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「Chinese Cafe DINING 茶縁」・「愛媛グルメ紀行」 415

今日は、国道33号線を市内から砥部に向かっていると、松山インターに入る一つ前の信号東南角に上田内科があります。


その”上田内科”を市内から言えば左折、東に約300m入った道路の南側にある”新勢アパート”の1階にある”Chinese Cafe DINING 茶縁”(ちゃえん)という中国料理店をご紹介します。


北土居2丁目の住宅街にありますので、ちょっと気がつきにくいかもしれません。

玄関1
こちらがお店の玄関です。この店構えで、この店が”本格四川料理”を出すだなんて、先ずは誰も思い浮かばないでしょう。


この地でお店を出して7年になります。最初は”中国茶”が売り物の喫茶店からスタートし、今や”四川の家庭料理”を出すお店に変身しました。


このお店の奥様が四川生まれの上海育ちの中国の方です。


オーナーシェフ(もちろん日本人)が、上海に料理留学していた時に奥様と出会ったのが、このお店が出来た所以(ゆえん)です。


日本で”四川料理”のお店と言えば、テレビで活躍している”陳健一”さんのお父さん”陳健民”さんが日本人向けに紹介した辛くないレシピを扱うお店が圧倒的に多い。


ところがこのお店、シェフが上海で本格的な”四川料理”を修行し、しかも四川生まれの奥様と出会って結婚された。


だから、日本人向けにアレンジされた”四川料理”ではなく、四川省で普通に食べられている”家庭料理”を基本にしようと決められた。

店内2
お店に入ると、店内は意外と広い。優に40人は収容できる。


その広いお店を、オーナーシェフと奥さんの2人だけでやっておられる。


そして店内を見渡すと、女性のグループ客を中心に、客、客、客・・・・・。この住宅街のど真ん中にある目立たないお店に、どこからこの客たちは集まってきたのか?と思うくらいに客が多い。


ワタシは相変わらず一人客なので、カウンター席に座った。目の前が厨房で、シェフが目を廻さんばかりに忙しく動き回っている。


奥様との会話は日本語。既に奥様の日本語は達者なもの。


若くて美人の奥様は、四川語(主に中国の親族と話すとき)と上海語(中国の友人と話すとき)、普通語(プートンホア=北京語=標準語は公式の場で話すとき)の3ヶ国語と日本語(日本国内で話すとき)を話される”quadlingual”(クヮドリンガル=ラテン語で四カ国語を話す人をいう)です。


四川語と上海語と北京語は、中国語ではあるけれど、お互いにその出身地の言葉しかしゃべれない中国人にとってはしゃべれる言葉以外は外国語と同じで全く通じない。

メニュー3
ランチタイムは、このメニューにあるものを注文する事になっている。


画像では光量が足りなくて分かりにくいけど、8種のメイン料理に、サラダと選べるデザートと選べるドリンクがついて1050円のランチメニューが用意されている。


そこで、”四川田舎ヌードル”と名づけられたメイン料理に、デザートは”マンゴープリン”と、飲みものは例によって”グレープフルーツジュース”を頼んだ。

四川ラーメン4
これが”四川田舎ヌードル”と名づけられた料理。


出された瞬間から、今までに出合ったことがない香りが漂った。「これは初めて出会う味ですねー!」とワタシ。


すると、客に出来上がった料理を運ぶ傍らから奥様が「ソウヨ、これ黒酢とラー油ね!」と、説明された。


そこにシェフが話を続けた。「香辛料も麺も中国から取り寄せていますから、これと同じ味のお店は松山にはないと思います」


奥様が続ける「ワタシの郷里、四川で普通に食べているものをそのまま食べていただきたくて」っと。

四川ラーメン6
具材は、器の上から確認できる。


大き目のキクラゲ、青梗菜、温泉卵、カイワレ、それに下のほうに大豆が。


とにかく、香りが独特。強烈に中国らしさを漂わせている。

アップ7
シェフが忙しそうに料理を一人で作っている合間を縫うように話しかけた。


「こんな奥まった住宅街のお店なのに、お客さんが多いですねー!」と。


すると、手は休めないでこう答えた。「これは全部”ランチパスポート”のお客さんです」っと。


本屋やコンビニでランチパスポートを買うと、そこに載っている80のお店のランチが500円でいただけるという。


「じゃあ、このランチ1050円も半額に???」っとワタシ。


「ええそうです!」とシェフ。「じゃあ儲けにもならないじゃないですか」とワタシ。


「ええ、全く儲けにはなりません。でもいいんです、お客さんにうちの味を知っていただければ」とシェフ。


そしてこう続けられました。「でも、まさかこんなに多くお客さんが来るとは思っていなかった・・・」っと。


「でも、その後で2回3回と続けて来ていただけるお客さんもあるし、その人たちの紹介というお客さんも増えました」と。

麺8
シェフや奥様と話を続けながら””を取り上げた。


すると、意外や意外、小麦粉の麺ではなかった。だからメニューを”ラーメン”ではなく”ヌードル”としてあったのか、と、この時に気がついた。


「アレ・・・、これは???」と尋ねると、奥様が「それは日本語で”春雨”よ!」と力強く応えられた。


「四川では普通に食べているものよ!」と奥様。


春雨”(はるさめ)は”緑豆”から作る。中国南部や東南アジアではよく食べられてるもの。


春雨ヌードル”は極めて美味しかった。しかも、このお店に来ないと食べることができない味です。


「うーーーん、初めてヤけど、これは旨い。唐辛子の辛さはほとんど感じない。黒酢の香りと、中国香辛料は異国情緒に溢れている」と話すと、「嬉しいです!」と2人に笑顔が広がった。

マンゴプリン9
こちらがデザートの”マンゴープリン


実に濃厚な味で、しかもとってもクリーミー。東南アジアの味に酔った。


甘党とは言えないワタシですが、ペロリと平らげた。


その様子を見ていたシェフ、笑顔で「よろしかったら、これもお試し下さい」と言ってサービスにf出してもらったのが下の画像。

胡麻団子10
「これは”胡麻団子”です」と、説明されながら。


「普通のお店はこれを揚げて出します。でもウチは蒸して出しています」とシェフ。


道理で、口の中でモッチリとした食感が広がった。おまけに実に香ばしい”胡麻の香り”が鼻腔を抜けていく。


中の黒い餡が甘くて美味しい。甘すぎるということはない。

グレープフルーツジュース11
後は、何時もの通り”グレープフルーツジュース”のホロ苦甘さを楽しんだ。


お店の名前”茶縁”は、奥様が中国上海から松山に来られた時、知り合いなんて誰もいなかった。


だから喫茶店当時の中国の”お茶”を通じて日本の人たちとの””が広がったらいいな、という願いを込められた。


今や6歳の女の子と、今年の5月に誕生したばかりの双子ちゃんの3人のお母さんになった。


「だから、頑張らなくっちゃ!!」と、笑顔で力強く応えられた。


「じゃあ、今度ワタシがこのお店に来たときは、お2人のツーショットの写真撮らせて下さいね!」と問いかけた。


2人がこぼれんばかりの笑顔で「喜んで!」っと、声をそろえられた。


日本人受けするように”四川料理”をアレンジすることなく、奥様の郷里の”四川家庭料理”に工夫を凝らせて提供したいという、その拘りと心意気に感じ入った。


こういう嬉しい”出会い”があるから、こういう新しい味に出会えるからこそ、このシリーズは止められない!!




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こんにちは

ランチパスポート評論家のファットマンです(笑)。
このお店は、お昼はチョイスできる1050円のランチ、ワンメニューなんですね。それをランチパスポート持参で500円にするのは実は大変なことなんですよ。
ほかのランチパスポート適用のお店で1000円とか1200円とか言ってるのは、ランチパスポート期間限定の特別メニューで、定価設定はお店の胸算用しだいといったところがほとんどなのです。
ですから、700円とか650円のレギュラーメニューの定食を500円にしてくれるお店の方が良心的だなと思っていたのです。それが一種類しかない1050円のランチメニューが500円とは。あまりにも正直すぎます!

これは店主さんが言われる通り、12月末のランチパスポート終了までは大変だなと思いますが。がんばっていただきたいです。
と言いつつも、近いうちにランチパスポート持参でお邪魔すると思います(笑)。

No title

へー春雨をヌードルとして食べるんですね。あっさりしててすごい美味しそう!こちらにもたくさん四川・湖南料理のお店が多いですが麺類をほとんど頼まないので今度注文してみます。卵麺より絶対こっちのほうがおいしそう。
胡麻団子も蒸してるほうがヘルシーで断然おいしそうです。こちらでも揚げてるのしか見たことないです。おいしいけどちょっと脂っこいんですよねー。この辺りには50万人の中国人が住んでる(オフィシャルで50万人なのでその1.5倍はいそうw)ので探せばここに似た料理を出すお店が探せるかも?

今までは実感したことがありませんでした

ファットマン様
ファットマンさんのブログで何度も「ランチパスポート」の記載は見たのですが、それを自分に照らし合わせては一度も考えたことがありませんでした。

ですから、仕組みなど全く知らず、このお店で初めて仕組みを知ったと言うことです。しかも、お店の内側からの感想・感触もお聞きすることができました。

それで、その内容を理解するにつれ、とてもこのお店でそれを使うのは酷だと思ったのです。
でも、どうかご安心していらっしゃって下さい。店主さんはトウに覚悟の上ですから。

そして彼等夫婦の心意気を感じ取ってください。まだお若い夫婦ですが、四川の家庭料理を基本にして揺らぎがありません。

その意気を買いたいと思うのです。

確かにヘルシー

Kaori様
おはようございます。

春雨は緑豆から出来ています。あのモヤシが出来る豆です。
それで中国南部から、台湾、インドシナ半島では米麺(ビーフン)にならんでよく食べられる食材ですね。

仰るとおりヘルシーで、日本でもお湯を注いだだけで食べることが出来るインスタント春雨が、都会の女性には大人気です。カロリーもとっても低い。
また調味料や調理の方法によって、バリエーションが付けやすいから便利でもあります。

胡麻団子の蒸したものも、モッチリしていて美味しかった。もち米の特性を生かせたら、こちらの調理法のほうがベターでしょうね。

LA付近には中国系の人が50万人もいるのですか。随分ディープな華人社会を作っていることでしょうね。最近よくみる、アメリカの映画でも中国人がやたらと多い。彼等は、一族で一人成功者が出ると、一族の者達を呼び寄せますからねー。
プロフィール

じゅん

Author:じゅん
愛媛の松山から、「愛媛グルメ紀行」や「愛媛の歴史」など、幅広いテーマで情報発信しています。日曜日を除く毎日更新。画像も豊富。
長いサラリーマン生活に終止符を打ち、還暦をとうに過ぎた2014.12.1に起業して社長になりました。

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