「和風レストラン よしだ屋」・「愛媛グルメ紀行」 668

今日は北条まで遠出して、旧北条市では屈指の老舗”和風レストラン よしだ屋”さんをご紹介します。


このお店を訪問するきっかけになったのは、何時も情報を頂いている”のしうめ”さんの以下の記事です。(北条 よしだ屋さんへ 飛び込む♪


国道196号線沿いの北条でも北部、中西外にあります。

玄関1
このお店は、元々旧北条市の中心部である””にあって、今の女将のお父さんが終戦直後にお店を開かれました。


ですから、通算業歴では70年近くになります。旧北条市では、屈指の”割烹料亭”でした。


そして、ある事情で今のこの場所に移られました。移られてからでも、既に17年が経過しました。

店内2
今から3年前、2011年1月5日に””は86歳の生涯を閉じました。


その母の故郷が”旧北条市”です。具体的には、母の母(ワタシにとってはおばあちゃん)の生まれ故郷が、”旧北条市八反地”です。


母の母は、母が小学生の頃亡くなりましたからワタシは顔を知りません。母は、母親の愛情を受けることなく育っています。


灯台のよう   ふるさとに    母が居る」、これが母の”墓碑銘”です。


ワタシは、旧北条市に来る度に、この””が頭に浮かびます。旧北条市は、ワタシにとっては、一種の聖地です。

メニュー3
さて、お話を元に戻しましょう。実は、このお店が””にあった頃の”割烹”には何度もお訪ねしていました。


と言いますのは、地元のある有力企業の”忘年会”に毎年決まって招待され出席していました。もう、20年以上前のことです。


でも、その企業は今はもうありませんし、呼んでいただいた社長さんも亡くなりました。時間というものは、時には残酷です。


さて、注文したのはこのお店の看板メニューである”鯛めし膳”です。お値段980円、内税です。

鯛めし膳4
この画像が、注文した”鯛めし膳”です。これで980円はお値打ちだと思いました。


このお店を含めて、今週はここまで”和食”のお店を3軒ご紹介しました。それぞれのお料理とお値段設定を見比べてみるのも面白いかも知れませんね。


鯛めし膳”の内容は、”鯛めし”をメインに、”天ぷら”、”茶碗蒸し”、”煮物”、”味噌汁”、”漬物”です。


通常の和定食系には付き物の”お造り”が含まれていませんが、これで十分な内容だと思いました。

鯛めしアップ
これがこのお店の、と言うより”旧北条市”の、いえいえ、”愛媛を代表する郷土料理”である”鯛めし”です。

どうです!この御飯の色と照り。米が照り輝いています。”鯛めし”の色が、思いの外白いのは、普通の醤油は使わず”白醤油”を使っておられるからではないかと思いました。但し、素人の観測です。

愛媛の人なら先刻ご承知でしょうが、愛媛には2種類の”鯛めし”があります。

このお店の”鯛めし”のように、一尾丸ごと焼いた鯛を、醤油や塩で味付けした半炊き状態の炊き込みご飯の上に載せ、さらに加熱して完成させる”炊き込ご飯”方式のもの。これは、東予と中予地方で見られる料理です。

一方南予で(但し、南予一帯と言うわけではなく、宇和島市で昭和の後期、或いは平成に入ってに開発されたものではないでしょうか?)言われる”鯛めし”は、鯛の刺身をご飯に載せ、特製のタレと生卵、ゴマやきざみねぎなどの薬味を混ぜたものを言います。

但しワタシは南予人ですが、南予でも上に書いた、鯛の刺身を乗せる料理法なんてありませんでした。平成に年号が変わる前に、”観光用”に考案されたものが、現在”愛媛の郷土料理”と呼ばせる”南予鯛めし”ではないか?という認識を持っています。

それ以前は、鯵(あじ)を材料に使う”日向飯”(ひゅうがめし)が、ほんとうの意味での、そして歴史的経過を伝える”南予郷土料理”だと、南予人であるワタシは思っています。

