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「手打蕎麦せんり」・「愛媛グルメ紀行」 735

今日は先月(4月)2日に開業されたばかりの、新しい本格的手打蕎麦屋の”手打蕎麦せんり”さんをお訪ねしました。


場所は港町7丁目、”コミセン”正面玄関前の”マリンコミセン前ビル”1階にあります。


ここに蕎麦屋さんが出来たということは、時々コメントを頂く”ふなこ”というハンドルネームを持つ男性から教えて頂きました。教えていただいた翌日には、お店の玄関に立っていたという訳です。(実際にお訪ねしたのは4月30日)

玄関1
画像の様に玄関がビルの奥にありますので、車で走っていたら見過ごしてしまうかも知れませんね。


画像で言いますと、右奥に”蕎麦打ち”をする作業部屋があります。偶然午前10時頃お店の前を通りますと、若い店主さんが蕎麦を打っている光景を目にしました。


どうやら、”本格的手打蕎麦”を目指されているようで、ワタシの様な”蕎麦好き”には嬉しい光景でした。

テーブル席2
午前11時30分からの開店ですが、その時刻のことを知りませんでしたので、11時15分にお店に入りました。


まだ開店時刻前でしたが、「どうぞどうぞ、多少待って頂きますが」と言って、気持よくお店に入れて頂きました。


店内には店主さんと、女性のフロアー係が4人の5人体制でした。夜がメインのお店のようですが、果たしてこの多人数で蕎麦屋がやっていけるのか?ちょっと不安になりました。

メニュー3
こちらは”ランチ専用メニュー”です。ご飯物は、天丼と釜飯の2種。


そして冷たい蕎麦メニューは、”ざる蕎麦”と”鴨ざる蕎麦”と”天ざる蕎麦”の3種で、温かいメニューも3種です。


つまり、”ランチメニュー”は、8品に絞りこまれています。如何にも”本格的蕎麦屋”のそれです。


ただ、愛媛は”蕎麦”の後進県。飲食店で”そば”とだけ頼めば、先ず”中華そば”が出てくる県です。かなり実験的な試みのように思いました。

鴨ざる蕎麦大盛り4
注文しましたのは”鴨ざる蕎麦大盛り”です。蕎麦屋と一部のうどん屋に限って、普段少食のワタシが”大食漢”に変身します。


但し、この”蕎麦”の量で”大盛り”なんです。お値段は980円プラス200円の、合計1180円(内税)です。


本格的蕎麦屋を目指すお店は、どうしてもこのような価格になります。普通のサラリーマンがランチとして気楽に通えるお店ではありません。


この価格を承知の上で、このお店に通いたいという客を一体どの程度確保できるか?大胆な試みだと思います。


ワタシがお伺いした4月末日はまだ開店1ヶ月を経過していませんでしたから、ご親戚や友人知人の客がお昼ごろに入ってこられましたが。

ざる蕎麦5
さて”蕎麦”をよく見ました。「ん????ン???これは果たして”更科蕎麦”なのか???」っと、不思議に思いましたので、女性のフロアー係さんにお尋ねしました。すると、店主さんに聞いてくる、っと引っ込まれました。


そして店主さんが席まで来られましたので(その時点では客はワタシ一人)「これは”更科蕎麦”ですか?」っとお聞きしました。


すると「いえ、”更科”ほど振っていません。でも”田舎蕎麦”でもありません」というご説明でした。


上の会話の意味を分かりやすく解説しますと、「”そば殻”を”粉ふるい”で完全に振り落としている訳ではありません。また”更科”ほど振っていれば、蕎麦の色合いはもっと白くなります」という意味です。(粉ふるいとは、そば殻をふるい落とす細かい網)

蕎麦アップ6
「では、更科と田舎の中間を狙われたのですか?」っと言うワタシの問に「ええ、その通りです」っと店主さん。


今までの経験では、”中間狙い”という”蕎麦”は味わったことがありません。面白い試みだと思いました。(但しワタシの経験では、出会ったことがないタイプの”蕎麦”という意味であって、世間的にはこういうのが主流になっているのかも知れません)


更科”だと風味はいいのですが、そば粉の香りが弱い。


一方、”田舎”は、蕎麦の香りが一番楽しめますが、舌触りがやや荒くなる。ですから、その中間(中間というより、”更科”に7割方近づいているように見ました)を狙われたのかも知れません。(以上の事は、素人のワタシ個人の見方です。誤解のないように)

鴨蕎麦汁7
こちらの画像が、”鴨の抱き身”と”炙り葱”が入った”蕎麦汁”(そばつゆ)です。なお、”鴨の抱き身”とは、鴨や合鴨の”胸肉”を言います。


この”鴨ざる蕎麦”の”蕎麦汁”が、超濃厚で酸味を感じさせるものでした。店主さんは東京で修行されたそうですが、それをうかがわせる”蕎麦汁”でした。優れものの一品だと思いました。


蕎麦汁”の中身は、上に書いた2品以外に”三つ葉”と、ホンの一欠片(ひとかけ)の”柚子”の皮が潜ませてあります。いい塩梅のものでした。

炙り葱8
これが、お約束の”炙り葱”です。”鴨南蛮”で言うところの”南蛮”です。


キチンと炙ってあるので、太葱(通称”根深”)が甘く香ります。この香りも”鴨ざる蕎麦”の汁(つゆ)には必須です。


素人の想像ですが、恐らく純粋な”更科蕎麦”であれば、濃厚で酸味が効いたこの汁に負けたでしょう。

鴨抱き身9
この画像が”鴨の抱き身”(胸肉)です。


元々”抱き身”とは、鳥の胸肉一般を指していた言葉ですが、今では””と”合鴨”の胸肉を指します。


なお”合鴨”とは、野生の””と、それを家禽(かきん)化させた”アヒル”の交雑種で、野生の”鴨”肉より脂身が多いので、蕎麦屋では”真鴨”と表記されていない限り”合鴨”が多いというのが一般的です。柔らかくて食べやすいからでもあります。


ただこのお店の場合、店主さんに確認しておりませんので断定的なことは言えません。

蕎麦湯10
蕎麦湯を入れた朱の”湯桶”が出されました。残った”蕎麦汁”が入った器に、直接蕎麦湯を入れるのではありません。


蕎麦湯”を入れる、コップ大の画像の器(=そば猪口)が出されました。ということは、”鴨ざる蕎麦”の”蕎麦汁”の残量から逆算すると、蕎麦湯を2杯楽しめるという計算です。ありがたい!


一番最初に出された”晒し葱”は、この段階で2回に分けて蕎麦湯に入れます。(どう飲んでもいいのですが)


このお店の”蕎麦湯”、白く濁っているように見えませんか。”蕎麦湯”が白濁しているのは2つのケースがあります。


先ず”二八そば”の二が蕎麦粉で、八が小麦粉を使って打っているケース。もう一つが、”蕎麦湯”に蕎麦粉を加えたケースで、このお店は後者に当たります。(店主さんに確認しています)


このお店、”再訪”することにしました。シンプルな”ざる蕎麦”をいただきたいと思ったからです。




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良かったです。

こんばんは

「せんり」に行かれたんですね!
再訪リストに入れて良かったです。

写真をみると、つゆがとても美味しそうですね。

自分は、まだ行けていないので、
近々行ってみますね。

ぜひに

ふなこ様

お話をお聞きして、直ぐに行きました。開店時刻前でしたが、気持よくお店に入れて頂きました。

そして、このお店、真面目に真剣に蕎麦に取り組んでおられることに好感を覚えました。

鴨の汁(つゆ)が濃厚で、美味しかったです。生半可な蕎麦では汁に負けてしまうのではないか?ッと思うほどでしたが、バランスがとれていいお味でした。

ぜひ、お訪ねしてみてください。何かしら感じるところがあると思います。
プロフィール

じゅん

Author:じゅん
愛媛の松山から、「愛媛グルメ紀行」や「愛媛の歴史」など、幅広いテーマで情報発信しています。日曜日を除く毎日更新。画像も豊富。
長いサラリーマン生活に終止符を打ち、還暦をとうに過ぎた2014.12.1に起業して社長になりました。

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