「手打ちうどん 福磯」・「愛媛グルメ紀行」 324

今日は、県道松山港線沿いの古三津2丁目にある”手打ちうどん 福磯”さんをご紹介しましょう。



場所は、中央通りから海の方に向かい迎賓館があったところを降りてきてファミリーマートとふるみつ食堂がある交差点を北に上れば直ぐに道路の右手に見えてきます。

看板1   新しい県道沿いのこの看板が目印です。


駐車場はお店の前に6台~7台、それに手前の第二駐車場を含めると優に20台は停められます。


それだけ、お客さんが集中することを想定しているということです。

玄関2   お店の名乗りは”手打ちうどん”とありますが、昇り旗にはうどんの他に定食や”ラーメン”まで。


三津地域の一種の街の食堂的な位置取りなのでしょう。


玄関の雰囲気からは、このお店の特徴がつかみ取れません。

店内3   店内は広く、カウンター席やテーブル席、更には小上がりの席まであって、正午には概ね6割の入りでした。


ただその客層の広いこと、作業着の人から地域の老夫婦、はたまた制服姿の若い女性から郵便配達途中の職員まで様々。


制服姿の若い女性が一人で笑顔でカウンター席に着くと、厨房の中から女将が「アレー、〇〇ちゃん久しぶりやねーーー、余り来んケン、モー、結婚したんかと思とたんよー」と声を掛ける。


「アハハハーー、おばちゃん、そうやナインヨー!残念やけど、結婚って相手がおらんのヨー」と会話がはじける。


みな、自分の家に帰ってきたようにリラックスして食事を楽しんでいる。

メニュー4   それらの心地よい会話を聞きながらメニューを見た。


このお店は”手打ちうどん”がウリのお店。


うどんのメニューに目が行く前に”鍋焼きラーメン”の手書きメニューに目が留まった。


「この鍋焼きって・・・・・うどんのこと???」と女将に目を向けると。


「いや、ラーメンよ!」と一言。


「え?うどん屋で”鍋焼きラーメン”って???・・・」と口ごもった。


カウンターで向かい合った女将「ソーヨ、お客さんのヒョーバン、エエンヨー!」と自信満々。

らーめん5   元々、”手打ちうどん”が名乗りの店なので”釜揚げうどん”を注文するつもりでお店に入った。


ところが上の女将との会話に誘導されるように「そ・・・それ、お願いします!」って言ってしまった。


実は、鍋焼きラーメンにいい思い出はない。


今年の4月9日に、このシリーズの264番目のお店として紹介した”ラーメン工房 夢来人(むらびと)”さんで、ラーメン屋さんが出す”鍋焼きラーメン”を食べた、美味しくなかった。


しかも、そのお店、今はもうない。”テナント募集”の看板が上がっている。


ラーメン屋さんが出す”鍋焼きラーメン”がダメだったのに、うどん屋さんが出す”鍋焼きラーメン”って・・


不安が募っった。

ところが・・・・・と こ ろ が なんです。

らーめん6   外見は、上から見ても横から見ても、更には鍋を覗き込んでもどう見てもこれは”鍋焼きうどん”にしか見えないんです。


「・・?・・?・・?・・」ますます頭は混乱してくる。


もともと”鍋焼きラーメン”とは、高知県須崎市の一種の郷土料理に近いもの。


須崎市の”谷口商店”(今はもうない)さんが戦後考案し、平成になって商工会議所や須崎市役所がご当地グルメとしてキャンペーンを張って売り出したものです。


硬めの麺に鶏がらスープを”土鍋”で煮込んだものに鶏肉やネギや生卵、すまきなどを麺と一緒に煮込んだもの。


このお店のものの外見は、このお店が”鉄鍋”を使っていること以外は須崎の”鍋焼きラーメン”にそっくりです。

小皿7   鉄鍋が熱いので、小皿に小分けして食べてみた。


「・・・・・・・・えーーーー、美味しい!!


麺は熱でふやけない粘りのある適度な硬さの麺を使ってある。


ラーメンの麺以外は、完璧な”鍋焼きうどん”のそれ。


鶏肉ゴロゴロ、カマボコ、ワカメ、刻みネギ、生卵、山菜、タケノコ、そしてムキ海老一尾。


「これは、ラーメン用に作ったスープですか?」と女将に訊ねた。


「何イヨーン、うちはうどん屋やし、ラーメンは和風ヨー、ヤケン、スープはうどんと同じヨー!」っと。


道理で、鍋焼きうどんの味だと思った。でも、こ れ が 妙に”美味い!


