「再訪 94 中華そば・創(はじむ)」・「愛媛 グルメ紀行」 498

今日は”再訪シリーズ”94番目のお店、一昨年9月6日に”愛媛グルメ紀行”シリーズ123番目のお店としてご紹介した”中華そば・創(はじむ)”さんを再びご紹介しましょう。(「中華そば・創(はじむ)」・「愛媛 グルメ紀行」 123


このお店、通算で498号です。500号まであと僅かに迫りました。


場所は県道久米垣生線沿いの東垣生町、調度、伊予銀行の支店の西隣です。最近この直ぐ近くに”セブンスター”もオープンしたところです。


この地で開業して、今年で5年目に入ったというお店です。

看板1
前回初めてお伺いしたのは、もう1年半前のことです。


実は、初めてお伺いして間もなく2回、3回と訪問を重ねました。会社の同僚に「驚くほど美味しいラーメンを食べさせるお店がある」と言って誘ったこともあるお店です。


ところが、その当時は頑(かたく)なに初回訪問のお店しか記事にしないと決めていた時期なので、記事にはしませんでした。それだけ、気にいったお店です。

玄関2
こちらがお店の玄関。取材に行った日は、今年の”春一番”が吹き荒れた日でしたので、暖簾や簾が風に舞っていました。


店内は店主の若い男性と、あとはフロアー係りの若い女性2人の3人体制でお店をやっておられます。


店内に入ると、威勢のいい掛け声で迎えられます。

つけそばメニュー3
その日は、まだいただいたことがなかった”つけそば”を注文しました。お値段は700円(内税)です。


大、中、小とあるメニューの中では当然に小の1玉を選びました。1玉でも135gありますから、麺の標準一人前と言われている100gよりは随分多目の量です。今のワタシにはピッタリの量です。


でも普通の男性なら、一玉ではちょっと物足りないかも知れません。

つけそば4
これがこのお店で呼んでいる”あつあつつけそば”です。このお店は量で選べる他に、つけタレは熱いのですが、麺は熱いものと水で一度締めた冷たいものを選べます。

つけタレ(熱い)と麺(熱い)ものを”あつあつ”と呼んでいます。

このお店のチャーシューは、一枚一枚を網の上に置き、炭火で炙ってから供せられます。

このチャーシューを炙って供するという一手間が、煮豚を本来の焼豚(チャーシュー)に近づけようと言う工夫です。最近でこそ、チャーシューを炙って供するお店が増えましたが、このお店は5年前の開店当初からこれを続けられています。

それと、このお店の店主さんの所作(しょさ=動き)と言いますか立ち振る舞いは、一種の様式美を感じさせてくれます。

動きに全く無駄がないのです。ルーティンワーク(決められた手順)を一つ一つ押さえられて、一部の隙もないのです。

また、麺を入れた器にさり気無く置かれた”レンゲ”にご注目下さい。後で説明します。

麺5
これが湯掻かれて、湯切りをされて器に盛られ、更に麺を湯掻いたお湯を張って供せられた麺です。

食べてみなくても、弾力のあるいい麺を使ってあることが分ります。カンスイの匂いも微かに漂います。

中央に一筋置かれた赤いものは”糸唐辛子”です。これを入れると入れないとでは、美的な色合いがまるで違ってきます。

ワタシは今回の延べ498店舗目にお伺いした中で、ラーメン・中華そば・冷麺・つけ麺等の”ラーメン分野”のお店を延べ116店廻っています。一番多いジャンルです。

その中で、この”糸唐辛子”を使っておられたお店に、他に2店舗出会いました。

それは2011年12月22日、シリーズ195番目にお伺いした”かめ福”さんと、2012年10月29日にシリーズ405番目にお伺いした、今治の”らあめん桜ふぶき”さんです。

つけ汁7
こちらが、前回の記事で<スープが、”官能的”しかも野性味と繊細さが渾然一体となっているのです。>と表現したスープです。


今日は少し濃く煮詰められて”つけタレ”として登場してくれました。


薬味には刻みネギと胡麻が入っていて、いい香りが鼻腔を刺激してくれます。”剛速球ストレート一本勝負”と表現したつけタレです。

具材6
こちらが別皿で出される”具材”です。


炙られて香ばしさが引き出された”チャーシュー”、”半熟の薫玉”が半分、”メンマ(シナチク)”と”カイワレ”です。


恐らく”メンマ(シナチク)”は乾燥された状態のものを仕入れられて、お店で水で戻して、さらに味付けされた出汁で煮られたのではないかと思いました。このお店の味になっています。


