「別格本山 金山出石寺」

今日は、大洲市豊茂の標高812mの”出石山”の中腹にある”別格本山 金山出石寺”をご紹介しましょう。


昨日御紹介した”八幡浜市立日土小学校”の前を通る県道28号線を、”出石山”頂上に向けてどんどん登って行きますと標高660mのところに”郷の峠”の標識がありますが、そこから県道を離れて”金山出石寺”の参道を向かいます。


このお寺の宗派は真言宗御室派で、開創は養老2年6月17日とあります。


養老2年”と言えば西暦では718年に当たりますが、日本では”奈良時代”の初めのころで、”藤原不比等”(ふじわらのふひと)が”養老律令”(ようろうりつりょう)を完成させた年でもあります。

護摩山1
お寺の境内に入りますと、先ず最初に目に付くのがこの巨岩です。


このツルデマリ(ゆきのした科)で覆われた巨岩は”護摩ケ石”と呼ばれ、大同2年(809年平安時代)”弘法大師”が四国を巡錫(じゅんしゃく)されていたときのことです。


そのとき、この山に登られてこの”護摩ケ石”の上で21日間護摩供を修法され、この山を「菩薩応現の勝地、三国無双の”金山”なり」と讃嘆(さんたん=感心して褒めること)されたといいます。

石門2
なお”巡錫”(じゅんしゃく)とは、錫上(しゃくじょうと呼ばれる杖)を持って教えを広めるために説法しながら各地を巡ることをいいます。


上に書いた”弘法大師”の故事から、この寺の山号が”金山”となったと言い伝えられています。

石段から山門3
これは、石段から”山門”を見上げた画像です。


ちょっと見えづらいかも知れませんが、”山門”には”釣鐘”が吊るされています。


この”釣鐘”は、”朝鮮鐘”と呼ばれ、国指定重要文化財です。”藤堂高虎”が大洲の地を治めていたころ”豊臣秀吉”の朝鮮出兵の折に、この寺で武運長久を祈り朝鮮に出兵しました。


そこで数々の武勲をあげ、高麗王朝時代の”銅鐘”をこの寺に持ち帰り奉納したとされるものです。

蔦塔4
この寺の時代の古さをうかがわせる、ツルデマリ(ゆきのした科)で覆われた塔が見えます。


ちょっと、原形が分らないほどの覆われ方です。

山門7
これは、”山門”を本堂側から見た光景です。


こちらの画像の方が、国指定重要文化財である”朝鮮鐘”の姿を捉えることができますね。

金剛力士像吽形(うんぎょう)5
この画像と下の画像は、”山門の左右に安置されている”金剛力士像”ではないかと思います。もし間違っていたらごめんなさいですが。


口を開いている方を”阿形(あぎょう)像”といい、口を結んだ方を”吽形(うんぎょう)像”と呼びますが、この画像は”吽形(うんぎょう)像”ですね。

金剛力士像阿形6
こちらの”金剛力士像”は、口を開いていますので”阿形(あぎょう)像”です。


金剛力士像”は、一般的には”仁王”とも呼ばれ、仏教の護法善神(守護神)である”天部”の一つです。


天部”とは、密教における神々を意味する尊格の一つで、元々は古代インドのバラモン教(古代のヒンドゥー教)の神々が密教に取り入れられたものです。

山門と境内8
こちらの画像は、本堂前から見た”山門”や”護摩堂”などです。


寺の寺務所もこの境内にあります。

鹿像9
この”鹿像”は、”金山出石寺”の開山に関わる寺伝に伝えられているものです。


養老2年(718年)、磯崎の漁師、作右衛門が鹿を追って山に入ったところ、突然山が鳴り響き、真っ二つに割れた岩の下から千手観音と地蔵菩薩の像が出てきたといいます。


作右衛門は、猟師として殺生を繰り返してきたこれまでの人生を悔い、剃髪(ていはつ=髪を切る)して”道教”と名乗り、千手観音を本尊として草堂を建立(こんりゅう)したのが”出石寺”の始まりと伝わっています。

本堂10
こちらが、現在の”本堂”です。出石寺は何度も焼火の憂き目に合っています。


この”本堂”は、昭和16年の火災後に再建されたもので”総欅造り、銅版葺き屋根”です。

山峰11
この辺り一体は”瀬戸内海国立公園”に指定されていて、遠くの山々や雲海を見ることができます。


この寺は、現在でも参拝者が多く、熱心にお参りする善男善女の姿を見かけることが出来ます。

霞む海12
晴れていて見通しのよい日などは、遠くは西日本の霊峰”石鎚山”や松山の興居島、大野ヶ原、更には山口県の島々まで見ることが出来ます。


本堂前の境内には”方向石”が置かれていますので、その石に刻まれた方向でそれぞれの山や海が見えます。


ワタシも遠い昔、妻とこの寺を参拝した甘酸っぱい記憶があります。その時妻は高校3年生、ワタシは大学1年生でした。勿論、まだ結婚はしていませんでしたが。


今考えて見ますと、その当時からこういう歴史的建造物を見るのが好きでした。普通、大学生と高校生がデートするような場所ではありませんものね。





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おはようございます♪

ココは二女がお参りに行って、可愛いお守りを買って来ました。
孫娘がそれを見て、同じ物が欲しいとジージにおねだりしたのが、
15年前でした。
バイクで日曜日に買いに行きましたよ。
遠かった~って帰って来たのを覚えています(^_^)

最近写真の左下に、かすみが入ってますが、レンズが汚れていませんか?

「再訪 82 びいどろ」・「愛媛グルメ紀行」 473 辺りからの写真に
湯気が入ったように写真が霞んでいます。
一度ブログの写真と、カメラのレンズをご確認下さい(^^ゞ
老婆心ながら・・・ちょっと気になってm(__)m

さすがですね

ベル様
出石寺までバイクで往復、大変ですよ。距離もあるし高低差もあって。
でも、今となってはいい思い出になりましたね。
お山に上がると、下界の景色が綺麗で清々しい気持ちになるものですねー。

さて、画像の左下が曇って見えていた!さすがに見逃しませんねー。
驚きました。
実は、うかつなことにワタシも最近まで気がついていませんでした。
それで何時も同じところが霞んでいるので、もしや?と思ってレンズを覗き込んでみました。
はい、汚れていました。早速綺麗に拭き取りました。ですから、ごく最近の画像ではその霞が消えています。

ところが、ワタシは通常1ヶ月分の原稿をアップしていますので、汚れたレンズで写した画像は、残念ながらまだしばらく続きます。
お恥ずかしいところをお見せしました。ピンポイントで鳥さんに合わせてシャッターを切っているベルさんは見逃さなかったですね。ホトホト恐れ入りました。
プロフィール

じゅん

Author:じゅん
愛媛の松山から、「愛媛グルメ紀行」や「愛媛の歴史」など、幅広いテーマで情報発信しています。日曜日を除く毎日更新。画像も豊富。
長いサラリーマン生活に終止符を打ち、還暦をとうに過ぎた2014.12.1に起業して社長になりました。

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