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「KIKUEI Kafe + そば」・「愛媛グルメ紀行」 431

今日は、山越4丁目、国道196号線沿いの”河上ビル”1階に今年6月14日にオープンされた”KIKUEI(きくえい) Kafe + そば”さんをご紹介しましょう。


この”河上ビル”と言えば、地下に”オロチョンラーメン”のお店が入っています。


以前は確か”菊榮”というお店があったところなので、店名を変えて”蕎麦”やコーヒー、夜はワインなどを提供する”Kafe”(カフェ)スタイルに業態を変えられての再出発のようです。(ただし、本人に確認できていませんので間違っていたらゴメンナサイですが)

玄関1
こちらが、国道196号線に面したお店の玄関です。


ちょっと見には、とても本格的なお蕎麦をいただけるお店の店構えには見えません。


完全に”カフェ”スタイルです。でも6月にオープン以来、口コミなどでお蕎麦の味の評判を聞き付けたお客さんで店内はほぼ満席でした。


ワタシは一人客なのでカウンター席に案内されました。

店内2
店内は広々としていますが、店内の空間を贅沢に使っていて客席は20席余りです。


店内の厨房には店主の”キクちゃん”こと店主を含め3人が入り、フロアー係りは責任者風の女性と若い女性の5人体制の様にお見受けしました。


店内カウンター奥のボードにはワインボトルが並び、店主さんが新しいスタイルで”蕎麦”を提供したいと言う意欲は十分に伝わります。

メニュー3
メニューを見ていますと、フロアー係り責任者風の(ひょっとしたら、店主の奥様かも知れません)女性が近づいてきて「今なら、期間限定の10割蕎麦をお召し上がりになれます」と、耳元で囁(ささや)かれた。


「ホー!十割蕎麦とは珍しいですね。お薦めということならぜひそれをいただかなくちゃ!」と、こちらもやや囁き加減で言った。


そしてメニューにあった”つけ麺 10割 黒極み鴨せいろ”を頼んだ。(この表記、”つけ麺”は馴染まないと思ったが・・・・)


国産粉10割を使っているなら、その量が推測できますので、大盛+200円を頼んだ。合計1450円。


決して手軽な価格ではない。でも、そこが国産蕎麦粉を使っているお店の通り相場なのです。

キクちゃん4
このイラストが店主の”キクちゃん”らしい。


そういえば、厨房で帽子をかぶった男性が、割烹着ではなく普通の綿シャツを着て蕎麦を配膳されていた。


イラストの下には「蕎麦のことなら何でも聞いてね!」とあった。かなり蕎麦を研究なさったご様子。


蕎麦後進県の愛媛で、新しい”蕎麦の名店”新発見となるか?期待が高まる。

鴨せいろ5
さて、これが注文した”つけ麺 10割 黒極み鴨せいろ”と名づけられたものの大盛り。


確かに”蕎麦”の色が黒い。これは”田舎蕎麦”だと見た。


それと見慣れない器が、右手前済に置いてあった。


するとそれを見ていた瞬間、フロアー係り責任者風の女性が近づいてきて「10割蕎麦なら、ぜひこちらの岩塩でお試し下さい!」と胸を張ってお勧めになった。


「ただし、岩塩はほんのちょっとお付けになって」と言い添えられた。

岩塩6
赤い漆塗りの平器の脇に、”岩塩”が入った容器があって、それを胡椒を削りだす要領でその赤い器に削り出した。


美味しい天婦羅はお塩でいただくこともあるけれど、”蕎麦”を塩でいただいた経験は全くない。


好奇心一杯で、”田舎蕎麦”を一掬い取り岩塩をほんの少し付けて口に含んでみた。


蕎麦粉の香りが口中に広がった。


田舎蕎麦”、”更科蕎麦”、”藪蕎麦”の三種に、蕎麦粉の引き方使い方で分類するとすれば、”田舎蕎麦”が一番蕎麦の香りが高い。それは分かった。


10割蕎麦をお塩でいただく、店主の独自な工夫と発見と仰ったけど、他にもそういうお店はあります。


有名なお店では、長野県の”時香忘”(ときごぼう)さんなど、十割蕎麦を三種のお塩でいただけます。その中には、もちろんこのお店のように”岩塩”も含まれています。


なお、この長野県の蕎麦の名店”時香忘”(ときごぼう)さんは、蕎麦を美味しくいただく三条件と言われている”挽き立て”・”切り立て”・”湯掻きたて”という、よく言われる”三たて”以外に、練った蕎麦粉を”熟成”(ねかし)という過程を経て出すお蕎麦があることでも有名です。


何れにせよ、お塩で食べるという食べ方は”田舎蕎麦”という香りの高いお蕎麦だからこそ味わえる食べ方です。

出汁7
こちらが、フランス産の”マグレカナール産の鴨”を使った出汁。


”マグレカナール産の鴨”とは、本来フォアグラ用に育てられたミュラー鴨のことで、元々フォアグラの副産物として生産農家で食べられていた鴨のこと。


ところが、その美味しさ故に偽者が出回るようになり、現在では「マグレ」と名乗れる明確な規定が設けられた、高級鴨の代名詞的鴨を言います。


そこに、ちゃんと焼き目を付けて甘さを引き出した太ネギ(ねぶか)が入れられていて、出汁のいい香りが鼻腔を刺激してくれた。


出汁は実に濃厚で芳醇、この出汁は実に優れものでした。

柚子味噌8
画像の赤っぽいものは”柚子味噌”か?


すこし掬って出汁に投入すると、柚子の香りが広がった。面白い趣向だと思いました。


マグレカナール産の鴨”の鴨肉から溶け出した油を、この柚子がうまく引き立ててくれる。

せいろ9
さて、こちらが国産蕎麦粉10割の”田舎蕎麦”です、全体が黒味を帯びています。


この黒味を帯びた色と蕎麦の香り高いのが”田舎蕎麦”の特徴です。


でも、残念なことに照明が暗かったので上手く写せていません。


蕎麦粉100%の蕎麦は、小麦粉と言うつなぎを使っていないということなので、蕎麦の一本一本はややボサボサした感じの食感です。それ自体は唸るほど旨いというものではありません。


蕎麦の香りは十分楽しめました。

蕎麦湯10
最後に”蕎麦湯”と、デザート代わりの”羊羹”が出されます。蕎麦屋で”羊羹”をいただいたのも初めての経験です。


蕎麦湯は、白く濁っていてドロッとしていました。10割蕎麦のそば湯は、本来は透明でやや緑がかった色をしています。


それが、このお店の様に白濁してして、しかもトロミがついているという事は、本来の蕎麦湯に細工がしてあると言うこと。恐らく、蕎麦湯に蕎麦粉をお湯あるいは水で練ったものを加えたのではないかと思いました。


で、蕎麦湯を飲んでみました。ところが、猪口(ちょこ)に予め入れられた出汁がほんの少しか入っていませんでしたので、蕎麦湯に旨味が足りません。仕方なく、鴨出汁の残りをスプーンで掬って加えてみました。


すると、極めて美味しくいただけました。


最後にフロアー責任者風の女性に「こちらの蕎麦は黒っぽいですね。これは所謂(いわゆる)”田舎蕎麦”ですね」と確認した。


すると、彼女はこう答えた。「うちは黒い蕎麦を使っていますから」っと。ここでワタシは??????状態になった。


田舎蕎麦”の色が黒い原因は、「蕎麦の実の蕎麦殻(そばがら)を挽き込んでいる為」というのがワタシの認識です。


黒い蕎麦”を使っているから黒く見えるとお答えになった。


次に「蕎麦粉はどこのものをお使いですか?」とおたずねしてみた。すると「うちは信州のものを使っております」と。


普通国産蕎麦粉100%を売り物にするお店は、例えば信州なら戸隠のものを・・」とか、生産地で答える。それを「信州のものを」と。・・・・・・・?????


メニューには”八ヶ岳山麓”のものだけを使っていると、ちゃんと表記してあると言うのに・・・・・・。


確かに黒い蕎麦がないわけではない。例えば””という品種の蕎麦は黒い粒(蕎麦殻)が入っている。


彼女は上のことを言ったのか?


ただし、このお店のメニューには「うちは”田舎蕎麦”を出します」とちゃんと表示してある。


お店のメニューの一部に「蕎麦のことなら何でも”キクちゃん”にお聞き下さい!」とあった。


だからと言って、厨房を忙しそうに動き回る店主さんに気軽に”蕎麦”のことを聞ける道理がない。


すると、「お聞き下さい!」宣言を果たすには、このフロアー長的女性が担うしかない。


それを担うには、先ずは自分のお店で出している”蕎麦”のことを店主に近い知識で満たしていないと代わりは勤まらないのではありませんか?


ただ単に、店主の蕎麦に対する知識・見識が十分にこの女性に伝わっていなかった、で済ませたのでは”蕎麦の名店”とは、とても呼べない。


幾つかの疑問が残った。これは再訪してその”疑問”を晴らさないわけにはいかなくなった。


ですから”新しい蕎麦の名店発見”かどうかは保留と言うことに。




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おはようございます♪

本当にお蕎麦って効果な食べ物ですね(^_^;)
麺類の中で一番かなぁ(笑)

うちの、麺類大食漢(主人)に食べさせたら、破産確実です(^^)
うどん好きで良かったと思う今日この頃です(o^-^o)

カトキチの冷凍うどんなんか、軽く3玉食べちゃいます。
毎日自分で昼食作ってますので、冷凍麺の補充が大変です(笑)
メニューも豊富ですよ、湯だめから始まって釜玉やま 
ザル かけ 焼きうどん、何でも作っちゃいます。

だから安心して鳥撮りに出かけられるんですよ(^_-)-☆


じゅんさん、こんにちは。

こんなところにも名店っぽいお蕎麦屋さんがあったんですね。
ちょっと西洋っぽいテイストのある・・・www

記事の中の疑問は、コメントを拝見すると既に再訪され解決しているようで、「名店」確定!ってことですよね♪

私も折を見て行ってまいりましょう(^^)



おはようございます

ベル様
確かに、蕎麦は麺類の中で群を抜いて「高い!」。これは蕎麦好きのワタシにとっては悩みのタネです。
ただ、国内で蕎麦を栽培しているところが少なくなってきている現状では、国産の粉を100%使っているお店は止む終えないところでしょうね。

ワタシも冷凍うどんが好きで、やはり自分で自分の好みに調理します。
料理が嫌いではありませんし。ただし、三玉はとても無理。
その食欲が羨ましい限りです。

寒くなりましたから、屋外で一日過ごすことは過酷ですねーー。風邪をお召しになりませぬよう。

確定ですね

乱駆郎様
いやー、久しぶりに蕎麦屋のオヤジと蕎麦談議を楽しみましたよ。

ただ、記事にはそのホンの一部しか紹介できません。一般の方には退屈な話題かも知れませんので。

でも、蕎麦屋さんも蕎麦に理解を寄せている客として歓迎していただけました。30日の「年越し蕎麦」編をお楽しみに。

そして、ぜひ一度足をお運び下さい。蕎麦屋らしくないお洒落なお店でした。あの独特の蕎麦湯も一見の価値ありです。その際は、蕎麦汁の一部を蕎麦湯用に残しておくことをお忘れなく。

No title

じゅんさんこんにちは
 この建物、地下に下りていったらオロチョンラーメンがあるビルですよね。以前「菊栄」でお蕎麦やさんだった時に、職場の忘年会をこのお店でやったことがありました。そのときもいろいろなお蕎麦が楽しめて、全然飽きなかったことを覚えています。(あの時も、お店の半分がなんだか雑貨屋さんというのかブティックみたいで、ホンマにここは蕎麦屋かいな、って思ったのですが)今度はカフェ+そば、ということで、きっとそういうクロスオーバーした部分もお好きなのかなぁ、と勝手に思っています。

雰囲気は

謙介様
そうですか「菊榮」時代も蕎麦屋だったのですか。そこを聞き漏らしていたところです。これで疑問の一つが解けました。貴重な情報ありがとうございました。

このお店の雰囲気は、まあカフェバーと言った感じで、夜は酒や焼酎ではなくワインなどで、お通しの肴を楽しむ。最後の締めに蕎麦でということでしょう。
それが店主さんのこだわりのようで、それが松山人一般に受け入れられるかどうかは今後の結果を見てみなければ分からないですね。

蕎麦屋という業種は、どういう訳かこだわりをもったイッコク者が多いようなイメージがあります。よく言えば職人肌、悪く言えば独りよがり。

趣味で蕎麦屋は出来ません。客の支持あっての商売です。客に媚びる必要な全くないと思いますが、従業員教育から基本的に取り組む必要性を感じました。
この続編は、12月30日にアップしますから、またお目通しいただければ嬉しいです。

No title

じゅんさん こんにちは♪
山越 遠いですけど 是非行ってみたいお店です!
是非 岩塩でいただきたいものです~。

岩塩はちょこっとだけ

のしうめ様
確かに遠いですけど、価値はあると思います。
ただし水曜日は定休日のようなので、ご注意を。

また、岩塩は、そばを2~3本箸でつまんで、蕎麦の端を少しだけ岩塩に付けて、塩辛さを自分で調整しながら頂いてください。

そして、「せいろ」を食べるのなら、そば汁(そばつゆ)がガラス容器に入って出されますが、蕎麦猪口(そば汁を入れるもの)には半分だけいれで蕎麦をいただき、残り半分のそば汁は、蕎麦湯をいただくときにお使い下さい。

ぜひぜひ、お試し下さい。
プロフィール

じゅん

Author:じゅん
愛媛の松山から、「愛媛グルメ紀行」や「愛媛の歴史」など、幅広いテーマで情報発信しています。日曜日を除く毎日更新。画像も豊富。
長いサラリーマン生活に終止符を打ち、還暦をとうに過ぎた2014.12.1に起業して社長になりました。

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