「たこめし 三原」・「愛媛グルメ紀行」 759

今日は西垣生町の”今出港”(いまずこう)を望むところにあって、”たこ料理専門店”という名乗りを持つ”たこめし 三原”さんをご紹介しましょう。


このお店は創業以来43年を経過するという老舗で、”たこ料理専門店”と松山で名乗られているお店は珍しいかも知れません。このお店の全盛期は、近くに”テイジン”松山工場があり、そこの工員や社員さんたちで”西垣生町”一帯が沸き返っていた頃です。


さて今回は会社の夏の恒例行事の一環として来ましたが、今までブログで採り上げるのは初めてです。(夜間になりますので、写真を撮る環境としては厳しかった)


食事会のスタートは午後6時30分で、ワタシは仕事の都合上30分も前に着いてしまいました。でもその頃は、外はまだ明るく撮影も出来ました。(実際に訪れたのは、6月5日)

今出港2
これは、このお店から遠望できる”今出港”(いまずこう)です。この地名”今出”(いまず)のことは、昨年40回のシリーズで書きました「松山市の地名・町名由来」の中で触れました。(「松山市の地名・町名由来」・ 「今出地区・菅沢町」 22


つまり”今出”地区は、”菅原道真公”ゆかりの地ということになります。松山には同様に”菅原道真公”ゆかりの地名が多いことでも知られています。


さて一行より早く着きましたので、お店の方に、このところの”たこの水揚げ”などのお話をおうかがいすることができました。

三原2
お店は松林の中で、高床式の見晴らし席を用意された建物となっています。現在の店主さんが創業者です。


このお店は、5月1日から9月16日までの期間のみ営業されていて、営業時間は11時30分~14時までと、17時~21時までです。お電話(089-971-0907)。


このところ”たこ漁”は不振だと風評で聞いていましたので、その当たりの事情をおうかがいしてみました.

店内3
「たこ漁が不振で、”たこ”を確保するのが中々大変だと?」っとはワタシ。


「いえ、今年”たこ”は揚がっています。2年前は不漁続きで苦労しました」っと。


「じゃあ”たこ”が不漁の時の”たこ”の確保はどうされているのですか?例えば輸入物に頼るとか?」っとワタシ。


「いえいえ!店を始めてから43年になりますが、”今出港”沖で揚がる”たこ”以外は使ったことがありません。今後、もし”今出の海”から”たこ”が揚がらなくなったら、この店は閉めます」っと、キッパリ仰った。

テーブル4
実際にお伺いしたのは6月5日で、梅雨入りしたばかりの雨模様の日でした。ですからお客さんは私たち一行以外には、別の一行が賑やかにされていただけでした。


やはり”たこ”の本格的シーズンと言えば、もっともっと暑くなった7月と8月でしょう。


暑い中を汗をかきながら、”たこ尽くし”を皆でワイワイ言いながら、生ビールのジョッキを傾けながら豪快にやる!それが一番美味しい、”季節の味わい方”でしょう。

酢だこ5
さて、一番最初に出されたのがこの画像、”酢だこ”です。


さっと湯引きされた”たこ”をそぎ切りにして、”三杯酢”でいただきます。


何の演出もありません。今の今まで生きていた”たこ”を、グラグラ湧いている熱湯にサッと潜らせて、適度な厚みでそぎ切りされていますが、三杯酢でたこの淡白な味わいが引き立ちます。もちろん、舌触り・歯ざわり共に、直前迄生きていたが故のモッチリ感が味わえます。


一同、”酢だこ”が出された直後に”乾杯”しましたが、生ビールを注文したのは9人中5人しかありませんでした。つまり、お酒を飲む人数が以前と比べると減っています。


この”酒を飲む人が減った”ということが、この日の会食の雰囲気を”様変わり”させたことに、この時点ではまだ誰も気づいてはいませんでした。

茹でよりエビ6
これは瀬戸内の海から揚がった”よりエビ”を塩水で湯掻いたものです。(よりエビだと見たのですが、違っていたらゴメンナサイです)

よりエビ”の正式名称は”よしえび”というのだそうですが、水産市場に水揚げされた多種多様な小えび類を”選り分ける”ところから付い種名です。一般的には”よりエビ”の方が通りがいいですね。


まだピチピチはねている小えびを、沸騰させた塩水にさっと潜らせ引き上げただけの、シンプルなお料理です。今の季節、つまり”初夏に旬”を迎えます。


この湯掻かれたよりエビが、一人一皿、画像の様に出されますと、瞬間的には皆しゃべりをやめて”よりエビ”の殻剥きに取り掛かります。そして一斉にむしゃぶりつく。「・・・・・・・・・・・・・ウマ・・・・・・・・・・・・」っという状態に。

蛸と海老の酢の物7
さて上の画像は”たことえびときゅうりの酢の物”です。どうです?


口腔内から、唾液がじわーーーっと滲み出てきませんか?


この”酢の物”の酢の塩梅・・・・・・・・・。隣のSさん、唸って言葉が出ない。「ナーーー、コレよ!この酢加減・・・・・」と言ったっきり。


食材の新鮮さは勿論ですが、酢と砂糖の加減は・・・・・そう”天使”が舞い降りて調整したかのような・・・・・

蛸刺身8
そして、今日のイチオシは画像の”たこの刺身”です!


ただただ、黙って”蛸刺身”の表面をご覧になって下さい。普段は生魚(刺身)を食べないワタシですが、瞬時に唾液が充満しました。


アレレ!目の錯角か?   刺身の一片が・・・・・この瑞々(みずみず)しい真白き柔肌が・・・・・・ちょっと身をよじったような・・・・・・


ネットリ・モッチリ”していて、甘みがある。かと言って、安易に考えると噛みきれずに喉につかえる。

蛸天ぷら9
そして畳み掛けるように”たこの天ぷら”が、各自一皿に取り分けられた。


と、この辺りでやっと周囲の空気が見えるようになってきた。ワタシは5月から酒を完全に断ったので、ウーロン茶でやっていた。周囲を見回すと、生ビールでスタートした5人の内”熱燗”に切り替えたのは僅か2人。


最初からのウーロン茶組4人以外にも、その日体調を崩してほとんどアルコールに手を付けなかった人が2人。つまり、飲める態勢にあったのは、実質3人しかいない。”意気が上がらない”ことおびただしい。


おまけにワタシなどは、食べるよりiPhoneで撮影して”ツイッター”上で実況中継的に画像を付けてアップを続けていた。更にツイッター上でフォローしている方との、”通信”のやりとりも忙しい。


「アレ???これってまずいな・・・・・」っと思った瞬間だった。

たこ飯10
ちょっと唐突に、画像の”たこ飯”が一斉に出された・・・・・・・・・。「え????ってことは・・・・・これで終わり!・・・??」


そう、宴会になる予定が、僅か1時間で終了した。以前はこの3倍位のお料理が出ていたような気がしたけれど、それはワタシ自身が酒を飲んではしゃぎ回り騒いでいた故の錯覚だったようです。


社長に「アレ?今日はあっけなく終わりましたね」っと言うと、「イケナイ!     皆飲まんケン・・・・・・、食べとるばっかりじゃけん・・・・・、そりゃーハヨー終わるワ!」っと、寂しそうな表情で言った。


その社長自身もウーロン茶だった・・・・・・




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No title

毎回楽しくブログを拝見しております。

私も外食が大好きで、友人・知人や偶然居合わせた方との会話やお料理の感想を語り合うのが楽しみなのですが、

「おまけにワタシなどは、食べるよりiPhoneで撮影して”ツイッター”上で実況中継的に画像を付けてアップを続けていた。更にツイッター上でフォローしている方との、”通信”のやりとりも忙しい。」

今回のこれはちょっと作り手や同席の方々に対して失礼でまずいのではないでしょうか?

そうですね!

愛読家様

コメントありがとうございました。

確かに、今回の「ツイッター実況中継」はマズかったですね。途中で気がついて「アッ!しまった!!」って思いました。

ブログ取材用に、私が会社の宴席でiPhoneで写真を撮ることは、参加者は全員承知しています。何時ものことですし、私がブログを書いていることは知っていて、それに協力してくれているからです。

私が写真を撮り忘れているお料理があれば、取っておいてくれて、「これまだ写していないでしょう!」っと、指摘してもらっているくらいです。

でも、撮影以外にツイッターでのメッセージのやり取りは、やり過ぎでしたね。反省することシキリです。これからも、羽目を外しし過ぎないようにしなきゃ!って思ってるところです。

タコ!

