「大野ヶ原 もみの木」・「愛媛グルメ紀行」 348

今日は郷里の西予市野村町”大野ヶ原”にある”もみの木”さんをご紹介しましょう。


5日から3日連続の”大野ヶ原”関連のご紹介です。


真夏の大野ヶ原を訪れた事情は、5日のアップで書きました。


妹と弟と父が大野ヶ原にドライブに行くと、必ず訪れていたのが”大野ヶ原小学校”のすぐ近くの”もみの木”さんだったそうです。

看板1
これがお店の看板です。おみやげ品や雑貨、それに大野ヶ原で採れるフレッシュなミルクと、アイスクリームを売っています。


このお店の”アイスクリーム”は一種の名物で、夏には飛ぶように売れます。


売れる理由は、新鮮そのものの牛乳と良質な生クリームをたっぷり使った無添加の自家製アイスクリームだからです。味がとっても濃い!

7月末アジサイ2
ここを訪れたのは7月31日。


もう8月に入ろうとしている時期に、何と店の前には”アジサイ”が咲き乱れています。


例年よりずっと暑いそうですが、ここはまだ初夏の気候なのです。


ですから、当然店内にクーラーなんてありません。外から爽快な風が舞い込み、真夏とは思えない季節感。

玄関3
このお店は、”大野ヶ原”の第一次入植農家として30戸が入植した昭和25年に、入植者と一緒にこの地に入りお店を開きました。


大野ヶ原ではたった1軒のお店として、入植農家の家族の命綱だったのです。


開業して62年。今では二代目がお店を継いで頑張っておられます。


その二代目さんは、父が大野ヶ原小学校に奉職していたときの教え子。


父が行くと、何時も歓待していただいたそうです。

藤部吉人作品4
店内には、”藤部吉人”氏の”森で生まれる魚”という作品群が所狭しと展示されています。


藤部吉人氏は三間町の生まれで、イタリアで彫刻を学ばれた方。帰国後は、四国カルスト大野が原で制作活動を続けられています。


国内だけではなく、海外にも氏のモニュメントは飾られていて、スケールの大きい彫刻家です。

メニュー5
さて、当日のお目当ては”チーズケーキ”です。


奥様が全てを手作りで焼いておられるので、1時間にせいぜい8ピースが限度。一度に提供できるのはたったの4ピース。次は30分後です。一人1個しか注文できません。


いわば、”幻のチーズケーキ”なのです。これを食べたさに遠く県外からも客が詰め掛けます。持ち帰りは出来ませんので、ここに来てお店で出来上がるのを待って食べるしか食べられないのです。

セット6
甘党で、一時製菓会社に勤務した経験もある妹が「死ぬ前に3つだけ何かを食べられるとしたら、ワタシは迷うことなくここの”チーズケーキ”を3種の中の一つに選ぶ!!」と断言するものです。


これが、30分待って出されたチーズケーキとオレンジの生ジュース。単品ではそれぞれ380円と250円の合計630円ですが、飲み物とセットで頼むと600円になります。


焼き立てなので、チーズがまだ固まっていません。


トロー~っと、流れ出ています。


むせ返るような、フレッシュなミルクの香りが鼻腔をくすぐります。

チーズケーキ7
皆さんが目にしたことのあるチーズケーキとは全く違うのではないでしょうか?

ワタシは甘いものに対する知識はありません。ここはブログ友の”ジンゴズンゴ”さんの登場を期待するばかりです。

全く固まっておらず、目の前でチーズがとろけ出す光景を見たことがありますか?しかも濃厚なチーズの香りに酔い痴れながら。


皆さんは”ゾル”と”ゲル”という言葉と、それらの関係をご存知でしょうか?(ドイツ語です)

高校に入ると生物の時間に必ず習うことなので、覚えておられる方もいるかも知れないですね。

ゾル”とは、正確に言えば「分散系の一種で、液体を分散媒とするコロイドである」なのですが、分かりやすく言えば”牛乳”などが”ゾル”の代表例です。

その”ゾル”が流動性を失って固まったものが”ゲル”なのです。

”ゲル”の分かりやすい例は、海草の天草を煮詰めてドロドロの”ゾル”を形成して、それを固めて”寒天”、つまり”ゲル”にする例です。

この画像では、牛乳という”ゾル”を固めてバターやチーズという”ゲル”を作った。

この”チーズケーキ”は、理科の実験例のような見事さでそれらの変化が再現されています。

”ゾル”から”ゲル”への変化は”不可逆性変化”と言って、元には戻らない変化なのですが、ここのチーズケーキは、チーズやバターがまた元の牛乳に戻っているのではないかと言う錯覚を覚えさせます。

科学の法則を否定するかのようです。このことを言いたいがために、ゾルだのゲルだのというややこしい話を持ち出した。

ま、「理屈などク〇喰らえ!」ですね、確かに。

チーズケーキ8
一帯何層構造になっているのでしょうか?

