「寿司 割烹  すし友」・「愛媛グルメ紀行」 837

今日は道後北代にある寿司屋の老舗、”寿司 割烹  すし友”さんをご紹介しましょう。


このお店は不動産会社に入って間もなくの頃でしたが、松山のある”ホテル”を売ることを依頼され、○○市に本社があるホテルチェーンの社長さんに手紙を書いて、”手紙”一通で売却仲介が出来たことがありました。


ワタシは、知らない相手にはメールや電話ではなく”手紙”を書くんです。その、アナログの代表のような”手紙”が、ワタシには強力な武器になる。


その時、手紙を書いた社長さんが、このお店に夜寿司を食べに行くって話していたのを思い出しました。


上一万の電車通りから、信号を真っ直ぐに北に登った、北条へ向かう県道沿いにあります。

玄関1
こちらが玄関です。通称”樋又通り”と県道が交差する交差点から、ちょっと北に登ったところにあります。


このお店、業歴”47年”という老舗中の老舗です。


阪神タイガースの元選手だった”矢野選手”の後援会会長を務める”トラキチ”さんが、寿司を握ります。


既に息子さんが大将の下で修行中で、厨房内で天ぷらなどを担当され、後継者が立派に育ってきています。

メニュー2
聞く所によると、「このお店は”穴子”と”トロ”が旨い!」らしいので、それを頂こうと”ランチメニュー”を見たところ、”ちらし”しかランチメニューはありません。


そこでやむなく”おまかせにぎり”を注文しました。大将に確認したところ、それにはご自慢の”穴子”と”トロ”が入っているという。お値段は少々お高くて2000円(内税)です。


大将の持論は、「回転寿司へ10回行くよりも、本物を求めて”自分へのご褒美”を!っと思う時は、ウチに来る方がいい!」でした。


そしてこのお店、”にぎり”は、皿に盛り込むのではなく、木製のカウンター、通称”付け台”の上に直接寿司を一貫づつ出してくれます。


「寿司は生き物だから、出したらその場で直ぐに食べて頂きたい。モタモタされると、寿司に申し訳ない」っと大将が迫る。画像に残したいワタシは、いささか困った。

ガリとイカ3
画像の撮影事情をお話して、素早くシャッターを切り、後はさっさと”寿司”をほうばることで大将とは折り合いがついた。


この画像が、一貫づつ”付け台”に供せられた”寿司”で、寿司ネタのトップは”イカ”だった。


「もう少し季節が早ければ”スルメイカ”、或いは”ヤリイカ”がいただけたのに!」っと、大将自身が残念がっていた。


画像の”イカ”は”モイカ”(ミズイカともいう)で、冬場に旬を迎える”イカ”です。その左にあるのは”ガリ”。

カンパチ4
さて二番目に登場したのは”カンパチ”です。マア、脂が乗っていて旨い!


このお店の大将の話。「お客さんがウチに来てくれる。それで、たった一回きりで二度目を来て頂けなかったら”ウチの負けよ!”」っと。「だから、初めてのお客さんが二度目に来てくれると、”ウチの勝ち!”」っとこうおっしゃる。


さて、ワタシは今回が初訪問。”おまかせにぎり”を一通り食べ終えた時、はて”再訪”を決意することになるやならんや。

海老5
三番目に登場したのはは”海老”です。


寿司ネタとシャリ(酢飯)の関係で、理想型がこの”海老”握り。シャリとネタとのバランスが絶妙です。


たまに、やたらとデカいネタを誇るお店があると聞くけど、ワタシの個人的感性から言えばこのお店に軍配を上げる。

トロ6
この画像が、このお店の二枚看板の”トロ”です。口に入れた途端、瞬時に溶けてなくなった。


「アレレ、味わって食べようと思ったけど、瞬間に溶けてなくなった!」っと大将に言うと、「なあに、旨いから早くなくなるのよ!不味けりゃ何時迄も口に残るもんよ!」っと。


寿司を通して、会話が弾む。これが回転寿司にはあり得ない。

数の子7
五番目に登場したのは”数の子”です。


まあ見てやって下さい、この”数の子”を。粒の一粒一粒にテリとツヤがあるでしょう。口に入れたら、まあプチプチ跳ねること跳ねまわること。


ああ、もうお正月が近い。

イクラ8
この”イクラ”と、次の”ウニ”が、所謂(いわゆる)”軍艦巻き”になっている。


大将がこう言った。「この”軍艦巻き”、そのまま出したらお客さん、どうやって食べる?ムラサキ(醤油)をシャリに付けちゃあ寿司が不味くなる。かと言って、逆さにすりゃあネタが落ちる」っと、謎掛けのような言葉。