素晴らしい~
タコって見た目同じでも産地と鮮度で味が全然違いますよね。
足が早いから刺身は一日しか使えないので火を入れたものが多いけど、目の前の漁港で揚がったタコの刺身なら鮮度はお墨付でしょうね。
それから、より海老!昔は庶民派の海老だったのに最近は随分高くなりました。見た目は地味だけど、身も味噌も繊細な甘みがあって…車海老より甘海老より私は茹でたてのより海老が一番好きなのです。

しかしこんなところがあったんですね!全然知りませんでした。
この夏の楽しみができました( ^ ^ )/□

夏の名所

読女様

この「三原」さんは、何度かお伺いしたことがありますが、写真を撮ったのは初めてです。それまでは、記事に書くことを意識せず、生ビールを次々と空けながら、「タコ三昧」でした。

今回は、酒の勢いを借りずに「タコ尽くし」を満喫しました。すると、「今津沖のタコ」の素晴らしさ、揚がったばかりのタコの新鮮さを実感しました。

烏賊(イカ)は、実は海から揚がったばかりのものを刺身にしても、コリコリはしますが、甘さも旨さもありません。一日置くと、そこにねっとり粘りつくような旨味がのります。

ですから、鮮魚は何でも海から揚げだちが一番旨いというのは神話に過ぎません。

ところが、「タコ」ですよ!仰ったように、これは新鮮であればあるほど、タコの旨味が感じ取れる。不思議ですね。西洋人は悪魔だと言って食べない民族もありますが、可愛そうですよね。

このお店は、新鮮な「タコ尽くし」と「より海老」など、魚種が限られ、提供できるシーズンも限られていますが、考えてみtれば美味しいものって、それで当たり前なんですね。年から年中、美味しいし何でも揃うって、あり得ないですよね。

ぜひぜひ、このシーズン今津の沖の恵みを堪能してみてください。同時に頂くビールやお酒が一段と美味しく飲めなす事請け合いです。

あの味噌のつまった「より海老」が、身をよじって待っててくれることでしょう!!

そのとおり!

魚介はピチピチ動いてりゃいいってもんじゃないですよね。
ネタによっての寝かし加減も職人の腕の内!そう思います。

我が意を得たり

読女様
鮮魚、鮮度信仰に関して、我が意を得たりと言う思いです!
牛肉でも魚肉でも、熟成させた方が美味しいものは厳然とあります。
薄っぺらい鮮度信仰を憂うものです。
なお余談ですが、人間に於いても然りと考えているところです!^_^

三原のたこめし

9月1日たこめしの三原行ってまいりました。
どしゃ降りの松山~余戸駅でしたが、
バスで今出南に着く頃には雨も止みました。
近くの床屋さんに行き方を教えていただき無事お昼頃到着。

昨年、たこ飯たべたーいと検索。三原のたこめしがヒットしました。
が、もう9月末。終了してました。
今年やっと一年越しで念願のたこめしとたこさしをいただきました。

味よりも達成感でいっぱいです。
LCCを乗り継いで宮城県から三原のたこめし食べるために行って
きました。

たこさしのコリコリ感に感動しました。ひとり旅でしたので
感動を共有できず、思わずコメントさせていただきました。

No title

佐藤 幸美 様

え~~~~~!!ワザワザ、宮城県から飛行機を乗り継いで、三原の蛸を食べに来られた!!!

愛媛人として、嬉しい限りです。深く深く感謝いたします。そして、美味しいものを頂くためには、遠距離も厭わないというのは、私も全く同じです。同類として、同士として、私のブログに辿り着いていただいたこと、誇りに思います。

私のこのブログは、全国の方に見て頂いていますが、宮城県の方は初めてです。私は宮城県には行ったことがりません。東北新幹線で、盛岡へ行った時と、結婚前の妻と東北北陸地方を旅した時に通過しただけです。

私は盛岡の「わんこそば」を食べるだけの為に、東北新幹線で盛岡に行き、わんこそばを食べて東京の宿泊地に帰った経験があります。岩手の観光は一切せず、「わんこそば」を食べるだけの旅でした。

普通の方から見れば、一種狂気の沙汰でしょう。それと似たような資質をお持ちの「佐藤 幸美 」様に、堪らないほどの親近感を覚えます。

「三原のたこ」を楽しんでいただいたようで、愛媛県人として一安心しました。
事前にご連絡いただいていたなら、空港からお店へとご案内差し上げていたところです。

これを契機に、食の世界に貪欲な者同士として、親交が続けば嬉しいです。
プロフィール

じゅん

Author:じゅん
愛媛の松山から、「愛媛グルメ紀行」や「愛媛の歴史」など、幅広いテーマで情報発信しています。日曜日を除く毎日更新。画像も豊富。
長いサラリーマン生活に終止符を打ち、還暦をとうに過ぎた2014.12.1に起業して社長になりました。

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