩調を合わせるかのように”他店舗・多様業態展開”をなさった方です。

メニュー3
その”T氏”は今もご健在ですが、主役の座を降りられているとのことでした。

今松山飲食業市場を”席巻”(せっけん=広い地域にわたって次々と猛威を振るうこと)されている感がある”Tグループ”が有名ですが、”T氏”こそが、そういうプロデュース業のその当時のスター的存在でした。(「伊予の手造りうどん 名代 つるちゃん」 ・「愛媛グルメ紀行」 182)・(「浜のごっつぉう 魚たけ」・「愛媛グルメ紀行」 428

その”T氏”が、初めて手がけられた”うどん業態”のお店がこの”かもとり権兵衛”さんで、最盛期には2~3店舗、夜の町に展開なさったように記憶しております。

その”かもとり権兵衛”がスタートした当時は、うどんの””を打つ技術がなく、うどん生麺の仕入先として”T氏”が目をつけられたのが、ワタシが9月5日に記事として採り上げた、石手1丁目、石手川に架かる「岩堰橋」のたもとにある”手打ちうどん・そば 水車”さんでした。(「再訪 157 手打ちうどんそば 水車」・「愛媛グルメ紀行」 590

当時は部外秘の企業秘密でしたが、スタートして3年目からは自前で麺を打たれるようになり、しかももう30年近く前の話です、時効だと思いましたのでこのお店の誕生時代の秘話をご紹介しました。

部外者で、このお店の誕生にまつわる話を知っているのは、もうワタシくらいでしょう。年をとったものです。

かもうどん4
さて、本題に戻します。その当時、毎日同じものを注文して食べていました。

それが上の画像の”かもうどん”です。お値段は750円です。松山うどん価格であり、夜の街のうどん価格でもあります。

街なかの多くの酔客の””として選ばれていたのが”うどん”と”中華そば”でした。

そして”うどん派”の好みは、ここ”かもとり権兵衛”さんと、今では郊外に移られた”うどん 瓢月”さんに二分されていました。

うどん 瓢月”さんは、こういう夜の街で酔客の〆のうどん屋さんとして、今の基礎を築かれたのです。(「再訪65 瓢月本店」・「愛媛グルメ紀行」 419

そして”中華そば”を選ばれた多くの方が通ったのが”豚珍行”さんでした。(「豚珍行」 真っ当な「B級グルメ店」・29「親から子へ①」

もちろん他にも多数のお店が好まれ選ばれて、それぞれが活況を呈していました。

かもうどん5
このお店にほぼ毎日通っていた当時は、自分でも呆れるくらいにこの”かもうどん”だけを食べ続けいました。


しかも、その当時はまだ30代の前半。若かったので画像の2倍の量が入っている”かもうどん大”を注文していました。


真夏でも、全身汗だくになりながら”かもうどん大”だけを、ただひたすら食べ続けました。今のウエスト周りはその当時の成果です!


当時は”冷たいうどん”などメニューにはなかったのです。

かもうどん6
その30年前と殆ど容貌が変わっていない男性店員さんに「随分メニューが増えましたね!」っと声を掛けました。


「ええ、何時までも同じメニューではもうやっていけないんです!」っと。


そして「お客さんが来られていた時代から比べると、夜の街のお客さんの数は随分減ってしまいました。飲み屋さんの時間帯に街を歩いている人の数は、そ~ですねー、半分に減りましたね」っと。


「だから、昼間の営業を再開されたのですね。でも昼も夜も営業すると、人繰りが大変になるでしょう?」っとワタシ。


「エエ、確かにそれは。で、このお昼営業が何時まで継続できるか、それもやってみないと分かりません」っと。

合鴨7
上の画像は”かもうどん”で使われている”合鴨”です。”合鴨”なら安定供給されます。


スタートした当初は”手打ちうどん・そば 水車”さんの生麺を仕入れてこのお店で湯搔き出しておられたくらいですから、このお店の”かもうどん”は、下の画像の”水車”さんの”鴨うどん”をモデルにされたものではないでしょうか?

水車鴨うどん1縮小
でも、明らかに量・質共に”水車”のさんの”鴨うどん”を上回るものではありません。(「水車」 真っ当な「B級グルメ店」⑥


T氏”は、典型的な事業家です。この夜の街で通用し、しかも収益を十分確保できると踏まれて今のこのお店の”かもんうどん仕様”にされたのでしょう。


しかし夜の街から人が減り、必死で美味しいうどん提供を競っている時代に入って、30年前の”仕様”(しよう=作り方の手順やレシピの内容)で通用するでしょうか・・・・


新メニューの開発も大切ですが、このお店は”かもとり権兵衛”と言うくらいで”かもうどん”こそが看板メニューであるはずです。

麺9
もちろんこの”かもんうどん”、”麺”も美味しいし、出汁だって合鴨の旨い脂分が出汁に溶け込んでいてすこぶる旨い。


もちろん懐かしさという味付けも加わっていますが、立派なメニューには違いないと思います。


ただ、このお店のうどんを遥かに凌駕するお店が、今では無数と言っていいほどに出来ています。


男性店員さんの「”瓢月”さんは、郊外に進出されて正解だと思います」という正直なお言葉には、立地に関する思考と分析は入っているように思いましたが、”うどんの質”に対するご自身の再評価はいかがなんでしょう。

完食10
もちろん極めておいしい”かもうどん”なので、舐めるように”完食”したのは当然です。


一種伝説の”食の名プロデューサー”である”T氏”(今をときめく”Tカンパニー”などとは全く別物です)であるだけに、期待値は高くなります。


ぜひ、もう一度全てのメニューのクオリティーを高められて、二番町に君臨できる”かもとり権兵衛”さんでありつづけていただきたいと思いました。熱きエールを贈りたいと思います。




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「再訪 175 ぐリーンカフェM2」・「愛媛グルメ紀行」 623

今日は今月初め、10月1日に再訪記事をアップしたばかりの、古川西2丁目で昨年5月にリニューアルオープンした”ぐリーンカフェM2”さんの三度目のご紹介をしましょう。


初めてご紹介した時は、以下の記事でした。(「ぐリーンカフェM2」・「愛媛グルメ紀行」 459


そして今月初めに二度目のご紹介をしたのが、以下の記事です。(「再訪 162 ぐリーンカフェM2」・「愛媛グルメ紀行」 605


立て続けに3回ご紹介したのには訳があります。それは後ほど。

多肉植物園1
今日のスタートは、玄関横のビニールハウス探検から。


このビニールハウスで、”ぐリーンカフェM2”さんが使っておられる新鮮お野菜が育てられています。また、同時に野菜を栽培されているご友人が、画像の”多肉植物”も栽培なさっています。


但し、前回の記事で<お店で使う野菜類のほとんどは自家栽培され、その日の朝収穫したものです。つまりぐリーン=自家栽培野菜を意味しているのです。>っと書きました。それに対して、店主の奥様(シェフ)が、記述に間違いがあるとコメント頂きました。

ドラゴンボール2
以下にその間違いを書いておきます。<ほとんどの野菜と書いていただきましたが、今年の夏はやられました(>_<)ハウスで自然栽培、農薬なしで難しいようでした!!>っと。


そしてこのハウスで穫れない野菜は<近くの農家さんにお願いしていますが、水処理に一番気を使って時間を使っています>とありました。再訪を急いだ理由の一つです。つまり、前回の記事で間違って書いた部分を早く訂正したかったのです。


なお上の画像は、ハウスで水耕栽培なさって、このお店に新鮮な野菜をご提供されているご友人が育てている”多肉植物”の一種である”ドラゴンボール”と名付けられたもの。


ワタシは、このお店とスパゲッティの名店”フォンターナ”さんにお伺いするまでは”多肉植物”なるものの存在すら知りませんでした。

メニュー3
さて、再訪を急いだもう一つの理由がメニューに関することでした。


前回の記事で<このお店では画像の700円のランチと、それに3品が加わった”贅沢ランチ”(1000円)と呼ばれている2種類のランチしかメニューにはありません>と書きましたが、これもワタシの勘違いであることをシェフさんから指摘して頂きました。


そのメニュー以外にも、”マルゲリータ”などピザメニューが2種、”ナポリタン”などのスパゲッティメニューが3種、それに”オムライス”などのご飯メニュー4種に2種のデザートメニューを用意されています。この点も訂正してお詫びいたします。


但し、ほとんどのお客さんが3日毎に変わる、冒頭の2種のメニューを頼まれています。ワタシは量的には自信がないので、シンプルな”Aランチ”を注文しました。お値段は700円です。


なお前回にも書きましたが、3日毎に変わるメニューは奥様ご自身が書かれてるブログでその内容を確認することが出来ます。(ぐリーンカフェM2

サラダ34
さて、この画像がご自慢の”ぐリーンカフェサラダ”です。


マア、何て豪華でカラフルなんでしょう!一体何種類のお野菜がこの中に入っているのか?