カイワレは好きではありませんが、つけタレに投入して麺と一緒に啜ると、ピリピリした刺激になっていい仕事をしてくれていました。

チャシュー7
こちらが炙られた”チャーシュー”です。


チャーシューをラーメンの具材にした初めの頃は、豚バラ肉などのブロックにタレや蜂蜜などの調味料を塗っって、更に赤い”食紅”を塗って甕(かめ)の中に巨大な釣り針のような鈎(かぎ)で吊して、炉の中で焼かれていました。


ですから昔のチャーシューは、ブロックを切り分けると周囲が赤く染まっていたものです。


代表的な広東料理の一種です。実に香ばしくて、脂が美味しいのです。

薫玉8
まあみて下さい、この”半熟薫玉”を。黄身がトロトロでしょう。


半熟卵は包丁では切れませんから、タコ糸で巻いてスッと半分に切り分けます。


この”半熟薫玉”だけ食べても、それだけで値打ちがあります。唸り声が自然に漏れてしまいます。

麺9
麺は湯気が立っていて、明瞭な画像にはなっていませんが、小麦粉が見事なフラノボイド効果で黄色く発色しています。

モッチリとした弾力があって、実にいい麺を使っておられます。一気呵成、無我夢中、一心不乱に啜りました。

さて、最初にご紹介した麺の入っている器に添えられた”レンゲ”です。

これは、店主さんの「全ての旨味が凝縮された”つけタレ”を、自分の好みの濃度まで湯掻いたお湯で延ばして飲み干していただきたい」とい無言のサインです。

当然その無言のサインには一目見ただけで気が付きましたから、”レンゲ”で湯掻いたお湯を掬って濃さを微調整しながら”つけタレ”を全部飲み干しました。

全部飲み干した直後、無意識に「あああ~、旨かった!」と声が漏れてしまいました。

それを見ていた店主さんには満面の笑みが。

「本当に美味しかったー!ご馳走様でした」と、こちらも勘定を払いながら言いました。

お店を出るとき、例によって威勢のいい声が揃ったところでお店を後にしました。ワタシの好きなラーメン屋さんの一つです。





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No title

糸唐辛子とラーメンの組み合わせ、色彩的にも絶妙ですね。
今治の桜ふぶきさんは何度となく行ったことがあるのですが、ここは知りませんでした。休日にぜひ出かけてみることにします。

えーーー!

やきものがかり様
驚きました。やきものがかりさんが、今治の「桜ふぶき」さんに行ったことがあるとは。

ああそうか、あの辺りにおられたことがありましたね。でも、そうではなく、わざわざ松山から今治までラーメン一杯食べに行ったとしたら、やきものがかりさんも、ワタシと同じ立派な「病気」です。

器、食器はキャンパスです。その真っ白な器にどう描くか、料理人のセンスが問われますね。

炭火で炙ったチャーシューがうまい

じゅんさま、はじめまして。

厚切りの炙りチャーシュー2枚と、半熟薫玉が入ってる創そばが大好きで
こだわり醤油の味わい深いスープをいつも飲み干してしまいます。
コシがあってもちもちの麺も食べごたえがあって美味しいです。

常連なのにずっと気になっていたつけそばが
美味しそうな記事を見てとても食べたくなりました。

全く同感です

ラーメン大好き小池さん様
初めてのコメント、ありがとうございました。

一番最初にいただいたのが、小池さんが仰った「厚切りの炙りチャーシュー2枚と、半熟薫玉が入ってる創そば」です。
そこですっかり病み付きとなりました。私は市内中心にお店を廻っていますが、このお店はやや遠くても平気で行きます。
実は私も、スープも含めた完食派なんです。健康には・・・・・って言われても、美味しいものはつい全部飲み干してしまいます。

「つけそば」もぜひお試し下さい。その際、麺を食べ終わった後のつけ汁、レンゲでお湯を掬って濃さを調整された上で飲んでみていただくと嬉しいです。
それと、私はこのお店のちょっとシャイな店主さんの笑顔が好きです。
最後に、心のこもったコメント、本当にありがとうございました。
プロフィール

じゅん

Author:じゅん
愛媛の松山から、「愛媛グルメ紀行」や「愛媛の歴史」など、幅広いテーマで情報発信しています。日曜日を除く毎日更新。画像も豊富。
長いサラリーマン生活に終止符を打ち、還暦をとうに過ぎた2014.12.1に起業して社長になりました。

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