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「そば 町谷(まちや)」・「愛媛グルメ紀行」 524

今日は、東温市則之内の”JAえひめ中央三内支所”敷地内にある本格的蕎麦屋の”そば 町谷(まちや)”さんをご紹介しましょう。


国道11号線沿いにあって、高速道路が上を高架で走っているところの少し手前にあります。


この場所は、何度も通る場所なので”お蕎麦屋”さんがあることは知っていました。でも、それはJAさんが運営されていると思い込んでいて、一度もお訪ねしたことがありませんでした。


ところが・・・・ところが、なんです!こんな所に”お蕎麦の名店”があろうだなんて、思いもしませんでした。

玄関1
この画像は、お店を通して国道11号線を臨んだ画像です。


国道端には、お店の登り旗がいっぱいはためいています。とても、お蕎麦の”名店”という雰囲気はありません。ありきたりのロードサイド店の雰囲気です。

十割そば告知2
ところが、玄関を入って目にした光景がこちら。


いきなり「蕎麦粉十割!」という文字が飛び込んできました。ここで先ず仰天させられました。


蕎麦粉十割で蕎麦を打つのを、別名”生粉打ち”(きこうち)といいますが、蕎麦屋の一種の理想形でしょう。


ところが、蕎麦粉は実に厄介な粉です。水に容易には混ざらないんです。蕎麦屋の職人泣かせ!なんです。


幾ら”水廻し”という過程を経ても、何時までたっても”蕎麦粉”は頑として水と馴染もうとせず、パラパラの状態が続きます。根気と性根を入れた心構えと技術をとことん要求されます。

メニュー3
さて、蕎麦粉100%を使った蕎麦メニューが並んでいます。


二番目に驚かされたのが、そのお値段です。常識的に考えれば、蕎麦粉100%のお店では到底考えられないお値段設定です。


実に大雑把な値段比較ですが、小麦粉(小麦粉は全量を国が買い入れて公定価格を設定しています)と蕎麦粉の価格では、蕎麦粉は小麦粉の倍以上に高いのです。しかも産地によれば、小麦粉の3倍しても不思議ではありません。


それが、それがなんです!蕎麦粉100%を使って打った蕎麦が、実にうどんにおける”愛媛価格”(愛媛のうどんは異様に高いです!!!)とほぼ同様の価格帯です。


蕎麦屋業界の常識をいとも簡単に覆す価格設定です。

おでん桶4
このお店は、”蕎麦屋”にも関わらす”うどん屋”や”ラーメン屋”さんと同じく”おでん”を用意されています。


蕎麦屋さんというのは、ワタシの感覚で言えば”プライドの塊”のような業界だと捉えていました。それがいとも簡単に打ち砕かれました。


しつこいようですが、”生粉打ち”(きこうち)のお店で、いとも当たり前の様に”おでん”を用意しているお店など、考えられませんし出合ったことがありません。これが三番目に驚かされたことです。

ただし、たった2日前(5月7日)にアップしたばかりの、西条市にある”西條そば 甲(きのえ)”さんにも”おでん”が用意されたいました。甲(きのえ)さんも蕎麦粉10割の蕎麦を出される名店でした。

その蕎麦の味やそば汁(そばつゆ)とのバランスは、それは見事でした。

もう、蕎麦屋の名店では”おでん”を出さないという、ワタシの”古い固定観念”は捨て去らなければならないとつくづく思いました。

おでん5
更にこのお店、おでんの”厚揚げ”には、東温市産の大豆を使う、また4月限定ではありますが”こんにゃく”は”川内産”という拘(こだわ)りです。


既にこの時点で、”尋常にあらず!”なんです。


ところが、腰を抜かさんばかりに驚かされたのは、実はコレだけではなかったのです。これからが本命だったのです。

もり大6
これが注文した”もり大”720円です。


せいろ(ざる)”と”もり”との違いは、様々に言われています。ワタシの”ざる”、”せいろ”、及び”もり”の違いについての認識は、2012年7月23日に”味彩そば 菊音(きくね)”さん(通算337店目)の記事で詳しく書いております。(「再訪6  味彩そば 菊音」・「愛媛グルメ紀行」 337


このお店は、”ざる”と”もり”の違いを、「要約すれば”つけ汁”の違いです。並が”もり”なら上は”ざる(=せいろ)です」と、書いてありました。


このお店は、蕎麦屋では今まで目にしたことがなかった”蕎麦用語”について、ご自分なり調べられたことを”一口メモ”的に書いて、メニューの傍においてあります。この点も、目新しいところでした。

もり7
さて、上の画像が”ざる”に盛られた”もり大”の全貌です。中々しっかりした量が盛ってありました。


麺の太さ細さがマチマチです。手打ちで打って、ご自分で麺を切られたことが容易に推察できる麺です。


実は四番目に驚かされたのが、このお店は女性二人でやっておられるということ。今年で4年目を迎えました。


つまり、麺を打つ職人さんが店主さんで女性なのです。今まで数多くの”蕎麦屋”さんをお訪ねしましたが、蕎麦打ち職人が女性であったシーンには遭遇したことがありません。


もちろん、全国的にも有名な老舗の”蕎麦屋”さんの蕎麦打ち職人が女性であるお店も、知識としては知っています。店主さんの娘さんが跡を継いでおられます。


でも、現実に遭遇したのは初めてです、しかも、その女性の蕎麦打ち職人兼店主さんは、年のころワタシとほぼ同年代の小柄で華奢な女性でした。蕎麦打ちは、実に過酷な重労働です。

