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「丁字村 弐号店」・「愛媛グルメ紀行」 602

今日は、南久米町に今年5月17日開店された”丁字村弐号店”(ちょうじむら にごうてん)さんをご紹介しましょう。このお店は”和の継承料理”を標ぼうされています。


また”弐号店”とあるのは、”愛媛グルメ紀行”で2011年8月24日にご紹介した、大街道ロープウェイ街にある”鶏から揚げ”をはじめとするテイクアウト専門店の”丁字村”が壱号店に当たるからです。(「丁字村」・「愛媛グルメ紀行」 115


場所は、伊予鉄横河原線の久米駅から北に向かい県道松山川内線を越して1分足らず、”東道後のそらともり”という大型温泉施設へ向かう途中にあります。

玄関1
こちらが古民家を改造したお店です。このお店”丁字村”の店名由来は上に記した記事でご紹介しましたが、再度ご説明しておきましょう。


”司馬遼太郎”さんが描いた”坂の上の雲”に出てくるのが、ロシアの”バルチック艦隊”を”東郷平八郎司令官”と”秋山真之参謀”率いる日本海軍が打ち破った”日本海海戦”。

その”日本海海”戦において、松山が生み出した”秋山真之参謀”が採用したのが”T字戦法”だと言われています。


しかも、その”T字戦法”は、元々愛媛の今治”野島”を初めとする”瀬戸内”を主な舞台に活躍した”村上水軍”が生み出した戦法と言われています。それを店名にされました。


なお”村上水軍”についての詳しい事は、昨年11月23日から5話に渡った記事をアップしました。(村上水軍と河野氏・「家紋」を巡って 1

店内2
店内の様子は、正に田舎の古民家です。


立地的には、県道と県道をつなぐ間道沿いですから必ずしも優れているとは言えません。


ただ、お店と県道松山川内線との間には駐車場しかなく、県道からお店が見えるという立地です。しかもそれが古民家風となれば、話題を呼ぶことは間違いないと思います。考えられたものです。


天ぷらや釜飯、寿司など、和食一般に対応されています。ワタシがお訪ねした日も、家族連れや会社員風のグループ客が来店されていました。

日替わり定食メニュー3
”ランチメニュー”も充実していますが、毎日献立が変わる”日替わり定食”がこのお店の一種のウリではないかとお見受けしました。


上の画像、”数量限定日替わり定食”のメニューですが、ちゃんと当日の日付が書かれています。


そしてお料理の内容の紹介とともに、当日のお客様へのメッセージが書き添えられています。そこには「今日も、蒸し暑い土曜日になりそうです」という言葉に続いて、お客様の身体を労る言葉が続きます。


この細やかな心遣いに、先ず唸りました。

日替わり定食4
さて、これが8月24日土曜日の”日替わり定食”の内容です。お値段は980円です。サラリーマンのランチとしては値が張りますが、その値段に相応しい内容でした。


味噌汁や飲み物(当日はジンジャエールでした)も入れて、全10品が並んだ様は中々壮観なものがあります。


この膳を運んでこられた時は、思わず「エーーー!こ、コレ・・・・・全部!え~~~~・・・」でした。


ここに配膳の妙を見ました。

アジ唐揚げ・おろし出汁5
これが”アジ唐揚げ・おろし出汁”です。大ぶりのアジを丸ごと一匹唐揚げにしてあります。


そこに、出汁をタップリ含ませた大根おろしが掛けてあります。レモンの櫛切りを絞ると、出汁が香り立つのです。


しかも唐揚げにされたアジの下には、タップリ生野菜が敷いてありそれにはおろし出汁に合ったドレッシングが掛けられていて、サラダ仕立てになっています。


唐揚げにされていますから、アジの小骨までバリバリ食べられます。頭と背骨を残して、後は全部いただきました。

猟師たたき刺身6
さてこちらは”猟師たたき刺身”と呼ばれた料理です。


実はワタシ生魚や刺身が苦手で、自ら刺身を注文することはありませんが、こうやってお料理に組み込まれてると食べざるを得ません。


でも、でもこれが意外に美味しくいただけました。使ってある魚は”イシモチ”(グチ)でした。松山周辺の陸釣りでもよく釣れる魚で、釣り上げた時に「グーグー」と鳴く魚です。それが愚痴を言っているように聞こえるので”グチ”とも呼ばれています。


通常は、身が柔らかい魚で傷みも早いので市場では下魚(値段が出ない魚)とされています。でも、このタタキ風刺身は脂が乗っていて美味しかったですねー!

