「ちゃんぽん食堂 てっちゃん」・「愛媛グルメ紀行」 511

今日は道後一万町、勝山町の電車通りを北上して平和通と交差する交差点を、そのまま更に北上した県道松山北条線沿いにある”泰州ハイツ”1階に昨年7月にオープンした”ちゃんぽん食堂 てっちゃん”をご紹介しましょう。


このお店が昨年開店するまでは、昨年6月22日の”愛媛グルメ紀行”の317番目のお店としてご紹介した”中華料理 泰州”さんが営業されていました。


ですから、”中華料料理 泰州”さんは、ワタシがご紹介してほぼ1ヵ月後には閉店され今のお店になっていたということになります。その”中華料料理 泰州”さんでは、ある事に”度肝を抜かれ”ました。それは後ほど。

玄関1
こちらがお店の玄関。


若い店主さんと、その可愛い奥様の二人でお店をやられています。


実はこの店主さんのご両親は、高浜の観光港の前で”てっちゃん”というお店を30年以上やっておられます。メインは”ちゃんぽん”だそうです。 


店主さんはそのお店を手伝っておられて、昨年7月に”暖簾分け”(のれんわけ)の形でこの地にお店をオープンされました。

店内2
店内は若者夫婦が運営しているだけあって、以前に比べて随分小ざっぱりしました。


学生街なので学生客が中心ですが、学生達が長い夏休みや春休みに入ってこの街から消えても、お客さんの層が近隣の年配のお客さんや若い女性客にまで徐々に広がってきて安定してきたそうです。


ワタシが店主さんに「お近くに、安さと量などが話題のお店がありますがどうですか?」とお尋ねしますと。


「いえ、お客さんの層が全く違いますから影響や競合はまったくありません!」という、力強いお言葉に頼もしいパワーを感じました。

本箱3
さて、以前あった”中華料理 泰州”さんです。そのお店では、この画像の本棚に”妻が浮気をする理由”だとか”人妻浮気体験”などというオドロオドロしい”妻の浮気関係”の漫画がギッシリ詰まっていました。


そして、注文があった料理を作り終えるや否や、店主さんは、奥さんが注文されたお料理を運んでいる間、客席の一角に腰を落ち着け”妻が浮気をする理由”と言う題名の漫画単行本を見入っておられました。そこに、度肝を抜かれたというわけです。


そこで、若き店主さんに「ここにあった、大量の”妻の浮気関係”の漫画単行本はどうされました?」とお聞きしてみました。


すると、夫婦で顔を見合わせながら「アレはまずいでしょう!直ぐに捨てました!」と、笑顔で答えられました。


この瞬間に、初めて訪れた客のワタシと、店主さん夫婦の距離が一気に詰まったというわけです。

メニュー4
メニューを見たのは形だけ。


だって”ちゃんぽん食堂”という名乗りのお店です。しかもメニューにも”おすすめ”の文字が踊っています。


当然注文したのは当然に”ちゃんぽん”です。お値段は630円(内税)です。

ちゃんぽん5
この画像が、このお店の看板メニュー”ちゃんぽん”です。


全く意表をつく容器で供せられました。ちゃんぽんといえば、どのお店も”お決まり”の様に、口の大きく開いた”平皿”という体の器で出されます。


ところが、このお店、口の小さい、極端な言い方をすれば一種の””の様な器で供せられたのです。これには少々驚きました。

横から6
「ワタシは、色々なお店を食べ歩くのが趣味で、今まで様々なちゃんぽんをいただいて来ました。でも、このような底の深い器は初めてです」と言いました。


すると店主さん「その器を使った理由は二点あります。その一つは、熱々の美味しいスープを冷ましたくないと言う思いからです」と、話が始まりました。


「二つ目の理由は、ウチは女性お一人のお客さんもちゃんぽんを食べに来て頂いています。ところが、そういう女性のお客様にとって、口径の広い平皿は、”大食い”だと見られかねないから恥ずかしい、と仰います」と、店主さん。


「そこで、口径を絞り込んで底を深くとったその器なら、同じ分量のちゃんぽんでも”大食い”だと見られずにすみます。ですから、その器を選びました」と、実に理路整然と説明なさいました。


なお、ちゃんぽん全体を覆っている粉末状のものは”胡麻”を擦ったもので、決して”魚粉”ではありません。

ちゃんぽん7
さて肝心の”ちゃんぽん”のお味です。


先ず具材は、キャベツ、タマネギ、キクラゲ、大量の太いモヤシ、ニンジン、コーン、そして生で食ることができるホウレン草の野菜群。みな茹で過ぎていないのでキャキシャキパリパリの素材の持ち味が生きています。


それにチクワとカマボコと豚肉とエビとイカです。エビは生エビと乾燥エビの二種類が入っているようにも見えました。ただし、勘違いかも知れません。


スープがまず美味しい上にコクがあります。魚介の旨味と野菜の甘味、それに鶏と豚骨で採ったスープの旨味が渾然一体としています。

アップ8
具材で一番新鮮に思ったのは””生食用のホウレン草”です。ホウレン草の葉で緑の色合いを鮮やかに演出されました。


また、ホウレン草の茎の部分は葉の部分とは切り分けて使われ、敢えて浅く湯掻いてあり茎のシャキシャキ感を完全に残されていて、これが絶妙なバランスなんです。


店主さんにその”ホウレン草”の使い方の秀逸さの感想を、正直にお話ししました。


すると、店主さん「そこまで理解して頂いて食べていただくと、作り手の側としてはこの上ない喜びです。実はその”ホウレン草”、嫁さんの実家で作って頂いているんです」と、笑顔が広がりました。

麺9
この””も、実にモッチリとしていて、特別な食感が味わえます。

「この麺も、実にいい””をお使いですね!一口頂いたら、この麺の凄みが分かります」とはワタシ。

「ええ自家製麺ではありませんが、いい製麺所さんに特別に作って頂いている””です。分かりますか?」っと店主さん。

「ええ分かりますとも。でも、麺も具材もスープもほとんどいただきました。ところが、一番美味しいスープが器の底に残っています。でもこの器とレンゲでは、最後までスープを飲み干すことができません。そこが唯一残念です」と、正直に申し上げました。

すると「ええ、そこはよく言われます。色々考えたのですが、先ずは器を傾けてスープの残りを召し上がって下さい」っと、若い店主さん。その指示通りにして、スープを残らず啜りました。

この旨いスープを残すなんて、とても勿体無くて出来よう筈がありません。本当は器を両手で持ち上げて、直接口に付けてズルズル飲み込めばいいだけです。ワタシならそれがお似合いなんです。

ところが、店主さんが若い女性の一人客も”ちゃんぽん”を食べにきていただいていると仰ったから、そういう若い女性がスープを飲み干すにはどうしたらいいか?という問題提起をしたつもりです。

でも、考えてみると厳密にカロリー計算などしている若い女性ならスープを全部飲み干すことはないのかも知れません。勿体ないとは思いますが。

30年と言う時の重みを存分に味あわせていただいたこのお店の”ちゃんぽん”です。

これは是非、ご両親がおやりになっている高浜の”てっちゃん”をお訪ねしなきゃ、このお話は終わらないでしょう。

ということで、明日の記事はご両親がやっておられる”てっちゃん”をご紹介します。つまり、今日の息子さんのお店が”編”で明日のお父さんのお店が”後編”です。

親子の二部構成は、”愛媛グルメ紀行”シリーズを延べ510店書いてきて初めての試みです。通してお読み下さい。




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おはようございます♪

これはまた、楽しみなリポートになりそうですね(^_-)-☆
もちろん同じメニューでの、味比べとなるのでしょうね(笑)

それにしても前のお店は、どうしちゃったんでしょう(^^ゞ
潰れちゃったんでしょうか、もしそうだとすると、人妻の浮気本に
溺れ過ぎたのかなぁ~なんて思っちゃいます(笑)

私は、調理人が客の前で、休憩するお店は好きじゃないんですよ(^^ゞ
どんなに暇でも、厨房で待機してるべきだと思うのです。
客席でタバコを吸っていた調理人が、客が来た時そのまま手も洗わずに、
調理をするのを見てから、そんな風に思う様になりました(^^ゞ

因みに私は、潔癖症では有りません(笑)

同じメニューです

ベル様
親子が別のお店を出して、同じメニューをお店のウリ!にしている。

それを前編と後編で並べて見てみる、食べてみる。これは初めての経験です。明日をお楽しみに。

あのお店が入っているビルは「泰州ビル」という名前です。そして前のお店の名前が「中華料理 泰州」さんでしたからビルのオーナーでもあるのかも知れませんね。

確かに、店主さんが客の前で客が座る椅子に座っている光景を見たのはこのお店だけでした。私も潔癖症では決してありませんが。(笑)
プロフィール

じゅん

Author:じゅん
愛媛の松山から、「愛媛グルメ紀行」や「愛媛の歴史」など、幅広いテーマで情報発信しています。日曜日を除く毎日更新。画像も豊富。
長いサラリーマン生活に終止符を打ち、還暦をとうに過ぎた2014.12.1に起業して社長になりました。

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