「過去記事を振り返る」 13

今日の”過去記事再掲”も、ワタシがまだ不動産業界に入って間もない頃の”お話”です。


「西は?東はどっち?」 (2010年1月20日掲載)


関東と関西の食べ物の味を比較しますと、例えば、うどんのお汁では、出汁に大きな違いがあります。


カップ麺でいいますと、日清食品の「きつねどん兵衛」や東洋水産の「まるちゃん赤いきつね」などのだしは、関東が”カツオだしで濃口醤油”がベース、コクのある味に仕上がっています。


東京に出張した時、味を確かめました。


関西の出汁は”煮干と昆布でとり、醤油は薄口”を用いています。


関東のものに比べてあっさり味で何時も食べている馴染みの味です。


出汁の違いは、カップの正面に大きく印刷されている商品名の右下隅欄外に小さく、””又は””と印字されています。


松山は関西味ですから西の”W”と印字されています。


このEとWはどこで分かれているかといいますと、新潟糸魚川と静岡富士川とを結ぶ”糸魚川静岡構造線”によって二分されているそうです。


様々な味の境界線も概ねこの構造線で分かれていることはよく知られていますね。



ところで、ワタシが宅建試験に合格して、協会が行う実務研修を2日間受講した時のことです。


住宅地図上の2つの物件、西側物件と東側物件とに分かれていて、それらの特徴を調べる演習を6人のグループで検討していました。


そのとき、一人の若い女性が、「アレ?地図上では、西って右側だった?」って発言したのです。


隣の若い男性が「うん、確か西って右側ですよね!」と断言したので、他の4人は「???・・」状態。


「アノナ、ネーチャン、麻雀では、トン・ナン・シャー・ペーいうて、右回りに廻るジャロ。西は左側にキマットローガ」とはワタシと同年輩の男性。


「私は麻雀しませんから、そんなこと知りません!」と、彼女眉をひそめました。



「ちょっと、アメリカの西部劇を思い出してみて。大西洋を渡り、アメリカの東海岸に上陸した人たちが西へ西へと進んでいったでしょう。だから左側のサンフランシスコ側が西部、つまり西デショ!」とはワタシ。


アメリカの地理なんて知りません!」とは彼女。


「ウーン、じゃあ松山の地理で考えようか。松山の全体地図を見ててね」


「松山城を中心にして、東側、つまり右側に松山東高、西側、つまり左側にあるのが松山西高でしょう!」とはワタシ。

松山東高

すると、彼女は決然としてこう言い放ったのです「私は松山中央高校出身デスッ!

松山中央高校

・・・・・・・






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No title

じゅんさん おはようございます。
言葉の場合は、愛知の豊橋が東日本アクセントと、西日本のアクセントの境になっています。
よく方言で「関西弁」とか「伊予弁」なり「土佐弁」っていう言い方を
している人がいるのですが、実はそんなものは存在しません。

ちょっと考えたら分かるのですが、愛媛の言葉、東予と中予と南予で
方言が同じでしょうか? もし、同じであれば同一方言ということで
伊予弁といっても差し支えないのですが、実際は宇和島の方言と
新居浜の方言は違います。 高知だって高知市内と西南部の
幡多地方では方言が異なります。 ですから一県を代表するような
土佐弁、伊予弁という方言はないのです。関西弁だってそうですね。
京都の方言と大阪の方言と神戸の方言はみんな全く違います。
大阪市内ですら、船場の言葉と南の言葉では方言が違います。
そんな細かな区分けがあるのに、関西弁なんていう
無茶苦茶な区分なんて存在しないのです。 関西弁が
あるのなら四国弁だって存在するのか、ということになります。

いかにあんな方言の言い方がいい加減で無茶なのか、
いつもマスコミで伊予弁とか関西弁とか言ってるのを聞くたびに
腹が立っています。

言われてみれば

謙介様

指摘されてみれば、方言の分布は狭い範囲しかカバーできていないのが実態ですね。私は東宇和郡野村町の出身ですが、同じ東宇和郡内でも明浜町に転校した時は、言葉の違いに戸惑ったものです。

言葉が発生したのは有史以前でしょうが、日本が今のように、自分が属する狭い地域社会を越えて他の地域に移動し始めたのは、戦国時代に入ってからのことで、その当時の人は、自分が「日本人だ!」なんて誰も思っていませんでした。

ですから、ご指摘のように「伊予弁」というのも「土佐弁」というのもあるはずがなく、ましてや「関西弁」という大きなくくりは、実際には無意味ですね。

ところが、私が大学に入るために上京しまして、全国各地からの同級生と大学構内で話す言葉は、私が郷里の言葉をそのまま使うと通じませんから、やや標準語的に補正しながらしゃべることになります。

すると、同級生たちは「ああ、関西の人ですね?」っとくる。「関西弁」というより、京都大阪以西の、つまり「上方言葉のニュアンス」という意味で「関西弁」という言葉を使ったのでしょう。

言葉は文化ですから、戦国期以降、各地の歴史的・地理的経過で独自の地方文化が育ちました。それが江戸期の藩制時代に定着し醸成されていったのだと思います。

つまり、「方言」とか「◯◯弁」という括りで表現していますが、それを厳密に言いますと、謙介さんの専門領域である「民俗学」や、「歴史学」、或いは「地史・地誌学」とを融合させた理解が不可欠ではないか?と思います。

少なくとも私は「伊予弁」などという言葉は使いませんが、平坦なと言いますか、薄っぺらく言ったほうが、ニュアンス的には伝わりやすいという側面を否定できません。私の「◯◯弁」という括りに対する理解は上の通りです。

ですから、それもあって「しつこく、しつこく」愛媛の歴史を語っている、それが私の地方文化を語る上での方法論です。

今日は、実に鋭い、本質に遡ることを促すコメントだと思いました。こういうコメントは、「謙介さんならでは!」っと、改めて感嘆しました。

私は京都と東京の関係で覚えてますが、いろんな認識方法があるものですね。

言葉のアクセントに横レスになりますが、前にとある試験を受けに行った時、「次のうち(4音節単語の高低の組み合わせでした。)、日本語(東京語)に無い組み合わせはどれか。」って問題がありました。一緒の試験を受けた先輩が「内子はみな平坦じゃー。東京語ってどういうことよ?」と言ってたのを思い出しました。言葉って面白いですね。

ああ、イントネーションで!

くく様

あああ、そう言われれば、言葉という要素には「イントネーション」も重要な要素ですよね。同じ単語の発音でもまるで違いますね。

言葉の意味、用法、イントネーション、それに仕草・表情まで様々に違いますね。

東西の味の違いから出発した話が、「◯◯弁」と、中括りで語られ、それが「関西弁」という大括りではなかなか言い表せない地方の方言=文化という話になりました。

そこに「イントネーション」が加わると、非常に微細な、個々人の個性にまでブレイクダウンしなければ語れない部分が出てくる。面白いですね。

例えば「宇和島弁」です。愛媛の中では特異な言葉とイントネーションを持っています。「行きなさい」という言葉を「イキサイ」と言います。「来なさい」は「キサイ」です。
山口や広島では、同じ言葉を「行きなさい」⇒「イキンサイ」と言い、「来なさい」⇒「キンサイ」と言います。

内子ではどう言うのですか?

愛媛の他の地域では「イキサイ」・「キサイ」とは使いません。宇和島は、京都言葉に通じるものがある、と以前聞いたことがあります。

宇和島伊達藩の初代当主、伊達秀宗は幼少の頃は、豊臣秀吉の子の秀頼の遊び友達として京にいました。それらが関係したのか?などと、妄想をたくましくしています。

面白い発想のコメント、ありがとうございました。^^

音声学とか言語学とか履修してたはずなのに、すーっかり忘れてます(笑)いけませんね。興味持って聞いてたつもりなんですけどね。
内子でなんというかは分かりませんが、母方の田舎が鬼北でして、ばあちゃんが「食べさい」「また来さい」って言うのが、不思議というかなんというか、何かが足りない感じがしてました。でも宇和に勤めている間によく耳にしていたら、いつの間にか使うようになってる自分がいました^_^
「きなさい→きんさい→きさい」と母音や子音を落として省エネ化?しているので、「便利だなー」ってなって、人の移動に伴って広がるのでしょうか?わからないけれど、じゅんさんみたいに知識があるといろんな視点から考えられて想像が広がって楽しいでしょうね^_^いいなぁ。
ちなみに、音声言語のみならず、手話も西と東で違うんですよ。
‥元の話とぜーんぜん違う内容になっちゃいましたね。すみません。

この過去記事が

くく様

私の他愛もない「過去記事」が、 謙介さん→私→くくさん⇐ ⇒私と広がり深まっていきました。もちろん、結論が出るという話では元よりありません。

でも、東と西という2つの概念の中には、実に多くの要素と要因と、そして現象を含んでいるという証のようなお話の展開でした。

子供が、「絵本」の中の「木の葉」を見て連想する。そして連想したことから、更に空想・想像を膨らませる。

これが「学び」のサイクルです。(釈迦に説法になっちゃった!)一度、空想が広がって渦を巻き始めると、その周囲の人もその渦の流れの中に身を任して、その人自身の想像を広げる。

ね!これって楽しいでしょう!ウフフ、こうやって、人と人は繋がりを持っていく。その繋がりは、想像力を働かせさえすれば、距離的空間や時空までも飛び越えて繋がります。

「きなさい→きんさい→きさい」と母音や子音を落として変容してきた。ウフーー、これって面白い!楽しい展開に感謝します。
ありがとうございました。
プロフィール

じゅん

Author:じゅん
愛媛の松山から、「愛媛グルメ紀行」や「愛媛の歴史」など、幅広いテーマで情報発信しています。日曜日を除く毎日更新。画像も豊富。
長いサラリーマン生活に終止符を打ち、還暦をとうに過ぎた2014.12.1に起業して社長になりました。

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