「レストラン&喫茶 モカチャーゼ」・「愛媛グルメ紀行」 469

今日は、国道56号線からちょっと西に入った、松前町北黒田にある”喫茶 モカチャーゼ”さんをご紹介しましょう。


場所は、国道56号線を松山市内から伊予市に向かっていると、国道の東に”長崎ちゃんぽん リンガーハット”があります。そのお店を通過すると直ぐに交差点がありますが、その交差点を西に(進行方向に向かって右折)入ると、直ぐに道路の北側にあります。阿川石油GSの裏手です。


ブログで時々情報を頂戴する:”のしうめ”さん(ブログ名:愛媛美味探訪)や、ブログ友:”ファットマン”さん(ブログ名:ファットマンの松山B級グルメ日記)にご紹介されて知ったお店です。


そういえば、同じくよく新店舗情報をいただく:”きくりん”(ブログ名:愛媛さすらい日記)さんも記事にされていた。

玄関1
これがお店の玄関です。


1階がお店、2階はご自宅のようで、2階のベランダにはお布団が干してあった。


外見は、一昔前の”喫茶店”風の設(しつら)えです。

店内2
店内に入ると、モダンジャズが流れ、店内の仕切り窓にはステンドグラス。


店内を飾る調度品も西洋アンティーク調が多くて、落ち着いて時を楽しむ喫茶店そのものでした。


このお店で”チャンポン”があると、ファットマンさんは記事に書いておられたけど、それらしき雰囲気は全く無い。

メニュー3
そこで、テーブルのメニューを拝見した。


するとこのお店、喫茶店には違いないけど、メニューから拝察すると寧ろレストラン、あるいは”洋食屋”さんのメニュー構成になっている。


”チャンポン”はメニューのどこにもない。


不安になって、フロアーにいた女性に「このお店で”チャンポン”がいただけるとお伺いして来たのですが・・・」とお聞きしてみた。


すると「はい、お味噌と醤油のどちらになさいますか?」との返事。そこで、「え?チャンポンのメニューはどこに?・・・・」と、重ねて尋ねてみた。

メニュー4
その女性は店主(オーナーシェフ)の奥さんだった。その奥さんが「チャンポンメニューは玄関脇に」と仰ったので、そこに足を運び写したのがこれ。

このお店ではチャンポンを”チャンポンラーメン”と名づけられ、味噌スープと醤油スープが選べる。

お値段は何れも600円。ワタシは迷わず醤油味を選んだ。

そして「喫茶店でチャンポンとは珍しいですね」と奥さんに問いかけると、「ええ、主人がコックなので」というお答え。

さらに追っかけて「店名の意味と言いますか、由来は何でしょう?」と尋ねてみた。

「”モカチャーゼ”の”モカ”は、コーヒー豆の種類ですが・・・・・」と、奥さん。

奥さんとワタシの会話を、奥の厨房で聞かれていたのでしょう、店主(オーナーシェフ)さんが厨房から出られてワタシの前に立った。

「店名がそんなに気になりますか?もちろん、意味の無い店名なんてないですよね。ですから文字通りの意味です。それ以上は深く考えなくてもいいんじゃないですか」と笑顔で仰って厨房に戻られた。

この時「余りしつこく尋ねたので、店主さんからは五月蝿(うるさ)がられたかな?」と、ちょっと思った。その結末は後ほど。

チャンポンラーメン5
これが注文した”チャンポンラーメン”の醤油スープ。お値段600円。


まあ、何と具沢山のチャンポンだった。


主な具材は、キャベツ、タマネギ、ピーマン、ニンジン、モャシ、豚肉、エビ、カマボコ、ワカメなど。


それらが中華鍋で素早く炒められ、卵でとじてあった。

チャンポンラーメン6
スープは、恐らく鶏がらをベースにされているのでは?と思ったけど、完全にはスープの内容は分らなかった。


そして、何より肝心なことはこのスープの奥深い味。「ウーーーン・・・・・・」と唸ったまま、何度も何度もレンゲを使ってスープを啜った。


全く嫌味のない、まろやかで滋味深いスープだった。ちょっと想像を遥かに上回るスープの旨さに酔い痴れた。


もちろん、野菜の甘味も存分に引き出されている。喫茶店で、様々な食事メニューの一環として出されるレベルでは到底無い。


これはこれだけで、専門店が堂々と出せる味だ。直ぐ近くの長崎チャンポン専門店”リンガーハット”などではない。完全にレベルは上。

アップ7
種類の多い具材とスープが完全に一体化している。何度唸ったことか。


麺は製麺所から仕入れられているのでしょう、カンスイの効いた中太ストレート麺が使われている。


麺が特別という感じではないけど、このスープによくマッチしている。


奥様に「この”チャンポンラーメン”、これはちょっと感激するほど美味しいですね」と話しかけた。

アップ8
すると、奥の厨房から店主(オーナーシェフ)が出てこられた。

カウンターの上に掛けられている”調理師免許”の免許交付日が昭和40年代半ばだった。もう業暦は40年を遥かに超している。

出てこられた店主さんに「この調理師免許を拝見すると、随分古くからやっておられるのですね」と話しかけた。

「ええ、私は中学を出て、直ぐに”大衆食堂”に入ったんですよ。そこでは何でもやらされました。忙しいお店でしてね」と、ここから店主さんんの長い独白が始まった。

「私がその大衆食堂に入った頃は、当然ガスなんて無い時代でしたよ。ですから火力は石炭を焚いていました」

「石炭をどんどんショベルで放おり込むんですよ、厨房はそりゃあ熱かった。石炭の火力はガスの何十倍にもなるんですよ」と、店主さんの話は続く。

「火口の蓋を取ると、真っ赤な石炭の炎が出るんです。その上で鍋を振るんですよ。火力が強いから、一瞬でも目を離すと、鍋の中のものが焦げてしまう。全く気が抜けない職場でした」と振り返られる。

麺9
「その後独立して自分のお店を持ったんです。そこで10年。そしてここに移ってもう25年経ちました」と。


店主さんの調理師免許に書いてある生年月日を見ると、昭和27年と。「店主さんのお年はワタシより3歳下ですね」と話しかけた。


「じゃあ63歳になられるんですね。私は今年還暦ですよ」と仰る店主さん、所謂(いわゆる)”ロマンスグレー”がお似合いで、精悍なお顔立ち。男のワタシから見ても、ホレボレするようないいお顔をしておられる。


「調理師免許は”西洋料理”でお取りになってるんですね」と問いかけた。


「はい、大衆食堂でしたが専門は”洋食”です。コックなんですよ」と、顔を輝かせながら楽しそうにお話になる。どうやら「五月蝿(うるさ)い客」と嫌われたわけではなかったようでホッとした。

あと少し10
店主さんと夢中で話をしているうちに、気がついたらほぼ完食していた。


店主さんの目はまだ宙を漂っておられた。「いえね、当時の仲間が次々と辞めたり亡くなったりでね、随分淋しくなりましたよ」と店主さん。


「そうですねー、もう現役で残っているものは、砥部にお店を出している〇〇君、そして後は△△君かなー。後の者は今頃どうしているんでしょうねー」と、厳しい修行時代が頭に浮かんだかのように述懐(しみじみ述べる)された。


「美味しくって、今日は感動しました。ご馳走様でした」と言ってお勘定を払った。


「そう言っていただけてありがとうございます。頭の片隅にでも残っていれば、またお訪ね下さい」と店主さんが挨拶された。


頭の片隅どころか、シッカリ頭に焼きつきましたよ。今度はご専門の”洋食”をいただきに来なきゃ!!と、早速”再訪リスト”に追加した。


しかも店名の由来と言う謎が残った。帰って早速調べてみたが分らなかった。その大きな忘れ物を早く取りに帰らなきゃ!再訪は近い




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No title

相変わらず鋭い観察力の記事、素晴らしい。
私も何度目かの訪問時に、店の奥様に店名の由来を聞いてみましたよ。

モカチャーゼとは?
「モカはコーヒーですよね」
うんうん
「チャーゼは…その」
うんうん
「語尾にチャーゼを…付けたりするんです」
うんうん
「赤ちゃんとかにも…色々」
うんうん
「…」
うんうん
「…」
美味しかったです、ご馳走さまでした♪(笑)

…ってな感じでした。
推測ですが、奥様には店名に対して深いこだわりが無いような?
チャーゼの意味も、その後、私なりに調べてみたものの
奥様の言った意味とは当てはまらないような気もしました。

長文コメ、失礼しました。

No title

とうとうモカチャーゼ登場ですね!
ちゃんぽんの告知は実に遠慮深く壁に貼ってあったでしょう。

通算35年もお店をやっておられる超ベテランシェフさんだったんですねえ。メニューの豊富さ、美味しさも納得です。
私は松前町民でありながら、きくりんさん、のしうめさんのブログを見るまで全然その存在を知らなかったのです。ちょっと国道からは見えにくいんですよね。
じゅんさんのブログもみて、もっともっと多くの人が認知してくれるといいのですが。

次回の記事でじゅんさんが何を召し上がるのかも楽しみです(カレーはのしうめさんがベストファイブに入ると評価される逸品ですがなにせ量が多いです)。
店名の由来をはじめ、あのロココ調!な内装のこと、その奥にひそむステージ(?)の謎など、まだまだ突っ込みどころの多いご夫婦のような気がしてなりません!

チャーゼの意味

きくりん様
コメントありがとうございました。このお店もきくりんさんの記事で知りました。そしてお褒めいただき恐縮です。

そこで、「チャーゼ」の意味ですが、実はこのお店直ぐに再訪しました。
その記事は2月19日にアップします。
そこで「チャーゼ」の意味が明かされます。

楽しみにお待ち下さい。意外な真相が明らかになります。フフ・・

ステージ

ファットマン様
このお店では、大切な客だと認識すると、奥のステージがある席に案内されるようです。
お店に行った時に、どの席に案内されるかにもご注意を。

きくりんさんへのお返しのコメントにも書きましたが、このお店、直ぐに再訪しました。2月19日に記事はアップします。
今回の記事ではシェフさんが随分お話いただきましたが、再訪したときは、そのことがちょっときまり悪く思われたのか、ほとんど話すチャンスはありませんでした。

ですから、ワタシは頂いた料理でシェフさんと対話したという想定で記事を書きました。
またご覧になって下さい。もちろん「モカチャーゼ」の店名の意味と言いますか、由来も書きました。

私も近々!

じゅんさんこんにちは。

私もこのお店は実にたくさんのブロガーさん方が書いておられるので気にしていたお店のひとつです。

カレーも興味津々なんですが・・・、今回の記事のちゃんぽんも恐ろしくウマそうですね~♪
これは是非リンガーハットの誘惑を振り切ってwww、私も近々行って見ようと思います!



ホワイトが透明に

乱駆郎様
このお店の「チャンポンラーメン」は、何時ぞやのホワイトが透明になって霞んで見えなくなるくらいに美味しいですよ。ホント。
リンガーハットのチャンポンも、ワタシは嫌いではありませんが、別種の食べ物と考えていいと思います。
大衆食堂で修行されたその経歴が滲み出ているチャンポンですねー。

なお、「モカチャーゼ」の店名の由来は質問しないほうが賢明だと思います。それを皆さんから散々聞かれるので、もうウンザリと言った感じがありました。2月19日に記事にしますからそちらを。

それと、このお店のことを皆さんご飯がめっちゃ多いので注意したほうがいいと書いておられますが、その秘密も19日に。
プロフィール

じゅん

Author:じゅん
愛媛の松山から、「愛媛グルメ紀行」や「愛媛の歴史」など、幅広いテーマで情報発信しています。日曜日を除く毎日更新。画像も豊富。
長いサラリーマン生活に終止符を打ち、還暦をとうに過ぎた2014.12.1に起業して社長になりました。

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