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「千舟町由来 15」・「再訪 128 ラ・セーラ 」・「愛媛グルメ紀行」 554

じゅんのつぶやき”というブログを書き綴っており、この記事はもう少しで1600号に迫りますが、その中で幾つかのシリーズを書いております。

一番長期に続いておりますのが”愛媛グルメ紀行”で、今日はその通算554番目のお店です。

そして”愛媛の歴史”というカテゴリーで「松山市の地名・町名由来」もシリーズとして書いております。今日の記事は、それの15番目に当ります。

今日は、その二つのシリーズを融合させたものをご紹介しましょう。初めての試みでありますし、ブログ友:”ファットマン”さんにかつて提案されたことでもあります。

ちょっと長くなりボリュームもありますが、2つのシーリーズの融合です。最後までお付き合いいただければ嬉しい限りです。

通常”愛媛グルメ紀行”は、火曜日から金曜日の週4回書いておりますし、「松山市の地名・町名由来」は週1回、月曜日に書いております。

今日の”愛媛グルメ紀行”シリーズは、「松山市の地名・町名由来」シリーズとの初めての融合ですので、月曜日の今日アップします。

先ず”再訪シリーズ”128番目のお店としてご紹介するのは、千舟町3丁目の鴻池ビル2階にある”ラ・セーラ”さんです。

このお店は、”愛媛グルメ紀行”シリーズ100番目のお店として、2011年8月2日に初めてご紹介しております。(「ラ・セーラ」 真っ当な「B級グルメ店」 100

そして「松山市の地名・町名由来」として同時に採り上げるのは「千舟町」(ちふねまち)です。1丁目から8丁目まで東西に長く帯の様に続いております町です。

なお「千舟町」の南に位置しています「湊町」の由来にも触れます。「湊町」も1丁目から8丁目まであります。

「千舟町」「湊町」も、1丁目は共に勝山通りと接しています。そこから西に”幅広い帯状”に並んで伸びています。それぞれの”丁目”は、南北で重なるように並んでいて、この2つの町の成り立ちを表わしています。詳しくは後ほど。

玄関1
こちらが、千舟町通りに面したお店の玄関です。

この時期にこのお店を再訪しようと思った動機は、ブログ友:”ジンゴズンゴ”さんの以下の記事に触発されたからです。(【大野ヶ原ドライブ5】大洲『食堂ロカーレ』のラザーニャ

”ジンゴズンゴ”さんの記事を拝借すれば、このお店の創業は1986年だそうです。既に30年近い業歴を誇る”イタリアンの老舗”です。

ジンゴズンゴさんは上の記事の中、大洲”『食堂ロカーレ』のラザーニャ”を一刀の元に紹介し切ったと思ったら、その返す刀で「千舟町」に飛んだ上に”ラザーニャ”つながりとばかりに”ラ・セーラ”を紹介するという荒業を展開されました。

それについて行こうと思ったのが、今のタイミングで再訪した理由です。(ついていけるかどうか?)

メニュー3
初回訪問の時は、”若鶏のオーブン焼き・バルサミコソース”をいただきました。

今回はズバリ直球で、このお店の一番人気である”ラザーニャ”を注文しました。お値段は1,000円。

実はこのお店の”ラザーニャ”何度かいただいているので、今の自分の胃で食べきれるかどうか?一抹の不安がありました。

サラダ4
とりあえず”サラダ”が付いています。

隣では、ワタシの娘よりははるかに若い女の子(大学生)3人が、恋の悩みを打ち明けあいながら”ラザーニャ”と、このお店オリジナルの”ロールパン”を食べています。そのロールパンもサイズが大きいのです。

体は頼りなげに見えるほど細い子たちなのです。ところが食欲は旺盛。適いっこありません。

ラザニア5
この画像が”ラ・セーラ”名物の”ラザーニャ”です。どうです?ニンニクとチーズの焦げたいい匂いがそちらにまで届きませんか?

ラ・セーラ”さんの”ラザーニャ”の作り方をご説明しましょう。お店の説明に従ってご紹介します。先ず最初に”ミートソース”作りからスタートです。(ただし、お店の方とは会話らしい会話は一度も出来ていないお店です。観察した結果を書きます。当然にお店の方はワタシが誰か?など全くご存知ありません)

熱したフライパンに刻んだニンニクを投入し、オイルにニンニクの香りを移します。ニンニクは焦がさないように。

そこに”合い挽き肉”と”ニンニク”を加え、”赤ワイン”を加えて炒めます。そこに、更に大量の微塵切りしたタマネギを加えて、ただひたすら根気良く炒めます。

炒め終わりましたタマネギと合い挽き肉に”トマトピューレ”を加えてコトコト煮込みます。

すると、”ラ・セーラ”特性の野菜たっぷりの”ミートソース”が完成します。

アップ6
次に”ラザーニャ”の土台となります”ホワイトソース”を作ります。

小麦粉をサラダ油で炒めて”ルー”を作ります。

そこに牛乳とタマネギを加えて煮込みます。それを丁寧に漉せば”ホワイトソース”の出来上がりです。

アップ7
チーズ”は、大きなリンゴのような形をした”エダムチーズ”を使います。

このお店が”エダムチーズ”のことを”リンゴ”のようなと表現された理由は、オランダからの輸出用のエダムチーズには赤いワックスがかけられていて、”赤いリンゴ”の様に見えるからです。

それを摩り下ろして”粉チーズ”にします。

また”マリボーチーズ”も細かく刻んで、とろけるチーズにします。

なお”マリボーチーズ”とは、デンマーク産を代表するハードチーズをいいます。ピッツア・チーズフォンデュなどを始め、火に通すと滑らかになり、とろけるチーズの代表選手です。

使いますパスタは”ラザーニャ”です、小麦粉をこねて、生地から作ります。それをねかします。小麦粉の熟成を待つのです。

ねかせた生地を延ばしていきます。全部手打ちで作っています。最終的には長さが3mもある巨大な”ラザーニャ”が出来上がります。

それを切っていって、平たい生地に仕上げます。縁(ふち)が波打ったような幅広パスタです。

パスタ8
上の画像が、幅広く帯の様に伸びたパスタ”ラザーニャ”です。縁が波打っています。新鮮ですね、麺が生きていますね。

さあ、いよいよ仕上げです。先ずパスタを茹でます。

ミートソース、パスタ、マリボーチーズ、ホワイトソースを重ねながら鉄板に敷き詰めて、その上にたっぷりのエダムチーズを乗せます。

これを、鉄板ごと300度に熱したオーブンに入れて、7~8分で焼きあがります。

テーブルに運ばれて暫くは、チーズがフツフツと沸き立っています。アツアツを、フッフッフと言いながらいただきます。目が細くなります。笑みがこぼれるのは当然でしょう。

蕩けたチーズが糸を引きます。ニンニクとタマネギとパスタが二種類のチーズを仲立ちにして、実に仲良く絡み合います。市内でいただける”ラザーニャ”の最高峰でしょう。

心配が的中しました。全体の四分の一を食べ残してしまいました。情けない胃になったものです。

千舟町標識10
さて”ラ・セーラ”さんがある町が”千舟町”です。

皆さん不思議に思われませんか?この町中(まちなか)、松山市の中心街が「千舟町」であり「湊町」ですよ。

「千舟町」の”千舟”とは、”多くの舟が数珠繋がりに連なっていた”様を示した言葉です。「湊町」の””は現実にこの町にありました。

この町は、”松山城”を築いた”加藤嘉明”の”城下町作り”の中で生まれた町名です。

松山城の城下町作りは、慶長7年(1602年)1月から始まったと言われています。町づくりのことを”地割”(ちわり)といいますが、先ずは”武家町”の屋敷の”地割”から始められました。(武家屋敷の地割のことは、別に日を改めて触れます)

そして、それに続いて”町人町”の地割が行われました。それは慶長7年(1602年)6月からのことです。(町人町の地割のことについても、別に日を改めて触れます)

町の北西部の”古町地区”から”町人町”の地割が始まります。

藩の厚い庇護を受けた町人町”古町地区”の外側に、外側の商人町が育っていきました。

千舟町通り11
免税などの特典がない代わりに、自由な活動が可能となって、近くに武家屋敷が多かったこの地区が、にわかに発展してきました。

そしてこの地区から”三津港”まで、多量の商品や米を運ぶという需要が生まれました。

陸路で三津からこの地域まで運ぶのは、量的コスト的限界がありました。そこで発達したのが”水路”による物流です。

中の川12
そこで生まれたのが、画像の”中の川”を使った水上交通でした。

今の”中の川”からは想像できにくいかも知れませんが、当時の”中の川”は、上りは小舟を川岸から綱をつけて人力で引っ張って運び、下りは流れにまかせる水運が生まれたのです。

そういう由来から、町の中心部に「湊町」という町名が生まれました。当時は、三津港と中の川水運で直結していた””があったので「湊町」という町名が今に残ったのです。

中の川13
今の「千舟町」は、武家屋敷の地割りから「四番町」と言われていた地域が、急速に発展した「湊町」に合わせて「千舟町」と町名を変えました。

冒頭に「千舟町」と「湊町」を、東西に”帯状に延びる町”だと書いたのは、数珠つながりになって”中の川”を上り下りする無数の小舟の列が当時の「湊町」「千舟町」の姿だったからです。

なお今の”中の川”は、市駅の南を西に下り(水路は地下水路)済美高校体育館の南で地上に顔を覗かせます。西部環状線(フライブルグ通り)を潜り、松山市下水道中央浄化センターの真ん中を西の方向に流れ下っています。

そして南江戸4丁目辺りで”宮前川”と合流し、北斉院町の”弁天山”の東端から一部は”弁天山”のトンネルを通る放水路に、”宮前川”はそこから北の方角に流れ下り、別府町、清住町、若葉町、神田町、住吉町を下って三津湾に至ります。

上に書いた、三津湾から宮前川を通り中の川に入って、「千舟町」と「湊町」の南側を並行して流れる”水運”があったのです。「千舟町」と「湊町」が南北に並行して”帯状”に続いている理由です。

さて、その「千舟町」の”ラ・セーラ”でいただいたのは”ラザーニャ”、パスタの中で”帯状に延びるパスタ”の代表です。

帯状に延びる町”でいただいたのも、何かの””でしょう。




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華麗なる刀さばき!

ラザーニャつながりで2店を一気に紹介した私ですが、
まさかその返しが、ラザーニャと町名の帯つながりとは!
素晴らしい切り返し。思いも寄らぬ一刀両断の技。
その華麗なる刀さばきにただただ脱帽ですm(_ _)m

千舟町、湊町周辺に港があったとは全く存じ上げませんでした。
ビックリしたなぁ~!Σ(゚д゚lll) …って、
知らなかったのもしかして私だけかな?(-_-;)

地名・町名由来とグルメの融合については
既にファットマンさんがご指摘されてたんですね。
実は私も「せっかく食通のじゅんさんが書くんだから、
その地域や町に根ざした美味しいもの、名物、オススメの店など
グルメネタを絡ませたら、おもしろいのに~」と思ってたんです。
でも言うは易し。書く側からしたら大変な作業になりますねww

ラザーニャの作り方についても勉強になりました。
これでまたひとつ賢くなったぞ~♪(笑)

