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伊予の豪族河野氏の歴史と善応寺 2

今日も昨日に続いて、”善応寺”の風景をご紹介しながら伊予国最大の豪族であった”河野氏”の歴史を見ていくことにしましょう。

昨日は、中世期に伊予国最大の豪族であった”河野氏”が、”源平の戦い”において源頼朝側に組みすることで日本の歴史にその姿を現したところから、”河野通盛”(みちもり)が、建武年間(1334~6)に高縄山城から、松山平野の道後温泉に近接した”湯築城”(道後公園)にその本拠地を移したこと。

更には、、建武三年(1336年)、通盛(みちもり)は、本拠を”湯築城”に移した機会に永年居宅としていた土居館(どいのたち)を改築し、河野氏寺(こうのうじでら)として”好成山善応寺”を開山したところまでを書きました。

配置図1
さて源平合戦を制した源頼朝は、鎌倉幕府を開きました。”鎌倉時代”の幕開けです。


そして河野通清は源平合戦の功により鎌倉幕府の御家人に列せられ、伊予国にその勢力を拡大する礎を築きました。


なお最近になって、つまり7月26日の愛媛新聞に、松山市道後町2丁目の奥島病院敷地で、河野氏の遺構の存在が想定されている場所で新館建築工事に伴い掘削していることが話題になっていると報道されたことは記憶に新しいところです。


そこは、中世の守護大名・河野氏の当主館があった場所と考えられています。これまでの研究で、湯築城は1535年に二重の外堀が造られ、当主や一部の家臣が城内に居を移したと考えられています。

山門から本堂2
道後の”湯築城”に居を移し、いよいよ伊予国における”河野氏”の支配が固まってきた頃のことです。


その後の河野氏一族の運命を大きく変える歴史的闘いを迎えます。


それは、鎌倉時代の承久3年(1221年)に、”後鳥羽上皇”が鎌倉幕府に対して討幕の兵を挙げて敗れた兵乱で、歴史はそれを”承久の変”(じょうきゅうのへん)と呼びます。


その承久の変では、河野水軍を率いた河野氏は朝廷方についたため、鎌倉幕府の攻撃を受けました。一時は高縄山城に立て籠もって戦いますが、ついに落城して河野一族の大半は没落してしまいました。


次に没落した河野氏を再興するきっかけとなった”蒙古襲来”が起こります。一度目を文永の役(ぶんえいのえき・1274年)、二度目を弘安の役(こうあんのえき・1281年)といます。


蒙古襲来では、”時宗”の開祖”一遍上人”(今年の4月7日、「宝厳寺」でアップ)の従兄弟の子にあたる”河野通有”が、唯一生き残った河野水軍を率いて、二十万人の蒙古軍相手に奮戦しました。

本堂3
この時通有は軍勢を引き連れて九州に向かいます。


その時の河野一族は、五十年ほど前の承久の変に朝廷側に味方して敗れ、領土は削られてわずかに松山市の南部を領有して命脈を保っていたのです。


ですから、蒙古襲来を一族の勢いを挽回するチャンスと考え、通有は早々と九州へ下ったのです。



この戦いにおいて、通有は何度も命を落としかけるほどの激戦の中を、蒙古軍の大将軍とおぼしきものを生け捕りにするという大活躍を見せました。


蒙古襲来はご存知のように台風によって日本側の奇跡的勝利に終わりましたが、河野一族はこの時の功績で、伊予の領地を増やした上に、九州肥前の神崎庄にも領地を獲得、再び河野一族は勢いをとりかえすことになりました。

本堂4
しかし、それ以降の河野氏の歴史は内紛に次ぐ内紛で自らの体を蝕むように力を落としていきます。


例えば、有力国人の反乱や河野氏内部での家督争いが相次いで起こり、その国内支配を強固なものとすることはできませんでした。


更に、16世紀前半の河野氏宗家の当主・河野通直(弾正少弼)のとき、家臣団や有力部将村上通康を巻き込む形で子の河野晴通と家督をめぐって争いが起こります。


しかし河野氏滅亡の直接のきっかけとなったのは、”豊臣秀吉の四国征伐”です。


そのことは明日、”河野氏”の歴史の最後として見ていくことにしましょう。






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どういたしまして

M様

ご丁寧にコメントありがとうございます。こちらこそ、ありがとうございました。

記事は10月22日にアップします。

かなり先の話ですが、その日、記事をご覧いただければ嬉しいです。

人と人は「出会い」によって支えられています。その積み重ねが大切だと思っています。

毎日一歩づつ、確実に歩みを進めてください。陰ながら、小さな声ですが、声援を送り続けます。

プロフィール

じゅん

Author:じゅん
愛媛の松山から、「愛媛グルメ紀行」や「愛媛の歴史」など、幅広いテーマで情報発信しています。日曜日を除く毎日更新。画像も豊富。
長いサラリーマン生活に終止符を打ち、還暦をとうに過ぎた2014.12.1に起業して社長になりました。

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