「手打ち 太介うどん」・「愛媛グルメ紀行」 256

今日は、”松山市総合コミュニティーセンター”の南側、湊町8丁目にある”手打ち 太介うどん”さんをご紹介しましょう。


場所は、通称”コミセン”の南側を東西に伸びる道路を竹原町の方向に西進して、”はなまるうどん 松山竹原店”の2軒東側にあります。


最近、フライブルグ通り(西環状線)沿いに出来ている”大介うどん 松山フライブルグ店”は”セルフ”のお店です。


この”大介うどん”さんは、元々宇和島が発祥のうどん屋さんで、南予を中心に中予でもお店を時折見かけます。

玄関1   その宇和島から進出した”大介うどん”さん、現在は業態を”セルフ方式”に切り替えておられますが、以前はどのお店も普通のうどん店業態でした。


今日ご紹介する”手打ち 介うどん”さんとは、”ダイ”の文字が””と””で一字違っています。


ちょっと気になってお伺いしました。

メニュー5   お店は、こじんまりとしていて、表の駐車場にも車が3台~4台しか止まらないお店なので、ちょっと目立たないのですが、この地で営業してはや25年経ちました。


しかも、この地に移る前は”石手寺”の横で40年もやっていた、松山では老舗の”おうどん屋”さんなのです。石手寺前の道路拡張で立ち退きになって、ここに移ってこられました。


