「寿司一品料理 幸楽」・「愛媛グルメ紀行」 858

今日は来住町にある寿司屋の老舗、”寿司一品料理 幸楽”さんをご紹介します。


このお店は、”友人”からの情報。


国道11号線を、市内から久米町に向かう途中、通称”農免道路”に別れる交差点がります。そこを農免道路に入って300m程南下した後、西の方に曲がって住宅地の中にお店があります。

玄関1
こちらが住宅街の中に立地しているお店。通りがかりにフラッと立ち寄るといったお店ではありません。


でもこのお店、開業して30年前後経っている老舗。一応、世間的には”業歴30年で老舗”と表現しています。(年数を聞き間違えていたとしたらゴメンナサイですが)


お店に入りますと、厨房の中には店主さんとその息子さんが寿司を握っておられます。既に後継者が育っているということ。


そしてお店の店主さん(大将)は、大阪で寿司修行をされた方。

メニュー2
実はこのお店は、”思い出深い”お店なんです。と言いますのは、ワタシが大学を出て初めて就職した会社に27年余り在籍して、50歳になったのを機に選択定年制で手を上げて退職したときのこと。


今から15年前。その時、数多くの人たちに個別に”送別会”をして頂きました。何組の方にしていただいたが、覚え切れないくらいだった。


記念品も沢山頂きました。その時に頂いた腕時計は今でも使っている。


ところが、それまでほとんど親交がなかった”Aさん”から「Hさん、今まで殆ど話したこと無かったけど、退職される前に一度ゆっくり会って話がしたかったし、一緒に飲みたかった」っと、”1人送別会”をして頂きました。


その時のお店が、このお店だった。

お昼の定食メニュー3
15年ぶりだということを店主さんにお話して、その”Aさん”の話をすると、「ええ、今でも”Aさん”にはご贔屓にして頂いています。そうでしたか!」っと、目を輝かされた。


「”Aさん”には、お店を開くときに随分とお世話になったんです」っと店主さん、懐かしそうに宙を見られます。


人の縁”は、どういうところでどう結び合うか分かりませんが、その”ご縁”は、今度は別の方との”ご縁”に繋がりました。

オコゼ4
そういうやり取りを、静かに冷静に、物も言わず眺めている誰かの気配を感じた。


すると彼は目の前にいた。黙っていたから、その存在に気が付かず店主さんとの話が弾んでいたけど、それらの会話を彼は「フン!」っと、冷ややかに横目で見ていた、ずっと最初から。


気を取り直して、”ちらし寿司のセット”を注文した。すると「それは・・・・・・メニューにはないんやけど・・・・・まあ、いいか!セットにしておくか」っと店主さん。

ちらし寿司5
そして、横で寿司を握っている息子さんに「メニューにはないんやけど、セットにしてあげよ!で、なんぼモロたらエエ?」って尋ねた。


息子さん、それを受けて「え~~~~っと、1000円、いやそれじゃ・・・・・1100円頂きましょう!」っと。


その無理やりセットに組んで頂いたものが、この画像がこのお店の”ちらし寿司”。


セットになると、これに”茶碗蒸し”と”赤だし”が付いている。我儘を聞いて頂きました。

ちらし寿司アップ6
「このお店の”ちらし寿司”は、寿司桶に入っていませんね!」ってワタシが尋ねると、店主さんがこう応えた。


「ええ、昔は寿司桶に盛り込んでいたんです。今の形にしたのは息子の意見!」っと。


その言葉に、同じ職人としての息子さんに、親父さんの敬意が込められていることが感じ取れました。実にいい光景を見させて頂きました。

ちらし寿司酢飯7
酢飯の上に、ただ無造作に寿司ネタが置かれているだけの様に見えますが、寿司ネタをめくってみると内側はこうなっています。


ちゃんと、酢飯の上に、そぼろと干瓢とノリを、常法通りに乗せられています。しっとりと酢飯に馴染んでいます。


このお店も寿司ネタは、刺身として食べてもよし、酢飯と一緒に頬張ってもいいように供せられていました。二度目の経験です。ワタシは勿論、酢飯と一緒に頂きました。


親から子へ、技の伝承がシッカリ繋がり、その上に息子さんの新しい感性を伸び伸び発揮させておられるご様子に、美味しい感想を二度頂いた思いがした。

赤だし8
こちらが、無理やりセットにして出して頂いた”赤だし”。


麦みそ文化圏に属しています愛媛では”赤だし”は、特別に”赤だし”と注文しない限り出されないのでは?乏しい経験ながら、そう思いながら出汁の旨味を堪能した。


そして赤味噌の香り高い風味と、中に入っている魚のアラを味わった。”赤だし”の表面には”アラ”の元になった魚の脂が浮いています。”旨さ”の証です。

茶碗蒸し9
こちらが”茶碗蒸し”。このお店でも、舌を火傷しそうに熱いのに、卵液にが入っていません。


その秘訣をお尋ねしてみました。


すると「ええ、出汁と卵液の割合ですよ。割合を間違えなければ、熱く蒸してもが出来ません」っと店主さん。

茶碗蒸し銀杏10
そして「その割合は、ウチの場合、出汁一合に卵液一合の割合でやっています」っとアッサリ明かして頂きました。


そして「寿司屋の”茶碗蒸し”と、料理屋の”茶碗蒸し”とでは、この割合が違うんです。寿司屋の方が、、濃く作ってあります」っと。(この事は、別の”料理屋”さんで、確認できました。又、何故卵液と出汁の割合が変わっているか?という理由も分かりました。それは、後日)


お約束通り、表面には三つ葉と柚子が香りを競っていた。また、中身は、鶏肉、銀杏、エビ等々、こちらも常法通りにできています。濃厚な”茶碗蒸し”を堪能させられた。


料理”を堪能させて頂き、親子の”技の伝承”を見せて頂いた上で”人と人の縁”が繋がっていることを実感させて頂いた。ご馳走様でした



にほんブログ村 地域生活(街) 四国ブログ 松山情報へ
にほんブログ村
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

節目のごちそう

大学の合格祝いに親戚に連れていってもらったお店…だと思います。
看板の中の二文字を組み合わせると弟の名前になるのに気づいた祖母の笑顔を思い出すな〜。

何を食べたのかは思い出せないんですが、緊張したことはよーーく覚えてます。中途半端なことはできないぞと思ったんです。
よかった、無事卒業できて。

無事卒業どころか

くく様

くくさんにとっても。そういう思い出につながるお店だったんですね。それも、納得です。

多くの人たちの期待や希望を見続けてきたお店だと思います。私にとっても大きな節目に出会ったお店でした。

でも、無事卒業どころか、大切な命を授かったではありませんか。色々の経験が、積み重なった結果だと思います。

ああ、早く赤ちゃん抱っこしたいです。^^
プロフィール

じゅん

Author:じゅん
愛媛の松山から、「愛媛グルメ紀行」や「愛媛の歴史」など、幅広いテーマで情報発信しています。日曜日を除く毎日更新。画像も豊富。
長いサラリーマン生活に終止符を打ち、還暦をとうに過ぎた2014.12.1に起業して社長になりました。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード