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「にしきそば」・「愛媛グルメ紀行」 286

今日は、国道11号線沿いの東温市牛渕にある老舗お蕎麦屋の”にしきそば”さんをご紹介しましょう。


国道11号線を市内から東温市に向かって走っていると、”菓子処畑田本舗”さんが道路の北側に見えてきます。そこから100m程東温市寄りにお店はあります。


お店の前の駐車場にはおおよそ8台くらい駐車場できますが、昼時は何時も満車なので、国道を挟んだ向かい側にあるサークルKさんの駐車場も使えるようになっています。

看板1   国道側にかかったこの看板が目印。


看板の色艶を見ると、かなり年季が入っていることが分かります。


しかし国道沿いという立地は、大きな間口と店舗で目立たせるか、あるいは余程お店に客を引き付ける力がないと、車はスピードを出して走っていますから、その走っている車を店に呼び止めるのは却って難しいのです。

玄関2   ところがこのお店、玄関前まで車がびっしり留まっていますので、お店の正面からはカメラで撮れません。


看板には、名乗りが”そば処”とはありますが、同時に”そば うどん”とも書かれているし、お店の構えも至って平凡。


国道をわざわざ横切って、向かい側のコンビに駐車場に車を止めてまで客が来る理由はどこにあるのか?

メニュー3   メニューを見ますと、もちろん”そば屋”ですから蕎麦メニューはありますが、それは全体の四分の一程度。


後は、うどんメニューに各種”丼物”から定食類、更には”喫茶メニュー”まであって、言わば街の”食堂”メニューに他なりません。


そば屋”特有の誇り高き”講釈”や派手派手しい”能書き”の類(たぐい)は一切ありません。


つまりほとんど自己主張らしき掲示はなにもなく、「お気軽にお食事を楽しんでください」というさりげなさが見て取れます。

店内4   店内はおおよそ40席程度の、中規模なお店です。


このお店は、33年前に旧市内の”錦町”で産声を上げました。


こちらの店主がそば屋の”錦そば”で修行をし、暖簾分け(のれんわけ)をしてもらい、店名をひらがなの”にしきそば”としたのです。


錦町で6年間ほど営業し、その後この地に移って27年の歳月が流れました。


いまや店主の娘さんが、文字通りこのお店の”看板娘”として、細やかな気配りでお客さんを迎えるようになりました。

ザル上5   さてお蕎麦屋さんですから、一番蕎麦の味を確かめることができる”ざるそば”を注文しました。ただし、”大盛り”を。


お値段は、”さるそば”は580円(内税)で、大盛りだと180円プラスの760円になります。


蕎麦は、一目見ただけで”更科系”(さらしなけい)だと分かりました。


蕎麦”は、蕎麦の実のどこまでを粉にするかで概ね3種に分かれます。


蕎麦の実を挽いたときに、一番初めに出てくる”白い一番粉”を使って打つのが”更科蕎麦”です。


蕎麦の色は白く、上品な蕎麦の香りがほのかに香る蕎麦で、東京など関東一円に多い蕎麦です。

ザル6   それに比べて、蕎麦殻(そばがら)を挽き込んだ、黒っぽい蕎麦粉で打たれたものを”田舎蕎麦”といいます。


出来上がった蕎麦の色はやや黒く、蕎麦の香りが一番強いので、そばつゆをあまりつけずに蕎麦そのものの味を味わいます。


最後は”藪系の蕎麦”(やぶけい)で、抜き実の挽きぐるみと言って、緑色の甘皮部分を挽き込んだ鶯色(うぐいすいろ)の蕎麦粉を使って打ちます。


種皮の緑色が鮮やかな”藪系の蕎麦”は、その独特の香りを楽しみます。


ワタシは、東京で蕎麦の味を覚えた関係もあるでしょう、ここのお店で出す”更科蕎麦”が好物です。

ザルアップ7   どうです?この気品あふれる蕎麦のたたずまいは。


かすかに、ほのかに蕎麦の上品な香りが鼻腔をやさしく刺激してくれます。


食べる前から美味しさの予感がしました。


そばつゆ”はキリリとした辛口です。


それに、蕎麦が一度湯掻かれて、それをたっぷりの冷水でシメテありますので、”そばつゆ”を付けて蕎麦を啜ると、まあ高原の蕎麦畑の爽やかさが口中いっぱいに広がります。


ウフフ・・・・まあ旨いのナンノッテ!自然に笑みがこぼれます。


久しぶりに、上品な”更科蕎麦”を頂きました。

蕎麦湯8   蕎麦は、最後に蕎麦湯でそばつゆをのばしていただいたときに、そのそば屋の真価が分かります。


しっかり鰹節で出汁をとっていないそばつゆは、蕎麦湯を注ぐと味がボケてしまいます。


ところが、このお店のそばつゆは、カツオのいい香りが味わえます。いい”そばつゆ”である証です。


お勘定を払う時、「本当に美味しいお蕎麦を頂きました。最近”更科蕎麦”を出すお店が減っているので、久しぶりに”更科”を楽しめました」と、看板娘さんに告げました。


すると、看板娘さんから満面の笑みが返ってきました。


そして、そこで看板娘さんから出たのが中ほどで書いたこの店の由来・来歴です。


「ご馳走様でした!」


客が集まるわけです。





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非公開コメント

今日の昼は蕎麦で決定www

じゅんさん、おはようございます。

こちらのお店、私は未訪ですが、"中予のそば屋ベスト5"に入るとか『今まで食べた中で5本の指に入る』などと評される人が居られてお店自体は認知しておりました。

写真のお蕎麦、真っ白ですねー。ホントに美味しそうです。
私は、じゅんさんも書かれていた『いよ翁』が好きでちょくちょく食べに行っています。行けば決まって"通のおきまり"という所謂かさねのセットを頼みますが、これを2セット(4枚)食べたい衝動にいつも駆られますwww

その他、ゆらら横の『菊音』さんにもよく行きますね。美味しい蕎麦屋で共通しているのは"量が少ない"ってことでしたが、じゅんさんの記事を読んで謎が解けました。

スッキリしたので早速今日の昼はお蕎麦を食べに行ってきますwww

おはようございます!

美味しそうです♪行ってみたいです!!うちの子供は上の子がうどん派で下の子は蕎麦派なので家族で行けそう♪

うれしいコメント

乱駆郎様
ワタシは、麺類ならうどんも好きですが、実は蕎麦も大好きです。ただ、愛媛には美味しい蕎麦を食べさせてくれるお店が本当に少ないですね。

その点、今日のコメントに挙げられていた「いよ翁」と、ゆらら横の「菊音」さんの蕎麦は絶品です。両方ともアップさせていただいていますが、再訪したい筆頭のお店の一つです。

特に個人的には「菊音」さんの蕎麦が好きです。ところが、今日アップしたお店は、この辺りでは珍しい「更科系」の蕎麦を食べさせまして、それが上品でいいお味なのです。
今日のお昼、これで決まり!とは、うれしいコメントではありませんか。

ぜひ、どうぞ

M様

このお店は、記事にも書きましたとおり、この辺りでは大変珍しい「更科系」の蕎麦を食べさせてくれます。

この辺りで多いのは、「田舎蕎麦系」ですが、その味の違いを確かめながら味わってみて下さい。
もちろんご家族で行って、満足できるお店だと思います。

蕎麦が持っているほのかな甘い香り、ここがポイントです。
プロフィール

じゅん

Author:じゅん
愛媛の松山から、「愛媛グルメ紀行」や「愛媛の歴史」など、幅広いテーマで情報発信しています。日曜日を除く毎日更新。画像も豊富。
長いサラリーマン生活に終止符を打ち、還暦をとうに過ぎた2014.12.1に起業して社長になりました。

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