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「再訪 133 お好み焼・鉄板焼 HARU」・「愛媛グルメ紀行」 559

今日の”再訪シリーズ”は133番目のお店、西石井6丁目の普通の住宅街に一昨年6月23日にオープンし、2周年を越したばかりの”お好み焼・鉄板焼 HARU”さんをご紹介しましょう。

場所は、朝生田町にある”ジョー・プラ”の西側の道を上吉木橋を通ってどんどん500mほど南下していますと、道路の東側にあります。

最初のご紹介は昨年6月4日でした。ですから、ほぼ1年ぶりの再訪となりました。(「お好み焼・鉄板焼 HARU」・「愛媛グルメ紀行」 303

実際にこのお店を再訪したのは、先月15日(土曜日)で、空梅雨で雨が降っていなかった中で久方ぶりの雨の日でした。

玄関1
こちらがお店の玄関。雨の土曜日の正午、客はワタシ一人でした。

このお店の向かい側に、昔ながらの喫茶店があります。そこの駐車場には車が6~7台停まっています。

開店2周年を直前にした段階で、集客と言う点では楽観を許さない状況にお見受けしました。

メニュー2
初回お訪ねした時は”ホルモンうどん”をいただきました。

その時の食後感を、前回はこう書いています。<ちょっと真似の出来ない秘伝のタレの旨さと、野菜のまだパリパリした食感が残る甘さ、そしてホルモンの濃厚な油の旨さ、しっかりとしたうどんと相まって、複雑で奥深い味わいです。>と。

そこで今回はもう一つの焼きうどん系列の”マグマうどん”を頼みました。お値段は900円。やや高めか?

しかも”マグマうどん”とは一体どういうものなのか?ちょっと想像ができませんでした。

酢の物3
ワタシのその注文に、お母さんと言ったらいいのか、年齢差から言えばお姉さんか?

その店主さん「お客さん、辛いのは大丈夫ですか?かなり辛いですよ?」っと。

「辛いというのは”唐辛子”の辛さですか?それなら大丈夫です」と答えた。そして「以前お伺いした時は”ホルモンうどん”を頂きました。美味しかったですよ!」っと言った。

すると、これ以降ちょっと仰天するようなお話が。

なお、画像は「それ、今日家庭用に作ったんやけど、食べみる?」っと出された、キュウリとワカメの酢の物です。絶妙な酢加減でした。

鉄板4
ワタシが注文した”マグマうどん”を鉄板で作る傍ら、店主さんの独白が始まりました。

「お客さんが以前に来られたこと、覚えておりますよ!その時は、そっちに座られた」

「え????覚えておられる?たった一度来ただけですよ!。あの時は娘さんもお店におられましたね」っとワタシ。

「ええ、そうでした。今日は家に帰っております」

鉄板うどん5
「実は、前回お伺いしたときにお店の名前”HARU”さんの店名由来を聞き忘れていました。それで今回は、忘れ物を取りに帰ったつもりでそれをお尋ねしたくて」っとワタシ。

「それにしても、たった一度、しかも一年以上前に来た客を覚えているとは・・・・・」

「でもね、それって当たり前でしょう。数多くあるお店の中で、わざわざ足を運んで訪ねていただいた。そりゃあ嬉しいですよ!」

「そのありがたいお客さんを忘れるなんて、そんなことできないでしょう」

鉄板うどん6
「ワタシは今78歳です。子供は3人いて、男の子が一人、後は娘二人です」

「娘がお店を手伝ってくれています。でも何時までも私がこうやってお店に立ち続けることはできんし・・・。何時かはお迎えが来る、それは仕方ないんよねー」

「それでね、娘がこう言うんよ!」っと話を続けられます。

「このお店の名前に私の名前を付けておけば、お母さんがおらんなっても、このお店に立ってお好みを焼いている時、ずっとお母さんと一緒に仕事続けてるような気持ちがするって!」

ここでワタシは「ウッ!」っと胸を詰まらされられた。涙を見せてはいけないと、そっぽを向きながら、お母さん(年齢的にはお姉さん)の話の続きを聞いた。

鉄板仕上げ7
お母さんは、鉄板の上で手馴れた小手さばきで”マグマうどん”を作っていく。

「じゃけんネー、お店の名前は私の名前なんよー!」っと。

「おかあさん、嬉しいお話ですね。第一、子供が自分のお店を継いでくれる!いいお話じゃないですか」

「ウン、嬉しいヨー。新しいお店を一軒出すって、お金も大変じゃし・・・・じゃけん、私がお店を作って、それを娘等が継いでくれる。そりゃあ、今はそう言いよるけど、実際は分からんヨ!でもね、それは仕方ナインよ。色々事情ができるケンネ!」

