「レストラン モルゲン ビアホール」・「愛媛グルメ紀行」 807

今日は宮西1丁目にある、老舗のレストラン”レストラン モルゲン ビアホール”さんをご紹介しましょう。


このお店の創業・開店は1972年(昭和47年)のことですから、既に通算で”42年”を経過しています。


一番最初にお店を開いたのは”道後”、その後”大手町1丁目”(西堀端と南堀端の交差点角)に、そして現在の”宮西1丁目”に移転されました。この地でも、既に10年を遥かに超えていますにで、すっかり地域に溶け込んだお店です。

<注>この記事をアップ後、匿名の方から、この地での開業年は”2006年”だという情報を頂きました。そうしますと、この地では8年ということになります。情報提供に、改めて感謝いたします)

看板1
松山市内で、ホテル系を除く”ビアホール”と言えば、市駅前の”ミュンヘン”さんと、そして後はこのお店”モルゲン”さんが思い浮かぶ。


このお店、”フジグラン松山”から近いとは言え、ほぼ住宅街という環境の中にある。つまり、主要道路に面しているわけではない。


しかも、お店が道路からやや奥まっているために見つけにくい。それにもかかわらず、10年以上に渡ってこの地で”ビアホール”を営業されています。そこには、どういう”秘密”が隠されているのか?

外メニュー2
玄関前に、”ランチメニュー”を記した看板があった。それによると、何と”18メニュー”もリストアップされていた。


お店の名前を冠した、”モルゲンランチ”を注文することは、お店に来る前から決めていた。お値段600円。消費税込み価格も表示されていて、それによると650円とある。


消費税が8%に引き上げられた時は、それに追従されなかったとみえる。

店内3
これが店内の様子。お伺いしたには、平日のお昼前。客の入りは5割程度。


やはり、夜中心の”ビアホール”なので、昼間でも照明が暗い。そして店内には”モダンジャズ”が流れていた。しかも、”有線放送”とはちょっと違った音の響きだった。


曲はジャズ・トランペット奏者”Miles Davis ”(マイルス・デイビス)の演奏だと思いましたが、その曲名までは分かりません。ただ、それらの”音楽”が、お店の雰囲気に見事にマッチしていた。

オーディオ装置4
音楽が気になったので、ちょっと店内をうろついてみると、この”風景”が。


これは、オーディオ装置。画面上は、何と”真空管式パワーアンプ”(=メインアンプ)で、画像下が”プリアンプ”です。


今どき”真空管式パワーアンプ”の姿を拝めることが出来て、しかもその音を聞くことが出来るなどとは、夢にも考えたことがなかった。ワタシは大学時代の2年間、東京・秋葉原のオーディオ店で”オーディオ製品”をアルバイトで売っていた。


それは今から44年~45年前の話で、その当時ですら、”真空管式アンプ”は一部のマニアしか持っていなかった。これが、実に柔らかくていい音を鳴らすんです。

モルゲンランチ5
さて”モルゲンランチ”です。画像の”メインプレート”とご飯以外に、”ミニサラダ”と”ポテト”が付いています。


ドイツを中心としたヨーロッパ中北部は、冬の気候環境が厳しく、厳冬期には農作物も肉も入手困難な時代が長く続いた。


その時代の農家は、冬の入口に来ると、飼っている””を一頭バラして、一頭を各部位ごとに切り分けて貯蔵した。貯蔵の仕方は”塩蔵”であったり”燻製”であったり様々。


その中で、豚の””をそのまま使った”腸詰め”が生まれた。豚一頭を食べつくし、捨てる部分などない。


その”豚一頭”分の貯蔵品で一冬の肉製品は全て。それ以外には、とにかく”ポテト”を毎日食べ続けて命を繋いだ。その食文化の伝統が、このお店にも生きている。

メインディッシュ6
さて、これが”モルゲンランチ”のメインディッシュです。”ハンバーグ”と、”ソーセージエッグ”、そして”温野菜”です。


殊更飾り立てた部分はありません。愚直なまでの肉と野菜の姿です。


このお店のお料理を称して”嘘っぽくない”、と表現された人がいますが、大上段に振りかざすといった、過剰な演出は微塵もない。

ハンバーグ7
例えばこの”ハンバーグ”です。確かに、ナイフを入れた瞬間に”肉汁”が流れでいると言ったものではない。


でも、ハンバーグの基本通りに、”ナツメグ”の香りが効いている。ハンバーグらしいハンバーグとでも言おうか。


もちろん、香辛料は”ナツメグ”だけではなく、素晴らしく”スパイシー”に出来上がっている。


香辛料”、例えばナツメグ・クローブ・ターメリック・カルダモン・ペッパー・シナモン等などは、晩秋に屠(ほふ)った(=切りさばいた)豚や牛を、一冬保たせるための、腐敗防止と防臭効果を高める為のもの。


