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「今治 登泉堂」・「愛媛グルメ紀行」 328

今日は、今治市の松本3丁目にある和菓子屋の老舗”登泉堂”(とうせんどう)さんをご紹介しましょう。


今の店主は四代目で、このお店の開業はナンと”100年ほど前”の明治時代に遡るそうです。


今の四代目の店主さんから直接お伺いしたお話では、四代前(四代目の曽祖父・ひいおじいいちゃん)が、今治市桜井沖の”四阪島”で”甘味処 青野商店”を始めたのが”登泉堂”さんの起源だとか。

玄関1   そして、この地にお店を移したのは二代目。


二代目さんは、和菓子だけにとどまらず洋菓子やパンなどに挑戦したそうです。


こちらがお店の玄関です。


今は店頭に余裕がありますが、盛夏の季節には行列ができます。


行列の目的は、ほぼ全員が当代(四代目)が開発した”カキ氷”です。

ショーケース2   もちろん、本来は”和菓子屋”さんなので、この季節でも”蕨(わらび)もち”などがショーケースに並んでいます。


わらびもちなどは季節のものなので、季節によって甘いもののメニューは代わります。


ただ、ワタシは大人になって以降は”甘党”ではなくなりましたので、お伺いしたお目当ては”カキ氷”です。


しかも、このお店の”カキ氷”は、他のどのお店にも見られない独特の”カキ氷”なのです。


このお店の”カキ氷”を食べるため、わざわざ松山から今治に通い始めてもう何年になるのか。

メニュー3   このお店の”カキ氷”のメニューは多彩ですが、このお店に行かないと食べられないメニューは”いちご”系の3種です。


このお店の”いちご”系3種の特徴は、氷の上にかかっている”いちごペースト”にあります。


単なる”いちごシロップ”ではなく、”いちごそのもの”がカキ氷に回しかけられているのです。


そこで、ワタシが注文したのは”いちごミルク”で、お値段は640円(内税)です。

イチゴ上   どうです?この”いちごミルク”、見たことがありますか?



当代(四代目)は、春先に近辺の農家から”いちご”を大量に仕入れ、毎日毎日”いちごペースト”作りにいそしみます。



朝から晩まで、ただひたすらいちごに砂糖を加えたものを、煮詰める。



この”いちごペースト”を大量に冷凍保存して、夏季に限定して提供しているのです。

イチゴ5   ですから、食後にも、いちごのツブツブが口の中に残っています。


この濃厚な”いちごペースト”を惜しみなく”カキ氷”の上に乗せ、そのうえにミルクとシロップをタップリ廻しかける。


ですから、この”いちご”が提供できる期間は限定されていて、通常は5月の連休から始まり10月の初めには終わってしまいます。


今年は4月29日から提供を始めました。日曜日がお休みで、”カキ氷”の営業は正午から始まります。

イチゴ横6   この画像は、撮影に手間取っていて”カキ氷”がやや溶けかけた状態です。


食べてしまうのがもったいなく思います。いちごの濃厚な甘さに誘われて、唾液が自然に溢れます。


この”いちごミルク”はカキ氷を食べるというより、濃厚に煮詰められた”いちごペースト”を半解凍したものをいちごの中に盛られた氷で冷たい温度を保っておいて、そのまま食べるというものです。

