「再訪 277 丁字村」・「愛媛グルメ紀行」 816

今日は2回目のご紹介となります”丁字村”さんをご紹介しましょう。


場所は伊予鉄横河原線の久米駅から北に向かい県道松山川内線を越して1分足らず、”東道後のそらともり”という大型温泉施設へ向かう途中にあります。


このお店は、2013年5月に開店され、その年の9月25日に一度ご紹介しています。(「丁字村 弐号店」・「愛媛グルメ紀行」 602

玄関1
夜がメインのお店ですが、ランチにも対応されています。ところが、これまで半年ほどはランチを止めておられました。


久しぶりに再開されていることを知って、仕事の相棒とお訪ねしてみたという訳です。


お店は、古民家をそのまま活かした作りで、周辺の木々もロケーションに取り込まれ、県道から見える立地を旨く利用されています。


なお、半年間ランチを止められていた理由は、店長さんの体調不良ということでした。”しもた屋”(普通の家)風という””は出来ても、この業界に限らないことですが””がいなければ営業はできません。

かまど2
お店の玄関脇には、玄関を入る客が見えるように、”釜戸”でご飯を炊いておられました。


薪から盛んに煙がたっている様子をiPhoneで撮っていますと、店主さんが出てこられて「ウチのご飯は、全てこの”釜戸炊き”なんです!」っと、胸を張られました。


普通、飯を炊く炊事場や釜戸などは、家の奥や裏に配されているものです。それをこのお店では、玄関脇に持って来られた。(元からその位置にあったとしたら、ゴメンナサイですが)お客さんに見せるための、一種の演出と見えなくもない。

天井3
演出”について更に触れますと、家の内装もその一環でしょう。


高い天井には、剥き出しにされた太い””がひときわ目を引きます。元の民家の建物構造で、見せたい部分は残されたということでしょう。


その他、室内は元の家の座敷に当たる部分には、畳に座る席が、縁側の部分には椅子席が設(しつら)えられています。

ランチメニュー4
これが当日の”ランチメニュー”です。どうやら、毎日その日の分を刷っておられるようです。なお、現在のところのランチ営業日は、月・火・木・金の週4日で、正午からの営業です。


前回お伺いした時の”ランチメニュー”は、”数量限定の日替わり定食”のみでしたが、今回は4種のメニューが用意されていました。


相棒は”スタミナホルモンランチ”のご飯大盛りを、ワタシは”幕の内ランチ”を注文しました。ワタシが頼んだものは980円(外税)です。


4種の”ランチメニュー”ではありますが、内容を見ますと”メインディッシュ”を変えながら、他の副材は同じものを使っておられますので、効率よく運営できる工夫がなされています。

幕の内ランチ5
この画像が日替りの”幕の内ランチ”です。


内容は見ての通りですが、お作りは”〆サバ・炙り天然鯛刺身”で、それに”小鯛の煮付け”、”鯵の南蛮漬け”、”小鉢三点盛り”とあります。


それに”茶碗蒸し”と”薪炊き釜戸飯”。後は漬物とお汁です。一揃いが並びました。

鯛煮付け6
これが”小鯛の煮付け”です。


ここは”瀬戸内”ですから、室町時代から戦国時代まで瀬戸内海の制海権を握っていた”村上水軍”が用いた”丁字戦法”を屋号に取り入れられた、このお店に相応しいお料理です。


最近、”和田竜”氏著の「村上海賊の娘」が話題となって、俄(にわ)かに”村上水軍”が世評を賑わせ、地元の今治市宮窪町にある”村上水軍博物館”に観光客が押し寄せているそうです。愛媛県人としては嬉しい限りですね。


なおその著作に先立って、ワタシも2012年5月3日から4回連続で「しまなみ海道と村上水軍の歴史 1~4」を記事にまとめてアップしております。(しまなみ海道と村上水軍の歴史 1)~(しまなみ海道と村上水軍の歴史 4


小説ではありませんが、”村上水軍”に縁(ゆかり)のあるところの画像を多くアップしておりますので、興味がある方はご覧ください。

鯵の南蛮漬け7
さて画像は”鯵の南蛮漬け”です。彼の恨めしそうな顔を見つめると、ちょっと箸を引いてしまいます。


でもこの”南蛮漬け”、素揚げされたものを、酢の中に醤油と砂糖と唐辛子をいれたものに漬け込んでおられますが、かなりしっかり揚げられていますので、頭から尻尾まで残さずバリバリいけます。