このお店のお料理は、肉と香辛料、そしてそれの組み合わせの味をさり気なく表している。

ソーセージエッグ8
このお店の”ソーセージ”も上に書いたことを示している好例。


お水を補充しに来た若い男性スタッフに、「このお店の”ソーセージは手作り”ですよね?」っと確認してみた。


すると、彼の表情が一変した。事務的な表情から、感情・感動が生々しく伝わる表情へと。


「ええ、もちろん”手作り”です。実は僕、このお店に入ってまだ3ヶ月なんです。で、このお店で初めて”手作りソーセージ”を食べてーーー、ウワッ!こんなに美味しいソーセージ食べたことなかった!って思って感動したんです」と、体をよじらせた。

温野菜9
添えられたこの”温野菜”をご覧ください。大根と人参とジャガイモをスープ出汁で煮たもの。


どの野菜も、丁寧に”面取り”されています。味の面では、手間がかかる”面取り”などしなくても変わらない。

<注>上の”温野菜”の説明で”面取り”されていると記述しました。それに対して2人の方から、少なくとも”じゃがいもと大根”は”面取り”されていないとのご指摘がありました。私はこの温野菜の上下を返してみて”面取り”されていると判断しましたが。そこで、”面取り”がされていない可能性も否定しないということにいたします。
<注>なお、”面取り”に関する本文の記述で、一部間違った記述をしていたことに気が付きました。それは<味の面では、手間がかかる”面取り”などしなくても変わらない。>の部分です。これは明らかに間違いで、”面取り”したほうが、野菜の表面積が増えますので煮物にした場合、出汁がよく野菜に染みこんで美味しく仕上がります。訂正してお詫びします。


でも、”美しさ”が断然違う。これが”お料理”だと、ワタシは思うんです。

ソーセージ10
この”ソーセージ”、・・・・・・・実にスパイシーで、食感たるやもう”プリップリ”なんです。


「どうですか!一口、お召し上がりになりませんか?」


この旨さは、断然食べていただかなきゃ分からないかも。でも・・・・・コレを見て、食べたくなりませんでしたか?


さて、このお店が人気を保っている”秘密”です。手抜きすることなく、愚直に美味しいものを提供し続けている、そして安い。


更に極めつけは、”嘘っぽさ”を微塵も感じないことだと確信出来ました。


どうかいつまでも営業して頂きたいと、切に願うところです。



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No title

今の場所での営業はたしか2006年からです。
よって「この地で8年」です。

おはようございます

「街の真ん中日曜市」等のグルメ市的なイベントでよくモルゲンさんが出店してソーセージを売っているのを見かけます。やはりお店だけではしんどいのかなと思ったりしていましたが、けっこう繁盛しているんですかね。今度見かけたらソーセージ買ってみよう。

開業年

匿名様

モルゲンさんの、この地に於ける開業年の情報をいただきりがとうございます。

お店の女性スタッフにお伺いした話で書きましたが、ひょっとしたら聞き間違ったのかも知れませんね。或いは、記憶違いかも。

取材するとき、原則としてメモを取りませんので、時折こういうことが起こります。メモを取り出すと、お店の方も身構えられるものですから。

早速、開業年のことを書き足しますね。何れにしても、こういう情報の提供は大変にありがたいことです。

お店にも

ファットマン様

そうなんですか!お店以外の所でも、ソーセージ等を売っておられる。
それは知りませんでした。

アツアツのソーセージは、どこで食べても美味しいものですが、屋外とお店とでは食べる雰囲気も違いますね。

今度はぜひ、お店で召し上がって見て下さい。昼間ならお手軽な値段でいただけます。私は手作りソーセージをその場で食べたのは初めてでしたので、感心しながら頂きました。

堀端にお店があった頃、サークルも研究室も一緒だった友人がバイトをしていたお店です。
それで私も家庭教師のバイト帰りに寄ってカウンターで晩御飯食べてました。懐かしい。

そのときの私の食べっぷりを見ていたマスターに「自分の知り合いにココ○チの1300gカレーに成功した人が欲しいから、ぜひ挑戦して欲しい。失敗したときのお金は払うから。」とお願いされ、実際に食べ切ったことが学生時代の思い出です。

あー、懐かしいな。

先日行きました。

何時も楽しいブログありがとうございます。
私も先日カツカレーをいただきました。照明は暗めですが 私にはちょうどいい感じでした。
野菜の面取りですが 拡大してみましたが 大根&ジャガイモはしてないではないですか?
面取りは皮を剥いたんじゃなく
各 立方体の線を丸く煮崩れしない為
剥くもんだと思います。
人参も面取りではないみたいです。
どうでしょうか?

