今日は、久しぶりに東宇和郡(現西予市)野村町の実家に帰った、その帰り道、内子町に最近出来たお店”
米屋(よねや)”さんに寄ってみました。(実家にはもう誰も住んではいないけど)
このお店を知ったのは、主に南予方面の情報を頂いている:”
大洲のひで”さんの、以下のブログ記事でした。(
いま、愛媛県内子町で話題をかっさらう「米屋」の海鮮丼。噂に違わぬ納得の美味しさだったのよ!!)
この記事を見た時から、実家に帰った時に帰りに寄ってみようと決めていました。内子町のほぼ中心地、伊予銀行内子支店の直ぐ側に、今年の6月にオープンされました。
お店の場所が分からなかったので、伊予銀行のある四つ角の向かい側にある”
かつ盛鮮魚店”というお店で「この辺りに”
米屋”というお店があると聞いたんですが、どちらでしょうか?」とお店の店主さんにお聞きしました。

すると、鮮魚店の店主さん、ワタシの顔を見て・・・・・・・
「何かで見なさったのか?」っと、不思議な質問を。
「ええ、ちょっと・・・・・」っと曖昧に答えると、顎をちょいと横にシャクって「
ここの隣よ!」っと言いながら、わざわざお店の玄関まで連れていって頂いた。
その顎の先が、このお店だった。

なる程、”
大洲のひで”さんの記事にあった、派手で分かりやすい”
外メニュー板”が2枚並んでいた。
同じ敷地の中に、”
米屋”さんという飲食店と、”
楽農研究所”さんという名前の、”
ジャム”などを作っているお店が入っていた。
その”
楽農研究所”さんというところが、この夏から”
泡氷”(あわごおり)という”
かき氷”を売りだしたそうで、それがこの”
米屋”さんでも食べられるという。
”
泡よくば”、”
泡氷”と、本命の”
海鮮丼”の両方をいただこうという魂胆だった。店内に入るとワタシで満席になった。ワタシの次の人から待ち客。
また店内には「”
泡氷”は、
売り切れます」という不思議な文句を書いた紙が貼ってあった。「
売り切れた!ではなく、”
売り切れます”」と書いてあった。

さてこの画像が、お目当ての”
海鮮丼”、お値段1100円。(内税)普通は、1080円だと思うけど、”
消費税引き上げを先取り”か?
しかし、これで内容が良ければ”
お得”な値段には違いない。
目にも鮮やか。メインの”
海鮮丼”に、他は”
小鉢”が2つと、漬物と果物と”
しじみ汁”が付いていた。
店内は、休日とあって子供を連れた家族客、女性の4人組、老夫婦2組のダブルカップル等など。皆さん観光客然とした佇(たたず)まい。

こちらが、小鉢の一つの”
卵料理”。メニュー名は分からなかったが、よく見かけるお料理。
淡い出汁が、上品に効いている。食感もまるで”
淡雪”が如し。
このお店の板さん、中々の手練(てだれ)とみた。小物でも手を抜いていない。卵の風味も残っていた。

こちらの小鉢には、一種の”
酢大根”が入っていた。夏場だから、ありがたい趣向。
しかも、単純な”酢大根”ではなく、鷹の爪でピリリとさせ、昆布で味を深め、ゴマで食感に変化を持たせた。
これ一つとっても、先ほど書いた”
手練”という表現が大袈裟でないことが分かる。

この”
しじみ汁”だって、当たり前のことながら、いい出汁が出ている。
普通の”しじみ入り味噌汁”は、しじみの身は出汁を取るために入っているから食べないけれど、これに入っている”しじみ”は、それ自体の身がプックリとしていて大きいので身も食べた。

さて、やっと”
海鮮丼”にたどり着いた。待ち遠しかった。松山を出る時から、このお店に昼時に入ることを逆算して、家を出た。
彩りも鮮やか。オッ・・・・・っと、腰を引くような豪華なネタは乗っていないけど、それでも白身魚の、鯛、ブリなどや、タコやイクラ、数の子、温泉卵他・・・というラインナップ。
マグロやカツオなどの赤身の魚や海老が入っていなかったのはやや寂しいけれど、でも”
豪華版”といって言い過ぎではない。

ネタに近寄って、更によく見た。確かに”
海鮮”と言うだけあって、どのネタも新鮮そのもの。まるで、
海が目の前にあるかの如くだった。
っと、ここで・・・・・
ン・・・・・ン・・・????? 「
アレ?・・・・ここは確か”
内子”だった。”
海は・・・・・・ない”・・・・」
で、海がない内子で「何故、”
海鮮丼”だったのかな???ーーー!」っという、実に素朴な疑問が残った。
このお店は、内子町観光ハイライトの”
八日市護国地区の町並み”に連なる、言わば内子町の観光スポット。
なお、”
内子町の、ある 歴史物語”は、ワタシが別のジャンルとして書いている”
愛媛の歴史”シリーズで一度ご紹介している。(
「南予史探訪」・「内ノ子一揆・(小田・内子・大洲蔵川)」)

ということは、観光客目当てに”
無理やり海鮮”を集めてお料理に仕立て、それを”
ウリ”にしたものか?
いや、美味しく無いと言っているのではなく、”
何故、内子で海鮮丼か?”っということが、心の何処かに引っ掛かって釈然としないものが残った。
そこで、写真を整理しながら改めて”
大洲のひで”さんの記事を隅から隅まで読み直してみた。”
あった!!!”
何のことはなかった。このお店の場所をお聞きした、隣の”
かつ盛鮮魚店”さんご自身が開いたお店だった。だから、”
鮮魚”しか扱っていない訳ですよ!”
鮮魚店”さんですもの。

ここで、”
米屋”のお店の場所を、お隣の”
かつ盛鮮魚店”さんにお聞きした時、
「何かで見なさったのか?」っと、不思議な質問をされ、意味ありげな表情をされた”
謎”が一気に解けた。
最初から”
大洲のひで”さんの記事をよく読んでおけば、こんな単純な疑問に悩む必要なんかなかった。「ゴメンナサイね、ひでさん!」
かくして、内子の新名所で起こった、ちょっとしたミステリーはあっけなく片付いた。すると、口の中で、お昼に食べた”
イクラ”が、プチって弾けたような感じが・・・・・・なわけないか?
なお、当初考えていた”
海鮮丼”と”
泡氷”をダブルで!っという目論見は、”
海鮮丼”でお腹一杯になって”
泡”と消え去った。
さあて、ここまでたどって来た道のりの先、明日”
800号”を迎える。
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