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「再訪40 うどん食堂 双葉」・「愛媛グルメ紀行」 385

今日も”再訪シリーズ”です。その40番目のお店は、昨年の5月31日”愛媛グルメ紀行”シリーズ55番目のお店としてご紹介した”うどん食堂 双葉”さんです。(「双葉食堂」 真っ当な「B級グルメ店」 54


場所は伊予郡松前町浜にあって、松前町でも一番海岸に近い県道松前松山港線沿いにあります。「松前病院」を、少し南に下ったところです。

玄関1
今のご主人のご両親が”昭和28年”にこの地で開業されました。


ですから、業暦は59年。もう直ぐ還暦を迎えます。ご主人が3歳のときのことです。


今では、そのご主人がご夫婦でやっておられます。

値札2
前回お伺いしたときは、このお店の看板メニューの両輪の一つ、”中華そば”をいただきました。


今回は、両輪のもう一つ、やはりこのお店の看板メニュー”鍋焼きうどん”をいただきにきました。


両輪メニューと書きましたが、そもそも、このお店の屋号の名乗りは”うどん食堂”です。


鍋焼きうどん”はメインかも知れないと思って、忘れ物を取りに帰る思いでおたずねしたというわけです。

いなり3
前回来た時も、この”いなり”をいただきました。お値段は1個110円。


前回いただいたときも「唸るほどの味ではない」と書いたのに、また手が自然に出ちゃいました。


確かに、今回も何と言うこともない味でした。

鍋焼きうどん4
さて”鍋焼きうどん”、蓋なんて直ぐ外されることが分かっていても、こうやって昔から律儀に出されます。


アルマイトの鍋。業暦50年近い食堂では、大抵この容器で出されます。


アルマイト”は、大正13年に日本の理化学研究所で発明されたもので、アルミ素材が空気に触れると酸化して腐食してしまうことを防止するために開発されたアルミの酸化素材です。


つまり酸化して腐食しやすいアルミを最初から酸化させて、それでアルミを被覆すると逆に錆びにくくなるという逆転の発想が生み出した優れもので、瞬く間に世界に広がりました。(余談が長くなりました)

鍋焼きうどん5
さて、画像が歴史ある街の食堂で出される典型的な”鍋焼きうどん”です。お値段は450円。


何の変哲もない鍋焼きうどんですが、何故か人々を半世紀に渡って魅了し続けています。


アルマイト鍋の蓋を開いた時の、甘く漂う出汁の香り、日本人は味噌や醤油など大豆を発行させたものを調味料として長く使ってきた歴史を持っています。


ですから、味噌や醤油などの発酵食品の香りは、既に日本人の体に染み込んでいて、もう本能的に「旨い!」と反応してしまう、そう思います。

アップ6
具材も愛媛では定番の、カマボコ、ジャコ天、刻み揚げ、ワカメ、甘辛く煮含められた牛肉、錦糸卵、そして刻みネギです。


麺は、茹って膨れ上がっています。麺が柔らかい証拠です。フワフワの腰なしうどん麺、これがお決まりなのです。


出汁を啜ると・・・・・「甘ーーーい!」こよなく甘い。砂糖の甘さです。砂糖を料理に使える家庭などなかった時代の話です。


昔は砂糖は贅沢品。鍋焼きうどんなんて、盆か節句などの”ハレ”(ハレの日=おめでたい日、はれがましい日)の日にしか口に出来なかった。


だからこそ、年に一度か二度のハレの日には、贅沢に砂糖を使っている、美味しい美味しい”鍋焼きうどん”や”中華そば”を啜った。

麺7
その記憶が、無意識に世代を超えて受け継がれている。


だから、このフワフワ麺で丁度良かったのです。小麦粉だって贅沢品だった。日本ではとうとう小麦粉を作る文化は育たなかった。貴重な小麦だったから、コシのある麺など作れなかった時代が長かったのです。


小麦粉の殻は固いので、それを粉に引く技術が発達しなかった。


従って、調理しやすい裸麦が作付けの主流となって、その裸麦が味噌や醤油の材料になった。

完食8
そういう”粉モノ”の歴史などが頭に浮かんでは消え、しているうちに完食していた。


あっという間だった。懐かしさに身を漬すことができた。


ただ、お店をもう少し綺麗にしていただきたいと切なる思いを胸にお店を出た。




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No title

このお店、以前から興味津々なのですが、相性が悪いというのかいまだに所在がよく分からないのです。
一度など、今日こそは行こうと、なめるように車で周辺を流しましたが武運拙く敗退してしまいました。
今度は自転車で行ってみようかしら。悩ましいけど、やっぱり初回は中華そばですかね。

懐かしい味

じゅん様

おはようございます(^o^)
食べ物で懐かしい気持ちになったりする事がありますね
私の小学生の時初めて給食が始まり
くたくたに煮えた煮込みうどんがあり
とても美味しかったですいまでも覚えています

ここの鍋焼きうどん450円は安いですね
アルマイトの鍋に入り
定番の卵は錦糸卵
甘いお出汁
エビ天が入っていないのは残念 とろける衣が好きなのです

もしかして私が食べた昔の味
一度行ってみたいです(*^_^*)

松前病院を

ファットマン様
このお店、松前病院を通って伊予市に向かう道路沿いにあります。松前病院からは自転車なら1分か2分でしょう。
店の前に駐車場があって、お店は奥なので見過ごしがちではありますが。

初めに中華そばにするか?鍋焼きうどんにするか、悩ましい問題ではありますね。ジンゴズンゴさんなら間違いなく同時に両方いくでしょうけど。
ファットマンさんも、たぶん同時にいけるのでは?両方とも大した量ではありませんから。

間違いなく懐かしい味

ココヒロ様

今先、ココヒロさんのブログにコメント書いて、こちらに戻ったらココヒロさんからコメントが。何だか以前も同じことがありましたね^^

この「鍋焼きうどん」、味って保守的ですから、きっと懐かしくいただけると思いますよ。間違いなく、昔、子供の頃に食べたうどんの味です。

ワタシよりやや年下のお店ですから、生きてきた時代背景は全く同じでしょう。ですから、なんだかホッとする味とお店です。

ただ、もうちょっとお店を綺麗に掃除していただくといいのに、と思いました。女性にはどうぞどうぞと胸を張って薦めづらいのが玉に瑕でしょう。

おはようございます!

食堂の両輪が鍋焼きうどんと中華そば・・・、ホントそうですね。
これらが美味しいというのが永きに渡って流行るお店の理由なのかもしれません。

「食堂」は、両方食べてみるのがそのお店を理解する手っ取り早い方法のようです。
私も忘れ物を取りに出かけてみようかな。いっぱい忘れ物があるなぁwww

長く

乱駆郎様
大分落ち着きを取り戻しましたか?まだ完全復帰とまでは言えないとしても。

食堂の王道は中華そばと鍋焼きうどんでしょうね。ただし、関西では。

関東ではこれが中華そばと蕎麦(日本蕎麦)になる。食文化の違いは大きく深い。

さて、余り忘れ物を増やしすぎると、その内、悲しいことに「何が忘れ物」だったかを忘れてしまう。それがどんどん増えていく。

怖いことにならないうちにどうぞ!
プロフィール

じゅん

Author:じゅん
愛媛の松山から、「愛媛グルメ紀行」や「愛媛の歴史」など、幅広いテーマで情報発信しています。日曜日を除く毎日更新。画像も豊富。
長いサラリーマン生活に終止符を打ち、還暦をとうに過ぎた2014.12.1に起業して社長になりました。

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