さて、このチーズケーキの味をどう形容できますでしょうか?

隣は放牧地です。乳牛が日がな一日牧草を食(は)んでいます。

絞りたての牛乳の香りに包まれたチーズケーキ。まだ熱々のチーズ。もちろん濃厚です。

むせるような濃厚さなのですが、牛乳の爽やかさを失ってはいません。牧草の青さをその香りに残しているかのようです。

チーズケーキ外側9
チーズケーキの外側の生地、口に含んだ途端に”ハラリ”と口中で解けます。(ほどけます)

手ではつまめません、スプーンで掬わないと口に入る前にほどけてしまいます。

適度な焦げ味が口腔を満たします。バターの焦げた香りです。

これはもう、食品と言うより芸術品です、食の職人が作り焼き上げた。

生オレンジジュース10
こちらは、オレンジをただ絞っただけのジュースです。

何も足していません、もちろん何も引いていません。

太陽の恵みをいっぱい受けて、甘さが濃縮した気品あるオレンジの香り。

チーズを引き立てるには最高の相棒でしょう。

神の作り出したコラボではないでしょうか。

店は全てセルフサービス。チーズケーキが焼き上がったら自分でトレイを持ってお金と引き換えにチーズケーキとオレンジジュースをいただきます。食べた後の食器類も全て自分で片付けて返します。

レジがなかった時代にはこれが当たり前だったのです。

外の景色11
チーズケーキに酔い痴れて、外に出た。


目の前に牧草が広大に広がっている。


ワタシと妹と弟、父に思いを馳せながらこの地を離れた。



にほんブログ村 地域生活(街) 四国ブログ 松山情報へ
にほんブログ村
にほんブログ村 地域生活(街) 四国ブログへ
にほんブログ村
にほんブログ村 写真ブログ 四国風景写真へ
にほんブログ村
愛媛のクチコミ情報サイト「ひめぶろぐ」
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

おはようございます♪

ココは、あの厳ついバイク乗りも立ち寄る所だそうですよ(^_^)
大きなアメリカンで立ち寄り、甘い物を食べて足を休めるそうです。
ウチのご亭主様も大の甘党、ツーリングに行くと食べるようですね(^_^;)

前に私と出掛け、この店の前を通りかかった時の事・・・
「この店のアイス、この前食ったら美味かったぞ~」って言いながら、
素通りです・・・何で?そこまで言うなら寄れよ!

そうなんですか

ベル様
ゴッツいバイクが、店頭に並ぶ様は壮観でしょうね。
しかも、そのバイク乗り達が食べるのがアイスクリーム・・・・・うーーん、これって絵になるのでしょうか?

これだけ暑い日が続いても大野ヶ原だけは別天地です。爽快です。

このお店の「チーズケーキ」ぜひお試し下さい。旦那さんの大型バイクにうち乗ってお2人でどうぞ!

じゅんさん、こんにちは♪

景勝地や様々な観光スポットには必ずといっていいくらい"存在感"のあるお店がちゃんとあるのですね。

私も大野ヶ原は高校の遠足を含め何度か行った事があるんですが、もちろんこのお店は知りませんでした(^^;

こういう知る人ぞ知るお店は知っておかなきゃ!などと慌ててしまうのはブログを書き始めたせいでしょうか?www

幻の

乱駆郎様
甘党でない私が、まさかチーズケーキをテーマに書くとは自分でも予想していませんでした。ですから、私も何度か大野ヶ原には行っていますが、兄弟に教えてもらうまではこのお店の存在は知らなかったんです。
ジンゴズンゴさんならスラスラ書けるのでしょうが、最も苦手な分野。
でも味は確かに濃厚で、一度経験してみる価値は十分だと思いました。
電話で予約しておくとチーズケーキ取っておいてくれるそうですよ。

