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「半角屋」・「愛媛グルメ紀行」 704

今日は、県道松山港線(通称、中央通り)と松山西環状線が交差する交差点近くにある”とんかくラーメン”と言った、一風変わっている”名乗り”のラーメン屋さん”半角屋”さんをご紹介しましょう。


先月21日にご紹介した”高市食堂”さんの2軒東に、昨年5月に開店されました。(「再訪 208 高市食堂」・「愛媛グルメ紀行」 680


この場所は、2012年3月19日にご紹介した”中華料理 風道(ふうどう)”さんがあった所です。(「中華料理 風道(ふうどう)」・「愛媛グルメ紀行」 249


しかし、中央通りと西環状線から国道196号線が重なる交差点に連なる立地にあります。


立地条件が恵まれているということは、同時に生存競争が激しいことを意味します。

玄関1
こちらが、通称中央通りの南側から見たお店の玄関です。


交差点角には、市内でも有数の老舗食堂”高市食堂”さんがあり、その隣は伯方島”塩ラーメン さんわ”さんがあります。


更には店の、道路を隔てた向かい側には全国チェーン店の”丸源ラーメン”さんもあるという立地です。

店内2
お店に入ったのは午前11時30分です。客はワタシ一人でした。


厨房の内側にいたのは若い店主さんで、この時間帯は一人でやっておられるようでした。


店内を見渡すと以前の”中華料理店 風道”さんを居抜きのまま、そのまま使っておられるようで、かなり汚れが目立ちました。


店主さんに「このお店、開店されたのは何時ですか?」っとお尋ねすると「去年の丁度この頃ね、1年」っというお答えでした。(お店をお伺いしたのは3月8日、細かく言えば10ヶ月前。でも、細かいことに拘らないのが、このお店の際立った個性でしょう)

メニュー3
メニューを見て店主さんにお尋ねしました。「メニューに書いてある”半角屋ラーメン”と”とんかくラーメン”とは、どう違うんですか?」っと。(消費税増税前の価格)


すると店主さん「ラーメンの基本は同じネ。上に乗るものの違いネ!ラーメンとチャーシューメンの違いネ」っと。


そこで店名を冠した”半角屋ラーメン”を注文しました。お値段は580円です。


そして店主さんに「どちらで修行なさいましたか?」っとお尋ねしますと一言「マチ  ネ!」だった。

半角屋ラーメン4
この画像が”半角屋ラーメン”です。スープは”豚骨スープ”でした。以前は苦手としていましたが、今苦手意識は全くありません。(ただし、久留米ラーメンを除きます)


ラーメンを丼に入れる前に、キチンと丼をお湯の中に浸け温め、それを取り出し丁寧に水分を拭われます。


店主さんに「鶏ガラのラーメンもあるんですね!」っと言いますと「アッ 鶏ガラの方が良かったカ?」っと店主さん。


「いやいや、鶏ガララーメンは次回来た時にいただきましょう!」っと言いますと、店主さんに笑顔が。

半角屋ラーメン5
具材は至ってシンプル。刻みネギと分厚いチャーシューとキクラゲを刻んだもの、それに半熟卵だけです。


スープをレンゲで啜ってみました。「フーーー・・・美味しい!」っと言った感想です。もちろん、スープを啜る前に、iPhoneで写真を撮りました。店主さんには了解をとった上で。


そして旨味あるラーメンを啜りながら、珍しい店名の由来をお尋ねしてみました。ワタシのこの質問が、それ以降”予想もしなかった話の展開”を呼んだのです。


ワタシの質問に対する、店主さんの思いもかけない反応、こう切りだされました。「ブログ書くか?」っと一言。


こういうお店の反応は初めてでした。ある方が匿名で「ブロガーの客に愛想を言うほうが得策で、あなたがご機嫌で帰った後お店の人がほっとしてるんじゃないですか?」っと最近コメントして頂きました。


この”匿名”さんがどういう立場の方かは存じませんが、お店の側に失礼な発想でしょう。


お店に、その”匿名さん”が言う貧しい発想などありはしないでしょう。このお店は、極端な”例外”です。


さて話を本題に戻しましょう。一種フェイントを掛けられたようで戸惑いましたが「はい、書いています。このお店で704軒目になります」っと。


ホーー、スゴイネ!話すヨ!」っと。

アップ6
「昔、”東南アジアで繁盛したお店の名前”ネ。その繁盛を願ってネ!」っと店主さん。


「昔って、何時頃の事ですか?」っと言うワタシの問いかけに、店主さんから、思いも掛けない言葉が飛び出しました。


「ソレ、”シュインセンボウエキジダイ”ね!」っと。


「え???”シュインセンボウエキ時代”って、あの”朱印船貿易時代”のことですか?」っと、やや困惑しながら質問を続けました。


「そう、その”シュインセンボウエキジダイ”ネ。エドジダイ  ネ」


「お若い店主さんから、まさか”朱印船貿易”という言葉が出てくるとは思いませんでした!」っとワタシ。


歴史!好きだから」っと店主さん。更に「歴史勉強したヨ!」っと。どうやら大学で歴史を学ばれた様なお話でした。

チャーシュー7
この”チャーシュー”が旨い!味が深い。チャーシューが厚くって!!


先ほどの会話の続き。「実はワタシも歴史好きなんですよ。今も中国史勉強しています」っとワタシ。


中国のどの時代を勉強してる?」っと店主さん。


「今は丁度、”趙匡胤”(ちょう きょういん)が建てた””の時代に入っています」っ言うと、店主さん「”北宋”カ!」っと言った。


腰を抜かしそうになった。ワタシが””を勉強しているということを聞いて、「”北宋”か?」っという反応を示す人が一体どのくらいいるでしょう???


実は、中国史に於いて””を国号とした国は時代を越えて幾つかあって、一番古くは、紀元400年頃の”南北朝時代”に、華南には””、斉、梁、陳の4つの王朝が興亡しましたが、その中の””です。


一番有名なのは、960年に”太祖趙匡胤”(たいそ・ちょう きょういん)が建てた””です。この””も後に南北に別れ、その華北に出来たのが”北宋”です。


ワタシはこのブログで、一つのジャンルとして”歴史”をテーマに書いていまして、”愛媛の歴史”を中心に”日本の歴史”も書いています。


ただ、本来ワタシが勉強しているのは”中国史”ナンです。(但し全て独学)

半熟卵8
さて”半熟卵”は、チュルンっと口の中に吸い込まれました。


店名の由来をお聞きしたことから、会話が思わぬ方向に。上の会話の内容で想像したことは、店主さんの母国は中国で、しかも恐らく華北地方ではないかということ。


このところ、ストレートに「貴方のお国はどちらですか?」っと聞くことをはばかる風潮になっていることを憂います。

麺9
麺は、細麺のストレート麺です。


麺、具材、スープのバランスがよく、”マチ”で修行したという割によく出来ていると感じました。


なお、店主さんと歴史談義になったきっかけとなった”半角屋”という屋号の由来です。調べてみましたが、全く分かりませんでした。これは一つ”宿題”になりました。


店主さんから「ブログ、どうやったらワカルカ?」っと尋ねられましたので「グーグルでもヤフーでも、平仮名で じゅんのつぶやき の8文字で検索していただくと、概ね100万件以上ヒットする中で、必ずトップに来ます」っとお答えしました。


すると、目の前でスマートフォンを取り出して検索を始められた。「デタ!コレカ?」っと、行動が早い、分かりやすい。

完食10
そして、完食した丼を撮していたら「カンショクのシューコ、トルカ」っと微笑まれた。


その時、別の客がお店に入ってこられたのを機に勘定をすませました。


「次は、鶏ガラスープの”中華そば”をいただきに来ますよ!」っと約束してお店を後にしました。


大変不可思議な経験をさせて頂きました。但し、次回には「日本では、店内をもっと小綺麗にしなければ、味がよくても客は減りますよ!」っと言うつもりです。


このお店の店主さんは、日本に於ける飲食店事情をほとんど理解されていません。


このままでは、このお店の行方は、風前の灯”でしょう。この国日本では”中華意識”(世界の中心は中国であるという、一種の国粋思想)など、通用しないという現実を認めない限り、この国での飲食業での永続はおぼつかないでしょう。




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プロフィール

じゅん

Author:じゅん
愛媛の松山から、「愛媛グルメ紀行」や「愛媛の歴史」など、幅広いテーマで情報発信しています。日曜日を除く毎日更新。画像も豊富。
長いサラリーマン生活に終止符を打ち、還暦をとうに過ぎた2014.12.1に起業して社長になりました。

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