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「再訪 200 キッチン わびすけ」・「愛媛グルメ紀行」 672

今日は、全く久しぶりに伊予市の海岸に近い灘町にある小さな洋食屋さん”キッチン わびすけ”さんをご紹介しましょう。


実はこのお店は3回目のご紹介です。過去2回は以下の通りです。(「キッチン わびすけ」・「愛媛グルメ紀行」 230)・(「再訪60 キッチンわびすけ」・「愛媛グルメ紀行」 413


つまり、2年と3ヶ月振りのご紹介です。ワタシの背中を直接押して頂いた方は、ブログ友:”ファットマン”さんの以下の記事です。(キッチンわびすけでウェッティーな絶品オムライス


しかも、昨日松山洋食界の老舗を代表するお店”イタリヤ軒”さんの”オムライス”をご紹介したばかりです。それと対比して考えるのも面白いと思いました。

玄関1
さて、こちらがお店の玄関です。


駐車場には、地元の郵便局の配達員さんのバイクが3台停めてありました。俗説で言われることですが、「地元で美味しいお店は、地元のタクシーに聞け」と。


それと同じで、毎日その地域を隈なく廻っている郵便さんのバイクが集中していることが、このお店のこの地域での評価を物語っていると思いました。

店主2
これが店内の様子です。私は自分のお昼定刻より大幅に遅れ、午後1時45分にお店に入りました。


すると、郵便屋さんの3人が食事を終え勘定を済ませてお店を出るところでした。


このお店の店主さんは長い間”洋食屋”さんをやっていて、途中「ラーメン屋をやってみたい」と思い立って7年間ラーメン屋をやられ「やっぱりオレは洋食屋やった!」っと”洋食屋”さんに戻られました。

メニュー3
こちらがメニューですが、お店に来る前から注文するものは決めていました。


そう”オムライス”です。お値段は630円です。昨日ご紹介した”イタリヤ軒”さんのそれより70円お安い。


このお店のメニューでの注目点は、メニュー右下に書いてある”カレーラーメン”と、そのセットの2種のメニュー。


この2種のメニューが、7年間やりたかった”ラーメン屋”さんをやっていた成果で、不思議なことに普通の”ラーメン”はメニューにありません。この事は、後でもう一度触れます。

オムライス4
そして出てきたのが画像の”オムライス”でした。


昨日の”イタリヤ軒”と同様の伝統的、正統派の”オムライス”でちゃんと”紡錘形”をしていて、ソースはデミグラスソースがたっぷり掛けられていました。


オムライス”というメニューは、明治後期に東京銀座の”たいめいけん”で”まかない”(従業員用の食事)としてつくられたものがメニュー化したもの。


ただし、オムライスの中のライスをケチャップで炒めた形の元祖は、大阪心斎橋の”北極星”だと言われています。

オムライス5
そして昨日も書きましたが、松山出身の映画監督伊丹十三さんが1985年(昭和60年)に発表した「タンポポ」という映画で、一躍センセーショナルな話題を呼んだ”タンポポオムライス”(実際に調理を担当したのは銀座のたいめいけん)以降に、様々なバリエーションが生まれました。


デミグラスソースは手間もコストも掛かるので、市販のケチャップで代用しているお店が多い中で、”イタリヤ軒”さんと同様に”洋食屋”さんのプライドをかけてデミグラスソースを惜しげも無くたっぷり使ってあります。


それにこの”ボリューム!”どうですか?これでも「ご飯は少なめにお願いします!」っと頼んで出さてたもの。これで普通盛りならどれだけのものになるのでしょう?

アップ6
このお店も、中のライスは”チキンライス”タイプで、大量の玉ねぎとピーマンと鶏肉を先ずフライパンで炒め、そこにご飯を加えてケチャップ風のソースを掛けて炒めます。エビも入っています。


そのフライパンは、火が入っていない火口に移し、火の入っている火口に別のフライパンを乗せ、器用に2個の玉子を片手で割り入れほぐして固め、そこに炒めたチキンライスを乗せて、お皿で蓋をしてひっくり返すと見事に出来上がります。

まあ職人さんの熟達した手業は、見ていて楽しいし食べて美味しい。手際の良いお料理にはリズム感があって心地よくもあります。

半分7
わがままを言って、ナイフを出してもらいました。”オムライス”を綺麗に切り分けて、その中身を撮りたいがためです。


”ファットマン”さんが”ウエッティーなオムライス”と表現されていましたが、言い得て妙です。たっぷりのケチャップ味のソースでチキンライスをまとめてあります。


おまけに、このお店は”イタリヤ軒”さんのそれと違って、大量の玉ねぎを甘みと粘りが出るまでフライパンで炒めてありますので、その透明にまでなった玉ねぎの粘りがチキンライスの特徴のように思えました。


全体の味はやや酸味が勝っていて、酸味に弱いワタシにはちょっと辛い部分もありましたが、間違いなく正統派・伝統的洋食屋さんの手抜きしない”オムライス”の味で、満足させられました。

断面8
オムライスをいただきながら、”カレーラーメン”の正当な食べ方をお店の女性2人に聞いてみました。ワタシは、前回カレーラーメンをいただいた時、ラーメンにカレーを全部ドボドボと入れて食べて、目を白黒させた経験があります。


すると女性は、「皆さん様々に食べられていますが、大きく分けると二通りの食べ方をされてて、ご飯を注文さてれカレーライスにして、それにラーメンも食べられる方。それと、ラーメンにカレーを全部入れて混ぜて食べられる方です」っと。


「すると、私のようにラーメンにカレーを全部一気投入という食べ方もアリ!なんですね?」というワタシの問いかけに大きくうなずかれた二人。


すると、そこに厨房からカウンター席に近寄って来られ、身を捩(よじ)らせながらこう語った店主兼シェフさん。


顔全体をシワクチャにさせながら「ウフフフ・・・・アレナー、実はラーメンにカレーを全部入れて、ソウ、先ずラーメン、食べるんヨーー!」


「するとな!カレーの混ざったラーメンスープが丼に残るヤロ!そこにな!白ご飯を入れて、ウッ!・・・フフフフ・・・混ぜて食べるんよ!アレ、旨いンデーーー!!」っと。あの嬉しそうな表情!(ウフフフ、ヨーー聞いてきくれた!)っとばかりの表情でした。


さて、実は”オムライス”というメニューに関して言いますと、このお店で延べ672店をご紹介している中で、ワタシ自身が最高峰だと思っているお店とメニューが3店あります。以下にご紹介します。


真っ先にご紹介するのは以下のお店の”オムライス”です。(「食慈家Tenma」 真っ当な「B級グルメ店」 59)2011年6月7日にご紹介しました。

オムカレー4
これがオムライスのバリエーションタイプ、”オムカレー”です。


ホワイトライスをトロトロのオムレツでくるみ、その上からカレールーをタップリ廻しかけて供せられます。旨かったのなんのって。でも残念ながらこのお店は現在はありません。


次は、2011年6月10日にご紹介したこのお店です。(「ストロベリーキャンドル」 真っ当な「B級グルメ店」 62
これがご自慢の”特性オムライス”です。

オムライス5  
オムライスの半分には”デミグラスソース”がタップリかかっています。


そして、2011年9月7日にご紹介したこのお店です。(「キッチン ファミーユ」 ・「愛媛グルメ紀行」 124
 
オムライス6
こちらが、個性ある”オムライス”です。


ナスだけではなく、ソラマメやトマトなどの夏野菜がタップリ入っていて、ミートソースとよく合っています。オムライスのライスは、マッシュルームとタマネギとライスをバターで炒めたバターライスです。


ただ確実に言えることは、”イタリヤ軒”さんや”キッチンわびすけ”さんが、松山の飲食業界に存在しなかったとしたら、ワタシが”オムライスの松山最高峰”と呼びたい、上に挙げました3軒のお店は存在していなかったでしょう。




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カレーラーメンの謎

おはようございます。わびすけのオムライス、なかなか美味しいですよね!
昨今はやりのバターたっぷりのトロトロオムライスも悪くないのですが、やっぱり歳のせいなのか最近はレトロなオムライスの方が好みです。

店主さんがそんなことをおっしゃってましたか。
まあ私としては、それだったら先にラーメンと具を食べてしまって、その後ご飯とカレールーを投入した方が美味しいんじゃないかと思いますよ。それにカレーラーメン単品もメニューにあるわけで、じゃあ単品を頼んだお客さんはどうなるんですか!
もはやカレーラーメンが店主さんの手を離れて一人歩きを始めたのじゃないかとすら思えます。ますますカレーラーメン君の謎が深まった感じがする昨今です(笑)。

どうやら

ファットマン様

このお店のオムライスは、いかにも職人さんが作ったという感じで、値打ちを感じますね。作っている過程を観察するだけでも面白いし、美味しさが伝わります。

カレーラーメンは、実に謎に飛んだ食べ物ですね。各人各様で食べ方が微妙に違うし、作り手の思惑は食べ手には想像できませんので。

かくして、今日も戸惑い頭をひねりながら挑戦されているお客さんの顔が想像出来ます。^^
プロフィール

じゅん

Author:じゅん
愛媛の松山から、「愛媛グルメ紀行」や「愛媛の歴史」など、幅広いテーマで情報発信しています。日曜日を除く毎日更新。画像も豊富。
長いサラリーマン生活に終止符を打ち、還暦をとうに過ぎた2014.12.1に起業して社長になりました。

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