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耕して天に至る「水賀浦の段々畑」 1

今日から土日に2回、合計4回のミニシリーズで、宇和島市遊子蒋渕(ゆすこもぶち)水ヶ浦にある”段々畑”の風景をご紹介しましょう。


正に”耕して天に至る”という言葉通りの光景が眼前に広がっています。


なお、上の言葉は中国の清末期の政治家である”李鴻章”「耕して天に至る。以って貧なるを知るべし。」の言葉の一節です。


日清戦争”の講和のために李鴻章が来日し、”下関条約”を結びます。


その時に瀬戸内海の段々畑を見てこう言ったとか、中学時代の社会の授業で先生が説明されたのを覚えています。(記憶が間違っているかも知れませんが)

下から石段1   3月10日に、南予に向かう高速道路が津島町まで延伸します。


多分、その開通に合わせて南予では様々な催しが行われると思いますが、この三浦半島の遊子蒋渕(ゆすこもぶち)”水ヶ浦の段々畑”にも注目が集まりそうです。


そうすると、狭い”水ケ浦”には観光客が溢れるかも知れません。


そう考えて、一足お先に訪ねました。

下から石段2   下から”段々畑”を見上げますと、確かに天にまで続いているかのような錯覚を覚えます。


この角度から”段々畑”を見上げますと、そこには何が植えられているのか、それが見えません。


ワタシが小学校高学年から中学まで住んでいた、西予市明浜町にも段々畑はありました。


その当時は、その段々畑には”サツマイモ”が植えられていて、秋の収穫時期には学校が休みとなって、農家のサツマイモの収穫を手伝ったものです。

右から石段3   そこで、段々畑の端にある階段をあえぎあえぎ上ってみました。


下からでは見えない光景がそこには広がっていました。


畑一面に”ジャガイモ”が整然と植えられているではありませんか。


畑の奥行きは、狭い所ではせいぜい40センチから50センチ程度しかありません。

海と石段4   その狭い畑の一段一段に、余すところなく”ジャガイモ”が植えられています。


この段々畑の勾配、一体どうなっているのいでしょう。


段々畑の眼前には”遊子水ヶ浦”の湾が開けています。


山裾から海までのわずかな空地に、小さな漁村が細々としたラインを描いて連なっています。

海と石段5   ここの”段々畑”は、「新・宇和島24景」や「日本農村100景」、更には「四国水辺88ヶ所」などに選定されています。


見た目には美しい石段のライン。


でも、この”段々畑”を維持管理することは、決して容易なことでないでしょう。

海と石段6   ”遊子水ヶ浦の段々畑”は、江戸の元禄時代に築かれたのではないかと言われています。


元々この辺りは、古くから漁業を生業(なりわい)としていました。


また狭い水路、豊後水道に散らばっている多数の小島、深く入りこんだ湾などの地形を利用して、奈良時代ころには”瀬戸の海賊”として歴史上にその名を記した時代もありました。

筏と石段7   ”瀬戸の海賊”の代名詞となった今治大三島の”村上水軍”が瀬戸内海の水運を握る前の時代です。


そのことは、このミニシリーズのどこかで触れることにしましょう。


ミニシリーズ第一回の今日は、”遊子水ヶ浦の段々畑”の全体図をご紹介しました。






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おはようございます♪

遊子へは、数年前友達ご夫婦の車で連れて行って貰った事が有ります。
何と正月の二日の事です、風が強い日で寒かったですが、この遊子の
段々畑に着いた時は、何故か暖かかったのを覚えて居ます(≧∇≦)
素晴しい景色を堪能して帰りましたが、今度は作物が有る時期に行って見たいですね(笑)

No title

すごい!これは圧巻ですね。
この段々を世話していると思うと頭が下がります。耕運機も何も入れないでしょうから全て手でやられているんでしょうね・・・ゆすこもぶちあけはまなど懐かしい響き!漁業関係で働いていたので漁協名になってる町の名前を聞くと懐かしいです。この段々畑は次回帰ったら旦那に見せてあげたいです。

行かれましたか

ベル様
お正月に行かれましたか。それは風邪が強く、寒かったでしょう。

でも、段々畑の上まで上がって下を見下ろせば、眼前に広がる光景には息を呑みますよねー。

でも、維持する苦労のことを考えれば頭が下がりますね。

あと3回続きますが、この景色を見て懐かしく思っていただければうれしいですね。

ぜひ

Kaori様
漁協関係ですかー、それは意外ですね。
第一「ゆすこもぶち」っていう地名、県内在住の方でも知らない方が多いと思います。私は南予の出身ですから何かとご縁があります。

この光景から、ワタシが次に何を連想したのか?それは明日のお楽しみです。多分、アッと言われると思います。

そして、ワタシが明日連想した光景を念頭にアレックスさんに説明していただいて、この段々畑を見ていただければ、私の連想に納得していただけると思います。
キーワードは「世界は広いようで狭い」です。

私も行きました。

一昨年の年末、宇和島に行ったときに、そこから足を伸ばして遊子まで行きました。じゅんさんの撮影された写真にもあるように端のお寺のところから、すこしずつ登って、一望できるところまで行きました。上から見たらもう切り立ったがけのようで、恐かったです。この段畑で採れたじゃがいもはとてもおいしいとか。でも、この段畑を築くことも大変でしたでしょうし、畑ができたらできたで作物を育てるための水遣り、本当に大変だと思います。先人の方々のご苦労、本当に大変だったのだ、とこの畑を見ながらそう思いました。

実際に

謙介様
コメントありがとうございます。
行かれたそうで、この段々畑は画像でも美しいのですが、その絶景はやはり間近で見ると違いますね。

現場に立ってみて、初めてこの畑を耕し管理されている方の苦労の、ほんの一端を感じ取ることが出来るのかも知れません。

このシリーズ、あと3回続きますのでご覧になっていただければうれしいです。
プロフィール

じゅん

Author:じゅん
愛媛の松山から、「愛媛グルメ紀行」や「愛媛の歴史」など、幅広いテーマで情報発信しています。日曜日を除く毎日更新。画像も豊富。
長いサラリーマン生活に終止符を打ち、還暦をとうに過ぎた2014.12.1に起業して社長になりました。

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