須崎の鍋焼きラーメンとも明らかに違う、このお店のオリジナル。


今はもうない、ラーメン屋が作った”鍋焼きラーメン”など、このうどん屋が作った”鍋焼きラーメン”に比べると足元にも及ばない。

麺8   こちらがその麺。ムッチリしていて熱に負けていない。


実に不思議な体験をした。シリーズも320回を越えたけど、これまで経験したことがない味に出会った。


「ウーーーーン、これは美味しい!不思議やけど旨い!」と唸っていたら、女将がそっと店主にそれを伝えた。


すると店主が「フフフッフ・・・」と素敵に微笑んだ。


これは是が非でも、今度はこのうどん屋の”うどん”を食べに来るしかない、そう思った。


店内では、客と厨房の会話と笑顔が絶えない。


一人で座ってうどんを食べていた客が「ワシなー、こう見えてもなんよー。ドMなんよー、ヤケン、皆に馬鹿にされるとフフフ・・・ウレシューて・・」っと。


「エーーー、ホーナン???そうは見えんけどーー」と店の看板娘。





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No title

懐かしい!三津在住のうどん大好きな友人がここが一番うまい!と言って連れて行ってくれました。
忘れもしないここでうどんを食べてる時に「麻原彰晃逮捕!!!」のニュースをテレビで見ました。 オウムと聞くとここでうどんを食べたことを思い出します。(お店の人にはいい迷惑ですね)
そして、私は19歳だったなぁ・・・・と。

うどん屋のラーメンかぁ♪

じゅんさん、おはようございます。

鍋焼きうどんの麺だけラーメンですか。キワモノのようなイメージですが、なんとなく食べてみたくなりましたwww

汗っかきの私はこの時期に鍋焼きは厳しいので、幟にもあった「あっさりラーメン」に挑戦してみようかな♪
これも和風で期待"大"ですね。



ラーメン工房 夢来人さん、お店閉めちゃったんですね。
言ったら悪いですけど、素人が見ても「?」が多かったですから仕方がないのかな。かわいそうですけど・・・。

三津のお友達の太鼓判

Kaori様
おはようございます。日本は、今朝の9時45分です。今年の梅雨は雨が多く、今日も朝から降り続いています。

そうですか、このお店「思い出のお店」、そしてお友達からは「ここのうどんが一番!」と太鼓判を。道理で客が絶えないし、「鍋焼きラーメン」も美味しかったはずです。これはどうしても「うどん」を頂きに行かなきゃ!

19歳の時に「麻原逮捕」ですかー。うーーん、あの事件は今でも亡霊のように時々社会を賑わせています。先日も逃亡中の女性が逮捕されました。一体あの事件は何だったんだろう?謎は未だに解けていません。

これがあなどれない

乱駆郎様
このお店、アメリカのブログ友さんも、お友達が「このお店が一番!」って言われたとコメントいただいたばかりです。
キワモノには違いないのですが、うどんと言う基礎がしっかり出来たお店なので、実にあなどれないお味でした。
今度こそ、「うどん」を頂こうと「再訪リスト」に載せたばかりです。

最近「再訪シリーズ」の方が多くなりつつありますが、1年間と言う時間を経て、お店はどう変わったのか?あるいは変わらなかったのか?
また、1年前とは違うメニューを食べてみて、それはどうなのか?
色々な興味がわいています。

こんにちは!!

うどん屋がつくる、鍋焼きラーメン。うどん屋という基本からそれてないのが、いい商品を産み出せたのでしょう♪こちらのお店は行ってみます!

先日行ったハンバーグ屋さんですが、料理はおいしかったです。ハンバーグは調味料に頼り過ぎず肉の味がしっかり引き出されてました。精肉店がやられてるのが納得!付け合わせの味付けもよかったです♪
ただ、気になったところは、料理の提供時間が遅い、オーブンを温めてなかったのか、20分程かかってました。あと私たちより10分程あとにオーダーしたところが先に出たり…。私たちより先にオーダーしたところは30分近く、待ってたみたいです。私たちの後にオーダーしたところは普通に10数分で出てました。もしかして、オーダーがたまらないと、オーブンにいれないのかと思った程です。(説明、わかりづらいですね)
あと気になったのは、席数は40弱あるのに20数名で満席状態!席の回転率、稼働率が悪ければ、売り上げを確保するのは難しいかなと感じました。
料理はおいしかった、あとは運営の仕方を工夫すれば、難しい立地条件は克服できるかもです♪長々とすいませんm(_ _)m

なるほど

M様
お久しぶりです。長い間お便りがなかったので、メッチャ忙しいか、季節の変わり目でお疲れになってるのかと心配していました。
さてこちらのうどん屋さん、「鍋焼きラーメン」が妙に美味しかったので、今度こそうどんを食べようと、再訪リストに加えました。客層が広いということは、多様な客に対応できる味だと推察しています。
ところで、ハンバーグ屋さん、書かれている内容はキチンと理解できます。
味作りと、お店の運営は全く別の問題ですね。名シェフが必ずしも名店主とは限らない。初めて客の前に、調理と言う世界に踏み出した。でも、毎日の客数が違う、時間帯によっても調理の手順に工夫がいる、バラバラに注文が出る複数組の複数の客に、同時に出来上がりを提供するにはどういう手順がベストなのか?また、その日のスタッフの布陣によっても段取りが狂う。
多分全てが試行錯誤なさっているのでしょう。
飲食店は、美味しいものさえ適切な値段で出しておけば客は自然に定着するといったものではありませんね。
問題は、客が店舗のオペレーションが順調になるまで辛抱強く通ってくれるかでしょう。ワタシは根強いファンがこのお店にいることも知っていますので、何とか乗り切ってもらえるのではないかと期待しているところです。
プロフィール

じゅん

Author:じゅん
愛媛の松山から、「愛媛グルメ紀行」や「愛媛の歴史」など、幅広いテーマで情報発信しています。日曜日を除く毎日更新。画像も豊富。
長いサラリーマン生活に終止符を打ち、還暦をとうに過ぎた2014.12.1に起業して社長になりました。

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