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「つけ麺 夢や」・「愛媛グルメ紀行」 475

今日は一番町2丁目の電車通り沿い、道路の南側にある”つけ麺 夢や”さんをご紹介しましょう。


今までにお目にかかったことがない、実に不思議な雰囲気を持ったお店でした。


不思議”とわざわざ書いたのは、最後にそういうシーンに遭遇した事によります。それは後ほど。

看板1
電車通りを勝山通りから西進すると、大街道商店街の手前でこの看板を見かけることが出来ます。


1階には、大阪名物の”二度漬け禁止!!”のキャッチコピーを大書した”串カツ屋”さんが入っていて、”つけ麺 夢や”さんはその2階に入っています。


ところが、この”看板”が問題で、串カツ屋さんの営業時間は17時からと書いてありますが、”つけ麺 夢や”さんの営業時間は書いてありません。


車で通り過ぎると、間口の狭い玄関でもあるので、2階も17時からの営業かな?って、つい錯覚しがちです。

玄関2
ところが、お店の玄関前に車を一時停車してよく見ると、小さく”営業中”の掛札が掛かっており、お店の電飾塔の上部が、パトカーの回転灯のようにクルクル廻っていました。


一度は通り越してしまいましたが、この日は一度車を降り、営業中であることを確認して、そのまま電車通りをバックしてお店手前のコインパーキングに車を入れてお店に入りました。


営業していることに気が付かず、そのまま通り過ぎてしまうお客さんもかなりいるに違いないと思いました。

店内3
お店の狭くて急な階段を上がりきると、全部で14席しかない小さなお店があった。


驚いた事にお店の狭い厨房には、ワタシより遥かにお年を召されたおばちゃん(おばあさんと言ったほうがイメージが近い)2人でお店をやっておられた。


店内には3人の客が思い思いに席について、新聞や漫画雑誌などを見ながらつけ麺を食べていた。若い男性が二人、ワタシとほぼ同年代と思しき男性が一人。

メニュー4
メニューは至ってシンプル。つけ麺類に、後はおにぎりとビールだけ。


しかも、ただの”つけ麺”(うどんで言えば”掛けうどん”あるいは昔風に言うと”素うどん”に当るもの)の値段は、僅か350円。それの大盛が500円。


温野菜と煮豚(このお店は叉焼とは書かず、正直に煮豚と表記している)と味つけ卵1個付が”つけ麺セット”というメニューになって500円。


今時珍しいメニュー設定だ。通常は、上に書いた”つけ麺セット”からメニューが始まり、350円のメニューは作らないと思いますが、良心的と言えばいいのか・・・。

つけ麺セット5
そこで迷うことなく”つけ麺セット”500円を頼んだ。

注文を取りにきた、お年を召したおばちゃんに「このお店、始められて何年経つのですか?」っと、例によってお尋ねしてみた。

すると「さあ~・・・確か今年で3年になると聞いトルケドー・・・・」っと、まるで他人事のような答えが返ってきた。

メニューには、小さく目立たないように「長年の経験から生まれた当店自慢の”つけ麺”を、ぜひ一度ご賞味下さい」と書かれてあった。

そこで、メニューを指差し「長年の経験・・・・と書いてありますから、以前にどこでお店をされていたんでしょうね?」と重ねてお尋ねした。

今度の答えも風変わりで「東京で長いこと”焼肉屋”してたらしいンヨー。でも焼肉屋やっていて、今度は”つけ麺屋”って、変わっとるよねー!」と。

????・・・このおばちゃんは従業員のようでした。

つけ麺6
さて、これが”つけ麺”の麺。この量であれば、ワタシでも難なくいただくことができると安堵した。


黄色く発色した中華麺は仕入れていると仰っていた。

温野菜等7
こちらが、煮豚と味付け卵と温野菜の具材セット。


温野菜はキャベツにモヤシ、更にミズナとミニトマト1個。特別目新しいものなどは一切ない。


ワタシを入れて4人の客の内、2人は食事を終えてお店を出た。

つけタレ8
こちらは、ゴマとシナチクが入ったつけタレ。味も、これと言って特徴がない。スッパ過ぎもせず、濃い過ぎもせず、かと言って唸るほどの何かがあるわけでもなし。

