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「やせうま食堂」・「愛媛グルメ紀行」 787

今日は木屋町3丁目にある、老舗食堂の”やせうま食堂”さんのご紹介です。


木屋町通り”は本町通りの一本東にあって、北から南方向への一方通行の道です。


現在の本町通り(市内電車通り)が通るまでは、”松山藩”時代に”札の辻”から北へ伸びる”今治街道”の市内出口にあって、商店街が昔から栄えていた通りです。


なお、”札の辻・今治街道”のことは、昨年40回シリーズで書きました「松山の地名・町名由来」の11回目に書きました。(「松山市の地名・町名由来」・ 「朝美・辻町」 11


ところが本町通りが開通したことと、南向き一方通行になったことで次第に商店街としての活力を失ってきました。

玄関1
こちらが木屋町通りに面した”玄関”です。ワタシは前前職時代(30年弱勤めた)の20代と40代に、通算で10年間この地域をエリアに営業をしていました。


ですから木屋町通りの4丁目から1丁目までの、様々な業種のお店や事務所は100%近く、何らかの形でお邪魔し関わってきた経験があります。


ところがこの場所にこのお店があることは、このお店がここに移ってきた当時から知っていましたが、何故か”ご縁”がありませんでした。

店内2
店内では、厨房の奥で調理を担当するお母さん(概ね80歳代だと思われます)がまだ現役で頑張っておられます。


そしてフロアー係を担当するのは、ワタシよりやや年下とお見受けした息子さんで、この2人でお店をやっておられます。


このお店がスタートした時は、木屋町通りに”交番”がありますが、あの交番の西側近くで開業なさいました。そして、まもなく当地に移転され、通算で40年を越えました。

メニュー3
これが”メニュー”の一部です。


このお店”食堂”ですから、画像に見える”麺類メニュー”はもちろん、その他にオムレツ定食やハンバーグ定食などの”洋食メニュー”など、ざっと数えただけで50種余りのメニューを用意しておられます。


「この辺りも、お店が減りましたね!」っとワタシが息子さんに話しかけました。その時店内には、食べ終えたお客さんが一人勘定を済ませるところでした。


「ホーーヨ、ホーーヨ、減ってシモーータ!。あの”豊田食堂”さんも、モー、店閉めたローー!今ココらへんで残っとるのは、日東ストアー高砂店前の”高砂食堂”さん位になってシモータなーー!」と息子さん。

おかずケース4
そういった話をしながら、画像の”おかずケース”に近寄ってカメラに収めた。


「まあ、残っとるユータラ、老舗食堂の”松屋”さんは別格として、ちょっと離れとるけど中央通の”高市食堂”さん位ですかねーー?」っとワタシ。


「ホーーヨナーー!昔はなー、この値段でも採算が取れよったんよーー!でも、今じゃこの値段じゃ”採算”なんて・・・・。ホーーヨ、バーちゃんのボケ防止に店開いとるよーーなもんよ!」っと。


そこで再度”メニュー”に目を転じて見た。うどん=280円、中華そば=450円、日本そば=350円、コロッケ定食=560円、ハンバーグ定食=610円、野菜炒め=260円・・・・・・・・・ナルホド・・・・・・

テーブル5
どうやら、ガラスケースのおかず一品とご飯に組み合わせが、450円という”定食”かも知れません。


おかずを毎日用意して、来られるお客さんに提供し続けておられます。おかずは既に冷えております。


それを、別に”電子レンジでチン!”するわけでもなし、皆さん淡々と、漫画雑誌やスポーツ新聞を見ながら黙々と食べておられます。


恐らく、”味がドーコー?”という世界とはまた別の世界が、現にこのお店にあります。

ポテトサラダ6
この”ポテトサラダ”だって、無骨そのもの。刻み入れられた”タマネギ”は、ザックリと粗めに刻んであるし、水にさらされていないのか?タマネギの”エグさ”がモロに出ています。