そこをお尋ねしますと、概ね6~7種のお野菜が入っているそうです。そこに優しい味のドレッシングが掛かっています。


シェフご自身が「安心安全な食べ物、孫たちに食べさせたいものにこだわり、生で食べる野菜は特に!!農薬まみれの野菜は・・・で」とご説明なさいました。十分に納得ですし、賛意と敬意を表したい気持ちです。

Aランチ5
さあて、これが”30日~2日ランチ”です。ワタシがお伺いしたのはその最終日、10月2日でした。つまり、前回記事をアップしたのが10月1日でしたから、その翌日には三度目の再訪をしたことになります。


内容は上のサラダ以外に、”豚ロースの野菜巻きフライ”、”3種類たれのっけ冷奴”、”栗ご飯と漬物”、それに”お澄まし”という構成です。


”は友人からもらったものを直ぐにメニューに取り込まれました。デザートの一部にも使われています。


見事な構成ではありませんか。彩りも鮮やかですし「今を食べて頂きたい」というシェフの意図を感じ取れるメニューです。

豚ロースの野菜巻きフライ6
この画像は、”豚ロースの野菜巻きフライ”と名付けられたもの。2種類のソースでいただきます。


豚ロースに巻かれている野菜には、玉ねぎとパブリカが使われています。(ぐリーンカフェM2さんのブログより引用)


そして豚ロースに薄く小麦粉をつけてパン粉をまぶして、カラッと揚げられています。野菜類はあくまでジューシーで、豚ロースは脂分が少ないののでアッサリ味。


でもパン粉がパリパリに揚がっていますから、3種類の食感が楽しめます。手間をかけた分だけ、味が多彩に仕上がっています。

3種のたれのっけ冷奴7
この画像は”3種類たれのっけ冷奴”と名づけられたもの。


冷奴”の上に掛かっているソース、一体どういうものなのか?想像できますか?


醤油麹・味噌・みょうがと梅・シソ・醤油・鰹節と炒りごま・味噌・マヨネーズ等、もろもろを”3種類の味”に組み合わされています。ただ単に生姜醤油でいただくなどというものではありません。(ぐリーンカフェM2さんのブログより引用)


「・・・・・・・・これは手間暇掛かっていますねーーー!」っと、思わず声がもれました。


すると奥様が「はい、確かに面倒な手数掛けています。でも手を抜き始めたら私達の仕事は終わりですから!」ときっぱりとおっしゃいます。そこが小気味いいではありませんか。


豆腐を3通りの味で楽しむ。確かに料亭の板前さんや、洋食屋で修練を積んだ職人技ではないかもしれませんが、それでもスキルアップに、著名な方の門をくぐるなどの努力を怠りません。

お澄まし8
この、コノ”お澄まし”が涙をさそうくらいの美味しいんです。丁寧にお出汁をとって、中にはそうめんと酢橘(すだち)が入っているんです。


・・・・・・うーーーーーん・・・この”酢橘”が生きている活きている効いているです、見事に!


お澄まし”の深みを一気に増してくれた。奥深さを見事に出された”お澄まし”。ちょっとこれだけのものには中々出会えません。


もちろん椿参道の”土佐長寿司”さんや伊予市の”味芳”さんのような、板前さんが出される”お吸い物”、これは一口啜っただけで手練の板前業を感じることができます。でも、それらに引けをとっていません。

栗ご飯9
こちらは”栗ご飯”。お友達から栗をもらったと言っても、栗の皮を1個1個丁寧に剥かなければ料理素材にはなりません。


おまけに栗には厚い渋皮があります。これも丁寧に剥かなければなりません。灰汁が出るので、手の指先など真っ黒になります。


でも「今を食べて頂きたい」の一心で、細かい手仕事をなさいます。前の夜と、当日の午前9時からの仕込みです。そりゃあ美味しいわけです。美味しいものにはそれなりの理由があるということです。

和風豆乳デザート10
そして、上の画像はご主人に薦められた”デザート”です。これは”和風豆乳デザート”と名付けられています。


その日はもらった栗も添えられています。ランチを頼んだ方は、これを100円でいただけます。


アンコまで手作りなんです。つい、市販品に走りがちですが、自分で作れるものは自分の手で作る。このお店の真髄のようなデザートを美味しくいただきました。心がこもった逸品でした。





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プロフィール

じゅん

Author:じゅん
愛媛の松山から、「愛媛グルメ紀行」や「愛媛の歴史」など、幅広いテーマで情報発信しています。日曜日を除く毎日更新。画像も豊富。
長いサラリーマン生活に終止符を打ち、還暦をとうに過ぎた2014.12.1に起業して社長になりました。

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