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「再訪 208 高市食堂」・「愛媛グルメ紀行」 680

今日は、1年11ヶ月振りに再訪した、県道松山港線(通称、中央通り)と松山西環状線が交差する交差点の北東角にある老舗食堂の”高市食堂”さんを再びご紹介しましょう。(「高市食堂」・「愛媛グルメ紀行」 250


このお店、ここに移る前は持田町で食堂を長くやってきましたから、通算すると”60年前後”ではないでしょうか。


ここに移ってからでももう40年は軽く超えました。通りがかりにフラッと立ち寄るというお店ではありません。

玄関1
こちらが、通称中央通の信号のある交差点の北東門にあるお店の風景。


ここにこのお店がなけれな、この辺り一帯の風景が落ち着きません。そこまで街に溶け込んでいるお店です。


もちろんここに通うお客さん、皆さん常連さんばかり。店員さんもお客さんも、ほぼワタシとは同年代というお店です。

食券2
このお店に入ると、先ず皆さんこの”メニューカード”を手にとって注文を告げます。


するとフロアー係のお姉さん(ワタシと同年代の)、厨房にその注文を通します。


お客さんは、その”メニューカード”を持って席に付き、テーブルの上によく見えるようにそのカードを置いておきます。


では、何の為にこのカードはあるのか?フロアー係のお姉さん(おばちゃんとも言いますが)、どの人が何を注文したのかを忘れますので、注文したものを正確にテーブルに運ぶ工夫なんです。


ウンウン、よく分かる!!

おかずケース3
メインの注文では足らない人や、ご飯と味噌汁だけを注文するお客さんは、それぞれが勝手にこの”おかずケース”から好きなモノを取り出して、先ほどのカードを手しながら席に付きます。


皆さん、こういう手順でまごつかれる方はいません。勝手知ったる我が家のような振る舞いなんです。


お茶もテーブルに急須が置いてありますので、それを自分で湯呑みに入れます。皆さん慣れたものです。

麺類メニュー4
このお店には、”ご飯類メニュー”と”麺類メニュー”の2枚のメニュー板が壁に掛かっています。


皆さん、その値段をご覧になって下さい。消費税という制度が出来た後も、それが上がった後も全く変わらないお値段です。(消費税は、全部自分のお店で吸収しているんです!)


今の政策責任者、実体経済なんて何一つ分かっちゃいません。消費税を上げても、その上げた消費税はどんな業種でも等しく価格に上乗せできるから、その負担は平等になる???なんて・・・・


何てオメデタイお坊ちゃん!なんででしょうか。それを支える”政府諮問会議”の”学識経験者”という者の正体は、時の政府に”ヨイショ”するだけの役割を負った”御用学者”先生に過ぎません。


景気が良くなれば給料も上がるだなんて、幻影にしか過ぎないことが分からないのでしょうか?


実体経済に接したことがない”お坊ちゃま達”には、所詮(しょせん)理解不能でしょう。

ちらし寿司5
さて、この”ちらし寿司”の輝きを見て下さい。


上に乗せられた、キヌサヤと金糸卵、それに海苔とデンブ(海老を甘く炒ったものです)が、まあなんと色鮮やかではありませんか。


このお店の”ちらし寿司”は、一食の価値があります。サイドメニューとしてコレほど適したものはないというのが、ワタシの感覚です。甘さと控えめな酸っぱさのバランスが素晴らしい。冷えて美味しんです!

