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「うな牛 小椋」・「愛媛グルメ紀行」 294

今日は二番町3丁目、三越の南玄関お向かいの”銀次郎”さんから真っ直ぐ南に下った”こまどりビル”の2階にある”うな牛 小椋”さんをご紹介しましょう。


このシリーズで採り上げたことがある”博多一風堂”さんと”一天張”さんのちょうど中間にあります。

玄関1   こちらがお店の玄関。


なおこのお店、祝谷3丁目、護国神社通りの愛媛銀行湯築支店から白水台に向かう県道松山北条線の西側に”懐石料理 小椋”という立派で格式の高い本店があります。


また、二番町3丁目の美川ビル1階に”南の台所 ていんがーら”(「い」は小さい字)というお店、同じく二番町2丁目には”寿し 小椋”というお店を出しておられます。


いずれも、ワタシのような庶民にはちょっと敷居が高いお店です。

ランチメニュー2   その”懐石料理 小椋”さんが、昨年7月に満を持して”江戸前・天然うなぎ”をメインとするお店を出されたのがこちらというわけです。


昨今、”うなぎ稚魚”の激減枯渇で”うなぎ屋さんはどこも存亡の危機に立たされているといって過言ではありません。


その最中(さなか)に、何と”江戸前・天然うなぎ”を扱うお店を出すとは、中々の大冒険かも知れません。


このお店、もちろん”うなぎ”がメインのお店ですが、牛肉も扱い”うな重”ならぬ”牛重”も出します。

うなぎランチ3   そういうお店ですから、本来はワタシには全く無縁のお店なのです。


ところが、昼時には700円のランチを出すというので覗いてみました。


この画像が注文した”うなぎランチ”で、お値段700円(内税)です。


ちゃんとした朱塗りの椀に蓋がかかって供せられます。


見たとおり、実に立派な”いでたち”ではありませんか。


そこで椀の蓋を取ってみたのが下の画像。

うなぎランチ4    「ホッツほー・・・天然うなぎが・・・3切れ!」っと、”うな丼”でも”うな重”でもない”うな椀”を眺めて一人声が出ました。


このときフト頭をよぎったのが学生時代の思い出。


貧乏でした。食費を倹約するしかやり過ごせない時代だったころのことです。


皆さん”カレーうどんライス”というメニューをご存知でしょうか?


何の変哲もない、”カレーうどん”に”ライス”が丼に入って付いているというもの。


食べ方は、ライスを手前に置き、カレーうどんをその向こうに置きます。そして、カレーうどんを2~3本づつ箸ですくってライスの上を通過させながら食べるのです。


当然、カレー出汁がボトボトとライスの上に落ちます。そのカレー出汁の染みたライスの表面を箸ですくって、カレーうどんを”おかず”にカレー出汁の染みたライスを食べるというものです。


最後は、カレーうどんの中に肉片を数片とうどんを2~3本、それにカレー出汁を三分の一ほど残したものをライスにかけて、更に混ぜてグチャグチャと味の染みたライスをかっ込む。

うなぎランチ5   ええ、そうです。


この”うなぎランチ”、うなぎの匂いでご飯を食い、うな丼タレ(”丼ツユ”と言います)でさらにご飯(めし)を食らうという食べ方になります。


先に書いた、”カレーうどんライス”そのものではありませんか。


でもここで笑った方は、一生涯、このすこぶる旨い”うなぎランチ”を味わうことが出来ないでしょう。

うなぎ6   養殖うなぎのように油が乗っている、あるいはフヤフヤなとも表現できるそれとは違います。


天然ものは脂肪分が少ないので、やや小ぶりですが、うなぎの生命力を頂く感じです。


それに、まあご飯(メシ)の旨いことといったら。丼ツユだけで、若い頃なら軽く2~3杯の飯が食べられます。


ご飯の粒が一粒づつ立っていて、しかも艶やかに輝いているんです。ご飯の香りだって際立っている。

肝吸い7   こちらは”肝吸い”です。


口腔がうなぎの油で充満したら、この上品な肝吸いで口腔を洗います。


すると、また新鮮なうなぎメシが食えるのです。

サラダ8   このサラダなども、何の変哲もなく見えますが、ちゃんと料理人の仕事がしてある一品です。


柔らかいタケノコを削ぎ切りにしてサラダに添えてあるところなどは、板前さんのセンスを感じます。


うなぎの蒲焼に対するものとして、その役割を十分に果たしているのです。

出汁まき卵9   こちらが思わず「ウ・ウ・ウ・旨い!!」と唸った”出汁まき卵”です。


うなぎ屋さんの定番メニューに”うまき”があります。うなぎの蒲焼を出汁まき卵で巻いたものですね。


”うまき”の単品メニューのお値段は525円、とてもランチには使えません。


ですから、出汁がたっぷり活きている出汁まき卵を沿え、うなぎの旨さがたっぷり溜まった”うなぎのタレ”(丼ツユ)を掛けて頂くという趣向です。


料亭料理人の知恵でしょうか、実に見事です。

漬物10   最後にさっぱりと”香の物”です。


この漬物だって、大根はキチンと皮を剥いて”面取り”という仕事までなされています。


薄味の醤油が一指し。


帰りに、降り口の階段を探して迷いました。


すると、フロアー係りの女性、階段の降り口にワタシを案内し


うちは、うなぎ屋だけに、奥が長ご う ございます」と言った。


”落語”の見事な”オチ”です。


厨房の3人の若い料理人と、一人の機転が効くフロアー係りに心の中で拍手を贈ってお店の階段を降りました。




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ついに出た~(ToT)