大食漢だった!とは

くく様

このお店に、そのような思いでが^^   長く愛されてきたお店には、そのお店に通った人の数だけ思い出が濃く詰まっているのだと思います。

しかも、その人が何時、どういう立場で行っていたか?その当事者だって、時代によって思い出の種類も違ってくる。

それにしても「くく」さんが、1300gカレーを完食されたとは!それ程の大食漢だったとは到底見えないですね。若さも手伝っての快挙だったんでしょうね。
恐れ入りました。

調理

たんにい様

コメントありがとうございます。

野菜の面取りの件ですが、私はもちろん調理は素人なので、詳細な、或いは具体的な調理プロセスは分かりません。

一般に、煮物に於いて「面取り」する場合は、煮崩れを防ぐ為に野菜の角を取っておくことを言うのではないかと認識しております。また、面取りすることで、結果的に野菜の表面積が広がりますので、味の染みがいいですね。

さて、大根も人参も、私は面取りされてると見ました。野菜の上下をひっくり返して上の面も下の面も確認した結果、包丁が入っていると思いました。

ただ、それが専門的に言って「面取り」に当たらないのだとしたら、仰る通り面取りされていない、という記述の方が正確なのかも知れません。

まあプロの調理師が書いているブログではありませんので、細かい点で事実認識にズレが出る場合もあると思います。そういう思いで、私のブログを見ていただければ幸いです。

ありがとうございます

お答えありがとうございます。
また モルゲンさんに行った時に
見てみたいです。
さっそくの返信ありがとうございます。

モルゲン

こんばんは

モルゲンは南堀端にあったときは、会社が隣のビルだったのでよくモルゲンランチを食べていました。
会社が移動し、しばらく行かないと無くなっていて、あるとき現場所のフジグラン近くで見つけた時は、嬉しかったです。

数年前に、愛媛新聞とフジの主催で親子でソーセージを作る企画があってモルゲンでソーセージを作りました。

やっぱりモルゲンのソーセージは美味しいですね!

久し振りに、モルゲンランチも食べに行きたいです。

大局とディテール

たんにい様

コメントのコメント、恐縮です。

私の、記事のスタンスは、大局観を持ってお店を捉えることです。

そのお店の「何を?」伝えれば、そのお店の本質に迫ることができるのか?

それは味なのか?接客なのか?素材なのか?メニューなのか?盛り付けなのか?

店主さんは、お料理という世界で、私達に何を伝えたいと考えているのか?

そこに少しでも近づきたい。そう思って、必死で観察します。五感を研ぎ澄ませて。

その間に、ディテールが見えることがありますし、見えないこともあります。そこは余り気にはしていません。

ソーセージを!

ふなこ様

あれれ、お隣でしたか。だったら、余計に懐かしいでしょうね。

しかも、親子でのソーセージ作り体験。お子さんに、いい経験をさせてあげられましたね。恐らく生涯記憶に残るることでしょう。食育という面でも、大切な経験ですね。

自分の手で作ったソーセージをその場で食べる。贅沢ですね。またぜひお訪ねしてみてください。時間が一気にさかのぼりますよ。

はじめまして

面取りのことですが。写真を拡大して見るとじゃが芋と大根はあきらかに面取りされていないですね。解釈の相違のレベルではないような。人参は微妙かと。
いつも楽しく読まさせていただいてます。お店の雰囲気やお店の人のことがとてもよくわかって共感できるときが多いですが、思い入れ過多でついていけないと感じることも。特にこういう事実誤認に基づいてさらに感情移入されている場合にそう感じるのかも知れません。
やっぱり事実関係は客観的に正確に書いていただけたらと思います。ディテールにこだわらないなどと言い訳はじゅんさんらしくないですね。誤りは謝罪して訂正することもブロガーさんとしては大事かも。

面取り

食老人様

初めてのコメントありがとうございました。私の記事に関して、詳細に目を通していただいているご様子に恐縮します。

さて、「面取り」に関しましては、本文中に<注>を追記しました。また、ご指摘を受けたことで、私自身、再度本文をチェックした結果、明らかな記述違いの部分があったことに気が付きました。

