FC2ブログ

「再訪 233 お好み焼き 日の出」・「愛媛グルメ紀行」 730

今日は、伊予鉄高浜線”三津駅”から歩いて1分かからない、中須賀3丁目のお好み焼き”日の出”さんを再訪しました。


最近ある大きなプロジェクトに関わり、組んで仕事をしている関係で、その相棒とお昼を一緒にというケースが増えています。この日も、仕事の関係で中島へ渡り、その帰りに”三津浜焼”が食べてみたいという相棒をお連れしました。


このお店を最初にご紹介したのは、2011年3月31日でした。(「日の出」 真っ当な「B級グルメ店」・24

玄関1
この日は、午後1時を過ぎてお店に入りましたから座れました。席数は、10席に満たない小さなお店です。


ところが、ワタシたち2人のすぐ後にお店に入ってきたカップルは、店主さんの「生憎予約客が来るので、後30分位後に来てね!」っという調子で断られていました。


このお店は、三津浜生まれの三津浜育ちという元同僚に「三津浜では”イチオシ!”です」っと薦められて、3年余り前にお訪ねしたという経過があります。

メニュー2
その時に注文したのは”そば台肉入り”という”三津浜焼”です。その時のお値段は600円でした。


このお店を実際にお訪ねした日は、4月15日でした。つまり消費税が8%に増税された後でした。


ところが、”そば台肉入り”のお値段を、メニューで確認しますと3年前と同じ価格でした。つまり、このお店は苦渋の選択の結果、3%の増税分(実は5%の時も同じであった可能性が高いと思います)は、全て自分で僅かな利益を削り抜いて”被られた”のです。


ある方が、「消費税は等しく増税される、便乗値上には厳しく対処する」などと、全く”ノーテンキ”なことを言っていますが、彼らの常識は一体”那辺”(なへん=どこに)あるのでしょう???

作業3
さて、店主さんはワタシたち2人と、予約があった2人分の注文メニューに取り掛かられます。


常連のお客さんは、いきなりこのお店を訪ねても座れないことがあることを”よーーくご存知”で、予め「◯時◯分に行くから、◯◯と△△を!」っと電話注文しておき、その時刻にこのお店に入るのが暗黙の了解事項となっているようです。


ですから、狭い鉄板は絶えず”同時進行”で複数の作業が進行していくことになります。

乗せた4
それと、このお店の開業は前回の記事でも書きましたが、昭和38年です。今年で”51年”ですよ!


同じ業態のお店を”半世紀”に渡って継続することの難しさは、同じ飲食業に関わっておられる方ならご理解頂けると思います。


一部には、そういう庶民の血の滲むような営みを、全く理解できない人もいるようですが。

キャベツ乗せ5
さて今回ワタシが注文したのは”焼きうどん・肉入り”というものです。お値段550円。(なお・・・・・・・内税・・・・・です)


店主さん鉄板上では4つの注文を、それも別々の注文を、淡々とこなされていきます。店主さんは二代目です。


店主さんに「広島風と”三津浜焼”は、似ているようで違っているそうですね」っと水を向けてみました。


すると店主さん、ややぶっきらぼうに「ワシャー、広島風って食べたことないケン、そんなこと”シラン!”」っというお答え。



ここに、店主さんの”プライド”を見た思いがしました。一種爽快でした。

天カス乗せ6
焼きうどん”の上にキャベツがドッサリと乗って、その上に”天カス”と、何やら秘密の食材が乗りました。


そして”焼きうどん”とは別に、牛肉を鉄板に乗せて別々に焼いていき、最後には”焼きうどん”に混ぜます。


目が4つ付いているように、鉄板の上で微妙に進行具合が違っている作業をこなされていきます。


恐らく、闇夜に停電して真っ暗になったとしても、予定した作業は何ら滞(とどこお)りなく進行することでしょう。ここが職人技の凄さだと思いました。

和える7
最後には、大きなコテ(ヘラ)2枚を駆使して、華麗なる”コテの舞い”です。


各食材が空中を舞い、空気を含んで脂分を均等に食材に割り振るという最終工程の作業です。


ワタシはこのお店も、仕事上のパートナーと来てます。これまではパートナーに気を使い、ワタシが言う”取材”が出来ないまま昼食を共にしてきました。でもそれでは”愛媛グルメ紀行”の継続ができません。ただ漫然と食事をしたのでは記事にならないのです。