じゅんさん、おはようございます。

ついに・・・、鰻が登場しましたね(ToT)
わたくし・・・、五十路になろうとしている妙齢のオッサン(笑)のくせにと笑われそうですが、ウナギとアナゴは"どうしても"駄目なんですよ。
あの生きている時のビジュアルが、私の中では"ありえない"んです。

カプサイシンは苦手とは言え、汗かくのさえ何とかなれば食べられると思いますし、克服しようとする気もありますが、こいつらは生理的に受け付けません。
そりゃもちろん、うな丼やうな重が美味しいのは解かります。ええ、知っていますとも。でも・・・、どうしてもダメなんです~(泣)

うな重が食べられないなんて、人生の何%かは損をしていると友人に言われたりしますが、これだけは甘んじて受ける所存です!www
ただ、じゅんさんの文章が美味しそう過ぎて、出汁まき卵はいけそうです。もともと味自体が嫌いって訳ではないので・・・。



ぬ~、そんな風に考えると・・・・・、
やっぱ、人生の何%かは損してる気がしてきましたwww

信じられない

乱駆郎様

えーーー!うなぎとアナゴがダメですって???
信じられないですねー。

というより、お可愛そう過ぎる!ナントもったいないこと。

ヨーロッパでもうなぎは食べられますが、彼らは燻製にしたり干したりして食べるので、あの蒲焼の美味さを知らないんです。未開人なんです、彼らこそ。

で、日本で完成させられた醤油、発酵文化を楽しむことができないなんて、日本人に生まれた甲斐がないじゃないですかー。
寿司ネタで、アナゴを美味しく食べさせられるお店は本物と言われていますし、アナゴの天丼なんて、コラー、ヒカエオロー!って言うほど旨いのに。・・・・・・・
でも、生理的にですかーー・・・・なぐさめる言葉を思いつきません。もっと言葉の勉強して出直しします。

こんにちは!

美味しそう♪私は鰻、大好きです。三枚あれば、ご飯一膳はペロリですね。毎年、土用の丑の日は鰻をプレゼントしてくれるかたがいるのですが、不漁で高いらしいので今年は無理かなあ(T_T)

しかし、鰻で商売されてる方は大変ですね。稚魚の川の遡上の時期がずれてるのか!?とか調査してるみたいですが…美味しいものを食べたいですね!

No title

うなぎおいしそー!とってもお上品な量ですが、それでもやはりおいしそうです!うなぎの匂いだけでご飯食べれますよね。。。うちの旦那がうなぎが食べたいと言っているので連れて行こうと思って考えてたんですが、松山では2軒しか思い浮かばず今でもやってるのかなぁなんて思ってたところでしたので、ここはメモっておきます!

カレーうどん丼の話、読みながらその光景を思い浮かべてニヤニヤしてしまいました。なんか風情がありますね。微笑ましくなりました。笑

普通は

M様
大抵の場合、日本人であればあのウナギの蒲焼の匂いを嗅ぐと、無性に食べたくなるものですよね。
あの美味しさを避けるなんて・・・・

でも、こればかりは仕方ないですね。

ところで、ウナギの稚魚の激減で、遠くない将来、ウナギを気軽に食べる時代は終わるかも知れませんね。様々な研究がなされていますが、日本で食べているウナギの種類である「日本ウナギ」は特に危機的状況だそうで。
ということは、うなぎ屋さんは営業が出来なるということなので、業種を変えなければならなくなりますね。こちらも大事ですよ。

現地情報なら

Kaori様

松山のうなぎ屋さんの現地情報ならお任せください。具体的にお店の名前を教えていただければ、たちどころに調べてお知らせします。

お帰りの節は、ぜひご主人に日本の蒲焼の味と匂いを堪能させてあげてくださいね。及ばずながら、現地支局員としてお力になりますよ^^

学生時代は貧しかったです。でもでも、今となってみればいい思い出です。様々に、お金を使わなくて生活できる工夫をしたものです。

必要は発明の母と言いますが、何とか知恵が出るものですね。

ただし、このところはすっかり錆付いてしまっていますが。

No title

ではお言葉に甘えて都合のつくときにリポート是非お願いします!でも、お店の名前が分かりません・・・場所は一軒は花園町の商店街内(西側)にあったところで、もう一軒は中の川通り沿い(南側)にあったところです。(うーん、記憶がどれくらい正しいのか??) 
私もアメリカ来たばかりから4年くらいはドがつく貧乏生活でした。お陰で今より15キロは痩せてましたよー。外食なんて絶対出来なくて、とにかくご飯と冷凍餃子でした。冷凍餃子は50個入りで5ドルしないくらいだったので助かってました 笑
プロフィール

じゅん

Author:じゅん
愛媛の松山から、「愛媛グルメ紀行」や「愛媛の歴史」など、幅広いテーマで情報発信しています。日曜日を除く毎日更新。画像も豊富。
長いサラリーマン生活に終止符を打ち、還暦をとうに過ぎた2014.12.1に起業して社長になりました。

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