イチゴ上アップ7   もう、眺めているだけで満足感が体を満たします。


真夏にフローズンのいちごをいただく贅沢さ。


江戸城に住まう”殿上人(征夷大将軍)”には、代々、加賀藩(今の石川県)が早飛脚を飛ばして献上品として”カキ氷”が届けられていました。


加賀藩には”氷室”と呼ばれるものがあって、そこから通常10日はかかる早飛脚を5日間昼夜を問わず飛ばしに飛ばして”将軍”に届けたのです。

横半分8   当時は”将軍”にしか食べられなかった”カキ氷”が、今では甘く濃縮された”いちごペースト”を丸まま掛けて食べられる。


これを”贅沢”と言わずして何と言うか。


この画像は、カキ氷の手前半分を崩しながら食べたところ。


”いちごペースト”は、カキ氷のほぼ中心部まで浸透している様子がお分かりいただけるのではないでしょうか。


これが美味しくない訳がないでしょう。感動を呼ぶ”美味し冷た”さです。


真夏には、遠く県外からもお客さんが詰め掛けます。


行列の最後尾に並んで、タップリ汗をかいて、そしてこの”いちご”にありつく。


頭の後頭部に”キーン”とした痛みを感じながらも、”いちご”の山を崩しながら味わう至福のひと時。

店主9   恥ずかしがりやさんの当代(四代目)さんが、やっと厨房から出て来ていただきました。


四代目さんの趣味は、麻雀、釣り、ギター、陶芸、野球、テニスなど多彩ですが、今では特に”陶芸”と”パン作り”に凝っているそうです。


100年の歴史を持つ”和菓子屋”さんに、自らの工夫で”いちごペースト”を掛けるという独自の”カキ氷”を開発開花させ、新風を吹き込まれた功労者です。


どうか、何時までも何時までもこの店頭で新風を絶やすことなく継続して欲しいと願わざるを得ません。


今や、今治だけではなく愛媛の近県にまで及んだ夏の風物詩、大切に大切に。




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スゴイかき氷ですね♥

じゅんさん、こんにちは。

このいちごのかき氷、以前ジンゴズンゴさんの記事で初めてお目にかかりました。
拝見して、辛いものが大嫌いなくせに甘いお菓子類も口にしない私でさえ美味しそうだと思ったかき氷です。改めてみてもかなり美味しそうですね~♪

OFF会のお話、現実味を帯びてきましたね。みんなで語り合いながらビールと焼き鳥♪堪りませんねwww
楽しみです♥

並んで食べる

乱駆郎様

このお店は日曜祭日がお休みです。平日の正午からこの「かき氷」が食べられます。ところが正午にお店を訪ねると、もう既に長蛇の列、また列。
それを、真夏には並んで順番を待ちます。車で4人で行ったとします。一人が順番待ちして残りの3人が車で待っていたら、並んだ人しか注文できません。たかが「かき氷」ですが、中々にして食べるのは大変なんです。
しかも、今治まで足を伸ばさなければならないのですから、ジンゴズンゴさんのような「好き者」しか食べやしませんよ^^

OFF会、まだファットマンさんの返事を見ていませんが、まとまれば近いうちに企画しましょう。何が怖いもんか?楽しいに決まっています。

スキモノwww

遅ればせながらコメントさせて頂きますm(_ _)m

『登泉堂』は今治の、いや愛媛の夏の風物詩とも言える存在。
人気は県内に留まらず、このかき氷のために海を渡る方がいるほどです。
このいちごが食べられるなら、松山~今治間なんてじぇんじぇん遠くないですよー!!
…と思うのは、私だけ??wwwww

あー、ムショーに食べたくなってきた。
ウズウズウズウズウズウズ…

かき氷は12:00~18:00 の提供かァ。
明日は仕事17時終了でキビシイし、明明後日の夜勤明けで車飛ばそかなッッッ!!!

ふふふ

ジンゴズンゴ様

初めてコメント督促しちゃいましたね、フフフ。

真夏だと、真昼間の炎天下に並ぶのはきついから、早めに行ったほうがいいと薦めて頂いたので、今の時期にアップとなりました。そして、早い季節に行って正解だったということをお知らせしたかったんです。

ここの「いちご」の美味しさはお互いよく承知しているのですから、記事そのものはどうでもよかったんです。

ただ、登泉堂のご主人、すごくテレやさんなんで、お顔は見たことないだろうと思って記事に掲載しました。

あ。どーでも良かったんですか(笑)

なんと、ご主人の顔を私を見せるために今回の記事を!?Σ(゚д゚lll)
うわーー、お気遣いを本当にありがとうございます!!!!
てコトは、文中にある「やっと出て来ていただいた」というのも
私のために催促して頂いたんですよね?
そもそも今治まで足を伸ばしたのも、私のために…

なんと畏れ多いコトでしょう。
頭が上がりません。
本当に有難うございます!!!!m(_ _)m
じゅんさん、優しいな~ァ♥

ご主人のお顔、おっしゃる通り拝見したことがありません。
とっても優しそうなお顔立ちです。
客に喜んでもらうため、惜しみない努力をされてる方ですから
優しさが滲み出てるのかも知れませんね。

ピーク時には一日中氷を固め続けてると聞きました。
私たちは美味しさにウットリするだけですが
とてつもなく過酷なお仕事です。
「美味しいかき氷を毎年有難うございます♪」
写真に礼!!m(_ _)m

やっと分かっていただけたようで

ジンゴズンゴ様
このお店には何度も何度も足を運んでいますから、美味しいことは分かっています。今治までの距離なんて厭う理由がありませんでしょう。

でも、4代目さんご自身で考案なさって、新たな看板メニューを作り上げられた方だから、あの味の内側を知っていただきたかったのです。

内側を知れば、更に更に美味しい理由が、理屈ではなく理解できると考えたのです。
美味しさ巡りは自分探しの旅。自分探しの旅は、新しい人との出会い旅なんです。
プロフィール

じゅん

Author:じゅん
愛媛の松山から、「愛媛グルメ紀行」や「愛媛の歴史」など、幅広いテーマで情報発信しています。日曜日を除く毎日更新。画像も豊富。
長いサラリーマン生活に終止符を打ち、還暦をとうに過ぎた2014.12.1に起業して社長になりました。

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