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「再訪39 堀江港 みなと食堂」・「愛媛グルメ紀行」 384

今日は”再訪シリーズ”の39番目のお店、それは今年5月1日に”愛媛グルメ紀行”シリーズの277番目のお店としてご紹介したばかりの”堀江港 みなと食堂”さんです。(「堀江港 みなと食堂」・「愛媛グルメ紀行」 277


場所は、旧国道196号線を北条に向かって北上する途中にある”堀江港”前にあります。


昭和21年5月1日に、旧の国鉄が広島県呉市の”仁方港”と愛媛県の”堀江港”を結ぶ連絡線”仁堀航路”を開設しました。(後に、堀江港と呉市阿賀港を結ぶ航路に変更された)


再訪した”みなと食堂”は、フェリー航路が開始された翌年の昭和41年にこの堀江港で誕生の産声をあげたのです。今から46年前のこと。

玄関1
そして昭和和57年7月1日に、赤字を理由に航路が廃止され36年間の幕を閉じました。ですから、今の堀江港には過去の活況は見られません。


でも航路廃止以降、却ってお客さんが増えたというのが今日再訪した”みなと食堂さんです。


前回お邪魔した時は、このお店の看板メニュー”鍋焼きうどん”をいただきました。


そして、その”味の伝承”について、その時三代目とは様々な話をしました、

メニュー2
さすがにワタシの顔を覚えていただいていて「お久しぶりですね!」と挨拶されました。


「いやね、前回来たときは”鍋焼きうどん”をいただいたから、今回は”中華そば”という忘れ物を取りに帰ったつもり」とワタシ。


「お仕事で、今日は近くまでいらっしゃったのですか?」と三代目。


「何言ってるの!わざわざ”中華そば”をいただきに来たんじゃない!」とワタシがいうと。


三代目の笑顔が広がりました「それはどうもありがとうございました」と。

いなり等4
店内では、”おでんの桶”の他に、いなりなどが並んだテーブルが置いてあります。


客は銘々で、その中からお好みのものを選び、注文した料理が出てくる前に小腹を満たしています。


前回は、ワタシが”松山一美味しい”と思っている”巻き寿司”をいただきました。

ちらし5
今回は”中華そば”が出来上がるまでの一時を”ちらし寿司”250円、をいただきながら待ちました。



酢の効いた酢飯と、エビそぼろ、酢レンコン、シイタケの煮含め、キヌサヤ、錦糸卵、ゴボウ、黒胡麻の彩りを併せて楽しみいただきました。


食べている間に、自然の顔がほころびます。

中華そば上6
さて、いよいよお待ちかねの”中華そば”480円です。間違ってもラーメンではありません。


業暦46年を経た街の食堂の”中華そば”です。


三代目が引き継いだ伝承は、この”中華そば”にも脈々と生かされています。


具材は至ってシンプル、教科書に載ってもおかしくない。モヤシ、わかめ、チャーシュー、刻みネギ、そして中華そばの定番”ナルト”です。


これを見ただけでも、還暦過ぎにはお涙モノなのに、スープから漂ってくるニボシ出汁の香り!

中華そば7
最近涙腺の緩んだワタシは、目の奥を熱くしながらスープを啜った。フ フ ホッ・・・・声にならない声が。


このお店の二枚看板を張っている、この味。一朝一夕には出来るものではない。


一杯1000円近く取っている最近の”ラーメン店様”、その原点、スタートとなった味を一度味わって御覧なさい。


そして、今、自分が出している”ラーメン様”が、その値段に相応しいと胸を張れるなら、エエ、どうぞお続けなさい。

アップ8
この中華そばの旨味は、お腹に届く前に胸に届く。


客の反応をうかがう三代目の目に笑みが浮かんだのが見えた。


ワタシがモノも言わず、目を細めてズルズルと下品にスープを啜っている姿を見たようだ。


そこで視線が合ったので、ワタシは黙ってうなずいた。それだけで意思は十分に伝わった。

麺9
麺だって、特別にどうのというものではない。ありきたりの中華麺だ。


そりゃあ、このお店より数倍する小麦粉を厳選したモチモチ麺を使っている店は幾らでもある。


でも、食べ物は舌で味わうものに違いないけれど、同時に目で鼻で、耳で、そして心で味わうもの。


客の心をどう動かせ掴むかは、そのお店の総合力。

完食10
舐めるように完食した。


勘定を済ませる時、三代目がこう言った。


「店の前の、以前のフェリー乗り場広場、今度”海の駅”が出来るんです!そして路線バスも店に前まで廻ってくれる事になって!!段々いい方向に向かっています!それに合わせて我々も何かを発信しなきゃ!と考えているところです」


