「ダイニングキッチン たゔぇるね」・「愛媛グルメ紀行」 608

今日は、来住町1416番3(電話 089-905-1070)にある洋食店”ダイニングキッチン たゔぇるね”さんをご紹介しましょう。


場所は、通称”農免道路”を松山自動車道高架に向かって南進すると”四国包材㈱パックセンター”という建物がある交差点を西に入ると、民家の中の4軒目にあります。


道路を走っていて見かけるというお店ではなく、わざわざ探して行かなければ気が付かないであろうお店なので、住所と電話番号まで書きました。


愛媛グルメ紀行”も、本号で延べ608番目のお店ですが、住所と電話番号を書いたのは初めてです。何故そこまで書いたかと言うもう一つの理由は「隠れたる名店発見!!!」に、ワタシ自身の心が高ぶっているからです。

玄関1
これがお店の玄関。玄関の前に駐車場がありますので、何気なくお店の前を車で通りかかっても気が付きにくいと思います。


ところが!!”なんです。いやーーーー、あるんですねーー!”隠れた名店”って。


食べ終わって勘定を済ませるとき、感動に声が震えました。その理由は全編で。

店内3
こちらが店内の様子です。ワタシがお店をお訪ねしたのは、ワタシにとっては”ランチタイム”の定刻午前11時30分。


お店は、フロアー係の若い女性と、厨房の女性オーナーシェフの二人でやっておられます。ここにお店を開いて、もう11年が過ぎたそうです。


珍しい店名の”たゔぇるね”とは、ドイツ語から採ったそうで皆で楽しく食べて寛(くつろ)いでほしいというオーナーシェフさんの願いがこもった造語だそうです。


似た言葉で”タベルナ”という言葉がありますね。イタリア語では”タヴェルナ”と発音する言葉です。


タベルナ”という言葉は”ギリシャ語”で”食堂”という意味です。


その言葉の意味は知っていましたので、確認したところ”ドイツ語”から採ったということでした。(ワタシが調べた範囲では”ドイツ語”にそういう言葉はありませんでしたが、些細なことに過ぎません)


<追記> 上に書いた”ドイツ語”には”タヴェルナ”という言葉で”食堂”を意味する言葉は調べたけど無かったと書きました。
それに対して、ロサンゼルス在住のブログ友:”Kaori"さん(über days)からコメントを頂きました
。”Kaori"さんのご主人に依りますと(Kaoriさんのご主人はドイツ人)、ドイツでは”タヴェルナ”という言葉は”イタリア料理を出す食堂”の意味として、普通に使われているということでした。
ですから、ドイツ語にはそういう言葉はなかったという記述は誤りでした。お詫びして訂正します。イタリア経由でドイツでも”タヴェルナ”という言葉が使われていました。


お昼近くになりますと、女性同士の客がドンドン詰めかけてきます。もちろん、初老のオッサン一人客などワタシしかいません。まさに”知る人ぞ知る名店”だったんですねーーー。

サラダ4
さあて、このお店では”本日のランチ”というメニューを頼まれる方が、恐らく95%以上でしょう。


そこで、ワタシもその”本日のランチ”を注文しました。内容は、画像の”サラダ”と”スープ”、”前菜”に”メインディッシュ”、それと”お代わり自由なご飯”という構成です。


先ずこの”サラダ”をご覧になって下さい。これは、付け合せ的に添えられている”サラダ”とは、全く次元が違う”サラダ”です。


この”サラダ”、シェフが本気でお料理なさっていることが一目で分かる逸品です。

サラダ5
今まで”サラダ”が見事だ!”っというお店は少なからずあります。例えば、立花にある”ストロベリーキャンドル”さん(「再訪56 ストロベリーキャンドル」・「愛媛グルメ紀行」409)さんや、最近アップしたばかりの”ぐリーンカフェM2”さんです。(「ぐリーンカフェM2」・「愛媛グルメ紀行」 459


それらに勝るとも劣らない、本気で調理された”サラダ”です。新鮮な野菜類をカットしてドレシングを掛けるなどというものでは全くありません。


野菜類以外にも炒められたソーゼージ類など、この”サラダ”自体に存在感があります。もちろん味に関しても、そのバランスの良さには黙る他ありません。

スープ6
こちらは”コーンポタージュスープ”です。


マッタリとしていて、心やすらぐ”スープ”です。


コーン”の持っている自然な甘さを、乳製品の成熟度で仕上げました。イヤハヤ・・・・・・チョ・・・・ちょっと興奮しています、ワタシ。

前菜7
こちらが”前菜”です。”牛肉とリンゴのつぶマスタードタルタル バケットぞえ”と名付けられました。


ドーーーーーです?」。ワタシの持論、”お料理はお皿をキャンパスに見立てた絵画”だと。


バケットが香ばしく香ってきます。と同時に、マスタードのちょっと挑戦的な香りが襲ってきました。


マスタードタルタルソースが掛けられた”牛肉”と生の”リンゴ”。お料理は、こののオーナーシェフのインスピレーションがそのまま生きています。

前菜アップ8
エクストラ・ヴァージン・オイル”(特に品質に優れたオリーブオイル)を、彩りと”地中海”の風味作りに用いられた。


そこに、大胆に黒胡椒を粗挽きしたものや、香草類を微塵切りしたものを散りばめられた。見事という他ないじゃないですか!(香草類を微塵切り、とうのはワタシの感じで、実際は違ったものだったとしたらゴメンナサイです)


牛肉”はキチンとソテーしてある。それに生の”リンゴ”のサイコロ状を合わされた。このセンスに、素人のオッチャンは、ただただ唸り黙る他ありません。


リンゴ”の甘ささえ、”隠し味”にされた!ため息が何度も何度も出ました。


さあここらで、これらのお料理のお値段を想像し始めて頂きたい。客の立場なら、メインディッシュを後に控えたこの段階で、このコースに”自分なら幾ら払うか?