茶碗蒸し6
さて、こちらは”茶碗蒸し”です。


この”茶碗蒸し”、三つ葉と柚子が効いています。柚子片を入れることで、香りを高めることはもちろん、今の季節感を表しています。


そして、”茶碗蒸し”お約束の、鶏肉・銀杏がちゃんと入れられています。


この”お約束の”という言葉の意味です。それぞれのお料理には、原則としてこの食材は欠かせないというものがあります。簡単なようで、この”お約束の”という姿勢を維持するのは容易ではありません。

天ぷら7
こちらはお料理の華、”天ぷら”です。


中身は、”ししとう”、”ナス”、”カボチャ”、”海老”、”蓮根”、そして”椎茸と海老の間に詰め物をした”ものです。


海老は”サイマキ”クラス(サイマキとは、体長5~6cmの幼エビ)でしたが、シッカリ”えび天”でした。


最近”食材偽装”問題で揺れる飲食業界で、”芝海老”の代わりに”バナメイエビ”を使っている事が話題を賑わしました。


その”バナメイエビ”の天ぷらも、実際に食べてみました。


これが、”見事に美味しい”のです。騙されるのは訳ないことです。でもこの”食材偽装”問題は、”和食の職人”を愚弄した話です。


職人が、食材を間違えて使った」などという、経営陣の話は”欺瞞”に過ぎません。職人が、”芝海老”と”バナメイエビ”を間違えるなんてあり得ません。


食材偽装事件”を、”厨房の和食職人”の無知なるが故、と言い逃れようとする経営陣の”人品骨柄の卑しさ”を目の当たりにしました。


全て「自分は知らなかった!現場の職人教育が間違っていた」などという、恥ずかしい”責任逃れ”をしようとする”経営陣”の”恥知らずな浅知恵”を、同じ日本人として恥ずかしくなります。

煮物8
こちらは”煮物”です。


”揚げの巻物”、”クワイ”、”タケノコ”、”カボチャ”の面々です。


これが、惚れ惚れする”お出汁”で””煮含め”られているのです。


それぞれの食材の持ち味を最大限に引き出した”お出汁”。見事です。

味噌汁9
和食で””は、味の土台です。”煮物”においても然りです。


鰹や昆布から、どれだけ贅沢に(フンダンに)”お出汁”を取っているか?


それで、全体のお料理の格が決まります。もちろんこの”味噌汁”、文句ありません。


ただ、我儘を言わせていただくとしたら、”汁”は”吸い物”に限ります。

漬物10
最後は”香の物”(漬物)です。中身は大根と白菜。


どうです、この瑞瑞(みずみず)しさ。塩辛過ぎず、野菜の旨味が熟成されています。


出された日本茶のお茶請けにもなります。


全てにバランスが取れていて、コンパクトにまとめられたお料理、やはり”和食職人”の腕の冴えは凄い!


ワタシの、一方の”故郷”の味を堪能させて頂きました。


「ご馳走様でした!」





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じゅんさんこんばんは。

先日の食材偽装、情けない事件でしたね。
企業の代表者が「間違えてました……」

恥ずかしくないんですかね?
間違えるにしても、最高級の松阪牛をオージービーフの値段で提供したなんて話は聞きませんから、嘘まる出しです。



お早うございます

ガド様
3回目のコメント、ありがとうございました。

今日の愛媛新聞で、阪神ホテル食材偽装事件は、経営陣の過度な利益追求体質が原因だったという記事が掲載されていました。調査委員会の報告だそうで。

でも「調査委員会」などで調べなくても、そんなこと初めから誰でも分かっていることです。調理人に罪をなすりつけたことなど、最初からミエミエです。

企業業績が上がれば賃金は上がる・・・・という嘘。こんなミエミエの大嘘がまかり通っている。上に書いた企業経営陣の体質を分かっていれば、そんなことになるわけないのは明確です。

正直者が馬鹿を見て、大嘘つきが懐を潤す。こんな社会っていやだな!って思います。

庶民は、せめて本当に美味しいものを探して、ささやかに楽しむこととしましょう。^^
プロフィール

じゅん

Author:じゅん
愛媛の松山から、「愛媛グルメ紀行」や「愛媛の歴史」など、幅広いテーマで情報発信しています。日曜日を除く毎日更新。画像も豊富。
長いサラリーマン生活に終止符を打ち、還暦をとうに過ぎた2014.12.1に起業して社長になりました。

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