間違い部分は、間違いの内容を記し、お詫び訂正しました。

ディテールにスポットを当てて頂いた結果、明確な記述違いが見つかったこと、お礼申し上げます。

なお、<ディテールにこだわらないなどと言い訳>と書かれましたが、言い訳ではありません。本音です。

以前にもどこかで書いた記憶がありますが、私の記事では「枝を見て木を見ない・木を見て森をみない」という姿勢をとらないよう、常日頃気をつけているところです。

これは個人のブログであって、私達はお金を払って読んでるわけではありません。

ブロガーと読者はフラットな立場であり、些細な誤りや認識の違いに対して意見や情報を交換することはあっても、謝罪を求めるような関係性ではない。
私は、そう思います。

ありがとうございます

読女様

ご意見コメント、ありがとうございました。大変に心強く思いました。

謝罪と言う言葉が出ていたので、ちょっと・・・・・・とは思いましたが、記述違いを発見出来たので、今回の一連のことは、それはそれで良かったと思っております。

恐らく、書き手が私以外であれば、このような詳細についてのコメントが寄せられることはないかも知れません。それだけ、私の記事が性根を入れて読まれておる証と受け止めております。

主観そのもので書いておりますブログですから、私の記述に納得がいかない方もあるでしょう。納得がいなかくても、記事を何となく読んでしまう。逆に言えば、それってブロガー冥利に尽きます。

でも「読女」さんの、理路整然とした意見コメント、心でお辞儀しました。ありがとうございました。^^

ヨーロッパ

じゅんさんこんばんは!

昨日の記事の「ヨーロッパでは豚一頭を…」ですが、僕も聞いた事があります。
冬を乗り切る為に捕った獲物は意地でも残さない方向らしいです。ソーセージや燻製にして日持ちさせて美味しく食べる、凄い知恵と工夫ですね。

獲物を意地でも食べきるのは、日本人が茶碗に入れた米を残すと、なんとなく罪悪感を持つのに似ていますね。

好きなお店ではあるんですけれど

じゅんさん こんにちは♪
何度か 私のブログでも 載せさせていただいたモルゲンさん。
手作りのウインナーは とても美味しくリーズナブル
とても 好きなお店なんですけれど
一方 テイクアウトを 事前に確認して お店までいったのに
今日は予約がいっぱいで 出来ませんの一言。

とても横柄な態度に 唖然とすることも何度か。。

人気のお店なだけに しっかり確認してのお出かけがよろしいかと♪

臭い肉を

ガド様
ヨーロッパ各国は、大半が地球の北側の寒い地域にあって、冬を餓死せずにどう乗り切るか?これが、太古の時代からの大きな問題でした。

中世期以降、文化が発展してくると、それまで我慢して食べていた、半分腐った臭い肉を、もう少しうまく食べたいという欲求が強まり、防腐と臭みの克服を目指して、海を乗り越え、南の国々の「香辛料」を求める様になりました。

地球に「大航海時代」が到来したのです。「臭い肉」ではなく「臭くない肉」を食いたいという欲求が、地球一周航海を生み、新しい島々が発見されました。アメリカ大陸がその代表的なもの。

つまり、一頭を屠って春まで持たせる、しかも「腐った肉はもう嫌だ!」という欲求が、中世期から近世期の扉を開くきっかけとなったのです。

人間の「食」に対する強い欲求は、地球の歴史そのものを大きく変えるほど、強烈だということでしょう。米もしかりです。

アレレ、そういうことが

のしうめ様

遅い時間に失礼します。

アレレレ、このお店でそういうご経験を!なるほどね~ー、時と場合によっては、正反対の感想を抱くことになるかも知れないということですね。

私は今回、余り突っ込んだ取材が出来ていませんので、お店の方の人となりを観察するところまでは至りませんでした。

これからも再訪すると思いますので、ちょっと気をつけてみますね。ありがとうございました。

長い

匿名様

長い長いコメントありがとうございました。

一言だけ。

これからも、あくまでも「私のスタイル」でブログを書き続けます。
プロフィール

じゅん

Author:じゅん
愛媛の松山から、「愛媛グルメ紀行」や「愛媛の歴史」など、幅広いテーマで情報発信しています。日曜日を除く毎日更新。画像も豊富。
長いサラリーマン生活に終止符を打ち、還暦をとうに過ぎた2014.12.1に起業して社長になりました。

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