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「再訪 147 手打ちそば 無着庵」・「愛媛グルメ紀行」 576

今日の”再訪シリーズ”147番目のお店は、三度目のご紹介となります、椿参道沿いにある蕎麦屋の名店”手打ちそば 無着庵”さんです。


場所は、国道33号線の「椿神社入り口」交差点を西に入る椿参道(県道久米垣生線)の中ほどにあります。


このお店を最初にご紹介したのは、2011年5月19日でした。(「無着庵」 真っ当な「B級グルメ店」 47)”愛媛グルメ紀行”を書き始めて、まだ47番目のお店でした。

2回目にご紹介したのは、2012年8月21日のことでした。(「再訪20 無着庵」・「愛媛グルメ紀行」 358

玄関1
これが椿神社表参道沿いにあるお店の玄関です。


このタイミングでこのお店を訪ねようと思ったのは、昨日ご紹介した”らーめん工房 りょう花”さんでいただいた”冷やし 鶏塩 らーめん”の”すだちジュレ”の味に魅せられたからです。


と言いますのは、この”無着庵”さんには”すだちそば”というメニューががあることを知っていたからです。まだいただいたことがありませんので、丁度いい機会だと思ってお訪ねしました。

メニュー2
ところがです。ところがこの画像のメニューを見た途端、瞬時に”心変わり”しました。


意志薄弱典型のような男なんです、ワタシ、ハイ。簡単に決意が歪むのです。決意を歪ませた理由は、メニュー表の右1ページに大きく掲げられていた”夏限定メニュー”の文字でした。


この”限定”という文字に弱いんです。しかも、”駿河湾産 桜えびおろし”の文字と画像が燦然(さんぜん=キラリと光輝く)と輝いていて、目に飛び込んで来ました。


既に”すだちそば”を注文していた後に、「あ  アッ  アノー・・・・”桜えびおろし”って、美味しそーですねーー!・・・・・・」と呟いてしまいました。


するとすかさず、注文を聞いたフロアー係のおばさん、「ウフフ、そりゃー、美味しいですよ!そちらになさいますか?」っと迫られた。思わず「ウン、ソレ、それにします」と、いとも簡単に注文を訂正。


すると、そのおばさん「ウフフ・・・これでもう一度”すだちそば”食べに来なきゃいけなくなりましたね!」っと、完全にワタシの心の中を見通された。

桜えびおろし3
ご覧になって下さい、これが”桜えびのかき揚げ”をふんだんに使って、しかも中央に”辛味大根”をおろしたものが乗せてある”桜えびおろし”です。


これに”蕎麦汁”(そばつゆ)をぶっかけていただくという、豪快なメニューです。


今年”富士山”が世界遺産に登録されました。その際に、”富士山”だけではなく”駿河湾”の西岸にある”三保の松原”も世界遺産に登録されたことは記憶に新しいことです。


つまり”駿河湾”からの眺めも、世界遺産に相応しいものという評価でした。今日のメニューの主役である”桜えび”は、日本では”駿河湾”だけで漁が行われているものです。


桜えび”漁で揚げられたものは、透き通ったピンク色をしていて、地元の由比港と大井川港では生の桜えびを山葵醤油でいただく”桜えび丼”が有名です。

桜えびおろし4
桜えび単体では、せいぜい4cm程しかないので、多くは軽く塩ゆでして”釜揚げ桜えび”として店頭に並びます。


また瞬間冷凍されたものや、干したものが全国に流通しています。生は地元でしか食べられないので、こうやって地方ではかき揚げにしていただくことが多いですね。


この”桜えびのかき揚げ”が、実に香ばしくっていいんです!儚(はかな)げなピンク色に染まった桜えび。


桜えび”自身は身が殆ど無いので、その柔らかな甲殻のカラッと揚がった香りとカリカリした食感を楽しみます。

混ぜた5
ハイ、混ぜました。”蕎麦汁”(そばつゆ)をタップリ廻しかけ、”辛味大根”も全体に馴染ませます。


桜えびかき揚げ”の香りとカリカリした食感、そこに美味しい”蕎麦汁”が掛かって、しかも”辛味大根”のピリピリする刺激とほろ苦さを同時に味わいます。


もちろん主役は”蕎麦”ですから、蕎麦自体が旨くなけりゃ話になりませんが、このお店の蕎麦は大変好きな部類の蕎麦なので、ただただ夢中で掻っ込みました。


まあ、旨いのナンノッテ!”桜えび”は生(しょう=命)を受けて僅か15ヶ月しか生きていません。1年で産卵し、産卵が終われば2~3ヶ月でその生涯を終えます。


その儚(はかな)い桜えびの、生(しょう)をいただくのです。美味しい旨いと感嘆しながらいただいてあげたい、そういう気持ちにさせられます。


駿河湾”で生を受け、富士山を見ながらその生涯を終えることが出来なかった彼らに、心の中でそっと感謝の手を合わせました

おろしアップ7
この画像が、”桜えびのかき揚げ”と、辛味大根、それに薬味の刻みネギと刻み海苔です。


辛味大根”は、桜えびの香りを殺さないように、辛味の元であるおろし汁がやや絞ってあります。これが”辛味大根そば”になりますと、コレでもか!っという風に、絞り汁もタップリ入っていて、その辛さに顔を歪める程です。


合わせる食材とその食材の調理の仕方によって、お互いの持ち味を喧嘩させないように微妙な調整が図られています。職人さんの技の、その繊細さには唸るばかりです。

麺アップ8
蕎麦は、手打ちそばの定法通りそばを2・8で打っています。(そば粉8対小麦粉2の割合)


お師匠さんの”高橋翁”に習った蕎麦を、毎日愚直に打ち続けられています。このお店の店主さんの来歴は、すでに2度ご紹介した記事に書いています通りです。


蕎麦教室もやられていて、技の伝統を次の世代に、或いは広い世代に伝えたいという意思をお持ちです。中々出来る事ではありません。


この”蕎麦”をご覧になって下さい。生きている蕎麦です。蕎麦の香りと桜えびの香り、やや辛さを抑えられた辛味大根のピリカラ刺激でいただきます。大人の蕎麦です。

麺9
蕎麦は”田舎蕎麦”です。そば殻も一緒に挽き込んだ、香りの高い蕎麦です。毎日、石臼でひかれています。


店内は、決して混んでいるわけではありませんが、予約の家族連れ客、男性客が4人(ワタシを含めて)黙々と蕎麦を啜っていました。落ち着いて、ユッタリした気持ちで蕎麦だけを堪能しました。

そば湯10
さあて、”そば湯”です。フロアー係のおばさんが、「”蕎麦猪口”に入った”蕎麦汁”を少し残しておいて下さい。後でそば湯を持って参りますから、そちらも味わってみて下さい」っと、親切丁寧き説明されていました。


ただこの”桜えびおろし”の、そば湯の楽しみ方は、残しておいた蕎麦汁とそば湯を単純に合わせていただくだけでは余りに勿体ないのです。


そうです!”桜えびおろし”の”桜えびかき揚げ”を3~4匹分と、器の底に微かに残った”辛味大根”を蕎麦猪口に入れます。そしてその上に、残しておいた蕎麦汁を注ぎ、更にそこにそば湯を注ぎ入れるのです。


画像がそれです。これで”桜えびかき揚げ”の香ばしい香りと、蕎麦汁の旨味、それに辛味大根の微かに残った刺激を楽しめる”お吸い物”が出来上がるのです。


もし、このお店のこのメニューを試されるとしたら、上に書いたそば湯の美味しい召し上がり方を試してみるといいと思います。目を見はって「オーーーーー、コレだったのか!!」と得心されること請け合いです。


当然に、出されましたもの全てを、舐めるように綺麗にいただき尽くしました。ご馳走様でした。これで”すだちそば”という宿題を残すのみとなりました。





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おはようございます♪

今日はお蕎麦ですね、この酷暑では麺類が良いですね(*^_^*)
すだちは、阿波踊りが済んだら安価で手に入ります。
すだちを使ったお料理が、これから増えますよ(^^♪
夏の料理を美味しく頂く、最高の薬味です(^^)v

桜えびのお蕎麦は、海老好きには堪らんでしょうねぇ(^_^;)
ベルさんは、海老・蟹類が苦手なので、あまり食べないんですよ(^^ゞ
家族は反対に大好きなので、食卓にはよく乗りますが、
海老のかき揚げは作りませんね。
こんなに美味しそうなかき揚げ、どんな風にしたら出来るんだろう?
家で作ると、ビチョビチョになります(-。ー;)

海老がお嫌いだとは

ベル様
おはようございます。記録的な猛暑が続いていますね。
ですから、どうしても喉越しがいい麺類ばかり食べています。

メニューに変わり映えがしないので、読んでいる方も多少食傷気味なんだと思いますが、ご飯に手が伸びません。

ところで甲殻類がお嫌いとは。日本人は特に海老蟹好きで世界的に有名ですね。日本向けに東南アジアでは海老を盛んに養殖して、地域の生態系を壊すほどです。
でもこればっかりは好き好きですからねー。

No title

じゅん様

無着庵”さんの『さくらおろし丼』美味しそうですねー。
しかも、桜エビは、とても豪華ですねー。

注文担当の方の返しが、とてもお客様の心を掴んで、イイですねー。

私も高松に帰ると、うどん屋さんでは、いつも、かき揚げを注文します。
かき揚げは必須アイテムです。

いつも、楽しく、美味しいリポートご馳走様!!!




何はともあれ良かった!

ぴんくモッチー 様
お帰りなさい。良かった^^良かった^^

実は明後日16日の記事に、ぴんくモッチー さんへのメッセージを書きました。
以前に「鯛そうめん」の作り方をお教えしますと書きましたが、16日の記事にはそれに触れています。私の郷土の「鯛そうめん」と松山のそれは違うのですが、その違いも書いておきました。

ところが、ぴんくモッチー さんは、とてもそれどころではない状況でしたので、せめて文中でエールを送らせていただきました。今日、それももう必要なくなったことを知りましたが、敢えて文面は変更せずにアップさせていただきますね。間に合って、この点も良かったです。
プロフィール

じゅん

Author:じゅん
愛媛の松山から、「愛媛グルメ紀行」や「愛媛の歴史」など、幅広いテーマで情報発信しています。日曜日を除く毎日更新。画像も豊富。
長いサラリーマン生活に終止符を打ち、還暦をとうに過ぎた2014.12.1に起業して社長になりました。

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