「再訪 153 手打ちうどん 福楽」・「愛媛グルメ紀行」 584

今日の”再訪シリーズ”153番目のお店も”うどん屋”さんです。このところ、立て続けに”うどん屋”さんばかり回っていて、”冷たいうどん”ばかりいただき続けています。


この夏の暑さで、食欲が落ちたワタシとしては最も取っ付きやすい分野でありメニューでもあります。


今日ご紹介するのは、、国道33号線沿いの東石井6丁目にある”手打ちうどん 福楽”さんです。二度目のご紹介です。


このお店は、2011年5月25日に一度ご紹介しています。(「福楽」 真っ当な「B級グルメ店」 51)このお店も、”愛媛グルメ紀行”シリーズを書き始めた初期にご紹介したお店です。

玄関1
こちらが、国道33号線沿いのお店の玄関です。


丁度お昼時にかかりますと、お店の前の駐車場はいっぱいになりますので、やや早目の時刻にお店に入りました。


このお店は午前11時からの営業なので、その点助かります。

メニュー2
これがお店のメニュー。今日は冷たいうどんをいただきにあがりましたから、”冷きつね”とお店で呼ばれているものを注文しました。お値段は720円、堂々とした”愛媛価格”です。

愛媛でこの価格が通るということは、厳しい価格競争に晒されていないということです。これがいいことかどうか。

幸いなことに”うどん業界”は、全国展開する”大手うどんチェーン”店は限られています。たった一社しかありません。(他にも無いわけではありませんが・・・・)

もともと安い価格設定にしか出来ない”うどん業界”なので、その一社以外は、参入する魅力を感じないのでしょう。

天ざる大盛り
初めてお伺いした時は、このお店のうどんの”標準量”を知らず、”天ざる大盛り”を注文してしまいました。

注文したものが運ばれてきた時、思わず絶句しました。うどんが、うどん自身の重みでざるからはみ出していたのです。

うどんに箸を入れて漬け汁に取ろうとすると、綺麗に積み上げられていたうどんが、その重さで脇に零れ落ちてしまうんです。(前回記事より)

今日は、厨房前のカウンターに座れました。そして見ました!うどんを湯掻いて一人前の量を決めるとき、普通のお店は汁椀にすり切りの量を入れて分けます。

ところがこのお店、汁椀からはみ出る直前まで盛りに盛るのです。店主さんの喜びがそこにあるとばかりに。

厨房を見ていますと、このお店の一種の名物となっている”かき揚げ”。まるで巨大なワラジです。ワラジと言っても分からない方が多いでしょうが、普通のお店の”かき揚げ”のおおよそ2倍半はあるでしょう。”お化け”ですよ。

冷きつね3
お店の女将さんに「お客さん、”冷かき揚げ”じゃなくていいんですね?」っと確認されました。それほど、このお店では”巨大かき揚げ”がウリなんです。

さてこの画像が”冷きつね”を真上から見たものです。

では、甘辛く煮た”お揚げ”さんを入れたうどんや蕎麦を、なぜ”きつね”と称するのか?

同じ物を関東では”きつね”と呼んで、関西でも”うどん”台の場合は”きつね”と呼びますが、同じ”お揚げ”が乗っっても、それが”蕎麦”台になると”たぬき”と呼ぶところもあります。

なお””というのは”かやく”が入る元となる麺の種類を言います。

きつね”となぜ呼ぶのかに付いては、油揚げがキツネの好物とされていることに由来があるという説が一般的です。

なお”きつねうどん”を初めて出したお店は、定説では明治26年創業の大阪市船場のうどん屋”松葉家”が油揚げをのせたうどんを考案したとされていて、ワタシもワザワザそのお店に食べに行ったことがあります。

冷きつね4
このお店の”冷きつね”は実にカラフルですね。赤、緑、黄色、白、黒の五色です。

丁度厨房を覗ける位置に座りましたから、店主さんのうどんの湯がき方、水切りのやり方をつぶさに観察出来ました。

踊るうどん”の前の店主”永木”さんを”静の求道者”だと呼ぶとしたら、このお店の店主さんは”動の求道者”と呼ぶのに相応しいでしょう。

それは湯がき終わったうどんの”水切り”に現れます。うどんを入れた金網ざるを、全身全霊を込めて「エイッ!エイッ!ウッ!ウッ!」(ただし本当は無言です)っとばかりに振って”水切り”をします。

おおよそ20回位、気迫を込めて全力で金ざるを振りますが、その真剣さには近寄りがたいものがあります。

お店の奥さんにそっと聞いてみました。「店主さんの右腕は、左腕より随分太いでしょう?」っと。

すると「そう言えば、右腕の方が太いねー!」っと。そもそもTシャツの下の右肩は、筋肉で盛り上がっています。

揚げ6
これが甘辛く煮含められた”お揚げ”さんです。いい味してるんです、コレが。


この油揚げの色(きつね色)や形がキツネがうずくまる姿に似ているから”きつね”と呼ぶという説もあります。


今まで狐君と友達付き合いをした経験がありませんので、ご本人がこの”お揚げ”さんをどう思っているか?については取材出来ておりません。

椎茸7
この画像で茶色く見えるのは”干し椎茸”を水に戻して柔らかくして煮たものです。生椎茸では、この奥深い味が出ません。


食べ物は不思議なもので、干して乾燥させたほうがその食品本来の味が強くなるものがあります。


この”干し椎茸”が好例ですね。その他には”鰹節”や”干鮑”(ほしあわび)や”フカヒレ”、更には”干しエビ”や”干しナマコ”など、幾らもあります。


この椎茸の煮含め、いい味に仕上がっているんです。この”冷きつね”の味の決め手の役割を立派に果たしています。

混ぜた8
この”冷きつね”は”ぶっかけ”の系譜に属するものですね、ですから当然に混ぜに混ぜました。


そりゃあ、見た目は悪くなります。でも混ぜずにチマチマ食べるなどという愚を犯しては、この”冷きつね”に悪いではありませんか。


食品は、その持ち味が最大限に発揮できる食べ方で遇してあげるべきだと思っています。

麺9
これがこのお店の””です。

いま、ブログ友:”ジンゴズンゴ”さんと【うどん集中講義の旅】を行なっていまして、愛媛の”官能的な麺”に焦点を合わせて巡り歩いています。(現在は、ジンゴズンゴさんご自身がお忙しいので中断中ですが)

ただその観点から言いますと、このお店の””には強い弾力はあるものの”官能的”という表現は当たらないと思います。

ワタシの個人的見解ですが、”官能的麺”にも大きく分けて”男麺”と”女麺”があるように思っています。

今”ジンゴズンゴ”さんと探求しているのは、どちらかと言うと”官能的女麺”です。

その点で言えば、このお店の麺は”男麺”の典型で、しかも”筋肉質体育会系麺”です。店主さんの盛り上がった右肩の筋肉そのままの””でしょう。

だからこそ、このお店は一人で訪れました。”ジンゴズンゴ”さんの言う【うどん集中講義の旅】の対象店ではないことを知っていたからです。

でも、全体的にバランスが取れていて、水準の極めて高い”うどん”には違いありません。心から満足してお店を後にしたのは言うまでもないことです。もちろん、出汁の最後の最後まで啜って”完食”しました。





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プロフィール

じゅん

Author:じゅん
愛媛の松山から、「愛媛グルメ紀行」や「愛媛の歴史」など、幅広いテーマで情報発信しています。日曜日を除く毎日更新。画像も豊富。
長いサラリーマン生活に終止符を打ち、還暦をとうに過ぎた2014.12.1に起業して社長になりました。

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