「手延べ しらいしうどん」・「愛媛グルメ紀行」 724

今日は、大洲市にある老舗中の老舗うどん屋”手延べ しらいしうどん”さんをご紹介します。


結論から書きます。”驚愕”する”うどん屋”さんでした。


人類ならぬ”麺類”を自認するワタシをして、初めて経験せしめる”うどん”をいただきました。


このお店の事を知ったのは”大洲のひで”さんの以下のブログでした。(大洲市大洲「しらいしうどん」の季節限定メニュー「あさりと春きゃべつのうどん」を食べに行く。

玄関1
このお店に実際にお伺いしたのは、5月3日でした。久しぶりに郷里”野村町”の実家に行った帰りに寄りました。


土地勘がない者にとってはちょっと分かりづらい場所ですが、大洲市役所や大州城の近くにあります。冨士山(とみすやま)の山頂には、”サツキ”が満開を迎えていました。


大州城”にも”冨士山”(とみすやま)にも、過去には何度も訪れましたが、今回は足を伸ばしませんでした。

メニュー2
お店に入る前から、注文するメニューは決めておりました。


大洲のひで”さんの画像が余りにも美しく、美味しそうに見えた”あさりと春きゃべつのうどん”という季節限定メニューです。


お値段は内税で500円ですから、そりゃあ嬉しいですよね。

創業表示3
さて、このお店の創業は何と”昭和12年”ですよ。つまり今年で77年目という、とてつもない”老舗”なんです。


その業歴の古さに驚愕するとともに、更に目を見張ったことは、このお店のうどんは”切り麺”ではないということです。


つまり、このお店”うどん”を一本一本”手延べ”で作っておられるんです。人類ではなく”麺類”を自認するワタシをして、初めて経験せしむ”手延べうどん”です。


日本に、今の麺類の元祖ともいうべきものが中国から入ってきたのは、記録によれば”奈良時代”です。その当時は”索麺”(さくめん)と呼ばれていて、今の”素麺”(そうめん)の原型です。


その”索麺”は”手延べ方式”で作られていました。そんな古い製法が、今の時代に残っていただなんて、一種の”感動”です。

手延風景4
この写真と、その下の写真が”手延べ”方式で作られている記録です。現在も同じ方法で作られています。


つまり”小麦粉”に塩と水を加え、練って団土状の塊を一本の長い”うどん”麺に伸ばしていきます。


気の遠くなるほどの、根気のいる作業なんでしょう。”手打ちうどん”を標榜されている”うどん屋”さんでも、ほぼ例外なく”切り麺”、つまり包丁で麺を切り分ける方法を採用されています。

手延風景5
上の画像の様に、一本一本麺を手で伸ばしていく製法が残っているのは、世界的に見ても”新疆ウイグル自治区”の”ウイグル族”が作っている”ラグマン”という麺の例があるくらいでしょう。


グルテン”成分が多い”小麦粉”に”カンスイ”を加えて、手で伸ばして作ると”手延べラーメン”になりますが、”カンスイ”を加えてあるので粘り気が出来て、手で引き伸ばしやすくなるという特性を生かした製法です。


でも、”小麦粉”と”塩と水”だけでは、”手延べラーメン”の様な粘りは出ないので、”手延べ”方式で”うどん”を作るということは、実に大変な事です。


しかも、それを頑なに77年間も守り通し、次代も育っている。”驚嘆に値する”と思います。

あさりと春きゃべつのうどん6
さあて、コレが”あさりと春きゃべつのうどん”です。こんなうどん、見たことありますか?


具材は、今が旬の”春きゃべつ”と”タケノコ”と”アサリ”です。この個性豊かなうどんに目を見張りました。


老舗”のうどん屋さんですが、過去にしがみついているわけではありません。絶えず新メニューに挑戦されているのです。頭が自然に下ります。

あさりと春きゃべつのうどん7
プックリとした大きめな”アサリ”が、兎にも角にも”旨い!


アサリ”の旨味は”コハク酸”をタップリ含んでいるからです。ですからイタリアン料理でも日本料理でも、旨味を引き出すために使われる素材です。


しかも、自然の甘さが高い”春きゃべつ”を使われていることに驚きます。今までのワタシの麺道歴では経験したことがありません。甘いだけでなく、柔らかい。こういう発想にも驚嘆しました。


更に、柔らかく煮られた”タケノコ”も、シャキシャキの食感を残しています。”ニクイ!”ですね。

アップ8
どうです!今から直ぐに”大洲市”に飛んで行きたくなりませんか?


いえ、飛んで行く価値は十分にある”あさりと春きゃべつのうどん”ですよ!今しか食べられないのですよ!


それに”出汁”がこれまた、いいんです。アッサリとしているのですが、”アサリ”から出た旨味成分もあって、コクもあるんです。


全ての素材の旨味を引き出すに十分の、”出汁”の力があります。実際に食べていただくしかありませんね。

麺9
これが”手延べ方式”で作られた””です。それは見た目でも分かります。


つまり、麺には細い部分と太い部分があります。”切り麺”には見られない特徴です。


でも”手延べ方式”で作られた”うどん麺”の最大の特徴は、その滑らかな食感でしょう。舌を”ツルルン”っと滑ります。


エッジ”が立っているかどうかで表現される”讃岐うどん”とは”対極”にある”うどん麺”です。


連休中でしたので、家族連れのお客さんがどっと入って来られたので、お店の方からはお話をお聞きすることは出来ませんでした。

完食10
そりゃあもう、意地汚く”舐め取る”様に”啜り尽くす”様に食べ、飲みました。何しろ本当に旨いんですから。


勘定を払うとき、初めてお店の方に声を掛けました。「わざわざ松山から食べに来た価値がありました。ご馳走様でした!」っと。


するとお父さんとお母さん、更に息子さんと思われる若い男性が一斉にこちらを向いて、全員”笑顔・笑顔・笑顔”でした。


素晴らしいお店の事を教えていただいた”大洲のひで”さん、ありがとうございました。



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ご紹介ありがとうございます!

お世話になります。リンクもありがとうございます!
詳細且つ分かりやすいエントリ、大変恐縮です。
大洲在住の者として、心からお礼申し上げます。
飲んだ翌日にとても胃に優しい感じの手延べうどん、商業ベースに乗せているのはスゴイことだと思います。
これだけでも、外のお店とは差別化できますね。
大盛りが200円増しとなってしまうのですが、その手間暇を考えると納得です。
是非通って頂き、全メニュー制覇して頂きますようお願いします(笑)。
中華そばも大変おススメですので是非。
持ち帰りもできますから、ご利用くださいませ~!

お礼を言うのはこちら

大洲のひで様
おはようございます。昨夜コメントをいただいた頃には、寝入っていました。

さてこのお店のこと、私の方こそお礼を言わなければなりません。郷里の野村に帰った時、松山に向かう途中の大洲市で昼食を取ることは初めから考えていました。

その際、当然大洲のひでさんの記事を参考に決めることも決めていました。そして記事を拝見した瞬間、正に飛んで行きたくなっていました。

あの鮮やかな画像群が、優れた食品の魅力を余すところ無く伝えて頂いていたからです。

このお店の凄いところは、77年という伝統にあぐらをかくことなく、常に新しいメニュー挑戦への意欲を燃やし続けておられるということです。このお店のスタンスを、他の同様のお店を経営されている方々にも伝えたかった。それで、アップ順序を繰り上げました。

伝えたいお店は幾つかありますが、例えば今日アップします同じうどん業態のお店の若き店主さんです。
踏み出されたばかりの店主さんにも、伝統と革新は両立するのだということをお伝えしたかった。

全メニュー制覇は・・・・・(笑)でも、お薦めの中華そばは必ずいただきに帰ります。
どうもありがとうございました。
プロフィール

じゅん

Author:じゅん
愛媛の松山から、「愛媛グルメ紀行」や「愛媛の歴史」など、幅広いテーマで情報発信しています。日曜日を除く毎日更新。画像も豊富。
長いサラリーマン生活に終止符を打ち、還暦をとうに過ぎた2014.12.1に起業して社長になりました。

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