「ウーーーーん・・・・・」っと言いよどんでいると、助け舟を出してくれた。「だから、ウチではムラサキを、お客さんがネタを食べる直前に、直接こうやって・・・寿司ネタの上に垂らして出すのよ!」っと、その手技を見せてくれた。

ウニ9
コペルニクス”的発想の転換だ。


客が”軍艦巻き”のどこに醤油を付けて食べたらいいか?迷っている前に、目の前で手をひょいと伸ばして小さなチューブに入れた醤油を数滴、ネタの上に垂らして見せた。


「な、アンタ、簡単で、しかも旨いだろ?」っと、”ウニ”が微笑んだ。ほっぺが蕩け落ちそうになった。

玉、ネギトロの前
さあて8番目に登場したのが””(ぎょく)です。””でこう言う形で供せられたのは初めてお目にかかりました。


この”シャリ”をご覧ください。この位、飯粒の間に”空気”を含ませていないと、寿司を口に入れた時にシャリがハラリと解(ほど)けない。


飯粒の間に、こういう絶妙な空気の含ませ方が、”寿司ロボット”君にでるか?って????冗談じゃない、日本の”ロボット工学”が幾ら優秀でも、人間の手肌と酢飯の触感で決まる”空気感”は機械では到底再現できっこない。


”が出されるとコースの最終盤。”玉”の”だし巻き卵”は、寿司屋の技量を推し測るネタとも言われます。


「いえね、最近じゃ、寿司屋がだし巻き卵を仕入れている店だって多い。自分とこで焼いているお店のほうが少なくなったかも知れません」っと大将。

ネギトロ10
そして、”おまかせにぎり”の”大トリ”を張る”穴子”の前は、画像の”ネギトロ”ですよ。


ネギトロ”は、”シャリ”とパリッと張った”海苔”と、ネタの”ネギトロ”との三角関係が、完全に等間隔でなければ旨くない。


「お客さん、せっかくパリっと張りの効いた海苔で巻いてるんです。湿らない内に召し上がって下さい」っと、コイツは督促されてしまった。

穴子12
そしてコースの”大トリ”を務めるのが、このお店の名物であり看板でもある”穴子”です。この”穴子”だけは付け台には置かず、直接手渡しで供せられる。


この””が、ひたすら”寿司”を握り続けて47年の””ですよ。こちらが受け取ろうと手をすけて出すと、手の指の人差し指と中指の間に収まるように、握った”穴子”をチョイと乗せてくれる。


穴子”をこちらが手にとった瞬間、穴子の煮汁を煮詰めた”ツメ”を一刷毛、塗ってくれる。これも瞬時に口の中で溶けた。


生きている穴子からサバイて、客の前に出せるまでに6時間掛かっている。手間暇の見本のようなネタなんです。


さて”再訪”するかどうか?はこれからじっくり考えましょう。何れにしてもこのところ、根を詰めて忙しい毎日を送っている”自分へのご褒美”となりました。



にほんブログ村 地域生活(街) 四国ブログ 松山情報へ
にほんブログ村
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

実は私もつい先日お伺いしました。お店も大将も煤けててびっくりしましたが、トロは美味しかった。かな?(笑)

回転寿司を馬鹿にするお寿司屋さんがあるけど、その辺の寿司屋よりよっぽど旨くて安くて気が利いてる回転寿司もあるのに。馬鹿にして行かないから知らないんでしょうね。

神の舌を持つじゅんさんにお店を紹介するというのは、こちらとしても大変勇気のいることなのですが、三津の「しんせんや」っていう回転寿司が美味しいので、多忙が落ち着いたら是非一度試されてみてください♡

行ったことはないけれど

このお店、行ったことはないけれど懐かしいんです。学生時代にここのすぐ近くに住んでましたから。
携帯電話は普及してなくて、みんな家に固定電話があった頃。まだ電話を買ってなくてお金もなくて、この近くの公衆電話から実家にコレクトコールでよく電話してました。テレホンカードを使ってかけたときは、その度数の減り方に、愛媛と東京の距離を感じたものです。
お寿司屋さんがあるのはもちろん知ってましたがお金のない学生時代に足を運べるわけもなく、「ここで食事をするのはどんな人なんだろう」と思いながらお店の前の道を自転車で通ってバイトに向かってました。
私はまだまだ入れないな。もっとがんばって年齢以外も大人にならねば(笑)

あ、どうも

読女様

あどうも、コメントありがとう。流石に寿司職人は回転寿司には行かないでしょうねー。かく言う私も、子供が小さい頃はよく連れて行っていましたが、最近ではとんとご無沙汰です。