でもそれが却ってパワフルで、「コレって、エーヨーがあるー!!」って感じてしまいます。


スーパーでパックに入っている”ポテトサラダ”とは、明らかに違う味です。一種”下手味”(げてみ=上品ではなく、大衆的な味)的な魅力なんでしょう。

中華そば7
この”中華そば”だって、恐らく時間をかけて出汁をとって・・・・・などという世界ではないと思います。


立派に”化学調味料パワー”が炸裂しているような?(もし間違っていたら御免なさいですが。その場合訂正させていただきます)


経営的に考えたら”薄利多売”ではなく”薄利小売”でしょう。「採算なんか・・・・・・」っという言葉が、実にリアルに響きます。

中華そば8
でも間違いなく、”街には必要な食堂”なんです。


「今日も、バーチャン、元気かなー?」っと一声掛けながら、麺を啜り込む。


気取ること無く、我が家の卓袱台(ちゃぶだい)に腕を付いて食べるように、新聞見ながらテレビ聞きながら、ついでに空きっ腹を満たし、そして貴重な休憩をとる。

ワカメ9
チャーシューが入っているでなし、茹で卵だって入っていない。もちろん、シナチクも却って似合わない。


ヤッパ、ここは蒲鉾だし、ワカメだし、缶詰から取り出したコーンが似合っている。


モヤシなんて、安いのに栄養があるっていう、言わば優等生。ワタシには、馴染んだ味です。

麺10
もう無条件でスルスル  スルスル  と、入っていく。頭の中を空っぽにして、昔の商店街の賑やかであったことなど懐かしがりながら、ゆったりと時間が流れてゆく。まだまだバーチャン、現役で頑張って頂きたい。


勘定を済ませる時、厨房の奥のバーチャンに「ご馳走様!」って声を掛けると、曲がり気味な腰を少し伸ばされて微笑まれた。


大分県のご出身なので”やせうま”と、店名を名乗られます。大分の有名な郷土料理で小麦粉で練って平たく伸ばして、湯掻いてきな粉をまぶして食べる、それを”やせうま”と呼びます。食品名なんです。


この”やせうま”という食品も、言わば郷土の”下手味”を代表する食品です。素朴で、喉掘って旨いものではないけれど大分県民には懐かしい味です。この”やせうま食堂”さんを、そのまま象徴しているかのようです。



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おはようございます

やせうま食堂さん、なかなかいい味出してますよねえ。
のしうめさんのブログ読まれましたか?
まだでしたらぜひ読んでみてください。
ある意味スリリングでメチャおもしろいです。私はじゃりんこチエという漫画を思い出しましたよ。
http://39001919.at.webry.info/201403/article_26.html

確かに

ファットマン様

早速、のしうめさんのブログを読んでみました。思わずプスッと吹き出してしまいました。

いい味の記事ですね、これは!^^ 「じゃりんこチエ」は、言い得て妙です。

人によって同じお店を採り上げても、全く別の味に仕上る。面白いものですね!

厨房の奥は、奥さんではなくお母さんですが。^^

いずれにしても、なくなってほしくない光景が広がるお店でした。

No title

本文と関係のないご紹介で失礼します。
面白いブログを見つけたのでよければ一度のぞいてみてください。たまたま私のツイッターをフォローしていただいて発見しました。
愛媛のディープなスポットをとても綺麗な画像で紹介されています。複数の人で書いておられるみたいで、セミプロ的な感じもします。
http://deco-pon.org/images/top.png

どちらの

ファットマン様

お教え頂いたURLは、どちらもどこのサイトにも繋がっていないみたいです。

何か、文字は出るのですが、それだけしか見れません。

なんででしょうかね?  パソコンからもiPhoneからも、見えませんでした。不思議です。

食堂と言えば、魚の美味しい「紀の国屋」客の7割が昼から飲んでる「一力食堂」居酒屋メニューが一杯ある「出雲屋」あたりで、何の用事もない休みの昼にアル中気味の不良おやじ達に混じって一杯ひっかける時間が私にとって何ともいえないリラックスタイムです♪

町の風景に溶け込んだ食堂には味だけじゃないノスタルジックな魅力がありますよね。

じゅんさんのブログを見て知った高市食堂、松屋、みなと食堂、日の出食堂、その空気感も含めて大好きになりました。

こちらのやせうま食堂にも是非お邪魔してみようと思います。

いつもディープな情報をありがとうございます!

No title

なんどもすみません!
私には分かりにくい複雑なつくりのブログみたいで…。

http://deco-pon.org/index.php/view/83

こちらから入ってください、大洲のピザ屋さんの記事です。
そこから興味があればトップにもどって、ほかの記事もごらんになってください。
前のふたつの書き込みは削除しておいてください。すみません。

世間は広い

読女様

いやーー、今日のコメント拝見して「世間は広いなー~!」って思いました。
松山にはかなり長く(半世紀近い)住んでいますが、最初に上げられた食堂の3店、知りませんでした。
「紀の国屋」、「一力食堂」、「出雲屋」さん。うーーん。

「出雲屋」さんって、東雲町の蕎麦屋の「出雲屋」さんではないようですね?

何れにせよ、街にあった数多くの「食堂」が激減した今、残っている数少ない「食堂」の価値は、計り知れないものがあると思っています。
第一、そのお店の方々の表情がいい。直ぐに親しくなれますものね。

一言では言い表せない価値とでも言いましょうか。しかも、単に食事をするだけではなく、お店の方と語らって、過去に共通した経験や歴史を探りあう楽しさがありますね。

それはお洒落なカフェなどでは語れないことです。

このお店も、行かれたら、ぜひ厨房の奥にいらっしゃるお母さんに一声かけてあげてください。喜ばれると思います。

見ることが

ファットマン様

やっと画面に入ることが出来ました。なるほど、驚くほどの画像の美しさですね。

撮影機材だけではなく、狙われているアングルなどから見れば、画像的には素人はだしですね。

記事とする対象に関しても、一定の価値観と言いますか、取り上げ方に基準を持たせられていて、統一感あるブログになっていますね。

お気に入りに登録して、しばらく観察させていただくことにしましょう。何時も貴重な情報、ありがとうございます。

以前

連日失礼します。

いきなりですがじゅんさん、ポテトサラダおいくらでしたか?2~3年前このお店で餃子定食を食べたんです。
確か500~550円でした。

そしてゴハンを大盛りにして貰い、お店の方に一声掛けてケースの中からポテトサラダを取りました。

お勘定の時、正確な金額は忘れましたが
普通盛りの定食に100円足すか足さないかの金額しか告げられなかったんです
僕は「あの…ゴハン大盛りでポテトサラダも食べたんやけど」お店の人は「ハイ、そうです」僕「なんか、勘違いしてない?」

他の店員さんも交えてしばらくこんな問答をしていましたが、後ろに並んでいた同行者が「お店の人がエー言いよんやけんエーんやないん?(笑)」と言った事もあり、店を後にしました。

あの出来事はどちらが勘違いをしてたんでしょう?あれ以来行く機会が無いので再確認できません(笑)

お店の常識

ガド様

ポテトサラダの正確な値段は確認しておりませんし、画像でも残っていませんでしたので分かりません。

ただし、今でも茶碗ご飯が190円、味噌汁130円なんですよ!
そして、ガラス棚の中に入っている「おかず」は、全て250円です。

ということは、ポテトサラダのお値段は、100円というのが一番の近似値でしょう。

これは、お店の人の告げた値段が正しいと思います。あのお店の価格に関する常識と、我々の常識とでは格差があるというところでしょう。

いかにも、このお店らしいエピソードを思い出して頂き、ありがとうございました。^^このコメントで、記事に膨らみが出来ました。^^

記事作り参加、大変に助かります!

No title

じゅん様

こういうお店はなじみのお客様にはごく普通の家庭の味を
ごく普通に毎日提供してくれる居心地が良い”やせうま食堂”さんなのでしょうねー。

とてもReasonableでメニューも豊富な珍しく『薄利小売』なお店が世の中にはあるのですねー。

No title

じゅんさん、ガドさんこんばんは。
当コメント欄に4度目の登場のファットマンでございます(笑)。

以前に一度だけお邪魔したときの自分のブログの記事と写真を見返してみたのですが。
私は煮物の小鉢を棚から取ったのですがそれが100円でした。棚から取ってくるおかずは大が250円、小が100円なんだと思います。
そしてごはんは小が200円、中が210円、大が220円と10円刻み。したがってガドさんが、ご飯を大にしてもらってポテトサラダを取ってきて100円足すか足さないかというのは、まさに正解そのもの。正確には110円増しだったのじゃないかと思います。

横からしゃしゃり出てすみません。それにしてもガドさんの正直さ、記憶力のよさは素晴らしいですねえ。老人の身としてはびっくりするばかりですわ。
http://ameblo.jp/199170/entry-11823882398.html

常識では

ぴんくモッチー様

こんばんは。遅くにコメントありがとうございました。

このお店は、商売の常識の枠外にあって、通常では継続できないと思います。

でも、こよなくこのお店を愛しているお客さんがいて、それで続いています。稀ですが、都会ではあり得ないことが、田舎では起こったりするものなんですね。

ビックリ

ファットマン様

いやーーー、お二人の精緻な記憶力にはタジタジとなっている老人です。

元来がおおまかな性格な上に、このところの記憶力です。とっても10円単位の記憶はありませんよ。(笑)

大雑把に、安かった、高かったで普段は済ませてしまっています・^^
そう言えば、今日もツイートで値段の記入をするのを忘れていました。(爆笑)

この傾向は、いかんせん改善の見込みありません。

ところで「のしうめ」さんが、以前「自分が書いた記事は、コメントの往復も含めて成り立っている」と書かれていたことがあります。今、そのことを実感しているところです。

蒲鉾

じゅんさん蒲鉾の横にチャーシューっぽいのが写ってますが
あれは何ですか?

あと、読女さんが書かれてる出雲屋さんは大街道にあるお店では。

アレレ?

四楓院様

アレレレ?    アリャリャ・・・・・・・   ウーーーーン

確かに「チャーシュー」っぽいですね!

私の頭のなかでは、完全に「入っていない!」っと、こうインプットされていました。

でも、よーーーーーく  見ると・・・・・・・・

アレレ・・・・・・・   ひょっとしたら見間違えたのかも。あれがチャーシューって断定できないので、書き直しはしませんが、ここで「チャーシューは入っていたかも知れません」っと、示唆することにいたしましょう。


うーーーん、せっかく画像を撮っているんですから、思い込みではなく、しっかり見ておくことが必要ですね!反省いたしました!ご指摘、ありがとうございます。^^

ところで、大街道の「出雲屋」?はて?そういうお店、あったっけな?今度確認しておきます。こちらも、アドバイスありがとうございました。

四楓院様

ご名答でございます♪

私の言った出雲屋さんは、大街道アーケード内にある朝ご飯から晩ご飯まで食べさせてくれる老舗の食堂です。

ここの玉子焼き定食で一杯やるのが好きなんですが、よく考えたら鰻やお刺身も出されるので食堂と呼んで良かったものか……

「お食事処」の方がしっくりくるかもしれませんね(^-^)♪

アレレレれ

読女様

あれれれ、私が確認する前に、四楓院さんに解答を言っていただきましたね。そう言われてみれば、そんな感じのお店がありましたね!確かに。

あの界隈で(歩いて10分もはかからない)20年近く働いていましたが、ただの一度もお店に入ったことがありませんので、どういうお店なんだか知りませんでした!

そうですかーー!アレって「食堂」だったんですか!意外。「食堂」だったら、なぜ私はそのお店のドアを開けなかったのだろう?って不思議な気持ちになりました。

まあ、まだまだ歩き続ける先は長くて広いということですね!四楓院さんと読女さんのお二人さん、気づけさせて頂いてありがとうございました。^^
プロフィール

じゅん

Author:じゅん
愛媛の松山から、「愛媛グルメ紀行」や「愛媛の歴史」など、幅広いテーマで情報発信しています。日曜日を除く毎日更新。画像も豊富。
長いサラリーマン生活に終止符を打ち、還暦をとうに過ぎた2014.12.1に起業して社長になりました。

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