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「再訪 101 和ビストロきむら」・「愛媛グルメ紀行」 504

今日は”再訪シリーズ”101番目のお店、県道伊予川内線沿いの砥部町高尾田にある”和ビストロきむら”さんをご紹介しましょう。


このお店は、今年に入って1月11日に”愛媛グルメ紀行”シリーズ452番目のお店としてご紹介しました。(「和ビストロ きむら」・「愛媛グルメ紀行」 452


この時は、お互いのブログでコメントの交換をしてる:”のしうめ”さん(ブログ名:愛媛美味探訪)の記事を拝見してお伺いしました。


そして比較的早く再訪するきっかけとなったのが、3月1日に”和ビストロきむら”さんご自身から届いた一通のコメントです。


そこには、「ご来店ありがとうございます。和ビストロきむらです。当店でお食事いただいたお客様の感想ご意見が聞きたくて検索したところ、じゅん様のブログにたどりつきました。皆様、貴重なご意見ありがとうございます。読んでいて、なるほど~見抜かれているなぁ~。という感想です」という書き出しで始まる長いコメントをいただきました。

お店1
そして、そのコメントの最後に「2月からはリニューアルしてメニューを絞っております。是非またお越しください。その際は、お勉強になるのでよろしければお話聞かせてください。」と結んであったのです。


ワタシがお尋ねして記事にした後、お店の方から直接コメントをいただくことは今までにもありました。


でも、「皆様の貴重なご意見を参考にさせて頂きながら、一皮剥けるように努力してまいりたいと思います。」と、こういう内容も書いてありました。こういう内容のコメントは初めてでした。


実は452号でこのお店を採り上げた時、”おっさん”さん、”乱駆郎”さん、”のしうめ”さん、そして”ユッキー”さんという4人のブログ仲間が、このお店に対して様々な角度から意見を書いたコメントをいただいていました。


ワタシも含めた皆さんの意見は「お店のシェフのやりたい方向性が見えない、もっと得意分野に絞ってメニュー構成すればお店が変わるのではないか?」という所に集約されていたと思っています。

店内2
そこで、お店からコメントを3月1日にいただき、3月4日(月曜日)に早速お伺いしてという経過です。


店内に入った瞬間、店内の様子が大きく変わっている事に気がつきました。お店全体の風景が明るくカラフルになっていました。そこで若きシェフに名刺を渡して名乗った上で席に付きました。


このお店は、お父さんとお母さんが”うどんとお好み焼き”のお店としてスタートされ、その後フランスで料理の修業をされた息子さんが後を継いで再スタートされたお店です。


ですからワタシが最初にお尋ねしたときは、テーブルは全部鉄板付であり、メニューの中にもお父さんとお母さん時代の”お好み焼き”や”うどん”メニューが残っていて、それにシェフが修行した”イタリアン&フレンチ”メニューが混在していました。


ところが今回訪れてみますと、綺麗さっぱり”鉄板テーブル”が無くなっていて、そのテーブルの上には明るくカラフルなテーブルクロスが敷かれてありました。


店内の窓枠をご覧下さい。全部の窓枠に、お店を取り囲むように”ワインボトル”が並べられ、外からの光で輝いているではありませんか。


和ビストロ”を名乗っておられますが、大きく””の方向に舵が切られたことが、このワインボトル一つをとっても明確にメッセージされています。方向性が明瞭に見えています。

今日のランチメニュー3
その方向性の変化と集約は、”ランチメニュー”と題された手書きのボードでも明確に分ります。


ランチメニューは3本に絞られ、当日の”和ランチ”の中味は、メインディッシュに”とんかつ”と”唐揚げ”から選べて、更に300円追加するとそのメインディッシュが”サーロインステーキ”に代わります。


また当日の”パスタランチ”としては、パスタには”きのこいっぱいカルボナーラ”が用意されていました。お値段は950円です。その中味は後ほどご紹介します。


その他は、”牛フィレステーキ”をメインディッシュにした”2000円のコースメニュー”の3本立てに絞り込まれていました。


もう”うどん”メニューも”お好み焼き”メニューもありません。”和”を意識したメニューも用意されていますが、明らかにシェフの修行経歴を生かしたメニューに生まれ変わっていました。


実に大胆で大幅な”取捨選択”が断行されていたのです。目を見張りました。

前菜4
さて、ワタシが注文したのは”パスタランチ”です。お値段950円です。画像はそのコースの中の”前菜”です。


お料理の内容や提供の仕方も大きく代わりましたが、目を引いたのが”器の統一”です。前回いただいた時の器には統一感が全くありませんでしたが、今回は全て白いシンプルな器群にまとめられています。