三代目が将来を語る時の目、キラキラ輝いていて、”目力”があるんです。ワタシは彼のあの目力が好きです。


”海の駅”は、国土交通省海事局の事業で、マリンレジャーの振興拠点と位置づけるものです。


堀江港”を舞台に、車で陸から、プレジャーボートで海から、どちらからでもアプローチできるマリンレジャー拠点が整備されます。来年春にオープン予定とか。


「これからが新しいスタートですね!」というワタシに、目を輝かせて大きくうなづいた三代目。


まだしばらくはこのお店を見続けていたい、そう思いながらお店を後にしました。




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No title

おはようございます。
「海の駅」というのは知りませんでした。こちらも国土交通省の事業なんですね。
今年の5月に、堀江港跡で行われた「ほりえ港青空市」というイベントを覗いたことがあります。地域の催物とは考えられないぐらい人出があって熱気ムンムンでした。みなと食堂のご主人を初め、堀江の人たちはパワーがあるみたいですね。「海の駅」が新たな起爆剤になるといいですね。

おはようございます

ファットマン様
朝一番のコメントありがとうございました。

国土交通省の事業ですが、要は地元で事業を担う方たちがどのくらい工夫され、情熱を傾けられるかでしょう。

でも海の男達は燃え始めたら熱い。期待しているところです。

そして、あの三代目の目に笑みが耐えない状況を期待し見守りたいと思います。いいお店なんですよ。

総合力

みなと食堂。
船着き場のハイカラな食堂ですねー。

じゅんさんは『食べ物は舌で味わうと同時に目で鼻で耳で、そして心で味わうもの。』とおっしゃられましたがまさにその通りですね。
単純に"味"だけでは語れないと私も思います。

さらに、お店の方の人と成りやお店の設え・立地・周りの景観なども加えてみれば、客の心を掴んで離さない総合力の高いお店というのが見えてきますね。
記事を読んだだけで其処へ行きたくなる・・・。そんなみなと食堂さんも本物の食堂のひとつですね(^^)

時間を見つけて私も出向いて、気持ちの洗濯をして来ようっと!

街の食堂

乱駆郎様
次第に、このお店のような「街の食堂」が姿を消しつつあります。
ただ、昨日御紹介した三津の「高見屋」さんもこのお店も、幸い後継者に恵まれまだまだ地域の方に「故郷(ふるさと)」の味を提供し続けていただけそうです。

飲食店に限らずお客さん商売は、提供するお店の側の意図と、受け入れるお客さんの呼吸が合わなければ続きません。

その意味で、乱さんの言われる通り、メニューの種類、味、量、価格、サービス体制、お店作りの総合力で今までお客さんの支持を失ったことがありません。

ちょっと遠いですが、是非にも訪ねてみる価値十分だと思います。
その時に「じゅんのつぶやき」を見てきたといえば、お握りがサービスになります。(な、わけ、ないか?)

お久しぶりです!

昨日、今日とじゅんさんの笑顔が見えてくるような記事ですね♪
汁まで綺麗に飲み干して店のかたの笑顔も見えて来ます!

文句なし

M様
お忙しい中をコメント、恐縮です。

仰る通り、昨日も今日も、自然に顔が緩みました。引き締めなきゃ!と思うのですが、緩みっぱなしです。

仕方ないでしょう!美味しいんですもん。しかも、お店の方々の意気を感じて。

この”愛媛グルメ紀行”シリーズが止められない所以(ゆえん=理由)です。

400号まであと1ヶ月足らず。一気に突っ走って到達させます。
プロフィール

じゅん

Author:じゅん
愛媛の松山から、「愛媛グルメ紀行」や「愛媛の歴史」など、幅広いテーマで情報発信しています。日曜日を除く毎日更新。画像も豊富。
長いサラリーマン生活に終止符を打ち、還暦をとうに過ぎた2014.12.1に起業して社長になりました。

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