山葵8
そして第五番目に驚いたことは、実に、実にしっかりした”蕎麦”を打っていらっしゃったことです。


お打ちになった蕎麦は”田舎蕎麦”です。蕎麦の殻ごとに挽き込んだ力強い”蕎麦”でした。


お店の説明書きにもあった様に、腰がある蕎麦です。腰があるというよりも愚直な硬さのある蕎麦でした。とても女性が打たれた蕎麦とは想像できない蕎麦でした。

麺9
こちらが、ポキポキ折れてしまうほどの蕎麦です。


このお店の説明書きには、”もり”の”つけ汁”は関東風に辛いと書いてありました。逆に”せいろ=ざる”は関西風に甘いとも。


でもワタシの味覚では、つけ汁はとっても”甘い”と感じました。関東での蕎麦経験があるワタシにとっては、これぞ関西風そのものの”甘さ”だと感じました。


でも、でもこの感覚はあくまで個人の味覚経験の歴史差であり、個人の好みの問題でしょう。千差万別の世界のお話です。


細かい点は別としまして、実に”力強い蕎麦”を堪能させていただきました。

そば湯湯桶10
こちらが”そば湯”をタップリと入れた”湯桶”(ゆとう)です。


そば湯”を”つけ汁”に注いだ瞬間に、そば湯の色で”蕎麦粉100%”の”十割蕎麦”だと言うことが一目で分かります。蕎麦粉十割で売った時に出来る”そば湯”の色とは、正に薄緑色(ウグイス色)に透き通った色なんです。


このそば湯に、わざわざ蕎麦粉を溶き入れるなどという余分なこと(ワタシは超個人的にはそれを”アザトい”行為だと思っています=小利口な、・・・・・、或は”小細工”が過ぎる。これはあくまでもワタシの私見ではありますが)は一切されていません。その潔さに、女性が本腰を入れたときの”凄み”を感じ取りました。男の比ではありません。

そば湯を注いだ11
こちらが、残ったつけ汁にそば湯をタップリと注ぎ、最後まで箸を付けなかったネギをタップリ入れた、言わば高級”お吸い物”です。


心行くまで味わったことは言うまでもありません。

藤部氏石像他12
お店を出る時、画像の風景を目にしました。早速店主さん(蕎麦打ち職人)さんに話をお伺いしました。


「ここに飾ってある石の彫塑は、確か大野ヶ原在住の石の彫刻家のー・・・・・・・・・???」っと。


「ええ、藤部さんの作品です。お友達なんです。今は三間(みま)に降りられていますが。他でお金が掛かったからお金が払えない。変わりにこれを取って欲しいと、三間(みま)から持って来られて置いて帰られたのです」と店主さん。


「女性には蕎麦を打つのは重労働でしょう」と話しかけまた。


すると、笑顔で「ええ、確かにそれは・・・・だから早く終わっちゃうんです!」と。このお店は、店主さんが心身込めて打たれた蕎麦が出てしまえば、その時点で閉店です。火曜日がお休みです。


こうやって、様々なお店を廻っていますと、時折”とてつもない”お店に出会うものです。このシリーズを終えることが出来ない所以(ゆえん=りゆう)です。




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こんにちは♪

じゅんさん こんにちは♪

先日 この前を通ったんです。 奥様と 「このお店どうなんだろうね~」

なんて話していたんです。

外観からは 予想できない(笑)お蕎麦が いただけるとは!!

近日是非是非 行ってみたいと思っています。

たいへん ありがたい情報で 感謝です♪

Re: 十割そば

四楓院様

何時も貴重な情報ありがとうございます。

ところで〇〇に新しく出来たお蕎麦屋さんですが、もちろん開店されたことは知っていますし、場所も知っています。
ところが、様々な事情がありまして行っていません。その様々な理由は書けません。今後も行く事はないでしょう。行った人から感想は聞いておりますが、それも書けません。
悪しからず、お察し下さい。

外観だけなら

のしうめ様
仰るように、外観だけで判断すると、単なるロードサイド店にしか見えませんね。
だから、余り期待せずにお店に入りました。そして、入った途端に驚かされたお店です。

十割そばを出す蕎麦屋は、それ自体が誇らしいことなので様々な能書きを店内にベタベタ貼り付けがちですが、このお店、実に「当たり前でしょう?っと平然となさっています。
しかも、私とほぼ同年代だと思われる華奢な女性が打った蕎麦とは思えないシッカリした蕎麦を出されます。

一見の価値は十分あると思います。ぜひお訪ねになってみてください。
プロフィール

じゅん

Author:じゅん
愛媛の松山から、「愛媛グルメ紀行」や「愛媛の歴史」など、幅広いテーマで情報発信しています。日曜日を除く毎日更新。画像も豊富。
長いサラリーマン生活に終止符を打ち、還暦をとうに過ぎた2014.12.1に起業して社長になりました。

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