そして、”前菜”として4種のメニューの他に一つのスープが供せられました。


器への盛り込みも実にシンプルで、何をどう味わってほしいのかと言うシェフの意図が明確に伝わります。

キャベツと蕪のアンチョビソース5
こちらが”前菜”の一つである”キャベツと蕪のアンチョビソース仕立て”です。


春キャベツ”は今が旬ですがそれを単純なサラダとせず、”アンチョビソース”という”魚醤”の一種(カタクチイワシを塩漬けし発酵させたもの)でイタリアンテイストを演出しました。


そこに酢味を効かせた蕪(かぶ)をあしらい、シェフの意図を際立たせました。

カンパチノカルパッチョ6
こちらは”カンパチのカルパッチョ”です。以前でしたら、ここにサーモンの刺身が使われていました、和風そのものの姿で。


カンパチ”はスズキ目アジ科の高級魚で、初冬から春にかけて瀬戸内海にも南下して回遊します。今が旬の魚でしょう。それを単純な”刺身”とはしていません。


今回は”カルパッチョ”というオリーブオイル・レモン汁・ソースなどをかけ、タマネギなどの香味野菜をあしらって仕上げてあります。見事に”一皮剥けました”、という感じです。

猪肉の赤ワイン煮7
こちらが大変目新しく感じました。”猪肉の赤ワイン煮”です。やや癖のある”猪肉"を赤ワインで煮て匂いを消し、その後で少しソテーして仕上げられました。


初めて口にする味ですが、猪肉の脂の旨味を閉じ込められていて、それでいて野性味を感じさせる肉に仕上がっていました。


これら料理の調理法は、いただいている途中でシェフが厨房から出てこられ、説明をお聞きしながらいただいたものです。ワタシの知識で書いているのではありません。

タマネギとにんじんのスープ8
この”スープ”料理が面白かった。”タマネギとニンジンのスープ”なのですが、甘いんです。


シェフのお話では、「新タマネギは特に甘いんです!そこを活かしてみました」と。確かに、シェフのお話をお聞きするまでは”リンゴとニンジン”のスープではないかと思っていました。その位に甘いんです。


しかも単純に新タマネギとニンジンをジューサーにかけて絞っているだけではありません。


新タマネギ”を摩り下ろして甘さを十分に引き出しニンジンの摩り下ろしたものと合わせて、更に”鶏がらスープ”などと合わせて味にコクと深みを与えています。

キノコいっぱいのカルボナーラ9
さてメインディッシュの”きのこいっぱいカルボラーナ”です。


カルボナーラ”はパスタ料理の代表的メニューの一つですが、、ベーコンを炒め、それに生クリーム、チーズ、卵黄、粗挽き黒コショウを加えてソースとする調理法が一般的です。ですから非常にコッテリとしたソースに仕上がります。


ソースがコッテリしていますので、パスタの中でもスパゲティーを用いるお店と太くて平たいタリアテッレ(フェットゥッチーネ)が用いられることも多いメニューです。


ですが「私はロングパスタには”リングイネ”に拘っています。ですからウチのパスタの多くはリングイネを使っています」というシェフのお話しでした。


リングイネ”というパスタは、スパゲッティよりやや太く、断面は楕円形をしています。

キノコ一杯にカルボラーナ10
パスタのアップ画像をご覧下さい。このパスタが”リングイネ”です。


カルボナーラの味は、シッカリと味付けが成されていて正々堂々としたお味と表現していいと思いました。


キノコもタップリ使われていますし、ベーコンの塩味も黒胡椒の香りも効いています。


個人的な好みからいえば、もう少し出汁の効いた柔らかめな味が好きですが、こういう重厚な味を好む方も多いと思います。


それししても、まあ何と”劇的な変化”を遂げられたことなんでしょう。お伺いするまでは、正直に言ってここまで大胆に方向転換され、自分の方向性を明確に打ち出されているとは想像しておりませんでした。

リニューアル告知11
若きシェフさんとはタップリお話が出来ました。1月11日に452号としてアップした時にコメントを頂いた方の共通観測としては、「シェフはまだ独身に違いない!」というものでした。


それにはシェフが笑ってこう答えられました。


「じゅんさんに、お店からということでコメントを書いたのは私の妻です。そして妻と笑ったのですが、私が独身の頃はよく奥さんがいるだろうと言われました。ところが結婚して結構長いのですが、結婚後のほうが独身だろうって言われるようになりました」と。


ワタシも、シェフのメニューに対する意図をお客さんにどうメッセージするかについて、素人ながらワタシなりのご意見も話させていただきました。


ワタシは、初回訪問で「伸びシロがある」とこのお店の可能性について書きましたが、その期待をいい意味で遥かに超えられて変身なさっておられました。


今後、”目の離せないお店”の一つになったことは間違いありません。


シェフの奥様からお誘いのコメントいただいた事に、心から感謝しお店を後にしました。





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非公開コメント

おはようございます。

久しぶりに良い話にめぐりあいました。
自分も味わってみたいですにゃー!

ありがとうございます

おーちゃん様
早速のコメントありがとうございます。

私にとっても、嬉しいお話でした。見違えるように、メニュー内容が変わりました。元々、お料理は美味しかったので、ぜひお試し下さい。

お店も喜ぶと思います。

これこそフードブログ冥利!

じゅんさん、こんにちは。

コメント入れるの久しぶりですね。ご無沙汰してすみません。
いつまでも忙しいのは仕事が出来ない証拠。恥じてます(^^;

なんとまあ、お店が劇的に変わりましたねー!
このお店のシェフは懐が深い方なのでしょうね。

私も過去記事を読み返してみましたが、まあまあ辛辣ととれるコメントが多かったのに、このお店のシェフはそれを受け止められたんですね。

普通は腹を立てるとかふて腐れるとか、顔の見えない輩の言うことなど聞き流す・・・というリアクションが多い中、とても真摯に受け止められ、しかもそれを実行に移された。素晴らしいと思います。
その柔軟な捉え方と行動力に敬意を表します。
私もコメントを入れた一人ですので、近いうちに食べに行って来ようと思います(^^)

最後に、じゅんさんの文章から思うに、シェフの奥さんはとても素敵な奥さんなんだろうと思います。羨ましいですわwww



おっと!

乱駆郎様
おっと!危うく忘却の彼方に・・・・・・っと。(笑)

本当にお久しぶりです。チロチロとブログは拝見していますので、忙しい状況であることは理解しています。今が一番脂が乗り切った、仕事のしごろの年代ですから無理もないと思います。また、頑張りが効く年代でもありますね。

ところで、乱さんが書いていただいたように、普通無視されても当たり前の世界で、真摯に向き合っていただいた。寧ろ恐縮に思います。

でも、若きシェフの心意気がお店とお料理に溢れていました。嬉しかったですね。どんどん、応援したくなります。奥様に声を掛けていただければつながらなかった「ご縁」がつながりました。これはその時にコメントをいただいた方は、片棒を担がれたも同様です。
ぜひ顔をのぞかせてあげてください。その際に「じゅんのつぶやき」にコメント入れた者です、とでも言っていただければ最高なんですが。^^

ご来店ありがとうございます。

じゅん様、こんにちは。
和ビストロきむらのよめです。
突然の不躾なお願いにもかかわらず、再度ご来店いただき、誠にありがとうございました。
実はあの日、じゅんさまと私はすれ違いだったようです。
お会いしたかったのに残念。。。
じゅん様の文章を読んでいると、なんだか営業させてしまったようで、申し訳ないです(笑)。
今度は是非、取材抜きで純粋にお食事を楽しんでくださいね。
お食事は、お腹だけでなく、心も満たすもののはずですから。

コメント下さった皆様も、お待ちしております。

乱文にて・・・。よめより。

No title

じゅんさん、こんにちは!
なるほど~ですね。詳細レポでよくわかりました。
私も前回コメントした責任もありますし、独身時代にこのお店で
お腹を満たされた経緯とその変貌を確認したいと思い、是非、
和ビストロきむらさんへ伺いたいと思っております。
しかし、日曜日がお休みなんですね(泣)
じゃ、サタデーナイトスペシャルにお邪魔しようかしら(笑)

ご丁寧なコメントを

和ビストロきむら・奥様

ご丁寧なコメントを今度もいただき恐縮です。あの時、すれ違いでしたか。
それは残念です。(笑)私もお会いしたかったです。

私は、調理の専門家でもない全く普通のオジサンですから、素人の私がプロの調理人の方にあれこれ言うなど、本来はおこがましいことです。

ただ生来の食いしん坊であり、こういうブログを始めたがために様々なお店をお尋ねすることになりました。当初は、もうこんに続くなんて予想だにしていませんでした。

ところが、いつの間にかこのブログが一種の生きがいのようになって、連日様々なお店にお出かけしているというのが実態です。ただ、私は飲食店をただ食べ物をいただくだけのお店として捉えるのではなく、「飲食店は人」という捉え方で、お店をお尋ねしています。

その意味で、奥様からいただいたコメントは本当にありがたいお誘いでした。光栄に思います。新しい出会いを作っていただいたからです。

奥様が今回のコメントに書いていただきましたように、「お食事は空腹を満たすだけのものではなく、心をも満たすものだ」と言うお言葉、正鵠を得ていると思います。まさに仰るとおりです。これからも、時折お店にお伺いさせていただきます。(たまには取材を兼ねて)シェフ様にもよろしくお伝え下さい。私の楽しみがまた一つ増えました。
今日はコメント、本当にありがとうございました。

コメントありがとうございました

おっさん様
今回もコメントいただきありがとうございました。みなさんのコメントに後押しされたように、素人が厚かましくも二度目の訪問をさせていただきました。

すると、ブログでも書きましたように実にご丁寧に対応していただき、恐縮しました。でも、皆さんの思いが通じたかのごとく、見事な、しかも大胆な変身振りに驚くと同時に、シェフを始めとするお店の皆様の決断には心から敬意を表したいと思います。

ぜひぜひ、機会をみてお尋ね下さい。快く迎えていただけること間違いなしです。そして、果断な決断をなさった末に絞り込まれた素晴しいメニューをお店の方のお気持もいただくということでお楽しみいただければ嬉しいです。

本当 良い話です♪

じゅんさん こんばんは♪

すごいですね ここまで直で 影響があるとは!

勿論 良い方向で♪

これは もう行かなくちゃ!です。

また 行ったならば報告いたします^^

いやーー、信じられません

のしうめ様
今回のケースは、私も500店を越える中で初めて体験したケースです。

私たちが何気なく書いてるブログを、訪ねたお店の方が読んでいただく。これは稀にですがあります。

でも、そのお店に何人もの方がコメントを集中して下さって、それがお店の方の心を打った。・・・・・・あり得ないことだと思うのです。そして、あの時コメントを下さった方の中で「火付け役」になったのは、紛れもなく貴方、「のしうめ」さんです。のしうめさんがブログに採り上げて頂いていなかったら、今回の「出会い」はありませんでした。

そういう意味では、コメントを寄せなかった多くの方の思いも全て含めまして、このお店に無意識気に吸い寄せられたのではないでしょうか。そして、それは取りも直さず、このお店のシェフ様を始とするお店の方々の力量があってこそだと思っております。

ぜひ、ぜひ、是非もう一度お試し下さい。そのご報告を「一日千秋の思い」でお待ちしています。今日はコメントありがとうございました。

店主です(^^)

ブログ記事拝見させていただきました。どうもありがとうございます。

今日、じゅんさんのブログを見て興味をいだいていただいたお客さんが来店してくださいました。

じゅんさんが繋いでくれた縁です。ありがとうございました(^^)

うれしいですね

和ビストロきむら店主様

コメントありがとうございます。今日の店長さんのお話は、嬉しいですし、ありがたいですね。

まったく普通のオジサンの普通のブログですが、それが続いているということは、このブログを見ていただいている方々の、有言無言のお力あってのことです。

そして、このブログを通じで新しい人と人のつながりが出来た。常々、私のブログは「人との縁」探しの旅だと書いてまいりました。その「縁」が、たとえ僅かなものであっても、また別の「縁」とつながるかも知れません。

どうか長いスパンでお考え下さい。必ずや多くの「縁」につながっていくと思っております。しかし、それもこれも、店主さんのお料理に掛ける熱い心意気と、確かな技量、そしてお客様に少しでも美味しいものを食べていただきたいという謙虚なお気持ちがあったが故です。

これからも、どうかよろしくお願いいたします。今日は嬉しいコメント、ありがとうございました。^^
プロフィール

じゅん

Author:じゅん
愛媛の松山から、「愛媛グルメ紀行」や「愛媛の歴史」など、幅広いテーマで情報発信しています。日曜日を除く毎日更新。画像も豊富。
長いサラリーマン生活に終止符を打ち、還暦をとうに過ぎた2014.12.1に起業して社長になりました。

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