ですから、仕事上の相棒には断りを言って、取材の為に昼食を食べていることの理解を得ました。

そば台肉玉入り半分8
ですから、この画像は相棒が頼んだ”そば台肉玉入り”という”三津浜焼”ですが、「Hさん、これ写真に撮っておいたほうがいいんじゃないですか?」っと、声を掛けてもらえる関係になりました。


どうですか!この”厚み”。これは”広島風”には見られないでしょう。


これが厳然として半世紀以上続く”三津浜焼”なんです。もう、立派にオリジナルです。


<注>なお”三津浜焼き”という言葉自体は、最近の町興しの一環として新しく作られた言葉で、この辺りでは昔から単に”お好み焼き”と呼んでいました。(山西駅前”日の出食堂・きよばあば”さん談)


仕事上の相棒は、何時も”大盛り”を注文しますから、この画像はそばが”二玉”入っていますけれど。

焼きうどん9
こちらが、ワタシが頼んだ”焼きうどん・肉入り”の完成像です。


かつお節が掛かり、アオノリ粉が振りかけられ、二種類のソースが掛かっています。


このソースがスパイシーで刺激的なんです!明らかに、広島の”オタフクソース”とは別物です。オリジナルです。


これこそ、店主さんが「広島焼なんて食べたことがない!」っというプライドを支えている味です。

アップ10
単なる”モノマネ”では、半世紀なんて保つはずがありません。


かくしてこのお店、平日の午後1時過ぎに於いても「後、30分後に来てや!」っと言わしめる存在感を保っているのです。


庶民、職人、地域にへばり付いてでもしつこく生き残っている存在を、「机上の論理に破綻なし」、っと唱える『所謂(いわゆる)秀才』だと言われたかも知れない連中の、想像力欠如の政策責任者たちに、この庶民の日々の生活に少しでも思いを致してもらえれば・・・・・・でも・・・・・ハーーーー・・・・




にほんブログ村 地域生活(街) 四国ブログ 松山情報へ
にほんブログ村
スポンサーサイト



コメントの投稿

非公開コメント

日の出

おはようございます。

日の出はいつ見ても混んでいますね!
自分は、20年程前に行ったきりです。
お持ち帰りにして、堤防の所で食べたような記憶が。。。
とても安くて、美味しかった記憶もあります。

また、行ってみます。

混んでいるのが当たり前のような

ふなこ様

おはようございます。朝一番のコメントありがとうございます。

このお店は混んでいるのが「常態」のようで、地元のお客さんはそれを承知で上手に予約や待ち合わせなどを組み合わせて訪ねているようです。

狭いお店だから、店主さんとの距離も近いし、ただ単にものを食べるだけではなく、濃厚な人間関係も含めて味わうお店だと思います。

お早うございます♪

お好み焼きは三津浜のモンでしょうか(笑)
家の近くに三好の支店が有りますが、一時期よく買って帰って
食べてましたよ(*^_^*)

最近の旅行中に、自宅組のチョビン殿が、料理のレパートリーを
増やしたようで、お好み焼きが得意になって、ごちそうしてくれました(笑)
美味しかったけど、やっぱりプロの物とは違いますね(笑)
本人には美味しかったよーって言っときましたが、こんな麺が入った
お好み焼きも食べてみたいです(^^)v

No title

「なにやら秘密の食材」というのが牛脂のことですかね。ツウの人によればこれのあるなしで全然違うということですが。

先日、みつはまマルシェというイベントがあって三津の町並みを散策、このお店に次ぐ2店目としてみよしさんの三津浜焼きを制覇してきました。古い街ですが若者のお店がボツボツあったりもしていい雰囲気でしたよ。ただ、ウチからだと電車賃が往復1000円ぐらいかかったりしますが。

あれれ?

ベル様
あれれ、まだシンガポールにいらっしゃるのでは?え?もう帰っておられる?

ちょっと頭が混乱しました。今日のベルさんのブログ記事だって、シンガポールの町並みやスーパーマーケットの風景・・・・・

でも、帰国されて画像整理されて現在アップされているのか。

それにしても、この「三津浜焼き」はボリュームがありました。そばやうどん入の三津浜焼きは、今の私では完食は望めそうもありません。

でも、三津のソウルフードとして、ずっとずっと生き残って欲しいですね。

三津浜は

ファットマン様

そうですか「みよし」を制覇されましたか!三津浜という地区は、決して広くはありませんが、いろいろな食が散らばっていて面白い街ですね。

三津浜焼きは勿論、うどんは「踊るうどん」がありますし、エスニック「フォー・シーズンズ」も、ラーメン「長浜一番」も。イタリアンの名店「フロアー」さんも近くにあります。洋食では、ラーメンのりょう花が運営する「カラス」も近くです。
勿論、三津のおふくろの味では「高見屋」さんも健在です。

狭いレトロな地域なので、ブラブラと徒歩で散策するには面白い街だと思います。
但し、伊予市方面からは確かに遠いですねー。

私の自宅方面にはみよし古川店があり、何度か食べたことがありますが、日の出は未食です。みよしと日の出の違いなど教えてくれたら幸いです。

お久しぶりです

椿四十郎 様

久しぶりのコメント、ありがとうございました。

さて、お尋ねの「日の出」さんと「みよし」さんの違いですが、残念ながら三津では「日の出」さんと「モダン」さんの2軒しか食べた経験がありませんので、分からないというのが正直な所です。

「みよし」さんに関しましては、私が尊敬するブログ友:「ジンゴズンゴ」さんのブログに詳しいリポートが載っていますのでご参考に為さって下さい。
以下にジンゴズンゴさんの該当記事のURLをコピーしておきましたので、それを再度コピーし、別画面のURLのところに貼り付けていただいてエンターを押せば、彼の記事を見ることが出来ます。私はジンゴズンゴさんの食に関する感性を信じております。
http://blog.livedoor.jp/zingo/archives/51025811.html

直接的なお役には立てませんでしたが、どうかご参考にしていただいて、最後はご自分の舌で賞味為さって見て下さい。

三津

じゅんさん、お久しぶりです!!

『日の出』の外観画像を見て、思わず声が出てしまいました。
三津浜焼きの味はもちろんですが、僕はこの飾らない外観と、
伊予鉄の線路沿いにあるロケーションの組み合わせが好きです!

目の前に出てきたときは「食べきれるかな?」と一瞬思いましたが、
止まらないんですよねコテを運ぶ手が。途中からビールも頼んで、
幸せな午後のひと時を過ごすことができました。懐かしいです!

松山を訪れたことはある知人や同僚はとても多いのですが、
三津まで足を伸ばした人にまだ出会ったことがありません。
あれから色々な人に勧めているので、今後に期待します!

懐かしいお便りを

miyatom様

いやーーー、お元気でしたか!懐かしいお便り、ありがとうございます。

そうですか!まだ時折、私のブログを見ていただいていたのですね。

松山に来られる時の、希望の筆頭がHARUさんでしたが、この「日の出」さんは、お一人で三津浜まで行かれて散策されて、そして思い描いていた世界がそこで実現し、現実の物となった。

やはり、心に焼きついたシーンの一つでしたね。そうやって、いつまでも心の中でそういう貴重な体験を育んでいただいていること、ありがたく思います。

しかも、周りの方に宣伝までして頂いている。そのきっかけづくりをお手伝いした私としては嬉しい限りです。またお元気な声を時々聞かせて下さいね。
^^
プロフィール

じゅん

Author:じゅん
愛媛の松山から、「愛媛グルメ紀行」や「愛媛の歴史」など、幅広いテーマで情報発信しています。日曜日を除く毎日更新。画像も豊富。
長いサラリーマン生活に終止符を打ち、還暦をとうに過ぎた2014.12.1に起業して社長になりました。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード