「お好み焼 レオ」・「愛媛グルメ紀行」 762

今日は桑原の住宅地の中にある、すっかり町に溶けんでいますお好み焼き屋さん”お好み焼 レオ”さんをご紹介しましょう。

このお店の存在は、会社の若き同僚に教えてもらいました。彼はこの辺りで、子供の頃を過ごしており、彼にとってはとっても懐かしいお店の様でした。


またこのお店の事は、フログ友であり”畏友”でもある:”ジンゴズンゴ”さんも、そのブログで採り上げられています。正に”名記事”に仕上げてありました。(桑原で愛し愛される『お好み焼き屋 レオ』

玄関1
これが住宅兼お店です。場所は、東部環状線の枝松交差点を北上した一つ目の信号を、”繁多寺”の方に東進します。


その東進途中、南向きの傾斜地を北に向けて上がったところにあります。通りがかりに、フラッと立ち寄るというお店ではありません。


この地域の子供達、そして子供時代にこのお店でお世話になって育った大人たち、近隣のお客さん達に支えられて早40年以上経過しました。

店内2
お店は、ワタシより8歳年上のご主人と2歳年上の奥様の2人でお店をやっておられます。

平日の午前11時20分にお伺いしましたが(開店は午前11時)、ワタシが食べ終える概ね40分間の間はワタシ一人の客でした。

そこで、珍しく愛らしい店名”レオ”の由来を早速お伺いしました。するとご主人、暫くワタシを凝視され(見つめられて)こう言われました。

「どうやら、その事をお話してご理解いただけそうに思いました。ええ、お話させていただきます」っと。

そして「普通の方なら、手塚治虫さんの”ジャングル大帝”の”レオ”を思い浮かべられるでしょう。それしか浮かばない方には、ええその通りですよ!っとお話してるんです」っと、話を続けられました。

実はワタシの上の質問(ほとんどどのお店に対してもぶつける質問です)が、この後思いも掛けない展開の”スタートボタン”だったことに気がついたのは、お店を出た後のことでした。

メニュー3
店主さんの”一代記”は後で記することにして、先ずは注文しなけばなりませんので”メニュー”を見ました。


ウーーーーン・・・・・、シンプルなメニューのようで・・・・・・初めてのワタシには・・・


「そう! ”豚入りお好み焼・そば入り”をお願いします。小食なので少な目って出来ますか?。それと、お好み焼は自分でこのテーブルの鉄板で焼くんですか?」っとワタシ。


お値段、何と”350円”ですよ!しかかも内税です。こんな価格、ありえます??


すると「少な目って言われても、最初から”そば”は半分の量なんすから、エエ大丈夫ですよ!」っとご主人。

免許4
すると、ワタシが座ったテーブルの鉄板に火を入れて、奥様が鉄板に油を引き始められた。  「ン・・・??」っと、ワタシ。

その間にご主人は奥に引っ込まれて、そして画像の”国家資格免許証”を持って来られた。 「コレが店名由来・・・か?」っと、ワタシ無言でそれを見た。

「これは国家資格”第1級無線通信士”の免許証で、これは更に”国際免許”でもあります。私は元々”物理学”や”工学”が好きでした」っと、淡々と述懐(じゅっかい=思いを込めて振り返り語ること)され始めた。(免許証の次頁は英文だった)

「その当時のことです。お客さんなら”江崎玲於奈”さんをご存知でしょう?」っと、いきなり話題が飛んだ。

「ええ知っています。アノ”ノーベル賞”受賞者の”江崎玲於奈博士”でしょう?」っとワタシ。

「やっぱり貴方には通じた!これが、この話題をお話して通じる人がほとんどいないというのが現実なんです!」っと、悲憤慷慨(ひふんこうがい=世の中の非や矛盾に嘆き、怒ること)気味になられたご主人。

そば5
と、ご主人の話の横で奥様が淡々と”豚入りお好み焼・そば入り”の準備に取り掛かられた。ご主人の話を聞きながらその作業を見ていますと、先ず”そば”は最初から半分しかない!っという意味が分かった。

市販の”中華麺”の一袋を、最初から大胆に真半分に袋ごと切ってあり、その”半玉”を鉄板に乗せた。

ご主人の話に戻る。「日本が、丁度”真空管”の世界から”トランジスタ”の世界に移行しようという時代でした。”江崎玲於奈”先生が、貴方ならご存知でしょう?”PN”の意味を?・・・・・・ホラ”PN接合型ダイオード”ですよ、後の!!」っと、いきなり”物理学”、しかも唐突に”量子力学”の話に突入した。

ウッ・・・・・”PN”・・・・・・・????」っと、心の中は疑問記号だらけに。

「江崎玲於奈先生が”PN理論”を唱えられて、日本の、いや世界の”物理学”が大きく変わり飛躍しようとしていた時代ですよ!」っとご主人の話、益々熱を帯びた。

作業6
量子力学”の話が展開するその横で、豚入りの”豚肉”が・・・・・奥様の華麗なコテさばきで踊っていた。


「私も物理学や工学が好きで、一時期勉強していた頃があるって言ったでしょう?それでね江崎先生にあやかって、自分に子供ができたら、絶対に”レオ”って言う名前にしようと決めていたんです!!」っと、キッパリ。


「ところが、男の子ができなかった。女の子だった・・・・・・・。だからせめて店名を”レオ”にしたんですよ!」っと。

作業7
奥様、相変わらず無言で、お好み焼を焼く作業に没頭されている。まるで”出張お好み焼”の様相を呈していた。

ご主人、それを横目にしながら再び奥に引っ込んで、両手で持たなければ持てないような重く分厚い”物理学”と”工学”の専門書を持って来られ、それをワタシの前で開けられた。その本にはビッシリと細かい字と記号で書き込みがなされていた。

「ウッ!!・・・・・アノー・・・・ワタシは”化学”(ばけがく)は得意なのですが・・・・”物理”は最も苦手としていまして・・・・・」っと言い淀んだ。

するとご主人、切り替えが早かった。「・・・・・そして、私は”第1級無線通信士”の国家資格をとったんですよ」っと、いきなり”国際免許”に話題が飛んだ。

「そしてねーー、”商船”に乗りましてね、世界各国を飛び回りました。私は”国家資格者で国際免許取得者”ですから、商船の”無線通信士兼事務長”も務めた。それには、少なくとも”英単語30万語”を覚え理解できなければ務まりません」っとご主人、再び話に熱を帯びてきた。

焼けた8
そうこうしている内に、奥さんの作業は佳境を迎え、もう少しで焼きあがるところまで来てしまった。それを見たご主人、話をスピードアップされた。

「ええ、事務長と言えば入国事務を一手に引き受けてやるんですよ!」っと言いながら、今度は英文の”入国手続書類”を持ち出された。

「私達は、言わば”民間大使”の役までやってきた訳です」っと話を結ばれた。

っと、不思議といえば不思議。奥様そのタイミングを待ち構えていたように「サーーーテ!焼き上がりましたよ!!」っと笑顔で、お好み焼を裏表ひっくり返して、鉄板中央にスライドされた。

青のり乗せ9
今度は奥様の出番だった。ご主人はここまで話されると、奥に引っ込まれてしまった。

「サーーー、タレと青のりと鰹節と、お好みでマヨネーズなど掛けて召し上がって下さい」っと。既に奥様の大きなコテで、お好み焼は綺麗に切り分けられていた。

「私達はね!夫婦で色々な所に旅行するのが趣味なんよ!今年はね、”隠岐の島”へ行ってきた。ホレ!”隠岐の島”って昔”偉い人”が島流しになった島のことよ!」っと奥様。

「ええ、”鎌倉時代”に足利幕府によって島流しにされた、南朝の”後醍醐天皇”でしょう?」っとワタシ。

「アレ?お客さん、詳しいねー!その人よ!」っと、ここでも話が合った。話していると、ご出身はワタシと同郷の”野村町”だった。

2歳年上の、同郷のお姉さん、そりゃあ話が子供の頃に一足飛びしたことは言うまでもありません。

マヨネーズ10
え???「”お好み焼”のお味はどうだったか???」って・・・・・・ですか?


そりゃまあー、ソノーー・・・・っと言いますか、”350円”ですよ!エエ。ただ一つ明確だったことは、お好み焼に塗る”ソース”が超濃厚なので、塗り過ぎたらそれはとーーーっても辛い!ですよ、お気をつけ下さい。


量的には、丁度”小腹”を満たすにはいい感じです。”お好み焼”自体の味としては、小麦粉がやや水っぽいので、喉掘って言うほどではありませんでした。


でも・・・・・・ワタシはあのお店に・・・・・一体何をしに行ったのか??最後まで狐に包まれた気分でお店を後にしました。


<追記・予告>:一昨日(7月15日)、”うどん 空太郎(KUUTARO)”さんの記事をアップしました。実はその日(15日)に、5回目の記事を書くためにお店を訪問しました。


そこで、予てより予告して頂いていた”ざるうどん”が、その日、つまり15日から”メニュー”に載っていました。その”ざるうどん”、上々の出来でした。私のその時の記事は、後日できるだけ早くアップする予定です。


それまで待ちきれない方は、どうぞお訪ねして”ざるうどん”をお試し下さい。頷(うなず)かれると思います。その際、もう一つお薦めのメニューが誕生していました。それは”舞茸の天ぷら”(単品メニューとして)です。喉が唸ること請け合いです!!




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懐かしい

じゅんさんこんにちは!

この店は子供の頃、何度食べに行きました。
う~ん、レオのご主人は僕の母親と変わらない年齢だったんですね…まぁ、中年の僕が小学生の頃には桑原校区の子供達の間ではその名を轟かせていましたからね。

因みに昔から子供が小銭を握り締めて入れる値段設定でした…それと、大昔はたこ焼きを一個10円くらいでバラ売りしてくれていたような気が…
たこ焼きの件は僕の記憶違いかも知れません(笑)

そう言えば

ガド様

コメントありがとうございました。

そう言えば、ガドさんは確かこの辺りでしたね。
以前、小坂でしたか、国道11号線沿いのお店をご紹介した時、「これだったら近くだから行ける!」っと、書かれたことがあったように記憶しています。

久万町だとか西条だと遠いので、残念だと。

確かに、このお店、子どもたちには優しいお値段設定ですね。そのお値段もほとんど変わっていないのでしょう。

商売抜きで、地域の子供達や懐かしく思って通うお客さんに、お好み焼きや、今の季節でしたら「かき氷」を提供し続ける。中々出来ないことですよ。

まだまだ、笑顔で頑張っていただきたいですね!^^

桑原校区

僕は桑原校区に住んでいますが、「西条」
「久万」というコメントはおそらく僕ではないと思います、僕の記憶が確かなら…(笑)

やはり

ガド様

コメント書いた後で、あれ???・・・・・・

っと、思いました。やはり!

失礼しました。時々、記憶が混乱します。^^

昨日の記事は、店名を間違えていて指摘され、慌てて訂正を・・・・・・

酒をやめたら・・・・・頭が鈍ってきたかな?^^

No title

じゅん様

先日は誕生日にメッツセージを頂きまして
ありがとうございました。

じゅん様の、お好み焼きの記事は確か初めてだったかと!
一見広島焼き風な感じがしますが~

それにしても、内税で350円は安すぎでは?
店主さまは、なんとも、良心的というか、真面目といいましょうか
こういうお店は、ず~~~~っと生き残ってほしいですねー。

度外れに

ぴんくモッチー様

コメントありがとうございました。

「お好み焼き」という業態を採り上げたのは、今までに僅か10軒余りです。
カテゴリーとしては「グルメ紀行・その他」に分類しております。

飲食業の中心的な位置にある業態ではないので、自然採り上げるチャンスがありません。

でもこのお店、桁外れ、度外れた値段設定ですね。近隣の人のためにも、そして何よりも子どもたちの為にも頑張って頂きたいですね。
プロフィール

じゅん

Author:じゅん
愛媛の松山から、「愛媛グルメ紀行」や「愛媛の歴史」など、幅広いテーマで情報発信しています。日曜日を除く毎日更新。画像も豊富。
長いサラリーマン生活に終止符を打ち、還暦をとうに過ぎた2014.12.1に起業して社長になりました。

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