神の舌・・・・・・ウムム。かどうかは、神のみぞ知る!でしょうう。アハハハ。

さて味覚と、美味しいお店を知っているという点で、神の領域に達すると噂されている読女さんが推薦する、三津の「しんせんや」、私、俄然興味が出てきましたよ。

私の記事になりますかどうか?分かりませんが、速攻してみましょう。何時も、美味しいお店情報、重宝しておりますよ。^^


海原雄山か!!(分かるまい)

学生時代には

くく様

そうですよねーー、学生時代にはお金がなくて、私もバイトに明け暮れていました。手元には、必ず硬貨を残しておくよう心がけ、いざとなったら、公衆電話から親元に「金送れ」の緊急電話をする用意だけ怠りませんでした。

私の時代にはまだテレフォンカードなんてなかった時代でしたから。そういう時代でしたから、寿司屋なんて、テレビや映画の世界でした。よく行ったのは、安い中華料理屋さんですね。当時は周囲の人皆が貧乏でした。

赤ちゃんが、よちよち歩きするころになったら、ご主人と思い出話に花を咲かせる為にも、是非どうぞ^^ 思い出話にふけっていると、その頃の自分に戻れますよ。^^

そういう

読女様

うふふ、海原雄山とな

そういうあんたは岸朝子か!
ふはははは!!

なんと!

素敵なお店ですね(^-^)
回転寿司屋さんで満足している私って(^^;;
お金貯めなきゃ、と心に誓いました(^-^)←いつになるやら(^^;;

読女さまのオススメの「しんせんや」さんはお米にこだわってるお店だった記憶があります(^-^)
なるほど、私も時間見つけてお邪魔せねば☆
私がお邪魔する回転寿司屋さんは、店長さんのお人柄が素敵で
お金が貯まった時にお邪魔してます(^-^)
店長さん不在の時にお邪魔したら、ちょっと美味しさが減るという(笑)

おはようございます

みゆ様

おはようございます。朝からコメントありがとうございます。

確かにお寿司屋さんに限らず、飲食店に於いても店主さんを筆頭に、お店の方のお人柄も味を大きく左右する要因ですよね。全く同感です。

幾ら美味しくっても、客を見下したように扱うお店にも出会いましたが、二度と願い下げですね。

それと、三津といえば、みゆさんのお膝元ですね。そのみゆさんが、「お米に拘っている」という情報を追加して頂いた。これは、ますます速攻体制を整えなきゃ。

お金って、使えば補填する為に必死で働き、ちゃんと最後に辻褄が合うものですよ。

誰が岸朝子じゃ!

爺、腕を上げよったな(笑)

返信はいらぬぞ♪

ご、ごめんなさい〜(>_<)

しんせんやさん、お米もですが
一番こだわりは「赤酢」だそうです(^^;;
ごめんなさいね…
加えて訂正しておきます〜m(_ _)m

http://www.shinsenya.info/sp/

遅れましたが、じゅんさんおはようございます(^-^)
記事を拝読してから、お腹がぐうぐう鳴っておりますよ(^^;;
三津住人ですが、まだまだ未開のお店が多いので
時間見つけてお邪魔せねばと考え中です(^-^)

頑張って稼いで美味しいもの戴きます〜☆
ありがとうございます(^-^)

間に合いました

みゆ様

了解です 今車で向かっているところです

追加情報ありがとございました。

しんせんや!!

皆様のしんせんやのお薦め有難うございます!!

家から100m位しか離れてないため、うれしさもヒトシオです!!

一応回転してますが、職人さんが新鮮なネタを握っているため、もう回転寿司ではすでにない( ^_^ ;)(そんなに回ってないですしね...)

お安く一流の味が楽しめるためお薦めです!ちなみにランチもやってますよ・
:*+.\(( °ω° ))/.:+

これはこれは

ゴリッチョリーヌ様

ほほーー、三津は春見町在住ですか・・・

そうすると、このお店はケンケンでも行けるという訳ですね。実は、今日のお昼に早速行ってきました。

その記事は、もう来年になります。年末年始「愛媛グルメ紀行」のお休み日が多いので、1月中旬まで記事アップが遅れます。

私は、通常1ヶ月先の記事を書いています。そうしなければ、連続して5年は続いていなかったでしょう。でもそのために、取材した日とアップする日に季節の違いが出る場合があります。悩ましい問題です。

さて、このお店、どういう記事になりますか?
プロフィール

じゅん

Author:じゅん
愛媛の松山から、「愛媛グルメ紀行」や「愛媛の歴史」など、幅広いテーマで情報発信しています。日曜日を除く毎日更新。画像も豊富。
長いサラリーマン生活に終止符を打ち、還暦をとうに過ぎた2014.12.1に起業して社長になりました。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード