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「再訪 224 堀江港 みなと食堂」・「愛媛グルメ紀行」 705

今日は、堀江港にある老舗食堂”みなと食堂”さんの5度目のご紹介です。


過去4回は以下の通りです。(「堀江港 みなと食堂」・「愛媛グルメ紀行」 277)・(「再訪39 堀江港 みなと食堂」・「愛媛グルメ紀行」 384)・(「再訪 107 堀江港 みなと食堂」・「愛媛グルメ紀行」 523)・(「再訪 194 堀江港 みなと食堂」・「愛媛グルメ紀行」 655


実は”愛媛グルメ紀行”も、通算700号を越えました。700号までは、自分で決めたルール”同じお店は4回までしか記事にしない”(それ以上の回数を訪問しても)を頑なに守ってきました。


ただ700回を越え、当面の目標である”1000号”を目指すに当たって、4回までしか記事にしないという自らのルールを広げ、何度でも気に入ったお店は記事にすることにしました。この号を含めて、残り296回、4回記事にした”お気に入りのお店”の助けも借りることにしました。


このお店は、”4回目以降も記事にする”と、自主ルールを変更した”第一号店”に選びました。(今までに4回記事アップしたお店は、実質13店舗です)

玄関1
さて、これが堀江港に面するお店の玄関です。このお店に来ますと、全ての光景が私の目には”セピア色”に見えてしまいます。


このお店、昭和41年にこの堀江港で誕生の産声をあげたのです。今から48年前のことです。


半世紀近い歳月を、周囲の環境の激変(堀江航路の廃止、国道196号線の付け替えなど)にも関わらず、親子3代に渡って守り続けておられます。

店内2
堀江航路の廃止が一番の危機でした。ところが、その逆境を見事に跳ね除け、堀江航路があった時代よりお客さんを増やしているという所に、このお店の凄さがあります。”尊敬しているお店”の一つです。


そしてこのお店の”三代目”さんの、夢を語る時の”キラキラ光る目”が大好きです。


当日は、お話できるチャンスがありませんでして、それが残念でした。

メニュー3
今までお伺いした4回は、全て”麺類”を注文していただきました。(消費税増税前の価格)


今回は、初めてのご飯物”オムライス”を注文しました。


先月(3月26日)にアップした、一世紀を超える老舗食堂”松屋”さんの”オムライス”で、俄然老舗食堂が提供されている”オムライス”に開眼したからです。(「再訪 221 松屋」・「愛媛グルメ紀行」 698

オムライス遠景4
カウンター席に置かれた、レトロなお店のレトロなメニュー”オムライス”。


これはこれで、一つの””になっていると思いました。


今から100年(一世紀)余り昔に誕生した”オムライス”というメニュー、当時の人は”ハイカラ”な”チキンライス”を薄焼き卵で包んで、真っ赤な”ケッチャップ”を身にまとった”オムライス”、憧れのメニューであったことでしょう。

オムライス5
今、目の前ある”オムライス”は、三代目さんの手になるものです。


伝統的正統的な紡錘形をしたオムライスに、力強くケチャップが塗られています。これも一種の”絵画”でしょう。


オムライスの元祖説がある、銀座”煉瓦亭”のスタート時のそれは、元々”賄いメシ”(従業員用の食事)からスタートしたと言われており、今の形になったのはずっと後のこと。

アップ7
さて近づいて目を凝らせてみた瞬間、””が戻りました。


思わず”ビューティフル!”っという声が漏れてしまいました。三代目さんの背中越しに、オムライス作りを観察しようと思ったのですが、手元は見えませんでした。


薄焼き卵の鮮やかな””と、力強い、太いトマトケッチャップの””、福神漬けの””の対比が見事です。


ケッチャップと卵の香りが微かに漂ってきて、食欲をそそります。ご飯は普通の分量です。


この”オムライス”を食べてみて唸った事が三点あります。順次説明します。

半熟8
先ず第一点は、”チキンライス”を覆っておる薄焼き卵です。


この画像をよく御覧ください。基本ではないかと言ってしまえばそれまでですが、この薄い卵の内側はあくまで”半熟”に仕上げてあります。


半熟卵のトロトロ感が分かりますでしょうか?それが、一部だけではなく全体にそう仕上げてあります。当たり前のことが当たり前にキチンと出来ている。


ですから、オムライス全体がシットリとした食感が残っています。もちろん表面を焦がすことなく仕上げてあります。

チキン9
そして第二点は、中身のチキンライスの味の決め手となっているこの画像の”鶏肉”です。


普通のお店で食べた時の”鶏肉”を思い出していただきたい。一般的なお店の”鶏肉”とは全く違った特質があります。


食べた時、瞬時にこの”鶏肉”の正体は分かりましたが、三代目のお父さん、つまり二代目さんに確認しました。


この”鶏肉”は”親鳥”を使っておられます。実は、「鶏肉は、飼育日数が長ければ長いほど肉の旨みが増す」という厳然とした法則があるのです。ところが飼育日数が長ければ、当然にコストがかかります。


しかも、最近の方は飼育日数が短い若鶏(ブロイラー)の”柔らかい鶏肉”に慣れています。しかも安く手に入ります。


「ウチは昔から”親鳥”を使っています。それを分かっていただける方が減りましたし、この”鶏肉”は硬くて食べにくい、と言われるお客さんも増えています。でも、多分ウチは将来も”親鳥”を使い続けるとおもいます」と、二代目さんはキッパリと言われました。

断面10
これが”オムライス”の断面です。


「噛めば噛むほど、コクと旨みが出てくる味わい深い」の”親鳥鶏肉”を噛み締めながら、この”オムライス”の三番目に唸った点を書きます。


それは”バランス”の良さです!彩りも鮮やかですが、味全体がぼやけていません。しっかりと、卵の味とチキンライスの味、取り分け”親鳥の鶏肉”と、全体に回しかけられているケッチャップの深い味。それらのバランスが見事です。

完食11
当然に”完食”しました。不思議な事に、完食した瞬間、元の”セピア色”に色が戻っていました。


結局三代目さんとはお話は出来ませんでしたが、お作りになった”オムライス”を通じて十分すぎるほどの会話ができました。


これでこのお店、5回目の記事なのですが今後も再訪し続けることになります。


ご馳走様でした、三代目さん!




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おはようございます♪

オムライスは、ウチも親鳥使いますよ(笑)
ベル家の言い回しでは、年寄りがしわと言ってる肉です(笑)
肉屋さんへお使いにやった子が、店先で「年寄りがしわ下さい」
と言って、笑われたそうです(笑)

親鳥は出汁が出るので、がめ煮やステーキでも使いますよ。
因みにベルさんは苦手なので、肉は避けて食べます(^^)v

ご無沙汰をいたしております

このところ、肝臓の治療できつい薬を使っていまして、
その副作用で食べ物の味は変わるわ、食欲は全くないわ
結果体重も数キロ落ちてしまいました。
とはいえ、今度、木曜に実はこのみなと食堂さんに行って
鍋焼きうどんを食べることにしていたのですが、、
じゅんさんの今回の文章を拝見して
うーんオムライスもいいなぁ、と思ってしまいました。
どうしましょう。(笑)

親鳥を

ベル様

ほーーー、親鳥を使われるって、恐らく珍しいと思いますよ。最近の子は、ブロイラーしか食べたことがないという子の方が多いと思います。
柔らかい鶏肉しか食べたことない子にとっては、親鶏の肉は歯がたたないと思います。

いい出汁もでるでしょうね。私は持ち帰りの「焼き鳥」も「親鶏」を使った部位を買います。美味しいものですから。

大変ですね

謙介様

あれれ、それは大変ですね。最近お声をきいていませんでしたので、案じていましたが、治療とは。

私もアルコールを毎日飲みますから、肝機能が低下しています。えーーーい、まあいいや!っと生活習慣を変えることができません。でも、治療は辛いですね。気長に取り組んで下さい。

さて、悩ましい問題を投げかけてしまったようですが、食欲が落ちている時なら「鍋焼きうどん」の方がいいかも知れませんね。胃に入りやすいと思います。

食欲が落ちているということが、辛いですね。どうか一日も早いご快癒を祈っております。
コメントありがとうございました。

今朝はバタバタしててブログに目を通せませんでした。
でも、偶然に今日のお昼ごはんはみなと食堂さん!
オムライスと日替わりランチで迷って
日替わりにしました。
でもやっぱりオムライスも食べたかったなぁ。

先日、イチゴ狩りのあとにみなと食堂さんに行きました。
その時に双子の甥っ子と旦那がオムライスを注文。
イチゴである程度お腹がみたされていたのに
それでもすごく美味しかった!
(一口分けてもらいました)
甥っ子も半分こでは足りなかったようで
追加で注文。
実質一人前ペロリでした😋

美味しさの理由がこの記事でわかりました。
ありがとうございます。

弟がオムライス好きなので、
今度遊びにきたときは連れてってあげようっと。

長々失礼しました。
でも、なんだか運命を感じた記事だったのです🍀

あるんですね

くく様
お久しぶりです。あるんですねーーー!そういう巡り合わせって。
でも、そういう予定しない、予期しなかった偶然な巡り合わせがあるからこそ、人生は楽しい。

美味しさの秘密に迫れば、お店の方の考え方や歴史や拘りに接することが出来て、更に美味しさに納得できます。

優れた食品とは対話が出来るというのが、私の持論ですが、このお店のオムライスは、正にその典型でした。

コメントありがとうございました。

No title

じゅんさんこんにちは
昨日のお昼、みなと食堂さんへまいりまして、
ご推奨のなべやきうどん、をいただいてきました。
食欲が落ちていて全然食べられないはずなのに、
もうそれはおいしくて、気がついたら完食でした。
以前、明治生まれのばあちゃんがよく作ってくれた
なべやきうどんの味に似ていて、それはとても懐かしい
味でした。だからするすると全部おさまったのかもしれません。
また体調が復活したらほかのものもあれこれといただいて
みたいと思います。本当によいお店を教えてくださって
ありがとうございました。

それは何よりでした!

健介様

そうでしたか!!いやーーー、我が事のように嬉しいです!

体調の回復を知るには、食欲の回復が一番のバロメーター。

そこで、「鍋焼きうどん」を完食できたということは、完全回復に向かっている証拠ですよ。

私の記事が、こういう形でお役に立てたとしたら、ブロガー冥利に尽きるというものです。もちろん、おばあちゃんも健介さんの背中を押してくれたことでしょう。

少しでも回復なさって、また美味しいものを美味しい!旨い!って言えるようになってくださいね。そしてまた、私の歴史物にも目を通していただければ嬉しいです。^^
プロフィール

じゅん

Author:じゅん
愛媛の松山から、「愛媛グルメ紀行」や「愛媛の歴史」など、幅広いテーマで情報発信しています。日曜日を除く毎日更新。画像も豊富。
長いサラリーマン生活に終止符を打ち、還暦をとうに過ぎた2014.12.1に起業して社長になりました。

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