「再訪14 うどん きり麺や」・「愛媛グルメ紀行」 350

今日は”再訪シリーズ”の14番目のお店として、昨年9月20日に”愛媛グルメ紀行”シリーズの113番目のお店として紹介したうどん屋さん”うどん きり麺や”さんを再度ご紹介しましょう。(「うどん きり麺や」 ・「愛媛グルメ紀行」 132


場所はおさらいです、元・旧空港通りとでも言いますか、今の空港通りの前の空港通りが開通するまで”空港通り”と呼ばれていた通り沿いの南斉院町にあります。



生石小学校(しょうせきしょうがっこう)の前の、東西に伸びる通りと言ったほうが分かりやすいかも知れません。

玄関1
こちらが目立たない玄関。


ご主人は元々小田町のご出身で、自分で麺を打ち、それをインターネットで販売し始めたのがきっかけでこの道に入られました。


そしてこの地で開業して8年目の夏を迎えました。


このお店はブログ友から「あのお店の”冷たいうどん”は美味しいよ」との情報提供があって再訪しました。


このところ、”冷たいうどん”や”冷たいラーメン”、それに”冷麺”など冷たい麺類にやや凝っています。

看板2
”冷たいうどん”はお店の窓に内側から”冷え冷え”300円とさり気無く表示されています。(ただし、これは夏季限定価格。レギュラーシーズンは350円、それでも驚くほど安い!)

これでは、このお店のことをよく知らないお客は気がつかずに通り過ぎてしまうかも知れないですね。


それほど目立たないのです。

メニュー3
お店に入ってメニューを拝見しても、特に目立つような大書の仕方はしてありません。


夏期のみと書かれて、”冷え冷え”と”ひやかけ”の文字が見えるだけ。


厨房内の奥さんに”冷え冷え”とはどういうものですか?とお伺いしました。


「”冷え冷え”は、麺を出汁汁(だしつゆ)につけて食べる、ざるうどんと言う感じです」との答え。


「アノー、冷たいスープに冷たいうどんの麺・・・・そういう感じのものがあると聞いてやってきたのですが」と言いよどみながらお尋ねすると。


「それなら”ひやかけ”がそれです」というお答え。お値段、何と、ナント、350円。涙が出そうになる値段ではありませんか。


一瞬「ここは愛媛ではなかったのか????」と目が廻った。

おでん4
当然にというか、お決まりのように”おでん”も置いてある。これも何と、ナント1本50円・・・・・・


お握り1個50円は全て売り切れていた。


「これエエンヤロカ?」と関西弁訛りで考えてしまった。


メニューのどこを見ても「愛媛離れ」している。不思議な空間に迷い込んだ宇宙人の心境。


お店に入ったのは午後1時。先客の3人連れ2組、計6人が勘定を済ませて店を出た。


入れ替わりにワタシと、後は3人一組の客が入った。


3人は女性一人を含む。彼等が一斉に声を揃えて注文した「ひやかけの大盛3人前!」と。

ひやかけ上5
さて、これが問題の”ひやかけ”(ワタシは当然普通盛り)だ。・・・・・・何の衒(てら)いもない。


一度使ったことがある言葉ですが、こういう佇まい(たたずまい)を”外連味(けれんみ)がない”という。


要は、全く飾りっけがないということ。


これこそ「シンプルイズベスト」ではないか。

ひやかけ6
スープをレンゲで啜ってみた。


思わず「これは・・・・・・」と小さな声が漏れた。


厨房の店主と奥さんはその声を決して見逃さなかった。


「え?ナニカ・・・・・?」と、お2人の怪訝そうな眼差しがワタシに集中した。


「これは・・・・・・お   い   し   い    」呻(うめ)くように呟いたワタシ。


急いで麺も啜ってみた。2人がこちらをずっと見つめていた。


「ホッ ホッ ホー、麺も・・・・・ふーーー、お  い  ひ  い・・・・」きちんとした言葉や声にならないのだ。


初めて2人に笑顔が戻った。

ひやかけ7
ところで”小田うどん”とは、旧上浮穴郡小田町のうどんを意味します。(合併後は、内子町)



”小田うどん”の特徴は、何と言っても”出汁”に”大豆”や”干し椎茸”などの地元の産品と、伊予灘から上がる”煮干”を使っていること。


愛媛県で”大豆”を出汁に使っているところは他には知らない。


”小田うどん”の旨さ、エキスが火照った体の細胞単位まで染み渡っていくのを感じていた。


麺とか出汁という単体で、このお店を上回るお店は幾らでもある。


でも黙って静かにうどんを啜り、スープを更に啜る、その時の幸せに満ちた感覚は、他のどのお店にもない。

麺8
麺は店主が打った”極細麺”。でも麺に力がある。固くはない、柔らかすぎることもない。


麺を割り箸に力を入れると切れる程度の艶。でも、このスープ、この冷たさはこの麺でないと相応しくないに違いない。


ブログ友の”乱”さん、これは「お手柄」ですよ!


にこやかに微笑むお2人の笑顔まで味わせていただいた。


店主がこう言った「また、お近くまで来られる事があったらお気軽に立ち寄ってください」と。

完食9
当然に、スープも舐め摂った。一滴も残してなるものか!と。


ワタシより後に入った男女3人組。


ワタシの真後ろの小上がりに陣取ったので表情は全く分からない。雰囲気的には職場の同僚と言った感じ。


その3人、先ほどから一言も声を発しない、一切発しない。誰一人声を出さない。


ただただ「ズルズル・・・・・ズーーー・・・・ズルズル・・・・・スー・・・・ズル・・・」


うどんを啜り、スープを啜る、ただただそのリズミカルな音が店内に響いていた。





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見たら食べたくなる♪

じゅんさん、おはようございます。

一滴も残さずご完食いただきありがとうございます!
自分が気に入ったお店に行かれて同じように気に入っていただくのは殊の外うれしいものですね(^^)

このお店、ホントに目立ちませんよね。横にドでかい駐車場を構えたコンビニが出来てからは尚更なんですが、そんな心配をよそに安定した来客数を維持されておられるようです。
これはやはりうどんの美味しさに加えて居心地の良さや素朴なご夫婦の佇まいにあるんではないでしょうか。まさに地元に愛されているお店というやつでしょう。
此処も末永く続いて欲しいお店の一軒ですね♥

あっという間

乱駆郎様
今朝はコメント早いですね。腱鞘炎で痛む腕をおしてのコメント、痛み入ります。
このお店の冷たいうどんもよかったですねー。知る人ぞ知る!的な存在ですね。

でも背後で食べていた3人組、全員がおなじ「ひやかけ 大盛り」を注文されて、これまた一心不乱に食べられていたのがすごく印象に残りました。

素朴ですが店主さんと奥様のお人柄が反映されていて、いいお味でした。いいお店の情報に何時も感謝しております。
確かに何時までも何時までも残って欲しいお店ですね。また食べに行きたくなりました。

あれれ

匿名様

あれれ、早速、再訂正しておきます。

旧広田村の道の駅でも大豆を使った出汁がありますよ。流しそうめんの汁も確か大豆入りだったかと。

貴重な情報を

たぬきち様
初めてのコメントありがとうございました。
ワタシは南予の出身ですので、素麺などの出汁にシイタケをつかったものを子供のときから食べていました。

ところが小田はそれに大豆が加わりますね。あの独特のコクは大好きです。

そうですか、砥部から小田を目指す「旧広田村の道の駅」にも大豆を使った出汁が。
ながし素麺は小田深山のあたりでやられているのでしょうか。

久しぶりに広田や小田に涼を求めにいってみましょう。

コメントどうもありがとうございました。

最後の写真、めっちゃキレイwww

まるで使用前の食器みたいになってますが(笑)、
それだけ魅惑的な出汁だったんですね♪

この店ではないですが、小田うどんは数回食べたことがあります。
とっても印象的な味で長く記憶に残りますね。
大豆の柔らかな甘味を、今も鮮明に思い出せるほど。
あー、食べたくなってきちゃった(´Д`;) ハラヘッター

一滴も残すまじ

ジンゴズンゴ様

美味しいお出汁は「一滴も残すまじ」と、舐めるように飲み盗るのです。
この空っぽになった、まるで舐め尽したかのような容器で美味しさが表現できないかと考えました。
ジンゴズンゴさんの評で、どうやら試みは成功したようですね。

不思議に魅力ある、味に深みのある、そしてバランスの取れた「冷たいうどん」でした。これは間違いなく乱さんの大手柄です。

そうめん流しは広田地区にあります。国道に看板がありますから分かると思います。週末は混雑してるみたいなので平日でどうぞ

知りませんでした

たぬきち様

そうですか、広田地区にもありましたか。それは知りませんでした。
郷里の西予市に帰るとき、砥部町から広田を経由して内子に出るコースで何度か帰ったことはありますが、シーズンが合わなかったのでしょう、気が付きませんでした。

今は平日でも時間が比較的自由になりますので、一度お邪魔してみましょう。ただ、問題は一人でそうめん流しというのはちょっと寂しいので、相棒を調達することが出来るかどうかが鍵ですね。
今シーズンは難しいとおもいますが、来シーズンに向けて計画してみます。
貴重な情報どうもありがとうございました。
プロフィール

じゅん

Author:じゅん
愛媛の松山から、「愛媛グルメ紀行」や「愛媛の歴史」など、幅広いテーマで情報発信しています。日曜日を除く毎日更新。画像も豊富。
長いサラリーマン生活に終止符を打ち、還暦をとうに過ぎた2014.12.1に起業して社長になりました。

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