「めん処 かわよし」・「愛媛グルメ紀行」 535

今日は、国号196号線沿いの旧北条市下難波にある”めん処 かわよし”さんをご紹介します。


旧国道196号線(現在県道平田北条線)と、今の196号線が合流する交差点にスーパーの”マルナカ北条店”がありますが、そこから少しだけ浅海(あさなみ)に寄ったところにあります。


この地でお店を開かれて、もう35年を過ぎた老舗です。しかも、一挙に50人の宴会が出来るほどの、うどん店では松山市内屈指の大型店です。

玄関1
こちらがお店の一部。お店の規模が大きすぎて、お店の駐車場から撮ったらお店の半分程度しか画像に入りません。


駐車場も広く、かつて様々な国道沿いに車でしか行けない”ドライブイン”と言う業態があり、今はそのほとんどが営業を終えているという状況の中で、希少価値的に生き残っているお店でしょう。

店内2
店内もとにかく広い。一人掛けのカウンター席あり、テーブル席あり、50人が収用できるお座敷ありです。


さすがにこの時期のお昼時、お座敷にはお客さんは入っていませんでしたが、テーブル席のおおよそ半数は埋まっていました。


確かにこれだけの大型店は、松山から今治までの国号196号線沿いには、平田町に”そば吉水車苑”さんがあるくらいで、競合店は一切ありません

最後に生き残ったお店の、一人勝ちという様相でしょう。

メニュー3
メニューは、うどんと蕎麦を二本の柱とし、それに各種丼を用意しておられて、それらの組み合わせでメニューが構成されています。


ですから、メニューの数は多そうに見えても、実質的には基本メニューの、”うどん・蕎麦・丼”を各種組み合わせ展開させただけです。食材の無駄を極力なくす工夫がなされています。

セット4
このお店で、多くの方が注文されている”うどん、或は蕎麦と丼のセット”メニューは既にワタシには適わない世界です。


でも、メニュー三本柱の内の”うどん”と”蕎麦”は試してみたいと思いました。


ハーフ&ハーフといって、蕎麦とうどんを半玉ずつの組み合わせもあります。


ただ、それだとさすがのワタシもやや物足りないだろうと、”うどん半玉×2+蕎麦半玉”(都合1.5玉)という、”めん三味セット”お値段900円を注文しました。上の画像がそれ。


お値段は実に堂々とした”愛媛価格”。「過酷な価格競争を経てただ一つ生き残った店は、価格を思うがままに決定できる」という、”経済学の基本”を持ち出さなくても容易に想像できる価格設定です。


牛丼の吉野家であれ、すき家であれ競合状態が続く間は、徹底的に低価格戦争に挑みます。ところが、競合相手が撤退した後、”地域唯一店”の立場に立てば、容赦なく値上げしてきます。そのお店しか選択肢が無くなったからで、これは経済学の基本中の基本です。


さて理屈が長くなりました。でも、この理屈はお店の存続条件を考える上で大切な視点です。


温かいものと冷たいものを選べますが、””そのものの味や出来具合を判断するには”冷たい”方がいいと判断しました。

とろろうどん6
うどん”半玉の一つは、この”とろろうどん


うどん麺”半玉が湯掻かれたあと冷水で締められ、その上に”長芋”を摩り下ろした”とろろ状のもの”と”もみ海苔”が掛かっています。


麺を横合いから見ますとかなり太い麺で、”麺の断面”が”明確な長方形”。


こういう状態の”麺”を、”エッジが立っている”と称して珍重される方もいらっしゃいます。

えび天うどん7
うどん”半玉のもう一つは、この画像の”天婦羅うどん”です。


小さい、言わば”シャコ”程度のサイズの”エビ”が二尾と、後は”タケノコ”の天婦羅が一片。


うどんを入れている””自体が極めて小さいので、エビが大きく見えますが、普通サイズのうどんの器に入れたら「エビ君、君はどこに隠れちゃったの???」っと探さなければ見つからないかも知れません。

