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しまなみ海道と村上水軍の歴史 2

今日は”しなまみ海道と村上水軍の歴史”の2回目です。


今日は、”しまなみ海道”に架かる橋梁の内から幾つかをご紹介しながら、”村上水軍の歴史”に分け入ってみましょう。

来島海峡大橋1
まず、眼下に見えるのは来島海峡をまたいで、今治と大島を結ぶ”来島海峡大橋”です。


この長大橋梁は、来島海峡第一大橋と来島海峡第二大橋、更に来島海峡第三大橋の3連吊り橋からなり、長は4105mあるそうです。


なお、以下の3葉の画像は全て”来島海峡大橋”です。

来島海峡大橋2
さて、昨日”村上水軍”の起源と、瀬戸内海に”海賊衆”が跳梁跋扈”(ちょうりょうばっこ=悪人が大手を振ってのさばること)できた地理的背景について書きました。


”村上水軍”が文献に登場するのは1349年と言いますから、世の中は鎌倉時代後期から室町時代前期のころです。


世間にその名を知られるようになったころの"村上水軍”は、”因島”と”来島”、更に”能島”の三家に分かれていました。これを”三島(さんとう)村上水軍”と総称します。

来島海峡大橋3
三家の間では、長い歴史の間に数々の裏切り、反逆、欺(だま)し討ちなどがあり、あわや村上家消滅の危機もありました。


そして、今日歴史に残る存在として瀬戸内海に君臨するに至った原動力は、”能島村上家”(三島村上家の総領家)の大将である”村上武吉”(むらかみたけよし)で、後に”海賊大将軍”と呼ばれるようになった男の存在でした。


村上武吉”が登場するまでは、”村上水軍”もただの”海賊衆”であり、主な収入源は盗賊まがいの略奪(りゃくだつ)や掠奪(りょうだつ)、恐喝と言う、いわゆる”海賊仕事”でした。

来島海峡大橋
ところが”野島村上家”の大将であった”村上武吉”(たけよし)は、海賊仕事を本業としていた”三島(さんとう)村上”の海賊衆を団結させ、秩序ある戦闘集団に仕上げたてました。


そして”海賊仕事”をやめ、収入源を瀬戸内海を航行する全ての船から徴収する”通行料”としたのです。


この”通行料”を”帆別銭(ほべちせん)”といいます。


瀬戸内海を東から西へ、西から東へ航行する船は、一艘(いっそう)残らず村上海賊衆に”帆別銭(ほべちせん)”を支払わないと通行できなくしたのです。

伯方大島大橋6
この画像は、伯方島と大島を結ぶ、全長1230mの”伯方・大島大橋”です。


”伯方大島”と”大島大橋”が一体構造となっています。


さて”帆別銭(ほべちせん)”というしきたりは以前からありましたが、それを諸国の船乗り達に徹底させたのが”村上武吉”です。


”帆別銭(ほべちせん)”(通行料)を支払わない船に対しては、本来の”海賊仕事”を仕掛けます。村上海賊衆に立ち向かえる勢力は、この時代もういません。

多々羅大橋7
こちらの画像は”多々羅(たたら)大橋”で、広島県生口島と愛媛県大三島を結ぶ斜張橋です。


中央径間長(890m)は890mで、作られた当時は世界最大の斜張橋でした。(現在は世界で二番目)


さて、”村上海賊衆”はどうやって”帆別銭(ほべちせん)”を、瀬戸内海を通行する全ての船から徴収していたのでしょう。


彼らは、どうやって全ての往来船を完全に把握していたのでしょう。


それは、諸国のこれという港には村上海賊衆を差し向けていて、あらゆる港や島々で往来船を見張っていたのです。


ですから、瀬戸内海を渡る船は、どこでもいい、最寄(もより)の港で海賊衆に帆別銭を納めて、その代わりに”舟印”を海賊衆からもらいます。

多々羅大橋8
舟印”とは、絹製の旗で、村上の””の字が染め抜いてあります。


”の文字だけではなく、帆別銭を受納した年月日と”御大将(武吉)”の名前も染め抜かれていました。


この”舟印”を掲げた往来船だけが、自由に瀬戸内海を航行できたという仕組みです。

多々羅大橋9
その”帆別銭”は、積荷の”一割”と決まっていました。


1割、10%!!ですよ、私たち不動産業者が不動産の売買時に受け取れるのは3%です。ため息が出ます。


おまけに、海流の厳しい難所を無事に航行するために村上海賊衆は”水先案内”(これを”上乗り”と言った)もやりましたが、その料金はまた別に徴収します。



村上武吉”(むらかみ たけよし)は、いわば瀬戸内海に”海の関所”を作り、その関所のあがりで悠々と島々の男女を養う仕組みを作り上げ、それを天下に認めさせたのです。


しかしこの仕組みが、”村上水軍”を滅亡させることになるのは、もっと先のことです。


それは、明日以降に触れます。






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プロフィール

じゅん

Author:じゅん
愛媛の松山から、「愛媛グルメ紀行」や「愛媛の歴史」など、幅広いテーマで情報発信しています。日曜日を除く毎日更新。画像も豊富。
長いサラリーマン生活に終止符を打ち、還暦をとうに過ぎた2014.12.1に起業して社長になりました。

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