地あなご炙り7
こちらは、地元で揚がった”あなご”に甘いタレを漬けて炙られたものです。


2切れでしたので、1切れ目はそのまま食べました。タレの甘さと、炙られた香ばしさがいい具合でした。


残りの1切れは、下に敷いてある大葉に包んで食べてみました。すると、甘いタレだけで食べるのとは違って大葉の酸味と独特の香りがいい仕事をしていました。

山菜きんぴら8
こちらは”山菜きんぴら”と名付けられたもの。このきんぴら、唐辛子を刻んだものが潜んでいて、刺激ある味なんです。


見た目と、食べた印象が丸で違います。でも、食べながら考えました。どれとして高級な素材が使ってある訳ではありません。


しかも調理法においても、7月30日にご紹介した通称”椿神社”の表参道沿いにあるお寿司屋さんの名店”土佐長寿司”さんの調理に比べると、工夫に工夫を凝らしているという風ではありませんでした。(値段が違いますが)(「再訪 139 土佐長寿司」・「愛媛グルメ紀行」 567

このお店は、配膳の妙、お料理の見せ方が巧みだという印象です。

オレンジ釜9
お料理の全部は紹介しきれません。最後は”オレンジ釜”です。


オレンジの果肉を繰り抜いて、皮は器として使って見せました。でも、よくある手法ではあります。


全体として満足していただけましたが、唸って感動に体が震えるという程ではありませんでした。





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No title

こんばんはじゅんさん
 日本人の一生、お読みいただいたとのこと、本当にありがとうございました。そうですそうです。参考程度でかまいません。
 このお店、以前、空我、という中華のお店だった時に行ったことが
あります。丁字村自体は、ロープーウエー街にお弁当屋さんが
ありますよね。そちらのほうは利用したことがあるのですが、
このお店のほうはまだありません。ちょっと前までしばらく空家で
あ、なんか手を入れているなぁ、というのは、見ていたのですが、、。
何時の間にか、こういうことになっていましたですね。また行ってみます。 それから姫原の伝承地、私も一度行ったことがあります。
古事記自身は、日本書紀に隠れてしまって、表に出てこなかった歴史書ですね。 当時の朝廷は日本書紀が公式の歴史書です、と
いうことを示すために当時の国の役所の中で、何度も日本書紀
の記録を徹底周知するための講習会を何度も開いています。 
その分、古事記はやはり陰に隠れてしまった、ところはありますが
当時の人の息遣いのようなものはやはり古事記のほうがずっと
あるように思います。
ああいう姫原のような伝承は、あの土地を支配していた氏族が持っていた伝承なのでしょうね。

おはようございます。

謙介様
コメントりがとうございました。
正月に5回シリーズで書こうと考えています「愛媛の歴史特別編・日本の夜明け」のため、概ね20冊程度本を買い込んで、やっと一通り読んでみました。
すると、歴史家は歴史家の立場で。しかも古墳学者は発掘調査結果で、古代史文献学者は文字に書かれたものの断片をアレコレくっつけて解釈して、正に百科総論と言った状態です。

その中で日本書紀と古事記をどう位置づけるかについても、様々な立場で意見が違います。戦時中の皇国史観の延長とその反動の中で、書かてている内容を巡っても様々です。

それは取りも直さず、記録が無かったり信頼できなかったり、新しい考古学的発見が相次いで、今まで定説とされていたことが覆されたりして、コレこそ真実だ!とは、誰を持ってしても断定出来ない分野であるからでしょう。

ですから、素人がインターネットで調べたからといって、とんでもない単なる思いつきを出版したりする。それも大手出版社から出版されている。例えそれが荒唐無稽な事を中心に書かれていても、出版社から見れば「それ面白そう!売れるかも知れないね!」で出版してしまう。

そこで、ワタシの立ち位置を考えました。もとより歴史学者ではないし、考古学者でもない。文献学者でもない。ですから、自分の感性に従って、それが事実かどうかを余り気にせず、人間が生きてきた、どういう気持で生きてきたのか?に視点を絞って書いてみようと決めました。

その中では、従来の記紀の解釈とは違う見方も出てくるでしょう。
日本書紀は、律令国家体制の樹立を考えた人たちが、過去の帝紀がなければ格好が付かないだろうと、その時の天皇の正当性を過去に遡って作っていったもの。そのため、歴史の捻じ曲げも多数行われています。都合の悪いことは書きなおしたりカットしたり。

一方古事記は、日本各地に伝わってきた伝承を、説話をまとめたもので、比較的作為が少ないように思います。日本書紀と同じことを書いている部分と書いていないことを、そのまま書いている部分があるようです。その正否やどの記述をどう使うかの判断が、ワタシのレベルでは出来ません。

ですから、それらも踏まえて余りこだわらず、感性に響いた人間ドラマとして描けたら嬉しいと思っています。果たして思った通りのことが書けるかどうか?新たな試練です。
プロフィール

じゅん

Author:じゅん
愛媛の松山から、「愛媛グルメ紀行」や「愛媛の歴史」など、幅広いテーマで情報発信しています。日曜日を除く毎日更新。画像も豊富。
長いサラリーマン生活に終止符を打ち、還暦をとうに過ぎた2014.12.1に起業して社長になりました。

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