鍋焼きうどん蓋6
さあて、こちらがメインに注文した”鍋焼きうどん”です。


伝統的・郷土的・歴史的・正統派の”鍋焼きうどん”は、こうやって”アルマイト”の鍋に蓋つきで出されます。


”アルマイト”は、アルミニウムを陽極酸化皮膜で覆ったもので、錆びず、軽くて安い。日本人の発明です。

鍋焼きうどん7
鍋焼きうどんうどんの蓋をはぐるときの快感を知らない方が増えました。


蓋を取りますと、辺りは一斉に”イリコ出汁”の香りで充満します。この瞬間、至福の時です。


具材なんて、至ってシンプル。チクワとカマボコ、お揚げさんと”とろろ昆布”。それに!嬉しい”牛すじ”と刻みネギです。


アハ~~・・・・・。この甘いイリコ出汁の香りを嗅ぐだけで、そりゃあモー、笑顔に包まれますよ。

アップ8
太めの”松山麺”が顔を覗かせています。緩みきった顔の筋肉を引き締めようとするのですが、直ぐ元に戻ってしまうんです。


仕方なく、締りのない顔で”鍋焼きうどん”にとりかかります。ウーーーーーーーーーン・・・・言葉が出ない!


甘い=旨いの時代を経て出来上がった味です。老舗”松山うどん”の出汁は、甘ーーーーくて、そして麺が優しいーーーー(柔らかい麺とは表現しません)


これが地域文化であり、厳しい過去の日本を経験した末に出来上がった食品だと思うのです。


一つや2つの尺度では、到底判断切れない、いや!判断してはならない味なんです。アルマイトの鍋を懐に抱くようにして、丁寧に愛(いつく)しんでいただきました。

牛すじ9
この”牛すじ”、まあ見て下さいよ!


牛の旨みの半分は、出汁に出ています。そして残った半分の旨み、しっかりこの”牛すじ”に残っています。


歯と歯の間に、僅かな筋を残しながらも、愛(いと)おしんでいただきました。砥部町の”なかまる”さんの鍋焼きうどんにも、”牛すじ”が入っています。独立した”牛すじうどん”は、そのお店の名物となっています。(「再訪81 なかまる」・「愛媛グルメ紀行」 467


鍋焼きうどん”の外観は驚く程よく似ていますが、全く別の食品です。どちらが美味しいのか?などという比較は出来ません。それぞれに美味しいということです。

麺10
この”松山うどん麺”、先ず太いでしょう。


硬さを表現して、これを柔らかい”腰なしうどん”と言う方が居るかも知れません。でも、それは一面的な見方だと思います。


出汁と具材と麺の総合食品なので、この地域に育ち愛されて生き残ってきた””です。ワタシはこれを”優しい・温かい麺”だと表現したいのです。


それは営々と続けられ、地域の方々の熱い支持があるからこそ生き残っているお店も持つ、重みのある”鍋焼きうどん”でした。お見事という他ありません。




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No title

こんばんは

高市食堂よく見ますが、入った事はありません。
昔ながらの食堂の感じがすごくいいですね。
鍋焼きも美味しそうです。
ことりには、何度か行ったことがありますが、ここも
行ってみたいです。
本当に、写真の撮り方がお上手ですね。

このお店

ふなこ様

今日は久しぶりに暖かかったですね。どうやら、伊予路にも「春」がやって来てくれたのでしょうか。
ソチオリンピックも残すところ、後2日。季節が大きく変わっていくことを感じる今日このごろです。

さてこのお店、この地域の風景に完全に溶けこんでいます。このお店が、ここにないと落ち着かない!そういうお店です。

メニューだって、昔ながらのお馴染みのものばかり。
全国各地で「◯◯食堂」という名の「ご飯屋」さんが出来ました。

松山でも、数多く見られます。でも、所詮「モノマネ」に過ぎません。

何を真似たか?  そうです、このお店を始めとして地域に溶け込んでいる「街の食堂」です。

ぜひ一度、暖簾をくぐってみて下さい。肌に馴染む風景と味がそこに広がっていることをお感じになると思います。

なお、ワタシ、一番苦手なのが「画像」の世界です。見よう見まねで、タドタドしく撮っております。

コメント、何時もありがとうございます。
プロフィール

じゅん

Author:じゅん
愛媛の松山から、「愛媛グルメ紀行」や「愛媛の歴史」など、幅広いテーマで情報発信しています。日曜日を除く毎日更新。画像も豊富。
長いサラリーマン生活に終止符を打ち、還暦をとうに過ぎた2014.12.1に起業して社長になりました。

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