”は、夏が””の魚ですから、食欲が落ちた夏にはいいタイミングです。しかも、瀬戸内海では大量に獲れる魚です。コスト面でも、お店は重宝されるでしょう。(実際にお訪ねしたのは8月中旬)

茶碗蒸し8
こちらは”茶碗蒸し”です。茶碗蒸しというのは、”出汁”が勝負です。


中の具材は、言わば添え物に近い。でも、鶏肉や椎茸、長ネギなど、随分具沢山の”茶碗蒸し”でした。


出汁がいいので、薄味でも中身の具材の味が生きています。

刺身9
こちらはお造りですが、単純な刺身ではありません。


手前側は、バーナーで表面を炙られた”天然鯛”です。刺身に引いた天然鯛の皮目をバーナーで炙ってありますので、皮が”鹿の子”状になっていて、香ばしい。


サバも”〆サバ”に作られた上に、やはり皮目をバーナーで炙ってあります。生の刺身とはまた違った食味が味わえます。生が苦手なワタシには嬉しいですね。

オレンジジュース10
さてここまでは、980円を高いとか惜しいとか思いませんでした。


唸るほどの味や、目を見張る工夫とアイデアなどはありませんが、お値段に相応しい内容だと思いました。


ところが、このメニューに付いている”ジュース”です。ご覧になって下さい。コカ・コーラの仕入れ業者さんからもらったのであろうガラスコップに、実に無造作にジュースが入って提供されました。


ストローも付いていないので、グラスに直接口をつけて飲む他ありません。古民家風の””に凝って、内装もそれらしい雰囲気を作られた。玄関脇には”薪釜戸炊き”を見せる演出もされている。


で、最後にこれです。”画竜点睛を欠く”(がりょうてんせいをかく=最後の仕上げを欠くこと)とは、まさにこのことを言います。最後の最後に”手を抜く”だなんて!もったいないと思いました。


これで客を、少なくとも二人(ワタシと相棒)失ったことは間違いありません。



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No title

これは最後にがっくりさせられますね。
それなら最初から飲み物付にしなくても十分なのに・・・
しかもお料理とお皿の形やサイズがお料理がなんだかあってないような・・・
せっかくのおいしそうな料理と値段も良いのに、どことなくもう一息!という雰囲気がします。
これが食堂なら盛り付けもお皿もジュースも気にならないのに、せっかく古民家でちょっと良い雰囲気という店でこうなると「あー、もったいない!」って思いますね。

仕掛け

Kaori様
そうなんですよ。古民家風の家と言い、釜戸炊きの演出と言い、家具や内装の凝った作りといい、装置作りには工夫を凝らされた。

味もそう悪いわけではありません。ところが、ご指摘があったように、お皿の色がマチマチで、スッキリしませんでした。
器のサイズは指摘されるまで気が付きませんでしたが、改めて画像を見てみると、ご指摘通りですね。

私も飲み物サービスなんてやめていれば、最後の手抜きが表に出なかったのに!って思いました。これは、プロデューサーがいたとしたら、見落としでしょうね。
全く勿体無いです。

じゅんさん、よっぽどコカコーラのグラスがショックだったんですね( T_T)\(^-^ )どうどう

電気釜でお米を炊いてる私としては、薪をくべてカマドで炊きあげるご飯の方が興味津々なんですが、やっぱり美味しかったですか♪

記憶が

読女様
そうなんですよ!コカコーラグラスが出された瞬間に、二人が固まりました。
こ こ これは無いよね〜〜〜〜!!!って。
その位インパクトが強くって、ご飯の味を瞬時に忘れてしまって。

人間って、或いは私だけかもしれませんが、受けた衝撃が大きいと記憶が飛んじゃいます。総合的に言って平均点以上だったものが限りなくゼロに近づいてしまいました。もっと図太い神経に鍛えた方がいいかも。
プロフィール

じゅん

Author:じゅん
愛媛の松山から、「愛媛グルメ紀行」や「愛媛の歴史」など、幅広いテーマで情報発信しています。日曜日を除く毎日更新。画像も豊富。
長いサラリーマン生活に終止符を打ち、還暦をとうに過ぎた2014.12.1に起業して社長になりました。

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