実は

ジンゴズンゴ様
実は、ファットマンさんから提案された時から このお店と千舟町との組み合わせは考えていました ただ、そのタイミングと キーワードをどうするかのアイディアが思い浮かばなかったのです
そういう時 あの記事でした ああ これだと思いました。 絶好のタイミングでした
後はもうスラスラ筆が運びました 帯で繋がるじゃないか っとね

でもやや強引だったかもしれません 今後も楽しみながら、アイディアが湧けば書いていこうと思います
コメントありがとうございました。

No title

またまたブログに名前を出していただきありがとうございます!とっても光栄です。

私の好きなSF作家のアイザック・アシモフは、ロボットシリーズと銀河帝国シリーズの二つの作品群を持っていて、晩年はそれらを融合させて一大叙事詩とするべく、架け橋となる作品を書くことに全精力を注いでいました。残念ながら、完成する前に亡くなってしまいましたが。今日の記事を読んで、そんなことも思い出したりしましたよ。

アノ中の川に小舟が群れをなしているところなど、まことにシュールな風景ですね。それこそタイムスリップして見てみたい気がします。
それと、ここのラザニアは、じゅんさんが言及されるたびにぜひ行かなくてはと毎回思います。二人で分けたほうがいいぐらいボリュームがあるというのも知ってます。このキリはぜひ近いうちに行って食べてみないと。

こちらこそ、お礼を

ファットマン様
お礼を申し上げるのは私の方です。かつて、「愛媛グルメ紀行」シリーズと「松山の地名・町名」シリーズを融合させたものが書けないか、と、アイデアを与えていただいたのはファットマンさんでした。

その時以降、このお店と千舟町を融合した記事を書きたいと、ずっと思い続けていました。でも、中々両者を結びつける「キーワード」が見つからず、今日に至っていました。

その時、ジンゴズンゴさんの記事で突然ひらめきました。「帯」がキーワードになることに。ファットマンさんのアイデアが、やっと陽の目を見ることになりました。感謝するのは私の方です。

さてアイザック・アンシモフは私も好きな作家です。私が彼の作品に初めて触れたのは高校生時代、「ミクロの決死圈」でした。今でこそ、血管に造影剤を注射し、。カテーテル検査が当たり前になりましたが、その当時の「ミクロの決死圈」では仰天するシーンの連続でした。

私が、どの程度それぞれの世界のの狭間を書けるかどうかは疑問ですが、可能な限り知り得る知識を文章化しご紹介したいと考えています。
貴重な示唆に感謝致します。

ラザーニャ

こんにちは

昨日の夕方に、ラ・セーラに10年以上振りくらいに行って来ました。
やはり、検索をするとじゅんさんも行かれていますね。
先日行った、アルポルテも検索すると行かれていましたね!
行っていないお店はないくらいですね。
自分の行ったお店は、じゅんさんはどうだったのかブログを見るのも
1つの楽しみになりました。

検索

ふなこ様

そうですか!「ラ・セーラ」に行かれましたか。^^美味しかったでしょう。

ワタシは「千舟町」という町名由来とのコラボ記事にしたお店ですので、懐かしいお店です。100号記念で採り上げたお店でもあります。

ところで「検索」です。お店の名前と、松山をキーワードに入れて検索しますと、1ページに20件程ヒットしますね。

先ずは巨大サイトが上位にヒットしますが、私のように個人的なブログサイトがヒットすることは稀のようです。

ただ、もう800店目に近づいていますこのシリーズ、1ページ目か2ページ目にヒットします。継続は力という例でしょうね。

ふなこさんのような楽しみ方があるとは、私自身気が付きませんでした。コメントありがとうございました。
プロフィール

じゅん

Author:じゅん
愛媛の松山から、「愛媛グルメ紀行」や「愛媛の歴史」など、幅広いテーマで情報発信しています。日曜日を除く毎日更新。画像も豊富。
長いサラリーマン生活に終止符を打ち、還暦をとうに過ぎた2014.12.1に起業して社長になりました。

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