店内では店主の女将さんが、一人で全てを切り盛りされています。


従って、アレモコレモは出来ないのでメニュー構成は至ってシンプルです。


ワタシは、”うどんセット”、お値段600円の”天ぷらうどん”と”ちらし寿司”のセットを頼みました。


このセットで600円はうれしいではありませんか。

麺伸ばし2   ワタシが注文を終わると、女将さん、小麦粉を練って一晩寝かせて熟成させた”うどんの玉”を取り出して”、伸ばし機”に投入したのです。


「ウッ!・・・・??」っとワタシ。


女将さん、黙って”うどんの玉”を何度か”伸ばし機”にかけて、うどんを伸ばしていきます。

麺伸ばし3   「あのー、うどんをその過程からやっておられるんですか?」とはワタシ。


「ええ、うどんを一番美味しいタイミングで頂いてほしいので。アッ、お客さん、時間大丈夫ですか?」とは女将さん。


イタリアンの手打ちパスタの最終工程のように、伸ばし機でどんどん平たく伸ばしていきます。

麺伸ばし4   そして、十分にうどんの玉が広い板の状態まで延びたら、伸ばし機の下についている切断機で、うどんを切っていきました。


そこで、”大介うどん”さんと、このお店の”太介うどん”さんの関係をお尋ねしました。


「関係が無いといえば、関係ないし・・・・・」


「そうですね、全く無関係とも言えないし・・・」


「でも、”大介うどん”さんだって、以前とは違って随分変わりました」


「あのお店だって、以前の”大介うどん”と同じかって言われれば違うし・・・・・」っと、ちょと複雑な表情に。


「もう40年も前の話で・・・・・」っと、最後は言葉を飲み込まれました。

天ぷらうどん6   うどんの玉を伸ばし機で伸ばして切ったうどんを、大きな寸胴鍋に投入し湯がいていきます。


そして、うどんが茹で上がる時間を見計らって”天ぷら”を揚げていきます。


もちろん、”揚げ置き”の”バク”ではありません、その都度その都度、お客さんに出す直前に丁寧に揚げます。

麺7   御汁をすすると、これがいい”出汁”なんです。


そしてうどんの麺を口に入れる・・・・モチッとした”弾力”があるんです、これが。


もちろん、巷(ちまた)で出回っている「硬い=腰がある」などという悲しい錯覚をした””とは一線を画した全く別物の””です。


ワタシが考える理想に近い、”柔らかいけど、箸や歯を跳ね返す弾力”、うどんに””があって、小麦粉の美味さを存分に引き出した””です。


「女将さん、いい麺に仕上がっていますね。ただ硬いだけの麺を腰があると錯覚している人たちに食べさせてやりたいですね」とはワタシ。


「ええ、麺が硬ければいいって言うのはどうでしょう?」


「あの硬いうどん出しているお店の多くは、粉屋さんが既にブレンドした粉を使っているお店が多いんです」


「あの硬さは、小麦粉に片栗粉がブレンドされている・・・あれなら幾らでも硬い麺が作れる・・・でも、小麦粉の美味しさは引き出せないのと違いますか?」と、女将さん。


一気に意気投合したのは言うまでもありません。

お通し8   こちらは、セットに含まれる”お通し”の豆腐です。


この小さな”お通し”にも、きっちり一手間かけている。

ちらし寿司9   こちらが手作りの”ちらし寿司”です。


”ちらし寿司”は、昔はそれぞれ家庭でお母さんが、”ハレ”の日に家の台所で作っていました。


つまり、ワタシの年代になると”ちらし寿司”や”巻き寿司”は”おふくろの味”なのです。


懐かしさで、鼻の奥が”つん”と詰まりそうになりました。

完食10   散々に、”うどん談義”に花を咲かせている内に、完食していました。


目立たないお店です、決して綺麗だとも言いかねます。


でも、真っ当な”うどん”を味わってみたいと思われたら、ぜひ、探しに探してでも行って食べてみて下さい。


その価値は十分だと思います。


この”愛媛グルメ紀行”を書き続けていますと、時折こういう”ホンモノ”のお店に出会い、店主さんとの会話も楽しむことができます。


それが、このシリーズを続けている何よりの喜びです。ありがたいと改めて思います。





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No title

これはある意味すごいお店ですねえ。
いきなりおばさんがうどんを伸ばし始めたら知らない人はびっくりするでしょうね。
恐いもの見たさというかぜひ行ってみたいです。
せかせかした日常の昼休みに行くお店ではないと思うので、折を見て文庫本でもしっかり用意してお邪魔したいと思います。

確かに

ファットマン様
連日のコメントありがとうございます。

そうなんです、このお店は時間的心理的余裕が無ければ、お店にちょっと可愛そうです。何しろ、うどんの最終工程から始めるし、一人で全てをやっておられますから。
でも、うどんには艶があっておいしいですよ。是非訪ねてみてください。
なお、今日の記事は明日アップする記事と「対(つい)」になっています。こういう採り上げ方は始めての試みです。ぜひ、明日アップする記事も関連付けながらお読みいただければ幸いです。

なお、先日花園町の「とん吉」に行きました。聞きしに勝るお店ですね。記事を書きましたが、私のシリーズで始めて飲食店の食べ物については一切語らない記事になりました。
その際にファットマンさんの記事の一部から引用させていただきました。予めお断りしておきたいと思います。記事は何時アップするかは未定です。店名の他に、副題を「言語道断」と付けました。お楽しみにお待ちください。

これで600円は驚愕!!!

コンビニエンスな昨今。
“早い・安い・美味い”なんて申しますが、
本当に美味しいものは手間暇が必要なはずなので
んなモン美味いワケねーだろ、などと思ってしまいます。

“遅い・安い・美味い”

大歓迎で~~~~す!!!

素晴らしい。いつか必ず行きます(*'▽'*)♪

採算なんて

ジンズゴンズ様
このお店も、別の日にアップした「リンジーズ」さんも、採算なんて考えたことないのではないか?そう思わせるお店です。

そして、ここの女将さんと時間を忘れてじっくり「うどん談議」をするのは楽しいですよ。

そして「ちらし寿し」のまあ懐かし美味しいことといったら。

時間に余裕があるときに、是非どうぞ。
プロフィール

じゅん

Author:じゅん
愛媛の松山から、「愛媛グルメ紀行」や「愛媛の歴史」など、幅広いテーマで情報発信しています。日曜日を除く毎日更新。画像も豊富。
長いサラリーマン生活に終止符を打ち、還暦をとうに過ぎた2014.12.1に起業して社長になりました。

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