蕎麦8
さて、こちらが”蕎麦”半玉。湯掻いて締められた蕎麦の上に温泉卵状の半熟卵と、オクラとニンジンの煮物が乗っています。


蕎麦は、蕎麦専門店の緊張感を要求されるような蕎麦ではありませんでした。肩の力を抜いて気軽に食べることができるものでした。

えび天9
これは”えび天”に二尾付いている”エビ”ですが、この画像を見ただけで””の太さが容易に分かると思います。


それと同時に、”エビ君”自身のスリムさと背の低さにも気がつかれるでしょう。何も大きければいいというものでもありませんが。それにしても・・・・・・900円も取るのですから・・・・・・・。

うどん麺10
さて、さて、肝心の”うどんの麺”です。


「愛媛グルメ紀行」も、500回をトウに越えました。その中で、うどんは好きなメニューですから数知れず多く行っています。


その中で、”うどんの麺”を最初から最後まで奥歯”で噛み締め続けた経験は初めてのことです。


ここまでは、感性の問題ではなく事実認識の問題です。

麺アップ11
しかし、これ以降は完全に個人的嗜好の問題です。事実がどうかと言う問題とは完全に次元が違う問題です。


つまり、単に個人の”好き嫌い”の問題です。十人十色、万人万色の世界です。飲食店は、その様に、万人万色の世界だからこそ、様様な傾向のお店が様々に生き残り持続できるのです。


このお店の”うどん麺”は、ワタシの好みとは対極にある麺でした。でも、それは単に個人的好みの差の問題です。


ワタシが、普通の方よりは多少多くのお店を廻っていて食べ比べしているからと言って、その食後感は極めて個人的感想に過ぎません。


自分の感性の限界と、嗜好性の偏りは常日頃自覚しているところです。

蕎麦麺12
なお”蕎麦”の食後感は、・・・そう、気軽に楽しめたとでも言いましょうか。


でも、でも凄いと思います。「始めは小さなお店でスタートしました。ところがいつの間にか増築に継ぐ増築の歴史でした。ふと考えて見ますと、それももう35年が過ぎました」


このお店の方の言葉が、このお店の全てを物語っていると思います。この地域で”無くてはならないお店”として、多くの方の食事処としての役割りを果たし続けておられます。

そこに、深甚なる敬意を表したいと思います。




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かわよしのカレー

じゅんさんこんにちは
コメントの投稿はしなかったんですが、ずーっと拝読させて
いただいておりました。特に松山各町の地名史話は
興味深く読ませていただいています。
かわよしですが、最近はちょっと行っていないのですが
以前は同僚と行っていました。
実はここ、カレーもなかなか良いのです。
千舟町のライオ○に近い味を出しています。
とんかつカレーですが、全量だと量的にしんどいので
ハーフサイズにしています。
麺類のお店の印象が濃いのですが、こちらもおすすめです。

お久しぶりです

謙介様
お久しぶりですね。コメントありがとうございます。

松山の地名・町名シリーズは年内一杯は書いていこうと思っています。
取材が大変なので、週に一回が精々です。

このお店のカレーが!そうですか、それは気がつきませんでしたね。
しかも「とんかつカレー」とは、麺類のお店でカレーは珍しいですね。

以前に洋食屋さんで「カレーラーメン」をいただいて、ラーメンとは別のポットに入って出てきたカレーを全部ラーメンに投入して立ち往生したことを思い出しました。

一度試してみましょう。貴重で希少な情報をありがとうございました。
プロフィール

じゅん

Author:じゅん
愛媛の松山から、「愛媛グルメ紀行」や「愛媛の歴史」など、幅広いテーマで情報発信しています。日曜日を除く毎日更新。画像も豊富。
長いサラリーマン生活に終止符を打ち、還暦をとうに過ぎた2014.12.1に起業して社長になりました。

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