つけタレの左手奥に徳利(とっくり)が置いてあって、それには麺を湯掻いた後のお湯が入っている。

つけ麺屋には、麺を食べ終わった後、つけタレにお湯を注いでタレを飲ませるタイプのお店が多い。

それは、つけタレにこそ手間隙かけて、そのお店のエネルギーの多くを注ぎ込んだ”旨味”が凝縮したつけタレを、お湯で延ばして飲みやすくして全部飲み干して欲しいというお店の思い入れ。

お湯を足すということは、つけタレはかなり濃く味を付けていて、水分を含んだ麺を漬けても薄くならないように作ってあるから。

ところが、このお店の”つけタレ”は全く濃くない。つまり、麺を食べ終えた後、つけタレにお湯を足す意味がない。普通に飲み干すことが出来る。

でも、濃い薄いも個人的感覚だから、このつけタレを濃く感じて、お湯を足したほうが飲み干しやすいと感じるお客さんがいても、何等不思議ではない。

漬けた9
温野菜や煮豚などをつけタレに投入して、この状態で麺をタレに付けていただく。


特徴らしい特徴を見出せなかった。全く普通に美味しくいただいた、決して唸るほどではないけれど。


でも、このお店で不思議な光景に遭遇したのはこの直後だった。

麺10
なお、麺はモッチリ弾力があって美味しかった。

若い男性客が食べ終えて立ち上がった。そして「アッ!ヤベーー!!アッ!アッ!マジヤベー!!」と、”ヤギ変換語”でつぶやいた。

ヤギ変換語”とは、語尾を「やばい、と言わずヤベーと変換させて言う。上手い、と言わずウメーと変換する。ありがたい、とは言わずアリガテーと変換させて発音する」

つまり、語尾を山羊(ヤギ)の鳴き声の様に変換させることを、ワタシは敢えて”ヤギ変換語”と呼んでいます。ヤギ変換させると、日本語が汚れ、下品に聞こえてならないのです。

最近では、テレビ局のアナウンサーまで使うようになった。日本語の品位を落としてほしくないと思います。

ちょっと話が反れてしまいました。元に戻します。

若者は、今度はお店のお年を召したおばちゃんに聞こえるように「アッ!ヤベーー!!オカシイナー! 確かここに財布入れといたはずナンヤケドー!!」と言った。

そして、こう付け加えた。「悪いけど、今度来る時でエエヤロカー?出来るだけハヨー来るケン!!」と。 

すると、お年をお召しになったおばちゃん、同時に「ウン、ええよー、無いもんはショーガナイモンナー!」と口をそろえた。

若者が、その言葉で立ち去ると、2人のおばちゃん「あるよなー、ああいうこと。あの人も、ウチが初めてのお店じゃなかったケン、言い易かったんよ!来たことあるもんなー、あの子。名前は知らんけど!」っと。

若者は、決して「今から帰って持って来ます」とは言わなかった。普通はそう言うと思う。

余程親しい仲なら「今度来たとき」と言うかも知れない。けど、お店のおばちゃんの会話では「来たことあるよね、名前は知らんけど・・・・」だった。

今の世知辛(せちがら)い世の中では、まるで””のようなシーンだった。

勘定を払って階段を降りて、お店の玄関の扉を開けようとノブを持った。

そこには「夢や」の文字が。




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非公開コメント

古き良き時代を彷彿

じゅんさん、おはようございます。

こんな街中なのに、この値段設定はスゴいですね。
ここの"売り"はこの価格かも!
普通に美味しくて350円なら、文句いう人もいないでしょう♪

ヤギ変換語!www
言いえて妙ですね~。なかなか良いネーミングです(^^)

今日の記事、お店の名前でオチをつけたのが秀逸です。
お見事でした♥



おはようございます♪

最近、敬語や標準語が話せない若者が増えてますね(^_^;)
若者だけじゃなく、年配の方でも時々見られますけど、
接客業でそんな人を見たら、その店の品位を疑います(^^ゞ

つけ麺はのどごしが良く、何時も1.5玉ぐらい食べちゃうベルさんです。
スープ付きのゆで麺を買って、アレンジして家で作る事が多くなりました。
年金生活者の知恵ですね(^_-)-☆

ありがとうございます

乱駆郎様
2階とは言え、一番町で「つけ麺」が350円って驚きの価格でしょう。
しかも安かろう悪かろうでは決してありませんからね。

あのお店だけ、異次元空間のように時間がユッタリ進んでいたような気持ちにさせられました。

そして、ヤギ変換語と最後のオチ、お褒めいただき恐縮です。

偶然の産物ですが、書きながら、これはオチで使えると思いました。^^

私も次第につけ麺派に

ベル様
おはようございます。

あの語尾を変換させる言葉、以前から気になっていました。どう考えても品がないように思えて。

しかも、それがテレビなどでタレントさんが連発すると、ウンザリさせられます。

それと、つけ麺って、家でもアレンジしやすくて便利ですよね。我が家でも大活躍してくれています。季節に関係なく。
温かい醤油ラーメンが好きではありますが、次第につけ麺派にもなっていることに気が付きました。

No title

えーーー、スゲーースゲーーーw
つけ麺350円とは!一番町でそのお値段はありがたいですね。それにしても、その彼が本当に次戻ってお金払ってくれてますように。

あ、ちなみに私が松山に帰るのは3月29日です。そこから10日ほどいる予定です。(前にお聞きされた時に、3月末とだけしか書かなかったので)大名行列を楽しみにしてるんですよー。暖かくなってるといいんですが。

No title

あの時

Kaori様
あの時、実はお節介ながら、若い子のお金立て替えてあげようとおもったんです。
でもね、もし若い子が後日お金持って来たら、あのおばちゃんたち二人は喜ぶだろうと想像すると、余計なお節介焼かないほうがいいって思ったんです。
さて、結果はどうだったのか?

そうですか、29日ですね。久しぶりの故郷を満喫なさって下さい。そして時間がもしありましたら、ランチなどご招待できたら嬉しいです。ご希望のお店で。でも、多分Kaoriさんのことですから、分刻みでビッシリ予定が立っていることでしょう。
何でも遠慮なく言っていただけましたら、私に出来ることなら何でもお手伝いさせていただきます。お気軽にお声をお掛け下さい。

ありがとうございました

匿名様
貴重な情報を沢山ありがとうございました。

既に、こんなに多くの方が採り上げていらっしゃったのですねー。全く知りませんでした。
私の記事が一番味に関して厳しすぎたようですね。それに関しては、もっと書き様があったように、今になると思います。
ただ、後で遭遇したシーンの印象が強烈で、あちらの方に私の関心が集中していたための書きぶりになったのかも知れません。

どの方の感想も、あのお店の雰囲気や味や、二人のおばちゃんのキャラクターを好意的に採り上げておられて、嬉しいです。

今回の情報、勉強になりました。ありがとうございました。色々な方の記事と見比べて見ますと、自分の記事の至らぬところと、良かったところが際立って分って、とっても参考になりました。
プロフィール

じゅん

Author:じゅん
愛媛の松山から、「愛媛グルメ紀行」や「愛媛の歴史」など、幅広いテーマで情報発信しています。日曜日を除く毎日更新。画像も豊富。
長いサラリーマン生活に終止符を打ち、還暦をとうに過ぎた2014.12.1に起業して社長になりました。

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