「でも、母娘二代でお店を一軒持つ。それが精一杯やし、それでいいんよ。そりゃあ78にもなると体がしんどいときもあるよー」

「でもね、お店を開いたからには水曜日の定休日以外は、絶対お店は休まんのよ。法事とかで休まないけん時は、お客さんには事前に言っておくし玄関に張り紙もする」

マグマうどん8
「これが”マグマうどん”ですか?これを”マグマうどん”と命名した理由は何ですか?」

「ウン、その名前は娘が付けたケン、分からんのよ!」っと笑顔のお母さん。

「確かに、見た目は火山から湧き上がってきた”マグマ”に似てなくはないですねー!」っと言いながらいただいてみた。

確かに”唐辛子”の辛さが全身を襲ってきた。それ以外にも、お母さん特性の”辛し味噌”は超濃厚で尚且つ辛い!

「その”辛し味噌”ナー、全部イチから私が作るンよー。味噌に唐辛子にニンニクに・・・・アト、そうよ!とにかく色んなものが詰まっとるんよ」と、いささか胸を張られた。

アップ9
中央部分に、ちょっと焦げ目が目だつものが乗せられている。それは、うどんの麺が鉄板に焦げ付いたもの。

「このうどんのお焦げ、乗せてカマーーン???一番美味しいとこじゃけん!」

「うん、いいよ!ありがとう。ところで、ここに入っとる”ホルモン”、えらい立派ヤネーー!」

「うん、ウチ”ホルモン”は自慢なんよ!これだけ大きくてフックラしとるんはー、他にはナイヤロー」

「この”ホルモン”は、ユーータラ、そう”コラーゲン”のカタマリじゃけんねー」

「若い女のお客さんがユーンよ!おばちゃん、これ食べた翌日はお肌がツルツルになるんよー!ユーテね」

辛し味噌ご飯10
「お客さん、ちょっとこれ食べてみるーー?」っと言って出されたのがこれ。

ご飯に、お母さんご自慢の”手作り辛し味噌”を乗せたもの。

「うん、アリガト!ホッホーーホー。これエーーーネーー!これやったらご飯何杯でも、コレだけで食べられるねーー。もう年取って胃がチイソーなったから、僕ではいけんけど」

「うん、ソーーーナンヨ。若い子なんかねー、おばちゃんお代わり!ユーテね、コレだけでご飯大盛り3杯は食べる!」

「”マグマうどん”、ちょっと辛いけど、辛いもの平気やけん、いける。でも苦手な人やったら、ちょっと辛いやろーね」

「じゃけん、注文聞いたら必ず確認するんよ。でも正直に味の感想ユーーテね、参考にするけん」

取り皿11
マグマうどん”は、辛い上に超超濃厚な味だった。ご飯とお水がなければ食べ遂(おお)せることはできなかったろう。

これは確かに、お母さんの”情念”が詰まった”マグマ”に違いない。

お母さんは広島でこの世界に入った。そして、このお店は”76歳の時に開店”された。普通のサラリーマンなら、とっくに定年退職して年金生活に入っている。

でも、敢えて76歳で”チャレンジ”の道を選ばれた。

娘さんは、そこをちゃんと分かっておられて、そのお母さんの幾つになっても燃え滾る(もえたぎる)”情念”を象徴するこのメニューに”マグマ”の名前を冠された。ワタシはそう思います。

食べ終えてお勘定をしようと立ち上がった。するとお母さん、すかさず「”スタンプカード”持ってきた?」っと。

色々なお店を廻るワタシ・・・・・・、あのスタンプカードに弱い。

「ゴメーーン、持ってこんかったんよーー!」

うん、ええよ!私の心の中に2個目のスタンプ押したケン!忘れんケン!!

お母さんのこの”殺し文句

完全にこの殺し文句で”ノックアウト”された。

初めての世界初挑戦に臨んだプロボクサー。1ラウンド始まりのゴングが鳴った瞬間にKOされた。

世界王者に一発のパンチを当てることなく、マットに沈んで天井を見ていた。

グルグル廻って見える天井を見ながら「何でオレはここで廻る天井を見てるんだろう???」っと。

・・・・・・・



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プロフィール

じゅん

Author:じゅん
愛媛の松山から、「愛媛グルメ紀行」や「愛媛の歴史」など、幅広いテーマで情報発信しています。日曜日を除く毎日更新。画像も豊富。
長いサラリーマン生活に終止符を打ち、還暦をとうに過ぎた2014.12.1に起業して社長になりました。

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