No title

自分のブログにも書いているのですが、私も去年の秋に「もみの木」さんに行きました。平日なのにチーズケーキは売り切れで、驚きつつアイスクリームをいただきました。美人の奥さんが、テレビに紹介されてからこんな調子なんですよと気の毒がってくれました。

じゅんさんのお父様にゆかりのお店とは驚きです。やはりなんというか開拓農家みたいな言葉が似合う土地柄だなあと思いました。

この記事を読むと、もう一度チーズケーキに挑戦してみたくなりますね。いまごろの四国カルストは涼しいでしょうね。

No title

見てたら 奥様が横から 「おいしそうやろ~ チーズケーキ!」と^^
いいな~ 私も食べたい~~。
夏の間に行けるかな~!

お店に出ているのは

ファットマン様
美しい女性に弱いのは、時代を通して男の”性”です。それを否定する立場には立ちません。
そこで通常店頭に出ている美しい方は奥様ではありません。多分私たちが接する女性は従業員の女性です。奥様は裏の釜の前で奮戦されていると思います。

何れの事情にせよ、あのお店のチーズケーキは待ってでも頂く価値はあると思います。

大野ヶ原の夏は一瞬です。旬を外さないように試してみて下さい。腰を抜かさんばかりの感動は保証いたします。

ああ、そうかも

ファットマン様
追記です。

ファットマンさんが会われたのは奥様かも知れないですね。ワタシがお伺いしたときは、奥でチーズケーキを焼くことに専念されていた、一度もお店にはお顔を見せていただけませんでした。

妙齢の美人の店員さんが客をさばいていらっしゃいました。「奥様ですか?」とお伺いしますと、「いえ、ワタシは従業員です」とのお答えでした。

でもファットマンさんがお会いになったのは奥様かも知りません。思わぬところで美人談議になってしましたね^^

夏こそ

のしうめ様
二度目のコメントありがとうございました。大野ヶ原は伊予市インターからでもやはり遠いですね。
でも、大野ヶ原こそ真夏に「北海道」を体験できる数少ないスポットです。
ぜひぜひ、夏の間に訪れていただき「幻のチーズケーキ」を待ってでも召し上がってみてください。
きっと「待つだけに価値はあった」とお思いになると思います。
コメントありがとうございました。

いくら私でもスラスラ書けませんw

一応スイーツ&カフェをメインジャンルとしてるつもりなので、
言いたいコトや感想はスラスラ出てきます。
自分を信じ、自身の感じたことを貫く度胸もチョッピリ出てきました。
が、それらをひとつの記事にまとめるのはやはり並大抵じゃないです。
矛盾してるかも知れませんが、
メインジャンルだからこそ書くのが難しいと最近感じ始めてます(^_^;)

『もみの木』のとろけるチーズケーキは予々噂を聞いておりますが
実は未訪問なのですよ。イイな、イイな。うらやましーなー♪

私なんぞの助けが無くても、しっかり伝わる表現力。
読んでるだけで、と~っても食べたくなって来ましたよ!
さすがはじゅんさん♥ と、惚れ惚れしました(*´∀`*)

プリンも気になるし、チーズケーキと搾りたて牛乳は絶対チェックしたいですね。
午前中の早い時間に攻めて、連れと一緒ならロールケーキもシェアして…
綿密に計画立てせねば。。。

そうですかー

ジンズゴンズ様
今日のコメントは重いですね。心の奥底に響きました。ズッシリ響きました。
なるほど「メインジャンルだからこそ書くのが難しい」ですか・・・・・

ジンゴズンゴさんの本気度がビシビシ伝わりました。心に届きました。

貴方には教えられることが実に多い。ワタシにとってはとっても刺激的でず。

このお店の本当に価値が理解できるのはジンゴズンゴさん、正に貴方です。ワタシなど、遠く及ぶところではない。是非に、大切な「連れ」さんと語り合って綿密な計画を立てられ、記憶に残るシーンを「連れ」さんと刻んで頂きたい。ワタシの切なる願いです。
プロフィール

じゅん

Author:じゅん
愛媛の松山から、「愛媛グルメ紀行」や「愛媛の歴史」など、幅広いテーマで情報発信しています。日曜日を除く毎日更新。画像も豊富。
長いサラリーマン生活に終止符を打ち、還暦をとうに過ぎた2014.12.1に起業して社長になりました。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード