「再訪 248 手打ち 太介うどん」・「愛媛グルメ紀行」 752

今日は”松山市総合コミュニティーセンター”の南側、湊町8丁目にある”手打ち 太介うどん”さんの、3回目のご紹介です。


過去の2回は、以下の通りです。(「手打ち 太介うどん」・「愛媛グルメ紀行」 256)・(「再訪64 手打ち 太介うどん」・「愛媛グルメ紀行」 418


このお店に初めて行った時のことは、実に鮮明に覚えています。そして、”本物のうどん”と出会った喜びに浸りました。

玄関1
こちらがお店の玄関です。車が4台も停まれば、お店の前の駐車場はいっぱいになります。


このお店が、”ホンモノの美味しいうどん”を食べさせて頂けるということは、このお店で食べた経験がある方でないとちょっと想像がつかないかも知れません。


通りがかりに、看板を見てフラッと立ち寄るといったお店ではなく、このお店の味を知っている常連客や近所のサラリーマンが、気安く訪れるといったお店です。

店内2
ワタシがこのお店に初めて訪れた時に驚かされたのは、ワタシの目の前で画像の”伸ばし機”に、小麦粉を練って一晩寝かせて熟成させた”うどんの玉”を取り出して投入したのです。


あっけにとられながらも、珍しい光景に夢中でコンデジのシャッターを切ったものです。その時の様子は、上にリンクさせた1回目の記事に載せております。


女将さんが女手一つで、うどん打ちから出汁づくり、天ぷらを客の目の前で揚げるとなど、全てをこなされています。

うどんセットメニュー3
初めてお訪ねしたのは、2012年3月29日でしたから今からもう2年以上前のことです。


そして今年4月に消費税が増税されました。ところが目の前の”メニュー”は、2年前と何ら変わっていません。そこで女将さんにお尋ねしました。「消費税を価格に乗せられなかったのですね?」っと。


すると女将さん、やや寂しげに苦笑なさって「ウフフ・・・・・だって~面倒くさくって!」っと一言。その言葉に泣かされました。様々な女将さんの思いが詰められている、と感じたものですから。

ちらし寿司4
今回注文したのは”天ぷらざるうどん”の”うどんセット”です。”天ぷらざるうどん”の単品のお値段は550円です。


それが「”うどんセット”で!」っと注文しますと50円の追加(結局600円)で、”いなり寿司”、”ばら寿司”、或いは”炊き込みご飯”のどれかを選べて、しかも”冷奴”までお通しとして出てきます。


この画像は、ワタシが選んだ”ちらし寿司”です。前回も書きましただ、酢加減が絶妙でうどん屋さんでいただく”ちらし寿司”では、個人的には最も好きな味の一つです。

冷奴5
このお通しの”冷奴”だって、別にどうってことない品かも知れません。


ですが注文がある都度、1丁の豆腐を丁寧に切り分けて、ネギを乗せ七味を振って薄口醤油を垂らします。


ここに「自分ができるサービスは、例え細(ささ)やかでも決して手抜きせず提供し続けよう!」っという、女将の強い思いが凝縮しているように思うのです。


ワタシはこの一品に、40年以上にも渡ってお店を続けてこられた、女将さんの人となりと生き方を感じ取れるという思いがします。そのことに感激するのです。

天ぷらざるうどん6
この画像が、このお店の”天ぷらざるうどん”です。何の”衒(てら)い”もありません。(もったいぶったところがない)


このお店は、”うどん湯掻きたて”、”天ぷら揚げたて”、薬味の”生姜おろしたて”を味わうことができるお店です。


それら全てを、女将さんが一つ一つ丁寧に、目の前でお料理して頂けるお店です。


このお店の店名と見まごうばかりに似た店名(でも明確に違う店名)の”セルフ業態”のうどん屋さんがありますが、そこでこのお店とほぼ同じ内容の組み合わせにすると、このお店の価格を確実に越えます。

うどん7
当然に味など、到底比較にはなりません。このお店の足元にひれ伏しても敵わない。


天ぷら”だって、まあ見て下さい。その”セルフ業態”のお店の”えび天ぷら”なんて、冷たく冷めた揚げ置きで、えびを食べるのではなく海老の周りを分厚く取り巻いた””を食べる!の感ありです。


ところがこのお店、目の前でえび天を揚げられますが、その前に”えび”に包丁目を入れられている。揚げ上がりが美しく揚がるからです。もちろん美味しく揚がるからでもあります。

えび天ぷら8
えび天の他には、ゴボウのかき揚げも乗ります。いいコンビネーションです。


それら”天ぷら”の下には、ワタシが言うところの”愛媛官能麺”が、ゆったりと控えています。


嫋(たお)やか”(=その姿がしなやかでやさしい様を言います)と言ってもいい。うどん麺は、こうじゃなくっちゃいけません。
麺9
”の色と艶とテリをご覧ください。美味しい麺の条件を満たしております。これが黙々と、女手一つで打つ続けてこられた””です。飾り立てたところなど微塵もありませんが、存在感がある””です。


口腔に麺を含むと、弾力と滑らかさという矛盾する要素を同時に持った麺だということが、舌で口腔内の全ての感覚で、それを感じ取ります。


ワタシのブログ友であり”畏友”でもある”ジンゴズンゴ”さんが看破(「かんぱ=見やぶる)した、”愛媛官能麺”が持つところの”エロティシズム”さえ感じる麺です。

完食10
例によって”完食”したシーンを示す画像ですが、この画像をよーーく見てください。


ざるうどんの”つけ汁”が入っていた、左下の椀です。そうです!”つけ汁”まで、全て啜り尽くしているでしょう?


もちろん、うどんを食べ終わった後の”つけ汁”とは言え、そのままでは濃いくて飲めません。お水を適宜足して、薄めながら飲み干したのです。まるで”そば湯”の世界です。でも、残すのは勿体無いと思ったのです。


そりゃあもう”心身ともに”満足してお店を後にしたのは言うまでもありません。



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お一人で毎日、ばら寿司、いなり寿司、炊き込みご飯を手作りして更には麺まで打ってるなんて、本当に働き者で頭が下がります。

こちらの近所に勤めていた時、何度か行ったことがあります。私が食べたうどんは、表面がふやける程茹でられた大変消化に良い麺という感じでしたが、これを読むと随分印象が違うので、きっと腕をあげられたんですね(笑)

麺は

読女様

そうなんです、前の晩の麺の仕込みから始まって、材料の仕入れ管理、翌日の下準備と調理、麺伸ばしから麺切り、天ぷらを揚げるまで、全部お一人でやっておられます。

もちろん、それが当たり前のこととして、淡々と向かわれている姿に感動を頂けました。

麺につきましては、今日の記事のような冷たく締めた麺と、温かい麺では多少趣が違います。

温かい麺は、書いておられた通り、表面が柔らかくて、言ってみれば離乳食にもなるのでは?っと思わせる麺です。ですから、それが物足りないと感じられるお客さんはいると思います。

冷たい麺において、この麺の持ち味が生きていると思います。

私、女性の細腕一本でご商売を続けられていると聞いた途端に、「頑張って!」って声援を贈りたくなるタイプなのかな?(笑)

No title

じゅんさんのブログ、自分のブログを読み返してみるにつけ、ここのうどんは注文を受けてから麺切りをはじめる超マニアック系から、かなりの時間を経た後に温めなおす超フワフワ系まで千差万別、まさに食べてみないと分からないロシアンルーレットうどんのように思います。ある意味もうプロではなくなってアマチュア寄りのお店と言えるかもしれませんね。
しかし食べてはもらえぬかもしれないちらし寿司をつくって待っておられるお母さんの姿が心に染みますよね。自分も柄にもなく感傷的なブログを書いたのを思い出しましたよ。

確かに

ファットマン様
確かに麺の出来具合の安定感を言えば、アマチュアに近いですね。
絶えずナイスショットを求めたら、アレ?っと言う時もあると思います。

タダこのお店、安定度だけではない何かがあって、トータルとして満足させられるとしか言いようがないように思います。

直向きさが伝わるとでも言うのでしょうか!
プロフィール

じゅん

Author:じゅん
愛媛の松山から、「愛媛グルメ紀行」や「愛媛の歴史」など、幅広いテーマで情報発信しています。日曜日を除く毎日更新。画像も豊富。
長いサラリーマン生活に終止符を打ち、還暦をとうに過ぎた2014.12.1に起業して社長になりました。

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