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「手打ちうどん まつや」・「愛媛グルメ紀行」 280

今日は、空港通4丁目にあるうどん屋の老舗”手打ちうどん まつや”さんをご紹介しましょう。


場所は、旧空港通(現在の県道松山空港線)沿いのゼネラル石油GSがある交差点を南に折れた2軒目にあります。


このシリーズで、昨年7月1日に78番目のお店としてご紹介した”中国料理 香港”さんが、道路を隔てた東向かいにあります。


この地で営業を始めて30年が経過しました。香港さんも23年目ということで、この二店がこの地で近隣の会社の外食組を二分して客を集めています。

玄関1   こちらがお店の玄関です。


丁度お昼に差し掛かると、近隣の会社から外食組が一斉に会社を出て、こちらの”まつや”さんか、あるいはお向かいの”香港”さんの玄関に吸い込まれていきます。


実はこのお店、ブログ友”乱 駆郎”さんのお薦めの店だということで訪ねてみました。

店内2   店内に入ると、カウンターの上に出前用の”岡持ち”が3個置いてあります。


ひっきりなしにかかる出前の電話、2人のたくましい女性が自転車で出前を担当されています。


その他には、店主と店主の奥さんとおぼしき女性が厨房でてんてこ舞いされていました。


決して綺麗とは言えないお店ですが、お客さんの多さと出前電話で活気がありました。

メニュー3   こちらがお店のメニューで、奇をてらったメニューなどはありません。


30年来、このメニュー一本でやっていますという雰囲気です。


乱 駆郎さんお薦めのメニューは、”たぬきうどん”と”いなり寿し”でしたが、”たぬき”だとちょっと共食いの感があるので、それに近い”天ぷらうどん”を注文しました。


お値段は470円(内税)で、いなり寿しは2個で180円です。


愛媛のうどん屋としては、比較的安い値段設定ですね。

うどん4   さて、こちらが”天ぷらうどん”、待つ間もないくらい直ぐに出てきました。


このお店の”天ぷらうどん”の特徴は、普通の”エビ天”ではなく”エビのかき揚げ”を使っていることです。


それで、この”エビのかき揚げ”が、このお店の味を特徴付けるものだということは食べている途中で気が付きました。


大きい”エビのかき揚げ”一枚と、海苔の天ぷらとカマボコ2切れ、それに大量の刻みネギと、シンプル。


画像の”エビのかき揚げ”の色にご注目です、この””がこのお店の”天ぷらうどん”や”たぬきうどん”の味の決め手だったのです。

うどん5   一方””は、手打ちと言う割には一本一本が極めて他人行儀なのです。


このお店の””は、「オレとオマエは全く関係ないからね!はっきり言っとくけど”他人同士”だからね!」と言っている。



丁寧に打った手打ちうどんは、「例え切り離されても、俺とお前は切っても切り離せない関係だよ!何時までも一緒だよ!」と言う感じなのです。


それが、優れた手打ち麺の艶であり弾力であり粘りです。このお店の麺のように一本一本が孤立していません。

汁6   このお店の味の決め手は、特に”天ぷら系”の決め手は、”かき揚げ”の””にありました。


一般的には、天ぷらを揚げる油は、頻繁に新しいもの使いますから(あるいは継ぎ足し)揚げられた”天ぷら”の色は白っぽい色になります。


ところが、このお店の揚げられた天ぷらの色は、”茶色い”色をしています。


これは、使っている油が違うのか?それとも、油を代えないで長く使っている為なのかは分かりません。


ところが、この”かき揚げ”の衣がうどんの汁に溶け出して、出汁汁全体に油の味が染み渡り”深みとコクのあるいい味”になっているのです。


こういう味を”下手味(げてみ)”と表現します。上品な味の対極の表現です。


この、言わば下品な味と香りが何ともいえない旨さに変わって”下手味”となります。


酒飲み”なら、うどんを平らげて残ったこの汁を酒のアテにして、徳利の2本くらいはいけるはずです。

いなり7   こちらの”いなり寿し”は、取り立てて何か言うほどのものではありませんでした。


極々一般的な味でした。でも、この”普通さ”が、このお店の特徴の一つなのかも知れませんね。


お客さんが列をなす所以(ゆえん)でしょう。

完食8   孤立した一本一本の艶の乏しい麺をやって、下手味の汁をグビグビ啜っているうちに、何時の間にか完食していました。


個人の味覚に関する嗜好の幅広さを改めて実感しました。


ですから、顧客にまじめに心を込めて対応してさえいれば、”このお店のうどん”をこよなく愛する”お客さん”が見放しません。


この地域にとってはなくてはならないお店には違いありません。




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下手味 ....φ(・ω・` )

じゅんさん、こんにちは。

なるほど、この店の美味しさの秘密は"油"だったんですね!
私の好きなたぬきうどんの、あの何とも言えない味は油のせいかwww
納得しました。
こういう類の美味しさを"下手味"っていうんですね。
また勉強させていただきました。覚えておきますね....φ(・ω・` )

私のもうひとつ気に入っている理由は、たぬきうどん+いなり寿司=ワンコイン(500円)ってところです。
お勘定の際、500円玉1枚で済むのも気持ちいいですが、小銭が増えないのも気に入っています。料理には関係ないんですけどねwww

愛媛の

乱駆郎様

確かに愛媛のうどん屋さんで、素うどんが300円、たぬきうどんが320円って、ちょっと珍しいですね。そういわれてみれば、これに稲荷を加えてキッチリ500円。なるほどねー、その時は気が付きませんでした。

下手味という言葉は、ワタシが使い始めたという言葉ではなく、一時「B級グルメ」ブームが沸き起こった頃に、上品な味に対する言葉として出来た、比較的新しい造語ですね。

このお店の、あの天ぷらが出汁に溶けていく過程で生まれる味は、まさに下手味というに相応しいと思いました。

貴重な情報、何時も助かっています。味覚に関する感覚は違うかもしれませんが、違った角度から見るのも面白くて。

こんばんは!

じゅんさんの麺の記述の表現力、食べた経験のない私にも伝わってきます!あくまで想像なんですけどうどんの切断が機械で切ってるんでは?同じような感覚をもった店は伸ばす作業と切断する作業が機械でした。確かに手打ちなんでしょうが…しかしさすが麺通ですね!!こんな表現の仕方があったなんて♪

いえいえ

M様
何時もコメントありがとうございます。

麺の表現について褒められたのは初めてかも知れません。

お恥ずかしいけど、素直にうれしかった。でも、その場で思ったまま感じたままを書いているだけです。

麺をメインに食べ歩いていますと、食べられている”麺”が私に語りかけてくる、それを言葉にしているだけなのです。
プロフィール

じゅん

Author:じゅん
愛媛の松山から、「愛媛グルメ紀行」や「愛媛の歴史」など、幅広いテーマで情報発信しています。日曜日を除く毎日更新。画像も豊富。
長いサラリーマン生活に終止符を打ち、還暦をとうに過ぎた2014.12.1に起業して社長になりました。

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