仮にプロの調理人やお店のオーナーシェフの立場であったら、この後に控えるメインディッシュとご飯を含めて、”幾らの値段に設定するか?

サンマのベカッフィユ9
さて、これがいよいよ”メインディッシュ”。


サンマのベカッフィユ(シチリア風)”と名付けれたお料理です。今が正に””(しゅん)を迎えた、油の乗り切った”サンマ”をメイン素材に選ばれました。先ずそこが”秀逸”ではありませんか!


しかも、ただ単にサンマをオーブンで焼いただけのお料理ではありません。


サンマの身の中に姿を隠しているのは、”松の実”と”レーズン”と”ポテト”です。”手練(てだれ=熟練した業)の職人”の凄さを垣間見せて頂きました。


なお”ベカッフィユ”という調理は、シチリアでは定番のお料理で、”鰯(いわし)”を主に使って、パン粉や松の実、レーズンなどと一緒にトマトソースやレモン汁で味付けされたものをオーブンで焼いたり、ソテーして出されるお料理です。

サンマのベカッフィユアップ10
このお店は、本場で使われることが多い”鰯(いわし)”に替えて、今が旬の”サンマ”を使われました。


地中海を日本で言えば”瀬戸内海”です。地中海に浮かぶ”シチリア島”は、さしづめこの辺りで言えば”中島”でしょう。


松山にとって”シチリア”は、決して他人ではないのです。このお店のお料理は、正にそのことを証明して頂いたに等しいと思いました。そりゃあ多少”目頭が熱くなって”も、決して変ではないでしょう?


このお料理、”複合の味”の代表選手です。”サンマ”はオーブンで香ばしく焼かれています。その内側の詰め物は、中華料理でもよく使われる”松の実”と、紀元前からワイン作りとともに親しまれてきた”レーズン”。それにコンガリと焦げたパン粉と、芳醇なポテト。


その下には、”オレンジ”のスライスが敷き詰められているのです。


もう、これ以上言葉を知りません。

外メニュー2
さて、最後です。


この”本日のランチ”に、「貴方なら、幾らと値段をつけられますか?


この”本日のランチ”のお値段、”780円”です。


延べ600軒の訪問歴なんて、たかが知れてることを思い知らされました。ワタシはこのお店を知りませんでした。


この食後感は、お店のフロアー係の女性にも告げました。すると「厨房も喜んでいると思います」という彼女の反応。その瞬間、厨房からオーナーシェフが顔をチラッと覗かせました。”笑顔でした


ワタシの味覚なんて、超個人的偏見に満ちたものです。アテになどなりゃあしません!ぜひ、ご自分の舌で、このお店のお料理を味わってみて下さい。


まだ、興奮が収まりません。だから”愛媛グルメ紀行”を止められないのです。





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No title

気になって旦那に聞いてみました。ドイツ語でタベルネってイタリア料理を出す小さな食堂のことを言うらしいです。もちらん、イタリア語のタベルナから来てるんだけどタベルネって普通に使うらしいです。わざわざドイツ語から取ったところが珍しいですね。こちらアメリカではTavern タヴァーンと発音します。
それにしてもこれだけのものを出して780円とはすばらしいですね~。

ありがとうございました

Kaori様
このアドバイスは嬉しかったです^^

だって、ドイツ人のご主人の答えだもん!なるほど。ドイツでも普通に使われているんだ!

でも、このお店のお料理は地中海料理。そうすると、普通にイタリア語で「タヴェルナ」からの造語で「たゔぇるね」でいいわけですよね。

わざわざドイツ語を持ち出すまでもないのに。ということは、シェフはドイツで料理修行?でも、お料理からはドイツ料理の感じがしませんね。謎です。

でも、何れにせよ、久しぶりに感動するお店に出会いました。内容と味とお値段のバランスが素晴らしいと思いました。見つけたのが奇跡みたいなものです。

No title

じゅん様

お気持ちが十分以上に伝わってきました。
素晴らしくて、素晴らしくて四国で営まれるオーナーシェフを是非全国ネットで放映されたら、きっと、紹介者はワタシと自慢したくなるようなお店です。

嬉しいですね~女性同士という以上に、四国にもこのような立派な、お食事をお出しできる腕を持つ方がいらっしゃることを誇りに思います。

もしも、車で旅することが出来たなら、是非寄ってみたいと思います。
ご馳走さまでした\(*´▽`*)/

こちらにまで

ぴんくモッチー様
こちらのページにまでコメント頂き、恐縮です。

ただ、最近目立って各所で女性のプロに接することが多くなり、女性の社会進出が次第にホンモノになってきていることを実感しておりますので、敢えてご紹介させていただきました。

特にシェフという分野やパティシエなど、目立つ分野での進出はめざましいものがあります。プロとしての水準を超えておりますことはもちろんのこととして、そこに女性らしい細やかな感性がこもっていて、素晴らしいと目を見張ることが多いですね。

これからも、地方からの情報発信を心がけたいと思います。
今日はコメント、ありがとうございました。
プロフィール

じゅん

Author:じゅん
愛媛の松山から、「愛媛グルメ紀行」や「愛媛の歴史」など、幅広いテーマで情報発信しています。日曜日を除く毎日更新。画像も豊富。
長いサラリーマン生活に終止符を打ち、還暦をとうに過ぎた2014.12.1に起業して社長になりました。

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